ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

それはそれ、これはこれ

2007-11-22 19:07:41 | 脳みその日常
最近また「歌い方教室」に新しい生徒さんが入った。どこか上品で、ハキハキしている。「ムムッ、タダモノではないな」と思ったのでオーナーにその人の素性を尋ねてみた。

聞けば、教室の近所では有名な先生の奥さんらしい。しかも一族のなかには演奏家もいるそうな…。オイオイオイオイ、そんな人が何もワシに歌を習わなくても良いのに。

ただ、この人の偉いのはそうした素性を鼻にかけないこと。あくまで謙虚に「教えてください」と頭を垂れてくる。こんなワシに対しても…。

素性を知ったからといって、この人を特別扱いすることはしない。ほかの生徒さんと同じように教えるだけ。だって、教室内は社会的身分や貧富なんて関係ないからね。ここではどんな人もワシの生徒に変わりはない。いくら生徒さんが年長であっても、ワシとは先生と生徒の関係。ただ、それだけ。

世の中には素性を知るや、信じられないほど態度を一変させる人がいる。端から見ていて恥ずかしいと思う。社会生活を送る上で地位や名誉、それにカネの有無は全く関係ないわけじゃないだろう。でも、それらの要素は所詮後天的に得たものであって、どうにでもなること。善くもなれば悪くもなる。

やっぱり、人というのは、もって生まれたある種のキャラが大切なんだよ。それは人柄、度量と言い換えることができるかもしれない。

人と相対する際には、そんなどうでもよいことはスルーしておけばよい。ひとりの人間 VS ひとりの人間。それだけで十分。

そんな考えは世の中では通用しないという人もあるだろう。「理想にすぎない」と。でも、相手の素性に振り回されてこちらの態度を変えなくちゃいけないなんて、ワシには面倒臭いことこの上ない。ワシはただ、ナチュラルに生きるのが好きなだけなのだ。
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