ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

誕生3ヶ月!…竹の沢川砂防堰堤

2023-10-19 06:53:54 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。地図情報は随時更新されているのでしょうが、今年完成した砂防堰堤についてはまだ記載されていません。今回訪れた竹の沢川砂防堰堤もたまたまネットで見つけたものです(参考)。場所は長野県岡谷市長地鎮(おかやし おさちしずめ)2丁目地先にあり、グーグル先生の地図でいうとコウモリ塚古墳のそばになります。

てなわけで、現場に到着しました。おー、床固工(とこがためこう)がたくさんあるねえ。早速下流側から見ていきましょう。

最も下流にあるのが竹の沢川1号床固工。


その上流にあるのが竹の沢川2号床固工。


その上流には竹の沢川3号床固工。


そして、その上流にあるのが竹の沢川4号床固工。


さらに上流には竹の沢川5号床固工。


こうして、ようやく本丸である竹の沢川砂防堰堤のところにきました。おお〜。透過型の砂防堰堤です。


朱塗りの鋼製スリット。もー、目立つ、目立つ。

見上げると迫力があります。

そこから下流側を眺めると、こんな感じ。遠くには岡谷市の街並が見えます。

鋼製スリットの間をすり抜けて反対側に来ました。上流側の正面を見るとこんな感じです。

左岸、上流側から見た様子。

そこから改めて上流側を見ると土砂は右岸側からと左岸側から流れてきた形跡が見てとれます。これは右岸側から流れてきた土砂の道。

こちらは左岸側から流れてきた土砂の道。


これら複数の築造物のデータを列記すると次の通り。(上流から順に)
竹の沢川砂防堰堤 (高さ13.5m 長さ64.0m):令和5年(2023年)07月竣工
竹の沢川5号床固工(高さ 3.0m 長さ16.2m):令和5年(2023年)07月竣工
竹の沢川4号床固工(高さ 2.5m 長さ11.6m):令和5年(2023年)07月竣工
竹の沢川3号床固工(高さ 3.0m 長さ10.4m):令和3年(2021年)12月竣工
竹の沢川2号床固工(高さ 4.0m 長さ12.0m):令和3年(2021年)12月竣工
竹の沢川1号床固工(高さ 4.0m 長さ12.0m):令和3年(2021年)12月竣工

ここからわかるのは一連の工事は二期に分けて行なわれたこと。まず1号から3号までの床固工の築造が行なわれ、次に4号から砂防堰堤が築造されたようです。つまり下流側から工事が進められ、最終的に砂防堰堤の完成に至ったのでしょうね。

竹の沢川砂防堰堤の築造経緯ですが、おそらく2021年8月14日から15日にかけて降った大雨による災害が発端だと思われます(参考)。この15日午前5時頃、同じ岡谷市にある川岸駅の前で土石流が発生し、母子3人が犠牲となったのですが(参考)、実は土石流が発生する1時間ほど前、ワシは駅前を走る県道14号を走行していたのでした。

その時はそりゃあもう凄い雨で、ワイパーを最速にしても前が見えないほど。こりゃあどこかで災害が起きるだろうなと直感的に思いました。身の危険を感じたほどでしたからね。その後帰宅し、ニュースを見たら川岸駅前で土石流発生の一報。えっ、さっき通ったばかりの場所やん。驚きはしましたが、あれだけの雨が降れば災害も発生するだろうなとも思いましたね。ただ、結果的に尊い命が犠牲になったことには胸が痛みましたが…。合掌。

防災の歴史は自然との闘いの歴史なのかもしれません。
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