ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

安全運動による別の側面

2006-04-14 05:04:58 | 脳みその日常
郵便物を出しに行こうと出掛けたら、うっかり100kmほどドライブ。ま、いつものことだ。気分転換だと思えば何でもない。

それにしても、このところ危険な運転をするドライバーによく出くわす。先ほども片側2車線の幹線道路で危うく側面衝突されるところだった。一定の速度で流していたら、後方から白いワゴン車がやたらと車線変更を繰り返しながら進んできた。

なぜそれほど急がなければならないのか。理由は知らない。また、こういうバカに限ってウインカーを出さず、いきなり車線変更するからタチが悪い。嫌な予感はしたが、とりあえずさっさと行ってくれればいいと思っていた。すると、コイツ、並行して走っていたワシのほんの少し前に出た瞬間、車線変更してきやがった。もちろん接触を回避したのちホーンを長押ししてやったけどね。

深夜に走るドライバーすべてがこんな荒っぽい運転をしているわけじゃない。安全走行する奴のほうがはるかに多いはずだ。とはいうものの何かみなイラついて運転しているような感じがする。

考えているうちにハタと思い当たった。そうか、今は春の全国交通安全運動の真っ最中なんだよな。他の地域は知らないが、少なくとも都内の幹線道路では昼夜を問わずパトカーや白バイがウロウロしている。まるで厳戒令でも発令されたかのよう。なので、どのドライバーも不本意ながら大人しく走らざるを得ない。

普段なら70~80km/hほどで走る道でも、前方にパトカーが40km/hぐらいでノソノソ走っていたらもう気分はブルー。「カンケーネーヨ」とパトカーをブッちぎるわけにもいかない。誰だって速度違反の切符なんてもらいたくないんだし。どのドライバーもそう思うから道路はいつの間にかパトカーを先頭にノロノロ運転になる。するとイラつく奴が出てくるのもの当然。

交通安全運動自体は悪いとは思わない。それによって悪質なドライバーが多数検挙されるのなら。しかしその一方でフツーに走っているドライバーにまで心理的な影響があるのもまた事実なのだ。

通常、制限速度を多少超えたスピードで流れる道でも、フツーに運転していればよほどのことでない限り事故なんて起きない。ドライバーたちはそうしたスピードで流れるのがフツーと思っているから。ところが安全運動期間中になるとドライバーたちは、突然速度厳守という「慣れないリズム」を強いられることになる。先ほど「イラついて運転しているような感じがする」と書いたのは、たぶんそれなのだろう。

法定速度は確かに守らなければならない。しかし速度を遵守するあまり、ドライバーにストレスが溜まり、それが原因で重大事故が発生することだってあるのだ。速度、速度とバカのひとつ覚えのように規制することだけが安全に繋がるわけではない。具体的な代案は思いつかない。でも、なんていうのかな、法規一点張りでないもっと柔軟なやり方があるような気がする。
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