ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

中継基地的な…大川瀬ダム

2022-09-19 06:51:57 | 兵庫(ダム/堰堤)
台風14号が西日本で猛威を振るっていますね。みなさん、ご注意ください。ご存知の通りダムは水害を防ぐ目的で築造されるのですが、できれば活躍しないに越したことはありません。特にダムに対して思い入れがあるわけじゃなく、たまたまダムを目的地として訪れているワシからするとなんとなく複雑な気分になります。

改めて、どーも、ワシです。今回は兵庫県三田市大川瀬(さんだし おおかわせ)にある加古川水系の大川瀬ダムを訪れます。アクセスは県道75号の「三田レイクサイド カントリークラブ」の看板のある交差点を入り、道なりに進んで行きます。

ダムへ向かう前に下流から「ご尊顔」を仰ぎます。おおっ、治水ダムっぽいですね。



先ほどの道を上っていくと道沿いに「鴨川・大川瀬ダム管理所」が見えてきます。





その近くの脇道を入ると、ある意味でダムの全景を見ることができます。でもそこからダムへ行くことはできないので別の道を探してダムへ近づきます。



右岸のダム横へ至る途中には「大川瀬ダム」と刻まれた石碑があります。



その裏側にはダムの諸元が白抜き文字で示されています。昭和59年10月に着工し、平成3年(1991年)6月に完成した重力式コンクリートダムとあります。


その付近から見たダムの様子。



ダム本体に嵌め込まれたプレート。あれ? ここでは平成3年(1991年)7月竣功と記されていますね。上の諸元からひと月遅れなのは何故なんでしょうか。



右岸、ダム横には「大川瀬ダムあれこれ!」と題された案内板があります。これを読むと、大川瀬ダムは加古川東部の播磨平野、東条川・美の川・明石川などの沿岸と北神戸地域への農業用水不足解消、および神戸市外6市6町への水道用水の安定的供給を図る水源施設のひとつとして築造されたものだそうです。さらにこのダム自体で貯水したものと、2日前に記事にした川代ダムから導水路(13.4km)により流れ込んできた水を合わせて大川瀬導水路(22.7km)へ送り、途中の分水施設、そして志染川(しじみがわ)にある呑吐(どんど)ダムへ送水。さらにさらに、次回記事にする予定の鴨川ダムへ導水路(4.8km)により供給する役割も果たしています。つまり大川瀬ダムは中継的な役割を担うダムというわけですね。







さて、いよいよダム上を歩いてみることにしましょう。



ダム上、中央から見た貯水側の景色。調べてみると川代ダム左岸の上流側にあった取水設備で取り込まれた水が川代導水路を経てここへ流れ込んでいることがわかります。



一方、ダムの真下はこんな感じ。



そして下流側の景色です。



対岸(左岸)に来ました。振り返ると、こんな感じ。ここのダム上は直線ではなく、カクっと曲がっています。



左岸、下流側から見たダムの様子。これも絵になりますね。



右岸にある「大川瀬ダムあれこれ!」の案内板は年月が経ったせいか表面がパキパキに割れかけています。一見、区画されていない道路地図かと思いました。築造されてもう31年なので、そろそろリニューアルしてもいいかなあと思ったり…。
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