ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

これが正式名称?…鴨川柊野砂防堰堤

2022-09-07 06:56:21 | 京都(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は京都府京都市北区西賀茂中島町(にしがも なかじまちょう)に淀川水系の柊野(ひいらぎの)堰堤というのがあるので行ってみました。アクセスは国道367号の「北大路橋西詰」交差点から賀茂川沿いに北上し、上賀茂神社(正式名:賀茂別雷神社[かもわけいかづちじんじゃ])を横目に見ながらさらに進んで行くと到着します。

賀茂川の左岸から見た「ご尊顔」。存在感が半端ないです。



左岸の堰堤横から見た様子。ん?「鴨川柊野砂防堰堤」と書かれていますね。名称が違うのか?



ちょい上流側から見ると、こんな感じ。



もうちょい上流から撮ってみます。



次に右岸へ移動し、パチリ。



右岸の堰堤横には案内板があります。ここの表記は「柊野堰堤(砂防ダム)」。左岸の表示板と違いますね。どちらが正式名称なんでしょうねえ。考えちゃうなあ。いや、それより堰堤なのにダムと併記するのはどうなんだろうか。ダムの定義からすると明らかにこれは堰堤なのですから、あえて表示するなら「柊野砂防堰堤」とすべきでしょう。あ、左岸の表示に近いじゃん。





昔から「かもがわ」は増水による氾濫を繰り返してきたそうで、特に1935年の豪雨では市街地が水浸しになり多大な被害があったという。これをきっかけとして「かもがわ」は改修工事が進められ、1941年にこの柊野堰堤が完成したとあります。


右岸、上流側から見た堰堤の様子。



【「かもがわ」の漢字表記について】
ところで、「かもがわ」の漢字表記ですが、賀茂川もあれば、鴨川もあります。これ、どちらが正解なんでしょうか。調べてみると1964年に公布された河川法によると、この川の起点から終点まで表記は「鴨川」で統一されているようです。国土地理院の地図もそうなっていますね。じゃあ「賀茂川」は間違いなのかというとそうでもないようです。つまり慣例として起点から京都御所近くで高野川(たかのがわ)と合流するまでを「賀茂川」、合流してからは「鴨川」と呼ぶのが認められているようなんです。グーグル先生の地図でもそのように表記しているのですが、おそらくその慣例に準じているのでしょう。だからどちらも間違いではないようですね。

こうして見てくると、この築造物の正式名称は右岸の案内板の表記でなく、左岸の看板にある通り「鴨川柊野砂防堰堤」ではないかと思われます。

ふふふ、なんだか発見した気分。
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