ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

諸元の統一を!…佐仲ダム

2022-09-16 07:04:13 | 兵庫(ダム/堰堤)
へへへ、どーも、ワシです。えー、今回は兵庫県丹波篠山市小坂(たんばささやまし おさか)にある加古川水系の佐仲(さなか)ダムを訪れます。アクセスは県道97号から県道289号へ入り、高速道路(舞鶴若狭自動車道)を潜って行くと到着します。

さて、ダム名の「佐仲」ですが、これはダムの北西方向に「佐仲峠」というのがあり、ダムの水源もそちらから来ているのでこれに由来するものと思われます。余談ですがグーグル先生の地図の表記では「佐沖峠」になっています。先生、またやらかしてますよ!しっかりしてくだせぇ。

そんなこんなで、佐仲ダムの左岸に到着です。



当該ダムは県道289号沿いにあるのですが、ダム上の入口には橋で言うところの親柱があります。そのコンクリート塊には「佐仲ダム概要」と「佐仲ダム」のプレートが嵌め込まれています。これによれば、佐仲ダムは農業用水確保のために築造されたもので、工事着手は昭和50年4月、完成は昭和53年(1978年)3月とあります。





ダム横付近には「佐仲ダムの概要」が書かれた案内板があります。あれれ、先ほどのプレートと見比べるといくつか表記に相違がありますね。例えば「堤高」「堤体積」「満水面積」を見比べてみましょう。さらに「施工期間」も昭和49年12月〜昭和55年3月と書かれていて、これもプレートの記載と異なります。一体どちらが正しいんでしょうか。悩んでしまいます。



その案内板付近から見たダムは、こんな感じ。



左岸の県道を貯水方向に進むと取水設備の建物があります。



その壁には水利使用標識が貼られています。


そこからダム上を見ると、こんな感じ。



これが左岸から見たダム上です。歩いてみましょう。



すぐ近くには「区画漁業権設定」の看板。どうやら当該ダムでは許可されれば釣りをすることができるようです。もっとも、ワシは興味がないのでどーでもいいんですが。



ダム上、中央から見た貯水側の景色。水の色が素晴らしい!



一方、下流側はこんな感じ。ダムの高さが約40mあるせいでしょうか、まるでジオラマのようです。



右岸側には洪水吐があります。



洪水吐を違う角度から。越流式で、増水すると水はここから溢れ出て、



この水路を通ってあちらへ流れてゆきます。



洪水吐よりも中央側のところには何やら石碑があります。写真では木で覆われて見えませんが「清水洗心」と刻まれています。文字通り訳せば「清らかな水は心を洗う」ですね。



その裏側には昭和53年5月に建立されたと記されています。その下に「西紀町(にしきちょう)」とありますが、これは1960年元旦から1999年4月1日まで存在した町名で、同日から今田町(こんだちょう)、篠山町(ささやまちょう)、丹南町(たんなんちょう)と合併して篠山市となりました。その後、以前にも書いたように2019年5月1日に元号が令和になったのを機に丹波篠山市に改称し今日に至っています。


対岸(右岸)に来ました。振り返ると、こんな景色です。写真下方のガードレールの下が洪水吐からの水路。



右岸、貯水側から見たダムの様子。



諸元の表記が案内板によって異なるのが気になるし、統一して欲しいなとは思います。それでも農業用ダムとしてはデータをちゃんと提示していて、さすが県営事業だけのことはあるなと感心。
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