ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

由来があるんだね…平石川取水ダム

2021-08-08 06:56:21 | 新潟(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は新潟県魚沼市大白川(おおしらかわ)にある信濃川水系の平石川(ひらいしがわ)取水ダムを訪れます。ダム名は国土地理院の地図の記載に準じていますが、グーグル先生の地図だと「電発平石ダム」と記されています。アクセスは県道385号沿いにある入広瀬山菜組合(山菜会館)近くの脇道(六十里越街道)を破間川(あぶるまがわ)に沿って進んで行くと到着します。

不思議なのは、このダム、破間川にあるのに「平石川」と命名されていること。改めて地図を見ても平石川はありません。むむむ、一体どういうこと? 典拠は不明ですが、Wikipediaの「破間川」の項目によると1970年頃までは現在の破間川源流から下流の黒又川と合流する地点までを平石川と呼んでいたそうな。そしてその当時はその合流地点から下流の河川名が破間川だったようです。ということはこの地点がまだ平石川と呼ばれていたから平石川取水ダムと命名されたわけですか。なるほど、ならば納得です。

その脇道を行くと当該ダムの右岸に辿り着きます。おっ、見えました。これですね。



その上流はこんな感じ。



近くには水利使用標識があります。この記載では「平石取水ダム」となっていますね。発電を目的としたダムで、取水した水は末沢発電所へ送られて発電に使用されるようです。



で、末沢発電所はどこかというと当該ダムの南南西に位置し、山を越えた末沢川沿いにあるんですね。そのため取水した水は直線距離にして2.6kmある地下水路を通って発電所へ向かうらしい。さらにその水は黒又川第一発電所でも使用されるようです。末沢・黒又川第一の両発電所の運用開始はどちらも1958年2月17日なので当該ダムの築造もその頃と思われます。(参考1)(参考2

それにしても、もうちょっとダムを近くで見たいな…と思っていたらダムへ向かう小道を発見。行ってみましょう。



おおっ、見えてきました。



やったぁ!…と思いきや、その先は立入禁止とな! ありゃ〜。





それでもと思い、ギリギリの場所からフェンス越しに撮ってみました。どうやら対岸(左岸)に取水口があるようです。



せめてこの吊り橋の真ん中から「ご尊顔」を拝みたかった…。



国土地理院の地図を見直してみたら末沢発電所のすぐ下流に末沢川第一取水ダムというのがあるのを知りました。国道252号から脇道に入ったところにあるようです。機会があれば訪ねてみたいと思います。
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