湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

「わーく」の人材集めに(前)

2009-05-20 13:12:49 | 引きこもり
久しぶりに授業の代行に引き出されたので、帰りに寒川に立ち寄った。図書の更新のこともあったが、寒川町の駅前開発が、改めて急速に進行していることを感じた。この町は、茅ヶ崎市と共同歩調をとることが多い。しかし、それも長くは無いなと感じた。

社会活動を作っていく上で、行政区分は目に見えない壁を作っている。茅ヶ崎と平塚は、工房絵さんのように地域横断している団体を除いて、先方の活動状況などは、自分の活動に実際に重なるというより、「参考」の響きがある。これは藤沢とて同じこと。というのは、茅ヶ崎に10月過ぎに始まる協働スペースの利用について、平塚の工業団地に隣接している地域に、ある業界新聞の元記者の方が住んでいらして、今年3月、寒川町に息子さんとともに転居。落着いた頃と勝手に判断し、お邪魔したのだった。

引きこもり青年は、家族単位で潜在化している。そこを行政や医療機関の相談という形で、親御さんの先導で現れる方から接点を作っていく場合が多いのだが、この方式だと、いまだ就労には早過ぎる方が多くなって、その方は居場所スペースを持たない活動には、ほとんど無頓着と言っていい。求めるものが違うのだ。

もうひとつは、塾のような民間教育団体から入っていく方法がある。私が歩んできた活動の大半はこの形から入っている。しかしこれも、不登校という学齢期の方を基盤に信頼を積み上げていく延長に成り立つ世界で、いわゆる「若年者」という年齢層の方に直接接点を求めるのは、膨大な海原に網を投じることに似ている。

この寒川の方は、教育系と出版系の境を歩いてきた方なので、退職後「わーく」の活動に参加してもらえまいかと、折に触れお願いを繰り返してきた。「わーく」自身は、運営が軌道に乗れば若手が行うが、「わーく」の経済活動として「DAISY」を走らせるためには、企画販売活動には、教育現場を見渡せるセンスが不可欠なので、「わーく」の裏方爺ぃ軍団の方に参加をお願いしてきた。実は私のコラム仕事は、彼の辛辣な批評活動から、おこぼれ頂戴絆創膏活動だったような、始末仕事だったようなところがある。「DAISY」はまず視覚障がい・聴覚障がいの方へ、そしてやっと知的障がい・発達障がいの方への道が切り開かれつつある。この後者、知的障がい・発達障がいの方のデザインをどこに乗せるかを一緒に考えて欲しかったからなのだ。

お邪魔して間もなく、息子さんのお嫁さんがお子さんを連れて戻っていらした。息子さんは面識がなぜかないのだが、お嫁さんは茅ヶ崎のジャスコなどで買い物中、よく出くわして、先方に迷惑をかけてばかりいたので、この方を通じて、私の悪い噂は、ご隠居さん(すみません)にも伝わっていたといっていい。

奥さんが現役でプロの福祉系活動を続けておられる関係で、私と「わーく」を始めると、奥さんの方の活動を逃げている根拠がなくなるということで、私の「両方とも始められては?」という話をふさいで、うんとは言ってくれなかった。お嫁さんもお孫さんが小さいので、留守番が忙しくなることに暗に反対というところだった。基本的に、こういう方は「面白がらせ」好奇心に火がつくのが一番なので、時々お邪魔していた。

それもそろそろ限界かなと思っていたら、不可解な話が飛び込んだ。私では「ダメかしら」というお申し出だった。もと小学校教員の方なので、私には、ありがたいのだけれど、「DAISY」はつまらないと、ばっさり斬られてしまうと「わーく」については要注意なのだった。私のような爺ぃよりは増しなのだが、主婦ネットワークの力は強いから、引きこもり青年の始動が後退する恐れがあった。思わぬ展開に、次のラウンドは6月初めと予告編して、お子さんに服を引っ張られつつ。退散してきてしまった。

しかし収穫もあった。寒川の情報もかなり入ったからだった。湘南ライフタウンに住む学生時代の友人も、研究者から予備校講師に転じ、今はエコ系市民活動をしながら、横浜南部で塾を共同経営している余芸ギタリストも候補としている。

しかし、茅ヶ崎市内は全くの無縁無風。中学時代からの半分地元というのに、私が塾を閉じ、東京南部に中心を移してから、浦島太郎そのものとなってしまっていた。寒川とライフタウンは近そうで遠い。オンラインの繋がりをしない人たちであり、ひとりは運転免許がないひとを茅ヶ崎駅からバスの距離のところにどう引き付けていくか、それだけの魅力を初めから打ち出せるか、思案のしどころなのだ。

玄人は開拓には加わらない。よっぽどの魅力がない限り、様子見に身を置く。この「様子見」の坑道をどう掘りぬいていくかが鍵になっている。少なくとも二本。一本は「路上生活者自立支援(Big Isse と、放置傘)」もうひとつが「わーく」(就労支援&地域交流 + DAISY出版)である。茅ヶ崎と横浜、茅ヶ崎と寒川(元平塚)と藤沢(横浜南部)の結束が可能かと、行政区画と活動の単位という長年の採掘活動の一角がやっと掘りぬけるかなというところにきている。それには根付く拠点が必要だったのだと改めて思う。

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明日は港南台・石川町の見学会がある。その場で手渡しできるチラシ(6/2 JHC板橋会見学会)を作っている。印刷が間に合うか。

夜間傾聴:□□君(仮名)
     ******君(仮名)
     旗の台君(仮名・傾聴にあらず)

(校正1回目済み)

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