湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

Big Issue 共依存に陥らない支援関係を/協働ショップ開店時期の他企画の困難について

2009-09-19 08:27:39 | 引きこもり
木曜日、Tさんを探して夜うろうろしていたのが祟って、風邪をこじらせて喘息が出てしまった。昨日病院に行き、何十年ぶりの吸入器を吸ってきた。とにかく、私が中学生時代以来の出来事。やはり薬品は変わっていたが、身体へのストレスの具合は大差ないように思えた。全身が脈打ち、吸気が肺の末端を刺激しているのがわかるのだから、喘息による炎症は広がっていた。

ステロイド剤の点滴は1時間かかったが、看護師さんに絶対眠気に勝てないから、寝たらよろしくと言っておいた。案の定、大いびきで、録音しておけばよかったと看護師さんに冷やかされた。

しかし、Tさんの自立販売活動を私は支えていた様に考えていたが、実はTさんによって、私も意味づけられていたことを知った。共依存へ紙一重ではないか。これはお互いにとって良くない。横浜のN君の騒ぎもいい例だろう。連休が続くと冊子が売れない。ここを先読みしておかないと食費交通費が枯渇してしまう。N君はビギナーだった。早速日干しに合い、音を上げた。販売をやめると言い出し、寿町「さなぎ達」のSさんを困らせた。何とか乗り切り、今は県民サポートセンターのすぐそばで販売を再開している。

彼はSさんと私に訴えた。私は担当をSさんに移していたから、N君にはいわゆる義理はない。しかし、私はSさんの管理下を踏まえてと条件つきで、彼の傾聴に出向いたのだった。今考えてみると、私はTさん、N君との細い縁を最後まで孤立させない役になろうと思っていること、これは変わらない。冊子販売の伴走者であろうと思っている。しかし、私は何者なのだろう。芥川の蜘蛛の糸の偉そうなおっさんを演じてはいないか。格差社会とひとの生涯への不合理を拒否する同時代者として、連れそう、そう、その「連れそう」という部分が、吟味せねばならないことなのだ。

私の担当した少年(当時)の父親(タクシー運転手)が業務上過失致死の交通事故を地元で起こし交通刑務所に入って、結果、家庭が崩壊した。夫婦の問題が遠因となった事故だったため、離婚騒ぎとなっていたのだが、踏みとどまった。しかしその母子に対し、世間は冷たかった。母親のパートは直接は長欠を理由に解雇、その後、中間管理職から「前科者の一家を雇うわけにいかないから」と本音を聞いたという。幸い縁故筋の事務職に転職できたが、近所も噂をたてた。

彼(少年)は、いわゆる遅滞傾向にLDがあり、いじめられていたところに追い討ちがかかった。結局高校をやめ、「大検」を求めて本校に転入してきた。そのサポートに私が付いたのだった。彼は今、一子を抱える家族を営んでいる。当時、試験を通過しても、試験はあくまでも「進学資格認定」であって、高卒資格に準ずるものとされていた。当時彼の家庭には進学の余裕はなく、奨学金を得る学力がなかった。「連れそう」ということが問われた経験だった。

結局、本校通学も家計から時期限定であることも、それとなくわかってしまったので、詰め込みで大検を通らせた。しかし進学は出来ず、ハローワークの連れ添いを重ねた後、母親のパート勤務先の厚意で、取引先の商店のバックヤードの職を得た。大検は彼の心の支えであり、将来への進学の可能性をつなぐ試みだった。

彼は二年後、専門学校進学を果たし、商店で知り合った女性と家庭を持つに至った。これは彼の力である。細い橋を彼は渡ってきた。商店の勤務も平板ではなかったし、悪友も出来た。しかし、悪友君も社会人として自立。彼の結婚時、隣に悪友君はすまして同席していた。大検サポートもそうだが、結局伴走者として居続けるということ自体意味があると思っている。彼から勇気や生きることの可能性を知らされたというような、取ってつけたような事をいうつもりはない。ただ、顔を合わせてよかったと思うのだ。それだけだ。

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きょうされんの全国大会が、今日から大宮で開かれる。しかし今日はいつもの野次馬を控えることにした。20~22日の静岡大に体力温存しようと思うのだ。静岡大の集まりでは、学校空間の中で語られてきた「教育」や「発達」が、やっと学校外に膨らみを持って論じ始められてきたように思う。静岡ネットワークの概要チェックもあって、今回は多少の収穫が見込めそうだ。中日の21日はホームの関係と母の当番の関係で、父の見張りなり。一日の中休み。代表墓参の話もある。

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若松町のたい焼き屋さんオープンが近づいているが、私はショップ自身には参加せず、協力の立場に残ることになった。隣接協働スペースが、事務所機能と多目的スペースがモノカルチャー的に固定されて、拡張性に乏しくなってしまったことが直因となった。社会的困難な方の地域就労支援のセンター的機能を展望するというより、市民活動一般の地域コミュニティを狙ったものに、はずれてしまったからだった。

このショップ開店が年末にずれ込んでいくにしたがって、なかなか周辺企画や就労支援企画をPJに提案がしにくくなっている。懸案のJHC板橋会のクラブハウス展開の見学(連続企画)や、ソーシャル・インクルージョン推進会議等障碍者向け企画のソーシャル・ファーム関連の年度末講師提案・メンター制に近いチーム就労(ケアパートナー制)実例講演など、地域就労支援関連の話をどこで切り出していくかがタイミングを失っている。今回の静岡大で「わーく」の取材を行うが、ここも企画化可能かを調べてくるのだが、26日もソーシャル・インクルージョン推進会議で講師打診を行ってくるつもり。これらは若松町ショップの開店企画と、なかなか重ならないので、どうしたものかと悩んでいる。とりあえず、下地準備とJHC板橋会のクラブハウス(ニューヨーク・ファウンティンハウス型)&リカバリー(ビレッジ型)の見学会を数名でやってこようかと思っている。

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数日、間が開くので、Tさんと連休中の冊子販売調整を今日は行う予定。


夜間傾聴:□□君(仮名)
     旗の台君(仮名・連休の誘いあり。ごめん、また重なっている。)


(校正2回目済み)

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