湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

やれることはやる、可能性を閉ざさない

2007-11-16 04:51:23 | 引きこもり
やれることをやっていく。可能性を閉ざさない。こう念じて家を出た。

朝、某保守系会派の市議に会いに行った。議員に頼るのではなく、PJへの参加と協力を要請しに回る。これから接点が見出されるところから順に、話をしてまわるつもりだ。地元の引きこもり青年に出会いたい。そのことも言ってきた。青少年相談窓口や、医療関係はもちろんだが、議員講演会網のような団体網から、参加者宅の当人に接点を求めたいからだ。私の今までのホームグラウンドは東京側多摩川沿いと、相模大野・町田・大田区・品川区周辺だ。昔、塾をやっていた頃、私は湘南の地元で活動をしていた。事情があって塾を閉じ、東京に活動の場を移転した。2000年末の交通事故を契機に、退院後、古巣の湘南に活動の場を戻した。2回の塾の危機と、入院等で出資可能な資金を失った関係で定点(拠点)を開設できない事情があって、オンライン活動と学習カウンセリング巡回を軸とした活動に切り替えた。ところがこれは当事者を出会わせ、活動を生み出していく点については、厄介な形となった。湘南東部という地域に登場するには、やはり地元の青年たちの活動が必要になる。私は商売柄土日が忙しいことがあって、支援者と接点を持つことも企画のときに顔を合わせるという形以上の出会いは作れていなかった。日々家族や近隣の方が出会うように、互いに普段から顔を合わせている関係が作れていない。いやオンライン以外ではというべきだろう。

社会活動は、観点というか各人の価値観が実践の根底に横たわっている。中年以上の方は私を含めて価値観が固まっているとされる。たしかに経験は積んできているし、真贋を見極める目はそれなりに持ち合わせている。それだけに、まずは合わせてやってみようという柔軟性はないものとされる。だから既存団体に参加するにしても先方から敬遠されるし、また先方の団体の価値の値踏みもついしてしまうというのも事実だ。だからいつまでたっても一度浮浪した者は、収まるところがない。趣味の団体ならば、お互い譲り合うところも柔軟にいくだろうが、社会活動は、ひとをめぐる抜き差しならない課題を持つことが多いために、そこの部分の価値観が一致しない団体をホームグラウンドにすることはできない。既存の政党の硬直した観点からでは、新たな活動を生み出すときには野暮ったいものしかでてこない。共通利益集団には人脈と権力という「実行力」が生まれる。あえて「解決力」と書かないのは、ちっとも「解決」につながらない活動である場合がこれまた多いからだ。私の作りたいと願う活動は結果的にすべての政党を横断していく。しかし、ひとを見つめる価値観はちっとも横断しない。だから協力関係を結ぶことはあっても、属することはない。それが自由を担保することになると思っている。

だから面白がる、関心を持つ方がうまれてこなければ、「永遠のよそ者」となる。引きこもり青年たちは、既存の社会の仕組みや価値観にはシニカルな観点を持っている。政党とか既存団体からは一歩引いているところに彼らのスタンスがある。だから一歩引くのではなく、その場で自分のものを作り出してしまえばいいと考えている。徹底して価値と魅力を磁場とし、その底にぽったりとした定点の安心の開放感がなくては、だめ。

この辺のことで、先日はUさんとサロン作りの必要性のことで、それがうまく行くかいかないかという議論となった。障碍者団体の場合は、障碍という共通項があり、お互いが協力し合わねば、重い現実が解決しないという事情が働いていく。ところが引きこもりの場合は、器質的な障碍を抱える方から、社会的挫折組までさまざまな方を「引きこもり」と呼ぶために、各人は自分だけの問題と思い込んでいる。出会い探りあっていく過程や、家族のそれのように、なんとなく居合わせている結果、相手を感じ取ることを通してお互いがつながる。壊すほどに石橋をたたいて渡るから、サロンは、さぐる集団がなかったら、はじめのひとりは絶対に現れないのだ。そのサロンも腰掛である。だから誰のサロンかがみえなくては、しかたがないという事情がある。

引きこもり青年は、常に外野に身をおく悲しい習性がある。私は巡回のとき、「見ててもわかんないよ」「やっちゃってみる」というのも手だと言っている。何も一気にはじめることはない。ぽちぽちやってみればいいのだと思う。それをぼそりといえる場は、定点(拠点)だと思う。あえてフリースペースと言わないのは、私のイメージは事業所に近いからなのだ。だからサロンは難しいのだ。つまりUさんとの議論は、背景にしているものが違うから、意見が異なったのだ。

昨日、2回目の木曜食事会をひとりぽつねんとやっていると、さぽちがのSさんが不思議な顔して通り過ぎていった。CMをどうするかなと考えていた。会いたいのは「わーく」編集や、オンライン対話をしてみたいと思っている引きこもり青年や、支援者のひとと出会いたいのが第一だ。次がいわゆるカウンセリングだ。私はシビアな要素を抱えている方は、心理臨床の正規のカウンセリングにまわす。橋渡し屋をやる。

PJ以外のところがこれから極端に小さくなる。持久戦が始まる。こういうときだからこそ通信を復刊する。私の提案していることは、時代にしっかり噛み付いているものだ。だから他にやれる人がいるなら、どんどん真似すればいい。私もやめる気はないし、打開の可能性はやりきっていく。

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今日から3日間、日本障害者リハビリテーション協会主催の障害者パソコンボランティア指導者養成研修に参加する。ワード・エクセルの使い方講習ではなく、コミュニケーションツール・生活拡充ツールとしてIT技術をコーディネートする技術を高めてくる。とくにDAISYは障害者の仕事につながる。湘南にこの活動を就労活動として根付かせるために、スキルアップをしてくる。新宿戸山サンライズ、朝10時から17時半まで。茅ヶ崎を7時半ごろ出る。睡眠時間との戦いがあるが、挑戦。

走りながら考える、それが私のやり方。

夜間傾聴:自由が丘君(仮名:元気だ)

(校正1回目済み)

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