センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

日本人が最も不快に感じる音!?

2014-03-15 00:00:40 | 感覚、五感
以前に、フジテレビのスペシャル番組で「聴くテレビ!」という2時間スペシャル番組の総合監修と出演を果たした時に、日本人が最も不快に感じる音は!? の質問に「黒板を爪で引っ搔く音」と答えています。
ところが、この不快と日本人が感じる音が世界的にみると、第16位と低いものです。
不快音を本格的に研究している。イギリスの研究グループが世界36ヶ国で調査した結果です。
断トツ1位の黒板を爪で引っ搔く音は、なぜ、日本人だけが不快な音だと感じているか!? 世界的に不快と感じる音はハウリング音という、自動車のぶつかる音や人が嘔吐するときの音など、大勢の赤ちゃんが泣く音などが不快と感じているのに対して、日本人が不快に感じる。黒板を爪で引っ搔く音は、なぜ、日本人だけが不快に感じるのか、それは、日本人特有の遺伝子を持っているからです。

その遺伝子こそ「不安遺伝子」この不安遺伝子には、S、SS、Lタイプ、S=不安に弱い、SS=やや不安に弱い、L=不安に強い、日本人のなんと97%以上の人たちに、このSとSSタイプの不安遺伝子を持っているので、日本人は、プレッシャーに弱く、不安やストレスにも弱く、総じて神経質な人が多いのです。
つまり、高周波の音、特に金属が擦れるような音も不快と感じる人は多いのです。
例えば、電車のブレーキ音などがそうです。神経に触る音と表現されます。
また、逆に癒される音でも、日本人と世界では違いがあります。
日本人が癒される音のベストは、1位、せせらぎの音、2位、波の音、3位、風鈴の音色、4位、オルゴールの音、5位、野鳥の鳴き声となっております。
世界で癒される音で多くの人が「芝刈り機の音」と答えています。
それは、子供のころから、庭の芝を芝刈り機の音を聴いているから、実家や田舎を彷彿させるからと考えられます。

現在において、日本人にも音の捉え方、環境がここ30年で様変わりしてきました。世界でも稀な「騒音大国」だと、私には耐えられない雑音天国でもあります。
子供の頃から、電子音の雑音、騒音の中で遊んでいる。だから、若くして「突発性難聴」などに疾患する人が急増しています。
例えば、ゲームセンターやパチンコ店、家電売り場、飲食店でも対音響で音や音楽が流れている音環境に慣らされています。眠れると
大音響が当たり前、デジタル音に癒しを感じる。子供たち、若者たちが多いのです。
数年前に、こり癒し音で、考えられない事件が発生しました。同じアパートに住む、隣人同士の音トラブルで殺人事件が発せしました。
50歳代の男性が、部屋にエアコンが無いので、窓先に風鈴を吊るしていたら、夜間もチリチリと鳴るので、20歳代の男性が「喧しくて眠れないから外して欲しいと」を依頼し、50歳代の男性は「風鈴の音色に癒されて、静しさ」を感じるから眠れると言うと、そこで、トラブルになり、興奮した若者は、台所にあった包丁を持ち出して、50歳代の男性を刺して、殺害したこの事件こそ、近隣の音トラブルです。

このように、中年以降と子供たち、若者たちでは「癒しの音の捉え方、感じ方が」同じ日本人でも変わって来ました。
これらは、日本での音、騒音、雑音の規制、音政策の曖昧、放置状態だからです。
ですから、私共はこれらを鑑み、感覚大学を設立し、芸術部、感覚部で「音育」と題して、これらデジタル音、アナログ音の違い、癒し、快感と思う音をどのように感じて、認識し、捉えているのかを理解して貰い、音を糺すと題して、僅かな音の違い、認識できるように指導して参ります。
そして、聴覚の鍛錬を目的に、音に対して敏感になり、脳も同様に活性化できるように鍛錬して行くことを私たちは主目的に講演、講義、指導して参ります。
五感プロデュース研究所、感覚大学、荒木行彦
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