矢沢永吉さんと言えば、熱狂的なファンを持つロックンロールですが、華々しい経歴の裏でかつて、35億円も詐欺事件にあって莫大な借金をおったことはあまり知られていません。
既に矢沢永吉さんは、その35億円もの借金を全て完済しています。
そして、矢沢さんのとてつもない額の借金の経緯から復活までから学ぶことが多いのです。
矢沢が一夜にして35億円の借金を負ったオーストラリア事件!
98年に矢沢永吉氏が一瞬にして35億円もの借金を負ったオーストラリア事件とは、ビジネスパートナーによる裏切り「詐欺、横領事件」です。
これは何とオーストラリア犯罪史上2番目の金額となる詐欺事件です。
矢沢さんは、オーストラリアのゴールドコーストにスタジオと音楽学校を設立するという長年の夢を叶えるために、土地を購入。このビックプロジェクトのために現地に法人を作る。
この現地法人を二人の日本人(取締役、経理)と一緒にやるがこの土地を二人が結託してかつてに担保に入れて銀行からの融資を受ける。
この融資を勝手に二人が投資に使い込み、バブル崩壊によって消える。二人は詐欺、横領により逮捕される。しかし、矢沢氏に36億円もの借金が残れました。
矢沢永吉はちなみに、この事件当時の年齢は48歳でした。
「俺、終わった」と思ったそうです。
そのため、矢沢永吉さんは、一週間ほどは、放心状態で夜も眠れずに深酒の毎日だったようです。
そんな時に、妻からの一言で「復活、借金返済」をすることを決意したのです。
「35億円という借金をどうするよ?いっそう死ぬか!」「いや死にたくない」じゃあ現実を受け入れて前を向くしかないだろう・・・。
そこで、マネージャー、税理士を集めてこう尋ねたそうです。「俺もうダメなのか?俺終わったか?」と、そうしたところ、部下たちから返って来た以外な応えでした。
「ボス、やってやれないことはないです」。返済出来ますと税理士からも助言され、復活の狼煙を上げのです。
ここから矢沢永吉の快進撃が始まります。ライブをやってやりまくり、なんと35億円というとてつもない額の借金を返済したのです。決して自己破産は考えなかったと言います。
そして、矢沢永吉さんは、伝説の35億円詐欺事件に関して「名言」を残しています。
僕は皆さんにも言いたいね、リストラされたって、借金背負ったってそれは役だと思え。
苦しいけど死んだら終わりだから、本気でその役をやり切れ、つまり、視点を変えれば、気持ちが切り替わるってことなんだ。
また、悩み、苦しんでいる人たちへのメッセージもありました。
「今が苦しくても、ほんの小さなことでもよいから、(幸せだと)感じることがあれば、一週
間頑張れる。人はそのために頑張って生きているのだから・・とエールを贈っています。
私が矢沢永吉さん、本人を何度もホテルでお会いしました。挨拶もしています。
ファンですと告げると、ありがとう!と微笑みながら、ご苦労さんと言ってくれました。
週に三回ほど、ホテルで朝食をしに訪れます。白いツードアの外車のスポーツカーに乗って颯爽と現れます。芸能人の中でもオーラがある人、ボスに相応しい人です。どこかの野球監督のような自分からボスなどと名乗る変人とは大違いです。
矢沢さんは、人に優しく、決して威張ったりする人ではなく、本当に苦労してここまで「ビック」になった人だとお会いしたら分かります。
センスプロデュース研究所、葛西行彦