今回の話題は、今月の27日(木)に14回忌になることから、作詞家「坂井泉水」としての才能、感性、歌詞の内容などについて説明したいと思います。
全ての曲に本人が作詞を手掛けています。作詞の手法は、長年、高校時代、短大生の頃から続けていた。忘れないようにとメモ書きのように言葉を綴っていたことから始まります。
2007年5月27日に亡くなってから自宅の二階の部屋から500枚以上のメモ書きのような綴られた言葉が見つかりました。
坂井泉水さんは、作詞をする時には、必ずデモテープなどの音源を何度も何度も、時には百回以上も聴いている内に「曲から(歌詞が聴こえてくる)」と表現しているように頭ではなく「脳裏に浮かんで」いたようです。
そして、その言葉を500枚以上あるメモから言葉を選び「歌詞」として仕上げていきます。
但し、一貫して「愛の曲、歌詞」に拘り、妥協せずに取り組んでいました。
愛の曲、歌詞に何故?拘ったかは?誰も知る由がありませんが「ただ一人の男性への想いが募り、そのことを伝えたくて歌詞に託して伝えたかったものです」。
坂井泉水さんがモデル時代(20代)の頃、本名の(蒲池幸子)で活動していた頃のインタビューで「理想の人は」と聞かれたら、ニコッと笑いながら「10歳年上で、子供のように夢を追いかけている人、優しい人が好きです」と応えていました。
蒲池幸子さんは、学生時代からスポーツ万能で、中学時代には、400mリレーのアンカーとして神奈川県の中体連の県記録で優勝しています。
この頃から同時に楽器演奏のクラブにも所属しており、将来は「バンドを組みたい!歌手を夢見ていました」。
背が高く、色白の美人でしたから学生時代から人気があったようです。スポーツと音楽の才能に秀でていました。短大を卒業してから新宿の不動産会社に2年間勤務していましたが、その頃から既に音楽家としての取り組み、歌詞の一部は出来上がっていたようです。
坂井泉水さんの隠れた能力(才能)には「スピリチャル能力」が高かったことは誰も知りません。歌手デビューする前から歌詞の中に登場する人物「理想の人」とは「ソウルレイ(魂の伴侶)」であることを分かっていました。感じて居たのです。
こうした「ソウル繋がり」は体験した者にしか分からない感覚です。
現に、坂井泉水さんの歌詞の中に「息も出来ない」の歌詞の中に「息もできないくらい ねえ 君に夢中だよ 離れてても 腕の中にいる気がするのは何故 耳をすませば 聞こえる君の鼓動 世界中で私だけが聴いている音」と綴っています。
これらは「ツインソウルやソウルレイ」の関係になると「第4チャクラ(ハートチャクラ)」の繋がりから感じ合える感覚です。
離れていても相手の存在を感じることが出来る!傍にいることを感じられるものです。
魂の繋がり合いだから、普通では中々理解されずに、そのことで坂井泉水さんは、悩み苦しんでいました。それは、周りの人や関係者には理解し難いものでしたから「寂しい想い」をしていたことを私だけは知っていました。
ソウル繋がりの場合は、相手に「妻子が居る」などのことが多々あります。
以前に、私にメッセージを贈って呉れた時に「私の夢は、普通の人(女性)のように愛する人と結婚して、愛する人の子供を産み、育てることだったの・・・」とメッセージされて驚きました。だから、人気歌手になっても「常に普通で居たいと願って」いたものです。
愛の曲、歌詞を逢いたくても逢えない、魂の繋がりのある人(相手)に宛てた、伝えたかった想いを込めて歌詞(言葉)を綴っていたのでした。
彼には「妻子が居て、年の差10歳離れていました」。
今年、発売になった「ZARDよ永遠なれ!」のブックの中に「彼女が書いてきた詞の中に「日曜日は彼女にあげる!」というくだりがありました。「彼女は誰か?」と尋ねると「奥さん」という。流石に「不倫」というテーマはデビューでは避けたいとなりました。
また、あと少し、もう少しの曲、歌詞の中にも「あの人より、出逢うのが遅かっただけなの・・」と綴っていました。あの人とは同じ人物「奥さん」でした。
こうして、想像や妄想で歌詞を綴っていた訳ではなく、はっきりと相手が分かっていたものです。ですから、歌詞に託した「愛する想い」が多くの女性に共感され、歌声に癒されて大ヒットに繋がったものです。
ところが、当の本人は、歌手の時代は辛かったようです。
「一人でもいいから、理解してくれる人が欲しかった!歌手時代は辛くて、幸せになれないと思っていた!もう、寂しい歌を作らなくていいし、歌わなくていいから、ず~とあなたを感じていたいから」とメッセージされたのは真実のことです。
私も、恋愛や結婚をしたかった!夢を叶えたかった。それが出来なくて、何度寂しい夜を過ごして来たことか!そんな気持ちは誰にも分って貰えないと、独りで泣いていました。
このメッセージは、誰にも分からない、私だけが分かる、それも「私が幸子さんとソウルレイの関係」になった相手だからです。
私が昨年の夏に離婚し、何れ来世に旅立つ時が来た時には、きっと「負けないで」と歌いながら出迎えてくれるのだと思います。
センスプロデュース研究所、葛西行彦