(アニマルポリス)、動物殺傷や遺棄、ネグレクトといった動物虐待について対応する専門機関のことです。アニマルポリスを設置することによって、市民が虐待に気づいた時に迷わずアクションを起こせること、警察事案なのか保護センター事案なのかなどを適切に判断し、たらい回しにならずに通報できることなどのメリットがあります。
また、対応が早ければ早いほど動物の命を救うことができる可能性が上がります。
主な機能:
1.通報・・・動物虐待、飼育放棄などを市民が通報できる
2.保護・・・虐待等の現場に脚を運び、問題のある飼い主を注意教育し、被害動物を保護する
3.広報・・・動物虐待は犯罪であることを市民に知らせる
主な目的:
1.劣悪な飼育現場からの犬猫をレスキューする
2.劣悪な繁殖現場からの犬猫をレスキューする
現在、日本で動物虐待を発見した場合に取るべき対応は?
下記、環境省の動物愛護管理室の文章にあるように警察か地方自治体のどちらかに連絡することと定められています。環境省のHPには各自治体の連絡先も掲載があります。
ただ、動物虐待は頻発しているものではないので、発見した行為が虐待なのか、虐待のおそれがあるものなのか判断がつきにくいこと、地方自治体のどの部署に連絡していいかとっさに判断するのは難しいかもしれないという印象でした。せっかく虐待を発見したにも関わらず、行政に連絡をやめてしまうことは一番避けたいところです。
動物の虐待等を発見したときは、発見場所の地方自治体(都道府県・指定都市・中核市)の連絡先もしくは警察(緊急時には110番)に相談または通報してください。虐待の確証が得られない場合であって、そのおそれがある場合については地方自治体にご相談下さい。とあります。
本来のアニマルポリス(動物警官)は、従来の警察官との業務とは違い、動物に関する事件や危険動物の捕獲や保護なども業務です。
そのため、動物を扱うことも多いので、専門的な知識だけではなく、欧米では獣医の資格がある人がアニマルポリスとして活躍しています。
日本では現在、私が2000年に当時の法務大臣に直接、依頼した「愛護法」を基に、警察署の部署で、動物に関わる事故や事件などは担当者が対応しているようです。
但し、日本では本格的な動物に関わる警察官ではなく、担当部署としての「動物警察官」として、全国ではなく、主要都市の警察署に「アニマルポリス課」の担当警察官がおられるようです。
何年前、渋谷にニホンザルが現れて、捕獲に大勢、当時20人近い警察官が網などを持って捕獲に当たりましたが、一日では掴まらず結局、翌日、サルが疲れてお腹が空いたところを確保できたようです。このような何十人もの人出と、騒ぎで税金が数百万円以上がかかったことの現状を皆さんは知らないと思われます。日本だからこうした無駄なことや合理的でないことで大騒ぎになります。
海外では、危険動物の捕獲には、アニマルポリスが二人で現場に行き、一人は麻酔銃で打って、眠ったところを確保して、熊なら森の奥まで連れていき、その場で解放して上げます。日本のように間引きと称して殺処分などしません。ましてや希少動物や保護動物なら尚更です。
海外では、日本との意識の違いも大きく、例えば、肥満体の犬を連れているだけで、海外では「虐待行為」と見なされて、その場で反則金切符を切られます。
ですから、虐待行為、特に希少種の密猟に関しては、銃を所持して対応に当たります。
普段は、小学校などで愛護や動物との触れ合い方、接し方などを教えたりするのがアニマルホリスの活動です。
日本でも、こうしたアニマルポリスを導入することで、警察官になりたいと思う人は増えると思います。雇用にも繋がり、愛護の意識を広めるのにも役立つと思われます。
但し、本来の警察官としての採用ではなく、生き物の知識と、獣医の資格程度を持った人たちを警察署で採用し、警察の業務も研修し、採用二年目の頃から現場に出て、違法取引されていなのかなどや虐待の通報、危険動物の捕獲などに一早く現場に行き対応することで市民に被害や危険が及ばなくなります。
特に、青梅地方などは自然が豊かなので、危険動物との遭遇や多摩川沿いでの違法な🎣釣りや夏場泳いで「ニジマス」などを捕まえて、焼いて食べるなどは禁止されています。他にも、綺麗な希少種のトンボ、蝶々を採取して、販売目的も「密猟」で、愛護法違反行為です。こうした、生き物たちと関わる犯罪行為が多発しています。
現在の警察官は多忙すぎて追い付かない、対応しきれないのが現状です。
だからこそ、日本にも「アニマルポリスの導入」を私は既に2000年当時から日本の政府機関、警察省、法務省、環境省など依頼をして来ましたが、応えは無反応です。
日本では、前例がないからとか関連部署が無いとの回答なのです。つまり、関係部署の大臣にお願いしたら成立するということなのでしょう!
私が愛護法の制定をお願いしたことは良きタイミングだったからでもあります。
私は私で出来ること、現在、武蔵野市教育委員会の特別メンバーで「動物の先生」として、小学校で特別授業で、生き物たちの生態や愛護に関して、写真を見らながら授業しております。将来、生き物が好きな子供が、大人になり、日本でのアニマルポリスとなり活躍してくれたら願っております。センスプロデュース研究所、葛西行彦