センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

共感覚とは、

2008-03-31 00:03:57 | 感覚、五感
皆様は、共感覚という言葉をご存じだろうか?
馴染みのない言葉ではあるが、私達、感覚、脳科学の研究者では興味のある言葉でもある。
この共感覚とは、私達は外的情報を(五感)から得ており、脳に情報を送って記憶している。
例えば、私達が文字を見たり、テレビを見ていたりと視覚で認知しているが、共感覚の人達は、視覚以外にも聴覚や嗅覚が同時に働くことを意味する。
つまり、私達が白黒の文字や数字を見ても、白黒でしかないが、共感覚の人達は、白黒の文字なのに、例えばAという文字が赤とか、Bが黄色などの色が付いて見えるのである。
他にも、音を聞くと匂いを感じたり、逆に匂いを感じると音が聞こえたりする人も居られます。
私達では、五感がそれぞれ別々に働き、認識しています。
共感覚の人達は、視覚と嗅覚、聴覚と味覚、人によっては五感がすべて同時に働く人達も居られます。
私達人間は、2歳ぐらいまでは五感が別々に認識せず、五感がすべて同時に働くので、これらの感覚を子供の頃から受け継いだ人達とも言えるのです。
現在は、共感覚の人達は、1000人に1人、500人に1人とも言われております。
共感覚の人達は、変わった感覚から子供の頃からいじめや変わり者と扱われ、時には病人扱いなどされ、精神障害があるのではないかと心配する人達まで居られます。
共感覚は決して、病気でも精神障害でもありません。それどころか、最近の脳科学の研究で、記憶力との深い関わりがあり、芸術性や創造性などの能力に優れていることが分かっている。
つまり、これら共感覚の人達から記憶力に関するヒントを得たのである。
普通、私達が電話番号や人の名前を覚えると(記憶)するときには、海馬という、脳部が関わっており、1週間~10日程度記憶されておりますが、余程でない限り記憶していません。
私達人間の脳は、都合や覚えなくても良いと判断すると忘れる特徴があるのです。これら忘れても良い記憶があるから、辛いことや悲しい事柄を何時までも記憶しないように忘れるように都合良く思考するのです。
では、共感覚の人達が記憶力が良いのは、文字や数字、聞いた音に規則的な方式があり、人によっても違いますが、数字に色が付いて見え、音にも色が付いて至りと、五感を同時に活用しますから記憶されやすいのです。
現に、英語の単語帳を視覚だけで暗記(記憶)したのと、読み上げて発音し、スペールなどを書き込み、発音した場合とでは、暗記量や長期間忘れない特徴があるのです。
ですから、私は多くの学生さんに学校の勉強や宿題など勉強するときには、五感を総動員して集中的に勉強すれば、記憶力、長期間忘れない学力に繋がるのです。
また、受験勉強などでは、雑念を払い、五感を総動員して集中的に勉強すれば可成り効果的であり、要領よく学べます。
私が受験生の時には、夜食も口にせず、飲み物だけで済ませ、記憶したらすぐに眠り、翌朝、今度はどれだけ記憶したか復習し、記憶を深めて行くのです。
この方法を活用し、高校時代の成績では医学部は何処の大学も入れないと担任の先生に言われ、悔しい思いから集中的に学習し、記憶した。結果、18倍の難関を一度で合格したのである。しかし、3回生で自主退学を希望し、他の大学で脳生理学を学んだのである。
また、人の脳は訓練次第では、短期記憶の達人になれるのである。
私の短期記憶の訓練法は「フラッシュバックメモリー」という、一瞬の記憶をカメラで写すように記憶する方法である。私の場合は、数字よりもモノが置いてある場所や位置などを瞬時に記憶する方法である。
例えば、初めて訪問した会社の部署の位置、人材の配置、書類の位置などを瞬時に記憶する。
例えば、社員が自分で置き忘れた資料や商品を私が記憶して、君がコピー機の上に書類を忘れたろうなどと指摘することがある。
だから、我が社の社員は私にモノの位置や書類の分類、研究課題など様々な質問をして来るので、研究に集中出来ないこともある。
社員から見ると私は特殊能力だと思われているが、そうではないのである。
誰でも訓練すれば出来る能力なのである。
先ほどの共感覚の人達は、訓練しなくてもこのように記憶力や創造性、芸術性などの能力に優れているのには、五感(感覚)が深く関わっているのである。
このようにヒトの脳は神秘的で、謎めいている。
自分には無理だ、出来ないと諦めず、好奇心を持って脳を鍛錬すれば、ヒトの脳は「潜在的脳力」を秘めている。だから、私は高齢者だから無理だと諦めず、意識して脳を鍛錬することである。本を読んだり、ヒトとの会話でも効果はあります。
指先を動かしたり、意識して散歩するなど五感を総動員することで記憶力や脳などが活性化されるのです。
ヒトの脳は、幾つになっても記憶力は低下しないことが私共の研究でも解明されている。
ヒトの脳は20歳を過ぎた頃から毎日10万という数の脳細胞(ニューロンネットワーク)が死滅して行くことが分かっている。
但し、ヒトの脳細胞は、五感を総動員して記憶して行けば、これら脳細胞の死滅を緩やかに出来るのである。
これらの脳力こそ「可塑性」という脳細胞が蘇るのである。
だから、共感覚の人達でなくても、ヒトの脳は記憶力や感覚を鋭くすることが可能なのである。
つまり、その人の頑張り(努力)が重要であることを私から指摘致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



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日中の眠気は脳卒中の独立したリスクファクター

2008-03-29 00:04:49 | 感覚
提供:Medscape 高齢患者において定期的かつ無意識に日中の居眠りが起こる場合、脳卒中リスクが4倍以上高くなり、他の血管系イベントのリスクも有意に上昇する。【ルイジアナ州ニューオーリンズ 2月29日】高齢患者において定期的かつ無意識に日中の居眠りが起こる場合、脳卒中リスクが4倍以上高くなり、他の血管系イベントのリスクも有意に上昇する。
International Stroke Conference 2008(ニューオーリンズ)での発表によれば、多民族集団を対象とした脳卒中および脳卒中リスクに関する前向き試験であるNorthern Manhattan Study (NOMAS)の最新の知見から、日中に過度の眠気がある人では、日中の居眠りがない対照と比べて、脳卒中のリスクが4.5倍高いことが明らかになった。
治験担当医師であるコロンビア大学(ニューヨーク州、ニューヨーク)のBernadette Boden-Albala, PhDによれば、本試験は日中の眠気が脳卒中およびあらゆる血管系イベントの独立したリスクファクターであることを示した初めての大規模な前向き試験であるという。
「現時点では、医師は睡眠障害が血管系疾患に及ぼす影響を正しく認識していないというのが適切である。しかし、今回の結果は明らかに、このことが非常に重要であることを示している」とBoden-Albala博士はWebMD Neurology & Neurosurgeryに語った。
これまでの研究は、睡眠と脳卒中を含む血管系イベントのリスク上昇との関連付けが不十分であったか、もしくは研究の質が低かった。しかし、前向き試験は少なく、睡眠時無呼吸症等の睡眠障害と診断された集団のみを対象としていた。
研究者らは、日中の眠気について評価するEpworth Sleepiness Scale(ESS)および睡眠障害のマーカーであるいびき、呼吸困難に関する2種類の夜間睡眠問診票を用いた。次に、研究者らは脳卒中および他の血管系イベントのリスクを検討した。
2004年に、NOMASの年1回の経過観察の一環として、研究者らはESSを用いて日中の居眠りに関するデータの収集を開始した。試験登録時に脳卒中がなかった被験者は、居眠りなし、ときどき居眠りがある、深刻な居眠りがあるという3つのグループに分類された。
合計2153例の被験者が最終解析の対象となった。このうち、居眠りなしは44%、ときどき居眠りがあるは47%、深刻な居眠りがあるは9%であった。2年の経過観察時に、脳卒中40例、血管系イベント127例が確認された。
予想外に高いリスク
年齢、人種または民族、性別、教育、収縮期血圧、糖尿病、肥満、身体活動についての調整後、「ときどき居眠り」および「深刻な居眠り」群では予想外にリスクが高いことがわかった。
「2年の経過観察時に、何らかの影響が認められるとはまったく予想していなかったが、驚くべきことに影響が認められた。このような非常に短期間にこれほど強力な影響が認められたことは非常に重要であると私は考えている」とDr. Boden-Albalaは述べた。
「居眠りなし]と回答した人と比較した場合、「深刻な居眠りがある」と回答した人では脳卒中のリスクが4.5倍高く、「ときどき居眠りがある」と回答した人では脳卒中のリスクが2.6倍高かった。
さらなる調整後の解析では、日中の眠気によってあらゆる血管系イベントのリスクが顕著に増大し、ときどき居眠りがあると回答した人ではリスクが60%上昇し、「深刻な居眠り」群ではリスクが2.6倍上昇した。
これらの知見の「厄介」な点の1つは試験対象集団の半数以上(56%)に睡眠障害があったという事実である。現時点では、睡眠時無呼吸症が認められたリスクを促進しているのかどうかはわかっておらず、わかっていることは血管の健康に対する睡眠の重要性であるとDr. Boden-Albalaは述べた。
「患者は睡眠について医師に話す必要があり、医師は睡眠障害について調べる必要がある。初回評価は、Epworth評価尺度のような単純なものが良いだろう。患者に中等度または重度の居眠りがある場合、医師は患者がさらなる評価を受けられるように配慮する必要がある」とDr. Boden-Albalaは述べた。
Medscape Neurology & Neurosurgeryのため本試験についてコメントしたアラバマ大学(バーミンガム)のGeorge Howard, DrPHも、この知見は、医師が患者の睡眠の質について評価する必要があることを強調するものであると述べた。
「体温を測らなければ、患者に熱があるかどうかはわからない。睡眠障害についても同じことが言える。医師には患者に睡眠について尋ねる必要があり、患者には健康に対する睡眠の重要性を認識し、睡眠に問題があれば医師に相談すべきであるということを知っておく必要がある」とHoward博士は述べた。
本試験は、National Institute of Neurological Disorders and Strokeの資金提供を受けた。
高齢患者において定期的かつ無意識に日中の居眠りが起こる場合、日中の眠気が脳卒中およびあらゆる血管系に影響しているからである。
人の脳は全身でも酸素の40%、栄養も20%も必要とする臓器であり、脳の血流が悪くなると、脳が酸欠状態を起こし、眠気や頭痛などの症状が現れ、悪化すると手の痺れや目眩なども起こります。
これらは脳卒中の前兆と言われ、注意が必要です。これらの症状を良く理解し、もし、このような症状が現れたらすぐに専門医に相談し、脳ドックなどの検査を受診することをお薦めします。
脳卒中に関わる睡魔は、普通の眠気と違って、食後の睡魔ではなく、常に日中、何時でも眠気気が襲い、特徴として生あくびが頻繁に起こります。
私のお袋はクモ膜出血で倒れる前にやはり、極度の睡魔に襲われ、頻繁に生あくびをしていたそうです。そのときすぐに病院に受診すれば良かったのだが、病院に行くのを面倒くさがり結局はクモ膜で倒れ、10年以上経ち、現在は意識もなくなり危ない状態である。覚悟はしております。
皆様のご家族の方々で、このように手の痺れや言語障害、日中の極度の睡魔、立ちくらみや失神などの症状があったら、面倒がらずすぐに専門医、脳神経内科や脳神経外科の専門医に受診し、検査を受け、初期発見によって重度の脳卒中に成らないためにも、前兆を理解し、思い当たる節や心配だったら、すぐに受診することをお薦めします。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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外国人医師の特区認めず 厚労省、現行制度で対応を

2008-03-28 00:00:17 | 感覚
記事:共同通信社 提供:共同通信社【2008年3月14日】
厚生労働省は13日までに、過疎地域の医師不足を解消するため、新潟県が提案した外国人医師の医療行為を認める構造改革特区の創設や規制緩和について「現行制度で対応可能」として必要ないとする結論を出し、県に伝えた。
厚労省は、外国人医師の研修を目的として医療行為を認めた臨床修練制度があると指摘。制度を効果的に活用すれば、日本人医師の負担を軽減できるとして、県に外国人医師への支援策の充実を求めている。
しかし県の担当者は、臨床修練制度について、指定病院に限られ、日本の指導医が外国人医師を監督する必要があり、報酬も認められていないなどの問題があると指摘し「医師不足対策にどれほど効果があるかは疑問」としている。
新潟県は昨年11月、日本で留学や医学研修を受けた経験があり、母国で日本の医師と同等の経験がある外国人医師に、日本の医師免許がなくても過疎地域の中核病院で医療行為ができるよう求める提案書を政府に提出した。
私は、この記事を拝見し、折角、桝添厚生労働大臣が医療特区として、外国人医師の日本での勤務を認めた形なのだが、こんなにも簡単に変更になるとは思わなかった。日本医師会などの反発もあったのだろう!
本当にこのままでは、日本は医師不足から十分な医療や治療が受けられないかも知れないのである。
私は、日本の医療崩壊を危惧しており、いち早く海外の医師、看護師などの勤務の認可を求めている。
アメリカの医療現場は、4割以上が外国人医療関係者で占めており、活躍している。
現に、日本人の多くの優秀な医師が海外の大学病院で活躍しているのである。
日本では、学閥や派閥、医局などの問題もあり、自分の意志通りに動けなかったり、優秀な人材は、自分の能力を試すために海外での勤務を希望する医師が多いのである。
すでに、2000人以上の日本人医師達が海外で勤務しているのだ。
日本では、どうだろうか? 外国人医師が勤務しているのは、数える程度であり、それも日本での医学部時代から学び、大学病院で勤務している外国人医師に限られている。
私は、これらの制度に疑問と、今後の課題だと考えている。
其れというのも、私共が関東に構想している「メディカルクライスター構想」で海外の医学大学の誘致も決定し、現在、誘致場所を探している。
日本初のオール英語で授業を行い、外国人には「日本語学科」を制定し、日本での医学の認可と国家試験の合格を目刺し、日本での外国人医師の勤務を広めたいと考えている。
これらを実施することで、日本の医療界に一石を投じ、医療改革に繋がると確信している。
現在、誘致先の関係者への理解と協力を求めている。日本でのこれらの取り組みは、特に難しく、認可や理解などが得られないことも多々あるのです。
ですから、改革することが日本では本当に難しくなっているのです。
私は、これらの改革の遅れや制度の厳しさなどが外国人医師、看護師の派遣、勤務が出来ない原因の一つでもあり、医師不足、看護師不足の解決策にも繋がっていないのである。
このままの現状が続けば、日本での救急救命医療が十分に受けられず、益々、救急医の負担と病院側の赤字などが嵩み、救急病院の崩壊、廃業が各地で広まり、益々、私達患者側の不安や負担なども考えられるのである。
日本では、今後も救急患者は増加傾向であり、年々増加している。これらの救急患者が増加しているのは、高齢化社会が加速的に進んでいる現状があり、それに伴わない、救急医の不足、救急病院の廃業なども加わり、益々、私達患者側は、病院の盥回し、受け入れ拒否件数が増えるばかりであり、本当にこのままの状態が続くと「日本の医療崩壊」は目の前であると私は指摘している。
これらの諸問題に対して、日本政府は消極的で、具体的な政策、取り組みをしていない。のんびりしている現状ではないのである。速急に取り組まなければ成らない問題なのに、本当に消極的である。
たから、私共は少しでも民間で出来ることは、民間で取り組みたいと考え、海外の大学医学部の誘致を構想し、関東に本格的な「救急救命センター」などを構想し、これらの問題の解決策に繋がればと願っている。
学閥や派閥、医局の制度を超えた取り組みが必要であり、私共は地元の病院や大学、東京の名門医学大学などとの連携も構想しており、関係者にメールや手紙、FAXなどで理解と協力を求めている。
必ずや私共の活動が、参考になり、日本での医療崩壊を防ぐことが出来ればと願っている。
何処まで出来るか、分からないが、誰かが取り組まなければ、日本の医療界は変わらない(変革)しない。本当に現状のままで皆様は日本の医療界に満足しているでしょうか? 保守的な考え方で、現在の日本の医療が改革するとは思えないのである。
改革の第一弾が私は、外国人医師派遣、日本での勤務を強く希望している。
今後とも、関係者、数年かけても呼びかけ、必ずや日本での外国人医師勤務を可能にしたいと考えている。
これらは「すべて患者さんのために」である。救急現場で頑張っている医師達は、本当に不眠不休で頑張っているし、何より、ボランティアに近い報酬で頑張っていることを是非、皆様にご理解下さい。
現場が一番求めているのは、救急医の増加なのである。例え、外国人医師でも手伝ってくれる医師が必要なのである。
これらの現状が日本政府に伝わらないのが私はとても残念である。
今後とも私共は、これらの現状を訴え、皆様に伝えて参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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若者の感覚(脳)に異変が生じている!

2008-03-27 00:05:32 | 感覚
最近、またもや悲しい殺人事件が発生した。それも、連続的に発生しているのである。茨城県の通り魔殺人事件(無差別事件)、8人に襲いかかり、一人が死亡し、逃亡前には一人を殺害してからの事件である。
昨日には、岡山駅のホームで電車を待っていた。県の職員を高校生が電車がホームに入るのを見計らい、背中を押して、その職員は電車にはねられ、病院で死亡が確認されたのである。
茨城県の事件も、駅のホームから突き落とした高校生も動機は同じなのである。
私は、この動機に問題があると、以前から指摘し、政府や関係者に警告と警鐘を鳴らしてきたが、またもや同様の動機から殺人事件が多発している。
その動機とは「誰でもよかったので、殺したかった」である。
人を殺したら、刑務所に入れると短絡的に思考するのです。
家族とのいざこざや、悩み、ストレスなどをこのような形で鬱憤晴らしする若者や高校生など、最近、急激に増加している。
私は、10年前頃から、子供や若者達の脳(感覚)に異変が生じているので、これらの対策や犯罪抑止に取り組まないと、大変な事態と、増加傾向がさらに強まると警告してきた。
残念ながら、犯罪抑止や取り組みが本格的に行なわれて居らず、またもや通り魔殺人事件が発生したのである。
私が危惧しているのは「模造犯」である。このような通り魔事件などの後には、若者達や子供達の中で、俺も誰か殺したい、殺しても良いのだと思いこみ、興奮した状態のまま、駅や商店街などで包丁などを購入し、無差別に殺戮して行くのである。
以前なら、このような事件は、10年に一度か二度だったが、最近は、毎年のように起こっている。今年は、どこかでまた起こるのではないかと私は危惧し、今回のブログの題材に取り上げたのである。
では、若者達の脳の中はどのように成っているのだろうか、私は、警視庁に心理テストだけでなく、アメリカのように脳の検査、MRIなどの検査機器を活用し、本格的に調べるものである。
私が予想するのは、理性の働き「抑制」に深く関わっていると指摘している。
ヒトの脳が興奮すると「アドレナリン」という、脳内物質が分泌され、血圧上昇や脳の血流が活発になり、顔が赤くなり、興奮状態になる。これらは脳内麻薬と言われる、物質で癖になる物質でもある。
だから、現在の若者達がヒトを殺しても、反省もしないし、逆に快感すら感じるところに危険性と凶暴性があるのです。
私達のヒトの脳は、興奮するとすぐに理性の物質(ギャバ、セロトニン)という、抑制物質が働き、してはいけないこと、我慢しなければならないことなどを自覚し、殺人などをしたくても理性の働きによって、諦めるのです。
ところが、最近の若者達は、脳が興奮し始めると、理性の物質の働きが弱く、興奮状態が、何時までも続くのである。
特に、私が提唱しているのは「セロトニン」の物質の減少である。
興奮した状態を抑制する働きがあるのだが、セロトニンが減少すると抑制能力が低下し、何時までも興奮状態の思考性が働き、誰でも良いので殺したいと発想してしまうのである。
普通、私達の脳は、外的情報などを五感からインプットし、脳内で計算→判断→決定→行動(アウトプット)します。
しかし、現在の若者達や犯罪に走る人達は、計算は出来ても、脳内で判断が出来ない、誤った判断をしてしまうのである。
ヒトが判断を下すのは「前頭葉」という、脳部で思考し、判断するのである。
ヒトの理性にとって、この判断するということが最も重要なのである。
悪人に成るのも、善人になるのも、この判断の決定である。
誤った、判断は誤った決定になり、誤ったまま行動を起こすのです。
ですから、短絡的にヒトを殺害したり、ゲーム感覚でヒトを殺してしまうのです。だから、前頭葉の発達不足、活性化不足を私は指摘している。
私は、これら脳の異常を正常化させるのは、正しい判断が出来るように修正してあげれば良いのだが、ヒトが幼い頃から育った。生活環境や体験などで大きく左右するから、大人に成長するとなかなか正常化に戻らない特徴がある。
私共の調査では、通り魔や短絡的に殺害する若者の多くが、幼い頃から、長時間、長期間ゲームを行なっていたり、殺戮に関するゲームソフトを所有していることが分かっている。
私共は、実体験を重んじているが、これはゲーム感覚で子供の頃から育ってきた環境と自然で遊び、友達と遊んでいる子供達では、脳内での発達や活性化に影響が出る。
幼い頃からゲーム付けの生活をしてきた子供達の脳は、バーチャルリアルティーの感覚に陥りやすく、非現実と現実の世界観が理解できない。
また、立体的な感覚に繋がらないため、それは、液晶画面などを長時間、長期間眺めていると、これらの立体的な感覚に繋がらず、簡単なテスト、グローブでボールを受け止めることが出来ず、顔に当たってしまうのである。
私共は決して、ゲーム機自体を否定しているのではありません。
その使い方、取り扱い方、ゲーム内容に問題があると指摘しているのです。
現に、私達が子供の頃は、ゲーム機など有りませんでした。トランプや花札、駒や自分で遊び道具を造って遊んでおりました。
このような状態では、ヒトの脳は、五感がフルに活用され、正常化します。
手先が器用な子供達が多かったのも、昭和30年代、40年代頃の子供達です。
ですから、子供達や若者達が簡単にヒトを殺すことは有りませんでした。
ヒトの触覚も脳の刺激に左右し、正常化に繋がり、指先を器用に動かすことで、脳が刺激を受け、活性化するのです。
現代の生活環境では、携帯電話やゲーム機のボタンやパソコンのマウス、キーボーを押す程度です。
これらの触覚刺激、また、嗅覚や聴覚などの刺激不足など様々な環境が、現代の子供達や若者達の脳を駄目にしていると私は仮説を立てながら皆様に警告と警鐘を鳴らしている。
私は、日本政府に言いたいのは、脳科学者、心理学、教育関係者などの有識者を集め、子供達や若者達の犯罪傾向や犯罪の抑止力のために、本格的な組織を作り、犯罪抑止のために取り組み、指導することが重要であると関係者、政府関係者に以前から指摘しているが、依然として取り組むどころか、無関心とも思えるものである。
この状態が続けば、今後とも現在の若者達は「脳が危ない」と私から警告致します。
皆様も、若者達や子供達の異常行動など見かけたら、警察や関係者に連絡し、自分の身は自分で守るようにして下さい。
何時自分が、通り魔や駅で電車を並んでいると背中を押される可能背は高いのである。だから、私は、先頭に並ばないようにしている。
また、後ろに高校生や若者が居たら、背後に注意している。
本当に、危ない世の中に成ったものでる。何時になったら、昔のように安全な日本に戻れるのだろうか?
私は、皆様の身に迫る危機や危険を回避したいと考え、今後も関係者に指摘や提唱を続け、脳科学から犯罪抑止のために取り組みしたいと考えている。
安全で住みよい日本を取り戻す推進員、
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



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オーストラリアと日本の架け橋に!

2008-03-26 00:02:42 | 感覚
私共は、オーストラリアの医学大学を日本に誘致に向けて取り組んでおります。
オーストラリアの大学は教育全般のノウハウを提供し、日本初のオール英語で授業を行なう予定である。
マレーシアで、オーストラリアの大学はすでに開校しており、実績も上げております。
是非、オーストラリアの大学を日本に誘致し、出来れば私の地元千葉にと構想しております。
医学薬科大学、救急救命センター、生命科学研究所の設立を目指しております。
また、これらを機会にオーストラリアと日本の文化交流、教育交流、経済交流なども目指しております。
現在、オーストラリアは修学旅行の人気NO1の観光地であり、多くの日本人学生が旅行に出掛けている。
また、留学生も多く、文化交流も盛んである。
特に、北海道とオーストラリアは交流がすでに数年前から始まっており、北海道の冬にはオーストラリアからの観光客で溢れている。
現地法人も北海道のスキー場の近くに宿泊所と現地案内所にも成っている。
オーストラリアは南半球のため、日本の冬は、丁度真夏でスキーが出来ない。
そこで、雪質が良く、スキー場の施設の整った北海道がオーストラリアの人達に人気があるのです。
また、私のように生き物が好きな人には、オーストラリアはたまらない国である。コアラ、カンガルー、タスマニアデビル、カモノハシ、ペンギン、イルカ、
クジラなど多種多様な生物が確認出来るのです。
観光名所は勿論、広大な自然を満喫できるのが最大の魅力でもあります。
観光名所だけでなく、産業や経済交流も日本には重要な輸入国先です。
オージビーフのブランドで有名な、牛肉や小麦の輸入、他にも多くの食材が日本に輸入されており、重要な輸入国でもあります。
また、日本車の輸出も盛んに行なわれており、経済効果や観光の経済効果は大きいものである。
私共は、これらを鑑み、オーストラリアと日本の架け橋になり、観光、教育、医学、経済の大使を担い、オーストラリアの魅力を皆様にお伝えしたいと思います。
すでに、私のブログで日本航空がキャンペーンを行なっている。オーストラリア観光名所を紹介しております。興味の有る方はご覧頂ければ幸いです。
私共は、オーストラリア大学との関係から、日本航空、オーストラリア大使館、
オーストラリア観光局などの関係者に理解と協力を求めている。
本年以降、円高還元の効果もあり、今年のゴールデンウェークは連休が取りにくいが、昨年以上にオーストラリアに旅行者が増加すると考えている。
また、旅行会社、航空会社の協力を得て、年内に第二弾の大キャンペーンをしたいと提案している。
私共が構想している「メディカルクライスター構想」が現実化すれば、もっとオーストラリアが身近になり、教育、医学、経済交流が盛んになり、私共の担う役割は大きいと考えている。
だから、どうしてもオーストラリアの大学を日本、それも具体的に千葉県内に誘致したいと思います。
オーストラリアからの留学生の優遇や日本人留学生の交流なども今後、推進して参ります。
本年以降、私共はオーストラリア政府と日本政府との架け橋になり、もっと文化交流、教育、医学交流が盛んになることを願うばかりである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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水森亜土さんの世界を科学する!

2008-03-25 00:16:15 | 感覚
水森亜土さんといえば、透明なアクリル板に両手で歌いながらイラストを描くことで有名だが、それだけではないのである。
舞台女優やジャスシンガーとしても彼女は有名人である。
多彩な才能に恵まれた彼女だが、ビジネスの才能もあるのです。
日本のキャラクターの草分け的な存在で、彼女の描くキャラクターは、世代を超えて愛されている。
大手の企業との提携やアドバイスも行なっている。
また、アニメの主題歌も多く歌っている。
ドクタースランプ、アラレちゃんやひみつのあっこチャン、ムーミン一家などヒット曲も沢山ある。
なぜ、彼女はこのように多彩な才能に恵まれているのだろうか、それは、脳の働きが私達と違っていると予想されるのである。
脳生理学的に説明すると、右脳の働きが普通の人達とは大違いに発達していると予想されるのです。
実際に水森亜土さんの脳を検査した訳でないので、想像でしか話せないが、このように芸術や美術、独特の感性は脳の働きが良く、活発に働いている証拠でもある。
だから、水森ワールドと言える独特の世界観を創り出しているのである。
彼女は今年69歳になるが、若々しく、活発に活動している。
子供と大人の感覚を持ち合わせた。芸能人は数少ないが、彼女は夢の世界観を現実の世界で描いているのである。
また、手の器用さは実年齢を遙かに超えて達人の領域である。
例えば、東京都を右手と左手で同時に鏡に映ったように書けるのである。
彼女の説明では、いちいち左手や右手を見て書くのでなく、感覚的に書けるのだと表現している。
このことから、左脳と右脳の両方の運動性に優れ、左利きなのに右手も同様に器用なのである。
だから、私は、彼女独特のかわいらしいイラストと独特の感性のイラストや絵が描けるのである。
また、前頭葉の発達が実年齢の人達よりも非常に発達しており、美術や芸術に対する「創造性」の能力が特に優れている。
創造性などの能力は前頭葉が司っており、試行錯誤の生みの苦しみから創造性は生まれるのである。
これらの能力は持って生まれた才能よりも、育ってきた環境の中で培われ、努力してきた賜なのである。
これらから彼女の脳を科学的に解明すると、左脳と右脳のバランス良く使われ、前頭葉など特に活発に働いている想像されるのである。
つまり、真から頭の良い人と言えるだろう。その証拠に独特の会話や仕草など彼女の世界観を表している。
言葉や仕草で自分の世界観を上手く表現する日本の芸能人は少ないが、彼女の芸風とも思える表現方法は、私は好きで、彼女のファンでもある。
今年の12月で彼女は70歳になるが決して、年齢を感じさせない感覚、特に表現力には感心される。
また、彼女が飼っているペットも風変わりで個性的である。何と鷹を飼っている。他にも犬など多くの生き物が自宅に同居している。
彼女の事務所などには、彼女の稽古場やイラストでいっぱいである。
いつまでもかわいい彼女だが、精力的に芝居や歌、イラストなどに取り組む姿はそんじょそこらのおばさんとは違う。
独特のオーラさえ感じるのである。
実際に会ったことがあるが、会話はしていないが、一見派手そうに見える彼女も実に地味な感じがし、そのギャップに私はすぐにファンに成ってしまったのである。
皆様も、年齢を意識せず、夢中になれるものがありますか? ヒトが夢中になると脳は活発的に働き、脳細胞が活性化し、益々、脳は快感を求め「填る」のである。
この快感の繰り返しが、脳を実年齢より若くしているのである。脳が若々しいと、積極的に活動できるし、精力的にも動けるのである。
前向きな人生も送れるのである。
やはり、これらの思考するためには、人生の中で「生き甲斐や遣り甲斐」を持ち、好奇心を持って色々な事に取り組んだり、チャレンジしてみることである。
これらの好奇心こそ、脳の活性化、脳の若替えのきっかけを造ってくれるのである。
私は年だから、無理だとか、出来ないとすぐに諦めていませんか、水森亜土さんのように好奇心と精力的に何事にもチャレンジしてみることである。
そのことで、自己の潜在的能力が発揮され、自分でも驚くほど才能に気づき、驚くはずである。
今からでも遅くありません。自己が取り組むべき目的、目標を持ち、前向きに好奇心を持って積極的に行なって見ることである。
そうすれば、脳が活性化し、脳も若返ることを実感出来るはずである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



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救急医療情報管理システム!

2008-03-24 00:02:50 | 感覚
救急医療IT化の試み、
千葉県内で今後、私共が構想している「メディカルクライスター構想」の中で、オーストラリアの医学大学を誘致したいと考えている。
同時に、救急救命センターの設立、生命科学研究などの医療に関わる。
研究や救急患者の受け入れ拒否問題をIT化システムの導入によって、私共は改善できると考えている。
救急医療のシステム!
救急患者が救急車を依頼したとき、救急隊員は、救急患者の様子(病体)をパソコンに音声入力して、受け入れ可能な病院を検索、連絡し素早い対応でき患者の病体に対応できる病院を即座に探し出す。
受け入れ可能な病院では、パソコン上の画面で、救急隊員が入力(音声)した情報を基に待機し、受け入れ体制を整えるものである。
私共が構想している。救急医療システムは、近年中に千葉県内で実施したいと考えている構想です。
私共の385日24時間体制の救急救命センターを中心に、千葉県内で連携して頂ける病院とインターネットによって情報交換や協力体制を整えるものである。
連携する関係病院の医師には、医師ICカードを所持して頂き、当直している日日や勤務時間など把握でき、救急患者の病体によって、対応できる医師の確認のために役立つシステムでもある。
また、A病院が満床でベッドが空いていなく、救急患者を受け入れ出来ない状態などの時に、B病院などの連携によって、救急車で搬送先の変更など即座に判断できるシステムを目刺し、目的とする。
例えば、東関高速道路や京葉高速道路などの事故時の対応でドクターヘリの依頼をする。千葉県内では「日本大学医学部、北総病院」が所有している。
但し、天候や時間帯などの制限もある。
だから、私共で構想している救急救命センターでも一機ドクターヘリを所有したいと考えているが維持費やパイロット派遣、一機数億円すると言われているヘリコプターなどの購入資金などの問題もある。
千葉県内に2機ドクターヘリを待機出来れば、千葉県内は勿論、近県なども網羅できるものである。
私共は、上空から救急患者を見守り、陸地からは数台の救急車を救急救命センターに待機させ、ドクターを便乗させる、救急患者の対応にあたる予定である。
これらを可能にして呉れるのが、患者の病体や情報をいち早く確認できるシステムが必要だからである。
時間が早ければ早いほど、対応も早くできる。よって延命率も高まり、受け入れに対しても効率良く対応できるシステムである。
但し、このシステムの導入には、数千万円の資金やソフトの開発も必要であり、日本のIT関連企業の協力や都道府県、日本政府間での資金支援なども必要と考えている。
他に、賛同して頂ける。病院や関係者の理解も必要である。
学閥や派閥、医局などの制度を超えた取り組みが必要であり、何より都道府県の関係者の賛同、理解、協力が最重要課題でもある。
一つの病院、組織ではこれらの救急医療システムは不可能であり、資金負担も大き過ぎるものである。
また、携帯電話などの端末機を活用し、救急救命センターに一旦、患者の病体や情報を送り、その後、関連病院に発信し、どこの病院で受け入れて呉れるのがベストか即座に判断し、決定を下すことが目的でもある。
従来の救急隊員が携帯電話で病院に依頼するよりも、遙かに情報も正確であり、的確に判断が出来る。
救急隊員は、パソコンを立ち上げ、音声入力によって、救急患者の病体、症状やバイタルなどを入力し、救急救命センターにインターネットでその情報を送る。救急救命センターでは、各病院の医師の勤務状態を「医師ICカード」によって把握しており、例えば救急患者が脳梗塞などの症状の場合、得意とする病院を探し出す。A病院のB医師が脳梗塞の名医であれば、勤務状態をパソコンや携帯電話、端末機などで確認し、満床かすでに救急患者を治療や即座に対応できるか確認できるので、受け入れ可能であれば、A病院に搬送手続きを取るという、システムである。
これらは理想的なシステムのように思えるが、システムのソフトの開発、インターネットの安定性や何より、システムの導入による。雑用などの負担も考えられる。また、これらシステムの管理に人材の確保(スペシャリスト)も必要となる。
これらを含め、予想される資金は総額的に10億円程度から数十億円規模の資金も必要と成るだろう!
これらの資金を病院側が負担することは非常に高いリスクであり、否定的になるだろう。
そこで、都道府県や日本政府から支援援助、IT関連企業などの協力も必要である。
私共が千葉県内で構想している救急救命センターは、設立時にこれらのシステムを構築し、連携をして頂ける。病院を模索しなければならない。
現在、岐阜大学病院が中心に岐阜県内で、これら救急医療情報をIT化し、救急患者の受け入れを効率よく行なって、実績を上げている。
これらも岐阜県が資金援助なども行なって、理解を示しているので成功しているのである。
これらのシステムが全国的に広がれば、コストのダウン、日本政府間での資金援助も可能になると考えている。
日本では、益々、救急病院の崩壊が加速的に進んでいる。救急医の医師不足は紛れもない事実であり、公立病院の多くが救急医療に関して消極的であり、赤字を抱えながら、救急医の多くは、半ボランティア活動的な治療を行なっているのが、日本の救急の現状である。
これらを打破するたにも、効率の良い救急医療システムが必要と私は考え、これらのシステムの開発に協力を求めている。
今後とも、関係者に提案を申し出、資金援助や人材の確保などに取り組んで参ります。
私は、このシステムを仮称「mother」と呼び、救急チームを「ウルトラ救助隊」と名付けたいと考えている。
都道府県の関係者や病院の関係者で、これらの救急医療情報のシステムを導入したいと考えている地域があれば、簡単な資料ですが、私から送り致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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医療機器のスペシャリスト「臨床工学技士」!

2008-03-22 00:00:58 | 感覚
皆さんは、臨床工学技士という仕事をご存じだろうか、医療現場では重要な存在の人達である。
大学病院などでは20名前後の人達が、医療現場で医療機器の操作やメンテナンスに関わっている職業の人達である。
以前は、医師や看護師が操作していたのだが、最近の医療機器は高度で専門的な知識も必要なため、臨床工学技士が担当しているのである。
手術の現場などでの医師のサポート役として欠かせない役割があり、医療機器の操作だけでなく、医師の指示通りに操作するだけでなく、病気の状態や患者の状態に応じて対応しなければならず、医療現場では必要不可欠な人達なのである。
生命維持管理装置は、人の呼吸、循環又は代謝の機能の一部を代替し、又は補助することが目的とされている装置を意味しますが、これらの装置は現在、高度、複雑化しており、医師達が操作するのには、専門的な知識と体験など必要であり、医師一人で手術も生命維持システムの操作も同時には行えないのである。
だから、臨床工学技士のサポートが必要なのである。
但し、日本ではこれら臨床工学技士は2万人前後と決して多い数ではないのである。それどころか、医師不足同様に臨床工学技士と麻酔医はもっと深刻な状態である。
一人の麻酔医が一日に数件の病院を掛け持ちするなど当たり前の状態である。
今後、高度先進医療が益々、日本では進み、医療機器も同様にハイテク化され、操作の複雑さ、専門的な知識が必要とされるのである。
今後は、臨床工学技士の仕事が多義に渡り、必要性から多くの人材が求められる。近い将来には医師同等の役割を担い、手術や治療の現場では必要不可欠な人材に成るだろう。
若い人達で、これから工学系大学や専門学校で学ぼうとしている人達がいるのなら、今後の仕事の需要は限りなく、120%以上の要望があり、売り手市場の職業であることは間違いのない事実である。
私共も、構想している医学大学や病院でもこれら臨床工学技士は30名前後が必要であり、好条件で採用しないと集まらない可能性もあるのです。
現在の医療現場では、医師と看護師だけでは、手術も治療も出来ないのが現状である。
だから、巨大病院などでの手術には、10数名の関係者が立ち会い、一人の患者に対してサポートしているのである。

近い将来には、遠隔操作など益々、医療機器のハイテク化、複雑化し、専門的な知識と操作性が求められる。
これらに対応するため、医師以外のスタッフの重要性が求められるのである。
だから、私は医学系の大学や専門学校での学部の多様化が同様に求められるのである。
私共が構想している。医学系大学でも、本格的な臨床工学技士課や麻酔課、心理学部、大衆衛生学、哲学など医療全般の学問が必要と考えている。
また、国家試験に合格するだけが目的ではなく、これら今後、求められる人材の育成を目的に私共は取り組んで参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦
コメント (2)
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利き手の違いに解明の手がかり

2008-03-21 00:00:46 | 感覚
理研 脳の左右差、形成期から
脳の左右の構造に違いがあるのは、それを構成する神経細胞の形成時期に差があるためであることを、理化学研究所(野依良治理事長)の研究チームが突き止めた。
なぜ右利きや左利きがあるのかなど人間の脳の左右差を解明する手がかりになる成果で、8日付の米専門誌に発表した。
研究チームは、左右で構造が異なり、意欲や気分などの制御にかかわっている「手綱核(たづなかく)」と呼ばれる脳の部位に注目。大脳周辺(大脳辺縁系)にある手綱核の左右差がどう形作られたか、ゼブラフィッシュという魚の受精卵を使い調べた。その結果、受精後に早くできた神経細胞は、主に左側の手綱核を、遅くできた神経細胞は右側を形作っていることを確認。神経細胞ができる時期で左右差が決定されることを見いだした。
人間の場合、左の大脳で言語を、右脳で視覚を制御するなど、脳の働きに左右差があることは知られている。最近、脳の左右で神経細胞の結びつき方など構造にも違いがあることがわかってきたが、その違いがなぜ生じるのかは不明だった。
(2007年1月9日 読売新聞)
ヒトの脳の運動性は、左右対称(asymmetry)に成っている。左脳が右手、右足の動きを司り、右脳が左手、左足の動きを司っている。
日本では、左利き(サウスポー)は全体の20%程度で、特にスポーツ界では左利きは重宝されているのです。
東京大学の生徒は、何と左利きのヒトが学校全体の40%も居る。
左利きは、頭脳明晰に繋がっているのではなかという仮説もある。
確かに、左手の刺激は、右脳を刺激するので、普段あまり使われていない右脳が活発に使われるので活性化されるのです。
特に、右利きのヒトは、意識して左手を動かし、使うことが脳を活性化し、刺激してくれるのです。
ヒトの触覚、手は脳の「体性感覚野」という、頭頂葉に位置している脳部が刺激され、同時に前頭葉も刺激されるのである。
だから、ナイフとフォークで食べる食事より、箸で食べる料理が脳を刺激し、活性化させるのです。
私が提唱している。日本人に頭が良い人が多いのは、魚中心の和食の食事と箸による食事だからである。
ご存じのように、ヒトの脳は左右に別れ、右脳と左脳に別れている。
右脳は、空間認知、直感力、美術、芸術、視覚、左手、左足の運動性などを司っている。
左脳は、言語、計算、読み書き、右手、右足の運動性を司っている。
これら左右の脳の情報交換を行なっているが「脳梁」である。
この脳梁こそ、男性より、女性の方が1.5倍ほど細胞の数が多く、それだけ、女性は男性よりも左右の脳の情報交換を行なっているのである。
だから、女性は直感力に優れ、言語能力に長けている。つまり、おしゃべりなのである。
また、男女にも五感の相違があるのです。
男性は視覚に優れ、触覚にも優れている。空間認知にも優れている。
女性は、嗅覚と味覚に優れている。コミュニケーション能力が高く、言語能力に長けている。
これらも男性と女性の脳の違いなのである。大きさや形は一緒でも男女の脳の仕組みは全く別物と言っても過言ではないのである。
同じ人間でありながら、男女、世界中の国々の人達で脳の認知や感覚などにも大きな相違があるのです。
それは、生活習慣や文化、言語なども影響しますが、生まれ育った環境が左右するのです。
例えば、外国人の多くが、秋の鳴き虫や野鳥の鳴き声を喧しいと認知、感じています。
日本人の多くは、これら生き物の鳴き声を心地良いと感じ、好ましいと認知しているのです。これらを言葉で表すと「情緒」と表現されますが、外国人の多くでは、情緒という感性は理解できないのです。
私が仮説で日本人に右利きが多いのは、確かに生活習慣や親の躾などに左右されますが、この情緒や独特の感性によるとものと考えている。
右手で文字を書き、右手で箸を使うことが「美徳」とされている日本人の生活習慣、その昔は、左利きで文字を書いたり、箸を使うと怒られ、強制的に右手を使うように指導されたものである。
では、何歳頃から右利き、左利きと別れるかというと、生まれて9ヶ月頃までは左右どちらも手を上手く使われる。使えるのである。
それは、脳の臨界期と関係している。ヒトが誕生して9ヶ月ぐらいまで、脳細胞が急激に成長し、ニューロンネットワークを伸ばすのです。
その後、急激に減少し、3歳ぐらいまで脳細胞が成長し、学習や記憶、体験などを積み重ねることで、右利き、左利きが決定するのである。
脳は20歳ぐらいまで緩やかに成長し続けます。但し、20歳を過ぎた頃から毎日10万という数の脳細胞(ニューロンネットワーク)が死滅し、減少します。そのことで物忘れ、思い出せないなどの現象になるのです。
三つ子の魂百までもという、諺はこの脳生理学から来ている言葉です。
:現代は、子供達の脳の認知や理解も欧米化している。私はこれらを危惧しており、日本人独特の感性や情緒の思考性に異変も生じている。
その表れが、鳴き虫や野鳥の鳴き声、風鈴の音色をうるさい、喧しい、鬱陶しいなどと表現するように、五感の認知が欧米化している。
これらは、脳の正常化に繋がらず、脳の理性の働きの抑制能力の低下や、興奮した脳が抑制できないなどの異変を引き起こすことが考えられるのです。
つまり、正しい、判断、決定が出来ないので、異常行動や言動などに表れるのです。
これら脳の正常化をさせるのは、自然に接し、自然界の情報を五感を総動員して受け止めることである。
そうすれば、脳は刺激され、活性化されるのである。
自然は教科書以上のことを教えてくれるのです。
やはり実体験し、辛いことも、不快なことも我慢して絶えることである。
これらを繰り返すことで、脳は正常化し、活性化する。
実体験を積み重ねることが、感性や情緒などの感覚に繋がることを私から提唱致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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「早い・噛まない」食習慣が肥満をつくる

2008-03-20 00:06:19 | 感覚
「早食いは太る」と昔からよくいわれてきたが、これが大人だけでなく、子どもにも当てはまることが実証された。「早食い」は子どもの頃からの習慣なので、大人になってからでは改善しにくいと考えられている。それだけに、子どもが「ゆっくり、よく噛んで食べる」ことの重要性を学習し、習慣として身につけることが、将来、肥満が招く生活習慣病予防に役立つと期待されている。
「早食い」の子どもほど肥満度が高い


小学生の肥満と生活習慣の関連性について実証したのは、財団法人ライオン歯科衛生研究所と東京歯科大学社会歯科学研究室の共同研究チームだ。同チームは、2001年に、サラリーマンについて「早食いは肥満のもと」であることを明らかにし、日本口腔衛生学会で発表したが、今回は、小学生についても「早食いと肥満に相関性がある」ことを実証し、2006年10月の同学会で報告した。
調査対象は、沖縄県八重山地区の小学5年生、男子137名、女子119名の合計256名。身長、体重を測定するとともに、食生活についてのアンケートを実施し、食生活と肥満の関係を調べた。その結果、食べるのが早い子どもほど肥満度が高いことがわかったのだ。
子ども(学童)の肥満度の指標にはローレル指数*がよく使われる。そのため、今回の調査でも、ローレル指数が肥満に関する指標としてもちいられた。ローレル指数は、数値が高いほど肥満度が高いことを表している。
調査結果を見ると、対象となった子どものうち、ほかの子どもと比べて食べるのが「早い」と答えた子どものローレル指数は平均141だったのに対して、「遅い」と答えた子どもは平均125で、「早食い」の子どもほどローレル指数が高くなっている。
また、「ひと口の量が多い」と答えた子どものローレル指数が平均139だったのに対して、「少ない」と答えた子どもは平均129で、「ひと口の量が多い」子どもほどローレル指数が高いことがわかった。
*ローレル指数=体重(kg)÷身長(cm)3×107
よく噛んで食べる習慣は、子どものうちに身につける
今回の調査の結果、「早食いで、ひと口の量が多い」程肥満度が高いのは、大人も子どもも同じであることが明らかになった。また、ゆっくり噛んで食べているかどうかについても、「あまり噛まない」ほうが、大人も子どもも肥満度が高いことがわかっている。そこで、小学生を対象とした調査では、「噛むことの大切さ」についての健康教育プログラムを実施した。そして、市販のおにぎり1個を食べてもらい、プログラム実施前と実施3か月後で、「噛む回数」とローレル指数の変化を見た。
その結果、プログラム実施前の噛む回数が平均198回だったのに対し、実施後は368回と平均170回増えていた。しかし、ローレル指数は、プログラム実施前と実施後ではあまり変化が見られなかった。食べ方は短期間で大きく変化するが、肥満度は短期間で改善することはむずかしいといえる。
こうしたことから、研究チームは、「早食い」と「肥満」の関係の深さとともに、小学生の肥満対策として、子どもの頃から「食べ方」に関する健康教育を行う必要があると指摘している。
子どものうちに、「早食い」「噛まない」「ひと口にたくさん食べる」習慣が身についてしまうと、大人になってからでは、なかなか改善がむずかしいといわれる。「ゆっくり、よく噛んで、少しずつ食べる」という健康教育は、子どもの肥満対策としてだけでなく、大人の生活習慣病予防の観点からも、普及が期待される。


(ライオン歯科衛生研究所、東京歯科大学社会歯科学研究室「咀嚼と肥満の関連性に関する研究」より)
**BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
 「暮しと健康」2007年1月号より

早食いは、満腹中枢を(視床下部)が刺激されない。ヒトが食事をして満腹と感じるのには20分程度の時間が掛かるのが、早食いだと満腹と感じるまでに、食べ過ぎてしまうのである。
また、顎を動かす力も不足し、脳の刺激が減少する。
これらは「咀嚼」に関わっている。ヒトが満腹と感じると胃袋から「グレリン」という、物質が脳の視床下部にある。満腹中枢に送られ、脳が満腹と感じるのである。
また、子供の頃から早食いや好き嫌いの激しい子供は、味覚や嗅覚の発達も希薄であり、味覚障害などの症状などに繋がるのです。
また、高カロリーの食事内容は、子供の頃からメタボリックなど、肥満体型になりやすく、糖尿病など成人病が子供の頃から心配されるのです。
私が推進する脳を刺激する食事方法とは、箸を使って、和食、魚中心の食事にゆっくり咀嚼して20分以上の時間をかける食事に心がけることで、脳と五感、味覚と嗅覚の鍛錬にも繋がるのです。
そのことで、敏感な感覚を得られ、脳も活性化します。
他に、運動に心がけ、早食いを防いで、毎日の食事を美味しく、楽しく頂きましょう。
これらを実施することで、真の「食育」に繋がることを私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦

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見えてきた疲れの回路

2008-03-19 00:14:25 | 感覚
脳の前頭野が活性化 緑の香りが疲労を回復
疲労は体を守る大切なアラーム(警報)だが、疲労の感じ方は主観的な側面があって、外からはなかなか測ることができない。ところが最近、人が脳のどこで疲労を感じるかが突き止められ、「疲労神経回路」の存在が浮上してきた。
慢性疲労症候群の研究を契機に進められている文部科学省の「疲労研究班」の成果だ。同時に脳の疲労を回復させる方法も少しずつ明らかになってきている。  
▽疲労神経回路
疲れると脳で活性化する場所がある。「眼窩(がんか)前頭野と呼ばれる部分で、顔を前から見ると鼻の上で目の奥。左右二カ所ある」と同班のリーダーで大阪市立大大学院システム神経科学の渡辺恭良教授。
健康なボランティア12人に数字を使ったATMTというタッチパネル式の検査を2時間やってもらい、陽電子放射断層撮影装置(PET)で脳血流を追跡した結果、明らかになった。
この部分では、自覚的な疲労感の増加度に比例して血流量が上昇した。
同教授は脳には「疲労神経回路」(仮説)という抑制系の回路があるとみており、眼窩前頭野は周辺の部位と連動し、活性化すると集中力や注意力、意欲などを低下させるらしい。
ただ、同じ疲れでも慢性疲労症候群の患者ではこの部分の活性化は見られず、急性の疲労で生じる状態とみられる。急性から慢性疲労へどのようにうつっていくのか追跡が続いている。
 このように、休憩で回復するレベル、一晩で治るレベル、週・月単位で長く続く疲れとメカニズムは違うようだ。 
▽スーパーラット
この疲労神経回路が解明できれば、疲労の回復因子や予防の方法も見つけやすくなってくる。
 この回路は、うつ病にも関与する神経伝達物質のセロトニン系が関係しているとみられ、モデル動物を使ってさまざまな疲労を分析、疲労のメカニズムや回復方法を探索中だ。
「強制水泳パニックモデル」では、ネズミを1本のロープを垂らした水槽に入れ、30分必死に泳がせる。
一日目は疲労でぐったりして横たわったまま、長い時間起きてこないが、2日目、3日目と同じように泳がしていくと、ぐったりする時間が短くなり、10日もすると全く横たわらない“スーパーラット”ができる。
このラットは何らかの体内物質の変化で、上手に疲労を回避できるようになったはずだが、それは何か。
疲れたネズミを調べると、脳でセロトニンやドーパミンの異常が見られたり、大脳皮質の代謝異常、遺伝子の変化などが見られることが分かってきた。
▽疲労回復戦略は?
疲れたネズミの脳脊髄(せきずい)液を元気なネズミに注入すると活動が落ちることも分かってきた。
一方、同班は大阪府民約1200人を対象に疲労回復戦略のアンケートを実施。栄養ドリンクから音楽療法、指圧、酒など数多くの疲労回復法が集まった。
入浴がよいと実行している人が一番多く、数は比較的少ないが、笑いやアニマルセラピーの効果が非常に高いという回答もあった。
また、疲労回復に役立つことが科学的に分かりつつあるのが「緑の香り」だ。成分は木の葉に含まれる青葉アルコールや青葉アルデヒド。
簡単なボタンを押す作業をサルに延々と続けさせる実験で、緑の香りをかがせたサルは作業能力が低下しないことが分かっている。
渡辺教授は「緑の香りは脳の疲れを取るようだ。今後、疲労神経回路の解明とともに、疲労をリセット(回復)する新しいものを見つけていきたい」と話している。緑の香りはキンチョウの部屋用芳香剤「クリーンフロー」(スプレー)で商品化されている。

ヒトが疲れたと感じると、逆に前頭葉の「前頭葉眼窩野」という、脳部が活発に働くのである。つまり、脳の疲れをコントロールしているのである。
前頭眼窩野の特徴は、25歳ぐらいから衰え始め、この脳部を鍛錬するのには、ヒトがヒトの顔を合わせた会話などで、相手の顔の表情や仕草を読み取ることで鍛錬されるのである。
また、前頭葉には我慢中枢も存在しており、この我慢中枢こそ、誉められて鍛錬される脳部である。
これら脳の疲れを癒すのが、緑などの臭い、嗅覚刺激によって可能なのである。
以前、私共の実験で大学生6人に、同じ動作の作業を2時間程度行なって貰い、脳波と血圧、心拍数などの測定を行ない。その後、青葉の臭い(アルファピネン)、青葉アルコール、青葉アルデヒドなどの成分がヒトの嗅覚を刺激し、脳の疲れを癒してくれるのである。
脳科学的に説明すると、五感の内でも嗅覚は、脳に直接刺激され、認知するからである。
これらから、現在、企業の中には、空調システムに工夫がされており、15:00時頃に、空調から青葉の臭い(合成)を流し、室内に良い匂いを発生させることで、社員のミスや疲れが改善されたケースもあります。
私は、多くの企業や管制塔、手術室などの長時間行なう作業などの場所にこれら匂い発生装置やアロマオイルなどを推薦している。
脳の疲れだけではなく、室内の雑菌なども40%程度削減が可能となる実験結果もあります。
自然界ではテルペンという、植物油が樹木から発生され、昆虫などの天敵から身を守っているのです。昆虫たちには嫌な匂いでも、私達人間には、心地よく感じる匂いであり、森林浴と言われる匂いがこれにあたります。
皆様も、男女に限らず、脳が疲れた、身体が疲れたと感じたら、青葉の匂いや心地よい音楽と共に、五感を刺激し、癒すことである。
そうすれば、脳も身体もすっきりし、癒されるはずである。
そして、質の良い睡眠をとることで効果は大である。
また、時には森林に身を置き、深呼吸し、自然の青葉の匂いを嗅覚で感じ、目を閉じて聴覚を駆使して、野鳥の鳴き声に耳を傾け、認知することである。
その場で五感を総動員して、自然を感じることが出来たら、脳も身体もリフレッシュしていることを実感出来るはずである。
それは、私達の先祖は、森林で生まれ、生活を営んでいたから、私達の身体の遺伝子に受け継いでいるのです。だから私達が森林などの中に入ったとき、心地よいと感じるのは「同調」である。
私は、脳や身体が疲れたと感じるとすぐに森林の中に身を置いて、自然と一体になり、五感を総動員して、自然を受け止めている。だから、脳も身体も実年齢よりも若いと自負している。また、疲れも感じないのである。
皆様も、嗅覚や聴覚から心地よい刺激を受け取り、脳を癒し、脳を活性化させてみては如何でしょうか。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦








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寝過ぎ、寝不足で糖尿病増 

2008-03-18 00:02:19 | 感覚
寝過ぎ、寝不足で糖尿病増 肥満の予防にも睡眠重要 大規模調査で確認、日大 「医療ニッポン」
記事:共同通信社 提供:共同通信社【2008年3月13日】
睡眠が長すぎても短すぎても糖尿病になりやすく、1日5時間未満では肥満になる確率が高いなど、睡眠と生活習慣病が関連するとの研究結果を兼板佳孝(かねいた・よしたか)日本大講師(公衆衛生学)らがまとめ、12日発表した。
睡眠時間が短い人と長い人は死亡の危険が高いことは知られているが、生活習慣病の予防にも健やかな眠りが重要なことを示した形だ。
兼板講師らは、地域の健診データ(約1000人)や職場の健診データ(約2万2000人)などを分析。
糖尿病は、睡眠が6時間以上8時間未満で最も少なく、6時間未満や8時間以上だとその3-5倍だった。
男性勤務者を対象にした継続調査では、睡眠5時間未満の人は、7年後に肥満になる危険性が5時間以上の人の1.2倍になり、糖尿病などの生活習慣病にもなりやすかった。また太った人は、7年後に睡眠が5時間未満になる確率が太っていない人の1.2倍だった。
動脈硬化の原因となる脂質代謝異常は、成人女性の場合、睡眠6時間以上7時間未満が最も少なく、5時間未満か8時間以上で多かった。
厚生労働省の国民健康・栄養調査では、欠食や外食が多く、ストレスを感じる人ほど睡眠時間が短い傾向にあった。
兼板講師は「寝不足だとホルモンバランスが崩れて食欲が高まり、生活習慣病になりやすいのではないか。健康づくり運動には睡眠の指導も重要だ」と話している。
▽生活習慣病
生活習慣病 長年の生活習慣が原因で発症する慢性疾患の総称。患者は数千万人に上る。糖尿病や脂質代謝異常、高血圧症、肥満などが含まれる。放置すると心臓や脳の血管が詰まって心不全や脳梗塞(こうそく)になる危険が高い。予防や治療には、喫煙や栄養・食事、運動、飲酒など生活習慣の改善が欠かせないが、すべての人が関係する睡眠の重要性も指摘されている。
このように睡眠時間は重要なのだが、何より、喫煙や栄養・食事、運動、飲酒など生活習慣の改善が欠かせないのである。
現代社会は、ストレス社会でもあり、食事内容も欧米化している。
これらの要因が成人病などに疾患するリスクファクターに成っているのです。
ヒトととって睡眠は、身体の疲れを癒すだけでなく、脳の疲れも癒す効果があり、身体と脳を維持するためにも重要なのです。
ヒトが睡眠時にも、エネルギーを消費しているのです。「基礎代謝」と言いますが、ここに睡眠と肥満との関係があるのです。
基礎代謝は個人でも差があり、私のように基礎代謝の高いヒトも居れば、低いヒトも居ります。
私のように睡眠時間は6時間未満だが、私には丁度よい睡眠時間である。それは、基礎代謝率に関係している。
睡眠時間が短かったり、長くても良いわけではないのである。
これらの関係は、私の仮説だが、脳のコントロール(視床下部)、呼吸や自律神経の働きを司っている脳部に関係している。
睡眠が短かったり、長かったりすると、この脳部の働きが鈍り、基礎代謝率のバランスが乱れ、低下する。
これらの要因によって、基礎代謝率も低下するので、エネルギーの消費が出来ず、身体的に太りやすく、免疫力なども低下すると考えられるのである。
また、運動しても基礎代謝率が低下していると、消費エネルギーも低下するので、少し食べただけでも太りやすくなるのです。
特に、夜食や間食が太ると言われるのは、この基礎代謝率の低下に関係している。
大食いの人達で太っていないのは、「褐色脂肪細胞」という、首と肩甲骨付近に密集しています。そこで熱を生み出し、全身に温かい血液を送ることで体温が上昇し、体外に熱エネルギーとして消費しますから、一回の食事に10.000calorieを摂取しても太らない体質のヒト(痩せの大食い)はこれらの代謝率の高い人達である。
逆にいうと、褐色脂肪細胞の効率の低いヒトは、高いヒトに比べ、同じ量の同じ食事をしても太りやすいのである。
だから、水を飲んでも太ると感じているヒトは、この褐色脂肪細胞や基礎代謝率の低いヒトであり、それは肥満体質を作る「白色脂肪細胞」が増加する時期に、余分な栄養を摂取しないことである。
白色脂肪細胞は、遺伝的要素が大きく、遺伝的に親から受け継いでいる。
では、褐色脂肪細胞を活発にし、白色脂肪細胞を減らすには、食事も重要なのだが運動が最適である。それも、運動しながら身体を冷やす運動が最適なのである。
最適な運動とは「水泳」である。水泳の選手で太っているヒトはいないし、他のスポーツ選手に比べ、食べる食事の量は中途半端ではないのである。
食べないと、痩せすぎ、筋肉までも痩せてしまうからである。
私も運動後は、肉類は控え、野菜や魚など中心の和食に拘っている。だから、結構食べているが、太らないのである。
皆様も、脳の活性化と健康維持のために、定期的な運動に心がけましょう!
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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五感力を身につける!

2008-03-17 00:02:36 | 感覚、五感
五感力とは、視覚や嗅覚などの五感の能力を高める事が目的である。
私達、ヒトは視覚優位の生き物であり、80%以上もの外的情報を脳に送っている。
しかし、現代人は、視覚優位の感覚から、他の感覚が疎かにされている。
よって、嗅覚、聴覚、味覚、触覚などの感覚器官が退化し、自己の危険回避能力、集中力や洞察力などの能力も同様に低下している。
特に、子供達や若者達にはコミュニケーション能力が欠如しており、ヒトとの会話も携帯電話やメール、インターネットが中心に行なわれている。
だから、小学生の子供達でも同様に傾聴力が特に欠如している。
傾聴力とは、ヒトの話に耳を傾け、聞き入る能力のことである。
この傾聴力の低下は、言葉の表現力の低下に繋がり、自分の思いを相手に上手く伝えられず、イライラしたり、ヒトとのコミュニケーション能力の低下に繋がるのです。
コミュニケーション能力の低下は、脳も疲れやすく、若くして脳も低下するのである。
脳生理学的に説明すると、ヒトの脳の前頭葉に「前頭眼窩野」という脳部があり、この脳部こそ、ヒトの脳の疲れと感じたときに活発に働くのである。
つまり、脳の疲れをコントロールしているのである。
ヒトの脳が集中していると1時間30分程度で疲れたと実感し、この前頭眼窩野が活発に働くことで、長時間同じ動作や集中して行えるのである。
この脳部は丁度、目の奥の辺りに位置し、左右二つある。この前頭眼窩野はヒトとの会話や相手の顔の表情を読み取ったり、コミュニケーションすることでこの脳部が鍛錬されるのである。
これら能力を鍛錬することが傾聴力なのである。
現在の子供達や若者達がこの能力が欠如しているので、脳が疲れやすく、集中力に欠け、言葉の表現力の乏しさなどに繋がっているのです。
聴覚だけでなく、味覚も同様に低下している。
朝食を抜く子供やお菓子でお腹を一杯にしたり、好きなものだけ食べる傾向や学校給食でも「ばっかり食べ傾向」ばっかり食べとは、最初にご飯だけ食べ、食べ終わったら、次におかずだけを食べ方である。
私達は、ご飯を少し食べたら、おかずも一緒に食べますが、ばっかり食べですと、口内調味という、酸っぱいおかずとご飯を一緒に食べることで中和されます。これらの口内調味によって、ご飯が美味しい、味覚の鍛錬になり、味覚も発達して行くのです。
また、味覚の低下は、同時に嗅覚も低下するのです。
これらは、五感の生理学的に説明しますと、私達がご飯を美味しいと感じるのは、食材の匂いが嗅覚を刺激し、唾液の分泌を促し、ご飯の吸収を助けるのです。
ですが、ばっかり食べでは、酸っぱいものや辛いものは少量しか食べられず、残してしまう、また、嫌いになります。これらから食べず嫌いの傾向が強くなるのです。
正しい、食事の仕方、食べ方など我々大人も教育する必要性を感じております。
これらの考え方から「食育」という言葉が生まれたのです。
私は、食育の関係から中学生や高校生に「未成年者の飲酒予防、喫煙予防」も呼びかけている。
これらは、すべて成長段階の子供達の身体や精神、脳までも悪影響を与えるからである。
触覚も現在の子供達の生活環境の中では、刺激されず、鍛錬されにくいのである。だから、危険なナイフの扱いかたも理解できず、手を簡単に切ったりするのである。
微妙な凹凸を感じることが出来ず、遊びもゲーム機や携帯電話のボタンを押すだけの触覚刺激である。
実は、私達の触覚(指先の感覚)刺激は、脳を刺激し、活性化するのに重要な感覚なのである。
「手や指は外に飛び出した脳、第二の脳」と言われる由縁である。
私共が以前に、大学の研究所で学生に協力して貰い、ヒトの触覚刺激の測定を行なったことがある。
実験は、同じ料理を箸を使って食べたときと、フォークとナイフを使って食べたときの脳の活動についての実験である。
同じ料理でもフォークとナイフで食べたときには、ヒトの脳はあまり刺激されず、触覚もあまり刺激されていない。
箸での食事の場合は、前頭葉と頭頂葉という、触覚を司る脳部が刺激されているのである。
これは、指先の細かな動きに関係しているからである。
フォークとナイフは、ただ、握っているだけであり、二本の箸を指で上手く動かして食べるからである。
被験者に後で聞いたら、同じ料理なのに箸で食べた方が美味しく感じたと答えたのである。
これらの事から、私は五感力を身につけることの重要性を多くの方々に提唱している。
五感力が低下し、欠如すると感覚だけでなく、脳の活性化や鍛錬にも深く変わっている。
現に、五感力の低下している子供達や若者達の多くでは、脳の認知にも異変が生じている。
風鈴の音色や秋の鳴き虫、野鳥の鳴き声などを「うざい」という言う表現をしているが、喧しく、うるさいのである。
だから、情緒や日本文化なども理解できず、感性、感受性にも乏しいのである。
これらの感覚のまま、子供達が大人に成長した時には五感力も低下し、脳の認知にも異変が生じているのである。
だから、私共は日本の学校関係に「五感教育の実施」「五感力を推進」している。
子供達だけでなく、我々大人でも同様に五感力が低下している。
視覚優位の感覚のため、賞味期限の問題、冷凍食品の農薬混入などの異変に気がつかず、見た目の感覚で信用し、安全と確認するのである。
便利過ぎた私達の生活環境の中で、益々、私達は五感力が問われ、重要性を強く感じております。
私共は研究を通じて、提唱、提言、警告、警鐘を鳴らしながら、今後とも五感力を今後とも提唱し続けて参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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アウトドアが脳を活性化する!

2008-03-15 00:14:41 | 感覚
私は、アウトドアが好きで、時間の都合が付けば、身近な公園や海、川、湖沼、山などに出掛けている。
時には、左手に双眼鏡を持ち、右手にデジタルカメラを持つこともある。
また、井の頭小学校の探鳥会の講師もしているので、各地に出掛けては、親子で野鳥の鳴き声や新鮮な空気、季節の息吹を感じている。
これらの自然体験が私の脳と感覚を研ぎ澄ましているのである。
私の脳と五感の鍛錬の場でもあるのです。
ところが、最近の子供達や若者達を観察していると、室内に籠もり、ゲームやインターネットなど一日中行なっている。
これらの刺激は、視覚優位であり、他の感覚、脳の鍛錬、刺激が得られないのである。
私がなぜ、アウトドアを推薦するかというと、自然の中には、ヒトの五感を刺激する情報が沢山ある。野鳥の鳴き声、川の流れる音、風が横切る音など、都会に生活している我々は電子音の洪水の中で生活している。
これら子供の頃から偏った刺激は、脳の認知にも影響を与え、音の認知(聴覚)、
微妙な匂いの違い(嗅覚)、触り心地(触覚)、微妙な味加減(味覚)などの五感に影響を与えるのである。
私共が以前に、大企業の新人研修に5日間の体験キャンプを実施指導したことがある。
企業研修だから、目的はコミュニケーション能力の向上や共同作業、創造性を養うことを目的に実施したものである。
携帯電話、お酒、タバコの持ち込みを禁じ、自分たちの食事も自然の中から探し出し、川などから魚などを捕るという、私には簡単な事だが、初めての体験の人達には、それは大変な事である。
何不自由なく育ってきた。若い人達が何もない自然の中に取り残され、創意工夫して5日間を乗り越える体験キャンプである。
グループ事に協力し合い、リーダーは子供時代などにボーイスカウトの経験をした人に頼み、自分たちで協力し合いながら5日間を過ごすものである。
初日は、バラバラで行動していたのだが、3日目には纏まって行動し、協力し合いながら5日間を皆無事に過ごしたのである。
受講した新入社員は5日目の最終日には顔つきも変わり、感覚が鋭くなったことを自覚していたようである。
私達人間は、道具と創意工夫、創造性が無ければ、生きて行けない生き物なのである。
現代人は特に、便利な道具に溢れた生活をしており、何不自由なく生活を営んでいる。
これらの便利過ぎた生活環境が逆に自己の五感を鈍くさせ、退化しているのである。
だから、私はアウトドア体験を推進しているのである。釣りでも、バードウォッチングでも、川遊びでも何でも良いので、好きな趣味、自分が出来そうなことから初めて見ては如何だろう!
太陽の下で、健康的な運動や遊びは、自然と脳と五感を刺激し、活性化させてくれるのである。
脳科学的に説明すると、自然がなぜ、五感と脳を刺激し、活性化させるのかご説明します。
私達の先祖は、サルから枝分かれした人類(ホモサピエンス)が謳歌した時代の400万年に遡るが、その頃は、草原で男性は獲物を求め、探し歩いていた。
だから、男性は遠くを見渡す視力が必要だった。目が良く、視覚に優れている。
また、自分の居場所が分からないと塒に戻れないので、現在位置を把握できる「空間認知」に優れている。
狩りをするため、鏃などの道具を造らなければ成らなかった。だから、微妙な手加減が必要とされ、触覚に優れているのだ。
逆に女性は、家庭という、子供を産み育てる役割があり、隣同士助け合い、仲良くして行かないと生きて行けなかったので、コミュニケーション能力に優れ、言語能力にも優れている。男性が獲物を持ち帰った時に、調理しなければならず、その獲物が腐っていないか、食べられるかを匂いで確認しなければならなかった。だから、嗅覚に優れているのです。
また、味見をして食べられると確認した上で家族に食べさせたのである。
だから、味覚にも女性は優れているのです。
このように、男女の五感の相違、脳の特徴が別れているのです。
400万年前の人間と現代人とは、五感的にも脳的にもそんなに変わりはないのです。但し、前頭葉の発達によって、巨大化した現代人の脳は、思考、欲求、創造性などに優れ、色々な便利なモノを開発してきた。
ところが、便利過ぎた生活環境が逆に感覚(五感)や脳を鈍化させているのです。
その影響から、脳内で正しい、計算、判断、行動が出来ないでいる子供達や若者達が多いのである。
これらの人達に私は野外体験を推進しているのです。子供達は自然の中で成長するようにプログラミングされているのです。
私は、これらを遺伝子プログラム(本能)と呼んでいる。
私は井の頭小学校の探鳥会の講師を受けてから十数年が経ちましたが、その間に卒業した子供達が現在は、大学や大学院、研究所などで生命科学や医師、獣医などを目刺し学んでいる。
その卒業生が偶に、探鳥会に遊びに来るのだが、皆、口を合わしたように探鳥会に参加したことが現在に活かされ、役立っている。
また、荒木さんから教えて貰ったことが本当に役立ったと語ってくれるのである。嬉しい限りである。
これらから、私は「五感教育」と名付け、野外体験の重要性、必要性を説いている。
子供達には五感教育、大人の私達にはアウトドアの勧めである。
これから、桜も咲き、季節的にも良くなり、野外で五感を総動員させ脳を鍛錬致しましょう。まずは好きなことから初めて見ては如何でしょうか!
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



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匂いが伝えるもの!

2008-03-14 00:03:33 | 感覚、五感
嗅覚研究のこれから、現在の生活環境は無菌、無臭化傾向が強く、「ヒトが暮らす環境が無菌、無臭化し過ぎると抵抗力が弱くなってきている」
アレルギーや嗅覚の退化、嗅覚が鈍化され、同様に味覚も鈍化するのである。
実は、ヒトの味覚は嗅覚と深い関わりがあり、これらを共通感覚と呼ばれ、味覚の鍛錬には嗅覚を鍛錬することである。
私は、今月12日水曜日に、嗅覚と味覚の研究の日本での第一人者、明海大学歯学部教授 外崎肇一氏のところに会いに行き、今後の支援と共同研究などの依頼に伺ったものである。
外崎教授は、ヒトのガン細胞の匂い識別に成功しており、マスコミ等の取材や出演も多数行なっている研究者である。
外崎氏と2時間あまり、嗅覚の研究対談で話が弾み、意気投合したのである。
何より、私共が構想している「関東メディカルクライスター構想」で医学薬科大学の設立以外に、生命科学研究所の設立構想があり、完成したら、この施設に外崎氏を招き入れ、五感の本格的な研究と世界初の癌の匂い探知機の開発を具体的に進めたいのである。
2013年頃までには、MRIなどの検査機器に備え付けや、携帯電話などに取り付け、応用として、癌以外の病気の匂い識別や花粉、インフルエンザウイルスの初期発見などに役立つと考えている。
今後は、ヒトの五感の研究、特に嗅覚と味覚は、多くの企業やレストラン関係なども注目しており、医療関係者からも注目されている。
悲しいかな、日本でのこれらの研究は世界的に見ても立ち後れており、未知の世界の研究分野でもある。
外崎教授は日本での第一人者であり、日本での評価より、海外での評価が高く、韓国、フランス、アメリカなどから取材や論文の問い合わせが多いのである。
残念ながら、日本での五感の研究はロボット応用学や医療関係、科学の分野での研究はされているが、五感生理学という、新たな研究分野は外崎氏と私など数人と言えるのである。
これらから、私共は病気に疾患すると体臭が変化することが分かっており、特に風邪など引いたときに薬を飲まなくても、体臭が独特な匂いを感じることができる。
例えば、疾患による体臭の特徴は、次のようなものである。
糖尿病性ケトーシス→腐ったリンゴのような匂いと表現される。
痛風→特徴的な汗のニオイ、
腸チフス→焼きたてのパンのような匂い
ジフテリア→体臭が甘い
天然痘→独特な悪臭で有名、
壊血病→汗に腐敗臭がある。
頸部リンパ節結核→古いビールのような匂い、
統合失調症→刺激的な体臭、
これらのデータは、外崎教授グループが見つけ出したものである。
よく、私が医学生時代に教授から五感診断を身につけなさいと指導を受けたことを思い出す。
患者さんの顔の表情や仕草を読み取り、触った感覚、打診(触覚)、聴診器で鼓動や肺に水が溜まっていないかなど感じる音(聴覚)、そして、病気の独特な体臭の変化を嗅覚で感じるというものである。
残念ながら、私は医学部を中退し、医師を諦め、脳生理学の学問に進んだので、理解できなかったが、ベテランの医師達は患者の体臭によって、病名が理解できたと言うのです。
現在は、検査機器の開発、研究が進んだため、高度先進医療が中心で医学部時代に五感診断など学ばないのが現状である。
今時、古い学問と馬鹿にされるだろうが、私は現在も医師、特に開業医には必要な感覚であり、五感診断こそ、医療ミスを防ぎ、病気の初期発見に繋がるのである。
これら医療関係だけではないのである。匂いが伝えるものは、例えば危険信号的な事柄など沢山ある。
天然ガスは無色、無臭であり、だから敢えてタマネギの腐ったような匂いを付けているのである。
腐った匂い、臭い匂いはヒトの脳が「不快」と感じる匂いだからである。
但し、ヒトによってはこの腐った匂いも心地よい感じる人達も多いのである。
だから、現在は、ガス漏れ探知機には、匂いよりも音(嗅覚)ブザーなどで警告しているのである。
また、ガス漏れの匂いを感じなくなってきている人達も多いのである。
ガス漏れに気づかないのである。
最近では、中国の冷凍餃子でも同様に農薬が混入していると、幾ら冷凍していても、冷凍庫から出すと鼻にツーン来る刺激臭がある。これらを感じなくなってきているのである。
とても危険な状態と私は、警告も発しながら、視覚以外の感覚、触覚、味覚、聴覚、特に嗅覚の重要性を提唱している。
賞味期限の偽装問題もこれらの感覚の鈍感さにつけ込んだ行為であり、私達の視覚の頼り過ぎる傾向が強いからでもある。
私は、常に多くの方々に食の安全は自己の五感を総動員して、大丈夫かと疑ってみることであると指摘している。
見た目がすべてではないのである。私は多くの方々に鼻を敏感に働かせることが重要と提唱している。
ヒトの嗅覚は匂い物質を感じるだけでなく、脳に新鮮な空気を送り、鼻呼吸によって脳の酸素補給を担っている。
だが、最近は子供達や若者達を中心に鼻呼吸が出来ない人達が多いのである。
鼻呼吸が出来ないと脳が疲れやすく、十分な酸素が脳に送られないので、居眠りや十分な睡眠が取れないのである。
だから、混んだ車内でつり革に掴まりながら居眠りしている人達を見かけるが、脳の酸欠状態でもあるのです。
この状態こそ、嗅覚にも影響を与え、嗅覚細胞の新陳代謝まで悪くしている。
鼻が何時も詰まった状態を感じ、鼻水も出やすく、花粉症などは特に辛くなるのです。
私達の生活空間では、色々な匂いのメッセジーがあるのです。危険な匂い、心地よい匂いも不快な匂いも、匂いが伝えているのである。
これら匂いのメッセジーを受け止められる嗅覚感覚の敏感さも必要なのである。
匂いに敏感になれば、五感が鍛錬されるだけでなく、第六感的感覚までもが活発化するのである。
今一度、視覚以外の感覚に注視し、嗅覚を鍛錬して料理を美味しく感じたり、私のように時には辛い思いをし、危険な匂いもキャッチ出来、色々な微妙な匂いも感じられたら、きっと別世界を感じるはずである。
感覚(五感)が鋭くなると何と贅沢な時間を過ごせるか実感出来るはずである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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