センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

創造性を鍛える 

2006-07-12 20:16:22 | 感覚
人間の脳の最も大きな特徴は、『創造性』を持つ事である。
新しいことを考え創り出すことであり、創造性が人間文明を作り出した。
オートレセプターの欠如、巨大化した大脳新皮質の前頭連合野の発達が創造性を生み出した。
それに加え、心を直接創出する前頭連合野と、その近辺の脳へ向かう、『前部帯状回と側頭葉」へ向かう、A10神経だけオートレセプターが無い。
更にこの部分のドーパミンが単位時間内の作用数『ターンオーバー』がA10神経の他の部分に約2倍、良く似たA9神経の約4倍もあり、それだけ過剰活動している事が明らかになったのである。
A10神経の他の神経、(一般の神経)には、シナプス間隙に放出された、神経伝達物が再吸収される『オートレセプター』があり、神経伝達物質の分泌量は正確、厳密に調節されている。『負のフードバック・システム』と呼ばれる人体内の調節機構で、調節機能が欠けると人体は破壊される。
創造性は、前頭葉で瞑想や妄想からの思考によって生まれる。
A10神経内にドーパミン物質の分泌により、意欲→感情→知能(創造性)と繋がる。
『大木教授の創造性の仮説』
人間の創造性は、A10神経の過剰活動から生まれる。
前頭連合野に向うA10神経でドーパミンが過剰分泌され前頭連合野が、過剰に活
し試行錯誤し自由奔放な発想が出来て創造性が発揮できる。
快感が創造性を作る。
A10神経は神経伝達物質としてドーパミンを分泌しド-パミンの分泌は快感を生じ、A10神経は快感神経と言われ。人間の場合。前頭連合野とその近辺の脳におけるド
パミンの過剰分泌で、創造性が生じる。
前頭連合野は人間だけに発達した脳であり、ドーパミンは人間の脳が多量に使う神経伝達物質である。その過剰活動により人間の創造性と至高の快感が同時に得られる
人間に与えられた最高の特権である。
そして人間の心も、この快感と創造的精神によって生まれるのである。
天才と狂気は紙一重、
心は、『知・情・意』で作られる、それは人間の脳の進化に従って、意『視床下部から』・情「大脳辺縁系から」・知『大脳新皮質から』と醸成され最後に前頭連合野によって心として総合され、統一される。
人間は大脳新皮質で作られる知だけは他の動物と比較して莫大である。
他の性質、情・意はそれ程、動物と変わらない。人間と動物との違いは、知の部分であり、情と意欲は共通に持っている。
A10神経は、快感・覚醒を生じる特別な神経であり、創造は快感を伴う、従って創造する事は気持ちが良く、気持ちが良ければ創造が出来る。
これはA10神経と言う快感神経に出来る有難い人間だけの特性である。
A10神経のオートレセプターの欠如は、負のフイードバック・システムの歯止めが外れる事を意味する。これは一種の「自己破壊」であり、脳にとって危険極まりない事態である。
A10神経を中心としたドーパミンの過剰分泌は幻覚、妄想を生じ果ては精神分裂病を生じる。創造性も精神分裂病もそれが生じる分子メカニズムは等しくA10神経のドーパミンの過剰分泌が原因である。
ドーパミンの過剰分泌が前頭連合野と、近くで起これば創造性になり、脳の神経系全体で広く生じれば精神分裂病となる。
すなわち前者では、天才的な創造性を生じ、後者では精神病が発症し『天才と狂人は紙一重」と言われるが、世界的に有名な芸術家に、特に画家には分裂気質が多い。
創造性を鍛錬する方法は、自己の五感を鍛錬することである。視覚以外の情報を脳に沢山送り、記憶して行くことである。この情報記憶が目的意識と繋がって、産みの苦しみから妄想などによって「創造性」が生まれるのである。
ここで、創造性を鍛錬する5ヶ条をご紹介します。
創造は非常識、妄想から生まれる。
創造性トレーニングの5箇条、
1,しっかりした目的意識、
目的意識がはっきりしないとただドーパミンが過剰に分泌されただけでは幻想になってしまい、創造性には纏まらない、しっかりした創造性のためには、明確な目的意識が必要だ、そのためには、長年の記憶と学習の訓練(教育)が大切である。
2,何でも考え、試行錯誤する。
妄想でも想像でもよいから、何でも良いから考えることである。そのことは潜在意識に残り、何かの機会(夢)などの機会に思い出して、創造につながる。
生みの苦しみから、創造性は生まれる。
3,常識にとらわれない。
すべての実験や体験を否定して考え「だろう」と思う心が必要である。
おもしろい仮説などを立てて見るのもよい。
4,快適な環境で考える。
創造性には、快感が大切である。達成感などが創造性の素となる。
創造性を生むA10神経は快感神経である。
それが充分に活動するためには、心身のリラックスできる快適空間や環境がなければならない。ストレスが多い不快な環境からは創造は生まれない。
5,五感をフルに活用する。
創造性を発揮させるのには、集中力も必要、そのためには、対象を「好き」になる。後、五感で感じた感覚が必要になる。五感全部で感じた感覚は脳内に情報刺激となって、伝達物質、ドーパミンなどの分泌につながるのである。
まず、気持ち良い鍛錬から創造性は発揮される。
五感は脳に情報を送るアンテナでもあるから、五感を普段から研磨しておく必要がある。視覚以外の感覚で脳に情報を記憶しておくことである。
必要に応じて、この記憶を引き出し「創造性のヒント」に繋がるのである。
創造性は、生物界でも「ヒト」だけが持つ特別な能力です。
特に脳が巨大化した「ヒト」は前頭葉が発達した。約1万年前に現代人とほぼ同じ脳の大きさになった。同時に創造性を発達させ、色々な便利な道具など発明出来たのである。
創造性はヒトの脳の中でも「前頭葉」で生まれる感覚である。つまり、創造性を鍛錬するためにはこの「前頭葉」を鍛錬することにも繋がるのである。
創造性=脳の活性化である。ぜひ、目的意識を持ち、常識にとらわれず、試行錯誤しながら産みの苦しみの中から「妄想」として創造性は誕生するのである。
私は、北関東で日本初の医学薬科大学や研究施設、附属病院などの構想は、私の創造性から始まったものである。
皆様も、自分には「無理」だと諦めず、心の中で(前頭葉)で考えている創造性を形に表し、試行錯誤しながら、設計図や資料に纏めて見ることである。
これらの設計図や資料が思いもしない事業や製品に繋がることもあるのです。
現在の日本にはこの「創造性」の能力が低下している、現に大企業でもこの創造性能力の低下を怪訝して、私共に研修依頼が増えて参りました。
今後の日本経済の救世主でもあるのです。びせ、皆様の創造性を発揮させ日本経済に役立てて頂ければ幸いです。
五感教育研究所、主席研究員、生涯学習大学講師、荒木行彦、




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