センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

共感覚とは、

2023-10-19 00:00:30 | 感覚、五感

皆様は、共感覚という言葉をご存じだろうか?

この共感覚とは、私たちは外的情報を(五感)から得ており、脳に情報を送って記憶している。

例えば、私たちが文字を見たり、テレビを見ていたりと視覚で認知しているが、共感覚の人たちは、視覚以外にも聴覚や嗅覚が同時に働くことを意味する。

つまり、私たちが白黒の文字や数字を見ても、白黒でしかないが、共感覚の人たちは、白黒の文字なのに、例えばAという文字が赤とか、Bが黄色などの色が付いて見えるのである。

他にも、音を聴くと臭いを感じたり、逆に臭いを感じると音が聴こえたりする人も居られます。

私たちでは、五感がそれぞれ別々に働き、認識しています。

共感覚の人たちは、視覚と嗅覚、聴覚と味覚、人によっては五感がすべて同時に働く人たちも居られます。

私たち人は、2歳ぐらいまでは五感が別々に認識せず、五感がすべて同時に働くので、これらの感覚を子供の頃から受け継いだ人たちとも言えるのです。

現在は、共感覚の人たちは、1000人に1人、500人に1人とも言われております。

共感覚の人たちは、変わった感覚から子供の頃から虐めや変わり者と扱われ、時には病人扱いなどされ、精神障害があるのではないかと心配する人たちまで居られます。

共感覚は決して、病気でも精神障害でもありません。それどころか、最近の脳科学の研究で、記憶力との深い関わりがあり、芸術性や創造性などの能力に優れていることが分かっている。

 

つまり、これら共感覚の人たちから記憶力に関するヒントを得たのである。

普通、私たちが電話番号や人の名前を覚えると(記憶)する時には、海馬という、脳部が関わっており、1週間~10日程度記憶されておりますが、余程でない限り記憶していません。

人の脳は、都合や覚えなくても良いと判断すると忘れる特徴があるのです。これら忘れても良い記憶があるから、辛いことや悲しい事柄を何時までも記憶しないように忘れるように都合良く思考するのです。

では、共感覚の人たちが記憶力が良いのは、文字や数字、聞いた音に規則的な方式があり、人によっても違いますが、数字に色が付いて見え、音にも色が付いて至りと、五感を同時に活用しますから記憶されやすいのです。

現に、英語の単語帳を視覚だけで暗記(記憶)したのと、読み上げて発音し、スペールなどを書き込み、発音した場合とでは、暗記量や長期間忘れない特徴があるのです。

ヒトの脳は20歳を過ぎた頃から毎日10万という数の脳細胞(ニューロンネットワーク)が死滅して行くことが分かっています。

但し、ヒトの脳細胞は、五感を総動員して記憶して行けば、これら脳細胞の死滅を緩やかに出来るのである。

これらの脳力こそ「可塑性」という脳細胞が蘇るのである。

だから、共感覚の人たちでなくても、ヒトの脳は記憶力や感覚を鋭くすることが可能なのである。

また、分からないことを直ぐにスマホやパソコンで「ネット検索」して知らべるのではなく、自身で「創意工夫」して、仮説を立ててみたり、創造することが脳を活性化し、同時に「記憶力」を高めて行きます。

何故?スマホやパソコンからネット検索した「知識」は直ぐに忘れてしまう性質があります。それは「視覚優位の情報」は、の時には「分かった!理解できた」と納得したと思考しても「覚えた」ことには繋がらないと言う事です。

人の記憶には「短期記憶」と「長期記憶」があります。短期記憶は、その場で覚えて記憶しても、翌日には7割程度しか覚えおらず、一週間から10日後には、多くのことが記憶に残らなくなります。

逆に長期記憶は「繰り返して覚える(記憶)」することで脳に定着していきます。

どうしても覚えなければならないとか忘れては行けないなどの記憶の事です。

短期記憶を司る脳部は「海馬」で、長期記憶は「大脳新皮質」という脳部に記憶(保存)されます。思い出すときには「ニューロンネットワーク」を介して、記憶を辿り、引き出します。但し、加齢と共に「ニューロン(脳神経細胞)の伝達速度が遅くなります」。ですから、高齢者が人の名前を忘れた。思い出せないと嘆く様になります。

人の感覚は、全て脳が「認識し、判断」しているということです。

センスプロデュース研究所、葛西行彦

 

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