センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

花粉症は春先だけではない!

2008-10-31 00:01:15 | 感覚
日本医科大学耳鼻咽喉科 大久保公裕
花粉症の疫学
花粉症は誰もが認める増加している病気ですが、どの程度の患者がいるのかはっきりとしたデータはあまりありません。その中で日本アレルギー協会会長の奥 田稔が行なった住民台帳を基準にした疫学調査は1万人を対象とした今までにない大規模なものでした。回収率も56%と全国規模のアンケート調査としては良 好でした。その調査によると全国平均では15,6%で地域別の有病率では東北13.7%、北関東21.0%、南関東23.6%、東海28.7%、北陸 17.4%、甲信越19.1%、近畿17.4%、四国16.9%、中国16.4%、九州12.8%で北海道、沖縄はごく少ない有病率で、地域の花粉の飛散数と花粉症有病率が相関関係にあることが分かります。(2005年版鼻アレルギー診療ガイドラインより)
また近年では花粉症発症年齢の低下が叫ばれています。我々は成人男女958名を対象としてその子供を含めたアンケート調査を行いました。スギ花粉症の有 病者はハウスダスト・ダニアレルギーを合併しているものも含めると母集団では377名(39.3%)、平均12.17歳である子供たちの集団では167名 (16.1%)とやはり成人での有病率が高くなりました。しかし、それぞれの集団で15歳までの発症率を見ると母集団では5.3%に対し、その子供たちの 集団では9.7%と約2倍に上昇し、花粉症の低年齢化を示していました。花粉症の有病率は刻々と変化をしていますが、現在の状況では極端に減少することは 考えられません。今後引き続いての調査が必要と考えます。
スギ花粉について
スギ林の面積は全国の森林の18%、国土の12%を占めています。このためか花粉症の患者さんの約70%はスギ花粉が原因です。しかし花粉量には地域差 があり、森林面積に対する比率では九州、東北、四国で高くなっています。北海道にはスギ花粉飛散は極めて少なく、沖縄にはスギが全く生息しません。関東・ 東海地方ではスギ花粉症患者が多く見られます。ヒノキ科花粉症も見られますが、スギの人工林がより多いのでスギ花粉が多く飛散します。関西ではスギとヒノ キ科の植林面積はほぼ等しいですが、今のところヒノキ科は幼齢林が多く、東日本よりヒノキ飛散の割合が多いと考えられています。
スギをはじめとする風によって花粉を運ぶ植物(風媒花)は虫などが花粉を運ぶ植物(虫媒花)よりも多量の花粉をつくり、花粉が遠くまで運ばれるので花粉 症の原因になりやすいと考えられています。原因となる花粉の種類は多く、日本ではこれまでに50種類以上の原因花粉が報告されています。このような花粉症 を引き起こす風媒花には、樹木ではスギやヒノキの他にシラカンバ、ハンノキ、ケヤキ、コナラ、ブナ、オオバヤシャブシなどがあります。草本ではカモガヤな どのイネ科の花粉症が多くなってきていますが、他にブタクサ、ヨモギなどキク科の植物があげられます。主な花粉の飛散時期つまり症状が出現する時期はスギ、ヒノキなどの樹木では春が中心ですが、イネ科の場合は初夏に、キク科の場合は真夏から秋口に飛散します。
世界的な温暖化の影響でスギ花粉飛散数も増加が予想されます。気象庁によるシュミレーションでは関東のスギ林密度も増加する傾向にあります。
厚生労働省花粉特集より一部引用、詳しくはホームページをご参照下さい。
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun.html
ヒトが花粉症と感じる症状は、まず鼻水、鼻の痒み、目の痒みなどがあります。
鼻や眼の機能と花粉症鼻の機能は呼吸する空気の加温、加湿、防塵です。花粉が鼻粘膜からはいると表面についた花粉は鼻の粘膜の上皮細胞にある線毛がベルトコンベアのように働く事により鼻の外に運び出されます。運び出されなかった花粉は鼻の粘膜に付着し、抗原成分を鼻粘膜にしみこませます。鼻の粘膜の中にはアレルギーの細胞で ある肥満細胞があります。スギ花粉症患者さんの場合にはスギ花粉に対するIgE抗体が肥満細胞のまわりに結合しています。このIgE抗体が溶けだしたスギ 花粉の抗原成分を捕らえて結合して肥満細胞が活性化し、反応を生じます。その結果、放出されたヒスタミンが鼻粘膜表面の神経を刺激し、くしゃみを起こし反 射的に鼻汁の分泌を生じさせます。さらにヒスタミンは血管を刺激して鼻づまりの症状を引き起こします。繰り返しスギ花粉との接触が多くなると、花粉症の症 状は強まります。結膜も肥満細胞上のIgE抗体と結膜の表面で溶けだしたスギ抗原成分が結合してヒスタミンが放出されます。ヒスタミンも同じく結膜表面の 神経を介して痒みを生じ、反射性に涙の分泌が増え、神経の過敏によって異物感が強くなります。掻痒感が強い場合にはドライアイという乾く目の病気の合併の可能性があります。
厚生省花粉症特集より引用。
花粉症はこのようにヒトの免疫細胞が杉花粉などをウイルスなどと勘違いし、免疫が働くので、身体に悪い異物として認識しますから、排除しようとする免疫の働きからくしゃみ、鼻水、涙目などの症状になるのです。
特に都市部では、東北や北海道方面より花粉の飛散数が少ないのに、関東と東海地方に集中して起こる特徴があります。
これらは、都市部がコンクリートや排気ガスなどに付着して、粘着性のある花粉になることから症状も重くなる傾向があります。
また、杉花粉などが知られていますが、10月頃には「ブタクサ」(セイタカアワダチソウ)という、黄色い花を咲かせる花粉が飛散しているのです。
私も現在、このブタクサ花粉症の症状が出ており、軽い症状なので鼻水程度で済んでおりますが、ヒトによっては風邪などの症状に似ているので心配されることもあります。
来年は杉や檜花粉の飛散量がやや多いから多いなどの報告もあります。
花粉症の症状は、鼻水や鼻づまりから、食欲不振、集中力欠如など感覚的な症状に悩むことが多いのです。
私は人前に出るときや集中したいときには「鼻炎薬」を飲んで活用している。
但し、鼻炎薬だけに頼るより上手く服用しながら花粉症を治して行くことが大切である。
これから年を越してからが本格的な花粉シーズンを迎える。ご心配なヒトは今から気を付けて欲しいと思います。
今後、花粉症については私のブログでも何度かご紹介して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦

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歌を愛する人達に捧げる!

2008-10-30 00:00:27 | 感覚
私は、映画やミュージカル、ライブなどのDVDを現在500枚以上所有しており、時間が有ればチェックを入れながら観ている。
今回、私が気にいっているDVD「オペラ座の怪人」The PHANTOM of the OPERAの中の「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」の歌の歌詞が気になって皆様にご紹介したいと思います。
私のところには、ライブステージの歌手やマスコミ等で歌っている歌手の方々、音楽関係者など私のブログを愛読して頂いている皆様に感謝の気持ちも込めてご紹介したいと思います。
ミュージック・オブ・ザ・ナイトの日本語字幕からの歌詞全文をご紹介します。
お前をここに連れて来た、甘美な音楽の玉座へと、この王国では人は皆、敬意を捧げる。“音楽に”お前がここに来た目的を教えよう、その目的はひとつ、ただひとつ、お前の歌声を初めて聞いて、私は思った、私に仕え、歌ってほしいと、私の音楽のために、私の音楽のために、夜の闇夜は人の感覚を研ぎ、すべての感情をふくらませ、高める。夜の闇夜は想像力を掻き立て、それを揺さぶって目覚めさせる。五感は秘ややかに音も立てず、まとっていた防備を脱ぎ捨てる。ゆっくりとしなやかに、夜は輝きに満ちた姿を現す。
それを捕らえて感じとれ、おののき震えているだろう? 顔をそむけるのだ、ギラギラと照る昼間の光から、閉め出してしまうのだ、冷酷で無情な陽の光を、そして耳を澄まして聞こう。
夜の音楽の調べを、目を閉じ、身をゆだねるがいい。暗い夢の世界に、今までの日々の暮らしをすべて忘れて、目を閉じ、魂を解き放つがいい、天の・・・
目の前に開ける、お前の知らなかった新しい人生が、静かにそれと気づかぬうちに、音楽がお前を愛撫している。調べを聞き感じるがいい、今のお前は音楽のとりこ、心を大きく開いて・・・・
空想に身をゆだね、暗黒の世界にひたるのだ、もう逃げられない、夜の音楽に満ちたこの暗黒の世界! 不思議な未知の世界への旅を始めよう。
今までの世界を遠く後にして、魂の導くまま、お前の行くところへ、今こそ!
その時、お前は私のものになる。私のものに、天空に舞い上がりまた沈む、めくるめく甘い陶酔の時、私に触れ私を感じるのだ、感じるものを、すべて味わうがいい。
夢に身を投じて、お前の心の闇をさらけ出せ、私が創り出す音楽のパワーの前に、夜の音楽の偉大なパワーの前に、お前だけが、私の音楽に!
翼を与えられることが出来る、お前の力を借りて創ろう!「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」・・・・・
私のこの歌詞を確認しながら、作曲や作詞などには自己の感性、感覚が重要であり、自己の感覚を総動員し、感じたまま、自分の感性を信じて創作して欲しいものである。
以前、音大の生徒に協力して貰い、作曲や作詞に関わったときのヒトの脳波などについて実験を行なったことがある。
結果は、作曲や作詞に関わった音大の生徒達は、聴覚野は勿論、後頭野の視覚などが刺激され、私達は前頭葉が刺激された脳の活動だけであり、ハッキリ差が出たのである。
音楽に関わっている人達は、作曲や作詞をするときに、音楽の場面を脳裏に思い浮かべ、オーケストラが脳の中で見えているのである。
また、イメージとして聞えても居るのである。
だから、作曲や作詞が思い浮かぶのである。
これらは日々の音楽の鍛錬からこのようなイメージと脳の活動になるのである。
つまり、自己の感性によって、イメージが沸き上がりインスピレーションが脳の中で活発化するので良い曲やヒトに感動を与える歌や音楽が生まれるのである。
音楽に関わっていない人達が作曲や作詞がなかなか出来ないのは、これら脳の活動領域の違いでもあるのです。
やはり、音楽など感性や五感を必要とする職業の人達は、私達との感性、五感にも違いがあるという事です。
今後とも私共は、音楽関係に取り組み頑張っている人達を陰ながら応援して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦

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食品の安全は、五感を駆使し、防ぐ!

2008-10-29 00:09:50 | 感覚、五感
最近、中国野菜、餃子などに農薬の混入の問題、日本においても賞味期限の偽装、産地偽装やインスタント類などへの農薬混入など連続的に発生している。
食品や食材は直接私達の口に入り、健康上の問題でもあるので関心も高く、また色々な事件や事故なども発生している。
私共はヒトの五感研究から、ヒトの味覚、感覚などの調査や研究などに励んでいるが、最近において味覚の異変が子供達に起きているのです。
ある小学校でPTAさんから質問され、私はその質問に驚いた。
その内容とは、台所に置き忘れたリンゴを小学女児が食べてしまい、台所で嘔吐していたというものであった。
味覚障害ではないかと心配になりますという質問をされたことがあります。
これらは味覚障害には当てはまりませんが、味覚の異変、腐ったリンゴなど見たこともなければ、触ったこともない。勿論匂いも嗅いだことがない実体験不足から来るものです。
私共はこれらの感覚を「危険回避能力」と呼んでおりますが、最近の子供達や若い人達に欠如している能力の一つなのです。
例えば、賞味期限などの数字を簡単に信じてしまい、疑わない、多少味が変わってもそのまま食べてしまうのである。
私達は、食事でも少しの異変、腐敗臭や農薬などの刺激臭などがあればすぐに分かりますが、現代人は微妙なこれらの刺激臭や腐敗臭、触った感じなどの体験不足から危険回避能力も低下しており、少し異常な味、匂いが有ってそのまま食べる傾向があるのです。
また、食べ方にも子供の頃から異変が生じている。好きな時に、好きな量を食べ、好きな食事だけ食べる傾向が強いのです。
小学生の中には、朝食代わりにお菓子でお腹を一杯にする子供達や学校の給食でも「ばっかり食べ」という、最初ご飯だけ食べ、食べ終わったら次にみそ汁だけ食べるというように、酸っぱい物や辛い物が食べられないのです。
酸っぱい物は少し食べただけで残してしまいます。
普通、私達は酸っぱい物もご飯と一緒に食べ、口の中で中和します。
そして、美味しいと感じます。これらで味覚が発達し、ご飯が美味しいと脳が「快感」するのです。
また、小学生の4割近くが肥満体型から、早食い、大食いの傾向があり、消化器系にも異変が起きている子供達が多いのです。
噛む力も低下し、気管が狭くなっている子供達や幼児達が急増しているのです。
現に、幼児期にプチトマトやコンニャクなどでも気管を塞いでしまい。窒息死する赤ちゃんは年に数人程度居られます。
以前は気管の筋肉の弱い高齢者や気管の狭い赤ちゃんに多かったのだが、最近は小学生や若者達でも気管が狭くなったり、顎の噛む力が極端に弱い人達も多いのです。
これらから、私は子供達や若者達に「食育」「味覚」の重要性を提唱している。
正しい食事の仕方、早食いや大食いが身体に与える影響、ヒトの味覚の重要性など提唱している。
堅い物が食べられない、嫌がる。だから柔らかなラーメンやうどん、柔らかなパンなど好みますから現在の子供達の顎の発達は30年前の子供達と大きくヒトの顔の骨格まで変化している。
顎のエラが張っていない、子供達の顎がスリムな子供達の顔立ちに進化したと言っても過言ではないように変化している。
最近も学校の昼食時にパンを気管に詰まらせて死亡した生徒は、今後何処かの地域でも起こる可能性があるのです。
実は高齢者も含め、餅よりもパンで気管を詰まらせて窒息死しているヒトが多いのです。一番多いのは、やはり、ご飯やお寿司です。
私が以前から警鐘を鳴らしていた、小学生の昼食時の異変や食、味覚の授業などヨーロッパの地域のように幼い頃からこのような食の教育を実施しているとこのような事故の発生は少ないものです。
私は本当に残念でなりません。今後とも全国の小学校などで「食育」ヒトの味覚の重要性を理解して頂き、二度とこのような事故が起こらないようにして欲しい。
そのためには、具体的な食育、味覚の授業を実施し、スローフード、健康維持の為の食事に心がけ、食事を楽しむことに指導することが重要です。
機会が有りましたら、小学校などで「食育」「味覚」の授業が出来ればと願っている。
これら食の教育の実施で子供達が大人に成長したときには、五感も鋭くなり、食材の異変や異常に関して敏感に反応でき「危険回避能力」も高まります。
皆様も遅くは有りません。食品の安全は、五感を駆使し、防ぐ!をモットニーご自分の命もご家族の命も守ることに繋がるのです。
今後とも私共は日本の子供達の感覚異変を提唱しながら正常化に繋げるように努力して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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インターネット検索が脳を活性化する!

2008-10-28 00:00:02 | 感覚
提供:WebMD
ウェブに通じたベビーブーマー世代や高齢者は、インターネット検索中に、より多くの脳領域を働かせている
【10月14日】グーグル検索をすることは祖父母世代に良い影響を及ぼすことが、UCLAの研究者による新規研究によって明らかになった。
ウェブ検索中の脳の活動を調べた研究から、興味をそそる知見が得られた:すなわち、インターネットに詳しい中高年者は、初めてウェブサーフィンをした同年代の人々よりも、意思決定および複雑な推論を行う脳領域がより刺激されたというのである。
さらに、読書ではインターネット検索と同じ数の脳領域は刺激されなかった。
Parvin Foundationが資金を提供したUCLAの研究には55 - 78歳の成人24例が参加し、その半数は1日1回から1日に何回もウェブ検索をした経験があった。残りの半数はインターネットを全く使用したことがない か、使用するのは1カ月に1回までだと報告した。被験者には認知症のような神経学的疾患はなく、年齢および教育レベルは同様であった。
読 書およびウェブ検索中の脳の活動を測定するため、24例の成人が新規のインターネット検索をするか、または本のような形式で表示したコンピュータ画面上の テキストを読むという、両方の活動を別個に行い、それらの活動中に機能的磁気共鳴画像(functional MRI)スキャンを受けた。
読書が両群において同じ脳領域を刺激したのに対して、日頃からインターネット検索をしていた被験者は、新規のインターネット検索中に、特に意思決定および複雑な推論をコントロールする脳領域において、対応する被験者の2倍も大きな脳活動の増大を示した。
「研究結果は、コンピュータ化された新たな技術が生理的影響を及ぼす可能性があり、中高年の成人にとって潜在的な利点を有する可能性があるという希望を与え る」と、UCLAのSemel神経科学・ヒト行動研究所の教授であり、同校の記憶・加齢研究所の部長でもある首席治験責任医師のGary Small博士は述べている。
「我々が得た最も目覚ましい知見は、インターネット検索は、読書中には活性化されない、より多くの範囲の神経回路を働かせるように思われるが、しかしそれは以前にインターネットの経験がある被験者に限られていたということであった」。
Small博士は、被験者が検索の経験が豊富であったほど、より多く脳が働かされたと結論づけている。
Pew Internet & American Life Projectの調査によると、インターネットの使用は米国のすべての年齢群において増加しているが、毎日Web検索をするベビーブーマー世代および高齢 者ははるかに少ない。8月に発表された報告書によると、50 - 64歳の成人の40%および65歳以上の成人の27%が毎日オンラインで情報を得ているのに対して、18 - 49歳の成人ではその割合は約55%である。研究では、18歳以上の成人2,251例を今年の4月8日から5月11日まで調査した。
Small博士は、ウェブの経験がより少ない人々はオンラインで情報にアクセスする手段を理解していなかった可能性があったが、もっと時間をかければ「より経験が豊富な群と同じ脳の活性化パターンを示すかもしれない」ことを認めている。
本研究は、次号の『American Journal of Geriatric Psychiatry』で発表される予定である。
私はこの記事を拝見し、以前からインターネット検索がヒトの脳に良い影響が有るのではないかと考えていた。
特に中高年者にはインターネット検索で、趣味や学びに利用することで指先や五感を刺激し、脳が活性化すると予想されるのである。
だから、私は中高年の方々にコンピュータでインターネットや検索で情報交換などに役立ち、ブログを作成し、更新すれば、色々と思考します。
つまり、中高年者にはこの思考する、考え出す能力こそ、脳の活性化に必要であり、重要なのである。
中高年の皆さん、私には無理だ、難しいと諦めず「好奇心」をもってチャレンジしてみて下さい。好奇心こそヒトの脳を活性化させるのである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



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安易にペットを捨てないで!

2008-10-27 00:00:08 | 感覚
昨年イヌやネコなどのペットが殺処分された数は34万頭に及んでいる。
これらの原因は、飼い主が捨てた。飼うことを放棄した生き物達である。
23日の日本テレビZEROで紹介されていたが、ペットの処分場ではイヌやネコたちで溢れているのである。
勿論、イヌやネコを捨てるのは「愛護法」に触れる行為であり、罰せられる。
私はこの法律を2000年の夏頃、当時の法務大臣「臼井日出男先生」にペットの扱いやテスト動物、ペットショップなどでの違法な動物の販売、希少種の販売、認可証のない動物の販売などの現状を改正するために取り組み、2000年の10月に臨時国会で可決されたのである。同年12月1日から施行されたのである。
当時は「動物の保護と管理に関する法律」と長かったので、現在は愛護法と名称を変更している。
私がこの法律に関わる前にはイヌやネコなどペットの殺処分が40万頭以上に及んでいたのである。
これらを減らすべくこの愛護法を制定したのだが、現在は処分数も減りつつあるが、これは新たな飼い主が現れているからである。
現在、殺処分された34万頭の内9割は殺害され、処分されている。
以前にこれらの施設を見学したときには、私に多くのイヌたちが近寄り、助けと私にはハッキリ聞えたが、飼い主の身勝手な考え方で安易にイヌやネコを捨ててしまうのである。
日本ではペットとの歴史も浅く、小学校の頃からペットなどの扱いや教育指導がされていない。
例えば、イギリスなどでは殺処分されるのは全体の2割程度であり、新たな飼い主が見つかるケースが多いのである。
日本でも2006年から環境省で殺処分の数を減らすため、新たな飼い主を見つけ出す取り組みや、ペットを捨てる飼い主を減少させる取り組みをしている。
残念ながら殺処分の劇的な減少には繋がっていない。
現在は、ペットショップなどでイヌやネコを購入すると登録制になっており、小さなマイクロチップを埋め込み、ペットの氏名や飼い主の住所などの情報が書き込まれている。
例えば逃げ出したペットを探している飼い主に連絡したり、何より捨てた飼い主など突き止める働きもあるのですが、これら義務づけられたことなのだが、ペットを捨てるときには、このマイクロチップを取り外して捨てる人達も多いのである。
私は、安易に可愛いから、引っ越すために飼えないからと無責任に命のある生き物を捨てないで欲しい。
また、責任が持てないのなら、レンタルのペットショップもあるのでこれらのシステムを利用し、イヌやネコはおもちゃでは有りません。
子供の頃からしっかりとヒトの命もペット達の命も一つであり、尊いのです。
皆様も機会が有ったらペットの処分場でガス室に送られるペット達が「死を悟った目をしている現状をご覧下さい」。
私は、こられの現状を5分と見ていられなかった。本当に何の責任もない動物たち、何のためにこのペット達は生きてきたのか、短い命を持ち合わせて生まれてきたのではない。
是非、皆様もペットとの生活をエンジョイして頂き、安易に捨てないで欲しいのです。お願いします。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



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人類と食のミステリー!

2008-10-25 00:25:19 | 感覚、五感
金曜プレステージサイエンススペシャルそれでも食べずにいられない(2)現代人の食をめぐって見えてくるものを紹介する。イギリスに住むシェフの男性は、1歳半のころに食べ始めたビスケットが主食で、それ以外はほとんど食べたことがないという。結婚を約束した女性と暮らしていても、彼女の手料理を決して食べようとせず、ディナーを共にするときも食べるのはビスケット。なぜ彼はビスケットしか食べないのか。また、アメリカに住む無限の食欲と闘う女性を 追った続編を送る。遺伝子異常の病で脳の満腹中枢が機能していない彼女はどんなに食べても満腹感を得ることができない。1年前に専門病院での入院治療で減量に成功したが、彼女の食事の管理をしていた祖母ががんに侵されていることが判明。それ以来食欲が戻ってしまったという。
フジテレビ24日金曜日、19:57~21:49、金曜プレステージサイエンススペシャルより引用。
私は毎回楽しみに拝見している。私自身がとても勉強になり、参考に成るからである。フジテレビのスタッフの取材や資料の収集など可成りな時間も費用もかかっている。
現に私が15秒程度の出演のためのコメントも30分以上の収録時間と二度に渡りコメントしたのである。
テレビ局のスタッフは良く働くと私は何時も関心してしまう。
今回のテーマは「ヒトの食欲、味覚」が話題である。
1歳半の頃から食べ始めたビスケットが主食でそれ以外の食べ物を食べず成人になって料理人なった男性の紹介、これらは味覚障害ではなく、脳の反応によるものなのです。
私達は料理を食べると脳が快感します。美味しいと感じ、脳内物質のドーパミン物質が脳内で分泌され、満腹、美味しかったと感じるのです。
ところが、彼はビスケットにしかこのドーパミン物質が分泌されないのです。
他の食事を見ても食べたい、美味しそうと感じないのでドーパミン物質が分泌されないのです。ですから、極端な偏食になるのです。
こんなに偏食しても身体に栄養が摂取出来るのか、空腹感を感じないのかと不思議に思いますが、ヒトの身体は先祖代々「貧食」に対応できるように出来ているのです。
数十万年前のホモサピエンスの時代には、現在のように豊富な食材や食糧を得ることは不可能でした。
この貧食の時代を乗り越え生き抜いてきたのです。これらの遺伝子が身体の奥底に存在しており、現代の私達まで受け繋がれているのです。
彼にはこの遺伝子が働き、貧食とも思われる食事で何十年も生きてきたのです。
逆にいうと現代人の多く、一部の先進国の人達が過剰な栄養、エネルギーを摂取して居るとも言えるのです。
すべは、脳が食べたいと望んでいるからです。
この望みが極度に強い人達が居られます。この番組でも以前に紹介している。
アメリカに住む無限の食欲と闘う女性を追った。遺伝子異常の病で脳の満腹中枢が機能していない彼女はどんなに食べても満腹感を得ることができない。
これらは遺伝子の病気、第5遺伝子の一部が欠損していることから起こる病気で、「プラダーウィリー症候群」Prada Willie Syndrome という、次から次へと沸き上がる食欲を抑えられない病気です。
ヒトが満腹とか摂食に関わっている中枢は「視床下部」という脳部位です。
この視床下部には満腹中枢と摂食中枢が存在しており、この満腹中枢に異常があるのです。
普通私達は胃袋に食糧が入ると胃袋から「グレリン」ホルモンは食欲に関わっている。そして視床下部の満腹中枢にスイッチが入りこれ以上食べられないと感じるのです。
また、視床下部には満腹中枢以外にも情緒に関わる脳部なので、家族などが食事を食べさせてくれない。好きなように食べたいのにと考え、感情的になり、キレ易くもなるのです。
これらの病気の怖いところは肥満になり、心臓肥大、糖尿病、心臓発作、脳卒中などに疾患する可能性が高くなり若くして死亡することもあるのです。
現在では、これら改善する治療法もなく、アメリカの専門病院でも厳しい食事制限、カロリー制限と運動療法でダイエットする事ぐらいしかないのです。
遺伝子研究が進み、遺伝子の治療が開発されたら、近い将来治療も確立されると思われる。
また、私も知らなかった新真実がこの番組で紹介されていた。PWSの患者さんの多くがジグソーパズルなど形状認識に優れた才能を示すのである。脳内「視床下部」や他の脳部が働いているのだと予想される。
これら脳の働きや遺伝子を解明することで近い将来PWSの治療に役立つと思われる。
番組では「超味覚者」特別な舌を持つ母、茸状乳頭、キノコ形をしています。
ほとんどが舌の両側と先端に見られます。
味蕾細胞ですが、普通の人達で平均180個ぐらいですが、超味覚者420個と数が異常に多いので味を敏感に感じるのです。
例えば家族に造ってあげた料理が薄すぎて美味しくないのである。だから、テレビでも旦那さんはお塩や胡椒など掛けて食べているのである。
逆に超味覚者は、腐敗の味や匂いに敏感でもあります。
私の場合は、超嗅覚者、嗅覚細胞が成人男性で4000万個前後なのに対して、私は4500万個近く嗅覚細胞があります。時にはスーパーマーケットの食品売り場に行くと匂いが色々混ざり合い、気持ちが悪くなることもあります。
勿論、味覚も敏感である。味覚や嗅覚の維持のためにミネラルや亜鉛などの栄養素を含んだ食材を好んで摂取しているからとも言える。
日本人の子供達や若者達を中心にこの茸状乳頭や味覚細胞が極端に少ない人達が急増しているのです。150個以下という人達も多いのである。
全国の小学生の半数で味覚障害が疑われています。
ですから、幼い頃から本物の味を教える「食育」が重要なのです。
これらご紹介した人達や感覚異変の人達は子供の頃から「我が儘」だとか「親の躾」が悪いなどの差別やいじめに遭うこともあります。
私達は決してこのような人達を偏見と差別をしてはいけないことを私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦






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2009年コアジサシ保護プロジェクト

2008-10-24 00:16:57 | 感覚
今年の夏頃、私の地元の検見川浜にオーストラリアからコアジサシという、小型の渡り鳥(夏鳥)が繁殖を目的に千葉県を目刺し、渡ってきたのです。
以前は、幕張地区の開発地区の大駐車場予定地に営巣したりしていたが、現在は駐車場として使われており、コアジサシが営巣できる場所は限られてきたのである。
現在は千葉県では最大の営巣地は九十九里海岸だが、その次に検見川浜が今年の夏に100個程度の卵を産み、営巣したが、ロープや柵を覆っても、散歩中のイヌや野良猫が卵を食べたり、雛に孵ってからカラスなどに襲われ、全滅し、今年の夏は検見川浜では1羽も孵らなかったのである。
コアジサシは砂と貝殻や小石が混ざっているような場所に窪んだ巣を作り、擬態した卵を2個~3個を産みます。
その現場を本日23日木曜日に伺い、写真撮影と地元の人達に話しを聞くことが出来た。現在、現場にはコアジサシが営巣したと思われる、小さなすり鉢型の営巣の後が残っている。その営巣の後があちらこちらに残っており、そこで育って旅立つはずの雛が100羽近くも全滅してしまったのである。
とても残念で、無念でならない。
私はただ鳥好きのマニアの独り言でこのコアジサシ保護プロジェクトを立ち上げたいと考えたのではない。
これらの保護対策は千葉県の問題でもあるのです。それだけでなく自然環境保護、生物保護の観点からも重要な課題と考え、有識者、自然史博物館や谷津干潟の学芸員などの有識者の力と知恵をお借りし、千葉県からも予算を頂き、2009年コアジサシ保護プロジェクトを立ち上げたいと昨日、県側の鳥獣保護課にご提案致しまして、ご理解とご協力を頂きました。
コアジサシは千葉県のシンボル的な野鳥で県の鳥でもあります。
ましてやオーストラリアと千葉県はコアジサシの営巣地として「湿地条例」野鳥保護の取り組みの連携をしている県でもあります。
私はこれらの見地から学術的にもコアジサシはオーストラリアから預かりものであり、繁殖して数を増やしながら希少種のコアジサシを守りたいとの意志を強めたのである。
私共が近年中にオーストラリアの大学と日本の大学を合併させる構想もありますので、是非、このコアジサシを日本とオーストラリアの架け橋に繋がればと願っている。
現に、オーストラリアのコアジサシ保護グループは日本での繁殖を心配しているのである。
渡り鳥は、世界中を旅するため、一国の問題ではなく、生物保護に取り組まなければ成らないのです。
私はこれらから2000年の夏に当時の法務大臣「臼井日出男先生」にペットやテスト動物の扱い方、鳥獣保護の在り方などを提唱し、協力を求めました。
これらご提案に対して答える形で当年12月に「動物の保護と管理に関する法律」が26年ぶりに改正された経緯があることから、生物の保護の発祥地、取り組み県として千葉県があることを多くの方々が知らないで居るのです。
現在は「愛護法」と名称を変更している。
最近も八王子で17頭ものチワワだけを捨てたブリーダーのニュースが22日にテレビで拝見しましたが、決して許されるものではありません。
勿論、逮捕後処罰されます。100万円以下の罰金とこのケースですと禁固刑も1年未満と課されます。
でも私は、これらの現状が減らない限り、刑罰を厳しくしたいと考えている。
動物も生物も命は一つです。ましてや世界的に貴重な生物(野鳥)は一羽でも日本で増やしてオーストラリアに返して上げたいのである。
日本で育った子供が大人に成長し、今度は日本で親として卵を産み、子孫を繁栄させるのである。
これらの親子愛に私は関わりたいと覚悟を決め、2009年コアジサシ保護プロジェクトと題して、保護に取り組む事にした。
今後とも、地域のボランティアなどのご協力を得て、関係者にも協力を求めて参ります。
そしてオーストラリアに良い報告をしたいと思います。
2009年コアジサシプロジェクト構想者、
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



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日本の企業と五感に関するコラボレーションのご提案!

2008-10-23 00:12:48 | 感覚、五感
最近において、私共の会社や私宛にマスコミ等の取材、出演依頼が増えて参りました。
また、企業からの五感に関するアドバイス依頼、製品開発当の監修の仕事依頼なども増えて参りました。
以前には、大手の自動車会社とのコラボレーションで車の開発にヒトの五感を刺激することで高級感やシートの肌触り、車内の匂いに至るまで五感に拘り、刺激することで小型車でありながら高級車が完成し、その会社の世界一売れている小型車になったのです。
他にも、レストランなどでヒトの五感を刺激する演出や料理を如何に美味しくさせるための工夫をヒトの五感刺激によって可能にするなどの取り組みがあります。
見た目の綺麗なレストランでも、私が訪問すると嗅覚刺激が悪かったり、食材の匂いが店舗に広がり、出された料理がその匂いによって活かされないレストランもありました。また、店舗の雰囲気が良いのに出された料理とのギャプの大きなお店などもあります。
レストランなど、人気店はヒトの五感を刺激する演出や工夫されており、常連さんに繋がるのである。
あるスーパーの依頼で、野菜売り場のジャガイモの売り場からカレーのニオイを発生し、その日ジャガイモが通常の3倍売れた事もあります。
このように企業においても、レストラン、百貨店でも同様にお客様が人間で有る以上、ヒトの五感を無視して開発したり、五感を刺激し、感動させる店舗造りなどが演出、工夫されていないとヒトの脳、五感は快感しない。
ヒトの脳は買い物や美味しい料理を食べて満足(快感)することでまた、食べたい、車ならまた、その会社の車に乗りたい「リピーター」に繋がるのです。
現在、株価の下落や原材料高騰、アメリカ経済の低迷によって輸出産業に陰りが見え、私が今年の夏頃から日本に第二次リストラが始まるとブログで紹介してきたが、残念ながら的中してしまった。
特に製造業はそのダメージは大きく影響している。生産工場での従業員や派遣社員のリストラが大手の自動車会社や他業種でも進んでいる。
勿論、国内需要も低迷している。これら打開策に大手スーパーが来年の2月頃まで生活支援と題して、食料品を中心に値上げをせず、企業努力によって日本経済を元気づけようとしている。
現に、売り上げも上がっており、成果も出ている。
このように日本の経済も二極化が進むと思われる。この低迷している日本経済をビジネスチャンスと捉える企業、危機感と感じる企業など様々であるが、私共はビジネスチャンスがあると考えている。
その理由は、日本の物づくりの復活のために私共が関わって行きたいと考えている。
私のブログでも紹介している「バイオミオテックステクノロジー」(生物模倣技術)の応用、企業での製品開発、研究、企画、合理化などのヒントに繋がり、創造性との組み合わせによって、企業に大きな利益を生み出す切っ掛けにも繋がる可能性もあるのです。
また、最近カネボウと脳科学者の茂木健一郎氏とのコラボレーションで脳を刺激する化粧品の開発、販売予定である。
このようにヒトの脳や五感は今後ビジネスチャンスなのである。
その証拠に21日火曜日にテレビ朝日ガイアの夜明け「気になるニオイにチャンス有り」拡大する香りビジネスと題して放送されている。
私の知り合いの会社も紹介されていたが、このようにヒトの五感に関するビジネスは今後、日本経済の救世主になると言っても過言ではないと確信している。私共も2010年までには具体的に日本初の本格的なヒトの五感研究に取り組み、生命科学研究所という施設を設立し、世界レベルのヒトの五感研究に取り組む予定である。
日本の多くの企業と五感に関するコラボレーションをすることで、多くの人達のニーズに応え、対応して行けるものだと考えている。
私共が何故、ヒトの五感の研究に取り組み、提唱しているかというとヒトの五感の研究課題は日本では世界からも立ち後れており、現に大学でも研究している研究者、教授は極端に少ないのが現状である。その論文も数少なく、本当に最近の研究とも言えるのである。
だからその希少価値、重要性は高く、経済のニーズも高く成りつつあります。
ですから、私共は日本の企業との五感に関するコラボレーションをご提案差し上げているのです。
今後ともマスコミ等、PR会社、大手企業にヒトの五感の重要性を提唱し続けて参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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思春期の娘に父親が嫌われる理由!(親子愛)

2008-10-22 00:27:59 | 感覚、五感
私にも二人の娘が居るが、思春期には嫌がられたのである。
これらには、感情(愛情)に関わる遺伝子が存在している。
HLAという、ヒト白血球型抗原(ひとはっけっきゅうがたこうげん、Human Leukocyte Antigen; HLA)とは最も重要な組織適合性抗原の一つ。白血球の血液型と言えるものであり、一般的に血液型というとA、B、AB、O型と言った赤血球の型を指すが、HLA型は白血球の型を示している。ただし、白血球以外にもHLAは存在するため、現在ではヒト白血球型抗原の名称で呼ばれることはほとんどなく、HLAと略して呼ばれる。
その型の種類は多く、まずA座のA1,A2,A210(2),A3…A80、B座のB5,B7,B703(7)…、C座の…、DR座の…と続き赤血球の型とは比較にならないほど膨大で、その組み合わせは数万通りといわれる。
ヒトHLA抗原の遺伝子は第6染色体短腕上に存在する。
このHLAは恋愛に関わる白血球型抗原であり、ヒトの嗅覚によって感じられる感覚でもある。
それは、特に女性に深く関わっており、男性が流す汗を心地よいと感じるヒトと、汗くさいと感じるのはこのフェロモンの匂いの感情に関係している。
思春期に父親が汗くさい(オヤジ臭い)と嫌われるのは、このHLAが非常に近いからである。
両親から半分ずつ受け取り、このHLA配列が非常に似ているので、父親の汗くさい匂いを「臭い」と感じるのです。
逆にこのHLA配列の違が大きいヒトほど、フェロモンを心地よいと感じ、好まれるのである。
これは、女性は子供を産み育てるという役割があり、HLAの配列の違いが多いほど、免疫力や抵抗力の強い子供が生まれるからである。
だから、本能的にヒトの脳(嗅覚)で感じるのです。
私達はこのHLAを「赤い糸遺伝子」と呼んだりしているが、運命的な出会いとか、胸がときめき、胸キューンとなるのは、このHLA配列の違いがある人ほど、女性は男性を好むのである。
現に私共が男女10名に実験をして貰い、男性が2日間ほど着たTシャツを女性に嗅いで貰い、心地よいと感じた順から1~5順位をつけて貰った結果。やはり、このHLA(組織適合性抗原)の配列に大きな違いが有ったのです。
同様に心地よい体臭と感じた時の脳波を測定した。
前頭葉は心地よいと感じているが、驚くことに恋愛に関わる脳部、ヒトの脳の奥底に位置している「尾状核」というとても小さな脳部が活発に働いていたのである。
ここに恋愛感情が生まれるのである。
今現在、思春期の娘さんをお持ちのお父様は、異性として嫌がれて居るが、そのうちに仲良くなれます。
私の二人の娘も思春期を通り越してから、友達のように仲良くしている。
また、共通の話題があると早道になる。
我が家では、イヌを飼い始め、チワワの「チビ」が我が家に来てからは共通の話題で盛り上がったり、心配にしたいと共通の話題や話になる。
今現在、娘さんとの会話やコミュニケーションが上手く言っていないと心配なお父様は、怒らず、焦らず地道に声をかけながら様子を見て、親子関係を保って欲しいと思います。きっとお子様はお父さんが考えている以上に娘さんはお父さんのことを考えて居るはずです。
現在のように親子関係が希薄になり、親子喧嘩から親が子を殺害したり、子が親を殺害したりと殺伐とした時代です。
今一度、親子愛を感じ合い、確かめ有って欲しいと強く願っております。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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細胞外マトリックスで若返る!

2008-10-21 00:00:05 | 感覚
細胞外マトリックスとは、生体内で細胞を取り巻いている物質(細胞外マトリックス)は、その名の示すように細胞を物質的に支持する役割を担っている。成分としては、コラーゲン・エラ スチンなどの繊維成分とプロテオグリカン・グルコサミノグリカンなどの非繊維成分およびこれらと細胞との接着を調節するフィブロネクチン・ラミニン・ビト ロネクチンなどの接着物質とから成るが、その高分子性および多様性故に生化学的研究では難物扱いされ、むしろ物理化学分野の材料として扱われてきた。一方、生物学的見地からも、細胞内での華やかな出来事とは無縁な物質とされ、嫌でも視野に入ってくる形態学者ぐらいしか相手にしない時期があった。この様に 地味な細胞外マトリックスも老化・老人病などとは密接な関係があり、例えば、老化に伴う骨の変質としてコラーゲンの過架橋が見いだされたし、動脈硬化に伴う内膜肥厚はコラーゲンの蓄積によることがわかった。当研究所では過去に、この様な細胞外マトリックスの物理的因子としての面からプロジェクトが組まれたことがある。しかし、細胞生物学や分子生物学を駆使した近年の細胞外マトリックス研究から、これらの細胞間物質は単に細胞外構造を構築しているのみではなく、細胞の活性調節という大きな役割を担っていることが判明した。即ち、成長因子・ホルモン・サイトカインなどの液性因子に対し、細胞外マトリックスは固 性因子として細胞外の情報を細胞に伝え、その活性に変化を与える。このことは、培養細胞を用いている研究者なら自然に経験していることである。培養皿の底 にコートするマトリックスにより、細胞は増殖したり逆に増殖を止めたりするのは勿論、場合によっては分化を開始しあるいは死滅する。また、その応答は細胞 種によっても異なる。従って、生体内でも細胞外マトリックスは細胞の機能を司っている物質で、その乱れは“加齢に伴う生理学的機能の減退"と定義される老 化やあるいは病気の誘因となることは十分想像できる。この様な信念から当プロジェクトは発足したわけであるが、その影には積田所長の暖かいご理解があった ことに感謝したい。
細胞外マトリックスの生理機能を明らかにするためには培養細胞系は欠かせない。さらに老化と結び付けるためには、その延長線上にある病態との絡みでいくの が近道と考えた。そこで、動脈硬化の面から血管内皮細胞と平滑筋細胞、痴呆の面からはモデル神経細胞PC12細胞、骨粗鬆症の面からは骨芽細胞を選び、それぞれに造詣の深い班員を東京都老人総合研究所研究員・東京都老人医療センター所属の兼務研究員から厳選し、さらに外部の専門家の先生方にも非常勤研究員 として参加・協力いただいた。以下はその研究成果の報告である。
プロジェクトリーダ一 川島誠一、東京老人総合研究所ホームページより引用。
以前に私のブログで紹介した。指や傷などの再生に役立つことをピッツバーグ大学、再生医療センター「スティーブ・バディラック博士」らが発見し、実用化も来年以降に出来るという夢のような話である。
アメリカ、オハイオ州シンシナティーに在住している中年男性がセスナ機を倉庫に収めようとしたときに誤ってプロペラの先端で右手の人差し指の第一関節から切断してしまったのである。
切断された指は何処に無かったというのである。
普通なら手術して指と指先をくっつけないといけないが、この細胞マトリックスの粉を使用すると手術しなくても1ヶ月程度で爪も伸びて元に戻るのである。
この粉こそ、細胞外マトリックスなのだが、博士は豚の胃袋の細胞からこの細胞外マトリックスの合成に成功したのである。
残念ながら日本でも研究はされているが、臨床や安全性の問題のクリアーなど認可に時間が必要だと予想されるのです。
逆にアメリカから輸入として認可されれば、その応用は幅広く使用が可能である。
傷絆創膏にこの細胞外マトリックスの粉を付着させると指などの傷跡は一日で治るし、2日程度で傷跡も消えるだろう。
また、女性には嬉しい、中年以降の人達の顔の皺を伸ばし、顔が整形しなくても顔の皺が消える可能性もあるのです。
化粧品クリームの中にこの細胞外マトリックスの粉を混ぜ合わせることで可能と成るだろう?
また、骨粗鬆症の面からは骨芽細胞を再生させ、改善も可能と考えられるのである。
近未来中には、このように魔法のような粉が色々な分野で役立ち、多くの女性が若返る可能性も高いのです。
現在、若返り遺伝子のスイッチをONに切り替えることで若返ったり、このような特殊な細胞外マトリックスや色々な研究から、近未来には、若々しい中年以降の女性、男性が増えると予想されるのである。
私共も近年中に生命科学研究所を設立予定だが、生命科学の見地から、ヒトの若返りや怪我の完治などの研究にも取り組みたいとの構想もあります。
今後とも、未来型研究課題を紹介して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦





コメント (3)
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五感教育研究所のこれから!

2008-10-20 00:00:03 | 感覚、五感
私共研究所は設立してから早十数年が経ちましたが、最近においてマスコミの取材やテレビ出演依頼など増えて参りました。
やっとではあるが、日本でも人の五感の重要性を理解してきた人達が増えてきました。
アメリカなど海外では、人の五感研究は、歴史もあり、研究者も多いのである。
但し、日本では「感覚生理学、五感生理学」の研究は立ち後れており、20年近く遅れているのである。
現に、日本において感覚生理学、五感生理学の研究者は数える程度であり、国際的に通用する論文も数通という程度である。もっとも遅れている研究課題とも言えるのである。
ましてやお金に成らない研究のため、研究をしようとする研究者は本当に少ないのである。
私のような物好きや変わり者と言われるが、研究の隙間を埋める形で、私は人の五感研究に取り組み、今後とも提唱して参ります。
やっとではあるが、本格的な世界に通用する人の五感研究をする施設を構想しており、具体的に近年中に「生命科学研究所」という形で研究を推進して参ります。
具体的に各感覚器官の第一人者に論文を提出してもらい、生命科学研究所で本格的な研究に取り組みたいと思います。
特に、人の嗅覚研究の第一人者であり、世界的にも著名な教授、明海大学歯学部教授「外崎肇一」氏などの名前も浮上している。
外崎教授は愛犬のリトリバーに協力して貰い。日本で初めての人のガン細胞の臭いを探し出し、癌の初期発見の取り組み研究を行なっている。
日本より、ロシア、カナダ、韓国などかも取材を受け、認められている。
私は何年後かには、ノーベル医学賞に一番近い日本人だと確信している。
私共の研究所で嗅覚を担当して貰い、自由な発想から嗅覚の研究に取り組んで頂けたらと強く願っている。
他にも、大学教授や海外からも優れた人材を集めることも私共の仕事になります。
私共の研究所は、最近、味覚に関してのコメントなどをマスコミ等から依頼され、私もテレビ出演しております。
私共の長年の研究課題、人の五感の重要性を提唱し続けて参りました。
やっとではあるが、人の五感ブームと共に、私共の会社も注目されて参りました。
昨日にはNHKの番組制作会社から、教育テレビの中で「人体の不思議、五感」というテーマで、実験を応用して人の五感を説明する内容の番組の取材と監修の依頼も入っております。
他にも、日本の多くの企業で人の五感、感覚などを製品や商品の開発にヒントにしている企業も増加傾向にあります。
私の研究課題は、人の五感の重要性の提唱であり、本格的な医学や生理学、心理学は専門家に任せます。
近年中に設立予定の生命科学研究所の設立と同時に海外の大学と日本の大学の合併も決定しており、病院の設立など医療関係者の育成などにも今後とも取り組んで参ります。
私共の今後の取り組みが、日本の本格的な五感研究に繋がり、教育改革、医療改革に繋がればと願っている。ただそれだけである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



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病院の受け入れをスムーズに!

2008-10-18 01:11:15 | 感覚
受け入れ病院、携帯で検索 大阪府、即時把握可能に
記事:共同通信社 提供:共同通信社【2008年10月6日】
大阪府は10月から、病院側が消防機関に提供する救急受け入れ態勢のデータを、患者を搬送する現場の救急隊員が携帯電話で検索できる新システムを稼働させた。病院の入力作業も簡略化。どの病院が患者の受け入れが可能か、従来のシステムよりリアルタイムでの把握が可能となり、府は"たらい回し"解消につなげたい考えだ。
府によると、新システムは、各病院がタッチパネル式専用端末で「ベッドが満床になった」「当直の医師が別の診察で対応できなくなった」といった情報を入力。救急隊員は携帯電話からインターネットで空き病院を探す。一般の人はアクセスできない。
これまでのシステムは救急車に専用端末を搭載する必要があった。システムが古く動作が遅い上に、治療中の患者数など入力項目が多すぎたという。このため病院側の更新が遅れがちで、救急隊からは「リアルタイムの状況が分からず役に立たない」との声が上がっていた。
大阪府富田林市で昨年12月、30病院に受け入れを断られた女性が翌日死亡。病院のたらい回しは大阪府でも大きな課題だ。府医療対策課の金森佳津(かなも り・かづ)参事は「前のシステムは不便で信頼を失っていた。今回の改善で救急隊が速やかに搬送先の病院を選定できるようにしたい」と話している。
以前にも紹介した。救急患者受け入れ確認システム、救急車内にパソコンや携帯電話から受け入れ先の病院の情報が簡単に確認出来るシステムである。
ベッドの空き状態や当直の医師の確認など重要な情報が得られるのである。
現在、救急車を依頼すれば、現場に到着し、その後受け入れ先の病院を携帯電話などで問い合わせ、確認するため、時間も掛かり、病院側でも正しい情報が伝わらなかったりして、盥回しという現象も起こっているのです。
今回の大阪府の取り組みはすでに他の県でも導入しているが、まだまだ地域差があり、導入している地域では効果も上がっている。
やはり、都道府県や地域の病院の取り組みや資金などの問題があるのです。
地域の病院との連携やこれらのシステムの導入には少なくても、数千万万円~1億円近くもの予算も必要になるのです。
ですから、全国各地にこのシステムが広がれば、病院の盥回しで死亡する患者は減ると予想されるのである。
但し、これらの問題に取り組む意識の問題が必要なのである。
私共も近年中に病院の設立や病院の済世に取り組む予定だが、民間企業主導の病院の設立にはこれらのシステムの導入は可能だが、但し、地域の病院の協力が重要なのである。
数千万円~1億円近くもの予算が必要なシステムもあり、これらを各連携している病院が負担したり、地域の公的資金で運営しなければならない。
やはり、これら病院の受け入れ拒否や盥回しの原因は、ただ医師不足だけでなく、病院のベッド数の制限政策や全国各地で病院の廃業や倒産が未だに止まらず、増加傾向である。
それに比べて新設の病院も少なく、益々我々患者側は急病になると心配になる。
但し、私達患者側も救急車の依頼を軽症でありながら、救急車を呼んだり、困った救急依頼もあるのです。
つまり、救急度、トリアージ制度が導入されているが、実情はあまり効果が上がっていないのが現状である。
横浜市ではこれらの現状から「救急条例」今月の1日から制定し、コンピュータなどで管理し、救急車をタクシー代わりに使用するケースを削減するためでもある。
これらの事から、日本でも救急車依頼の有料化が考えられているのです。
救急車の依頼は私達の命に関わる問題なので、地域、都道府県、政府で取り組む課題でもある。重傷者、重篤者を優先して救える救急体制でなければ成らないのです。
今後とも私共は日本の救急の重要性を提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦








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感覚生理学とは!

2008-10-17 00:03:39 | 感覚
現在、日本において、感覚生理学や五感生理学などの研究が注目されている。
私の会社や私のところにも、マスコミ等の取材、ラジオ局、雑誌等の取材も増加してきている。
感覚生理学とは、ヒトの五感の働きや生理的な解明、例えば、ヒトの味覚は8割方は嗅覚の刺激によって、料理が美味しい、不味いと感じるのです。
また、ヒトの嗅覚は「本能的感覚」でヒトの脳(大脳辺頭系)に直接情報が送られるのです。
このような働きの解明などの研究が感覚生理学、五感生理学などである。
私の研究課題は「生命科学、五感生理学」という聞き慣れない、研究を行なっており、現在これらに関する研究所や研究者は極端に少ないのが現状である。
私の知り合いで、嗅覚研究の第一人者でもあり、明海大学歯学部教授「外崎肇一」氏その人である。
私が尊敬する教授であり、何年か先には私共が構想している「生命科学研究所」で共同研究を申し出る予定です。
脳へとダイレクトにつながるきゅう覚
外崎肇一(とのさき けいいち)
栃木県出身。理学博士。明海大学歯学部教授。専門は感覚生理学。東京教育大学理学部生物学科卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。聖マリアンナ医科大学生理学教室助手、アメリカ合衆国フロリダ州立大学生物学客員研究員、朝日大学歯学部教授、岐阜大学農学部獣医学科大学院教授などを経て、平成14年より現職 に就く。著書に『「におい」と「香り」の正体』(青春出版社)『がんは「におい」でわかる!』(光文社)がある。最近はがんのにおいに対しての研究を続けており、がん探知犬マリーンを使ってにおい成分の割り出しを目指している。
世の中にはさまざまなにおいが存在します。食欲をそそるにおいやうっとりするような草花のにおい、鼻をつまみたくなるようなゴミのにおいなど……。例を挙げていけば切りがありませんが、私たちの生活に欠かせないにおいに対する感覚は、一体どういうものなのでしょう。
「人間の感覚器は、目、耳、鼻、舌、皮膚などがあります。そのような感覚器の興奮が神経を伝わっていき、多くはまずは脳の一部の視床に入って統合された結果が さらに上位の 脳に伝えられていきます。ところがにおいのきゅう覚は視床を経由せずに、直接脳に伝えられるのです。においを嗅(か)いだことで一瞬にして記憶がパッとよみがえるというような感覚を経験されたことがある人もいると思いますが、これは、ほかの感覚と違ってにおいがダイレクトに脳に伝わるからなのです」。
視床を経由しないにおいの感覚は、大脳の本能的なところに直接作用します。目や耳に比べると、軽視されているきゅう覚ですが、人間にとっては重要な感覚といえます。しかし、きゅう覚にはまだ多くの謎が残っています。
「医学系のどんな専門書でも目や耳の項目にはたいがい20ページの記述があります。ところが鼻になると、どんなに詳しい専門 書でも2~3ページぐらいしか書かれていません。要するに、器官そのもののことがまだあまり分かっていないのです。数年前に、においを研究していた人が ノーベル賞を取りましたが、それはにおいの受容体が百種類ほどあることが分かっただけで、その百種類ある受容体とにおいは具体的にどのように関連するものなのか、どう違うのかということは分かっていないのです」。
きゅう覚は悪臭に対しても慣れやすい
人体の中ではまだ解明されていないことが多いきゅう覚。これは経験や学習による面が大きく作用しているせいでもあるようです。"いいにおい"と"いやなにおい"という単純な分類でさえも分からないことがたくさんあります。
「 いいにおいというのは、ほとんどの人にとって、いいにおいです。例えば、バニラ、レモンなどのにおいは、誰にとってもいいにおいといえます。ところが、腐ったチーズや、夏に履いていた靴下のにおいが好きな人もいます。これはとても面白いものです。また、犬や猫は主人のにおいであれば、悪臭と呼べるものにも反応して、鼻を寄せて好んでにおいを嗅ぎます」。
悪臭に対する嗜好性は個人差が大きいのが不思議なところです。それに、きゅう覚には慣れやすいという特徴もあります。
外崎教授は、マスコミ等の取材、出演も多数有り、日本より海外での評価が高いのである。現にロシア、カナダ、韓国などのテレビ局や大学からも取材を受けている。
また、研究論文は高い評価を得ており、何れはノーベル医学賞に近い日本人だと私は考えている。
私などは到底足下にも及ばないし、本当に尊敬している。
だからか、日本の多くの企業が共同研究やスカウトに学校に訪れているのだ。
その中で、私共が共同研究にお誘いするのは、会社の利益目的ではなく、外崎教授に好きな研究をして貰い。恵まれた環境と待遇で研究に専念して欲しいと願っているのです。私も同じ研究者として、自分の好きな研究に専念できるのは、金銭的な優遇よりも好ましいのである。
日本の企業での研究者は発明や特許認可などで企業に莫大な利益を生み出すのだが、研究者への待遇や金銭的な優遇はされないことが多いのである。
脳トレブームを作った川嶋隆太郎氏も任天堂からは1億円の褒美を頂いているが、全て東北大の研究費に回したのである。
日本の研究者の多くは意外と「貧乏研究者」が多い現実があるのです。
また、ガリレオのドラマのような格好よい学者や研究者は少ないのである。
それでも、もっと日本の学者、研究者は注目されるべきであると私は思う。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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景色を見て食べる料理は何故美味しく感じるのか?

2008-10-15 00:00:08 | 感覚、五感
皆様も、電車内などで景色を見ながら駅弁を食べたときに冷めた弁当なのに美味しく感じたことはないだろうか。
私も駅弁は好きで食べるが、たまに大手スーパーで駅弁大会と題して、各地の有名駅弁など並び、購入して自宅で食べるのだが、何処かしら違った味であり、車内で食べるものとは違った味に感じてしまうのである。
実は、私達の味覚は曖昧で、錯覚の世界で認知していることが多々あるのです。
体調が悪いときの食事は美味しくないし、気分が落ち込んだり、嫌いな人と一緒に食べる料理も幾ら美味しそうでも喉を通らないはずである。
ですから、私達ヒトの味覚は嗅覚刺激によって80%程度は美味しそうな匂い刺激によって「旨い、美味しい」と感じるのです。
また、見た目も重要なのである。彩りがある料理は美味しく見えるし、現にニンジンのオレンジ色は美味しそうな色だし、緑色の野菜も美味しそうである。
これらはヒトのカラー心理学で、ブルーのカラーの野菜や食べ物がないのは、寒色、冷たく涼しいなどをイメージするが、実は食べ物をブルー一色にすると幾ら高級料理でも不味そうに見えるのである。
現在、巷で流行っている「ダイエットメガネ」はこのブルーに見えるメガネで、料理をこのブルーのサングラスを掛けて見ると、寒色なので、料理が冷たく不味く見えるので「食欲が低下」するというヒトのカラー心理学を活用したものである。
同様に高級レストランで食べる料理は美味しく、同じ食材を使い、同じ料理人が作っても一般家庭で食べる味は違ってくるのである。
高級レストランは、昼間でも薄暗く、器にも拘り、料理の彩り、BGMが流れ、その場の雰囲気作りがなされている。
ヒトの五感を刺激する演出がされているのである。
これらの雰囲気やイメージがこのレストランの料理は美味しいと脳が記憶し、病み付きになります。
この病み付き感覚が「常連」に繋がるのです。
昨年の11月に神戸のFMラジオ局からの取材で五感ウィークの最終日に「視覚と味覚」について、説明し出演致しましたが、その中でも、見た目の彩り、器に拘り、BGMなどを流し、テーブルには花などを飾れば、何時も家庭で食べている奥さんの料理が数段美味しく感じるのであるとコメントをした。
一度、旦那さんや子供達を驚かせてみては如何でしょうか?
きっと、旦那さんやお子さんから料理上手くなったねと褒められるかも知れない?
このようにヒトの味覚は匂いと見た目が重要なのである。
現に、私達が風邪などをひいて、鼻が詰まった状態で食べる料理は不味いはずである。
例えば、ご家族で自分の鼻を指で摘み、目隠しして紙コップにオレンジジュースとリンゴジュースを用意し、その味が何の味か当てるテストをするとなかなか分かりづらいのである。
舌の上の残るべたつき感などで分かることもあるが、余程集中しないと分からない程です。
私達がピクニックやキャンプなど野外で作って食べる料理が上手に出来なくても美味しく感じるのは、視覚的要素、普段あまり見ない風景を見ながら食べる料理は視覚的刺激により「脳が快感する」ので味覚や嗅覚までも刺激され、空腹感と共に増幅され「相乗効果」によって、味覚野が活発に働くのである。
この味覚野は大脳皮質に味覚野~二次味覚野で味の認知をしますが、この大脳皮質の味覚野が見慣れない景色や風景など視覚的刺激によって、脳が快感、楽しいと感じ、味覚野が位置している大脳皮質も刺激され、料理が美味しいと感じるのである。
だから、電車内で食べる駅弁も景色を見ながら、それも仲の良い友達同士、女性の方ならお喋りしながら食べる料理は最高なのである。
女性がお弁当など食べてから、お喋りをしながら甘い物(スイーツ)が食べたいと言い出すのは、つまり別腹と言われるが、これは脳の活動と関わっている。
女性は脳梁という左右の脳をジョイントしている脳部位が男性より細胞の数が多いのである。
女性がお喋りなのは左右の脳を活用して会話や言語を話すのである。
だから、脳の栄養素が不足して、甘い物(ブドウ糖)を脳が欲して、胃袋の繊毛運動を活発化させ、消化を早める働きをして別腹の感覚が生まれるのである。
そして、つい甘い物に手が出てしまうのである。
これから「味覚の秋」です。つい美味しいに手が伸び、食べ過ぎ、飲み過ぎに注意が必要である。
食欲(本能)の赴くまま食べ続けては体重オーバーや成人病などに疾患しやすくなります。
そこで私からの味覚の秋の楽しみ方、食べ方として、少量の料理を何種類か少しずつ食べ、それもゆっくり咀嚼して食べることである。
そうすれば、満腹中枢(視床下部)にスイッチが入り、何時も食べている量より少し少なめで満腹に感じるのである。これらの食べ方がダイエットに繋がり健康的に痩せられるのである。
これから益々料理が美味しく、味覚の秋です。
皆さんも味覚の秋を仲の良い友達やご家族とご一緒に料理を楽しんで食べて下さい。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦





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栄養ドリンク:健康に有害か?

2008-10-14 18:40:09 | 感覚
提供:WebMD
製品には警告ラベルが必要と科学者は述べる:業界は安全な飲料であると主張。
【9月24日】強い覚醒が期待でき、スポーツのパフォーマンス向上を暗示されていることもあるカフェイン入りの栄養ドリンクには、カフェイン量を明記したラベルを貼付すべきであるとジョンズホプキンス大学の科学者は述べる。
最高量のカフェインを含有する飲料では、健康に対する危険性についても警告すべきであるとジョンズホプキンス大医学部(ボルチモア)精神医学・神経科学教授であり、これらの飲料に関する最新の報告の上級著者であるRoland Griffiths, PhDは述べる。
「これらの飲料の多くにはカフェイン含量が表示されていない」とGriffiths博士は述べる。栄養ドリンクの中にはソーダ14缶分に相当するカフェインを含むものもある。
業界は、広報担当者は大部分の「主流」の栄養ドリンクに含まれるカフェインは、カップ1杯の浸出コーヒーと同量か、もしくはそれよりもはるかに少ないとして 反論している。栄養ドリンクにカフェイン含量を記載したラベルが必要であるなら、コーヒー店のコーヒーにもラベルが必要だとAmerican Beverage Associationの広報担当者であるMaureen Storey, PhDは述べる。
栄養ドリンク:その経緯
米国市場に最初に登場した栄養ドリンクであるRed Bullが1997年に販売された後、この市場が急成長し、現在、米国では年間に54億ドル以上を売り上げているとGriffiths博士は述べる。数百種類の商品が存在する。
FDAはコーラタイプのソフトドリンクのカフェイン含量を12液量オンス(約355ml)あたり71mgに制限しているが、栄養ドリンクにこのような制限はないとGriffiths博士はWebMDに語る。
「い わゆる『栄養』ドリンクのメーカーは、一般的に栄養補助食品としてこれらを販売している」とFDAの広報担当者であるSiobhan DeLanceyは述べる。栄養補助食品は食品とは異なる規制がなされている。FDAは市販前にこれらの製品の承認や審査を行っていない。
栄養ドリンク:カフェイン含量
Griffiths博士らは、24社以上の栄養ドリンクメーカーに連絡をとり、カフェイン含量を尋ねた。以下はその結果の一部である:
(カフェイン含量の単位は1回分あたりのmg。1回量は異なるが、ほとんどの人は液量に関係なく、1缶を飲みきるとGriffith博士は主張している)
• Red Bull:1回量8.3オンス(約245ml)あたり80mg
• Tab Energy:1回量10.5オンス(約311ml)あたり95 mg
• Monster and Rockstar:1回量16オンス(約473ml)あたり160 mg
• No Fear:1回量16オンス(約473ml)あたり174 mg
• Fixx:1回量20オンス(約591ml)あたり500 mg
• Wired X505:1回量24オンス(約710ml)あたり505 mg
Griffithsが参考にした値:
• 浸出したコーヒー:1回量12オンス(約355ml)あたり200 mg
• インスタントコーヒー:1回量12オンス(約355ml)あたり140 mg
• 浸出した紅茶:1回量12オンス(約355ml)あたり80 mg
• Mountain Dew:1回量12オンス(約355ml)あたり54 mg
• Dr. Pepper:1回量12オンス(約355ml)あたり41 mg
• Pepsi Cola:1回量12オンス(約355ml)あたり38 mg
• Coca-Cola Classic:1回量12オンス(約355ml)あたり34.5 mg
• 缶または瓶入りの紅茶:1回量12オンス(約355ml)あたり20 mg
一部の栄養ドリンクはカフェイン含量が少ないとGriffith博士は述べる。低カフェイン含量のものは以下の通り:
• Bomba Energy:1回量8.4オンス(約248ml)あたり 75 mg
• Whoop Ass:1回量8.5オンス(約251ml)あたり50 mg
栄養ドリンク:報告
Griffiths博士の研究から、栄養ドリンクはティーンおよび若者に人気があることが明らかになった。2007年の大学生496名を対象とした調査では、51%が過去1ヵ月間に1回以上栄養ドリンクを飲んだと答えた。
栄 養ドリンクに対する有害反応が米国中毒事故管理センターに報告されているとGriffiths博士は報告に記述している。この報告は雑誌『Drug and Alcohol Dependence』に公表された。Griffiths博士によれば、2002年~2004年の間に、高カフェイン飲料によるカフェイン乱用症例41例 が報告されたという。
栄養ドリンクRedlineに対する有害反応に関する9例の報告では、患者が悪心・嘔吐、高血圧、振戦、めまい、しびれを訴えた。
ま た、栄養ドリンクを飲む人は同時にアルコールも飲む可能性があることがデータから示唆されるとGriffiths博士はWebMDに語る。大学生の調査で は、27%が過去1ヵ月に1回以上アルコールと栄養ドリンクのカクテルを飲んだと答えた。このことには「たとえ酒に酔った状態であっても、飲用者は運転可 能なほどの覚醒を感じる可能性がある」という危険性がある。
Griffiths博士は、栄養ドリンクが他の物質乱用の「入り口」になることがあることを懸念している。ある調査では、栄養ドリンクを飲用した大学生では、後に遊びで興奮剤を使用する割合が高かったとGriffiths博士は述べる。
栄養ドリンク:業界の見解
American Beverage AssociationのStorey博士は、Griffiths博士の意見に異議を唱えた。Griffiths博士の報告は「調査であって、試験ではな い」とStorey博士は述べる。「1つの調査からあまりに多くのことを引き出すことについて慎重になる必要がある。Griffiths博士は一部の試験 にのみ注目した」
American Beverage Associationが公表した声明では、通常、大部分の「主流」の栄養ドリンクのカフェイン含量は、一般のコーヒー店のコーヒーのカフェイン含量の半 分であると指摘されている。この声明によれば、16オンス(約473ml)のコーヒー店のコーヒーには約320 mgのカフェインが含まれるのに対し、典型的な16オンス(約473ml)の主流の栄養ドリンクのカフェイン含量は160 mgであるという。
栄養ドリンクに表示が必要であるなら、コーヒー店のコーヒーにもカフェイン含量の表示が必要であるとStorey博士は述べる。
ほとんどの企業は責任をもって栄養ドリンクを販売しているとAmerican Beverage Associationは主張する。製品に違法または挑発的な名称(例、物議を醸している栄養ドリンクCocaine)をつけているのは数社にすぎない。
声明によれば「栄養ドリンクは上手に摂れば、バランスの取れたライフスタイルの一部になりうる」という。
栄養ドリンク:Griffiths博士の反応
Griffiths博士は、最高カフェイン含量の栄養ドリンクに警告を表示すること要求する提案を準備しているが、その閾値がどれくらいであるかは特定していない。
栄養ドリンクの販売と従来のカフェイン飲料の販売には違いがあるとGriffiths博士は述べる。栄養ドリンクのメーカーは「影響を受けやすい集団を対象として販売している」とGriffiths博士は述べる。
カフェインは、ヒトの脳を覚醒し、脳の疲れの低減や眠気覚ましに効果があるが、大量の摂取はカフェイン中毒という、例えば病院での麻酔が効きにくいとか、カフェインを摂取していないと体が常にだるいなどの症状も現れるのです。
カフェインはヒトの脳内で約15分程度で覚醒に入り、その後約2時間程度は効果があるが、それ以上は尿などで排出されてしまう。
適量のカフェインは、脳の覚醒や体の疲れの低減などに役立つが、大量の摂取は脳だけでなく、身体的にも悪影響が出るということである。
だから、皆様もカフェインの摂取には注意も必要である。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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