運動神経の経路の途中に障害があると、原因に関係なく、その行き先の筋肉の運動する力がなくなる(麻痺)か弱くなり(不全麻痺)します。
その場合、錐体交叉の「神経系の働き」の関係で延髄より上の病変では障害部と反対側の運動が、またそれにより下の脊髄、末梢神経の病変では、障害のある側が麻痺します。一次ニューロンだけの障害のときは、筋肉がつぱって硬くなるような形の麻痺(痙性麻痺)が起こり、この場合は筋肉の萎縮は起こりません。
二次ニューロンの障害のときは逆に抵抗が少なく、だらりとした麻痺(弛緩性麻痺)で、のちに筋肉の萎縮が起こる特徴です。
しかし、筋萎縮は二次ニューロンの障害だけでなく、筋肉自身に病変、障害があったときにも起こるので、常に両方を考えておかなければなりません。二次ニューロンがやられた場合の筋萎縮を「神経現性萎縮」、筋自身の場合の筋萎縮を「筋現性萎縮」と呼びます。
*感覚神経の症状、
感覚神経の経路のどこかに病変があると、運動神経の場合と同じように、その原因に関係なく、担当する場合に感覚(視力、聴力、味覚、嗅覚など)の障害が起こり、感度が鈍くなったり、逆に刺激されて、痺れたりします。
また脊髄や延髄、橋などで、痛覚、温度感覚の通り道と触覚、深部感覚の通り道が離れているところで、病巣がその一方だけに障害を与えるとき、おかされる感覚とおかされない感覚が分かれてしまいます。このような現象を「感覚の解離」といいます。
*小脳、平衡感系の症状、
深部感覚の伝達経路や内耳、小脳などの運動調整機能に障害があると、体のバランスが崩れたり、細かい運動ができなきなったりします。
この状態を「運動失調」といいます。
*錐体外路系の症状、
大脳の基底核や中脳の一部(黒質、赤核と呼ばれるところ)には、筋肉の硬さや共同運動などのバランスをとる働きがあり、これらを中心とした系統を錐体外路系といいます。その障害が起こると、部位によってはパーキンソン症候群(筋が硬くなり、運動が遅く、手指が震えたりする)を起こします。また、筋が柔らかくなり過ぎたり、不随意的に筋が動いて特有の運動が勝手に起こってしまうような症状を出すタイプもあり、これらを称して「錐体外路系」といいます。
*自律神経系の症状、
自律神経の障害では、腹痛、吐き気、下痢など胃腸の症状や、脈拍、血圧の変化、心臓や血管(循環系)の症状、発汗など多彩な症状が出て複雑に変化し、体全体の調節が悪くなり、精神的な影響も強いものです。
特に心身症(PSD)とか自律神経失調症(または自律神経不安定症)、神経症、うつ病状態などの場合には、自律神経系の症状が多く出現します。
*反射の異常、
神経の反射経路に障害が起こると反射異常が現れ、反射が強く出過ぎたり、逆に弱くなったり、なくなったりするので病気の診断にも役立ちます。
*神経系の病気の主な症状
意識の障害、
意識障害は、脳に何かの障害があることを意味しています。多少ボーッとしていたり、うつらうつらしている程度の軽いものから、呼んでもゆり動かしても反応しないような重いもの(昏睡状態)まで、幅があります。
原因は、直接脳の中に事件が起こっている場合(脳出血、脳炎、脳腫瘍、頭部外傷、てんかんなど)や、その他の原因(低血圧、低酸素、心臓発作、窒息、ガス、アルコール、薬物の中毒、尿毒症、肺障害、糖尿病などによる脳の代謝異常など)があります。さらに精神的ショックやヒステリー状態などでも意識障害が起こります。
意識障害が一時的ですぐ回復する場合は失神発作ともいわれ、脳貧血のような低血圧状態、てんかんの一部、精神的原因などがこれに相当しますが、我慢していた尿を急に排泄したり、強い咳をしたりすると、起こる事もあります。失神発作の多くは生命に別条ないものですが、意識障害が深く、長く続くときは、原因が何であっても、重大な事態で生命が危ぶまれます。自律神経系がしっかりしていれば、意識の回復がなくても、いわゆる植物状態で生命だけは保たれることもあります。
*痙攣、
目の前で急に痙攣を起こされると、見た人は驚きあわせてるものです。激しい痙攣は意識障害と同時に起こるので、本人はよく覚えていないものです。医師や救急車を呼んでいる間におさまってしまうこともあります。一度でも起こしたら、はっきりした診断と対策が必要です。痙攣は、色々な原因で脳の中にある運動神経のセンターが刺激され、興奮している状態です。痙攣を起こしやすい病気には、てんかん、脳腫瘍、脳炎、脳膜炎、ヒステリー発作、尿毒症、子癇、脳卒中、頭部外傷などがあります。
子供は原因の如何を問わず、「熱性痙攣」を起こしやすいものです。一般に痙攣は、硬くつっぱる型とガクガクと小刻みに震える型があります。この順序に続いて起こる場合があります。また、全身がいっせいに痙攣する場合があります。
痙攣について間違いない診断や治療を行った上に、目撃者の話は何よりも大切な情報となるので、医師に協力して頂きたいと思います。何をしているときに起こったか、何分ぐらい続いたか、痙攣が治まったあとに異常な点があったかということは重要な手がかりになります。痙攣を起こすと、舌を噛んだり、自分の舌で喉を塞いで窒息するおそれがあるので、安静にして歯の一部にタオルをかませるなどして、指を噛まれないように注意しながら、舌の前の方へ引き出してやることも、応急処置の一つです。
*目眩、
目眩は、大きく二つに分けられます。一つは、周りが回転するように感じるタイプで、多くは、内耳や内耳と関係深い(脳幹部、小脳などで起こります)例えば内耳の場合はメニエル病など、脳幹部の場合は延髄の血管障害など、多くの病気にみられます。
他の一つは、なんとなくフワフワ、クラクラするように感じるタイプで、特に相対的に血圧が下がったときに起こります。高血圧の人でも、動脈硬化が強かったり、血圧が下げる薬を飲んでいるときなどでは、相対的に下がることがあるのものです。
例えば200~150に変動したりすれば、差し引き50も下がったことになり、こういうときには目眩を感じます。
また普段から低血圧の人や自律神経失調症、更年期障害などで、血圧の調節のバランスが上手く行かない場合にも目眩を感じます。
このような目眩は、軽いときには急に立ち上がった時には「立ち眩み」として一瞬感じるだけのこともあります。
*麻痺、
麻痺は、運動神経系や筋の障害によって、筋肉の力が弱くなった状態をすいいます。
半身全体が顔や舌などを含めて麻痺した場合(片麻痺)は、反対側の脳に病巣(出血、梗塞、腫瘍、その他)があることが予想されます。両側の手足(上肢、下肢)と胴体がほぼ同時に麻痺したとき(四肢麻痺)は、頸部の脊髄(頸髄)の障害が疑われます。
両側の足(下肢)全体がほぼ同時に麻痺したとき(対麻痺)は、腰部の脊髄(腰髄)の障害が疑われます。
この他に、多発性神経炎の場合のような末梢神経障害による麻痺は、筋ジストロフィー、重症筋無力症、周期性四肢麻痺など、色々の病気の症状として現れます。
中枢神経系の障害による麻痺は、多くは硬くつっぱたようになります(痙性麻痺)が、末梢神経、筋肉の障害による麻痺は、柔らかくだらりとしています。(弛緩麻痺)筋肉の収縮(筋萎縮)
神経内科の病気で現れる筋萎縮は、神経系や筋の障害によって筋肉が痩せてくる症状です。障害の起こっている場所によって、筋萎縮は二つのタイプに分けられています。
その一つは、脳幹や脊髄にある運動神経の二次ニューロンの細胞と、そこから出る末梢神経のうちどこかがやられている場合(神経原性の筋萎縮)です。他の一つは、筋肉自体がやられている場合(筋原性の筋萎縮)です。
*感覚の障害、
視力、聴力、味覚、嗅覚の障害や、皮膚の触覚、痛覚、温度感覚、関節、筋肉の深部感覚などについて、その障害は多種多様です。しかしどの場合でも、末端の感覚器から末梢神経を通り、脊髄または脳幹を経由して脳にその感覚がたどり着くまでの道筋のどこかに、何かの障害があることは確かです。
視力、聴力の障害などが単独に現れることはよくあることです。しかし、皮膚の触覚、痛覚、温度感覚や関節の感覚は、同じ場所については通常、同時に障害されます。
但し、時には痛覚、温度感覚のグループと触覚、関節覚などのグループとの障害の程度に差が出てくることもあります(解離性),
バランスの障害(平衡障害、運動失調)
筋力は落ちていないのに、体の動きがバランスを崩してぎこちなくなったり、姿勢を正しく保てなくなったりする症状で「運動失調」ともいいます。酒に酔った状態にも似ていて、例えば、指で小さなものに触ろうとしても、不必要に揺れて、一気に目的のところへ行かなかったり、行き過ぎてしまったりしますし、立つとふらついて疲れやすく、歩くと千鳥足になります。内耳、小脳、脊髄などに関係した障害で起こります。
脊髄や末梢神経のバランス障害は、目で見ながらある程度調整できる半面、目を閉じたときや薄暗いところでは、ふらつきがさらに酷くなります。小脳関係のバランス障害では、目の開閉とはあまり関係ありません。
*言語の障害、
神経内科で扱う言語障害は、一度発達して出来上った場合で、これには大きく分けて二つのタイプがあります。
一つは、「失語症」といい、簡単にいえば、頭の中で言葉を理解し、また自分で言葉を作り出す働きの障害です。他の一つは,声帯、舌、唇、口腔、鼻などの障害のため、声がかれたり、速くしゃべれなくなったり、ろれつがまわらなくなったり、鼻へ抜けたりする状態で、これを「構音障害」といいます。失調症は、普通利き手と逆の側(右利き人は左側)の大脳表面にある言語センターに障害のあったときに現れます。
一方、構音障害は大脳だけでなく、脳幹、末梢神経、筋などに障害があっても起こります。その原因となる病気も、他の症状と同じように色々のものがあります。
その他の症状、
髄膜症状(頭痛、項部硬直など)、膀胱、直腸障害(尿失禁、便失禁、尿閉、便秘)、球症状(延髄の症状=言語、嚥下、呼吸障害など)、瞳孔症状、視野の異常(狭窄など)不随意運動(振戦、舞踏病、アテトーゼ・チックなど)、筋の緊張異常(硬すぎ、柔らかすぎなど)、反射の異常などの症状があります。これらは、医師が診断の際に、考えながら見つけ出して行く症状です。
頭痛、神経痛などは一般に多い症状ですが、それが他の病気による結果というよりも、症状自体が一つの病気と考えられる場合もあります。
家庭の医学より、引用、
運動神経系の障害は手足の動きの障害以外にも、平衡感覚や感覚器官の障害などにも影響を与えます。
最近では病気以外にも交通事故での運動性障害など急増しております。
また、脳梗塞や高次脳機能障害などでも運動神経系に障害が起こります。
これらの症状の改善にはリハビリが重要な要素になります。
まず、これらの症状が気になるようなら専門病院を探し、医師に相談され、専門的な検査を受けられることをお勧めします。
また、日本国内では医療の高度先進医療など医療技術や検査機器のハイテク化など進んでおりますが、逆に色々な病気に疾患する患者さんは増加傾向にあります。
まだ日本では「予防医学」を推進している医療機関も少なく、政府機関からの支援が不足している現実もあります。
病気になりにくい身体を造る。病気に疾患しにくい食事や運動の推進などの取り組みによって、個人の医療費削減や薬に頼らない医療など今後、政府としての取り組みが必要になります。
一部の地域や大学で講演会という形で「予防医学」を実施しているが回数や本格的な取り組みがなされていないのが現状です。
まずは、病気に対して抵抗力を養い「免疫力」を高めることで医療機関になるべくかからないことが理想なのです。
それでも病気に疾患した場合には「オーダーメイド医療」「補助療法」などの新たな取り組みなどでの医療費削減にも繋がるものなのでインターネットで調べることや病院などで相談しながら自分や家族にベストな治療法を見つけだすことも重要になります。
ですから、普段から一人で悩まず「予防医学」に心がけ、また、地域や地元の医学系大学での講演会や指導会に参加され意識を高めることも必要になります。
病気には必ず原因があります。その原因が何であるか、遺伝なのか食事が原因なのかなど色々考えられます。まずは、自分がかかりそうな病気を予想し、早めに手を打つことも「予防学」であり、病院にかからない「健康体」の維持に繋がるのです。
これらを踏まえ、自己の身体健康維持と健康脳の維持、健康脳とは、ストレスを溜めない、精神の安定を意味します。「病は気から」という諺はまさしく予防学なのです。
そのためには、運動に心がけるとか食事バランス、睡眠など規則正しい生活に心がけ、暴飲暴食を控えるなど努力も必要です。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、
その場合、錐体交叉の「神経系の働き」の関係で延髄より上の病変では障害部と反対側の運動が、またそれにより下の脊髄、末梢神経の病変では、障害のある側が麻痺します。一次ニューロンだけの障害のときは、筋肉がつぱって硬くなるような形の麻痺(痙性麻痺)が起こり、この場合は筋肉の萎縮は起こりません。
二次ニューロンの障害のときは逆に抵抗が少なく、だらりとした麻痺(弛緩性麻痺)で、のちに筋肉の萎縮が起こる特徴です。
しかし、筋萎縮は二次ニューロンの障害だけでなく、筋肉自身に病変、障害があったときにも起こるので、常に両方を考えておかなければなりません。二次ニューロンがやられた場合の筋萎縮を「神経現性萎縮」、筋自身の場合の筋萎縮を「筋現性萎縮」と呼びます。
*感覚神経の症状、
感覚神経の経路のどこかに病変があると、運動神経の場合と同じように、その原因に関係なく、担当する場合に感覚(視力、聴力、味覚、嗅覚など)の障害が起こり、感度が鈍くなったり、逆に刺激されて、痺れたりします。
また脊髄や延髄、橋などで、痛覚、温度感覚の通り道と触覚、深部感覚の通り道が離れているところで、病巣がその一方だけに障害を与えるとき、おかされる感覚とおかされない感覚が分かれてしまいます。このような現象を「感覚の解離」といいます。
*小脳、平衡感系の症状、
深部感覚の伝達経路や内耳、小脳などの運動調整機能に障害があると、体のバランスが崩れたり、細かい運動ができなきなったりします。
この状態を「運動失調」といいます。
*錐体外路系の症状、
大脳の基底核や中脳の一部(黒質、赤核と呼ばれるところ)には、筋肉の硬さや共同運動などのバランスをとる働きがあり、これらを中心とした系統を錐体外路系といいます。その障害が起こると、部位によってはパーキンソン症候群(筋が硬くなり、運動が遅く、手指が震えたりする)を起こします。また、筋が柔らかくなり過ぎたり、不随意的に筋が動いて特有の運動が勝手に起こってしまうような症状を出すタイプもあり、これらを称して「錐体外路系」といいます。
*自律神経系の症状、
自律神経の障害では、腹痛、吐き気、下痢など胃腸の症状や、脈拍、血圧の変化、心臓や血管(循環系)の症状、発汗など多彩な症状が出て複雑に変化し、体全体の調節が悪くなり、精神的な影響も強いものです。
特に心身症(PSD)とか自律神経失調症(または自律神経不安定症)、神経症、うつ病状態などの場合には、自律神経系の症状が多く出現します。
*反射の異常、
神経の反射経路に障害が起こると反射異常が現れ、反射が強く出過ぎたり、逆に弱くなったり、なくなったりするので病気の診断にも役立ちます。
*神経系の病気の主な症状
意識の障害、
意識障害は、脳に何かの障害があることを意味しています。多少ボーッとしていたり、うつらうつらしている程度の軽いものから、呼んでもゆり動かしても反応しないような重いもの(昏睡状態)まで、幅があります。
原因は、直接脳の中に事件が起こっている場合(脳出血、脳炎、脳腫瘍、頭部外傷、てんかんなど)や、その他の原因(低血圧、低酸素、心臓発作、窒息、ガス、アルコール、薬物の中毒、尿毒症、肺障害、糖尿病などによる脳の代謝異常など)があります。さらに精神的ショックやヒステリー状態などでも意識障害が起こります。
意識障害が一時的ですぐ回復する場合は失神発作ともいわれ、脳貧血のような低血圧状態、てんかんの一部、精神的原因などがこれに相当しますが、我慢していた尿を急に排泄したり、強い咳をしたりすると、起こる事もあります。失神発作の多くは生命に別条ないものですが、意識障害が深く、長く続くときは、原因が何であっても、重大な事態で生命が危ぶまれます。自律神経系がしっかりしていれば、意識の回復がなくても、いわゆる植物状態で生命だけは保たれることもあります。
*痙攣、
目の前で急に痙攣を起こされると、見た人は驚きあわせてるものです。激しい痙攣は意識障害と同時に起こるので、本人はよく覚えていないものです。医師や救急車を呼んでいる間におさまってしまうこともあります。一度でも起こしたら、はっきりした診断と対策が必要です。痙攣は、色々な原因で脳の中にある運動神経のセンターが刺激され、興奮している状態です。痙攣を起こしやすい病気には、てんかん、脳腫瘍、脳炎、脳膜炎、ヒステリー発作、尿毒症、子癇、脳卒中、頭部外傷などがあります。
子供は原因の如何を問わず、「熱性痙攣」を起こしやすいものです。一般に痙攣は、硬くつっぱる型とガクガクと小刻みに震える型があります。この順序に続いて起こる場合があります。また、全身がいっせいに痙攣する場合があります。
痙攣について間違いない診断や治療を行った上に、目撃者の話は何よりも大切な情報となるので、医師に協力して頂きたいと思います。何をしているときに起こったか、何分ぐらい続いたか、痙攣が治まったあとに異常な点があったかということは重要な手がかりになります。痙攣を起こすと、舌を噛んだり、自分の舌で喉を塞いで窒息するおそれがあるので、安静にして歯の一部にタオルをかませるなどして、指を噛まれないように注意しながら、舌の前の方へ引き出してやることも、応急処置の一つです。
*目眩、
目眩は、大きく二つに分けられます。一つは、周りが回転するように感じるタイプで、多くは、内耳や内耳と関係深い(脳幹部、小脳などで起こります)例えば内耳の場合はメニエル病など、脳幹部の場合は延髄の血管障害など、多くの病気にみられます。
他の一つは、なんとなくフワフワ、クラクラするように感じるタイプで、特に相対的に血圧が下がったときに起こります。高血圧の人でも、動脈硬化が強かったり、血圧が下げる薬を飲んでいるときなどでは、相対的に下がることがあるのものです。
例えば200~150に変動したりすれば、差し引き50も下がったことになり、こういうときには目眩を感じます。
また普段から低血圧の人や自律神経失調症、更年期障害などで、血圧の調節のバランスが上手く行かない場合にも目眩を感じます。
このような目眩は、軽いときには急に立ち上がった時には「立ち眩み」として一瞬感じるだけのこともあります。
*麻痺、
麻痺は、運動神経系や筋の障害によって、筋肉の力が弱くなった状態をすいいます。
半身全体が顔や舌などを含めて麻痺した場合(片麻痺)は、反対側の脳に病巣(出血、梗塞、腫瘍、その他)があることが予想されます。両側の手足(上肢、下肢)と胴体がほぼ同時に麻痺したとき(四肢麻痺)は、頸部の脊髄(頸髄)の障害が疑われます。
両側の足(下肢)全体がほぼ同時に麻痺したとき(対麻痺)は、腰部の脊髄(腰髄)の障害が疑われます。
この他に、多発性神経炎の場合のような末梢神経障害による麻痺は、筋ジストロフィー、重症筋無力症、周期性四肢麻痺など、色々の病気の症状として現れます。
中枢神経系の障害による麻痺は、多くは硬くつっぱたようになります(痙性麻痺)が、末梢神経、筋肉の障害による麻痺は、柔らかくだらりとしています。(弛緩麻痺)筋肉の収縮(筋萎縮)
神経内科の病気で現れる筋萎縮は、神経系や筋の障害によって筋肉が痩せてくる症状です。障害の起こっている場所によって、筋萎縮は二つのタイプに分けられています。
その一つは、脳幹や脊髄にある運動神経の二次ニューロンの細胞と、そこから出る末梢神経のうちどこかがやられている場合(神経原性の筋萎縮)です。他の一つは、筋肉自体がやられている場合(筋原性の筋萎縮)です。
*感覚の障害、
視力、聴力、味覚、嗅覚の障害や、皮膚の触覚、痛覚、温度感覚、関節、筋肉の深部感覚などについて、その障害は多種多様です。しかしどの場合でも、末端の感覚器から末梢神経を通り、脊髄または脳幹を経由して脳にその感覚がたどり着くまでの道筋のどこかに、何かの障害があることは確かです。
視力、聴力の障害などが単独に現れることはよくあることです。しかし、皮膚の触覚、痛覚、温度感覚や関節の感覚は、同じ場所については通常、同時に障害されます。
但し、時には痛覚、温度感覚のグループと触覚、関節覚などのグループとの障害の程度に差が出てくることもあります(解離性),
バランスの障害(平衡障害、運動失調)
筋力は落ちていないのに、体の動きがバランスを崩してぎこちなくなったり、姿勢を正しく保てなくなったりする症状で「運動失調」ともいいます。酒に酔った状態にも似ていて、例えば、指で小さなものに触ろうとしても、不必要に揺れて、一気に目的のところへ行かなかったり、行き過ぎてしまったりしますし、立つとふらついて疲れやすく、歩くと千鳥足になります。内耳、小脳、脊髄などに関係した障害で起こります。
脊髄や末梢神経のバランス障害は、目で見ながらある程度調整できる半面、目を閉じたときや薄暗いところでは、ふらつきがさらに酷くなります。小脳関係のバランス障害では、目の開閉とはあまり関係ありません。
*言語の障害、
神経内科で扱う言語障害は、一度発達して出来上った場合で、これには大きく分けて二つのタイプがあります。
一つは、「失語症」といい、簡単にいえば、頭の中で言葉を理解し、また自分で言葉を作り出す働きの障害です。他の一つは,声帯、舌、唇、口腔、鼻などの障害のため、声がかれたり、速くしゃべれなくなったり、ろれつがまわらなくなったり、鼻へ抜けたりする状態で、これを「構音障害」といいます。失調症は、普通利き手と逆の側(右利き人は左側)の大脳表面にある言語センターに障害のあったときに現れます。
一方、構音障害は大脳だけでなく、脳幹、末梢神経、筋などに障害があっても起こります。その原因となる病気も、他の症状と同じように色々のものがあります。
その他の症状、
髄膜症状(頭痛、項部硬直など)、膀胱、直腸障害(尿失禁、便失禁、尿閉、便秘)、球症状(延髄の症状=言語、嚥下、呼吸障害など)、瞳孔症状、視野の異常(狭窄など)不随意運動(振戦、舞踏病、アテトーゼ・チックなど)、筋の緊張異常(硬すぎ、柔らかすぎなど)、反射の異常などの症状があります。これらは、医師が診断の際に、考えながら見つけ出して行く症状です。
頭痛、神経痛などは一般に多い症状ですが、それが他の病気による結果というよりも、症状自体が一つの病気と考えられる場合もあります。
家庭の医学より、引用、
運動神経系の障害は手足の動きの障害以外にも、平衡感覚や感覚器官の障害などにも影響を与えます。
最近では病気以外にも交通事故での運動性障害など急増しております。
また、脳梗塞や高次脳機能障害などでも運動神経系に障害が起こります。
これらの症状の改善にはリハビリが重要な要素になります。
まず、これらの症状が気になるようなら専門病院を探し、医師に相談され、専門的な検査を受けられることをお勧めします。
また、日本国内では医療の高度先進医療など医療技術や検査機器のハイテク化など進んでおりますが、逆に色々な病気に疾患する患者さんは増加傾向にあります。
まだ日本では「予防医学」を推進している医療機関も少なく、政府機関からの支援が不足している現実もあります。
病気になりにくい身体を造る。病気に疾患しにくい食事や運動の推進などの取り組みによって、個人の医療費削減や薬に頼らない医療など今後、政府としての取り組みが必要になります。
一部の地域や大学で講演会という形で「予防医学」を実施しているが回数や本格的な取り組みがなされていないのが現状です。
まずは、病気に対して抵抗力を養い「免疫力」を高めることで医療機関になるべくかからないことが理想なのです。
それでも病気に疾患した場合には「オーダーメイド医療」「補助療法」などの新たな取り組みなどでの医療費削減にも繋がるものなのでインターネットで調べることや病院などで相談しながら自分や家族にベストな治療法を見つけだすことも重要になります。
ですから、普段から一人で悩まず「予防医学」に心がけ、また、地域や地元の医学系大学での講演会や指導会に参加され意識を高めることも必要になります。
病気には必ず原因があります。その原因が何であるか、遺伝なのか食事が原因なのかなど色々考えられます。まずは、自分がかかりそうな病気を予想し、早めに手を打つことも「予防学」であり、病院にかからない「健康体」の維持に繋がるのです。
これらを踏まえ、自己の身体健康維持と健康脳の維持、健康脳とは、ストレスを溜めない、精神の安定を意味します。「病は気から」という諺はまさしく予防学なのです。
そのためには、運動に心がけるとか食事バランス、睡眠など規則正しい生活に心がけ、暴飲暴食を控えるなど努力も必要です。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、