センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

ALS患者と共に

2008-04-30 00:00:53 | 感覚
4月29日(火)昭和の日に私の地元千葉で13:00~16:30まで舩後ファミリーランチコンサートに招待され,参加致しました。
舩後氏は私と同じ世代の50歳で,会社員時代の9年前,突然手が痺れ,呂律が回らなくなった。体は動かせず,会話も出来ない筋委縮性側索軟化症に疾患したのである。
ASL(筋委縮性側索軟化症)運動ニューロン(運動神経細胞)が侵される病気,私たちは日頃手足や顔などの筋肉を、自分の思いどおりに動かしていますが、この筋肉を随意筋といいます。この随意筋を動かしているのが、脳からの命令を受けた運動ニューロンです。運動ニューロンとは運動神経細胞のことで、この細胞が侵されると、筋肉を動かそうとする信号が伝わらなくなり、筋肉を動かしにくくなったり、筋肉がやせ細ったりします。これがALSという病気です。
ALSは脊髄の運動ニューロンが侵され、筋肉が弱くなる病気です。
最初にあらわれる症状は、弱くなる筋肉の部位によって、以下のように大きく2つに分かれます。
1)手や足の筋肉が麻痺して、動きにくくなります。最初この症状があらわれる患者さんは、全体の約4分の3にあたります。
2)舌やのどの筋肉が弱くなり、しゃべったり飲み込んだりしにくくなります。このような症状は球麻痺(きゅうまひ)と呼ばれ、これは全体の約4分の1の患者さんにみられます。
舩後氏との会話は専用の機器を通して額の皴でパソコンを操作し,詩や短歌を作っている。
私宛のメールも勿論,本人が操作しているのである。
私達は詩や作詞を造るにしても,パソコンで簡単に短時間で行えるが,彼にとっては一曲の作詞にも時には何日も時間が必要であり,苦労は大変なものである。
彼の凄いところはそれだけではない。「あるけ」という,アコースティックロックバンドを持っており,彼はそのバンドの作曲や作詞などを担当し,時には日本国内中を回っているのである。
勿論,人工呼吸器を付けて,車での移動になるが積極的に活動している。
彼は,自分の体の障害をものともせず,障害者でも積極的に活動が出来ことを証明しているのである。ファンの一人でもある。私は,彼のために現在の額の皴を動かす,専用の機器から近年中に思い描くだけでパソコンが代わりに会話をしてくれるシステムの研究や開発を大手企業の賛同や協力を得て,ALS患者や言葉を話さない人達に言葉の代わりになる装置の開発,研究をしたいと考えている。
友人の一人でもある舩後靖彦氏のために,近年中に私が構想している。
メディカルクライスター構想の中で「生命科学研究所」の設立を構想しているが,この施設で思考性会話システムの開発,ASL(筋委縮性側索軟化症)運動ニューロン(運動神経細胞)の解明,研究などに取り組み,20年後ぐらいには,寝たきり状態からの脱却や改善などに取り組みたいと考えている。
私は,この世の中から寝たきり状態を失くすことが研究の課題であり,運動性神経細胞の再生医療によって近い将来可能になると考えている。
舩後靖彦氏のホームページはhttp://plaza.umin.ac.jp/となります。
NHKやマスコミ等の取材も多く受けており,生き方が多くの若者に影響も与えている。
彼の人脈は幅広く,安倍元総理や県会議員,私のような研究員など様々な人達に愛され,付き合いがある。
私達は,彼の生きざまや考え方に賛同し,決して身体的に障害があるからと別扱いはしない。
彼の人柄が多くの方々を集め,協力者も多いのである。
今後とも,私は彼の良き友人とし,協力者でいたと思う。
皆様も,友人や仲間,協力者など人との出会い。付き合いを大切にし,健康体と友人の多さは一番の財産だと私は思います。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦,




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世界がキューバ医療を手本にするわけ

2008-04-29 00:01:50 | 感覚
マイケル・ムーア監督の最新作「シッコ」のキャッチコピーは「テロより怖い、医療問題」が8月25日から公開されました。前回紹介した「良医を育てる」という米国の医療現場も、市場原理の大波にもまれて、多くの問題を抱えていることは皆さんもご存知の通りです。そのような中、吉田太郎著の「世界がキューバ医療を手本にするわけ」(築地書館)という衝撃的な本と出会いました。
日本と政治・社会体制すべてが異なるキューバの医療制度が参考になるのか、今度は米国に続いてキューバの話か、というご批判は覚悟の上で、紹介したいと思います。
同書の帯には;
マイケル・ムーアも注目!
乳幼児死亡率は米国以下、平均寿命は先進国並み。
がん治療から心臓移植まで医療費はタダ。
大都市の下町から過疎地まで、全国土を網羅する予防医療。
世界のどこにもないワクチンを作りだす高度先端技術。
世界保健機構WHOも太鼓判をおす医療大国キューバが浮き彫りにする、
曲がり角に立つ日本の医療制度の方向性。と書かれています。
さらに、あとがきには「イギリスの放送メディアであるBBCは無論のこと、当の米国ですら、キューバ情報を発信している。にもかかわらず、日本では米国に遠慮してなのかマスメディアでもほとんど取り上げられることがない。朝日新聞のハバナ支局ができたのも、2007年の5月16日とつい先日のことだ。国際化が叫ばれながら、これほど日本は情報が遮断されている。キューバの医療革命は、風化した過去の遺物どころか、今まさに進行中なのだ。(中略)先進諸国が医療崩壊に悶々とする中、なぜこんなことが貧しいカリブの小国で可能なのか。思わず口に出したくなる素朴な疑問を自分なりに納得させるには、まずこの国の福祉医療制度を大づかみに俯瞰してみる必要があった」とありました。
以下に、特に印象に残った部分を紹介します。
1)世界保健機構の事務局長が太鼓判を押した医療大国,同書の初めに「唐突だが、まずは下の図をご覧いただきたい。全世界174カ国の福祉医療の現状を一枚のチャートで指し示すとこうなる。一人あたりの所得と乳児死亡率が、みごとに相関している。金がなければ、子どもたちの命は救えないというわけだ。だが、ただ一国、金銭的な豊かさで医療水準が決まるという悲しい宿命から逸脱している国がある。人の命は金銭よりも価値があり優しさと思いやりさえあれば命は救える。キューバの掲げる医療哲学はまことに過激だ。だが、どうして、金がなくても人々の健康を守れるのだろうか。世界が関心を寄せるその秘密を探る旅へ出かけるとしよう」とありました。
 確かにキューバ医療が、経費がかなり低いレベルなのに効率性は1人当たり経費が世界最高の米国に肩を並べる効果を上げていることは、非常に興味深いことです。(表1)表1 世界保健機構の事務局長が太鼓判を押した医療大国 出典:WHO,The world health report-health systems:inproving performanse, 2000
国名 平等性 効率性 1人当たり経費
医療水準 総合評価 医療水準 総合評価
日本 1 1 9 10 13
米国 24 15 72 37 1
英国 14 9 24 18 26
キューバ 33 40 40 40 118

2)なぜキューバでは医療費が安いのか
「キューバでは病気を治すことがビジネスにはなっていない。医師はビジネスではなく職業です」
3)なぜソ連崩壊後に福祉医療制度を維持できたのか
カストロは2000年4月14日に開催された部ループ77のサミットで「40年もの経済封鎖にもかかわらず、キューバが、教育、医療、文化、科学、スポーツ、その他の成功をおさめていることには、誰しも懸念を抱かないであろう。それは国際通貨基金(IMF)のメンバーではないという特権のおかげなのだ」と発言し、IMFが各国の公共政策にいかに介入しているかを痛烈に皮肉っています。南米各国では、1980~90年代にかけて、様々な公共事業サービスや福祉医療費を削減することが、IMFや世界銀行から経済融資を受ける条件でした。この自由主義政策によって、各国の公共福祉医療制度は大きく後退したのです。
4)キューバでも発生した市場原理導入後の国民の倫理の腐敗に対して
「教育こそがすべてだ。教育は価値観という種を蒔き、それが倫理観を育み、人の生きざまを成長させる。教育は魂の良きものを求め、その陶治こそが、利己主義に向かう本能や、なくさなければならない態度と戦う力となる」―カストロの過去数年の演説のほぼ半分が、教育と関連した話題であるほど、カストロ革命政権首脳部は教育に力を入れたのです。
5)失業中の若者たちの再チャレンジプログラム
ソーシャル・ワーカーは、学校を出ても、働きも勉強もせず、社会に不満を抱いて軽犯罪に走る「失われた若者たち」と呼ばれる青少年も支援しています。刑務所の服役者、とりわけ若い受刑者とも関わり、受刑者10人当たり1人のソーシャル・ワーカーが張り付き、服役後には大学や専門学校に通う機会を確保し、学業を終えた後はスムーズにコミュニティに溶け込めるよう手助けをしている。その背景には、犯罪者個人を責めるのではなく、罪を犯すに至った社会からの疎外への対応が必要だとの考え方があるのです。
6)目指すは芸術や文化、科学が進展した知識社会
教育費は年々増額され、2007年には無料の教育と医療を維持するために、国内総生産(GDP)の22.6%に相当する予算が割り当てられました。この予算額は中南米諸国平均の4倍。加えて、格差を是正するために最低賃金が倍増される一方で、「ニューリッチ階層」である観光レストラン経営者などの大口ユーザーの電気代は、一般庶民の10倍以上も値上げされました。
7)現場の診療所で実践する医学教育改革
ハバナ医科大学の学長は、「2003年にさらに飛躍があります。地区診療所そのものを医科大学にする改革に取り組んでいるのです。以前の医学教育では、1910年のフレクスナー・レポート(前回のブログで紹介)による理論に基づき、2年生までは勉強だけで、臨床でも死体を使っていました。ですから医学生たちが、患者と接するのは3年生からでした。これではまるで、機械を学ぶのに、動いているエンジンを見たことがないようなものです」と語っています。現場の診療所で医学教育を実践しようとしています。
8)ゲバラは革命家だったが、まず何よりも医師だった。
「ただ1人の人間の命は、この地球上で一番豊な人間の全財産よりも100万倍も価値がある。隣人のために尽くす誇りは、高い所得を得るよりもはるかに大切だ。蓄財できるすべての黄金よりも、はるかに決定的でいつまでも続くのは、人民たちの感謝の念なのである」
先進諸国が医療崩壊に悶々とする中、なぜこんなことが貧しいカリブの小国で可能なのか。私たち日本の医療者にとって、この本は一読の価値があることは間違いありません。ぜひ皆様もご覧いただきたいと思います。
先週の私のブログでも紹介したが,マイケル・ムーア監督の最新作「シッコ」の映画の中で,キューバの医療の現状を紹介しているが,世界保健機構の事務局長が太鼓判を押した医療大国にキューバを上げている。
世界保健機構での日本は先進国の中でも,医療水準や総合評価など全てにおいて低い水準なのである。
私達は,日本の医療は水準が高く,優れていると思っていたのではありませんか?
確かに,医師個人の技術や手技能力の高い医師も多くおられますが,アメリカなどの海外で修行や勤務する日本人医師は多いのである。
但し,日本の医療水準となると世界レベルからすると決して高いと言えないのである。
これらが日本の医療の現状であることを皆様にご理解頂けたら幸いです。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦,



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インフルエンザ流行が拡大、三重県、高知県、愛知県で警報レベル超える

2008-04-28 06:23:33 | 感覚
インフルエンザの流行が拡大している。国立感染症研究所の集計によると、2008年第4週(1月21日~27日)の患者報告数は全国で7万2994人となり前週の4万4567人から3万人近く増加した。定点当たりでは15.27人で、注意報レベルを超えた。道府県別では、定点当たり報告数が三重県42.79人、高知県31.4人、愛知県31.22人と、それぞれ国立感染症研究所が定める警報レベル(30人/定点)を超えた。
静岡県(26.52人)、香川県(26.04人)、石川県(26.04人)、福井県(25.84人)、宮崎県(25.88人)などでは定点当たり25人を超え警報レベルに迫っており、流行拡大が懸念される。
注意報レベル(10人/定点)を超えた都道府県も、前週の20府県から40府県に増加。京都府(9.74人)、東京都(8.6人)、山梨県(8人)などでも注意報レベルに迫っている。
各都道府県ではホームページなどを通じて注意を喚起するとともに、インフルエンザ予防の徹底を呼び掛けている。
MLインフルエンザ流行前線情報DBによると、2008年1月29日~2月4日の有志医師1人当たり報告件数は、宮崎県(48.5)や三重県(45.0)、山形県(32.5)や群馬県(32.0)、さらに山口県(30.0)などで目立っており、当該県だけでなく隣接する自治体でも引き続き注意が必要だ。
なお、国立感染症研究所によると、第36週以降、第3週(1月14日~20日)までに、AH1亜型(Aソ連型、1243件)、AH3亜型(A香港型、97件)、B型(19件)のインフルエンザウイルスの検出が報告されている。

私も何年振りかに風邪を引いてしまったのである。
症状は完全なインフルエンザ型ウイルス感染である。我が家の次女が風邪を引いて,長い時間咳き込んでいたのである。
次女から私に感染したと予想されるのである。
私の風邪の症状は,関節の痛みと鼻水,熱は無いが,3日間近くこのような症状が続くと予想されるのである。
仕事が忙しかったのと,身体の疲れ,風邪予防をサボっていたことが原因でもある。
私の場合は,風邪を引いても重症にならないのは,すぐに薬に頼るのではなく,自己の免疫力で治すように心掛けているからである。
風邪を引くたびに風邪薬に頼ると,治りは早いと思いがちだが,逆に免疫力が低下し,毎年風邪を引くようになるのです。
それは,免疫細胞MK細胞,ナチュラルキラー細胞やT細胞などの免疫がインフルエンザウイルスに対して,反応し学習するのである。
これに対して,風邪を引くたびに薬や病院に通い注射などをすると,免疫が学習できなくなり,免疫反応が低下するので,風邪を引いている時間も長く,毎年インフルエンザの流行時には風邪を引いてしまうのである。
これらは薬の副作用であり,免疫力を低下させるのです。
ですから,私は風邪を引いても,睡眠と休息,食事の栄養などに心がけ,免疫力で治している。だから,治りも早く,症状も軽いもので済むのです。
私が危惧しているのは,インフルエンザのウイルスが進化し,新型ウイルスに変化し,驚異になっていることである。
世界各地で猛威をふるい,死者も多く出ているのは,インフルエンザウイルスの進化であり,従来のインフルエンザウイルスに対して,スーパーインフルエンザウイルスに進化し,変化することで猛威をふるい,強烈なウイルスが発生することで,世界各地の高齢者や子供達に多くの死者が出るのは,インフルエンザウイルスに対する免疫力の低下している人達に症状が重くなるのである。
代表例として,サーズが世界的に流行し猛威をふるったのも,私は地球環境の激変によって起こったと予想している。世界各地に砂漠化(乾燥地帯)の広がりが,新型のスーパーインフルエンザウイルスの発生に拍車を掛けていると私は仮説を立てている。
今年の日本でも「百日咳」などの風邪やインフルエンザウイルスの発生頻度が高く,全国的に広がっているのである。
ですから,皆様もインフルエンザを予防する基本を守り,免疫力を向上させることで,これらの脅威や猛威から自分の身体を守ることが出来るのです。
風邪は万病のもとと言われる由縁は,油断をすると症状も重くなり,インフルエンザウイルスが脳髄液などに侵入してしまうと,脳死状態になり,例え延命できたとしても寝たきり状態などの危険性もあるのです。
ですから,風邪を甘く見ず,無理をしないことである。風邪を引いたら,まず睡眠と休息,栄養を摂取することです。
症状の重くならないうちに対処することが重要になります。
今後,全国各地に広がりを見せている「百日咳」や「インフルエンザ」に今年は注意が必要であり,医療関係者も予防や治療策などに模索しなければ成らないだろう!
今後の数位を注視し,皆様に風邪予防を呼びかけて参ります。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦,


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人間の視覚!

2008-04-26 00:00:23 | 感覚、五感
私達ヒトの五感は視覚が優先され,五感の内でも80%以上もの外的情報を脳に送り,記憶している。
但し,私達ヒトの視覚は眼でモノを見ているのではなく,脳が認知し,確認し,理解するのです。つまり,眼では無く脳がモノを見ているのです。
私達の眼は,左右両方に顔の前についておりますが,これはモノまでの位置や距離などを測り,立体視するため三角法を使ってモノの位置,形,色,素材までも確認できるのです。
ヒトの目はモノを見る時にモノをそのまま見ているのではなく,バラバラな情報や逆さまな像を脳が修正しながら処理して見ているのです。
左目で見た情報と右目で見た情報は実は左右対称(asymmetry)アシンメトリーで認知しているのです。
図参照,ヒトの視覚は視神経の細胞の束を電気信号に変換し,視交叉という処でクロスしている。左眼球からの視覚情報は右側の大脳視覚野に送られ,認知している。
右眼球からの視覚情報は左側の大脳視覚野で認知しているのです。
ヒトの大脳視覚野は後頭野に位置している。
例えば,視神経の近くに脳腫瘍や視神経のどちらかを傷つけたれすると片目が見にくいとか,見えないと自覚するのです。
ヒトの目の視野は首を動かさずに両手を広げ,眼球だけで見える範囲は約170度になります。
但し,高齢者になると視野は130度前後と狭くなり,両側が極端に見えなくなります。
私達の視覚はモノを見るのにも時間差が生じているのです。例えばテレビの画面を見ていても,脳で認知するのに0.5秒ほどの時間差が生じ,認知しているのです。
私が危惧しているのは,現代人の五感が視覚優先のため,他の感覚が極端に鈍感になり,退化していることである。
例えば,賞味期限の問題や異臭などにも気付かないとか,危険回避能力が欠如している人達が実に多いのである。
これらの感覚こそ,視覚ですべてを理解している(認知)していると思っている勘違いの感覚が生み出した五感の偏り現状である。
現に,私がある小学校で講演会をした時に,個別に質問を受け,自分の小学4年生の娘が,台所に置き忘れた腐ったリンゴをそのまま食べてしまい,吐いてしまったという質問で「味覚異常」ではないかと心配になり,私に相談されたものです。
味覚障害では無いのですが,腐ったリンゴや腐った食材などを見たこともなければ,触ったこともない経験の希薄から起こった現象であり,まさしく視覚で見た物がすべてだと思ってしまう感覚に陥るとこれらの異常行動に繋がります。
また,最近の子供達にグローブとボールでキャッチボールさせるとすぐに異常が理解できる。
グローブでボールを受け止められず,顔に当たってしまうのである。
これらはゲーム機や携帯電話などの液晶画面を長時間,長期間眺めていると,これら3次元的感覚(立体視)が出来ず,2次元的感覚(平面感覚)の視覚に陥り,立体視出来ない子供達が最近急増しているのです。
また,高層階のマンションに生まれた頃から育っている。子供達の五感(視覚)は,高さに順応してしまい,高さの立体視が出来ず,怖さや恐怖感すら感じなくなるのです。
現に,反射神経にも悪影響が出ているのです。転んでも反射的に手が出ず,顔から転んで顔や頭を怪我する子供達も増加しているのです。
私達大人でも同様に視覚が全てであり,賞味期限の誤魔化しが有っても,信用してしまい,多少変な味がしても食べてしまうのである。(冷凍餃子)の農薬混入など,私は農家の生まれなので幾ら冷凍されても,ツーとする農薬の独特の臭いは敏感に感じるのです。
ヒトの臭覚は,防衛本能であり,危険回避能力のために備わっている人の重要な感覚の一つなのです。
私は,家内と毎週スーパーに買い物に行くが,野菜や食材,食品には臭いや触り心地など新鮮な物を選ぶようにしている。
やはり,五感を駆使して認知し,感じることが重要なのである。
私達のヒトは視覚優位の生き物であり,視覚に優れている。
どこが優れているかというと,視力でも鷲鷹類に匹敵する視力の持ち主がいる。
アフリカの原住民たちは8.0以上の目の良さがあり,丁度2.0の大きさの輪の切れ目を30m離れたところから当てるぐらい凄いことである。
それだけではない,モノのまでの距離や素材,形,色など様々な要素を私達の視覚は瞬時のうちに理解し,認知しているのです。
他の生物では考えなれないのである。
つまり,ヒトの視覚は巨大化した脳が生み出した感覚であり,現代人は特に視覚に頼り過ぎている傾向が強い。
見た目が重要視され,格好よさ,形の良さ,奇麗な物などの偏った傾向があり,見た目が良ければ良いと考える人達が多いのである。
やはり,視覚以外の感覚,聴覚,臭覚,味覚,触覚などの鍛錬が重要なのである。視覚優位の感覚に陥ると先ほどの実例に挙げたように異常行動や感覚異変が生じるのである。
幼い子供の頃から,バランスのとれた感覚刺激によって,脳は活性化し,感覚の正常化,脳の正常化に繋がるのです。
我々,大人も同様に脳の活性化,記憶力の低下,脳の低下を感じたら,今すぐ視覚優位の感覚を見直し,他の感覚を研磨することである。視覚以外の感覚を鍛練することでヒトの脳は活性化するのです。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦,

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「育て!優秀な人材」

2008-04-25 00:00:18 | 感覚
「育て!優秀な人材」 開講式、東京医師アカデミー1期生100人決意
記事:毎日新聞社 提供:毎日新聞社 【2008年4月2日】
東京医師アカデミー:「育て!優秀な人材」 1期生100人決意--開講式 /東京都立病院や公社病院で若手専門医を養成する都独自の医師臨床研修制度「東京医師アカデミー」の開講式が1日、都庁で行われ、第1期生約100人が出席した。
都立・公社病院は全7200床。ベテラン医師の高齢化により、今後は深刻な医師不足が懸念される。東京医師アカデミーの開設は、充実したカリキュラムや指導体制のもとで優秀な医師を育て、修了生を積極採用していこうというのが狙い。大学病院などで2年間の初期臨床研修を終えた医師が、都立・公社病院で内科や外科、産婦人科などのコース別に3-4年間の後期臨床研修に臨む。
この日は石原慎太郎知事のほか都立・公社病院の院長らが出席。石原知事が「365日24時間、都民の安心を担保するため、皆さんに期待することは大きい」と、研修生を激励した。
駒込病院の外科で研修を受ける岩崎謙一さんが代表で、「医師としてはスタートラインに立ったばかり。高い志を持ち、互いに切磋琢磨(せっさたくま)することを誓います」などと抱負を述べた。【市川明代】
私共も,関東に構想している海外の医学薬科大学の誘致でも,出来れば日本で初めての4年制の医学部を目指している。
つまり,医学部の大学院的な要素の学校の設立である。
私共が構想している大学に限らず,日本の何処かの医学大学で一校ぐらいは4年制の医学部が設立しても良いと思われる。
社会人からの再度の医学部の入学や研修医の再度の受け入れ,再教育の現場にもなるのである。
メリットは大きいと考えている。多種多様な学歴を持つ医師の誕生でもある。
海外の多くの医学部では4年制の大学を卒業した生徒が入学資格があるのです。
出来れば,世界のレベルに合った医学を日本でも実施できればと強く願っている。
私に限らず,日本の医療関係者からもこのような声が上がっており,昨年の秋頃から「メディカルスクール構想」として,有識者が集まり,準備財団を立ち上げ,日本初の4年制の医学部の設立を目指している。私共の施設に認可が下りるのか,他の地区東京都知事も誘致に積極的であり,支援もしているからそちらの方が速いと予想されるのです。
日本の医学会も本年以降変革することだと思います。どうぞご期待下さい。
私共は民間で出来ることは民間でと考え,医療関係者を支援し,日本の医療改革に取り組みたいと考えている。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦。

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2007年も自殺者3万人超の見通し!

2008-04-24 00:01:54 | 感覚
自殺対策推進会議で速報値 都市部で自殺が急増/2007年も自殺者3万人超の見通し精神科医への情報フィードバック求める意見も。
記事:Japan Medicine 提供:じほう 【2008年4月18日】
2007年も自殺者数が3万人を超えそうだ。11日に行われた政府の自殺対策推進会議第2回会合で、昨年1-11月期の自殺者数の速報値が明らかになった。人口動態統計月報を基にした集計によると、昨年11月末時点の自殺者数はすでに2万8542人に達し、12月分を加えれば3万人を突破するのはほぼ確実な情勢。対前年同期比では1228人増加(4.5%増)した。政府は07年6月に自殺総合対策大綱を閣議決定し、数値目標を立てて自殺防止に取り組んでいるが、自殺者数の増加に歯止めがかからない。
国内自殺者数をまとめた政府の資料には、厚生労働省の「人口動態統計月報」と、警察庁の「自殺の概要」の2種類がある。今回公表されたデータは、昨年1-11月期までの自殺者数を厚労省がまとめ、月別、年齢階層別、男女別、都道府県別に集計し、前年と比較したもの。
地域別に見ると、東北、北陸、中部、九州地方などでは比較的、自殺者数・人口10万人当たりの自殺死亡率ともに減少した都道府県が多かった。
逆に、東京、神奈川、大阪、京都などの都市部では自殺者数が急増、自殺死亡率も急激に悪化した。人口の多い都市部が、全体の自殺者数を押し上げた格好だ。年齢別に見ると、特に60歳以上の高齢者の自殺が増えている。
性別では、男女ともに増加傾向だった。ただ、月別に見ると、昨年6月をピークに自殺者数が徐々に減少している。自殺対策推進会議では、ここ数カ月間の減少傾向と政府の自殺対策に関連性があるかどうか、引き続き検討する方針。
精神科医療の観点でも意見交換
自殺対策推進会議では、行政、医療関係者、民間団体などの委員が、自殺対策の現状について意見を交わした。
メンタルヘルスの観点では、うつ病という単語が身近な存在になったものの、うつ病の実態像については正確に理解されておらず、さらに啓発が必要だという意見が出された。
このほかにも、「自殺リスクの高い精神疾患として、統合失調症やアルコール依存症などにも目を向けるべき」という意見や、「自殺者が精神科を受診していたかどうかの情報を警察から精神科医にフィードバックできれば、医療の観点で自殺の防止対策に寄与できるのではないか」といった意見が出された。
自殺防止対策の支援を行っている民間委員は、「警察庁のデータをもっと詳細に解析できるようにしてほしい。所轄のデータを自殺者の性別や職業といった背景ごとに解析できれば、自殺の実態が明らかになり、対応しやすくなる」と主張。警察庁は、「自殺者の家族などプライバシー問題もある。そうした点に配慮しながら、可能な限り対応したい」と答えた。
地域差問題については、「人口が多い都市部の自殺率を低下しなければ、全体の自殺者数を減らせない」「都市部でも、自殺者数が増加したところと減少しているところがある。なぜ減少したのかを検証すべき」といった意見が出された。
骨太方針策定前に2回会合 重要テーマごとに議論
同会議では今後、重要テーマに絞り込みながら、具体的な自殺予防策を検討していく。5月ごろに開かれる次回会合では、重点テーマのリストアップ作業を行うことになりそう。
さらに6月ごろをめどに第4回会合を開く。重要度の高い施策については、政府の経済財政政策の指針となる「経済財政運営の基本方針2008」(骨太方針2008)に反映することも視野に入れている。
以前に私のブログでも紹介したが,高齢者の自殺が急増しているのである。
自殺の件数はこれで2007年度が3万人を超えると本格的調査から30万人以上が自殺しており,驚異的な数位である。
相変わらず,自殺件数の多い都道府県は,秋田県の1位,岩手県の2位,青森県の3位と東北地方の過ぎられた地域に密集している。
因果関係はハッキリと証明されていないが,私の仮設での段階だが,農薬散布の多い地域であり,稲作の盛んな地域でもある。
これらの農薬散布と脳の影響を私は危惧している。本格的な調査とデータ収集などには,数年以上の月日と本格的な研究には億単位の研究費も必要となるため,中々本格的な研究に取り組む組織や団体が無いのが現状でもある。
但し,アメリカや海外では農薬散布と自殺の因果関係はあると推定し,研究機関も調査を行っている国もある。
私の仮説は,農薬散布の量と頻度によって,体内に吸い込むことによって,脳に障害を起こすと予想している。
私の実家も農家のため,兄には注意を促し,立体式のマスクと耳腺の着用を呼びかけている。
決して,私はこの北東北の3県が10年近くも自殺件数でトップ3に入っていることに何かしらの関係があると考えている。
貧困や悩みなどの多さでは無いと考えている。偶然にも農薬散布の多い地域なのはデータ的にも証明されている地域でもある。
農薬を吸い込む頻度が高いと肺だけではなく,脳の細胞にも悪影響を与えるのである。
脳細胞の死滅に関わる。タンパク質の減少に関係していると私は考えている。
視床下部という,人間の生命維持に関わっている脳部が真っ先に影響を受け,辺桃体という,感情を司る脳部にも影響を与えると仮説を立てている。
これらは科学的な根拠と本格的な研究が行われていないので,私の仮説であることを前置きしておきます。
他に私が危惧しているのは,高齢者,特に70歳を過ぎた高齢者の方々の自殺が増えるのではないかと心配している。
それは,日本の医療費の高騰や医療崩壊が身近にあるからです。
年金生活者の夫婦がどちら病気に疾患し,健康不安を訴えると日本では,物価高,医療費の高騰など何十もの苦悩がある。これらの苦悩(不安)が重なると,自殺でもした方が楽だと考えてしまうのが,ヒトの脳なのです。
以前にも,日本政府間に自殺の増加に歯止めをするために,日本政府でも本格的な取り組みと研究機関などを制定し,取り組んで欲しいと嘆願書を作成し,郵送したことがあるが,私一人の意見など無視同然である。
有識者を集め,日本での自殺者の増加に対して,歯止めをしなくては,後5年後にはこのままの数位では過去50万人以上の自殺による死者なのである。
なぜ,日本でこれら多くの自殺者が多いのか速急に日本政府は取り組み対策を講じて欲しいと強く願っている。
今後とも,自殺者を防ぐため,敢えて嫌な話題でもある自殺について予防策と脳などの関わりを提唱して参ります。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦。




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あなたの舌は大丈夫? (味覚障害)

2008-04-23 00:02:21 | 感覚、五感
現在,味覚障害と疑われている人達は日本では年間24万人にも及んでいる。
これら味覚障害の恐ろしいところは,食事の味を感じなくなるだけでなく,ヒトの脳機能までにも悪影響を与えるのである。
ヒトが味として感じる感覚(味覚)は基本的に「甘味」「苦味」「塩味」「酸味」そして「旨味」である。
では,ヒトの脳でどのようにして味として感じるかというと,丁度鍵と鍵穴のような関係から,甘味には甘味に関係する刺激を受け止める細胞が存在している。この味細胞こそ「味蕾」である。
ヒトの味覚細胞は5000~9000個の細胞があり,中でも味蕾この味蕾は新陳代謝の激しい細胞であり,28日前後で新陳代謝するのである。
これら味蕾の新陳代謝の原材料はZn(亜鉛)の摂取である。
亜鉛を多く含む食品は牡蠣やイワシ,レバー,ナッツ類,ホウレンソウなどにも含まれているが,一度死滅した味蕾細胞は再生しない特徴がある。
だから,幼い子供の頃から規則正しい食生活や生活習慣も大切である。
現在のように加工食品やインスタント類,偏った食生活など子供の頃から続けていると味覚障害の予備軍にもなってしまいます。
現に,20日の20:00~の朝日テレビの近未来X予測テレビ,ジキル&ハイドで味覚障害として1時間番組として特集をしている。
その中で,私が気になったのは5歳~6歳児の味覚の敏感な年齢期に味覚障害の予備軍が半数にも及んでいる結果である。
このデーターは決して大袈裟なものでなく,このままの現状が続くと子供の半数以上の人達に味覚障害に疾患する子供達が増加すると予想されるのです。
テレビでの実験テストでも甘味を感じると答えた子供は70名の内,30人と答え,感じないと答えた子供40人となっている。
これに対して,苦味を感じると答えた子供は38人と,感じないと答えた32人とやはり,半数に及んでいる。
ヒトの味感覚は,甘味は脳などの身体のエネルギーに必要なので,量を多く摂取しないと感じなくなっている。
塩味は身体に必要なミネラルの摂取に必要なため,少量でも感じるのである。
苦味は毒性の感覚と感じるので本当の少量でも敏感に反応する。
酸味は腐敗の感覚なので苦味同様に少量でも敏感に感じるのです。
酸味と苦味は大量に摂取すると身体に危険なので「危険回避能力」が本能的に働くのである。
それに対して,旨味の感覚は身体に必要な「アミノ酸」の摂取を必要とするので,特に脳が喜ぶのである。つまり,「快感」するのである。
ここで,皆様に味覚障害かどうかの簡単なテストを自宅でも可能なのでご紹介します。
次のように,甘味の感覚テスト,水200ccに砂糖1.2gを溶かし,ティースプーン1杯を舌の上で認知し,甘く感じると正常です。
次に,水で口の中をうがいのようにして流します。同様に今度は200ccの水に0.6gの塩を溶かし,ショッパイと感じたら正常です。
どちらかが感じない,特にどちらも感じないと答えた人達は専門医に相談し,検査を受診することを推進いたします。
味覚障害は,味蕾の再生能力の欠如が齎すことが原因の一つでもありますが,無理なダイエットや食事制限,多種多様な何種類もの薬を飲んでいる方などにも副作用として,味蕾細胞の新陳代謝に悪影響を与えます。
他にも交通事故でも味覚障害に繋がるケースもあります。
味覚障害は他の障害と違い,痛みや苦しみなど感じなく,徐々に悪化する特徴があるので気づかないことが多いのです。
特に私が危惧しているのは現在の子供のたちの食事内容である。
学校給食では「ばっかり食べ」傾向が強く,ばっかり食べとは,最初ご飯だけ食べ続け,食べ終わったら今度はおかずだけ食べるという行為である。
だから,酸っぱいものや苦い食べ物を口内調味ができず,刺激が強い食べ物を食べられない傾向があるのです。
私達は酸っぱいものも苦い食べ物もご飯と一緒に食べて口内で中和して食べます。これらが正常な味覚を育てるのです。
また,家庭内でも好き嫌いが激しく,子供達の4割近くは朝食を抜く傾向も増加しており,脳の栄養素も味覚も育たないのです。
つまり,味覚の刺激と脳の活性化に繋がらないのが「味覚障害の最大の特徴です」。
現に味覚障害に疾患した人達は食事の味を感じないだけでなく,脳の活性化に影響を与え,苦しみ悩みます。これらストレスが極度に達すると欝病などに疾患するのです。
味覚障害がなぜ,脳の活性化に悪影響を与えるかというと,それは脳内物質に深く関係している。
神経伝達物質の「ドーパミン」快感物質が脳内で分泌されないのです。
ドーパミンの分泌が前頭葉に達すると「快感ややる気」に繋がるのです。
私達が空腹時に美味しいと感じる食事をすると「満足します」。この満足こそ快感なのです。つまり,脳が喜んでいる状態なのです。
これらの状態が脳を活性化していると実感できる時なのです。
ところが,味覚障害は味を感じられないので,美味しいはずの料理もおいしく感じず,快感も出来ません。よってドーパミン物質も脳内で分泌出来ず脳が活性化しないので,やる気も起こらず,勿論快感も出来ません。
これらが味覚障害と脳の活性化の関係なのです。
逆に悩み苦しみ,極度のストレスを感じると脳内で分泌される「アクチビン」という脳内タンパク質が多く分泌されると欝病に疾患するのです。
それでは,これら味覚障害にならないように予防するのには,亜鉛(Zn)の摂取と無理なダイエットや加工食品などの偏った食事内容を見直し,亜鉛を多く含む食事に変更することである。
現在のように生活習慣も欧米化している食生活を見直し,私のように魚を中心に肉類などもバランスよく食べ,運動にも心がけていると,亜鉛不足にはなりません。
亜鉛は美肌の基と言われ,肌荒れや酷い亜鉛不足は爪などが黒ずみ爪が壊死することもあります。
また髪の毛など抜け毛などにも関わっている栄養素です。
味覚障害予防だけでなく,美容に関わっているのです。
私は中年の男性ですが,以前に大手の化粧品会社で肌年齢を測定して貰ったら20歳台後半というものでした。
やはり,私はイワシなど魚中心とカルシウム,亜鉛を多く摂取しているからと自負している。
亜鉛が最も多く含まれている食材は牡蠣貝であるが,亜鉛そのものは吸収が悪いので同時にビタミンCを摂取することで腸内に吸収されやすいのです。
だから,レストランなどで食べる牡蠣貝にレモンが付いてくるのはこの匂い消しと吸収率を高めるためである。
また,味覚の鍛錬には私は嗅覚刺激も同様に重要であると指摘している。
料理がおいしいと感じる感覚は味覚だけではなく,嗅覚刺激(匂い)の感覚である。これらの感覚を「共通感覚」といいます。
味覚障害の患者さんの多くは女性に圧倒的に多いのは,この嗅覚と味覚が男性より女性が優れていることから起こるものなのです。
皆様もこの頃,味が段々濃くなった。薄味が分からなくなった。疲れやすくなった。肌荒れが激しいとかの症状を感じるようならすぐに専門医に相談され,検査を受診することをお勧めします。そして,毎日の食事を美味しいと感じ,脳が快感を感じられるようになれば自ずと脳が活性化し,何時までも若々しく居られるのです。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦。

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ヒトの歯と脳の関係!

2008-04-22 00:07:21 | 感覚
我々人間の歯は28本があり,これに親知らずを加えると32本になります。
高齢者になると自分の歯が15本以上あれば何不自由なく物を食べられますが,
現在は80歳の歯の数の平均は8.87本で他の国々の高齢者から比べても少ない数です。
これらは私は現代人の欧米化した食事内容や噛む顎の力が弱くなっていることに危惧している。
子供の頃からハンバーグやカレー,ラーメンなど柔らかな食材や早食いなどの傾向から歯も顎も弱くなっているのです。
これらから,咀嚼回数の減少によって味覚細胞(味蕾)が新陳代謝率が低下し,微妙な味加減が分かりにくく,味記憶も欠如している。
ヒトの歯が極端に減少すると「人の口や歯は万病のもと」と言われるのは,実は脳の刺激不足に深くかかわっていることが私共の研究で解明されている。
以前に数名の人達に協力して貰い,歯の丈夫な人と差し歯や入歯の人に同じ食事をして貰い。好き嫌いが無いような食事を選び,同年代の人達に食事をして貰い,その時の脳の血流検査を行ったのです。
これらの実験は咀嚼する回数や歯の本数,出来る限り自分の歯であることが重要であるという実験でもあるのです。
歯の丈夫な人の顎の噛む力も強く,よって脳の血流も良いのである。
これらは料理を美味しいと脳は感じている。
一方,入れ歯や差し歯の多い人では,顎の噛む力も同様に弱くなり,咀嚼回数も減少する。その人の性格もあるが,平均して咀嚼回数が減少しているのである。これらの結果から脳の血流が悪くなると脳委縮に拍車がかかるのです。
ヒトの脳は20歳を過ぎた頃から毎日10万という脳細胞が死滅する特徴があるのです。これらの特徴に歯の丈夫さが関わり,脳細胞の死滅を加速させるのである。
また,顎の噛む力の低下は,顎の筋肉だけではなく,顎の噛み合わせなどにも関係している。
私は歯医者さんの人達に差し歯を入れる時に顎を固定する柔らかな素材で出来た物を用意し,顎を固定して欲しいと考えている。
私も以前に東京の歯医者さんで差し歯を入れる時に強い力で押され,顎を大きく開けたため「顎関節症」という,顎の噛み合わせが悪くなり,顎がガクガク音を立てて酷い場合は痛みも生じます。
ですから,歯医者さんには下顎の差し歯を入れる時には力加減に注意して欲しいのです。
顎関節症に疾患するとしっかりと食べ物を咀嚼できず生吞み状態になり,同様に脳の血流が悪くなり,脳細胞の委縮が加速します。これらが持続すると脳内物質に悪影響が出て,アミロイドベターなどの悪性物質が脳内に多く分泌すると認知症などに疾患しやすくなるのです。
また,歯が悪いと味覚にも悪影響を与え,味が濃いものしか認知できなくなり,益々味覚障害を起こすのです。
現在,味覚障害の患者さんは日本では年間24万人にも及んでいる。
味覚障害については後日の私のブログで詳しくご説明いたします。
このようにヒトの歯は身体の一部だけでなく,脳刺激に深く関わっており,重要な物であることがご理解頂けると思います。
現代人の五感は極端に偏っている。視覚が優先され,私達が子供の頃のような野外で遊び,和食中心の食事に箸を使ってゆっくり咀嚼して顎を動かしていた。
ところが,現在の生活習慣は食の偏り,五感鍛錬不足など加わり,益々脳の認知や感覚に異変が生じている。
現に,5~6歳児の子供達に甘味を感じる実験テストを行った。この模様は20日の朝日テレビの近未来X予測テレビ,ジキル&ハイドで現状を紹介しております。例えば幼稚園児70名に甘味を感じるかのテストで感じると答えた子供が30人と感じない子供が40人,苦味に関しても感じると答えた人は38人,感じないと答えた子供は32人だった。
これらのことから子供達の半数以上は予備軍も含め,味覚障害の疑いがあるということである。
私の仮設ではあるが,子どもの頃からこのように味覚や五感に異変が生じると精神状態の安定や脳の活性化不足から感覚異変などに繋がり,食事の内容と共に軟かな食材を好み,益々咀嚼能力も低下し,顎の力と歯が脆くなる傾向が高くなるのです。
ですから,まめに歯医者さんに通い,丈夫な歯でも定期的に診断してもらい,歯周病や虫歯だけが歯の病気ではありません。
近い将来には自分の歯から幹細胞を摘出して再生する「再生医療」の研究が進んでいるが,歯の再生に関しては今後,5年以上の月日がかかると予想している。
それまで待つのか,それよりも身近に心配であれば,お子様をすぐに歯医者さんに連れて行き,相談されることを推進いたします。
何より,ヒトの歯は味覚や脳刺激に深く関わり,脳機能低下などに影響する危険性があることを私から提言致します。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦。



コメント (1)
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ヒトの触覚の重要性!

2008-04-21 00:01:23 | 感覚、五感
我々人間の五感は,視覚が優位で80%以上もの外的情報を脳に送っている。
逆に言うと,他の感覚,嗅覚,味覚,聴覚,触覚が刺激されておらず,鈍感になっている。
特に私が危惧しているのは,ヒトの触覚刺激や鍛錬が希薄であり,様々な影響が考えられている。
例えば,ヒトの触覚刺激不足は,幼い子供達では脳の成長に影響し,我々大人でも手の器用さや敏感さに関わってくる。
手や指先は脳生理学的に言うと「手は外に飛び出した脳,第二の脳」と言われる由縁は,ヒトの触覚との関わりから来ている。
ヒトの触覚刺激は,脳の頭頂野という,「体性感覚野」という脳部で感じ,認知している。
ヒトの触覚は基本的に「痛覚」「圧覚」「温覚」「冷覚」であるが,他にも内部感覚という,胃痛や胸やけなどの症状も実は触覚なのである。
ヒトの触覚は他の感覚と違い,心理的な要因や脳への刺激が大きい感覚である。
私共が以前,大学の研究グループと共同研究で子猿の触覚感覚と脳の関係の実験を行った。
内容は,仮親に見立てた針金で出来た仮親とタオルを巻いた仮親,そして,本物の親と3パターンで抱っこ(ハグHug)する重要性についての研究である。
最初,子猿はゲージの中なので脅えたように泣き叫び,親を探していた。直ぐに針金で見立てた仮親をゲージに入れ,子猿はすぐに抱きついた。その時に子猿の脳波を測定し,次に同様に針金にタオルを巻いた仮親を入れ,抱きついた時の脳波を測定した。
タオルを巻いた仮親に抱きついた子猿は,針金で出来た仮親とではハッキリと脳の刺激に差が生じた。
特に,前頭葉の刺激と触覚に関わる頭頂野の体性感覚野の辺りが特に刺激されている。
最後に本物の親に抱きついた時の子猿の脳は脳全体が刺激され,活発に働いていたのである。
勿論,安心したように子猿は実験後すぐに眠ってしまったのである。
このように動物でも,人間の赤ちゃんも同様に母親が抱っこするという行為は,ヒトの脳の成長に重要な刺激となり,必要なのである。
ところが,最近は親が赤ちゃんに虐待や育児放棄などがあり,これらの体験を受けた赤ちゃんは,触覚刺激不足から精神障害や成長段階において,愛情不足など受けた子供達が大人に成長しても,自分の子供に対して愛情を感じなかったり,虐待を繰り返したりすることになるのです。
現在,産婦人科の一部の病院では「カンガール療法」という,生まれた赤ちゃんを母親が抱っこして愛情を注ぐだけで,脳の刺激が活性化し,母親も赤ちゃんにも「ぬくもりを感じる」のである。
このぬくもりこそ,ヒトの触覚刺激によってヒトの脳内では愛情ホルモン「ペプチド」という,母親が愛情を感じ,赤ちゃんのぬくもりを感じたりすると脳内に分泌されお乳の出が良くなり,益々愛情深くなるのです。
現在の母親や父親にはこの抱っこするという簡単な行為が希薄であり,子供達の愛情や思いやりが欠如しているのです。
多くの言葉より,赤ちゃんや子供達を抱きしめ,ぬくもりを感じることだけで,親も子供も愛情を感じるのです。
だから,私は五感の内でも「触覚」の重要を多くの方々に提唱している。
他にも,指先の微妙な刺激感覚が重要である。例えば食事中に使用されている食器などでも,脳刺激に左右するのである。
同じ料理をフォークとナイフで食べた時の脳刺激と箸を使って食べた時の脳刺激には大きな差が生じている。
箸は食材を摘む行為から微妙な指加減が必要になり,脳の前頭葉や体性感覚野が刺激され,活発的に活動するのである。
これに比べ,フォークとナイフは金属製の素材や握る感覚からあまり脳の活発化は見られず,活動していないのである。
だから,私は五感を鍛練するために食事も手作りの和食に拘り,良質な箸を使って食べることで,触覚も脳も鍛錬されるのです。
ここで,良質な箸を選択する方法を教え致します。
まず,手のサイズに合った物を選びます。親指と人差し指で軽く三角形を造り,その三角形の中に選ぶ箸を入れます。
人差し指の先から5cmぐらい長い箸が丁度手のサイズに合った長さです。
また,握り感覚も重要です。私の場合は四角ばったしっかりとした重量感のある。漆塗りで出来た箸を使用しております。
このように毎日口に入れるものだから,良質な物に拘ることで脳が活発化するのです。
一度,皆様も自分の手に馴染んだ箸を選んでいるか,手の大きさに合っているのか確認してみて下さい。
もし,箸などの専門店の店員さんにご相談されるのも大切です。
きっと同じ食事でも美味しさが変わるはずです。また,脳の刺激にも影響することを是非ご理解下さい。
このようにヒトの触覚は,脳刺激だけでなく,料理を美味しく感じたり,ヒトのぬくもりを感じたり,時には痛覚,痛みとして感じ,危険回避をするために必要な感覚なのです。
命に関わる痛みなども実は触覚の重要性である。だから,ヒトの触覚は全身にあり,髪の毛の先までも感じる感覚なのです。
皆様も,今一度自己の触覚の感覚器官を確認し,意識的に活用することでこれらの感覚が研ぎ澄まされ,脳も活性化することを私から提言致します。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦,







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日本にも,救命支援センターの設立を!

2008-04-19 00:02:00 | 感覚
私は,以前からマイケル・ムーア監督の「シッコ」を映画で見られなかったので,レンタルでDVDを借りて拝見した。
想像した通りでアメリカの医療保険の現状を紹介し,カナダ,フランス,イギリスそしてキューバの国々の医療制度の取材をもとにアメリカの医療制度と違いを紹介している。
アメリカでは,医療費は自己負担が高額であり,民間企業(保険会社)が加入者の肩代わりをする制度である。
但し,企業だから営利目的であり,患者側(加入者)に対して支払いの拒否を何かしらの理由をつけて拒むのである。
ここに問題点があるとして,マイケル・ムーア監督は鋭くメスを入れたのである。
医療保険に例え加入したとしても,保険会社の系列病院でなければ受診出来ないとか,健康な人だけが医療保険の加入が可能だとか諸条件など厳しいのである。
また,高額な医療保険に加入できない人達は,病院から医療保険に加入していないと見捨てられるのである。例え急病であっても見捨てられるのである。
何と酷い話である。
そこで,アメリカ政府は生活保護などを受けている人達を中心に高度な医療は受けられないが,治療や診療は可能な州立によっても違うが「救命支援センター」が存在しているのだ。
勿論,医療費は無料である。アメリカでは日本以上に救急患者の受け入れ拒否や患者の選択など厳しく,問題化されているのだ。
これらに近いことがここ日本でも起ころうとしている。
それが「後期高齢者医療制度」である。2008年4月度から新設された。75歳以上全員が加入する公的医療保険制度である。
この公的医療保険制度は,2年前の小泉改革のときに,医療改革を旗印に高齢者の医療保険を見直すと発表し,当時の総理大臣(小泉純一郎)が2年後の4月に開始すると会見したのである。
私の家内のお袋さんが丁度78歳で,この4月から後期高齢者医療制度の実施によって,年金額が大幅に減らさせられたのである。
それだけではない,障害者年金も減額され,受け取る年金額が大幅に減少したのである。
私共と同居しているから良いと思われるが,高齢者の独り暮らしや夫婦だけの過程では,病気にも疾患できないのである。
夫婦のどちらか病気に疾患したら,勿論医療費が払えない,交通費も出せない状態になるのです。
現に,老夫婦での家庭での多くが医療費を捻出するために,毎日の食事を一日一食にして,切り詰めているのだ。これらも限界に達するだろう。
だから,高齢者の人達に日本での高齢者は「病気になるな!」「元気でいろ!」ということなのだろう。
シッコの映画での取材でフランスやイギリスの医療制度を紹介していたが,本当に高齢者だけではなく,国民に手厚い福祉と医療が提供されている。
両国とも医療費は無料であり,フランスに至っては,子育て支援のためにベビーシッターを依頼するのにも週に何度かは無料である。
これら政治家や医療関係者の考え方は,両国とも同じで「生産性の高い国は,国民の健康をサポートする義務がある」。というものである。
本当に日本の政治家にこの言葉をそのまま聞かせたい。
せめて,日本でも救命支援センター,生活保護や医療費を支払えない人達に手厚い医療を受診して貰うために,無料とまでは行かなくても,少額できちんとした医療を受けられる制度が欲しいのである。
これらの施設を都道府県に一つぐらい設立し,決して大規模な施設は必要ないのである。
日本でもこのままでは,病気になっても病院に通えず,我慢し,安い薬を飲んだり,民間療法に頼ったりと,簡単に病院へ行けないのである。
高齢者の人達からは日本政府は高齢者に死ねということかと言いたくなるのは理解できる。
私も25年先ではあるが75歳になる。もし,日本がこのまま医療制度が崩壊し,充実した医療制度が受けられなければ,私は70歳を過ぎたらオーストラリアなどの海外に移住先を求め,老後は日本を捨て,海外で充実した医療と生活を送りたいと考えている。
勿論,日本で税金など一切納めたくないのである。
私のように老後は海外でと考える人は年々増加傾向であり,日本政府も真剣に高齢化社会の医療制度を充実したものにして欲しいと強く願うものである。
私は医療制度の「日本沈没」と題して,マイケル・ムーア監督ではないが,日本の医療制度を題材にして映画を製作したいほどである。
税金の無駄使いが目立つ,日本において救命支援センターの設立は決して,不可能ではなく,政治家の社会貢献の意識の問題でもある。
無駄な施設の設立をするのであれば,削減するモノは他にも沢山ある。
高齢者や医療保険額の増加は決して,日本国の莫大な借金は減らないのである。
だから,私はヨーロッパなどの医療制度を参考にし,良い点は採用し,国民が健康不安に陥るような医療制度であってはならないと提唱している。
今後とも力はありますが,今後とも医療改革を旗印に日本政府に医療制度を見直してもらうように働きかけて参ります。
同様に「救急支援センター」の設立も提案して参ります。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦,




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脳内分泌たんぱく質アクチビン、うつや不安障害に関与

2008-04-18 00:13:32 | 感覚
記事:毎日新聞社 提供:毎日新聞社 【2008年4月3日】
アクチビン:脳内分泌たんぱく質、うつや不安障害に関与--三菱生命研
不安障害やうつ病などの病気に、脳内で分泌される「アクチビン」というたんぱく質が関与している可能性があることを、三菱化学生命科学研究所(東京都町田市)の研究チームがマウスの実験で突き止めた。2日付の米科学誌電子版に発表した。
研究チームは「従来の薬が効きにくい不安障害に対する治療法開発に役立つかもしれない」と話している。
研究チームは、遺伝子操作でアクチビンを働きにくくしたマウスとアクチビンの分泌量を増やしたマウスを作り、行動を調べた。
アクチビンが働きにくいマウスは明るい場所や高い場所を怖がる不安行動が強まったが、アクチビンが増えたマウスはそうした場所を怖がらず、大胆に行動するようになった。
また、うつ病などになると脳内の新たな神経生成が抑制されることが分かっているが、アクチビンを働きにくくしたマウスの脳では、神経生成が正常マウスの2割程度になることも確認した。
世界保健機関(WHO)によると、不安障害やうつ病の人は世界の成人の約1割に達するとされ、うち数割は従来の薬が効かない難治性だという。
井ノ口馨・同研究所主任研究員は「アクチビンの調節が、不安治療の新たなターゲットになる可能性がある」と話している。【永山悦子】
私達ヒトの脳内では,様々な脳内物質が分泌されている。
快感や感動を感じる時には「ドーパミン」,恐怖や不安など感じた時には「ノルアドレナリン」,心地よさや気持ち良さを感じた時には「セロトニン」,興奮などを感じた時には「アドレナリン」というように私達の脳内では脳内麻薬と言われる物質が絶えず分泌されているのだ。
但し,ストレスや極度の不安などを感じると脳内では「アクチビン」などの有害なタンパク質が放出されるのである。
これらの脳内分泌タンパク質が鬱や不安障害,パニック障害などに関与していることが解明されたのである。
また,ベータアミロイドという,タンパク質は「認知症」などの原因の一つと考えられている。
このように私達の脳内には,良い物質も悪い物質も脳内で分泌されているのである。
但し,これら物質も直接ヒトの脳に影響を与えることは無いのだが,異常に分泌量が多かったり,少なかったり,長時間の分泌では様々な精神障害,不安障害,パニック障害,欝病などの症状を起こすこともあるのです。
極度のストレスや長期間の不安,睡眠障害などの影響から精神障害を引き起こし,同時に脳内では「アクチビン」タンパク質が分泌されると欝病などに疾患する可能性が高くなるのです。
これらを予防するのには,不安や極度のストレスを避け,休息と睡眠,適度な運動などに心がけ,責任感が強く,気まじめ,無趣味,普段からストレスを強く感じている人などは注意が必要である。
不安障害,パニック障害などは女性に多く発症する傾向がある。否定的に考え込む傾向の強い人や,思わぬ事故に遭遇や体験などの記憶が何時までも残るとこれらの症状に繋がる可能性もあるのです。
一人で悩まず,思いこまず,専門医に相談や検査をして貰い,初期の段階で改善できれば不安障害,パニック障害,欝病などの精神障害などの症状に繋がらないのである。
不安障害やパニック障害,欝病などの精神障害は現在,30歳代~40歳代の働き盛りを中心に増加傾向であり,自殺との因果関係も取りざたされている。
現在,これらの症状を少しでも心配だと感じている人は,専門医に相談されることをお勧めします。面倒くさがらず,焦らず改善をして行くことが大切である。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦,



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睡眠時間と体重に注意

2008-04-17 00:03:09 | 感覚
提供:WebMD 睡眠時間が長すぎるか短すぎると肥満になる可能性
【4月1日】我々には快い睡眠時間が少なすぎるかもしれない。睡眠時間が長すぎるか短すぎると肥満になりうるという研究結果が得られつつある。
ラヴァール大学(ケベック州)の研究者らは、カナダ人に関する大規模研究に参加した被験者276名を6年間調査した。
睡眠時間は質問票を用いて判定し、睡眠時間が短い群(一晩につき5-6時間)、平均的な群(一晩につき7-8時間)、長い群(一晩につき9-10時間)の3群に被験者を分類した。
結果の一部は次の通りである。
・6年間において、睡眠時間が短い群は、睡眠時間が平均的な群よりも、体重が11ポンド増加する可能性が35%高かった。
・同じ6年間において、睡眠時間が長い群は、睡眠時間が平均的な群よりも、体重が11ポンド増加する可能性が25%高かった。
・睡眠時間が短い群は、睡眠時間が平均的な群よりも、ウエスト径が58%多く増え、体脂肪も124%多く増えていた。
最適な睡眠時間とは
健康を維持するための「最適な睡眠時間」があるかもしれない、と研究者らは考えている。
米国睡眠医学会(AASM)は成人の睡眠時間として7-8時間を推奨している。
この研究結果は、「成人の睡眠時間が短いまたは長いことによって、将来の体重および脂肪増加のハイリスクが予測されることを示すエビデンス」である、とラヴァール大学の研究者Jean-Philippe Chaput氏はニュースリリースで述べている。
「この研究結果は、体重増加および肥満に寄与する我々社会の身近な環境因子のひとつとして、睡眠時間をとらえる必要があることを強調している」とChaput氏は付け加えている。
睡眠時間が奪われた米国社会
本研究の著者らによると、米国人の睡眠時間は奪われつつあり、40年前に比べると、一晩の睡眠時間は1時間半から2時間短くなっている。
以前の研究でも、睡眠時間の減少と忍び寄る肥満とを関連付ける同様の結果が示されている。今回の新しい研究は、睡眠とホルモン濃度変動を伴う体重増加との結びつきを示す、増大しつつあるエビデンスをさらに追加するものである、と研究者らは述べている。
米国睡眠医学会(AASM)によると、成人のほぼ3分の1が睡眠時間を6時間未満であると述べている。
理想的な睡眠
米国睡眠医学会(AASM)が提唱する理想的な睡眠のためのヒントは次の通りである。
・就寝時の日課を一定に保つこと。
・就寝時にリラックスできる環境をつくること。
・毎日、一晩ぐっすり眠ること。
・就寝前のカフェインや他の刺激物の摂取は避けること。
・就寝時に心配事をしないこと。
・空腹または満腹状態で就寝しないこと。
・就寝前6時間以内に激しい運動をしないこと。
・寝室は静かで暗い状態を保ち、やや涼しくすること。
・毎朝同じ時間に起床すること。
日本においても,現代は30年前から比べると睡眠時間も1時間30分~2時間程度短くなっている報告がある。
私達が睡眠中にもエネルギーを消費しているのである。「基礎代謝率」という,体を動かさなくても,身体や脳などの臓器の活動に関わるエネルギーを消費しているのである。
これら基礎代謝率が睡眠不足や逆に長時間の睡眠によって左右すると考えられている。
つまり,太りやすくなるのである。特に睡眠前の30分程度は食事をしないことである。
早食いや大食いの傾向が強く,脳が満腹と感じる前に沢山の食事量を摂取してしまうのである。
ヒトの脳は満腹中枢が存在している「視床下部」に胃袋から(グレリン)という,物質が満腹中枢のスイッチに入ると,満腹でこれ以上食べられないと感じるのである。
このスイッチが満腹中枢に入るまでに平均して30分程度かかるのである。
それまで,飲んだり食べたりの早食いではカロリーオーバーになり,直後すぐに睡眠を取ると自律神経の基礎代謝率が追い付かず,また,逆流性潰瘍など,胃酸が逆流して,食道のあたりまで胃酸が到達すると潰瘍性の胸やけや胃痛などの症状が現れるのです。
だから,食後すぐに睡眠に入らず,30分程度待ってから睡眠に入ると良いのである。
私が子供の頃親に,食べ物を食べてからすぐ横になったりしていると「牛になってしまう」と注意されたのは,牛が反芻する生き物で,一旦食べた物を一度反芻してから食べ直す特徴から逆流性潰瘍の注意を促していたのである。
また,ヒトが睡眠に関わっているのも脳の松果体という,体内時計を司っている脳部が関係している。ヒトの松果体は日が昇ると共に目覚め,日が沈むと眠くなる特徴がある。
現代人の睡眠時間が短くなっている傾向は,実はこの睡眠に関わる脳部「松果体」の低下に関係しているのである。
この松果体から睡眠物質(メラトニン)物質が分泌されるとヒトは眠くなるのです。
現代人の多くが快眠を得られないのは,このメラトニンの分泌量が減少しているからと私は仮説を立てている。
快眠をするためには,寝床に入ってから30分以内に睡眠に入ることで,翌日の目覚めの良さに繋がるのです。
寝床に入ってから1時間以上も起きている状態でだらだらしていると脳の覚醒物質が分泌され、益々眠くならないのである。
米国睡眠医学会(AASM)が提唱する理想的な睡眠は、就寝時にリラックスできる環境をつくること。 毎日、一晩ぐっすり眠ること。
就寝前のカフェインや他の刺激物の摂取は避けること。 就寝時に心配事をしないこと。 空腹または満腹状態で就寝しないこと。
就寝前6時間以内に激しい運動をしないことなどがある。
これらが肥満に成らないための睡眠である。睡眠も肥満との関係もあるが、何より食事の内容が重要なのである。高カロリーや高塩分、高脂肪の食事内容は成人病の原因にも繋がり、運動不足や睡眠不足が重なると益々、肥満体型に繋がるのである。
皆様も今一度、食事内容、睡眠内容、定期的な運動に心がけ、生活習慣を見直し、脳の活性化に役立つ睡眠を取り、腹八分の食事と運動で身体も心(脳)も軽く、健康の維持に繋がることを私から提唱致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



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マグネシウムでメタボリックシンドロームのリスク低下

2008-04-16 00:10:30 | 感覚
糖尿病や冠動脈疾患につながるメタボリックシンドロームの罹患率低下に、マグネシウムの豊富な食品が役立つことが最新の研究により判明した。米医学誌「Circulation」3月28日号に掲載された報告によると、米国人約4,600人を対象として1985年に開始された研究で、マグネシウム摂取量の多い人はその後の15年間のメタボリックシンドローム発症リスクが31%低いことが明らかになったという。
メタボリックシンドロームの症状には、高血圧、高血糖、高脂血症のほか、「善玉」であるHDLコレステロールの低下などが含まれる。このうち3つ以上が認められると、心血管疾患および糖尿病のリスクが増大する。マグネシウムとメタボリックシンドロームの関係を示す研究は初めてではないが、米ノースウェスタン大学(イリノイ州)医学部助教授Ka He博士によると、今回の研究では新たに「マグネシウムを多く摂取することで、メタボリックシンドロームの個々の症状のリスクが低下する」ことがわかったという。
マグネシウムが含まれる食品には、オヒョウ、炒りアーモンド、カシューナッツ、ホウレンソウ、全粒シリアル、アボカド、バナナおよびレーズンなどがある。被験者のうち約16%は、マグネシウムの栄養補助食品(サプリメント)を利用しており、サプリメントの有効性も示された。
今回の研究の特色は、開始時点で20歳代という若年者を主に対象としている点。若い人は寿命を延ばすことには無関心だが、この結果から、若い人も健康的な食生活に関心をもつべきであることがわかるとHe氏は述べている。
米国医学研究所(IOM)は、19―30歳の男性で1日400mg、女性で310mgのマグネシウム摂取を推奨している。しかし、心臓の健康のためにマグネシウムが果たす役割はごく一部にすぎないという。一般にいわれるように、禁煙や運動、野菜や果物を多く摂り、脂肪の多い食品を控えることも不可欠である。
マグネシウムを多く含む食品には,アーモンドやカシューナッツ,豆類,ホウレンソウ,アボガド,バナナ,レーズンなどの果物などである。
女性にはマグネシウムは美容の栄養素と言われ,肌荒れ予防や美肌に関わる栄養素でもある。
つまり,肌に潤いや艶を出すのもマグネシウムの役割である。
男性の方々には,身体の疲れ予防やマグネシウムを多く摂取することで、メタボリックシンドロームの個々の症状のリスクが低下することが分かっている。
サプリメントの摂取も考えられるが,サプリメントでは栄養素の半分以上は尿として外部に流れてしまい。体内に取り込まれないのである。
やはり,食事からマグネシウムを摂取し,消化によって血液中に取り込まれることが理想なのである。
マグネシウムなどはビタミンCやビタミンDと一緒に摂取ることでより効果的に栄養素が取り込まれるのである。
マグネシウム同様に美肌や身体の疲れを癒してくれる栄養素は「亜鉛」である。
亜鉛は,味覚の関わる「味蕾」の細胞の新陳代謝に関わっている栄養素でもある。
亜鉛やマグネシウムの不足は,若くして身体的にも精神的にも疲れやすく,免疫力が低下し,風邪や他の病気にも疾患しやすくなるのです。
また,同様にビタミンCは体内に溜めることが出来ない栄養素であり,ストレスや激しい運動などで目減りする栄養素でもあります。
これら微栄養素と言われる。栄養が実は私達が活動するため重要な栄養素なのです。
参考に脳に大切な栄養素は一番にブドウ糖であり,エネルギーを必要とする臓器なので,ブドウ糖のようなエネルギーの高い栄養が必要なのである。
ヒトの脳は酸素の40%を必要とし,栄養素も20%を必要とする燃費の悪い臓器でもある。
また,カルシウムが脳細胞の繋がりを円滑してくれるのである。
よく,カルシウム不足だとイライラしたり,骨が弱くなったりする。
カルシウム不足でイライラするのは,この脳細胞の潤滑が悪いからである。
私のように週に3回以上魚を食べ,おやつに魚ソーセージ,毎日コップ一杯の牛乳,朝食にはヨーグルトを食べている。
だから,骨密度の測定で128%と実年齢より遙かに若い骨だと検査した医師に褒められたのである。
勿論,定期的な運動もしているからである。
だから,私は頭の回転が速い,記憶力が良いと自負している。
皆様も,身体に重要な栄養素を理解し,疲れた時,筋肉に必要な栄養素,脳に必要な栄養素,太らないための栄養素などを理解し,これらの食事を腹八分で食べることで身体も脳にも健康体になれることを私から提唱致します。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦,




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脳と心臓は繋がっている。

2008-04-15 00:01:58 | 感覚
今回の話題は,心臓移植を行った患者が心臓を提供した人の好みや生活の一部を受け継いだ実例の話である。
日本と違い,アメリカでは心臓移植が年間に何百例と実施されている。
私達は,「心はどこにあるか」の話題で多くの人達が心臓に手を当て,ここにあると答えるだろう!
但し,私共生命科学者は「脳にありき」と答えるのである。
ところが,一部の研究者の間でも,心臓に記憶の一部があると指摘する関係者は多いのである。
今回の話題は,この心臓の記憶の話題である。
アメリカで実際に何例かの報告があり,心臓移植を受けた患者が移植を受けたその日から,食事の好みや趣味の一部を受け継ぎ,人が変わったようにスポーツ励んだり、大食いになったという嘘のような本当の話である。
30歳代の男性が脳死状態になり,40歳代の男性が心臓移植を待っていたのである。
その30歳代の男性は,自転車が趣味でツーリングを何度も行っていたことが分かり,肉類など好んで食べていたのだというのである。
心臓移植を受けた40歳代の男性は普通のサラリーマンであり,自転車競技など無縁の人だったというのである。
ところが。心臓移植を受けた頃から急に自転車に乗りたくなったと本人が語り,同席していた奥さんがびっくりしたというのである。
それどころか,食事の好みの内容も,食事の量も以前とは比べ物に成らないほど変わったというのである。
これはもはや,心臓移植を受けた人から,食の好みや趣味などを受け継いだとしか考えられないのである。
ところが,このようなケースは本当に稀であり,何千件もの心臓移植が実施されているが,実際には数例程度と報告されているのだ。
アメリカのヒューマンエネルギーシステム研究所のアリゾナ大学(神経学),ゲーリー・シュワルツ博士が次のように述べている。
私の理論では,様々な情報は脳以外の臓器にも蓄積されている。
シュワルツ博士の仮設では,脳と心臓の間では電気信号や血液などで情報をやり取りしている。
脳と心臓はお互いに情報をフィードバックしている可能性がある。
心臓は,脳の500倍の発電力を持っている。血液循環によって他の臓器と関係している。
心臓=発信機,脳=受信機,心臓が放出する情報や信号を脳が受け止め記憶が再生されるのである。
この仮設以外にも,
○脳と同じ神経化学物質が心臓にあるため。
○脳を刺激するアミノ酸が原因などの説もある。
私の見解は,私の仮説であるがヒトの心臓にも「アドレナリンが存在している」。があり,このアドレナリン物質は記憶に関わっている物質であり,心臓にも記憶が残っている可能性は否定できないのである。
心臓が発信機でそれを受け止める脳が受信機で,丁度周波数が合った時に,以前の心臓の記憶が脳の記憶に再生され,食事の好みや趣味の好みなどが再生されると考えられるのである。
これらは何千件に一回の稀なケースであり,殆どの場合,以前の心臓の持ち主からの記憶は消えてしまうのである。
これらは偶然の一致であり,心臓移植を受けた人とのチャンネルが偶然にも合ってしまったという感じなのである。
日本では,心臓移植の実例が少ないため,このような心臓移植によって,提供者の記憶などが再現されるという報告はないのである。
これらから,私は今まで人の心は脳にありきと提唱してきたが,心臓にも一部の記憶が残されていることから,心は心臓にもあると考えられるのである。
但し,これらは仮説の段階であり,研究者の多くも人の心は脳にありとはっきりと提言出来ないのである。
参考に,現在は脳科学的には,ヒトの心は脳にありというのが定説のようになっている。
これらから,私は「脳と内臓は繋がっている」。と提言している。
脳の指令によって,臓器が活発に活動し,体内のエネルギーの調整,食欲や意欲などの欲求,自律神経の働き,記憶,体温の調節など全ては脳が関わっている。
現に,胃袋や内臓が異変を起こすと「痛みとして感じる」ことがある。
この内臓の痛みは「内部感覚」といわれ,ヒトの触覚の一部として扱われているのである。
ストレスによって,胃潰瘍や食欲不振,不眠などの症状が起こるのも,脳の指令であり,脳がコントロールしているからである。
私は,ヒトの五感,感覚,脳の関連の研究から,脳の健康こそ,身体の健康にも繋がると皆様に提唱している。
だから,常に好奇心をもって,嫌いな事も嫌なことにも前向きに取り組み,脳で受け入れ,処理することである。
時には,静の時間を設けて「瞑想したり」脳や五感を癒すことも大切である。
自分だけはと否定的に思考すると脳は活性化を止め,益々不健康になり,時には精神障害なども引き起こすことがあるのです。
ヒトの脳は,恐怖心,不安,不快,辛いなどに弱く,大嫌いである。
逆に安全,安心,快感などに強く、大好きなのである。
これらから、女性の多くの方々で、恐怖心を強く感じたり、不安が長引いたりすると脳に異変が生じ、鬱状態、パニック障害などに疾患しやすいのである。
これらから、男性と女性の脳の働きはまるで違い、別物であることをご理解下さい。
出来る限り、不安や恐怖心、絶望感などの体験記憶はなるべく忘れるように努力することである。これらの体験記憶が長引くと内蔵に影響を与え、自律神経や女性ホルモンのバランスを乱し、肌荒れ、便秘、食欲不振、不眠症などの症状に表れます。
ここで、これら不安や恐怖心、絶望感などの体験記憶を忘れられるようにするには、新たな体験記憶をすることである。失恋をした記憶は、すぐに忘れたいので、新たな恋いをすることである。
女性は嗅覚、味覚に優れているので、嗅覚刺激「アロマオイル」などで嗅覚刺激や友達と美味しい料理を食べ、おしゃべりを楽しむことでも脳は刺激され、嫌な体験を忘れる特徴がある。
他に、汗を流し快感できる運動に心がけることも重要である。
つまり、健康脳になることが、身体も顔の表情にも表れることを私から提言致します。
貴方は、「健康脳になるために努力していますか?」
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

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創造性を鍛える!

2008-04-14 06:20:31 | 感覚、五感
創造性は,生物界でも人間だけが持つ能力であり,発想や新たな物を造り出す時に役立つ能力です。
最近において,日本の企業や仕事においてこの創造性の能力が日本人に欠如しているので,世界経済からも取り残されていると私は警鐘を鳴らしながら,企業の関係者や企画,新商品の開発のヒントになる仕組みや創造性を指導している。
ここで,脳生理学者の大木教授の創造性の仮設を御紹介致します。
『大木教授の創造性の仮説』
人間の創造性は、A10神経の過剰活動から生まれる。(図参照)
前頭連合野に向うA10神経でドーパミンが過剰分泌され前頭連合野が、過剰に活発化し,試行錯誤の自由奔放な発想が出来て創造性が発揮できる。
快感が創造性を作る。
A10神経は神経伝達物質としてドーパミンを分泌しド-パミンの分泌は快感を生じ、A10神経は快感神経と言われ。人間の場合。前頭連合野とその近辺の脳におけるドーパミンの過剰分泌で、創造性が生じる。
前頭連合野は人間だけに発達した脳であり、ドーパミンは人間の脳が多量に使う神経伝達物質である。その過剰活動により人間の創造性と至高の快感が同時に得られる。人間に与えられた最高の特権である。
そして人間の心も、この快感と創造的精神によって生まれるのである。
天才と狂気は紙一重、
心は、『知・情・意』で作られる、それは人間の脳の進化に従って、意『視床下部から』・情「大脳辺縁系から」・知『大脳新皮質から』と醸成され最後に前頭連合野によって心として総合され、統一される。
人間は大脳新皮質で作られる知だけは他の動物と比較して莫大である。
他の性質、情・意はそれ程、動物と変わらない。人間と動物との違いは、知の部分であり、情と意欲は共通に持っている。
A10神経は、快感・覚醒を生じる特別な神経であり、創造は快感を伴う、従って創造する事は気持ちが良く、気持ちが良ければ創造が出来る。
これはA10神経と言う快感神経に出来る有難い人間だけの特性である。
A10神経のオートレセプターの欠如は、負のフイードバック・システムの歯止めが外れる事を意味する。これは一種の「自己破壊」であり、脳にとって危険極まりない事態である。
A10神経を中心としたドーパミンの過剰分泌は幻覚、妄想を生じ果ては精神分裂病を生じる。創造性も精神分裂病もそれが生じる分子メカニズムは等しくA10神経のドーパミンの過剰分泌が原因である。
ドーパミンの過剰分泌が前頭連合野と、近くで起これば創造性になり、脳の神経系全体で広く生じれば精神分裂病となる。
すなわち前者では、天才的な創造性を生じ、後者では精神病が発症し『天才と狂人は紙一重」と言われるが、世界的に有名な芸術家に、特に画家には分裂気質が多い。
創造性を鍛錬する方法は、自己の五感を鍛錬することである。視覚以外の情報を脳に沢山送り、記憶して行くことである。この情報記憶が目的意識と繋がって、産みの苦しみから妄想などによって「創造性」が生まれるのである。
ここで、創造性を鍛錬する五箇条をご紹介します。
創造は非常識、妄想から生まれる。
創造性トレーニングの5箇条、
1,しっかりした目的意識、
目的意識がはっきりしないとただドーパミンが過剰に分泌されただけでは幻想になってしまい、創造性には纏まらない、しっかりした創造性のためには、明確な目的意識が必要だ、そのためには、長年の記憶と学習の訓練(教育)が大切である。
2,何でも考え、試行錯誤する。
妄想でも想像でもよいから、何でも良いから考えることである。そのことは潜在意識に残り、何かの機会(夢)などの機会に思い出して、創造につながる。
生みの苦しみから、創造性は生まれる。
3,常識にとらわれない。
すべての実験や体験を否定して考え「だろう」と思う心が必要である。
おもしろい仮説などを立てて見るのもよい。
4,快適な環境で考える。
創造性には、快感が大切である。達成感などが創造性の素となる。
創造性を生むA10神経は快感神経である。
それが充分に活動するためには、心身のリラックスできる快適空間や環境がなければならない。ストレスが多い不快な環境からは創造は生まれない。
5,五感をフルに活用する。
創造性を発揮させるのには、集中力も必要、そのためには、対象を「好き」になる。後、五感で感じた感覚が必要になる。五感全部で感じた感覚は脳内に情報刺激となって、伝達物質、ドーパミンなどの分泌につながるのである。
まず、気持ち良い鍛錬から創造性は発揮される。
五感は脳に情報を送るアンテナでもあるから、五感を普段から研磨しておく必要がある。視覚以外の感覚で脳に情報を記憶しておくことである。
必要に応じて、この記憶を引き出し「創造性のヒント」に繋がるのである。
創造性は、生物界でも「ヒト」だけが持つ特別な能力です。
特に脳が巨大化した「ヒト」は前頭葉が発達した。約1万年前に現代人とほぼ同じ脳の大きさになった。同時に創造性を発達させ、色々な便利な道具など発明出来たのである。
創造性はヒトの脳の中でも「前頭葉」で生まれる感覚である。つまり、創造性を鍛錬するためにはこの「前頭葉」を鍛錬することにも繋がるのである。
創造性=脳の活性化である。ぜひ、目的意識を持ち、常識にとらわれず、試行錯誤しながら産みの苦しみの中から「妄想」として創造性は誕生するのである。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦,

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