センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

国立大学病院も実質赤字!

2007-11-30 06:44:07 | 感覚
16の国立大病院が実質赤字、東大・京大も九州大など7病院は経常赤字2007. 11. 21
付属病院を持つ42の国立大学法人のうち、実質赤字の国立大学法人は16にも上ることが明らかになった。九州大など7つの国立大学法人は経常赤字の状態で、大学病院の経営の厳しさが改めて浮き彫りになった。

 文部科学省がこのほど公表した「国立大学法人等平成18事業年度財務諸表」によると、付属病院が業務欠損(経常赤字に相当)になったのは、九州大、岐阜大、東北大、金沢大、滋賀医大、名古屋大、熊本大の7国立大学法人。さらに、旧国立学校特別会計における長期借入金の償還などを考慮すると、16付属病院が実質赤字状態だった(表1)。岐阜大は借入金の主なものが償還据え置き期間中であるため、実質黒字になっているが、償還据え置き期間後には実質赤字に陥ることは確実だ。これら赤字の付属病院には、病院の移転や再開発などの投資負担が重くのしかかっている。
表1 付属病院が経常赤字・実質赤字の国立大学法人
(単位:百万円)
法人名 業務損益
(a) 借入償還等
(b)(※1) 目的積立金取崩
(c)(※2) 修正損益(d)
(a)+(b)+(c) 比率(※3)
九州大学 △647 379 214 △54 △0.1%
岐阜大学(※4) △465 634 0 169 0.9%
東北大学 △450 △819 0 △1,270 △3.9%
金沢大学 △332 △234 301 △265 △1.3%
滋賀医科大学 △198 △156 0 △355 △2.5%
名古屋大学 △166 187 19 39 0.1%
熊本大学 △46 △1,342 67 △1,321 △6.7%
京都大学 1,942 △2,451 0 △508 △1.5%
岡山大学 167 △669 1 △499 △2.0%
山口大学 1,075 △1,561 0 △486 △2.8%
群馬大学 552 △909 89 △268 △1.3%
神戸大学 187 △420 0 △232 △1.0%
大分大学 334 △756 91 △330 △2.5%
千葉大学 347 △540 27 △164 △0.8%
三重大学 673 △736 4 △57 △0.4%
富山大学 245 △304 7 △51 △0.4%
東京大学 304 △1,721 1,373 △43 △0.1%
福井大学 539 △702 140 △22 △0.2%
(※)単位未満切り捨てとしているため、計が合致しない場合がある。
(※1)借入金元金償還額と減価償却費の差額及び国から承継された診療機器等の減価償却費相当額の合計額である。
(※2)目的積立金取崩額について収益計上することにより補正したもの。(編集部注:目的積立金は、当期総利益(余剰金)のうち財務大臣と協議した上で文部科学大臣の承認を得て充てられる資金)
(※3)修正損益を附属病院セグメントにおける業務収益で除して算定している。(編集部注:病院の利益率に相当)
(※4)岐阜大学は、附属病院セグメントにおいて業務欠損が生じているが、借入金の主なものが償還据置期間中であるため、実質黒字となっている。
全法人の付属病院の収支は80億円の減益
全法人合計の付属病院収益は前年度比2.3%増の148億円。ただし、この収益の増収のうち83億円については、関係する運営費交付金が同額措置減されているため、付属病院における実質的な収益増は65億円。しかし、65億円の収益増に対し、診療経費1億円、人件費(配置基準の変更に伴う看護師の採用、研修医手当の増加など)144億円の計145億円の経費が増加したため、付属病院としては差し引き80億円の減益だ。
文科省は、同財務諸表における予算・決算の主な増減要因の中で、「付属病院収入の増の要因は、病床の実稼働率上昇、人間ドックや整形外科などの自費診療の増などの経営努力によるものと考えられる。診療経費は、診療科ごとに収支状況を把握し、一層の合理化を進め、医薬品や診療材料など在庫管理を徹底するなどの経営努力により相当額圧縮しているものと考えられる」と経営努力を認めている。一方で、「医療の一層の充実のため、看護師や技師などを前倒し採用しているため、人件費まで考慮すると、付属病院の収支状況は全般的に悪化している」と分析している。
「現状では、付属病院全体の永続性には問題はないが、個別に見れば危ない病院もある。財務内容を見ると、建物や診療機器などの減価償却費負担がとても大きい。現状では構造的に実質赤字になってしまうため、新たな財源措置が必要になるだろう」(文科省高等教育局国立大学法人支援課)。
大学病院は、国から運営費交付金が配分されている場合は、経営改善のための数値目標である「経営改善係数」として、現在、2%が課せられている。2%の純益を出すためには、医療材料費や人件費などを含めると、収入を約3.3%上げなければならない。さらに診療報酬の引き下げや人件費の削減目標などが追い討ちをかける。
「もう経営努力だけでは限界だ。制度を変えないと、どうにもならない」と、経常赤字を計上した岐阜大学学長の黒木登志夫氏は訴える。
(佐原 加奈子=日経メディカル オンライン)
以前に私のブログでも紹介した全国の公立病院の7割近い病院が赤字であると指摘したが、他に医療関係者の収入を下げるだけでは解決しない問題でもある。
私は今後、千葉の県立病院の再建に県側と一緒に取り組む予定だが、26日月曜日に桝添大臣が「医療特区」で外国人医師の日本での勤務を認めたのである。
以前なら、外国人医師は日本の医師免許所得が必要とあったが、今回は日本人医師免許所得同等の能力があれば日本での勤務が可能になったのである。
私共はすでにアメリカ人医師は確保しており、私共が近年中に構想している。医学薬科大学構想、付属病院などでの勤務を構想していたのである。
アメリカで活躍している著名な日本人医師の協力によって可能になったのである。
近く、堂本千葉県知事に面接し、私と私共の社長との話し合いで県立病院の再建案、山武郡での医師不足を特区の活用によって、私共が外国人専門医を紹介したいと考えている。
賛否両論があると思うが、全国各地で専門医の不足から病院の経営が危ぶまれているのである。
だから、私は医療関係のビックバーンと呼んでいるが、病院の淘汰の時代でもあると指摘している。
現に、国立病院のような巨大病院でも医師不足から16の病院が実質上赤字である。
このまま、赤字が続くようなら、現場から医師が離れ、退職すると益々赤字になるのである。病院の運営にも左右するものである。
逆に私立病院や民間の病院は黒字化しており、極端に二極化しているのである。
今後、日本では一般企業が医療関係に参入すると思われ、良い面も悪い面も病院の淘汰、競争原理が働き、病院の勝ち組、負け組と言った形だけは避けたいと私は考えている。
私は、日本の医療の再建には「医療特区」と「医療改革」が必要で重要であると各方面に指摘し、提唱している。
具体的に来年以降、地元の千葉の病院の再建や医師の確保の問題など、県側が協力や同意を求めれば、私共は何時でも協力できる体制は出来ている。
近年中に北関東に私が構想した「医療産業都市計画」、医学薬科大学「メディカルスクール」、救急救命センター、生命科学研究所などの構想を具体的に進めて行くことが、私共が日本の医療改革、日本の医療界に一石を投じるものだと確信している。
具体的にこの事業が始まれば、規模も内容も世界トップレベルになるし、日本の医療界では見られなかった取り組みを致します。
私は構想者として、私の残りの人生をかけた最初で最後の重大事業になるであろう。
今後とも皆様の健康、感覚、五感の重要性など提唱し続けて参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦







  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自己の五感を鍛錬する!

2007-11-29 00:04:59 | 感覚、五感
私達、ヒトの五感は視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚の五つの感覚を五感と呼んでおりますが、アメリカなど海外では「五感」Five Sensesという言葉では無く、Senses「感覚」つまり、五つの感覚と称して呼んでいるのです。
海外、アメリカやヨーロッパ、フランスやイタリアでは「味覚」の授業が小学校の低学年から行っており、三つ星レストランのシェフが学校給食を造り、素材の重要性、味覚の育成に取り組んでいるのです。
私も武蔵野市の一部の小学校で「五感の授業」を実施したことが有るが、普段の授業と違って、私の五感の授業は楽しかったと感想を述べてくれた。
ヒトの五感は視覚優位の生き物であり、外的情報を視覚から80%以上もの情報を脳に送り、記憶しているのである。
だから、見た目だけに拘り、現在の賞味期限の偽装問題や食材の誤魔化しも、一部には私たち消費者の責任もあると私は警鐘を鳴らしている。
私たちの感覚には「本能的感覚」が本来働くのだが、これらの「危険回避能力」が五感の偏りや鈍感化から若くして衰えているのである。
以前、ある小学校で五感の重要性について、講演をした時にある父兄さんから、台所に置き忘れた「一部腐ったリンゴ」を小学女児が食べて吐いてしまったというものである。
もしかしたら「味覚異常」なのではないかと言う内容の相談でした。
私は、味覚の異常ではなく、腐ったリンゴに触った感じ、腐った酸っぱさの匂いなどの記憶、体験記憶がないために、腐ったリンゴが食べられないと理解出来ないのであると指摘した。
これらはほんの一例であり、感覚の異変、五感の異常性が子供達や若者達に広がっているのである。
だから、私共五感教育研究所が注目され、私も本日、神戸のラジオ局の取材出演、企業からの依頼、雑誌の取材、ケーブルテレビの取材出演などマスコミ等でも取り上げるように成ってきたのである。
便利過ぎた世の中で私はヒトの五感の重要性を提唱してから早十数年が経ちました。やっとではあるが、皆様がヒトの感覚(五感)が重要であることに気づき始めたようです。
私たちのヒトの五感のすべては脳に情報を送り、脳で理解「認知」しているのです。
視覚や聴覚、味覚も感覚はすべて脳で感じているのです。ですから、五感が鋭いと言うことは脳の活性化、正常化に繋がっているのです。
現に、ヒトの感覚で最初に衰えるのは視覚「目」です。それだけ酷使されているので40歳代後半になると初期老眼が始まります。
他の感覚も加齢と共に衰えていきますが、実はこれらの感覚の衰えを実感するのは脳の低下でもあるのです。
脳を活性化させることは、実は「五感の若さを保つ」にも繋がるのである。
五感の衰えを感じることは脳の低下でもあるのです。
五感を鍛錬することは脳の低下も緩やかにさせる効果もあり、脳の鍛錬でもあるのです。
例えば、私たちが一流のレストランで美味しい食事をする時、まず、視覚で「美味しそうと」と脳が認知します。これは以前に食べた時の記憶やテレビでみた料理のイメージを記憶しているからです。
次に、美味しそうという「嗅覚」匂いが脳に伝わり、食べたいという「食欲」に繋がるのです。
また、お店の雰囲気やBGMなどの五感的刺激が増幅され、出された料理が美味しいと実感し、また食べたいと思考するのです。
お店で食べた料理と自宅で例えば同じ料理を出されても違った感じ(味)感じるのは「イメージの錯覚」から脳が勘違いしているのです。
他にも色の醸し出すイメージがあります。例えば、吉野野の看板がオレンジなのは、色がヒトに与えるイメージなのである。オレンジ系のカラーは食欲を増幅させる効果があり、空腹感を感じたら特に「気になる色」なのです。
だから、これからクリスマスパーティーなど自宅などで予定されている方々がおられたら、是非、ヒトの五感を刺激する演出をして見ては如何でしょうか、キャンドルの明かりとアロマオイルで良い匂いを発生させ、料理にも一工夫して演出することである。そうすれば、きっと料理が美味しく感じ、楽しい雰囲気に成るはずである。
このようにヒトの五感を刺激し、総動員することが重要なのである。
五感を鍛錬すれば、集中力、洞察力、危険回避能力、創造性までも鍛錬出来、これらの能力が身に付くのである。
例えば、今後、シェフを目指す人や商品開発、企画、営業など色々な業種の人達に必要な能力が「五感」なのである。
人の五感を刺激する商品やヒトの五感を理解することは、今後の経済の成長に欠かせないアイテムだと私は指摘している。
現に、昨年から大手の自動車会社に私が何度かコメントを送っているが、イチロー選手がテレビCMの中で「車の五感」感動を与える車などのコメントはまさしく、私が提唱しているものである。
来年以降、私は五感元年と称して、ヒトの五感ブームが起きると予想している。
現に、各マスコミが取り上げ、注目もしているのである。
五感研究の研究者として、私は、今後もヒトの五感、脳の研究の重要性を皆様に提唱とブログなどで警鐘も鳴らしながらヒトの五感の持つ「不思議、神秘性、重要性」を今後とも提案して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人の皮膚から「万能細胞」!

2007-11-28 00:10:30 | 感覚
人の皮膚から「万能細胞」 倫理問題を回避 再生医学研究加速へ 京大など日米2チーム 「医療ニッポン」 
記事:共同通信社 提供:共同通信社 【2007年11月21日】
人の皮膚細胞に遺伝子操作を加え、万能性を持つ胚(はい)性幹細胞(ES細胞)のように、さまざまな細胞に成長できる人工幹細胞をつくることに、京都大再生医科学研究所の山中伸弥(やまなか・しんや)教授らと米ウィスコンシン大のチームがそれぞれ成功し、21日付で発表した。
ES細胞と違い、作製に人の受精卵や卵子が不要なため、倫理問題を回避できるのが最大の利点。
患者の治療に使うにはまだ安全面の課題が残るが、病気の原因解明や新薬開発などの研究には早期に利用可能とみられ、再生医学研究を加速させる画期的成果だ。
山中教授らは、大人の皮膚細胞に特殊なウイルスを使って4種類の遺伝子を組み込んで培養。未分化な性質を保ったまま増殖し、多くの種類の細胞に成長できるなど、ES細胞と似た性質の幹細胞をつくった。ウィスコンシン大は胎児と新生児の皮膚細胞に、うち2つは山中教授らと異なる計4種類の遺伝子をウイルスで組み込み、同様の幹細胞を得た。
山中教授のチームは昨年6月、マウスの皮膚細胞に今回と同じ4遺伝子を組み込んで人工幹細胞をつくることに、世界に先駆け成功。以来、人の細胞での実現が世界的競争になっていた。
人工幹細胞は、最終的には患者に拒絶反応なく移植できる治療用の細胞としての利用が期待されるが、両チームとも有害性が否定できないウイルスを使っており、改善が必要。さらに山中教授らの4遺伝子の1つはがん遺伝子で、ウィスコンシン大は胎児、新生児の細胞でしか成功しておらず、一長一短がある。
これについて山中教授は「両方とも同レベルの成果。がん遺伝子については代替手段のめどが立ちつつある」と話した。
山中教授らの研究は米医学誌セルに、ウィスコンシン大は米科学誌サイエンスに、それぞれ論文が掲載される。
▽幹細胞
幹細胞 受精卵やクローン胚(はい)からつくられ、すべての種類の細胞に成長できる「胚性幹細胞(ES細胞)」と、神経や血球、皮膚など、ある程度役割が絞られた「体性幹細胞」に大別される。成長して多様な細胞をつくり出す能力と、自ら増殖する能力を併せ持つため、損傷した細胞を修復する再生医療への応用や研究が世界中で進められている。課題も多く、ES細胞は、作製には受精卵を壊して用いる必要があるなどの倫理問題があるほか、そのまま人に移植するとがん化する。体性幹細胞は役割が限定されるうえ、大量に採取できない制約がある。
再生医療は、以前は親不知や胎盤などから幹細胞(ES細胞)をバイオして、人工皮膚や筋肉などに現在応用されているのである。
近い将来には心筋などの応用が考えられ、日本では15歳以下の心臓移植が禁止されており、現在、多くの患者さん達がアメリカなどの海外に高額な資金を出して、心臓移植を受けている現状がある。
今回の京大など日米2チーム の人間皮膚からの万能性を持つ胚(はい)性幹細胞(ES細胞)のように、さまざまな細胞に成長できる人工幹細胞をつくることに成功したことは、今後の再生医療に画期的なことであり、実用化に一歩前進したことになるのである。
但し、問題は日本の認可の遅れで海外に特許申請を持って行かれることも考えられるのである。他に、作製に人の受精卵や卵子が不要なため、倫理問題を回避できるのが最大の利点でもある。
つまり、人工人間(コピー人間)、臓器をパーツのように簡単に交換してしまうことが怪訝されているのだ。
これらをクリアーすることで、私は10年以内に心筋などの応用が可能になり、自己の皮膚からES細胞をバイオして、心筋を作り出し、心臓病の治療に役立つ物だと考えている。
実用化するまでには、多くのクリアーする事柄が多いが、これらの問題をクリアーすることで、心臓移植患者以外にも脊髄移植、歯の再生、火傷などの皮膚再生など、寝たきりの人達が減少することも可能になると考えられるのである。
私共も、近年中に「生命科学研究所」を構想しているが、この施設でも再生医療の研究、交通事故などで片腕や片足を失った人達や運動性障害などの治療や器具の開発に取り組みたいと考えている。
写真はネズミのES細胞である。
筋肉や骨などの幹細胞ごとに再生し、ブレインインターフェースの超小型化、高性能化によって、視覚障害者のサポートとして歩行障害の改善なども可能になると考えている。
私共の最終目的は「寝たきり状態」を無くすことであり、障害を減らすことなのです。
これらの夢を可能にしてくれるのが、今回の自己の皮膚から幹細胞(万能細胞)のバイオの成功なのである。
但し、私が危惧しているのは、これらの開発や特許が日本より、海外、特にアメリカに売られてしまうとか、特許申請がアメリカに渡ってしまう可能性が高いのである。
現に、アメリカでは再生医療の特許が世界の再生医療特許数でも7割以上を占めているのである。これらはアメリカ政府が支援と資金、研究者、研究所などをサポート支援しているからである。
日本のように一大学や研究所の研究者が独自で開発研究しているのとは大違いである。だから、私は日本政府間でもこれらの施設に支援とサポートをして欲しいと願っている。
つまり、頭脳流出だけは防ぎたいのである。やはり、これらのことから厚生労働大臣、桝添大臣には期待したいところでもある。
今後とも、私の友人も含め、運動性障害の人達の少しでも希望に繋がればと願っている。だから、今後とも関係者、関係施設に再生医療の重要性を提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

医療特区で外国人医師、日本での勤務が可能に!

2007-11-27 00:07:06 | 感覚
本日28日、月曜日、千葉県知事堂本氏が桝添厚生労働大臣を訪問し、日本での専門医不足を外国人医師で補う案を提出し、それに対して桝添大臣が特区という形で認めたのである。
以前は、日本医師会の日本での医師免許所得が条件だったが、今回は日本医師免許同等の能力があれば、特区として認めると本日26日、月曜日に発表したのである。
私も以前から、桝添大臣や地元千葉県議会などに提案し、具体策として、アメリカ人医師の派遣を私が千葉県議会に提案し、私の知り合いの県議会員に外国人医師の紹介が私共で可能と提案をしていたのである。
この提案が知り合いの県議会から知事に伝わり、知事が桝添大臣に伝えたのである。
今後、私の知り合いの北海道の医師、病院や地元千葉での産婦人科救急医、脳外科医、心臓外科医、小児科医などの専門医をアメリカから派遣や紹介が可能なのである。
それというのも、私共が近年中に構想している「医療産業都市計画」の準備財団のメンバーに、アメリカで活躍している著名な医師がメンバーなのである。
元北大の「和田重朗氏」、日本で初めて心臓移植を行った医師として有名である。
現在は86歳と高齢ではあるが元気な人である。
アメリカでは米国心臓学会の名誉理事でもある医師である。
私が構想している「医学薬科大学」は4年制のメディカルスクールを目指しており、授業はオール英語で行う、日本で初めて医学大学を目指しているのである。
4年制大学を卒業した人達が多様な学歴を持つ医師が誕生することになるだろう。また、諸外国から留学生を多く招き入れ、日本語の医学教育などの実施も構想している。
何れ、我が校の卒業生が世界中で活躍することを思い浮かべている。
外国人の卒業生も日本国内での勤務も可能になり、アメリカの病院のように4割以上の割合で諸外国からスタッフが病院で勤務し、グループ診療など高度先進医療の先駆けであり、日本の医療の10年先を行っているようである。
だからと言って、アメリカ医療の真似をすることは無いと考えているが、良いところは参考に取り入れ、日本の医療の良いところと融合した病院や大学の設立が出来ればと願っている。
本日のお昼のNHKニュースを見ていた私は、思わず大声でやったと叫んでいたのである。
来年以降、一部の地域ではあるが早ければ外国人の医師が日本での勤務が可能となり、各地で活躍する姿を見かけることでしょう。
また、私共が地域の医師不足の解決策の提案や外国人医師の派遣の相談などで全国の地域や病院を回ることに成るかも知れないのである。
人材派遣会社でも医師派遣を現在行っている企業もあるが、外国人医師、フィリピン人看護師派遣となると認可や人材の確保など難しい面が多いのである。
やはり、人脈が重要なのである。企業となると営利目的になり、つまり、商売(ビジネス)と考えるのである。
幾ら、日本で専門医が不足しているからと言って、誰でも良いわけではない。
日本人医師免許同等の医師とあるが、私共はそれ以上の能力と技能のある医師を捜し出し、派遣したいと考えているのである。
現に、アメリカで活躍している著名な医師の紹介で可能なのである。
他にも、私共が直接アメリカに渡り、優秀な医師の発掘やスカウトも構想している。
但し、本当に必要としている地域と病院に紹介を優先し、都心などの病院の知名度などを上げるために私共は優秀な外国人医師を派遣するのではない。
本当に医師不足で困っている地域への貢献と患者さんのための派遣を目的にしているのである。
どうしても会社などの利益追求になると都心などの有名な病院や巨大病院など資金面で豊かな施設が、好条件を目的に優秀な外国人医師や海外で活躍している日本人医師をスカウトするのである。
このような偏った人材確保は有名病院や巨大病院では頻繁に行われているが、地方の小さい病院や過疎地区などでは深刻な問題なのである。
これらの病院や地域を私共は優先したいと考えている。桝添大臣も「特区」という形で認可を認めたのは本当に医師不足の地域、病院をサポートすることが目的なのである。
だから、私共もこれらの地域、医療特区を優先し、私共が出来る限り皆様の貢献が出来ればと願っている。
今後とも、私共は医療改革に取り組み、外国人医師の派遣、フィリピン人看護師、介護士の派遣、医師の育成に取り組んで参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

老化の記憶障害!

2007-11-26 00:00:29 | 感覚
老化の記憶障害にも関与 アルツハイマー関連物質
記事:共同通信社 提供:共同通信社【2007年11月19日】
理化学研究所(埼玉県和光市)は、アルツハイマー病の発症に関与する異常タンパク質の脳への蓄積が、老化に伴う記憶障害の原因にもなっていることを高島明彦(たかしま・あきひこ)チームリーダーらがマウスの実験で、16日までに確認したと発表した。
記憶障害を手掛かりに、異常タンパク質の蓄積を早期に見つけられれば、将来はアルツハイマー病の予防にもつながり得るという。欧州の専門誌に論文が掲載された。
このタンパク質は「タウ」と呼ばれ、記憶障害や認知障害が起きるアルツハイマー病では、過剰にリン酸化された異常な形で、記憶をつかさどる脳の海馬や大脳皮質の神経細胞に沈着する。一方、通常の老化でも「嗅内野(きゅうないや)」と呼ばれる、記憶の形成にかかわる脳の特定部位に異常なタウが沈着することが知られていたが、記憶障害との直接の関連は未解明だった。
高島さんらは、遺伝子操作で人間のタウを持たせ、老化すると記憶障害を起こすマウスに対し、深いプールを繰り返し泳がせ足場の場所を探させる記憶力テストを実施。生後20カ月以上の老齢マウスは場所をなかなか覚えられず、記憶力の低下が起きていることが分かったが、このマウスの脳には、完全な沈着まではいかないものの異常なタウが蓄積しており、それで神経活動が低下していたらしいと分かった。
高島さんは「異常タウは、沈着する前なら薬などで元に戻せる。いかに早期に発見できるかが課題だ」と話している。

アルツハイマー病に関わる物質はβアミロイドという、異常タンパク質が影響を与えることは知られている。
今回の記事は、タウというタンパク質が蓄積されると記憶障害や認知障害が起こる可能性があるというものである。
以前に私のブログでも紹介したが、近年中には血液検査でアルツハイマー病の初期症状の発見が可能に成りそうなのである。
それもやはり、アルツハイマー病に関わる18種類程度のタンパク質が変わって利、アメリカの研究グループが発見し、血液検査キットを開発中とのことである。
私達の脳の病気などには脳内物質や異常タンパク質が関わっており、異常タンパク質の蓄積やアドレナリン、セロトニンなどの脳内物質の異常分泌によって、私達の脳内では色々な変化が現れるのです。
ヒトの脳内では、快感になると「アドレナリン」が多く分泌され、逆に不快や恐怖感などの時には「ノルアドレナリン」が分泌されるのです。
また、興奮時には「ドーパミン」などの物質が分泌され、このようにヒトの感情と脳内物質は深い関わりがあり、同時に脳内物質の異常が脳障害も引き起こすのです。
また、ヒトの感覚は脳とも関わりが深く、私達ヒトは視覚で外的情報を80%異常も脳に送って記憶しているのです。
つまり、ヒトは視覚優位の生き物であり、目で物を見ているのでなく、脳で見ているのです。脳で理解し、認知しているのです。
だから、私達の脳では「見た物を信ずる」認識するのである。
逆に言うと、他の感覚、触覚、嗅覚、味覚、聴覚などの感覚で認知し、記憶することが重要なのである。
これらが脳の鍛錬に繋がり、記憶力の低下、五感などの低下を緩やかにし、脳の活性化に繋がるのです。
つまり、「脳は使わないと錆びる」のである。この言葉は、脳細胞の死滅と関係があり、私達ヒトでは20歳を過ぎた頃から毎日10万という数の脳細胞が死滅して行くのです。但し、五感を総動員し、脳に刺激を送ることで、脳細胞の死滅を緩やかにし、脳細胞が死滅した別ルートで脳細胞が甦る脳力が働くのです。
この働きを「可塑性」という脳力が働き、脳を活性化させるのです。
これらの鍛錬こそ、健康脳に繋がり、精神的にも身体的にも健康に繋がるのであると私は信じている。
今後とも、私共はヒトの五感(感覚)と脳の研究を通して皆様に健康脳の勧めをして参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

視覚と味覚の関わり!

2007-11-25 10:08:57 | 感覚、五感
ヒトが料理を見え前にして、(美味しそう)と感じるのは、以前にそのレストランなどで料理を食べた(味覚)美味しいという「記憶」である。
その記憶とは、短期記憶などの記憶ではなく、長期的記憶、手続き記憶とも言うが、短期記憶は海馬という場所で記憶され、1週間から10日程度記憶されると必要のない記憶は忘れ去られるのです。
料理が美味しいと「感動」を覚えると長期記憶(大脳新皮質味覚野)に記憶され、長い期間記憶されます。
フランス料理やイタリアン料理などは、盛りつけや器などにも拘りがあり、見た目と素材の匂い効果など、ヒトの五感を揺さぶる刺激が施されています。
見た目が美しいと料理がきっと旨いはずとヒトの脳は勝手に理解「認知」するのです。
そして、その料理を味わったときに美味しいと裏切らなかったと納得し、次にまたその料理やレストランを訪ねたいと思考するのです。
この脳の思考性の繰り返しで「常連さん」になるのです。
フランス料理の一流のシェフは、料理の腕を上げるために、五感の一部を特に鍛錬します。それは、味覚ではなく「嗅覚」なのです。実は、味覚は嗅覚と(共通感覚)という、感覚の関係で深い関わりがあるのです。
現に、目隠しをして、鼻をつまんで、リンゴジュースとオレンジジュースを飲むとなかなか味の違いが分からないのである。
だから、風邪などひいて鼻が詰まっている状態では料理は美味しくないと感じるのである。
また、味は味覚細胞の「味蕾」で鍵と鍵穴の一致で、甘い、酸っぱい、苦い、
塩味などを感じます。この味蕾細胞は10日前後で新陳代謝される細胞でもあります。高齢者になって薄味や微妙な味加減が理解できないのは、この味蕾細胞の新陳代謝が悪いからである。味蕾細胞の新陳代謝の栄養素はZn(亜鉛)であり、
ビタミンCによって吸収しやすくなり、体内に取り込まれるのである。
牡蠣貝にレモンを掛けて食べるのは、美味しさよりも亜鉛の摂取効率を高めるためである。一流のシェフや料理人が腕を上げたければ、亜鉛の摂取に心がけ、食材の匂い、特に新鮮な食材の匂いを嗅ぎ分ける鍛錬を積み重ねることである。
視覚と味覚の関わり、
目で料理を確認し、美味しそうと言う「感覚」が食欲に関わっている脳部「視床下部」を刺激し、(食べたい)という思考になります。
そして、大脳新皮質の味覚野で美味しいという感覚が記憶されており、その美味しさと比較して、この料理は美味しい、まずいと判断するのです。
大脳新皮質の味覚野の味の記憶から「味の識別」をします。次に第2次味覚野で食の認知をして、以前に食べた美味しい記憶などと照らし合わせて、美味しい、まずいと判断するのです。
グルメという言葉は、この美味しい料理の記憶量に関係している言葉です。
例えば、昨日、日本でもミシュランの三つ星レストランが8箇所のお店が選ばれましたが、世界でも現在58箇所しかありません。その内、日本が8箇所というのは驚きの数字です。
これは「ワビさび」や五感を総動員して料理を造る日本人独特の「感性」が生み出した結果でもあるのです。
このように、視覚から得た情報が脳の記憶を引き出し、美味しいとと感じる感覚と食べたときの「味わい」匂いなどと五感を刺激する料理が美味しいと感じるのです。他に、焼き肉の焼く音やレストランのBGMなどの効果や料理の匂い、器を手に取ったときの感覚など五感を刺激させる方法を熟知しているレストランシェフなどは一流である。
これらが視覚から味覚との関係です。
男女の五感の特徴!
男性と女性の脳の働きは、同じ人間でありながら大きさも、重さ、働きの特徴にも違いがあります。
大きさは、男性1400g前後、女性1350gと少し女性が軽いのですが、脳が大きく、重いからと優れている訳ではありません。
特に男性と女性の脳の働きの大きな違いは、女性より、男性が視床下部という脳部の細胞の数が多く、この脳部こそ、食欲や性欲、欲求を司っております。
男性がスケベと言われるのは、実はこの脳部の脳細胞の数が多いからです。
逆に女性が男性より、脳細胞が多いのは「脳梁」という、右脳と左脳をジェインとしている脳部に違いがあるのです。
だから、女性がおしゃべりで、空間認知が苦手、地図が読めないヒトが多いのです。男性と女性が口喧嘩すると男性が適わないのは、男性は理論立てて話すのに対して、女性は直感的に話すので、男性は適いません。
五感では、女性は特に嗅覚と味覚が優れています。男性は視覚と触覚が優れています。人間がサルから枝分かれしたホモサピエンス(400万年前)頃には、男性は広い草原を、獲物を求め狩りに出掛けるため、遠くを見通す目(視覚)が必要となる。自分の居場所が分からないと塒に帰れないので「空間認知」に優れている。
狩りなどをするために、鏃(やじり)などを造るため触覚が発達したのである。
その頃、女性は塒で子供を産み、育てる役割があり、隣同士助け合って生きなければ成らなかった。だから言語が発達(コミュニケーション能力)に優れ、男性が獲物を持ち帰ったのを調理しなければならないので、腐っていないか、食べられるのか、匂いと味覚が発達したのである。
これらの本能的遺伝子プログラムが現在の私達「ヒト」に受け継いでいるのです。
私達の味覚に関する実験で年齢別に男女に味の違いと正解を当てさせたところ、最も正解率の高かった年齢は20代の女性でした。
私は来年以降、五感がブームになると確信しております。ですから、
私のところにはブログを通じて、全国の女性から問い合わせや質問が沢山届いており、関心の高さを感じております。私の講座では受講者の8割は女性であり、20歳代の若い女性も多いです。
今月28日水曜日の神戸Kiss-FMラジオで朝の10:00~10分程度ですが、五感について、取材という形で私が出演いたします。
今後、一部ではあるがマスコミ等に私共の取り組みが紹介されるようになりました。
他に自動車などの工業製品の開発担当者、レストランのシェフ、化粧品会社の香水の開発担当者、印刷や工場の職人さん達など様々な人達に五感の重要性が見直されています。私は、これら五感の重要性を十数年前から提唱し、五感の欠如など提唱して参りました。
このようにヒトの五感と脳は「認知」という深い関わりがあり、五感を鍛錬することは脳の活性化、正常化に繋がるのです。
やっと世間が私の警鐘に耳を傾けるように成ってきたのです。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人工着色料・食品添加物(AFCA)は子どもの多動性を増強する?

2007-11-21 00:01:14 | 感覚
9月上旬、本報告がLancet誌オンライン版に掲載されるや、欧米では大きな反響が巻き起こったという。この試験で用いられている人工着色料・食品添加物(AFCA)の多くは日本でも使用されているため、今後、本邦においても広範な議論が展開されることを期待したい。
 AFCAの子どもの行動への影響が指摘されて30年以上が経過している。AFCAによる主な行動障害は多動性(過活動、衝動性、不注意)と推察されるため、この行動パターンを示す子どもは注意欠陥多動性障害(ADHD)でない場合でも、ADHDと診断されている可能性がある。また、最近のメタ解析ではADHDに対する有意な影響も示唆されている。
 Donna McCann氏(イギリス・サザンプトン大学心理学科)らは、AFCAの摂取が子どもの行動に及ぼす影響を広範に評価するために、対象年齢を拡大した検討を行った。Lancet誌9月6日付オンライン版、11月3日付本誌掲載の報告。
297名の子どもが2種類のAFCA含有ジュースとプラセボを飲用
本研究は、3歳児153名、8~9歳児144名を対象とした二重盲検プラセボ対照無作為化クロスオーバー試験である。各年齢群とも同じプロトコールに従ってAFCAを含む2種類のジュース(ミックスAおよびB)あるいはプラセボを6週間飲用した。
ミックスAには、人工着色料20mg[黄色5号5mg+カルモイシン(日本指定外)2.5mg+黄色4号7.5mg+赤色102号5mg]+保存料(安息香酸ナトリウム45mg)が、ミックスBには人工着色料30mg[黄色5号7.5mg+カルモイシン(日本指定外)7.5mg+キノリンイエロー(日本指定外)7.5mg+赤色40号7.5mg]+保存料(安息香酸ナトリウム45mg)が含まれた。
3歳児には1袋56gのお菓子2袋に相当する量のジュースにミックスA、Bを混ぜ、8~9歳児には2袋相当にミックスAを、4袋相当にミックスBを混合した。主要評価項目は、観察された行動のスコアおよび教師、両親による点数化に基づく全体的多動性集計(GHA)とし、8~9歳児にはコンピュータによる注意力の検査も実施した。
3歳児、8~9歳児ともに、AFCAによる有害作用を確認
16名の3歳児および14名の8~9歳児が、行動とは無関係の原因で試験を完遂できなかった。ミックスAは、すべての3歳児においてプラセボに比し有意に多動性のレベルを上昇させた(p=0.044)が、ミックスBとプラセボには有意差は認めなかった。ジュースを85%以上飲用した3歳児に限定した解析でも同様の結果であった(p=0.02)。
8~9歳児は、ジュースを85%以上飲用した場合に限定した解析でミックスA(p=0.023)、ミックスB(p=0.001)ともプラセボに比し有意に多動性レベルが上昇した。
多動性をもたらす特定の有害物質は不明
McCann氏は「食品中の人工着色料または保存料(もしくはその両方)は、一般集団における3歳児、8~9歳児の多動性を増強する」と結論している。
また、同氏は「今回の試験では各ミックス中の特定の有害物質は決定できない」とし、「食品への人工着色料の添加は不要と考えられるが、安息香酸ナトリウムは重要な保存機能を持つため同一には扱えない」と指摘している。(菅野 守:医学ライター)
以前に私のブログで人工甘味料や着色料の危険性について説明したことがある。
つい最近まで、現在も一部の飲み物やお菓子などの甘味料として「ステビア」という、植物がノンカロリーとして使用されていたのである。(写真はステビア植物)
アメリカやヨーロッパなどでは数年前にすでに禁止植物として扱われ、ダイエット食品などの使用を禁止したものである。
日本ではドリンクを中心にノンカロリー、ダイエット食品などの一部に未だに使用されているのだ。ステビアは独特の甘い味と薬くさい味が特徴であり、飲んでみるとすぐに分かる。
スポーツドリンクのノンカロリードリンクなどに多く使用されていたのである。
では、ステビアがなぜ、良くないかというと、砂糖などのブドウ糖などは脳のエネルギーになるのだが、ステビアなどカロリーは低いのだが、味覚の細胞(味蕾)の新陳代謝に影響を与え、甘さを誤魔化すのである。つまり、味覚本来の甘さを感じなくなり、微妙な味加減が分からなくなる可能性があるのです。
また、ステビアには微量ではあるが、脳を覚醒する働きがあると言われているのだ。
大量にステビアを摂取すると味覚は勿論、嗅覚などに異変を起こすのである。
日本においてはこれらの規正も甘く、現在も世界レベルの禁止されている甘味料や着色料、食品添加物など多く使用され、私達の口に入っているのである。
特に、幼い子供達には注意が必要である。それは、脳の発達と比例して、味覚など育って行く課程において、認知の仕方に異変が生じると脳内物質が同時に変化する可能性があるのです。
私達中年以降の人達が子供の頃は自然志向の食品が多かったので、味覚などの異変が生ずることは少なかったが、一部の無果汁ジュースと言われる価格の安いジュースに「チクロ」Cyclamateと言われる甘味料が使用され、その昔大問題になったことがあり、現在では使用は禁止されている。
私の母親は絶対に飲ませなかった。頭が馬鹿になるからと言われたものである。満更冗談で言っていたのではないようである。
日本において、最近、賞味期限や食材の誤魔化し、偽装など続いているが、私達消費者は自己の五感を鍛錬して、良質な食材、食品、飲み物を感覚で選びたいものである。口に入れる物ほど慎重に選びたい物である。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リハビリで脳活動が拡大!

2007-11-20 06:44:06 | 感覚
リハビリで脳活動が拡大 脊髄損傷のニホンザル
記事:共同通信社 提供:共同通信社【2007年11月16日】
脊髄(せきずい)の部分損傷によるまひの後にリハビリを続けると、脳の活動領域が拡大し、失われた機能を補うことを自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)などのチームがニホンザルの実験で突き止め、16日付の米科学誌サイエンスに発表した。脳活動を適切に測りながら行うリハビリ法を開発できれば、より効果を挙げることが期待できるという。
チームは、脊髄の一部を傷つけ指の動きをまひさせたニホンザルに、人さし指と親指でエサをつまむリハビリを繰り返し、脳の活動を陽電子放射断層撮影装置(PET)で計測した。
リハビリ開始から約1カ月間は、本来指を動かすのに使われる脳の領域の活動が高まり、さらに損傷前には使われなかった反対側の脳も働いた。
3カ月後に指の動きが回復。その際、反対側の脳の活動はなくなったが、本来の活動領域の範囲が広がり、働きも高まっていた。
損傷前より余分に働いている脳活動を薬剤で抑えると、指がうまく動かなくなったことから研究チームは、指の機能を回復させるため、損傷した脊髄のルートを迂回(うかい)して脳活動が広がったり高まったりしたと判断した。
伊佐正(いさ・ただし)・生理研教授は「脳活動から患者の予後を予測したり、脳への刺激で体の機能回復を促進できる可能性がある」と話している。

脳卒中などの後遺症で運動障害が起こった場合、リハビリの頑張りが重要になるが、その重要性を証明するような自然科学研究機構生理学研究所の発表である。
私達人の脳はダメージ(損傷)を受けた脳細胞の肩代わりをするのが、リハビリ効果である。
但し、努力無しに脳細胞は活性化しないのである。
以前にも私のブログで紹介したが、指先の細かな動き(刺激)が運動野を刺激し、脳を活性化させるのである。
だから、脳卒中などで運動性能力を失うと、まず指先の動かしや握る力のリハビリから開始することが多いのである。
人の触覚(手)は「第二の脳」「外に飛び出した脳」と言われる由縁であり、それだけ。微妙な動きも可能にしているのである。
現に、ロボット工学で生卵を割らず握れるまでの技術に何年も費やしているのである。
私達の手先の運動は左右対称(アシンメトリー)に成っており、右手は左脳の運動野が支配している。逆に左手の動きは右脳が支配しているのである。
最近注目されている。腕の運動リハビリに鏡を使用した脳刺激法がある。
ラマ・チャンドラ博士(脳生理学者)が開発した者である。
以前、同様の物を私が作成し、今年の春に私の地元の施設で中年男性が脳梗塞の後遺症によって、右腕に運動性障害があり、これらのリハビリに使用したのである。
仕組みは至って簡単である。二枚の合わせ鏡と私は段ボールを使用したが、両手が入るようにして、鏡に手を映しだすものである。(写真参照)
動かなくなった手も両方をそのボックスに入れて、動く手を鏡に映しだして、動かなくなった手の指先を刺激する方法である。
動く手を鏡に映すことで、動かない手も動く様に見えるのである。
脳の騙し(幻覚効果)とも言える方法である。
短期間では効果が薄いが、リハビリの長期によっては可成りな効果が期待できるのである。
この箱をラマ・チャンドラボックスと私達は呼んでいるが、元数学者の栗本氏が脳梗塞に疾患し、左手の運動性障害が起こり、この方法で普通に動くまで回復したのである。
何より、本人のリハビリの取り組み姿勢と頑張りがリハビリの効果を高めたのである。
このように人の脳(脳細胞)は死滅した場所以外の場所で肩代わりし、本来指を動かすのに使われる脳の領域の活動が高まり、さらに損傷前には使われなかった反対側の脳も働いたのである。
本の題名ではないが「猿でも出来るリハビリ」である。
現在、脳卒中や事故などで運動性障害のある方々には、決して諦めず、否定的に思考せず、リハビリに頑張って欲しいと思います。
動かなくなった自分の手足をもどかしいと思うかも知れないが、否定的に考えずに前向きに思考することである。
この思考性が脳を刺激し、活性化させるのである。諦めて努力しなければ、脳細胞(運動野)はニューロンネットワークを広げることが出来ず、加齢と共に衰え、加速的に死滅して行くのである。
だから、努力して諦めずにリハビリを続けることである。運動性だけでなく、手足を動かすことは脳全体を刺激することにも繋がるのである。
私が皆様に脳の健康を提唱しているが、脳を若々しく保つには定期的な運動と規則正しい生活、脳の栄養素(食事)と前向きな思考、それから好奇心を持って何事にも取り組む姿勢が重要であり、脳を活性化、正常化させるのである。
私達の身体の健康、免疫力などをコントロールし、司っているのは「脳」なのである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒトの五感がなぜ重要なのか?

2007-11-19 06:35:29 | 感覚、五感
最近、私の会社や私宛にメールや電話などでの問い合わせ、取材なども急激に増えて参りました。
私共はすでに十数年前からヒトの五感の異変や重要性を提唱して参りました。
研究を主にしていたため、企業としては成り立ちが難しく、他の仕事をしながらも生計を立てて参りましたが、やっと自立して企業らしい仕事が出来るようになりました。
昨日も神戸のFMラジオ番組からの出演依頼やケーブルテレビの取材、専門雑誌の取材なども多くなりました。
中には、有名女性社長からの問い合わせもあります。
これら私共に取材や問い合わせが増えてきたことは嬉しい限りなのですが、逆にヒトの五感「感覚」に異変が生じており、数々の感覚異変が原因での事故や事件など多発している背景が有ると言うことなのです。
最近も食品を中心に賞味期限や原材料の誤魔化し事件など多発しております。
これらの背景には私達の感覚の偏りや五感の鈍感、欠如があるのです。
私達ヒトの五感は「視覚優位」であり、80%以上の情報を視覚から脳に送っているのです。
ですから、見た目だけで判断や認知しているので、賞味期限や見た目の良さだけで判断し、後で後悔することにも繋がるのです。
また、企業でも商品開発や企画の制作でも見た目の良さや格好良さなどで決定することが多いのである。
食品会社であれば、見た目も重要かも知れませんが、味が勝負になるのですが、味に拘ると匂いが疎かになるのです。
実は、食品などは匂い「嗅覚」が大切で重要なのである。やはり、総合五感と私は称しているが、ヒトの五感全体を刺激する商品開発や創造性が最重要課題でもあるのです。
以前に大手の自動車会社にメールで指導した。ヒトの五感を刺激し、運転する感動や車の楽しさを感じさせる車造りが重要であると指摘した。
イチロー選手のコメントが証明したように、現在、ヒトの五感こそ物造りは勿論、ヒトの脳の活性化、ヒトの能力のアップなどに欠かせない鍛錬法であるのです。
高層マンションで生まれた幼い子供達がマンションのベランダから落下する事故も多発しているが、これらは「危険回避能力」の欠如の現われであり、人間が本来持っている「本能」にも異変が生じているのです。
怖さという感覚が育たずに子供達が成長すると高さの怖さ、凶器などの怖さを理解できないのです。
ですから、現在の子供達に言葉で何十編「命の尊さ」を唱えても理解されず、逆に鬱陶しく感じられるのです。
これらを私は「実体験不足」が生み出した感覚異変であると警鐘を鳴らしているのです。
以前にある小学校で子供達の感覚異変について講演したことがあるのだが、ある母親からの質問に私は愕然としたことを今でも覚えている。
質問の内容は、台所に置き忘れたリンゴが一部腐りかけていたのだが、それをお腹の空いた小学女児が食べて、気持ちが悪くなり嘔吐したので、味覚に異常があるのではないかと言う内容の質問でした。
これは決して味覚の異常ではなく、実体験不足と危険回避能力の欠如の現れなのです。私達でしたら腐ったリンゴは触った柔らかさ、腐った独特の匂いで感じ取り「腐っている」と脳が理解し、食べてはいけないと脳が判断するのです。
腐ったリンゴを食べてしまった女児は、これら一連の脳のインプットとアウトプットの認識に異変が生じているのです。
私達ヒトは五感から入った情報(インプット)された情報を脳内で計算→判断→決定→行動(アウトプット)するのですが、これら思考性の計算と判断に異変が生じて思わぬ行動を起こすのである。
少なからず少年犯罪の多くが、私は感覚異変であると提唱している。つまり、ヒトの五感情報の偏りと欠如が生み出した結果でもあるのです。
私の研究課題でもある「五感と脳」の重要性がここにあるのです。
視覚優位の感覚で理解し、認知するとヒトの脳内では物事を上辺だけで理解し、認知するのです。ですから正しい計算、判断が出来ないことが多いのです。
ですから、他の感覚を駆使し、五感を総動員することで「本質」を理解でき、認知するのです。
このようにヒトの五感を総動員し、鍛錬することでヒトの脳は正常化し、活性化するのです。
これら子供の頃から鍛錬することが記憶力のアップや学力の向上、ひいては、創造性などの能力アップにも繋がるのです。
これらの創造力が企業防衛や発展に繋がるのである。
以前に大手家電メーカーが昔ウォークマンというブランドで世界を席巻したメーカーが最近まで低迷を続け、企業の存続も危ぶまれたのである。
これらの原因が社員の五感(感覚)創造性の欠如なのである。
ヒトの五感の重要性を今月28日(水)の10:00~約10分間、Kiss-FM KOBE「BRAND NEW KOBE」という朝の情報番組で視覚と味覚などの話を致します。取材という形で私が出演致します。
今後、私共の会社や私がマスコミ等の取材は増えると思われるが、なるべくマスコミ等での顔出しは控えたいと考えている。私の主目的はあくまでも、ヒトの五感と脳の重要性の提唱であり、五感の欠如の警鐘を鳴らし続けることで社会貢献が目的であるからです。
今後とも私共はヒトの五感の重要性を提唱して参ります。
私共の五感教育研究所の室長のブログ「五感教育プログラム」もご参照下さい。
アドレスはhttp://www.webbien.biz/gokan/gokan.htmlとなります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬はノロウイルスの流行期。予防するためには

2007-11-17 07:09:26 | 感覚
記事:毎日新聞社 提供:毎日新聞社 【2007年11月14日】
安心・安全ナビ:冬はノロウイルスの流行期。予防するためには。
 ◆冬はノロウイルスの流行期。予防するためには。
 ◇手洗い徹底が第一--調理器具の殺菌も 食べ物からの感染防ぐ
秋が深まり、食欲をそそられるこのごろ。でもこの時期は昨年、高齢者施設やホテルなどで集団食中毒(感染性胃腸炎)を引き起こしたノロウイルスの流行期でもある。現在、有効なワクチンや抗ウイルス薬もなく、対症療法しかないため予防が何より大事だ。
ノロウイルスは68年、米国オハイオ州ノーウォークの小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者の便から初めて検出された。手や食べ物を通し口から感染して腸で増殖した後、嘔吐(おうと)・下痢・腹痛などに襲われる。健康な場合は2-3日で回復するが、子どもやお年寄りは脱水症状などで時に重症化することもある。
厚生労働省によると、昨年のノロウイルスによる食中毒は499件(前年比225件増)、患者は2万7616人(同1万8889人増)で、食中毒の主原因の一つ。感染経路は(1)便や嘔吐物から手などを通して(2)感染した人が作る食べ物から(3)ウイルスに汚染された貝類を生あるいは十分に加熱調理しないで食べた--など。培養が難しく、基本的な血清型がわからないためワクチンを作ることができない。
どう防げばいいの? 国立感染症研究所は「予防や感染拡大防止さえすれば、そんなに恐れる必要はない。昨年は知識不足で被害が広がった」と説明する。確実な方法は手洗いの徹底だ。ノロウイルスを扱う同研究所では、手洗いの徹底により、感染した例はない。食べ物からの感染以外は防ぐことができるという。
では、食べ物からの感染は? 調理器具等は洗剤で洗い、塩素系の漂白剤でふくことで殺菌できる。まな板や包丁などは熱湯(85度以上)で1分以上の加熱も有効。
それでも、原因がよく分からず嘔吐したり下痢をしたら、水分と栄養の補給が大事だ。スポーツドリンクなどがお勧め。ひどい場合には病院で点滴をしてもらう。下痢止めなどは回復を遅らせることがあるので使わないほうがいい。
感染した場合は拡大防止も大事。感染しても発病しない人や、症状がなくなってからも1週間ほどウイルスを排出し続ける人もいて、自覚症状がないまま周りにまき散らしていることもあるという。「家族の誰かがかかった場合、症状がなくても自分も感染していると考え行動したほうがいい」と同研究所。
最後に一つ朗報。このウイルスは96年以降、2年に1回変異してきたが、今年は2年目に当たる。同研究所は「おそらく免疫ができているので昨年ほどは流行しないのでは」と予想する。でも「多くの人で症状がそれほど重くないことが、逆に感染を広げてきた。人の側の問題も大きい」と指摘。心しよう。【北川仁士】
今年の風邪ウイルスの流行はすでに10月から始まっており、例年の12月から年明けに大流行する香港風邪やスペイン風邪などのインフルエンザが知られているが、今年の風邪ウイルスは夏場沖縄地方で流行したタイプの新型の風邪ウイルスの可能性が高くなっているのである。
以前東南アジア地方で大流行した「サーズ」など新型のウイルスが遺伝子の変化に様々なスーパウイルスに変化しているのである。
今月も小学校や中学校で学級閉鎖や学校閉鎖になったところもすでに今月に入ってから起きているのである。
例え、予防接種しても風邪ウイルスの形がはっきりしないと、免疫力が弱い子供や高齢者では風邪をひいてしまうのである。だから、私共はワクチン接種を二度行うことを推進している。
写真はインフルエンザウイルスである。(上記の写真参照)
タミフルが現在、風邪対策の薬として有名だが、副作用によって幻覚や幻聴など10代を中心に自殺者まで発生しているのである。
タミフルの主成分、キシミという植物が弱いが毒性があり、幻覚や幻聴などを起こすとされているのです。日本では幻覚との因果関係がはっきりしないとし、使用認可を出しているが、アメリカや海外では10代や子供、高齢者への服用を禁止している薬剤の一つである。
私のブログで仮説ではあるが、タミフルの幻覚作用について詳しく説明しておりますので、ご参照下さい。
風邪予防やウイルス対策には免疫力を向上させるのが一番なのですが、誰でも簡単に免疫力は上げられないので、やはり、まめな手荒いとうがい、ビタミンC(果物)の摂取とビタミンD(日光浴)などの摂取に心がけ、風邪をひいていなくても立体マスクの着用をするなど、十分な睡眠と暖かな格好で睡眠をすることである。
これから寒い時期、こたつや電気カーペットの上でうたた寝したりするとすぐに風邪をひく原因になります。
睡眠不足が2日程度続くだけでも免疫力は低下し、元気な人でも風邪をひきやすくなります。
また、今年の風邪ウイルスは今までに風邪をひいたことがないと自慢している人でも風邪をひきます。
現に、私は15年ぶりに風邪をひき、5日間程度、喉と鼻風邪程度で済んだが、それも風邪薬を服用せず、免疫力だけで治したのである。
私はワクチンを接種しなくても、今年の風邪の耐性免疫が出来上がり、今年は風邪で会社を休んだりすることはないと思われる。但し、今年の風邪は油断大敵であることを、私から指摘致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガン細胞を狙い撃ち、新療法の可能性!

2007-11-16 00:02:38 | 感覚
がん細胞狙い撃ちし、抑制 新療法の可能性、名古屋大
記事:共同通信社 提供:共同通信社 【2007年10月15日】
遺伝子情報伝達を担うリボ核酸(RNA)の働きを邪魔する「RNA干渉」という現象を利用、がん細胞を狙い撃ちにして胆管がんの進行を抑えることに、名古屋大の浜口道成(はまぐち・みちなり)教授(腫瘍(しゅよう)生物学)と国料俊男(こくりょう・としお)研究員らのグループがマウス実験で成功、米国のがん研究誌に15日、発表した。
副作用を伴わず、末期でもがんの進行を抑えて延命効果を得たという。現在外科切除しか有効な手だてがないとされる胆管がんに新たな治療法が生まれる可能性がある。
グループは、胆管がん患者十数人の細胞増殖に関係する遺伝子1176個を解析。がん組織では「Nek2」という遺伝子が活性化していることを発見。この遺伝子の活動を抑えるのにRNA干渉を利用した。
浜口教授らは、遺伝情報をコピーしタンパク質合成を指示する役割のメッセンジャーRNAに着目。メッセンジャーRNAを分解することができるリボ核酸のsiRNAを、Nek2を標的にするよう人工的に設計。そのsiRNAをメッセンジャーRNAにくっつけると、分解し、がん細胞は自ら死滅したという。
実験で、浜口教授らはこのsiRNAを人の胆管がんを移植したマウスに注射。その結果、がんだけが小さくなって死に、ほかの正常な細胞に影響が出なかった。また胆管がんが腹部に拡散し外科切除で治せない末期のマウスのうち、siRNAを注射したマウスだけが1回の注射で1週間程度延命、副作用もなくがんの進行を抑えられた。
同じ方法で膵臓(すいぞう)がんと乳がんの抑制にも成功。大腸がんにも応用できる可能性があるという。
浜口教授は「人体に投与できる薬の開発を進めたい。またこの方法でがんを小さくできれば、これまで治療が困難だった末期患者にも外科切除の余地が出てくる」と話している。

私はこの記事を拝見し、驚きと近い将来ガン撲滅への明るい希望が見えてきたと感じたのである。
従来の治療や薬の投与では末期ガン患者に対して、ガンの進行を抑えて延命効果を得ることは不可能であった。
遺伝子治療の研究は癌細胞に限らずあらゆる病気の治療に注目されているのだ。
但し、研究機関や研究者不足、何より予算不足によって、遺伝子研究も日本では何カ所しか行っていないのである。
各関連大学や千葉県の木更津市に設立してある「上総DNA研究所」などで本格的な人間の遺伝子研究など行われているが、アメリカなどから比較すると規模も予算、人材(研究者)の確保も桁違いである。
その中で今回の名古屋大学の研究グループが見つけ出したガン細胞をピンポイントで狙い撃ちし、ガンの進行を抑えて延命効果を得たという研究結果内容は、今後のガン治療に対しての朗報であり、画期的なことである。
現在、日本人の病気での死亡原因の一番が「癌」であることから考えると、決して癌も怖い病気に成らないかも知れないのである。
初期に発見し、治療すれば可成りな確率でガン細胞を死滅させ、予防も出来るのである。
参考に写真は人の「子宮ガン細胞」である。
また、新薬の開発のヒントになり、「人体に投与できる薬の開発を進め、またこの方法で癌を小さく出来れば、これまで治療が困難だった末期患者にも外科切除の余地が出てくる」というものである。
末期癌患者に対して、手遅れということも無くなるかも知れないのである。
私共も近年中に構想している「医療産業都市計画」の中で生命科学研究所を構想しているが、その研究所では本格的な人の五感や脳、遺伝子研究、難病などの研究、新薬開発、研究などを行う予定だが、研究者は日本人に限らず諸外国から優秀な研究者を集めたいと考えている。
そのためには、海外で活躍している医師や関係者などの協力や理解、支援も必要なのである。
今後とも私共は、病気で悩んでいる多くの人達に朗報を届けたく思い、新たな治療方法や新薬などの紹介や研究にも力を注ぎたいと思います。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

医師の8割が「不養生」と感じている!

2007-11-15 00:06:56 | 感覚
医師の8割もが自身を“不養生”だと感じていることが、日経メディカル オンラインの調査で明らかになった。では、どんなところがどのぐらい不養生なのか。まずは、医師の睡眠時間や労働時間について、調査結果を見てみよう。
医師の平均睡眠時間は5時間55分
日経メディカルオンラインが医師会員を対象に調査を実施したところ、841人から回答が寄せられた(調査概要)。この調査の結果、医師の1日当たりの睡眠時間(ただし、当直、休日は除く)の平均(注1)は5時間55分だった。その分布は、6時間(343人、全体の40.8%)が最も多く、5時間(224人、26.6%)が続いた。4時間以内の人(7.5%)もいた。
一方、医師が「人に勧める睡眠時間」の平均は6時間55分。つまり、多くの医師は、自分が必要だと考える時間より短い睡眠時間しか確保できていないのだ。この「人に勧めるより睡眠時間が短い」医師の数は、比較が可能だった回答者834人のうち566人(67.9%)にも上る。さらに、睡眠5時間の医師224人、睡眠4時間以内の医師63人に限ると、「人に勧める睡眠時間」が確保されていない率はそれぞれ97.3%、100%だった。
 自由意見欄からは、少しでも睡眠時間を確保しようと努力している姿が浮かび上がる。
◆どこでも暇を見付けて寝る。(50歳代、小児科、公的病院勤務医)

◆短時間でも仮眠を取る。(40歳代、精神科、公立病院勤務医)

◆昼休みに仮眠を取る。(40歳代、内科、診療所開業医)

◆自宅に帰らず医局で寝る。(30歳代、放射線科、大学病院勤務医)

◆昼間に少しでも時間ができたときは仮眠を取る。(40歳代、外科、国公立病院)

◆診療の合間に仮眠をどんどん取る。睡眠導入剤と安定剤で睡眠を確保する。(40歳代、内科、私立病院勤務医)
(埴岡 健一=日経メディカル編集委員)
私が心配しているのは、脳外科や心臓血管外科、産婦人科医、小児科医、救急医などの「専門医」と言われる医師達である。
激務と言われる医師達である。一週間の内に何度も夜勤があり、仮眠程度の睡眠で頑張っているのである。
だからか、若い医師達は専門医を目指さずに、効率のよい「開業医」を目指すのである。日本では世界的に見ても人口1000人に対して医師が2名と先進国30カ国の中でも27番目で、専門医に絞ると人口1000人に対して0.5人程度と極端に低く、世界レベルでも最低である。
逆に多いのが整形外科の医師達である。医師免許があればすぐに整形美容外科医となれるし、簡単な手術だと考えている医師が多いようです。
決して簡単な手術ばかりではないのだが、中には患者とのトラブルも多いのも整形美容外科であり、手術の値段も時価や値段もまちまちでこちらの方もトラブルが多いのである。
所謂、儲かる病院、医師の収入も高いのでなりたがる医師は多いのである。
この整形外科だけは日本は世界レベルでも高いのである。これら専門医、特に脳外科などは今年、脳外科医として目指した医師は全国でたったの550名を切っているのである。
その中でも数年後に年間100時間を超える手技を行っている医師は十数名までに成るだろう。このままでは日本は開業医や整形外科、内科医などの偏った分野だけになり、専門医の不足から公立病院の運営も出来なくなり、廃業や倒産する病院が今後も増加傾向である。
最近も東京の赤羽にある東十条病院など歴史もある公立病院が廃業になり、地元の患者さん達は近くの病院や隣の区の病院に紹介されたのである。
一般企業の医療の参入が廃業の原因の一つとも言われているが、何より医師不足とスタッフの人材不足なのである。一人の医師が退職すれば、他の医師の負担とストレスも多くなる。そして、また一人と辞めて行くのです。
この繰り返しで病院の運営が出来なくなるのです。私共は私の地元の千葉や北関東に救急病院の設立構想をしているが、日本の企業や海外からの融資や支援などで病院の設立を考えているのである。
つまり官民一体の取り組みが今後、医療改革には必要なのである。
そして、アメリカのように病院のスタッフの4割以上が諸外国からの医師や看護師などスタッフが働いているのである。
なぜ、日本だけは日本人に拘り、外国人医師や看護師を毛嫌いするのか私には理解に苦しむ。やはり、仕事量が減ったり、給料が下がると思っているのだろうか?
そんなことは決して無いのだが、私共は私達が構想している病院で外国人医療関係者の勤務も構想している。また、関係者の理解と協力をもとめ医療関係者不足の解決策になればと願っている。
そうしないと専門医や日本の医師は益々減り、若い人達は医師になりたがらないのである。今後とも私共は外科医の遣り甲斐と必要性を提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カフェインが高齢女性の認知力低下を抑制する!

2007-11-14 00:05:12 | 感覚
カフェインは高齢女性の認知力低下を抑制
2007-08-06 16:16:14 -0400 (ロイターヘルス)発
ニューヨーク(ロイターヘルス)‐長期的プロスペクティブ研究の結果によると、1日数杯のコーヒーか紅茶は高齢女性の神経変性の進行を抑制するが、カフェインは認知症自体には効果がない。
小規模の多施設共同横断研究も同様の結果を示唆していると主研究者のDr. Karen Ritchieらは述べているが、これらの研究は通常、規模が小さいため重要な交絡因子が考慮されていなかった。
Neurology誌8月7日号で発表された新しい研究に、認知症を発症していない65歳以上の男性2,820名と女性4,197名が参加した。カフェインは”ユニット”で表され、1杯のコーヒーには100mgのコーヒーが、1杯の紅茶には50mgの紅茶が含まれているとみなした。認知力低下の共通決定要因である社会人口学、生活様式、臨床的変数を補正した後にオッズ比を推定した。
長期間のカフェイン摂取は比較的安定していた。ベースライン時の摂取量が1日3ユニットを越えたのは女性では16.4%、男性では13.2%であった。
4年後に、女性を対象にしたIsaacs testを行ったところ、用量依存的反応が認められた(1日1から2ユニットの摂取量のオッズ比は0.91、1日3ユニット以上の摂取量のオッズ比は0.66;傾向のp=0.001)とINSERM U888(フランス モンペリエ)の科学者Dr. Ritchieらが報告している。
関連性が統計的に有意だったのはコーヒーの摂取量が1日3杯以上の場合のみであった。差異が認められたのは主に言語想起テストにおいてであり、空間視覚作業能力を保持する傾向にあった。
男性における認知機能には、カフェイン摂取の効果がないようであった。
ベントンテストおよびミニメンタルステート検査の結果は男性・女性を問わず認知機能に対する効果はマイナスであった。さらに、ベースライン時のカフェイン摂取量は全コホートにおける認知症の発症と関係がなかった。
Dr. Ritchieらはカフェインが「軽度の認知力低下を緩和することのみに有効である可能性がある」と提議している。

私はコーヒーが好きで毎日2杯以上飲んでいる。私は若返りの水と称しているが、それには理由がある。コーヒーのカフェインが覚醒作用によって脳の活性化、利尿効果によって血液のサラサラ化し、美肌に繋がるのである。
私は、仕事時での疲れを取り除くために、朝方水筒に入れ立てのコーヒーを入れて持ち歩いている。
私のコーヒーの拘りは、インスタントや缶コーヒーは飲まないことである。
やはり、コーヒー豆や粉をドリップして飲んでいる。
缶コーヒーやインスタントコーヒーではポリフェノール値やカフェインの量が少なく、美味しくないのである。
この方が経済的でもあるのです。
だから、コーヒー豆100%の物でなければ効果が薄いのである。
午後の一時の憩いに美味しいコーヒーとシュークリームやお菓子など脳に良い飲み物と食べ物を選んで下さい。
これからの時期、好きな本を片手にコーヒーや好きな音楽を聞いたりと和むことが重要なのである。
この和みが脳を元気づけ、活性化させ、身体の健康にも繋がるのである。
皆様も、コーヒーやココアを楽しみながら飲んでみては如何でしょうか。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ココアが血管内機能を改善!

2007-11-13 06:44:53 | 感覚
ココアは血管内皮機能を改善
2007-03-27 13:25:16 -0400 (ロイターヘルス) 発
ニューオリンズ(ロイターヘルス)- 研究の一環としてココアを毎日飲用した、過体重である以外は健康な成人において、血管内皮機能が改善した、と 第56回米国心臓病学会年次学術集会の期間中に研究者らが当地で報告した。
Yale University(コネチカット州ニューへブン)のDr. Valentine Yanchou Njike は、ココアの持続的な摂取が血管内皮機能に及ぼす作用を上腕動脈の血流依存性血管拡張反応として測定した、単盲検、プラセボ対照、クロスオーバー試験の結果を発表した。
冠動脈疾患の徴候が無く、過体重である以外は明らかに健康な成人39名が試験を完了した。BMIは25~35であった。腹囲は、女性では88 cmを上回り、男性では102 cmを上回った。
「我々が過体重被験者について研究を行ったのは、彼らの心疾患リスクが上昇しているからである 」とDr. Njikeは述べた。
被験者は、単盲検、プラセボ対照、クロスオーバー試験への切り替え前に4週間のウォッシュアウト期間が設定され、それぞれの割付に従って、カップ1杯の温かいココアまたはプラセボを6週間毎日飲用した。割当ては、砂糖入りのココア、砂糖なしのココアおよびプラセボであった。
血管内皮機能はベースライン時および、ココア22グラムを含む8オンス(液量)のココアの摂取から2時間後に評価された。砂糖なしのココアでは血流依存性血管拡張反応が2.4%上昇し、砂糖入りのココアでは1.5%上昇し、またプラセボは0.8%低下していた。
Dr. Njikeは、砂糖がダークチョコレートにおけるフラボノイドの作用を妨げ、血管内皮機能に対する効果を鈍化しているという仮説を立てた。効果のピークはココア飲用から約1時間後に現れ、その効果は約1-2時間持続した、とDr. Njikeは述べた。

以前にチョコレートが血管内機能を改善とすると私のブログでも紹介したが、ココアにも同様の作用があることが研究で解明されたのである。
ココアの中に含まれている。リグニンとテオブロミンが注目されている。
リグニンは、ポリフェノールが集まった食物繊維でココアに最も含まれる有効成分ポリフェノールの抗酸化作用と、食物繊維の整腸作用を併せ持った強力な効果を持つことが特徴。
他に、寒いときなどにホットココアを飲むと脳内に「セロトニン」という、抑制物質が働き、心地よくなる。また、脳の活性化され、記憶力の向上などに効果があるのです。
何より、ココアなどの飲み物は添加物や甘味料など含まれておらず、天然素材と身体に優しい飲み物の一つでもある。
特にココアには、テオブロミンという物質も多く含まれており、毛細血管の血流を良くする働きがある。
この働きが血管を押し広げる働き、抹消の動脈を拡張させ、毛細血管の血流を改善し、酸素や栄養素を行き渡せ体を健康にしてくれる。
だから、これから寒いときなどに飲むとより効果的である。
冷え性、むくみ、美肌に効果もあるのです。
私は、冬場にホットココアに牛乳を入れたり、時にはオリーブ油を少し混ぜて飲むとそうすると血液もサラサラになり、中年男性である私の肌年齢が20歳代後半という結果が出たのである。
私の健康の秘訣はズバリ飲み物である。一年中コーヒーは欠かさず飲んでいる。
冬場になるとホットココアを睡眠前に飲んでいる。
私は特に水分の補給に心がけ、夏場は3liter以上の水分と冬場でも2literの水分を補給している。
だから、トイレの回数一日10回以上は行っているのである。
女性の方々でトイレが近いといやなので、喉が渇いても水分補給をしない人達が多いが、実は血液や体液に良くないのである。何より、血液がドロドロになり、肩こりや身体の怠さ、冷え性、むくみなどの症状が現れるのです。
皆様も、血液と血管、循環器系の保護のためにココアやホットチョコレートなど体に良い飲み物を心がけて飲みましょう。
毎日お酒を飲む方々には、週に1回か2回はお酒を飲まず、代わりにココアなどの飲み物を飲んで下さい。草臥れた内臓が元気を取り戻すでしょう。
何より、女性の方々には美肌になるのでお勧めです。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脳障害のメカニズム解明 

2007-11-12 00:04:21 | 感覚
脳障害のメカニズム解明 てんかんでシナプス減少。
記事:共同通信社 提供:共同通信社 【2007年11月8日】
慢性脳疾患のてんかんの中でも、薬を服用しても発作が治まらない「難治性てんかん」の患者が記憶や学習に障害をきたす場合の脳のメカニズムを、東京都神経科学総合研究所(東京都府中市)や大阪大などのチームがラットなどで解明し7日、米科学誌ニューロン電子版に発表した。
重度の患者に脳機能障害が起こるのを予防する薬剤の開発につながる可能性があるという。
チームによると、てんかんの強いけいれん発作が繰り返し起きると、脳で情報がやりとりされる、神経細胞の接合部「シナプス」の数が減り、記憶障害などを引き起こす場合がある。
チームは、発作が起きたときに、神経細胞内でタンパク質「アルカドリン」が大量に作られていることを発見。詳しく解析したところ、アルカドリンが、シナプス間を接着している神経細胞の表面のタンパク質を減らす働きをすることを突き止めた。
難治性てんかんでは、アルカドリンが過剰になった結果、シナプス間の接着が切れてシナプスが消失、数が減るらしい。
チームの山形要人(やまがた・かなと)・同研究所副参事研究員(神経薬理学)は「アルカドリンの働きにかかわる酵素を抑える物質が薬の候補になり得る」と話している。

我が家には今年で9歳になるスムースコートチワワのチビと名付けた超小型犬が同居している。
昨年までこのチビが心臓肥大の原因でてんかん発作が連続的に起こったのである。
私の注意も有ったのだが、我が家ではお婆ちゃんがチビの面倒を見ているため、人間の食事を与えたことで肥満に成ったのである。
チビの現在の体重は1.3kgだが、昨年には1.5kgを超えていたのである。200gの体重の差ではないかと言うかも知れないが、人間の体重に換算すると20kgのダイエットに成功し,心臓肥大予防の薬とてんかんの薬を餌に混ぜて食べさせているので現在はてんかん発作も治まっている。
動物のてんかん発作も人間の発作も同様で,全身痙攣を起こし,舌を口から出して時には泡を吹くのである。
短い時間では30秒程度から長い時間でも1分位である。私は直ぐに心臓マッサージと口にタオルを加えさせ,舌を噛み切ることがあるからです。
私は冷静だが,お婆ちゃんは慌てて大声で私を夜中でも呼ぶのである。
だから,すぐに獣医に連れて行くように指示し,ダイエットと同時に薬の服用で数ヵ月後にはてんかん発作も治まったのである。
但し,連続的なてんかん発作で我が家のチビの脳のシナプスが急激に数を減らしたのか少し認知症の疑いがある。それは,食欲が並大抵ではないということである。少な目に3食あげているのだが,それでも物足りずオネダリするのである。可哀そうだとお婆ちゃんは言うのだが,私は断固としてあげないでと言っている。そうしないとまたてんかん発作を起こし,今度はそのまま死んでしまうと警告しているからである。
以前にも,私が電車の車内でてんかん発作を起こした中年女性の応急処置を行ったことがあるが,我が家のチビと同様に全身の痙攣と口から舌を出し,泡を吹いているのである。直ぐに私は持っていたハンカチで口に咬ませ,舌を噛み切らないようにし,頭を抱えて40秒ほど待ったら,意識を取り戻し,次の駅で下車させ救急車を手配したのである。
車内に居たお客さん達は驚くだけで何も出来なかったようである。車内の椅子から転げ落ちるように床に落ち,そのまま痙攣を起こしたのである。
その女性は目が覚めたのだが,頭がぼっ~としているようで私の呼びかけに朦朧(もうろう)としながらも,応答してくれたのである。
話を聞くと以前にも発作を起こしていたとのことで慢性的なてんかんだったのである。
私は危険であるから良い機会だから病院に行って精密検査と入院して休んだ方が良いと指摘し,救急車に乗せたのである。
このように脳障害の慢性脳疾患などの患者さんの多くは記憶障害や認知症などの症状に繋がり,悪化することもあるのです。
我が家のチビのように心臓肥大が原因で心臓発作と勘違いするような脳障害から起こるてんかん発作があるのです。
その後の後遺症として神経細胞(シナプス)の急激な減少傾向が見られるのです。
私達ヒトの脳は20歳を過ぎた頃から毎日10万という数のニューロン(神経細胞)が死滅して行くが,絶えず脳を鍛練するとその死滅した脳細胞を再生する脳力が働くのである。この脳力を「可塑性」という遺伝子的に解明されている。
日本人の研究者がこの遺伝子を見つけ出し「ムサシ遺伝子」と名付けたのである。この幹細胞が増殖することでシナプス同士の伝達が復活して脳細胞も死滅した脳細胞の一部を再生するのである。
だが,脳障害や慢性脳疾患のてんかん患者ではこの可塑性の脳力も低下し,記憶障害などに繋がると予想されている。
発作が起きたときに、神経細胞内でタンパク質「アルカドリン」が大量に作られていることを発見したとの記事に私共は感銘とアルカドリンの働きに関わる酵素を抑える物質が薬の候補になり得ると期待もしている。
私が構想している近年中に北関東での「医療産業都市計画」では生命科学研究所を設立構想しており,この施設で新薬の開発,研究,ヒトの五感と脳の本格的研究などヒトの脳に関わる最先端な研究を行いたいと考えている。
勿論,最終的な目的は寝たきり状態の人達を無くし,視覚障害者や五感の障害者の人達へのサポートなどの研究もしたいと考えている。
近い将来には,特殊なメガネをかけるだけで視覚障害者が杖を使わずに歩けるようになるだろう!
女性の高齢者の腰や膝の痛みも無くなり,再生医療の研究が進めば近い将来に高齢者に優しく,痛みのない感覚が得られるかも知れないのである。
今後とも私共は痛みや五感,ヒトの脳の研究に全力で取り組んで参ります。
五感教育研究所,主席研究員,荒木行彦,

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする