最近、小学校や中学校、高校で五感に関する内容の授業が増えている。
主に、総合的な学習や高校では、生物の時間などでこれらの授業が実施されている。
例えば、神奈川県横浜市にある付属小学校では、富山浩子先生のもと、「五感を育てる」と題して、(みみすま)という授業が実施されている。「みみすま」とは、耳を澄まして、町中や色々な音を聞き取り、それをマップや表にして表して行くという内容の授業です。先生が、色々な音を町中や音から職業を当てるなど、取材や資料集めに色々な場所に出かけて生徒に聞かせ、人の聴覚が大切なことを理解させたり、また、子供達に表現力を養うためにこの「みみすま」で感じたことを発表して貰っている。
生徒は、普段気に留めない音や音楽などに興味と感心を持つようになったのと、何により、生徒の表現力や集中力が身についたと先生は高い評価をしている。
他に、高校での例では、都心の千代田区に千代田学園という女子校があるが、そこに、伊藤晋先生が、実施している五感の授業がある。その内容とは、「五感という刺激をどのように脳へ伝えているか」また、私達の身の回りにある機器に取り組まれている「センサー」は、五感をデジタル化したものである。
生徒に、身近にある機器から五感に関係している製品や装置について調べさせている。
インターネットから引用することは禁止としている。
自分で絵に描いて解説図として作成させている。
このように、人の五感の仕組みやどのように五感から入った情報が脳に伝えられるのか理解することで、人の五感が重要であることを同時に理解させている。
アメリカの小学校では、週に2時間程度、5つの感覚についての授業を行っている。
果物の匂いを嗅いだり、りんごを齧った音を聞いたりして、食材や材料を理解する。
また、五感の大切を学んでいる。
指導する先生も教材化に力を入れ、創意工夫して指導しているから、授業も楽しいものになっている。アメリカの小学校の先生から写真入で授業風景のメールがありました。
上記のスライドをご覧下さい。
最近「食育」という言葉が流行っており、一部の小学校で「スローフード」という「味覚」の授業が実施されている、スローフードとは、ゆっくり楽しみながら食事をするというもので、一流のシェフが学校給食などを造りながら、生徒に食材の大切さや味覚の重要性を理解させている。この指導方法は、ヨーロッパでは歴史もあり、また、一流のシェフが指導に携わっている。やはり、良い食材を選び、味について指導する。
子供の頃から本物の味を感じることで、味覚が育ち、また、一流のシェフに憧れてその職業に夢を持つ子供も増えるのである。
イタリアなどでは、多くの学校で立派に授業として学んでいる。
日本にものこの風潮が広がっているようだ。特に、私は、ヨーロッパ以上に日本で必要だと提唱している。それは、加工食品や好むものだけ食べる傾向や食材には恵まれながら、「食」に乏しい日本の子供達、多くの子供達に味覚異常が疑われる現状がある。
現在では、学校教育というと小学校から英語や情報教育として、小学校の3年生からコンピュータの授業があります。但し、事前教育を実施している学校が少ない現状に私は警告を発しています。それは、私達の五感と深い関係にあります。コンピュータは、視覚優位の刺激だけで、一部触覚、プラスチックのキーボードを触るだけです。
ゲーム感覚でパソコンを理解しますから、ルールや便利な道具であることの理解より、何でも出来てしまうと勘違いしてしまうところに「危険性」が潜んでいるのです。
ですから、パソコンの正しい使い方とどのような時にコンピュータを使ったら良いか、また、誤った使い方をするとどうなるのかなどを指導して欲しいのです。
小学校の先生でパソコンを操作できない先生が全国で3割程度おられるという報告もあります。また、事前教育が必要であると感じて指導している先生は、全国でも1割程度だと予想される。私のように感覚まで取り入れながらコンピュータの素晴らしさと「怖さ」を同時に指導する方が日本では極端に少ないのが残念で成りません。
例えば、私達の身に迫る危機や危険は、視覚以外で感じることで危機や危険から身を守ることが可能なのですが、見た目以外の危機は、全くといって感じないところに私は危険であると警告しています。異常な匂い、異常な音、触った異常、おかしな味などで私達に迫る危機や危険を回避する能力が働くのです。まさしくこれが「本能」なのです。ところが、この本能がゲーム脳や視覚優位の感覚に陥ってしまったら、極端に低下するのです。ですから、思わぬ行動、思考や創造力まで影響を与えるのです。
それは、特に子供の脳と五感に深く関わっています。やはり、五感をフルに活用して情報を脳に送ることで子供達の脳は活性化され、これらの本能が正常に働くのです。
また、五感体験が豊かな人ほど理性や危険回避能力など色々な能力が身につくのです。
残念ながら、現在の生活環境や遊び環境では、なかなか身につきません。そこで、私が提唱している学校教育で五感の授業の勧めです。
現在の私達の生活環境は、五感を刺激するどころか、視覚を酷使する結果にも成り兼ねないものなのです。室内は夏涼しく、冬暖かな環境、デジタル製品で溢れた家庭内、テレビのスイッチも寝ながらにして出来ます。ですから、リモコンが故障したらテレビすら見られない状態になるのです。
幼い子供の頃から携帯電話での会話、パソコンでの調べ事、益々快適で便利な環境、益々、道具に依存して行く感覚に陥って行きます。そこで、私共が提唱している野外体験の重要性があるのです。野外特に自然は、多様性の情報があり、脳に多くの情報を送ることが可能です。野鳥の鳴き声や風で樹木が揺れる音、緑の色や花の奇麗な色、また、樹木の匂い、花の甘い匂い、頬や肌で感じる風の流れや体感温度、時には、木の実を食べて、甘酸っぱい、苦い、樹木の樹皮に触れば、ゴツゴツ感、ツルツルした感じなどの体験は、子供の脳に多くの情報と刺激を送り、人間本来の感覚を取り戻すことが出来るのです。本能として感じる感覚こそ、五感なのです。
「自然は教科書以上のことを教えて呉れる」なのです。
人間は400万年ほど前、サルから進化し、枝分かれした生き物です。
その頃の我々の先祖は、森で狩りをし、森を中心に生活を営んでいました。その先祖代代のDNA(遺伝子)が現在の私達にまで受け継がれ、私達が森やせせらぎで心地よいと感じる感覚は、この遺伝子が自然と「同調」して気持ち良いと感じるのです。
この気持ち良さこそ、人の脳が求める刺激なのです。ところが、現在の多くの子供達は、脳が求める刺激とは逆の刺激を脳に送っています。つまり、五感のバランスが極端に崩れているのです。
ですから、自然環境に身を置いて、五感から入った刺激を脳に送る重要性がここにあります。
学校関係者には、このことをご理解して頂き、学校授業の中に「五感の授業」を取り入れて頂きたく存じます。
安倍総理が「教育改革法案」に取り組んでおりますが、私共も教育改革に取り組んで参ります。
また、私共が、五感の授業の指導方法や資料、プログラムの作成、指導案の作成など用意もしております。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、
主に、総合的な学習や高校では、生物の時間などでこれらの授業が実施されている。
例えば、神奈川県横浜市にある付属小学校では、富山浩子先生のもと、「五感を育てる」と題して、(みみすま)という授業が実施されている。「みみすま」とは、耳を澄まして、町中や色々な音を聞き取り、それをマップや表にして表して行くという内容の授業です。先生が、色々な音を町中や音から職業を当てるなど、取材や資料集めに色々な場所に出かけて生徒に聞かせ、人の聴覚が大切なことを理解させたり、また、子供達に表現力を養うためにこの「みみすま」で感じたことを発表して貰っている。
生徒は、普段気に留めない音や音楽などに興味と感心を持つようになったのと、何により、生徒の表現力や集中力が身についたと先生は高い評価をしている。
他に、高校での例では、都心の千代田区に千代田学園という女子校があるが、そこに、伊藤晋先生が、実施している五感の授業がある。その内容とは、「五感という刺激をどのように脳へ伝えているか」また、私達の身の回りにある機器に取り組まれている「センサー」は、五感をデジタル化したものである。
生徒に、身近にある機器から五感に関係している製品や装置について調べさせている。
インターネットから引用することは禁止としている。
自分で絵に描いて解説図として作成させている。
このように、人の五感の仕組みやどのように五感から入った情報が脳に伝えられるのか理解することで、人の五感が重要であることを同時に理解させている。
アメリカの小学校では、週に2時間程度、5つの感覚についての授業を行っている。
果物の匂いを嗅いだり、りんごを齧った音を聞いたりして、食材や材料を理解する。
また、五感の大切を学んでいる。
指導する先生も教材化に力を入れ、創意工夫して指導しているから、授業も楽しいものになっている。アメリカの小学校の先生から写真入で授業風景のメールがありました。
上記のスライドをご覧下さい。
最近「食育」という言葉が流行っており、一部の小学校で「スローフード」という「味覚」の授業が実施されている、スローフードとは、ゆっくり楽しみながら食事をするというもので、一流のシェフが学校給食などを造りながら、生徒に食材の大切さや味覚の重要性を理解させている。この指導方法は、ヨーロッパでは歴史もあり、また、一流のシェフが指導に携わっている。やはり、良い食材を選び、味について指導する。
子供の頃から本物の味を感じることで、味覚が育ち、また、一流のシェフに憧れてその職業に夢を持つ子供も増えるのである。
イタリアなどでは、多くの学校で立派に授業として学んでいる。
日本にものこの風潮が広がっているようだ。特に、私は、ヨーロッパ以上に日本で必要だと提唱している。それは、加工食品や好むものだけ食べる傾向や食材には恵まれながら、「食」に乏しい日本の子供達、多くの子供達に味覚異常が疑われる現状がある。
現在では、学校教育というと小学校から英語や情報教育として、小学校の3年生からコンピュータの授業があります。但し、事前教育を実施している学校が少ない現状に私は警告を発しています。それは、私達の五感と深い関係にあります。コンピュータは、視覚優位の刺激だけで、一部触覚、プラスチックのキーボードを触るだけです。
ゲーム感覚でパソコンを理解しますから、ルールや便利な道具であることの理解より、何でも出来てしまうと勘違いしてしまうところに「危険性」が潜んでいるのです。
ですから、パソコンの正しい使い方とどのような時にコンピュータを使ったら良いか、また、誤った使い方をするとどうなるのかなどを指導して欲しいのです。
小学校の先生でパソコンを操作できない先生が全国で3割程度おられるという報告もあります。また、事前教育が必要であると感じて指導している先生は、全国でも1割程度だと予想される。私のように感覚まで取り入れながらコンピュータの素晴らしさと「怖さ」を同時に指導する方が日本では極端に少ないのが残念で成りません。
例えば、私達の身に迫る危機や危険は、視覚以外で感じることで危機や危険から身を守ることが可能なのですが、見た目以外の危機は、全くといって感じないところに私は危険であると警告しています。異常な匂い、異常な音、触った異常、おかしな味などで私達に迫る危機や危険を回避する能力が働くのです。まさしくこれが「本能」なのです。ところが、この本能がゲーム脳や視覚優位の感覚に陥ってしまったら、極端に低下するのです。ですから、思わぬ行動、思考や創造力まで影響を与えるのです。
それは、特に子供の脳と五感に深く関わっています。やはり、五感をフルに活用して情報を脳に送ることで子供達の脳は活性化され、これらの本能が正常に働くのです。
また、五感体験が豊かな人ほど理性や危険回避能力など色々な能力が身につくのです。
残念ながら、現在の生活環境や遊び環境では、なかなか身につきません。そこで、私が提唱している学校教育で五感の授業の勧めです。
現在の私達の生活環境は、五感を刺激するどころか、視覚を酷使する結果にも成り兼ねないものなのです。室内は夏涼しく、冬暖かな環境、デジタル製品で溢れた家庭内、テレビのスイッチも寝ながらにして出来ます。ですから、リモコンが故障したらテレビすら見られない状態になるのです。
幼い子供の頃から携帯電話での会話、パソコンでの調べ事、益々快適で便利な環境、益々、道具に依存して行く感覚に陥って行きます。そこで、私共が提唱している野外体験の重要性があるのです。野外特に自然は、多様性の情報があり、脳に多くの情報を送ることが可能です。野鳥の鳴き声や風で樹木が揺れる音、緑の色や花の奇麗な色、また、樹木の匂い、花の甘い匂い、頬や肌で感じる風の流れや体感温度、時には、木の実を食べて、甘酸っぱい、苦い、樹木の樹皮に触れば、ゴツゴツ感、ツルツルした感じなどの体験は、子供の脳に多くの情報と刺激を送り、人間本来の感覚を取り戻すことが出来るのです。本能として感じる感覚こそ、五感なのです。
「自然は教科書以上のことを教えて呉れる」なのです。
人間は400万年ほど前、サルから進化し、枝分かれした生き物です。
その頃の我々の先祖は、森で狩りをし、森を中心に生活を営んでいました。その先祖代代のDNA(遺伝子)が現在の私達にまで受け継がれ、私達が森やせせらぎで心地よいと感じる感覚は、この遺伝子が自然と「同調」して気持ち良いと感じるのです。
この気持ち良さこそ、人の脳が求める刺激なのです。ところが、現在の多くの子供達は、脳が求める刺激とは逆の刺激を脳に送っています。つまり、五感のバランスが極端に崩れているのです。
ですから、自然環境に身を置いて、五感から入った刺激を脳に送る重要性がここにあります。
学校関係者には、このことをご理解して頂き、学校授業の中に「五感の授業」を取り入れて頂きたく存じます。
安倍総理が「教育改革法案」に取り組んでおりますが、私共も教育改革に取り組んで参ります。
また、私共が、五感の授業の指導方法や資料、プログラムの作成、指導案の作成など用意もしております。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、