人の声には、高い声や低い声など様々な声の音があります。
人の声には「倍音」という音が出ています。一つの言葉や音と聞こえますが、実は何種類かの音が混ざって聞こえているのです。
倍音(ばいおん、独: Oberton、英: overtone、harmonic sound、harmonic overtone、harmonics)とは、楽音の音高とされる周波数に対し、2以上の整数倍の周波数を持つ音の成分。1倍の音、すなわち楽音の音高とされる成分を基音と呼ぶ。
弦楽器や管楽器などの音を正弦波(サインウェーブ)成分の集合に分解すると、元の音と同じ高さの波の他に、その倍音が多数(理論的には無限個)現れる。ただし、現実の音源の倍音は必ずしも厳密な整数倍ではなく、倍音ごとに高めであったり低めであったりするのが普通で、揺らいでいることも多い。逆に、簡易な電子楽器の音のように完全に整数倍の成分だけの音は人工的な響きに感じられる。
※音の分類
●上音
音を正弦波に分解したときに、最も低い周波数である基音以外の成分を上音(じょうおん、overtone)という。この上音には倍音でない音も含まれる。倍音は、基音の(2以上の)整数倍の周波数の上音であると言い換えることができる。
●楽音
詳細は「楽音」を参照
歌うときの人の声や、楽器の音の多くのように、倍音以外の上音がほとんど無く音高(音の高さ)が強く感じられる音を楽音(がくおん)という。人の声を含め、主に音階を演奏する楽器音のうち最も大きい成分は多くの場合基音であり、基音の音高を音全体の高さとするのが普通である。通常、楽音の倍音が人間の耳にそのまま意識されることはあまりないが、特に高い音や音の種類、演奏環境などによって聴こえ易い場合もある。一般に倍音の構成の違いは音色の違いとして認識されている。特殊な音色の楽器音や声に限っては、いくつかの倍音がデシベル値で基音より大きい場合もあり得る。これはスペクトラムアナライザなどの音声解析機器または同機能を持つソフトウェア等で確認する事が可能である。
●純音
上音を全く持たない音を純音(じゅんおん)という。すなわち正弦波の音である。
●噪音
倍音以外の上音を多く持ち音高を感じさせない音を噪音(そうおん)という。打楽器の音のほとんどは噪音かそれに近い音である。打楽器の中でも、鍵盤打楽器などは上音があまり出ないようにして音を純音に近づけてあり、ティンパニは上音を倍音列に近づけてあるため、はっきりとした音高を感じることができる。
●差音
基音を欠き、倍音だけから成る音でも、その理論上の基音に音の高さを感じることがある。これを、差音(さおん)と呼ぶ。
人の声には同じような年齢でも、声が高い人、低い人の違いは、身長の高さに関係しています。高身長の人と平均身長の人との声の高さの違いは「喉仏の長さ」の違いでもあります。
また、歌声にも「倍音」があります。例えば、だみ声や女性らしい可愛い声なども癒される声でもあります。これら「だみ声倍音」「可愛い倍音」「癒し系倍音」など言われるように、曲、歌声などが相まって「心地よく感じたり、愛を感じたり」するものです。
例えば、ZARD坂井泉水さんの愛の曲、歌、歌詞は「歌声と相まって」独特の愛の世界を醸し出している。つまり、聴いていて心地よく、歌詞に励まされ、勇気と愛を感じた人は多いと思います。それだけではなく、坂井泉水さんの声には、癒しの高周波の声が可愛らしく、癒される倍音を醸し出しています。
現に、レコーディング中に録音機材の針がレッドゾーンを越えてしまい、普通の歌手の人たちよりも、高い声の倍音、高周波数のために慌てて、録音レベルを下げた逸話も残っているほど、歌声が高いことが分かります。つまり、透き通るような倍音の持ち主なのです。
人の聴覚には「甲高い声は不快に感じます」。例えば、幼い子供もが癇癪や甲高い声を上げると、大人は耳を塞ぎたくなるほど不快に感じるのです。
ところが、坂井泉水さんの高い歌声が心地よく聴こえるのは、女性らしい「可愛らしい倍音」の持ち主だからでもあります。
曲、歌詞、歌声、これらが総合的にマッチして「独特の世界観を醸し出す」ので私たちの聴覚には「心地よく、励まされ、勇気と愛を感じる」歌になるから記録的なヒットの数々に繋がったものです。
これら倍音などの解説は、フジテレビ、カスぺスペシャル「聴くテレビ」特番にて解説致しました。
五感プロデュース研究所、荒木行彦、
人の声には「倍音」という音が出ています。一つの言葉や音と聞こえますが、実は何種類かの音が混ざって聞こえているのです。
倍音(ばいおん、独: Oberton、英: overtone、harmonic sound、harmonic overtone、harmonics)とは、楽音の音高とされる周波数に対し、2以上の整数倍の周波数を持つ音の成分。1倍の音、すなわち楽音の音高とされる成分を基音と呼ぶ。
弦楽器や管楽器などの音を正弦波(サインウェーブ)成分の集合に分解すると、元の音と同じ高さの波の他に、その倍音が多数(理論的には無限個)現れる。ただし、現実の音源の倍音は必ずしも厳密な整数倍ではなく、倍音ごとに高めであったり低めであったりするのが普通で、揺らいでいることも多い。逆に、簡易な電子楽器の音のように完全に整数倍の成分だけの音は人工的な響きに感じられる。
※音の分類
●上音
音を正弦波に分解したときに、最も低い周波数である基音以外の成分を上音(じょうおん、overtone)という。この上音には倍音でない音も含まれる。倍音は、基音の(2以上の)整数倍の周波数の上音であると言い換えることができる。
●楽音
詳細は「楽音」を参照
歌うときの人の声や、楽器の音の多くのように、倍音以外の上音がほとんど無く音高(音の高さ)が強く感じられる音を楽音(がくおん)という。人の声を含め、主に音階を演奏する楽器音のうち最も大きい成分は多くの場合基音であり、基音の音高を音全体の高さとするのが普通である。通常、楽音の倍音が人間の耳にそのまま意識されることはあまりないが、特に高い音や音の種類、演奏環境などによって聴こえ易い場合もある。一般に倍音の構成の違いは音色の違いとして認識されている。特殊な音色の楽器音や声に限っては、いくつかの倍音がデシベル値で基音より大きい場合もあり得る。これはスペクトラムアナライザなどの音声解析機器または同機能を持つソフトウェア等で確認する事が可能である。
●純音
上音を全く持たない音を純音(じゅんおん)という。すなわち正弦波の音である。
●噪音
倍音以外の上音を多く持ち音高を感じさせない音を噪音(そうおん)という。打楽器の音のほとんどは噪音かそれに近い音である。打楽器の中でも、鍵盤打楽器などは上音があまり出ないようにして音を純音に近づけてあり、ティンパニは上音を倍音列に近づけてあるため、はっきりとした音高を感じることができる。
●差音
基音を欠き、倍音だけから成る音でも、その理論上の基音に音の高さを感じることがある。これを、差音(さおん)と呼ぶ。
人の声には同じような年齢でも、声が高い人、低い人の違いは、身長の高さに関係しています。高身長の人と平均身長の人との声の高さの違いは「喉仏の長さ」の違いでもあります。
また、歌声にも「倍音」があります。例えば、だみ声や女性らしい可愛い声なども癒される声でもあります。これら「だみ声倍音」「可愛い倍音」「癒し系倍音」など言われるように、曲、歌声などが相まって「心地よく感じたり、愛を感じたり」するものです。
例えば、ZARD坂井泉水さんの愛の曲、歌、歌詞は「歌声と相まって」独特の愛の世界を醸し出している。つまり、聴いていて心地よく、歌詞に励まされ、勇気と愛を感じた人は多いと思います。それだけではなく、坂井泉水さんの声には、癒しの高周波の声が可愛らしく、癒される倍音を醸し出しています。
現に、レコーディング中に録音機材の針がレッドゾーンを越えてしまい、普通の歌手の人たちよりも、高い声の倍音、高周波数のために慌てて、録音レベルを下げた逸話も残っているほど、歌声が高いことが分かります。つまり、透き通るような倍音の持ち主なのです。
人の聴覚には「甲高い声は不快に感じます」。例えば、幼い子供もが癇癪や甲高い声を上げると、大人は耳を塞ぎたくなるほど不快に感じるのです。
ところが、坂井泉水さんの高い歌声が心地よく聴こえるのは、女性らしい「可愛らしい倍音」の持ち主だからでもあります。
曲、歌詞、歌声、これらが総合的にマッチして「独特の世界観を醸し出す」ので私たちの聴覚には「心地よく、励まされ、勇気と愛を感じる」歌になるから記録的なヒットの数々に繋がったものです。
これら倍音などの解説は、フジテレビ、カスぺスペシャル「聴くテレビ」特番にて解説致しました。
五感プロデュース研究所、荒木行彦、