センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

大学生のマナー、モラルが低下している!

2008-06-30 00:05:36 | 感覚
最近も、イタリアの世界遺産の建物に落書きをし、日本政府にクレームが入った物である。
大学名や本人の名前まで残し、犯罪の証拠を残しているような物である。
世界遺産に落書きや傷を付けると器物破損の罪に問われるが、日本以上に海外ヨーロッパなどでは特に厳しい罪がある。酷い場合は禁固刑もあり、罰金も多額に及ぶ場合もある。
歴史建造物に対する重要性の認知の違いもあるだろうが、日本ではあまいのである。
それよりも、何より日本人のマナーやモラルの低さを世界中に示しているようなもので、文化レベルの低さを世界中に教えているようなものである。
では、なぜ落書きをするのでしょうか? 観光気分で海外旅行をして、集団で移動する日本人。特に大学生の旅行などでは誰か一人でも落書きや書き込みが見つかると、次から次へと落書きを始めるのである。
例え、それが世界遺産的な価値のある建物であっても「落書き帳」に書き込むように簡単に落書きをしてしまうのである。
本人達は旅行の思い出にとか、記念にと言う思考で悪気もなく落書きをするのである。
文化遺産に対する価値観や教育の欠如の現われで、私達の脳にも関わってくる問題でもある。
落書きだけの問題でもない。現在、大学のキャンパスがある地域では、迷惑を行為をテレビの報道でも取り上げていたが、通学途中の大学生が地元の人達とのトラブルやマナーの悪さから迷惑をしている人達が多いのである。
例えば、駅から大学のキャンパスまで近道で便利だからと駐車場の中を横切ったり、学校が指定している通勤路から離れ、小道を自転車で飛ばし、通学途中の子供達に接触したり、学校の近くの公園の駐車場を占領したりと好き勝手なことをしているのである。
日々、このような考え方の大学生達が、幾ら知識が高くても社会に出て通用しないし、ましてや世界で活躍できるなどとは到底思えないのである。
大学生の人達に聞くと、一人ではないと答えるのである。駐車場を横切ったり、小道を自転車で飛ばしているのは、自分だけでなく、みんなやっているから自分は悪くないと言うのである。
まるで「赤信号みんなで渡れば怖くない」の考え方である。
大学側も注意を促し、対策をしているのだが効果は上がっていない。
私は、7月から千葉県内のある大学の薬学部の模擬患者として参加する予定だが、私は専門的な指導よりも、これらのマナーやモラル教育の実施を日本の大学関係に強く提唱している。
つまり、ヒューマンコミュニケーションである。最近においてこのヒューマンコミュニケーション学科なる新たな取り組みがあり、重要性を提唱している。
現在の大学生の多くがこの人との関わりの能力、コミュニケーション能力が極端に低下している。
これらの教育の実施で同時にマナーやモラルなどの教育も実施出来ればと願っている。
海外では「哲学」として学んでいるが、日本の大学では基本的な学問が中心でカリキュラムが組まれており、特に医療関係では国家試験などに合格することが目的であり、この人との関わりやコミュニケーション能力まで学ぶ機会や教育も少ないのが現状である。
幸いなことに3年前から薬学部でも4年制の大学から6年制に改善され、学ぶ機会も時間も増えたのである。
出来れば、私を受け入れてくれる大学が有れば、コミュニケーション学科で非常勤として学生に指導したいと考えている。
人の言葉は時には、人を癒し、人を励まし、勇気づける。またきつい言葉で人の心を傷つけもする。
これらの人への思いやりが欠如していれば、マナーやモラルの低下にも繋がるのです。
私は現在の学生達に指導するのは「社会力」という言葉を良く口にする。
社会力とは、社会に出れば色々な法律、規則などある。社会に対応する能力のことであり、若い学生達にはこの社会対応能力が欠如している人達が多いのである。
人に迷惑を掛けても、自分や自分以外の人達がやっているから平気とか、私だけが悪いのではない。集団的な行動パタンーと私達は脳科学で解明するが、日本人にはこの集団行動が特に目立つのである。
幼い頃からわがままに育ち、我慢を知らず、何不自由なく育ってきた生活環境も影響していると私は考えている。
私が子供の頃のようにハイテクな物もなく、国民が貧乏だった時代は、子供の頃から我慢を覚え、絶えてきました。
また、厳しく社会のルールを親から教えられました。
私達の脳内には前頭葉に我慢中枢が存在しており、この前頭葉で判断するのです。
私達の脳は五感からの外的情報(インプット)~計算~判断~行動(アウトプット)します。このよう一連の思考性に異変が起こり、計算は出来ても正しい判断が出来ないので、行動まで異常を来すことになるのです。
つまり、前頭葉の発達不足、刺激不足を私は危惧している。社会力の欠如やモラルの低下も、つまりは脳の低下、前頭葉の正しい判断が欠如している現れなのです。
今後、私共は海外の大学を誘致構想している。千葉県内に誘致したいと構想しており、医学薬科大学、附属病院、生命科学研究所の設立を構想している。
これらの施設で多くの学生達が学ぶことになると思うが、哲学とヒューマンコミュニケーション学科に力を注ぎ、モラル教育に取り組みたいと考えている。
これらの実施で大学自体のレベルも向上するし、卒業生の為なのである。
人に迷惑や嫌われるような若者に成って欲しくないのである。
今一度、大学生は自分の行動や言動に責任を持ち、学問だけではなく、人間として困った人が居れば、手を差し伸べ優しい声を掛けて欲しい。
これらの思いやりがきっとその後の人生に役立つはずである。
私共は君たちを陰ながら応援している。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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アース(earth)本日DVDが販売とレンタルされる!

2008-06-28 00:22:28 | 感覚、五感
以前に私のブログで紹介したドキュメンタリー映画「アース」が本日、DVDの販売とレンタルが開始になった。
予約していた私は、早速アースのDVDを拝見した。本当に素晴らしい映像と稀少動物達の生き様などが伝わってくる数少ないDVDである。
是非、大画面のテレビで見られたら、映画館並の迫力があると思う。
我が家には、40インチテレビだが、それでも迫力がある。
私がこのDVDを紹介しているのには訳がある。
是非、家族でご覧に成って欲しいのである。南極や北極の氷が溶け始め、減っている現状をこのアースでは紹介している。
地球温暖化を紹介している数少ないドキュメントである。
このDVDでは、シロクマの親子が巣穴から出てくる映像で始まり、シロクマが地球温暖化で溶けた氷の北極の海を泳ぐ姿で終わっている。
96分の映像だが、2枚組のエディションでは150分の特典映像が見られる。
撮影スタッフが命がけの撮影やハプニングなど盛りだくさんである。
アースの映画では制作年数は5年も掛かり、撮影した場所が世界200箇所以上に及ぶものである。
画像は英国のBBCとプラネットアース、ディープ・ブルーのスタッフ、メンバーが担当している。
例えば3mもあるホオジロザメがアシカを襲って食べるシーンでは何とホオジロザメが海上にジャンプしてアシカを襲ったりするシーンは撮影の為に何週間もカメラマンが待機して撮影したのである。
また、アフリカでは象をライオン数頭が襲いかかるシーンも一見の価値がある。
このシーンの撮影にも何と夜間、それも限られた条件下で何ヶ月も待機してやっと撮影に成功したのである。
陸上は勿論、猛吹雪の南極での撮影、アフリカ、砂漠地帯、水中から空中までその映像の美しさは勿論、映像の貴重さはお墨付きである。
以前にNHKスペシャルで「プラネットアース」をご覧になった方は分かると思いますが、この映画でもNHKで11回連続放映されたシーンも多く採用されている。その時より映像が綺麗である。
他にも、残酷とも言えるシーンはあるが、弱肉強食の自然界では決して残酷ではなく、美しいと感じてしまうほどである。
例えば、チーターが子鹿を追いかけるシーンでは、チーターが子鹿を楽に死なすために、喉に噛みつき急所を抑えて楽にして上げるのである。
余程、人間の方が残酷で残忍である。
また、ジャングルのシーンは、私が若き頃ボルネオ島の70m以上の樹木の上(樹幹)から見たジャングルが再現されている。
私が見たときには、着床植物、天然のランが綺麗に咲いていたことを思い出す。
このアースでの楽しみ方は映像だけではないのである。音にも拘っている。
音楽は勿論、素晴らしいし、何より私は感心したのは、生き物達の鳴き声やザトウクジラの親子の歌などは一見の価値がある。
私達の五感を揺さぶるのである。
また、迫力はテレビのドキュメンタリー番組の類ではない。
一部の音に演出があるが、合成音など一切使用していない。
自然の音に拘り、自然の映像に拘った地球のドキュメンタリーである。
自然の厳しさも、美しさ、生き物達の生き様などを96分に納めている。
何より、私はこのDVDを出来ればレンタルではなく、購入して保存版として残して欲しいのである。
近い将来、このDVDの映像に映しだされた生き物達の何種類かは「絶滅」していると思われる。
それだけ貴重で財産に成るからである。
アースの中にも登場する風景があるが、それは日本のある場所で撮影されている。春に桜が咲き、夏そして、秋の紅葉と冬に枯れ枝や雪の風景と同じ場所で一年を通じて撮影していることに私は感動したのである。
私は、このDVDを学校関係での環境教育の実施や生物の勉強に役立てて欲しいと願っている。
雲が出来る姿や巨大台風の目を宇宙から撮影していたり、オーロラを見られるのもこのアースの魅力の一つでもある。
私が一番感動したのは、アネハヅルという鳥がインドに渡りをするため、チョモランマの頂上を越えて行く姿である。
上昇気流を上手く利用し、何度か挑戦するのだが、命がけのため、天候や風の強さを考えながら挑戦するのである。
生き物だけではなく、滝や山岳、砂漠の風景なども一見の価値はある。
水の惑星と言われている地球でも、ヒトが飲み水に使用しているのは僅か数パーセントである。その水も地球温暖化やジャングルの樹木の伐採などで雨量が減少している地域で砂漠化が進んでいる。モンゴルの地域や中国のゴビ砂漠でも同様に砂漠化の広がりが深刻な問題になっている。
私はこのアースのDVDを見ながら、今一度地球環境を考えてみる良い機会だと強く感じている。また、生物の保護にも一躍を担いたいと考えている。
皆様も自然環境と動物保護にご理解頂ければ幸いです。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦





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キレる高齢者!

2008-06-27 00:00:53 | 感覚
最近、千葉県内で一家4人を殺害する事件が発生した。
犯人は、その家族の77歳になる祖父だったのである。
殺害されたのは、妻と息子夫婦、そして長女の4人である。何れも死因は脳挫傷である。最も遺体の損傷が激しいのが妻である。
これらから妻に対する殺意を強く感じてしまう。
60歳以上の人達がこのような事件に関わることは今回が初めてではない、最近急増しているのである。
最近において、60歳代以上の人達、特に男性に多のだが、家族や知人、時には通り魔などの殺人事件を起こしている人達が急増しているのである。
以前なら、キレる若者達が危ないと私は指摘してきたが、現在は団塊の世代以上の人達が切れやすい人達が急増しているのである。
現に、殺人事件などの事件を起こす60歳以上の人達が数年前の7倍以上の件数が発生している現状があるのです。
全ての60歳代以上の人達が危ない訳ではないが、事件などの件数が急増していることからも若者より、遙かに増加傾向である。
私が以前に男性の脳と女性の脳の違いに関して説明したことがあるが、まさしく、男性の脳の特徴、男性は子供の頃から競い合い、勉強やスポーツなどで争い、競い合う。
また、仕事では成果主義を求められ、ノルマの達成やプレッシャーなどに追い回される。
日々、ストレスと闘っているのである。
ところが、仕事人間の団塊の人達が会社を退職し、自宅に籠もると、妻に小言を言われ、行き場を失った男性は、糸が切れた凧のようにふらふらとなる。
生真面目で、無趣味、無口な男性ほど一旦切れてしまうと、抑制能力(理性)の働きが欠如してしまい、興奮した脳が抑制されず、つい身近に有る物で家族や時には他人を傷つけたりすることもあるのです。
男性は「頑固オヤジ」と言われる人達が多いが、これは私達の脳の「概念」というフィルターのような物が存在しており、赤ちゃんには存在しないが、我々大人になると概念のフィルターが厚くなり、ヒトの話を聞かない、わがままなど、時には「幼稚帰り」と呼ばれる行為が高齢者に見られるのです。
丁度6才児の子供のように「わがまま」「言うことを聞かない」というような仕草や思考性まで似てきます。
これらは私達の脳の活性化に関係しているのです。以前から私達の脳は20歳を過ぎた頃から、毎日10万という数の脳細胞(ニューロン)が死滅すると説明してきたが、高齢者になると脳の形は変形したり、極端に萎縮することはないが、記憶を引き出すスピードや伝達の円滑さに欠け、記憶力の低下、ヒトとのコミュニケーションなどを嫌がり、孤独になる男性の一人暮らしや病気がちで体力も気力も失うと、ヒトの脳内では「恐怖の物質」ノルアドレナリンが分泌され、怯えたり、大きな声で叫んだりと精神状態も不安になります。
最近では、妻の看護疲れで妻を殺害後、自分で自殺しようとして死にきれなかったとか、自分の病気の不安、将来を悲観しての自殺も高齢者に急増しているのである。
これらは全ての男性の脳がプレッシャーやストレスに極端に弱いことを示している。
現に、年間の自殺者が10年以上連続して3万人を超えている。今年もハイペースでこのままでは3万には超えるだろう!
私が危惧しているのは60歳以上の人達と30歳から40歳代の働き盛りの人達が急増していることが心配である。
圧倒的に男性が多いのだが、男性の脳は極端に二面性を持っていると私が以前にブログで説明したが、それは思いやりと凶暴性という、両極端な思考性である。
男性は女性と違いヒトとの関わりが苦手で、限られた人達としかコミュニケーション出来ないのである。
女性のように女性が3人集まれば賑やかであるが、男性は孤独感を常に感じている。
ましてや、会社を退職し、社会から離れてしまうと、無口で無趣味となると自分の居場所や悩みの相談も出来ず、一人思い悩んでしまうのである。
私は、一人思い悩まず、友人でも知人でも、時には専門医などに相談されることを願っている。
また、社会性のマナーも最近60歳代の人達が悪いことにお気づきだろうか?
本日も、朝から小雨で通勤時間帯に満員の電車内で折りたたみの傘を濡れたまま、網棚に置いて、私と私の隣のヒトの肩に垂れてきたのである。
私は、垂れてきている。非常識だと注意をしたが、無言で頭を下げただけである。一言も御免なさいと言えないのである。
私は電車を乗り換えるため途中下車するのだが、私が立って網棚の荷物を取るか取らないかのうちにすぐに座りたがるのも中年以降の人達である。
若者達のマナーが悪と言えない状態の人達が目立つのである。
電車内だけではない、60歳以上の人達のマナーだけでなく、言動までもが目立っている。
このような状態で、近頃の若者はと注意しても決して言うことを聞かないはずである。
我々、大人は、子供達や若者達の見本に成らなければ成らないのである。
残念ながら、最近は中年以降の人達の思考性に異変が生じている。
今一度正しい判断と行動をして欲しいと願っている。
私は、中年(50歳代)を代表して社会貢献と、他の見本になるべく男性として魅力ある50歳代を過ごしたいと考えている。
今一度、中年以降の男性は「我が身を振り返って欲しい」と願っている。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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スポーツ時の怪我に注意(ママさんバレー)

2008-06-26 00:00:07 | 感覚
私はママさんバレーのコーチを担当してから10年以上の年月が経ったが、その間に怪我などは多くあったが、最も多いのは突き指である。
どうしてもバレーなどはアタッカーの打ったボールをブロックしたり、強いサーブを手で受けたりするとどうしても突き指しやすい。
だから、私は爪の保護と突き指防止のために、テーピングを勧めている。
次に多いのがアタックやブロック時の着地や選手同士の交差などで足首を痛めるのである。つまり、捻挫である。
また、膝の強打も多いのである。これはレシーブ時に多のだが、下半身の筋肉の弱い女性は特に注意が必要である。
私は練習時には「膝当て」サポーターをしていないが、サポーターをしていても、膝を床に何度か強打すると膝の筋肉や腱、骨がずれたり、歪んだりすると痛みが出ることがあります。
また、レシーブで転ぶときには、正面からではなく、横に倒れるように指導している。
私達男性は腕力や背筋が強いので、正面跳びレシーブ「フライングレシーブ」空中でボールを捉えるレシーブが出来るが、私が現役の時には約1m位の高さからフライングしていたが、現在このような高さからレシーブしたら、胸を強打するか、腕を痛めてしまう、現在は精々50cm程度の高さである。
特にママさんバレーでこのようなフライングレシーブをすると、オデコや頭を強打し、脳震盪を起こすこともあるのです。
今年の春のママさんバレー千葉市大会でやはり、ボールを追いかけ、フライングレシーブをしてオデコから落ちて脳震盪を起こし、失神してしまった選手がおり、後に救急車で病院に搬送されたのである。
これからのシーズン、一年でも一番にスポーツ時の事故や怪我が多くなる時期です。
全国でもスポーツ時の死亡事故も7月~9月に集中しております。
やはり、熱中症から無理な運動を続けると怪我や重大な事故に関わるからです。
野外での運動時の熱中症は勿論、室内競技でも同様にまめな水分補給と筋肉の冷却(休息)を交えながら夏場はスポーツの指導員は特に熱中症に関する正しい知識と対応策が出来る指導者でなければ、幾ら根性や技術アップだけでは選手達や生徒の身体を駄目にしてしまうのである。
現にバレーやバスケット、ラクビーなどの球技で熱中症から無理をさせて死亡した高校生や大学生がコーチや監督、学校関係を訴えたケースなど年々増加しているのである。
最近、私は筑波大学のバレー部の選手と知り合い、メールではあるが、これら健康管理とメンタルトレーニングの重要性を提唱している。
近く、筑波大学に伺い、応援も兼ねて見学に行く予定である。
未だに、多くのスポーツ指導者に「根性、気合いだ」などと言って夏場の暑いときに気分が悪い選手に根性が足りないなどと言って練習を続行させ、失神し体育館に倒れ、すぐに救急車を呼ばず、死亡させたケースなど多くある。
スポーツの指導者、コーチは一流に成ればなるほど、選手の健康状態や体調、メンタルなどの管理、指導に優れており、次に種目の専門的な技術指導なのである。
ところが、名門校などと称される学校の指導者に多いのが、暴力的な指導や未だに根性の世界で指導している。
確かに試合で勝つためには、集中力や精神力が重要である。
だからと言って、暴力指導や体調の悪い選手を無理に運動させたりすると後に選手などの将来に悪影響するような後遺症を残したり、選手生命が危ぶまれたりするのである。
私の指導方法は、バレーなら技術的な事は簡単に指導し、本人の取り組むべき課題を考えさせ、本人のスキルアップの向上を目刺し指導している。
やはり、選手達に怪我をさせない、予防する。メンタル面のアップ、選手生命の長期化などのために専門的な指導もしている。
我がママさんバレーチームでも同様に私が指導しているチームでは怪我が少なく、大怪我をする選手は少ない。楽しく上達することが私の指導方法である。
だからと言って、怒るときには大きな声を張りだして怒る。それは、怪我予防のためである。
高校生や若い頃と違って、40歳を過ぎた頃から極端に日々の筋トレをしていないと、筋肉も体力も落ちる。これらが怪我に繋がり、一旦怪我をすると治癒に時間がかかるのである。
怪我の状態によっては日常の生活に差し支えたり、スポーツを諦めなければ成らない状態になるのです。
私が危惧している怪我に頭部の強打を心配している。
室内競技でも、野外のスポーツでも頭部の強打が怖いのである。特に後頭部や首の骨を折るなどの怪我は、命に関わることもあり、延命しても脊髄損傷などを疾患すると車いす生活や寝たきり状態に成ったりするのである。
特に若い選手に反射的に手が出ず、頭を強打する選手が多いのである。これらはヒトの脳の運動性に関わる脳の低下の現われである。
私は、ママさんバレーに限らずスポーツ全般に頭部の強打防止、手でかばうなどの動作などの指導もしている。
以前に、スケボーやローラースケートにヘルメット使用を呼びかけたのだが、やはりヘルメットをかぶらない若者他にアスファルトに後頭部を強打し、下半身不随の人達が急増したのである。また、死亡事故例も多かったのである。
このようにヒトの頭部は一見丈夫そうであるが、実は脳にダメージを受けたり、脳内血管が破れたりすると、後遺症から半身不随や運動障害、高次脳障害などに繋がるのである。
交通事故で最も多いのが脳挫傷などから「高次脳障害」に疾患する人達が多のだが、実はスポーツ時でも多いのである。
スポーツ指導員の皆さん、監督、コーチの皆様、これからの時期、選手の熱中症や体調の管理、メンタル面での管理など技術的な指導以前に重要であることを私から指摘致します。これらの指導の出来る指導員こそ一流の証である。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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救急車はタクシーではない,正しく呼ぼう!

2008-06-25 00:07:14 | 感覚
救急車「予約」 「タクシーは高い」
救急車を病院までのタクシー代わりに利用しようとする119番が、全国各地で相次いでいることが、主要51都市の消防本部を対象にした読売新聞の調査で明らかになった。
急病でないにもかかわらず、「病院での診察の順番を早めたい」という理由で、救急車を呼ぶケースも目立つ。昨年1年間の救急出動件数の5割は軽症者の搬送で、110番に続き119番でも、非常識な要請が広がっている傾向が裏付けられた形だ。
都道府県庁所在地と政令市にある計51の消防本部(東京は東京消防庁)を対象に、最近の119番の内容を尋ねたところ、37消防本部がタクシー代わりの利用など、明らかに緊急性のない要請があると回答。大都市、地方都市とも同じ傾向がみられた。
例えば、「119番でかけつけると、入院用の荷物を持った女性が自ら乗り込んできた」(甲信越地方)ケースや、「119番で『○月○日の○時に来てほしい』と救急車を予約しようとする」(関西地方)事例が多い。症状を偽る人もおり、甲信越地方の60歳代の男性は「具合が悪くて動けない」と救急車を呼びながら、実際は緊急の症状はなく、あらかじめ病院に診察の予約を入れていた。
風邪程度なのに、「救急車で行けば、早く診てもらえる」と思って119番する事例も、28消防本部で確認された。
病院では救急外来の患者の重症度をまず看護師が判断する場合が多い。しかし、山陽地方では、切り傷で搬送された患者と家族が、診察の順番を待つよう告げられ、「救急車で来たのだから、優先的に診察するのが当然だろう」と詰め寄った。
診察待ちをしている人が、病院を抜け出して119番するケースも7消防本部であった。
関東地方では、50歳の男性を病院に搬送すると、先ほどまで待合室にいたことが判明。男性は「順番が来ずにイライラし、救急車で運ばれれば早まると思った」と語った。
51消防本部で昨年1年間に救急車が出動した約232万件のうち、安易な要請も含めた軽症者の搬送は約117万件。厳しい財政事情から救急隊の増員が進まず、重症者への対応が遅れるなど支障も出ている。
(記事提供:読売新聞)
本日24日火曜日,私がコーチをしているママさんバレーの練習試合で,相手チームの選手同士がぶつかり,一人が頭部を強打し,右目の上あたりを打ったため,内出血が心配されたので,救急車を依頼した。
救急車が到着するまでの15分間を私は強打した場所を冷却するように促し,マットの上に横にさせるように指示した。
次にバイタルの確認と運動性障害がないか確認し,軽い程度で済んだので良かった。私は,ママさん達に口うるさく言っているのは,ハッスルことは良いことだが,自分の筋力や体力を良く理解しないでハッスルするのは危険とも言える行為である。
特に9人制のバレーでは選手同士の交差でぶつかったり,走ってボールを追っかけた時に転倒し,体育館の壁や選手同士がぶつかると危険である。
ママさんバレーで多い怪我は,付き指が多いのだが,最近は膝や足首の痛み,腰痛なども酷い人達が居られます。最も危険なのが頭部を強打したり,鞭うち症などを起こすことである。
以前にも千葉の大会で,レシーブを弾いたボールを追ってスライングして頭部を打ち,鞭うち症になり,一時意識を失くしたのである。
これらはやはり,筋肉トレーニングや日々の鍛練不足から怪我に繋がるケースが多いのです。
幾ら,ストレッチをしても筋肉は鍛錬しないと衰えます。私のように怪我が少ないのは,準備運動は勿論,事前の事故防止,反射神経の鍛錬や筋肉トレーニングをしているからである。
ママさん,特に女性は年齢と共に体重オーバーなどで膝や足首などに負担を与えます。特にバレーボールではジャンプした選手に自分の体重の3倍もの荷重が足や腰に負担としてかかります。
ですから,全日本の選手たちでも日々の筋肉やトレーニングの鍛錬をしないと膝や腰に負担を与え,練習もできなくなるのです。
現在のようにジャンプサーブやバックアタックというように常にジャンプする回数が増加しております。私は,これら選手たちに腰痛予防や膝の負担削減を提唱している。
昨年の6月からは救急車を呼ぶ時に「トリアージ」という,病気の状態を確認してから救急を依頼し,病院に搬送するという制度が始まったのだが,現実はタクシー代わりに救急車を呼ぶ人達が減らないのである。
私が危惧しているのは,これから夏場の熱中症に疾患した人達が急増し,救急車の依頼が多くなる所に,病院に薬を取りに行くから,タクシーは料金が高いからとか,意識がハッキリしているのに,危ない状態だからと嘘をついて救急車を呼ぶケースもあるのです。
救急隊員は電話で呼ばれれば,駆けつけなければならず,折角トリアージ制度が始まってもあまり改善されていないのが現状であり,一番困っているのは救急隊員達なのです。
救急患者のために携帯電話で,受け入れ先の病院を探し,患者のために一生懸命頑張っているのに,依頼した側から「早くしろ,何をしているのだ」などと言われたり,タクシー代わりに使用されても文句が言えない状態なのである。
私はこのような状態は無料制度にも問題があるのではないかと考えている。海外のように有料化することも今後,検討されるかも知れない。
確かに救急患者の重症の患者さんから救急車の依頼を受けてお金を取るのも抵抗があるかも知れない。但し,現在の状況では無料タクシーだと思われても困るのである。
私共は救急救命病院も構想しているが,病院内に救急車を数台待機させ,トリアージを徹底させ,もし,タクシー代わりに使用されるようならすぐに戻らせ,事情を話し,断ることも必要と考えている。但し,重症の患者には救急車にドクターを乗員させ,その場で救急対応できるような対応をしたいと考えている。
是非,皆様には救急車の正しい使い方,タクシー代わりに決して使用しないので欲しいと強く願っております。




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訳あり雑学(五感編)

2008-06-24 00:00:22 | 感覚、五感
今回は五感に関する雑学として、世間一般で使用されている物や形状、道具などの紹介を致します。
皆さんがお寿司屋さんに行って、熱いお茶を夏場でも出され、なかなか飲めなかった経験はないだろうか?
お茶には殺菌作用がありますが、これは冷えたお茶でも同様の効果があります。
では、なぜ熱いお茶を出されるのでしょうか、それは、マグロなど食べた後に貝類など食べると、前に食べたマグロの脂身が舌に残り、味が変わってしまうのをお茶で魚の脂肪酸を流す役割があり、また美味しくお寿司を食べられるのである。
だから、熱いお茶を飲みながらお寿司を食べると味覚が敏感になり、より一層美味しく食べられるからです。
また、最近の日本の自動車のドアノブの形状が変わったのをご存じだろうか?
ドイツなどのヨーロッパ車ではすでに30年前頃から採用されていた形状だが、日本車の多くは指で引くタイプのドアノブであった。
最近は上からも下からも握れるタイプの形状に変わっている。
これはヒトの触覚に関係しており、指で引くタイプだと爪の伸びた女性が爪を傷つけてしまうから握るタイプに変わったのです。
事故などの時にもドアが潰れても、両手で握って引っ張ることが出来るからである。
他にも、車の車内でハンドルのグリップが太く握りやすくなっていることにお気づきだろうか?
これもすでにドイツ車などの車は古くから採用されていた。ハンドルのグリップを良くするために、四つ程度の凹凸がついているのをご存じだろうか、これはハンドルを握りやすく、滑らない為である。
高級ドイツ車などではこれに皮をかぶせ、シボという透かしのような仕様になっている。これは夏場汗で手が滑らない為である。
これらもヒトの触覚を人間工学的に研究されているからである。
私は日本の自動車メーカーにこれらヒトの五感の人間工学の車造を推進している一人でもある。
通勤時に車内で中吊り広告を目にすることがあるが、車両の端から端まで車内広告で一杯であるが、どの広告にも雑誌名や社名が目立つことをご存じだろうか? これは私達視覚の錯覚を利用した方法で、車内広告の全てに一番下の方に必ず、雑誌名や社名を出しているのである。
これはどこからも視野として見られるからである。
但し、高身長190cm以上の身長の人達には見えないかも知れない。
皆さんはあまりご存じないと思われるが、美しい形状には科学的な根拠と数値によって決められているのである。
それは、黄金比という1:1618という、丁度名刺のサイズである。
ギリシア神殿の多くは、この黄金比の形状で出来ています。
また、白銀比という1:1414という、丁度カードのサイズである。
奈良の大仏や日本の建物の多くにこのサイズの方法が活用されている。
だから、これら美しく見えるのは私達の視覚の認知である。
次に聴覚に関わる雑学的システムの開発をご紹介致します。
皆様の中には最新式のヘッドホーンをご存じだろうか、ノイズ・キャンセラ(noise canceler)という雑音などを消すためのシステムである。
例えば、国道沿いなど車の騒音でうるさい場所に最近は、外壁に小型のスピーカーが取り付けられている。同様に小型の高性能のマイクも取り付けられている。これらのシステムは騒音をマイクで受け取り、音の周波数をキャッチし、これらの周波数と逆の周波数を発することで、雑音や騒音を半減できるという優れたシステムなのである。(アクティブ・ノイズ・キャンセラ・システム)と呼ばれている。
これらが応用されたものに先ほどのノイズ・キャンセラというヘッドホーンが開発されたのである。
電車内など雑音の激しい場所などでの携帯音楽を楽しみたいときにこのヘッドホーンが役立つが、私はこのシステムに警鐘を鳴らしている。
それは、交通量の激しい道路や野外での使用時の注意が必要であるということである。背後から迫る車の音に気づかず、クラクション鳴らされてから初めて気づくなど使用時に注意が必要だからである。
つまり、ヒトの聴覚が半分失われるのと同様だからである。
逆にヒトの聴覚刺激を活用し、効力を上げているシステムもある。良くネズミの駆除や対策に高周波で退治するシステムが開発されているが、効果のほどは、私はよく知らないが、人間には効果が高いのである。
実は年齢によって私達の聞こえている周波数が違っているのである。
よく、人間の聞こえる周波数は20Hz~20.000Hzなどと言われているが、これは10歳代の事であり、私のように50歳以上の人達には聞こえない聴覚範囲である。
70歳以上になると聴覚範囲は20Hz~10.000Hzと10代の半分しか聞こえないのである。
耳が遠くなったと実感するのは、この高周波の音が聞こえないからである。
これらを活用したのが、アメリカでコンビニなど夜や深夜に若者達がコンビニで買った物など駐車場などで座り込み食べたり、群がるので高齢者や近所の人達から苦情が入り、店主は困り果て、何か良い対策が無いかと試行錯誤したときに音による駆除対策を思い出し、音の専門家に相談したのである。
日本でも同様の問題が起こり、以前にコンビニチェーン店の関係者から私宛に相談があった。早速、私はアメリカの取り組みを紹介し音発生装置を取り付けるように勧めたのである。
システムは簡単で、常に夜間など集まりやすい時間帯に18.000Hz前後の高周波だけ発生させるものである。
勿論、一般の大人の人達には決して聞こえないのである。そのコンビニでは以前から若者達の溜まり場になっており、困っていたのである。
その装置を取り付けてからは、群がることが無くなったのである。
つまり、若者達にはこのコンビニは嫌な音が出ていると感じているのである。
何度注意しても言うことを聞かなかった若者達が、さすがに嫌な音は苦手だったのである。
これらはほんの一例だが、世間には私達の五感を活用した製品やシステムなど沢山あります。
今後ともヒトの五感の重要性を提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、





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コタキナバルのジャングル

2008-06-23 00:00:19 | 感覚
コタキナバル Kota Kinabalu マレーシア東部、カリマンタン島北部の南シナ海に面した都市。サバ州の州都で、この地方の商業および行政の中心。1968年まではジェセルトンとよばれた。工業は、家具、ゴム製品、プラスチック製品の製造。国際空港があり、経済面では観光の役割が大きい。キナバル山や、サンゴ礁のうつくしいトゥンク・アブドゥル・ラーマン国立公園への観光拠点である。人口は35万4153人(2000年)。町はもともと近くのガヤ島にあったが、1897年、イギリスに対抗するイスラム勢力によって全焼した。町の地方名アピアピは「火」を意味する。99年に現在地に移転し、第2次世界大戦中は爆撃で破壊されたが、1946年、イギリス領北ボルネオの主都として再建された。市内には、サバ博物館とイタリアの建築家の設計による荘厳な州立モスク(1977年建造)がある。
エンカルタ2007年大百科事典より引用、
私が30年前ほどにサルの調査でボルネオ島に行ったときには、ボルネオ島のジャングルに到着するまでに3日間掛かった思い出がある。
成田空港が完成したばかりの新空港からマレーシアに向けて出発したことを思い出す。当時は成田空港周辺も過激派と言われる人達のデモなどもあり、成田空港周辺は警察官や機動隊が警備をしていたのである。
このような厳戒態勢の場所から約7時間かけてマレーシア空港に到着し、その後双発機でコタキナバルに到着、コタキナバルで宿泊し、2日目は、木舟に水や食糧、機材を乗せて、数時間ジャングルの奥を目指す。ジャングルの入り口あたりで3泊目をして後は数時間以上の徒歩で標高800mぐらいのところに、テングザルなどの珍しい生物が居る。
ジャングルは日中でも薄暗く、湿度は100%近く、気温は32度を超えている。丁度低温サウナに入っている状態である。
用意した1週間分の水は5日目ぐらいには少なくなり、食事を用意するための水は雨水などを溜めて用意した。
現地のサポーター達は皆裸足で、20kg近い機材や食糧など軽々とそれも早足でジャングルの中を進むのである。
私は、彼らについて行くのが精一杯で回り生き物達には気配も感じられない。
皆さんは、ジャングルという動物園のように生き物がすぐに見られ、沢山居ると思っているが、実は昆虫だからであり、サルや野鳥は遙か遠くで鳴きさえずっている。
ジャングルの途中で休憩しているとグリンスネークという、2mぐらいの大きさの黄緑色の蛇が木から頭を垂れて、私の頭の上に居たのである。
疲れ切っている私には全く気がつかなかったが、現地のサポーターが教えてくれた。
毒のない、安全な蛇と聞いて一安心したのである。
ボルネオのジャングルとイメージするのは、オランウンタンだと思われるが、それが野生のオランウンタンに出会えるのは極めて希なのである。
私達は保護区でオランウンタンの調査を行なったのである。
私の役割は、行動学の調査と写真撮影である。
ジャングルにはアリなどの昆虫はすぐに観察できるが、希に色の綺麗なトカゲや昆虫に出会うとここはやはり日本ではないと実感するのである。
樹木も葉っぱも日本の森とは大違いにスケールが違う、樹木の高さは70m近くもなり、葉っぱの大きさも1mを超えるものが沢山ある。
やはり、ここは「熱帯」であると実感できるのである。他にも、日本に類似した昆虫や生き物達は皆巨大なことに驚くはずである。
日本のナナフシという、小枝が動いているような昆虫が、日本では十数センチなのに、ボルネオのジャングルでは30cm近い大きさなのである。
珍しい種類のサルなどは高い樹木の上の辺りで確認できるので、70mを超える櫓(やぐら)を登らなければ確認や撮影も出来ないのである。
木で出来た櫓は強風が吹くと揺れて、大変怖いものである。現在は、樹木と樹木の間にワイヤーを渡し、吊り橋状態や特殊なクレーン80mもの高さから植物や生物の観察が出来るようになったので助かるはずである。
同じジャングルでも上空70mを超えると涼しい風と爽やかな空気が伝わってくる。
ところが、陸地では茹だるような「蒸し暑い」状態なのである。
結局、私は1週間のボルネオのジャングル滞在中に体重が5kgも痩せてしまったのである。
それだけ過酷なのである。現地のサポーターだけは特別だと感じてしまう、食糧を持たず、現地で調達してしまうのである。野生のイボイノシシや小型の生き物などを簡単に射止めてしまう能力には関心してしまう。
私も野生のイノシシを食したが、本当に美味しい肉だった思い出がある。
他にも、水は樹木の蔓植物を大きなナタのようなもので切り、垂れた水分を飲むのだが、これが天然のミネラルウォーターのような美味しい水なのである。
また、私が誤って、トゲのある樹木で手を切ってしまったときにも現地のサポーターはすぐに近くの植物の葉を擦って水分を出し、それを傷口に塗ってくれたのである。
驚くことに数分で痛みや出血が溜まったのである。現地の人達は自然から色々な知識を学んでおり、生きているから凄いのである。
都会に住んでいる私達日本人には到底真似が出来ないし、真似しようとしても出来る物ではない。
なにより、驚くのは目(視力)と耳(聴力)などの鋭さに驚いてしまった。私達には見えないサルの位置や遙か遠くで鳴くサルを確認できるのだから驚くばかりの五感の持ち主達である。
私は、機会があったらまたボルネオ島やタスマニア、コスタリカなどの森に出掛けたいと思っている。それは、地球規模で自然環境が激変しており、地球温暖化の問題、熱帯雨林の減少から希少種の生き物達が絶滅しかかっているのである。
これらの生き物達をこの目で見たいし、写真に納めたいのである。
皆様も、一度ジャングルの奥地まで行かなくても、マレーシアのコタキナバル市街地から車で30分程度の場所にある自然動物園なら簡単にジャングル動物探検が可能である。決して日本の動物園のように檻や狭い場所で飼育しているのではない。
ジャングルの入り口あたりに位置している。この動物園にはオラウータンも保護され、保護区に成っている。オラウータンを直接触れ合うことが出来る場所でもある。
きっと皆様の人生観や世界観が変わるはずである。普通の海外旅行も良いと思うが、私のように目的と変わった海外旅行をしたい方にはお薦めの場所です。
今年の夏休みにでも行かれてみては如何でしょうか。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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視覚のトリック

2008-06-21 00:00:11 | 感覚、五感
私達が視覚のトリックというとマジック(手品)を思い出す人も多いと思うが、今回は、私達の視覚についての錯覚現象について説明したいと思います。
19日木曜日、フジテレビのアンビリバボーで「視覚トリック」と題して今回で5回目になるが、立体的に見える絵やあり得ない世界などを紹介している。
では、私達の視覚で錯覚とはどのようなことを意味するかというと、人の脳がイメージした画像で、あり得ない世界を勝手に認識しているのです。
例えば、建物の絵や写真、お面などは立体的であると常に脳は記憶し、理解しているので、お面や建物の絵を逆に窪んでいても、人の視覚は立体的と認知します。これが視覚の錯覚「トリック」である。
私達の視覚は、実は右目と左目で見ている像が違っている。同様にバラバラな像として目で捉えて、右目の像は左後頭葉の視覚野で逆さまな像を修正します。
左目の像は逆に右後頭葉の視覚野で逆さまな像を修正しているのです。
そして、以前に見た像なのか記憶を辿り、認識します。
また、扁桃体という脳部位で見た物を好む物か、好まない物かなど判断します。
また、色や形、素材までも理解しているのが人の視覚の優れたところです。
例えば、人の顔を認識し、記憶する時には、顔のパーツを50個ほどに分けて、バラバラに記憶して行きます。
詳しく説明すると、視覚情報→視床→脳の中枢部位→大脳新皮質→海馬→海馬台→大脳新皮質(コラム)という手順で視覚情報が記憶されるのです。
但し、自分の好みや情報の刺激量でも左右するのである。
つまり、自分の好みの女性などはなかなか忘れないが、そうでない女性はすぐに忘れるだろう。
ですから、私達の「視覚は目で見ているのでなく、脳で認識し、見ているのです」。
これらの視覚的な記憶から私達の脳は「錯覚」(思い込み)現象を起こすので、騙されるトリックなのである。
視覚のトリックとはこれらの脳の認知を逆手に取ったようなものであり、思い込みの激しい人程、視覚のトリックに騙されやすいのです。
人の思い込みとは、私共は「概念」と呼んでいるが、例えば、リンゴには何種類もあり、黄色いリンゴ、青いリンゴ、赤いリンゴなど沢山あります。
一々これらを記憶することは面倒であり、ですから「リンゴ」と一纏めにして記憶するのが概念なのです。
高齢者になるとこの概念のフィルターが厚くなり、沢山の情報から選んで記憶するので、頑固になるのです。
赤ちゃんや幼い子供達はこの概念のフィルターが存在しないので、五感からの情報をストレートに記憶します。
所謂「三つ子の魂百までも」という諺は、この脳生理学から来ているのです。
私達の身近にも視覚のトリックを活用した物は沢山ある。
例えば、スーパーなどでも生鮮食品売り場などの照明もそうであるように、美味しく見えるように演出しているのである。
大型家電売り場でも、大型液晶テレビなどは売り場で見た画像と自宅で見た画像が実は違っているのである。
つまり、鮮やかさが家電売り場のテレビの方が解像度などに違いがあり、これも視覚のトリックと言えるだろう!
また、悪用するケースもある。それは「賞味期限の誤魔化しである」。数字的なトリックなのだが、私達は信用し、少し味が変わっていても疑わず食べてしまうのである。
私達の視覚の認知には0.5秒ほどの時間がかかり、認識した事に対して、反応し行動に移すことになるとまた1秒ほど掛かるのである。
このように私達の視覚の世界はトリックで溢れているのである。つまり、私達が見ている世界は実は、人によって様々違って見えているのである。
ヒトの五感の内でも、視覚は外的情報を80%以上も脳に送り、認知しているのです。つまり、ヒトは視覚優位の生き物であり、視覚によって認知し、記憶しているのです。
ですから、私は視覚以外の感覚、触覚、味覚、聴覚、嗅覚などの感覚の重要性を提唱している研究者の一人です。
現代人は、視覚優位の感覚に陥り、見た物を全てだと思ってしまう感覚に私は警鐘を鳴らしている。
臭いニオイも、堅い感触、柔らかい感触、辛い味や酸っぱい味、野鳥の心地よい鳴き声(音)も正しく認識することである。
そうすれば、脳や感覚が正常化し、活性化するのである。
現在の小学生の半数以上に感覚異変が起こっている。その一つに味覚障害が上げられる。
これら感覚異変を正常に戻すのには、視覚優位の感覚から五感を総動員する体験や記憶の仕方などに修正(鍛錬)をすることである。
規則正しい生活や自然体験でもよいので実体験を重ねることである。
そして、視覚のトリックに騙されないことである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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スポーツドリンクの理想型!

2008-06-20 00:00:06 | 感覚、五感
以前から私は、スポーツドリンクのゼロカロリー、カロリーオフのドリンクなどに警鐘を鳴らしながら、味覚障害との因果関係を現在研究中である。
人工甘味料などの甘味料の甘さを幼い頃から飲み続けていると、ブドウ糖などの自然な甘味が理解できず、薬臭い甘味を本来の甘味と認知することに私は危惧している。
今月に販売された「キリンセニック」という、スポーツドリンクはこれら大切な栄養素とアミノ酸など含まれた、スポーツドリンクの理想的な飲み物と言える。
ブドウ糖も含まれ、ギャバというアミノ酸も含まれている。
ギャバやセロトニン物質は脳内でも「抑制物質」と呼ばれ、人の場合は「理性」として働くのである。
脳の疲れや身体的な疲れも癒すことが出来るのである。何より、脳に必要なブドウ糖も含まれている。
現在、スポーツドリンクの多くが人工甘味料の甘さで誤魔化している現在、多くの方々がカロリーオフやゼロカロリーが身体に良いと勘違いしているが、本来は必要な栄養素は摂取し、身体や脳のために必要な栄養素なのです。
ダイエットに効果があると言うことで、ゼロカロリーなど持てはやされているが、実はブドウ糖などの甘味を認知できず、薬臭い甘味料を甘さと理解することは、酸っぱい味も、辛い味も甘く感じてしまうことが希にあるのです。
これらを私共は「甘味変化作用」と呼んでいるが、ミラクルフルーツを食べると食べたものが酸っぱくても甘く感じてしまうのである。
これらに似た作用を起こす植物が数年前に欧米諸国では禁止植物、禁止甘味料として指定されているのに、日本では健康への被害や味覚障害への因果関係が曖昧だと言うことで、現在も一部の飲み物や加工食品などに使用されている。
世界基準で禁止されている甘味料が日本では堂々と使用されているのだ。
日本の甘味料に対する規正の方が曖昧なのである。
某冷凍食品の飲料に現在も使用されている。私は以前からステビアの甘味料が人の味覚、特に甘味成分の認識に異変を起こすと警鐘を鳴らしている。
何気なく、自動販売機から飲み物を購入し、成分を観たら甘味料「ステビア」と堂々と表示されている。某有名メーカーがこのように海外では禁止されている甘味料を現在も使用していることに、私は味覚の研究と取り組みが欠如しているものであり、美味しければ良いと言う指向性だと思う。
やはり、その企業の理念や社会性を疑ってしまうものである。
私がその会社の役員なら、即刻販売と製造を中止させるだろう!
幾ら味覚障害の因果関係や科学的根拠が曖昧でも、現在は使用が殆どされていない「ステビア」を使用しているのである。
私は、その商品は二度と買わないし、良い飲み物を慎重に選びたい物である。
ダイエット効果があるとか、カロリーオフだから身体に良いというものではない、逆に栄養素が必要な場合が多いのである。
現に、人の脳は人間の臓器の中でもエネルギー栄養素が20%も必要で、酸素に至っては40%も必要とする燃費の悪い臓器です。
ですから、朝食を抜いて、身体に良いと勘違いされている。カロリーオフの飲み物を飲んで学校に出掛ける子供達も多いのです。
人の脳は午前中に最もエネルギー消費も激しく、活発に働いている。
その必要な栄養素が朝食を抜くことで得られず、午前中から眠い、辛い、だるいなどの症状に繋がるのです。
切れやすく、疲れやすくもなるのです。人の脳の最大の栄養素こそ「ブドウ糖」である。
お茶碗一杯のご飯でブドウ糖は摂取できるのである。最近はパンにも「米粉」で出来たパンも販売されている。
私も早速食べたが、もちもちとしてなかなか美味しいものであり、何より小麦よりブドウ糖などの栄養価は高く、私は期待している。
ご飯を食べられなくても、この米粉で出来たパンを食べるだけでもブドウ糖は摂取が可能である。
やはり、規則正しい生活、食生活に心がけ、出来る限り子供には親が手作りの料理を食べさせ、口に入れる飲み物などは流行などに左右されず、慎重に選びたい物である。
現に、小学生の半数以上に味覚障害予備軍も含めると多くの子供達に感覚障害が疑われるのである。
感覚障害は、つまり、脳の正常化に繋がらず、感覚の異変も起こるのである。
私が危惧しているのは、現在の子供達や若者達は「脳の栄養素不足」を怪訝している。
つまり、高タンパク、高カロリー、高脂肪の食事内容で微栄養素である。ブドウ糖や亜鉛、ビタミン類などの栄養素が不足している。
太りやすい体質に脳の栄養素不足、脳の活動も鈍く、切れやすく疲れやすい。
同様に記憶力の低下、カルシウム不足からイライラして脳細胞(ニューロンネットワーク)の繋がりが円滑に行かず、益々苛立つのである。
また、味覚障害は、微妙な味やニオイ(嗅覚)が働かず、快感が出来ないのである。
ヒトの快感は「ドーパミン物質」が分泌される。味覚障害を引き起こすとこのドーパミン物質が分泌できず、同時に快感出来ない、料理が美味しいと感じない、満足しないのである。これらの状態が脳にダメージを与え、時には鬱などに疾患する可能性もあるのです。
勿論、カロリーオフなどの飲み物を普段から毎日のように飲み続けると少なからず、ヒトの味覚に異変が生じることを私から提唱させて頂きます。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦

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これからの時期、熱中症に注意!

2008-06-19 00:05:16 | 感覚
後数週間で梅雨も明け、夏本番を迎えるが、今年の夏も猛暑が予想され、野外でのスポーツや活動、室内でも熱中症は起こるのである。
熱中症は、幼い子供と高齢者に多いのだが、最近は小学生や中学生、若者達などにも多いのである。
これらは、ヒトの脳の視床下部の自律神経の働きの低下であり、脳の低下にも繋がっている。
幼い頃から、一年中快適な室内で過ごし、テレビゲームなど室内で長時間過ごしている人ほど熱中症に疾患しやすいのである。
熱中症の症状は、顔が赤くなり、汗が止まり、そのうちに目眩や酷い場合は吐き気、筋肉の痙攣などを引き起こすのである。
今年の大学の箱根駅伝で4校が途中、選手が熱中症によって予選脱落という、前代未聞の駅伝となった。
真冬の寒い中でも、十分な水分補給や身体の疲れ、睡眠不足での運動などで熱中症などに疾患することがあるのです。
特に、野外気温35度以上では基本的に運動や激しい活動は厳禁である。
中には、缶ビールを飲みながら、炎天下の中で草野球をしている人達も多が、実に危険で、熱中症の危険性は特に高くなる。
アルコール類を多く摂取すると発汗作用を助け、利尿効果などから脱水状態を招きやすいのである。
また、アルコールの摂取は人の脳の働きも鈍くなり、自律神経の働きも同様に鈍くなる、体温調整など出来なく成ることから、熱中症に疾患するのである。
家族や友達など熱中症に疾患した人達の救助方法は、まず涼しい場所に移動し、スポーツドリンクなど、塩分濃度の高い飲み物を飲ませ、痙攣の有無を確認し、冷たいタオルや冷却用具で、首や脇の下、足の動脈などを冷やします。これらの応急処置でも回復しないようなら、すぐに救急車を依頼して下さい。救急車の到着する約10~15分間は、熱中症に疾患した患者さんに風を送り続けることである。
意識を無くし、口から泡を吹く人も居られますが、全身の痙攣が最も危険な状態であり、体温が40度以上に登ると人命にも関わる問題になります。
ですから、体温が上がらないように下げるようにします。
人の体温が40度以上、例えば42度に体温が上がると意識は勿論、もうろうとして、意識を無くし、人の脳が溶ける状態になり、脳死状態になります。
先ほども紹介しましたが、熱中症の前兆はまず顔だけが赤くなり、体は逆に青白くなります。
そして、流れていた汗が止まってしまうのです。
ですから、上昇した体温を下げることが出来なくなる。脳の働き(視床下部)の脳部位が働かなくなるのです。つまり、生命維持が出来なくなるのです。
どうしても、真夏の野外での活動をしなければならない人は、防止などのため日よけやスポーツドリンクを持参し、大きめのフェースタオルを用意し、まめに汗を拭き取り、水分補給もまめに摂るようにして下さい。
普段から出来る限り、夏場汗を流すように鍛錬し、夏バテ予防に心がける事である。
夏バテは実は「脳」の視床下部という、脳部位が低下し、コントロールが出来ない状態に陥ることから、自律神経の働きが鈍り体温調整が出来なくなることから、熱中症や夏バテなどを引き起こすことがあるのです。
夏場、冷え過ぎた室内に長時間居ると脳の視床下部の働きが野外など出たときに急に体温が上昇するために機能が働かず、体温調整が出来なくなるのです。
ですから、エアコンの冷えすぎには注意をし、出来る限り汗を流し、汗を流したら水分補給をして、暑い夏場を乗り越えましょう。
夏バテ予防には、睡眠と食事が重要である。
疲れが溜まっていたり、睡眠不足などが続くと頭痛や目眩、吐き気などの症状が現れ、時には微熱(夏風邪を引いたような状態)になり、体がだるくなります。
これらが夏バテの症状です。
皆様も、梅雨明け後の夏場、熱中症や夏バテにご注意をして下さい。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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災害、救急時の対応!

2008-06-18 00:01:41 | 感覚
14日朝の8時30分頃、岩手県の山岳部(内陸部)を中心とする6強の強い地震が確認され、私の住まい千葉県でも震度3の揺れを確認できた。
幸いなことに、山岳部の震源地だったので、被害は地震の規模に対して少ないものであった。
秋葉原の無差別殺人事件など時にも、東京DMAT地震などの大規模災害や事故が起きた際、重傷者の救命治療をする東京都の災害派遣医療チーム。災害医療の専門訓練を積んだ医師や看護師ら数人でチームを編成。2004年の新潟県中越地震でも3隊が出動した。
秋葉原での大量殺人事件の現場で出動した救急隊員は160名を超えているのである。
それでも、今回の秋葉原での大量殺人事件では、応急処置が十分に対応できたか疑問視されているのである。
心拍停止状態の患者が5人にものぼり、負傷者も10名以上の現場での「自動体外式除細動器(AED)が足りない」。救急隊員の叫び声が響いた。「これだけの負傷者がいる現場で、装備は十分だったのか、けがの程度に応じて処置の優先順位を決める「トリアージ」が施された。
実は、救急隊員が到着するまでには、その場に居た一般市民が心臓マッサジーや怪我の応対をしていたのである。
例えば、大規模な災害時には、このように一般の方々の救急時の対応が必要であり、元気な人達が救助者やけが人などの対応も重要である。
但し、一般市民など怪我人などの応急処置には、B型肝炎などの疾患が予想されるので、今回の秋葉原での一般市民が怪我人の対応にあたった人達に病院で検査を受診するように促している。
医療関係者は常に、消毒やそのような訓練、対応策など学んでいるので、心配はないが、一般の方々には経験がないことなので、すぐに医療機関などに相談や検査を受診して欲しいものである。
医療関係者ならゴム手袋など持参しているので心配はないが、一般市民の方々に日頃から、災害時やいざというときの怪我などの応急処置や救急箱の備えなど心構えが必要である。
現在は、薬局などで包帯の変わりに、簡単なメッシュの収縮性のある包帯や、怪我の度合いによって、大きめのキズ絆創膏なども販売されております。
これらを救急箱に備え付け、いざというときには役立つ物であり、救急隊が到着するまでの応急処置によってはその後の後遺症や怪我の度合いに関係するのである。
出来れば、地元の消防署などで応急処置の体験や事前に学んでおくと必ずや役立つはずである。
特に、家族が災害などに遇われたときに、自分が応急処置をして上げられるかで大違いであることを私から指摘致します。
私は、常にリックサックに応急処置が出来る必要範囲の物を用意し、駅の階段から落ちた高齢者や転んで怪我をした高齢者、電車が長時間停車し、気分を悪くした若い女性などの応急処置を何度かしたことがあるが、皆様も、私には無理だ、出来ないと決めつけず、いざというときの災害時に救急隊が到着するまでの時間や到着してからでも協力することが重要なのである。
都心部に震度7強などの地震がもし発生したら、莫大な被害になり、死者、怪我人の数など桁外れになると予想されている。
そのときに自分は怪我もなく、元気だったらどうするだろうか?
目の前に怪我や心配停止状態の患者さんが多くいたら、あなたならどうするだろうか?
見て、見ないふりをしますか、それとも出来る限りの手当をして上げますか。
大災害時には、救急隊員や医師派遣は十分に機能を果たせなく、救急車の到着も道の渋滞や国道なども遮断されるため、救急隊や医師が到着できず、災害現場では、近所の人達の助けが必要であり、近所の協力が大切なのである。
幾ら電話で救急車を呼んでも到着できないのが現状となる。
そのときには、私のように普段から救急時の意識を持ち、災害人には地域の消防署にボランティア救助隊員として、私は登録してあり、徒歩や自転車で災害現場に向かうのである。
いつかは、都心部やあなたの地域でも身近に災害や事件に遭遇するかも知れません。ですから、普段から意識をし、備えあれば憂いなしというように心構えをしておく必要があります。
最近も青森県での竜巻や岩手県の巨大地震、今後も各地で災害が起こる可能性も高くなっております。
いざというときには、慌てず、外に飛び出さず、冷静に判断し、自分や家族の命を五感を総動員して守って欲しいと思います。
秋葉原の無差別殺人事件で亡くなられた人達、今回の岩手県の地震で亡くなられた人達のご冥福を心よりお祈り致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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ヒトの味覚(辛さ)

2008-06-17 00:00:21 | 感覚、五感
今回は、味覚でも「辛さ」の話である。
私達が辛い物を食べると、舌が痛く感じたり、額に汗が流れたりと普通の味覚とは大違いだと感じるはずである。
辛さとは、 『スコビル (Scoville Unit)』:米国の薬理学者ウィルバー・スコヴィルが考案した[ 唐辛子の辛味成分「カプサイシン」の辛味を表現するために使用された単位 ]のことである。
私達が、辛いと感じるのは、普通1万スコビル以下であり、それ以上の辛さは、痛みの刺激として感じるのである。
だから、脳が痛みの反応に対して、認識するから自律神経に働き、額や顔に汗が流れ、時には頭痛を伴うこともある。
私達が身近な辛い物と考えると「タバスコ」があるが、このタバスコの辛さの単位は2500スコビルだから、意外に低いように思われるが、直接なめたりするととても辛いものである。
世の中には、青唐辛子などのように辛い野菜や果物もある。
唐辛子は「ピーマンの親戚」のようなものなので、ピーマンは0スコビルで、ピーマンを小さくしたようなハバネロは30万スコビルと途轍もなく辛いのである。
私は食べたことがないが、食べたヒトによると、頭が痛くなるぐらい口の中が辛く、口の中で燃えているようだと表現している。
幾ら水を飲んでも5分間程度口の中が辛くてたまらないと言う程辛いらしい。
例えば、皆様がどうしても辛い物や食べ物を食べなければ成らないときには、あらかじめ、オリーブ油などで口の中に膜のようなものを造っておくと、辛味が薄くなり、辛味が感じなくなることがあります。
但し、後から辛味は感じる。このようなときには水ではなく牛乳やヨーグルト
を飲んだり、食べたりすると中和され、辛味が薄れてきます。
私達の味覚は、糖質は体内や脳のエネルギーに必要なため、大量に摂取する必要があり、鈍感に感じます。
塩味は大量に摂取すると体内に悪影響なため、少量でも感じるのです。
同様に酸っぱい「酸味」腐敗の感覚であり、危険回避のために敏感に反応します。
辛味だけは、辛さと言うよりも、痛み的な感覚で味覚として捉えているのです。
本当に激辛からなどの味は、辛さのあまり、口の中が燃えているように感じます。
辛さは、発汗作用がある反面、辛過ぎる料理など食べ続けると味覚細胞(味蕾細胞)の新陳代謝に悪影響を与え、甘い物や酸っぱい物の味が分かりづらく、常に辛い物を好み、食べ続けることになるのです。
ヒトが激辛などを食べるとなぜ、顔に汗をかいたりするのかというと、先ほどの脳の認知に関わっております。
ヒトの味覚で辛味は一種の痛みとして認知しており、激辛などの味は辛味というより、痛みとして感じます。
この舌で感じる痛みこそ、脳の反応が味覚より、痛覚(触覚)的な感覚で感じるので、自律神経に働き、血圧の上昇や心拍数の上昇、血流が良くなるので発汗します。
また、褐色脂細胞が活発に働くので体温が上昇し、全身に汗を流すヒト居られます。
これらの作用がダイエットに効果があるとされて、辛い物を食べる傾向があるのです。
ですから、中華料理でも四川地方の人達に肥満体型の人達が少ないと言われているのは、この辛味成分の料理からかも知れません。
私も辛さは好きな方だが、そんなに毎日食べているわけではない。
適度に辛味を食べるから美味しいと感じるのであり、毎日のように食べると日本人の食生活や体質には合わないかも知れない。
このように辛味だけは味覚の中でも一風変わった認知の仕方(痛み)痛覚として、舌で感じ、脳で認知しているのである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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自然観察が子供の脳を賢くする!

2008-06-16 00:00:18 | 感覚、五感
本日、15日(日)は、私が講師を務めている。井の頭小学校の探鳥会の日である。
梅雨時とは思えない、爽やかな晴れ日和である。
三鷹駅に9:00時に集合した私は35名の親子と共に、一路高尾山を目指した。
高尾山口に到着した、私達はトイレ休憩をしてすぐに高尾山口(1号路)から登り始めたのである。
高尾山口駅の周りには「岩ツバメ」が乱舞しているのを確認できた。
トイレを済ました後に高尾山山頂を目指したのである。
途中でウグイスの鳴き声、種類が分からない蝶や昆虫、登山口の傾斜には「アオダイショウ」の蛇に全員目が釘付けになった。
私達の後ろには、外国人の方も蛇は危なくないかと私に尋ねたので、NOdangerousと答え、毒のない危なくない蛇であると説明し、納得し、また登山を始めたのである。
済みきった空気と爽やかな陽気は「初夏」そのものである。
ホトトギスの鳴き声が遠く聞こえてきて、親子で耳を澄まして鳴き声に聞き入る。残念ながらカッコウの鳴き声は聞こえなかったが、カッコウの仲間のホトトギスはハッキリ聞こえたのである。
新緑が深い時期には、野鳥の確認は大変であるが鳴き声は心地よく、私達の聴覚を刺激し、脳を活性化してくれるのである。
私が以前に現在の子供達や若者達の多くが、川のせせらぎや野鳥の鳴き声を雑音と認識していると説明したが、これらはヒトの脳の認知に関係している。
井の頭小学校の探鳥会に参加されている子供達は、全員「野鳥の鳴き声は」心地よいと答えている。
多くの子供達で現在、野鳥の鳴き声や秋の鳴き虫、風鈴の音色が喧しい、うざいなどと言葉で表現されるように「雑音」と認識しているのである。
欧米人には野鳥や風鈴の音色が喧しいと言う人達は多が、日本人独特の感性である音の認識に変化が現れているのだ。
私は音認知の欧米化と呼んでいるが、子供達や若者の多くが自然界の音や心地よい音を雑音と認識し、喧しいと感じているのである。
これらはヒトの音認知の違いにあるのです。私達が野鳥の鳴き声を心地よいと感じているのは、ヒトの脳の左脳の聴覚野で認知しているからである。
ところが、野鳥の鳴き声を雑音と認識しているときの脳の働きは、ヒトの脳の右脳の聴覚野で認知しているのです。
このように自然に親しみ、自然観察を多く体験している子供達の脳は正常化し、活性化しているのです。
現に、私が井の頭小学校の探鳥会を担当してから10年以上経ったが、その頃小学生が現在、大学や大学院で生命科学の研究や大学の教授を目刺し学んでいる生徒も多いのである。
先月も井の頭小学校の探鳥会のOBが大学での研究や将来についての相談で私に会いに来たのである。
小学生の頃、探鳥会に参加し、現在、その体験が活かされていると聞いて私は、感動と遣り甲斐を感じている。
そして、現在の井の頭小学校の探鳥会に参加されている生徒の中にも、将来大学や大学の教授、生命科学などの研究員、獣医を目指す人達など現れてくれると期待している。
出来れば、私共の研究所で五感研究を受け継いで呉れたら幸いである。
このように現在は、自然観察はただの趣味的な範囲でなく、立派な学問であり、多くの小学校で井の頭小学校のような取り組みをして欲しいと願っている。
私が良く口にする言葉で「自然は教科書以上のことを教えてくれる」のである。
頂上付近に到着した私達は、その場で本日確認した野鳥の種類を「鳥合わせ」と称して、確認できた種類を調べている。
親子と別れた私ともう一人の指導者で下山し6号路を下ったのである。
途中で、サンコウチョウ、オオルリ、キセキレイ、カケスなどの綺麗な野鳥を確認でき、機会があれば子供達に見せて上げたいと思いながら高尾山を後にした。
日本にも綺麗な鳴き声の野鳥や綺麗な羽色をした野鳥が夏鳥として渡ってきているので、皆様も野鳥に興味がなくても、確認してみて下さい。
きっと自己の世界観が変わるはずである。これこそがヒトの脳の活性化であり、子供達には脳を賢くさせる働きがあるのです。
学校の勉強や塾などの勉強だけが学問でなく、勉強でもありません。
自然から学ぶことは多々あるのです。
実は、ヒトの脳は自然から学んだ方が、情報量も多く、脳を刺激することが私共の研究でも解明されている。記憶力が向上することが分かっている。
真に賢い子供に育てたいのなら、自然観察に親しむ事である。
子供達は自然の中で成長し、脳が発達して行くように「本能(遺伝子プログラムされているのである)」。
皆様も野外に出て、野鳥の鳴き声や自然界の現象を自己の五感を総動員して感じて観ては如何でしょうか。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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五感の錯覚(味覚編)!

2008-06-14 00:07:58 | 感覚、五感
今週火曜日に大阪テレビ局の番組制作会社から私宛に、電話があり、番組に出演して、タレントに実験をして欲しいとの内容の依頼でした。
その内容とは、視覚と味覚についてですが、例えば、アボガドにわさびと醤油をつけて食べるとマグロのトロの味に似ているなどを実際に実験で「味覚の錯覚」というテーマで話すことになっておりましたが、残念ながら、ゲストのタレントさんのスケジュールが合わないとのことで、私の大阪テレビの番組の出演はキャンセルになりました。またの機会に期待したいものです。
このように、テレビ等でも人の五感に関する番組やテーマにした題材が増えて参りました。
ほんの数年前までは、特番などの科学番組で紹介されることは有っても、お笑いタレントさんが出演する番組で疑問や雑学として話題に上るようになりました。
私共のところにも、本年に入り、すでに4社のテレビ制作会社からの問い合わせや依頼がありました。
某有名テレビ局の出演はドタキャンになりましたが、今後、どこかのテレビ局で五感の話題から、私が出演することも有ると思います。
今回の大阪テレビ局には、番組の内容を私が一部提案する予定でした。
例えば、視覚的に見た感じと食べたときの印象が違っていれば、どのような反応をするのかという実験やミラクルフルーツを最初に食べて、次にレモンを食べると甘く感じるとか、イチゴシロップのかき氷の赤い色なのだが、いざ食べたら「レモン味」だったらどのように感じるのか?
また、外国産の牛肉に松阪牛や神戸牛の脂身を肉屋さんから分けて貰い、その脂身を外国産の牛肉に引き詰めて数時間以上保存し、その後普通に焼き肉として食べると、高級国産牛の味に変化するなどの紹介です。
これらは、五感の錯覚現象でイメージや記憶とのギャップから生じるものです。
最近の子供達はマヨネーズをご飯や焼き肉などにかけて食べるそうです。
以前にも紹介しましたが、現在の小学生の半数近くは「味覚障害」の疑いがあります。
ましてや私達では考えられない、五感の異変が生じていると言っても過言ではありません。
先ほどの味覚音痴とも言えるような現象や調味料を好み、ありとあらゆる食品に使用して食べる傾向や五感の錯覚とも言えるような五感を子供達や若者達は身につけてしまったようだ。
私が危惧しているのは、これら五感の錯覚や脳の刺激が希薄であることが心配でもある。
五感が正常でないと、脳の活性化にも影響し、脳が快感しないのである。人が快感すると満足や達成感のようなうれしさを感じます。
美味しい料理を食べて美味しかったと「味覚で満足します」。味覚障害ではこの快感、料理が美味しいと感じられなく、同様に快感も出来ません。
私達の脳内では「快感」するとドーパミン物質が分泌され、満足や美味しいと感じることが出来、また食べたいと自覚するのです。
ところが、五感の異常はこれら快感や脳の活性化、刺激不足になり、勿論、脳の栄養不足にもなります。
最近において、私は味覚の錯覚現象、カロリーオフ、ゼロカロリーと言った飲み物や食材が出回っており、身体に良いと考えられている。
確かにカロリーが抑えられているので、肥満予防などに役立つように考えられているが、実は人工甘味料を幼い頃から摂取していると、糖質の本来の甘さを理解できず、薬臭い甘さが美味しいと理解、脳が認知するのです。
私は、これらも味覚の錯覚現象と呼んでいる。
以前に、私が指摘したステビアの甘さ成分が、味覚の味蕾細胞を傷つけ、ブドウ糖などの本来の甘さを理解できない、甘いと感じられなくなるのです。
数年前から欧米諸国では禁止植物、禁止甘味料として規正されている。
以前に、日本の厚生省に禁止植物指定、禁止甘味料として、味覚障害を生み出すとして、論文を提出した経緯がある。
但し、回答は、科学的な根拠と人体への影響、味覚障害との因果関係がハッキリしないと曖昧な規正が続いている。
現在は、禁止されているが、一部の飲み物や乾物類など甘味成分に使用されているようだ。
先ほど紹介した「ミラクルフルーツ」も甘味の錯覚を生み出す果物と言うよりも木の実に近いものである。
このミラクルフルーツを食べてから、酸っぱい物や辛い物を食べてもみな甘く感じるのである。例えば、ミラクルフルーツを食べてからイチゴを食べるとあまりの甘さに驚くはずである。
では、なぜ、ミラクルフルーツが酸っぱい物も甘く感じるのかというと、味覚で化学反応を起こすのではなく、人の味覚(舌)は甘味なら甘味を感じる細胞があり、丁度鍵と鍵穴のように甘味など感じるのですが、ミラクルフルーツを食べると、この鍵と鍵穴の関係が乱れ、「味覚交換作用」が働き、酸っぱい物を甘く味覚が感じるのです。
ダイエットに効果があると注目されているが、これらの甘味料は味覚本来の甘さを感じなくなり、味覚障害を引き起こす可能性もあります。
また、人の脳の栄養不足にも繋がるのです。ヒトの脳は栄養素の20%、酸素に至っては40%も必要とする臓器です。
脳の栄養素の殆どが脳のエネルギーとして必要な栄養素「ブドウ糖」なのです。
人工甘味料やゼロカロリー、カロリーオフの原料はこの脳の栄養素に成りません。よって、私は現代人の脳の栄養素不足を怪訝しております。
ですから、五感の錯覚ではなく、五感本来の刺激を脳で受け止め、感じることです。
そのためには、日々、五感を総動員して外的情報を脳に送り五感と脳を鍛錬する必要性があるのです。
これらを実施することで、ヒトの五感や脳が活性化し、正常化するのです。
今後とも、五感の異変や感覚の異変を警鐘を鳴らしながら提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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10代の体型の二極化が進んでいる!

2008-06-13 00:03:36 | 感覚
提供:Medscape 
肥満または過体重の十代は、2 型糖尿病、心血管疾患、脂肪肝疾患などの慢性疾患のリスクが高いことがオーストラリアの横断研究で示された。
【6月2日】肥満または過体重の十代は、2型糖尿病、心血管疾患、脂肪肝疾患など慢性疾患のリスクが高いというオーストラリアの横断研究の結果が、『Archives of Pediatrics & Adolescent Medicine』6月号に発表された。
「肥満の小児と思春期小児は心血管疾患、2型糖尿病、最近では脂肪肝疾患の代謝性リスク因子の保有率が高いことが、複数の研究で示されている」とElizabeth Denney-Wilson, PhD, MPH, BN(シドニー大学、オーストラリア、シドニー)らが記述している。「肥満保有率に並行して有病率も増大すると予測されるが、十代の一般集団における慢性疾患リスク因子についてはほとんど分かっていなかった。同時罹患疾患に関する最近の研究のほとんどは、重度の肥満を有する十代の、臨床現場で構成された集団を対象にしたものばかりであり、代謝性合併症の全体については研究されていない。」
今回の研究の目的は、肥満症の指数(肥満指数[BMI]と腹囲)と、心疾患、2型糖尿病、脂肪肝疾患のリスク因子との関連性および、思春期中期におけるリスク因子の集積を評価することである。
「脂肪症の傾向、生活習慣、リスク因子を思春期から成人まで追跡すれば、現在の若年者が成人に達した時には、肥満関連の病態による疾患で医療システムにかかってくる負担がさらに大きくなると予測ができるようになるだろう。」
この研究はニューサウスウェールズ州健康局の支援を受けている。著者らの開示情報では、関連する金銭的利害関係はない。
日本においても、子供達の体型に異変が生じている。標準体重の子供達の比率がとても低く、全体では肥満体型が40%と痩せすぎ体型が20%そして、標準体重の40%である。20年前の子供達は標準体重が全体の60%程度であったのに比べ、極端に子供達の体型が二極化しているのである。
肥満体型と痩せすぎ体型である。特に私が危惧しているのは肥満体型の子供達が急増しているのである。
これらの主な原因は、現在の食事環境である。好きなときに好きなだけ食べ、好きな物だけ食べる好みの食事とカロリーの高い食事、食事の欧米化が日本でも加速的に進んでいるからである。
また、極度の運動不足など重なり、益々肥満体型の子供達が増えているのである。一方、朝食を抜いたり、食事の好き嫌いが激しく、食も細い子供達も増加しているのです。
これらから現在の子供達に体型の二極化が進んでいるのである。
他にも、私が一番危惧しているのは、小学生の半数が味覚障害の疑いがあることである。ある小学校の子供達に協力して貰い、80名の子供達に甘味と塩味に基本的なテストを行なった、甘いと感じた子供達が35名と塩味を感じた子供達は45名と半数近くは両方感じなかったのである。
特に、甘味を感じない子供達が多いのは、ゼロカロリーやカロリーオフの飲み物や甘味料などの甘味に幼い頃から慣れ親しんでいるからである。
つまり、ブトウ糖などの糖質の甘さを理解できず、人工甘味料の甘さを甘いと関しているのである。
私は、これらの味覚障害が脳にダメージを与えると私のブログで紹介し、各方面から反響がありました・
これら体型の二極化は、身体の健康に限らず、人の五感や脳への悪影響が考えられるのである。
やはり、子供の頃から規則正しい、食生活、睡眠や運動などに心がけ、標準体重に近づける努力も必要と私は提唱している。
これらの取り組みが子供達の身体も脳も健康にさせてくれることを私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦

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