センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

野鳥教育の実施!

2023-03-06 00:00:30 | 教育

私が長年、野鳥との関わり合いから、多くの子供たちや大人の人たちにも「野鳥と人の関わり合い」などを主目的に指導して参りました。

以前にも、私の地元の小学校や井之頭小学校などで「野鳥教育」と題して学びの場として「特別授業」をしたことがあります。

特に2000年から段階的に薦められていた「総合的学習」では、私が武蔵野市教育委員会の特別メンバーということもあり、土曜日が多かったのですが、特別授業として、野鳥観察や環境保全、生物保護などの授業を行ったことがあります。

但し、私が現役で平日に休めなかったので、思うように依頼にお応えすることが出来ずに断念したことも幾度もありました。

私が長年の野鳥観察、数年前からは本格的な「野鳥撮影」に取り組んでいるのは、ただの趣味ではありません。

記録として残しているものです。冬の渡りの時期や植物や環境の変化などを知ることが出来るからです。

専門的には「環境指標」を野鳥から得る。知るという考え方です。

例えば、レンジャクという野鳥はヤドリギなどの実が食べ頃になるとやって来ますが、それも決まって、3月の中旬前、2月下旬から3月上旬に実が色付き、柔らかくなると捕食しに現れますが、その前に二羽とか三羽で「視察のように個体が現れます」。まさしく、そうした個体を確認すると数日後には、ヤドリギの数にも関係しますが十数羽の群れが訪れます。それもほぼ、現れる時間帯も決まっています。こうしたことを理解、生態などを熟知していれば、無駄に通いつめたり、現れるのを一日中待っている人たちも多いのですが、それは時間の無駄と言えます。

 

私が関東周辺で、2ヶ月で約110種類近くの野鳥の種類を確認、撮影の場合は飛翔などの確認も多いので精々、半分以下になります。

何故、私がこのように多くの野鳥を一日で確認出来るかと言うと、個体(種類)によって「好む場所(テリトリー)」を知っていること、他にも経験豊富な知識もあります。

こうしたことから、訪れた場所には、あそこへ行けばアリスイに出逢えると分かります。それも、時間帯も分かります。それは、単なる山勘などではなく、その日の天候や風の強さ、気温などを吟味し、分析して「予測します」。だから、目的の野鳥が撮影出来たりします。他にも、現代社会は情報化時代ですから、知り合いに教えて貰うことなども大切な情報源となり、環境指標の作成やその年の気候予測などにも繋がります。

今年、2023年の春は、お彼岸の頃よりも早くなり、勿論、桜の開花も昨年、例年よりも1週間ほど早くなると予測できます。こうしたことは「自然から学ぶ、知る」ことが出来ます。

私が子供たちに指導する時には、口癖のようにいう事があります。それは「自然は教科書以上のことを教えてくれる」のです。

ですから、私が子供たちや他の人たちに野鳥に関わることを指導することは、単なる野鳥好きな人たちの集まりではなく、ましてや種類を多く知る事でもありません。

 

また、嬉しいことにコロナ感染拡大も3年が過ぎて、そろそろマスクも外せるようになれば、野外に出たくなります。近年、コロナ感染時がピークの頃は、遠出も出来なかったこともあり、家族で近くの公園に行き、池で綺麗なブルーの鳥を見て、子供があの青い鳥になあ~にと聞かれ、困ったお父さんは、スマホでブルーの鳥と調べたら「カワセミ」だと分かり、近所にこんなに綺麗な鳥がいるんだと分かり、益々、鳥が好きになったそうです。

お子さんは、お父さんに「野鳥図鑑」と「双眼鏡」を買って貰い、毎週のように近くから、遠くの公園に行って野鳥観察しているそうです。

そうしたことは、此処、近年急増しています。ましてや子供から興味を持ち、親同伴でバードウォーチングをする人たちが急増しています。

有難いことなのですが、双眼鏡や図鑑の見方なども知らないまま、バードウォッチングを始めることは、目を悪くしたり、気持ち悪くなったりと、また、鳥が見つからないと「つまらない」と思ってしまうと、止めたくなります。

だからと野鳥の団体に参加しても、大勢で動くのでそれに指導員が一人や二人だと、子供たちにはよく分かりません。ただ、鳥を見つけて歩き廻るだけです。

そこで、私が指導員となり、子供たちにマンツーマンで、野鳥だけではなく、種類を覚えて貰うために、敢えて分かっていても教えません。持っている図鑑で調べてみようとクイズ式に教えます。

 

私から種類を聞いただけだと直ぐに忘れてしまいます。興味も薄れます。自分で図鑑と見比べて「これだ!」と調べることが重要なのです。

また、私は双眼鏡を使ったら、近くだったら「目の色を見て、足の色は」と尋ねます。そうすると、凄い、目が青いとか赤いなどと驚きます。感激します。そうした感動がいずれは「野鳥好き」になるのです。

私が井之頭小学校の探鳥会の講師を努めてから既に30数年が経ちますが、教えて来た子供たちは数百人になると思われます。

今年の6月に定年退職延長も半年にします。その後は山沿いの地域に引っ越す予定です。そこに一部屋を借りて「野鳥写真のアトリエ&研究所」を設立します。

同時に、本格的に「野鳥教育」の実施に取り組んで参ります。7月以降には、小学校や幼稚園、団体等から特別授業や専門的な依頼も入りそうです。

平日に休めることが良い機会となり、本格的に野鳥教育(愛護の教育)を日本に広めたいと思います。

センスプロデュース研究所、葛西行彦


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野鳥教育の実施!

2022-03-02 00:00:30 | 教育

野鳥教育とは、私が独自に生み出した「教育法」です。自然や生き物たちの生い立ち、生態などを知り、理解することで「自然から学ぶ」ことが出来ます。

子供たちは勿論、大人の人たちまでこの野鳥教育は可能です。特に、社会人の新人研修などで教えたこともあります。

子供達には「環境保護と生物保護」の観点から野鳥の種類を調べて数などやその場の環境などを知って貰うために「野鳥調査」を実施してもらいます。専門的には「環境指標」という、野鳥、動植物の分布などを調べて、知ることで「その場の環境の豊かさ」などを知り、理解して、大切な動植物を保全しようとする考え方です。

子供たちの中には野鳥や生き物が怖い、嫌いという子供も少なくありません。ですから、私は、自由参加として、子供達には具体的に「探鳥会の講師」を長年して培ってきた指導を生かして「野鳥教育」と題して、野鳥や自然の豊かさ、大切さなどを体験してもらうことが趣旨です。

以前、社会人の新人研修では、場所を野外で野鳥観察し、種類や生態など観察、洞察して後に、室内で講義を行いました。

社会人には野鳥教育を「創造性への手引き」として、観察力、洞察力を身に着けることを主に掲げています。

 

創造性は「生み出す力を必要」とします。その発想力や創造性を養うためには、意識目的と何を想像するのかの具体的な取り組みなどが重要となります。

そのヒントは「自然の中に沢山、隠れています」。創造性の基になるのが「自然から学ぶ」にあるのです。

例えば「バイオミミクリーテクノロジー」とは、ラテン語で「生物模倣技術」という意味です。

つまり、生き物たちから学ぶ、例えば、問題解決や新たな技術の取り組み、研究、開発にも創造性は「新しいモノを生み出す、創り出すためにとても重要なことです」。

例に挙げると、新幹線500系の車両のデザインやパングラフの形状などのデザインなどは、野鳥の部位の形状をヒントに応用したものです。

新幹線は300km近いスピードで走るために、トンネルを抜けると風圧で大きな音が出ます。「トンネルドン」と呼ばれているものです。その風圧を低減するために、考えられた新幹線の車両デザイン(形状)がある野鳥の嘴の形状からヒントを得てデザインされました。

新幹線開発担当者の知り合い野鳥好きな人で、一緒にバードウォッチングに出かけた時に、枝に止まっていたカワセミが池に飛び込んだ時に「水飛沫の少なさ」に驚き、これだと悩み、苦しんでいた新幹線開発者が閃いたのです。これが「創造力」というものです。

 

カワセミの嘴の長さや形状を徹底して観察し、新幹線500系のノイズが18mも長いデザインに繋がったものです。また、同時に「パンタグラフ」の風切り音」が大きくて困っていたところに、フクロウがネズミを狩るときに、羽ばたきの音が殆どしません。他の野鳥は、鷲などはバサバサと大きな音が出ます。何故?フクロウは羽ばたきの音が小さいのかを調べてみたら、他の鳥たちと違い、羽根の形状に大きな違いがありました。フクロウの羽は細かくなっていて風切り音が殆どしないのは、風が渦を巻くときに音が出ることが分かり、高速になればなるほど大きな音が出るのです。

それを改善するために「フクロウの羽の形状、風が巻き込まないように工夫した結果、風切り音が低減」出来たものです。

こうして、自然界の生き物、野鳥たちは「優れた能力」を持っていたのです。

こうして、多くのアイデアや創造性のヒントには、生き物たちなどの行動や生態、体の仕組みなどが参考となり、応用されている製品や商品は沢山あります。

子供たちに野鳥教育を実施するのは、自然から学ぶ「自然は教科書以上のことを教えてくれる」のです。

大人の人たちには、自然環境保護と愛護の精神を養うことを目的に、自然と人間との関わり合い、野鳥とのかかり合いから「野鳥教育」を実施して参ります。

センスプロデュース研究所、葛西行彦


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

加曽利貝塚(古代ロマン)を求めて!

2017-06-01 00:00:30 | 教育
加曽利貝塚(かそりかいづか)は、千葉県千葉市若葉区桜木8丁目にある縄文時代の貝塚である。世界でも最大規模の貝塚であり、学史上でも著名な標式遺跡としても知られる。1971年(昭和46年)に北貝塚が、1977年(昭和52年)に南貝塚が国の史跡に指定された。北貝塚のE地点の土器は、縄文中期後半の加曽利E式、南貝塚のB地点の土器は、縄文後期後半の加曽利B式として編年の指標となる土器と位置づけられている。

加曽利貝塚遺跡は、千葉市内を東西に流れる都川の支流である坂月川を北に2キロメートルほど遡った西側(右岸)の東西約500メートル、南北約800メートルの舌状台地上にあり、その台地は西側が平坦部で、東側に向かって緩やかに傾斜している。貝塚を含む地層は台地の東側縁辺に東西300メートル、南北400メートルにわたって分布している。
加曽利貝塚は、直径約130メートルの北貝塚と、長径約170メートルの南貝塚が連結し、全体としては8の字形となる特異な形状をしている。面積は約13.4ヘクタールで世界でも最大規模の貝塚である。現在、敷地は加曽利貝塚公園として管理されており、千葉市立加曽利貝塚博物館が設置されている。貝塚周辺の一帯には縄文中期の小型貝塚や住居跡が広く分布している。

この場所では約7000年前の住居跡が発見されているが、当時の貝塚は残されていない。巨大な貝塚が作られ始めたのは約5000年前の縄文中期である。加曽利北貝塚は縄文中期(約5000~4000年前)に作られたものである。初期には小規模な貝塚と住居があったが、後にその上に直径約130メートルのドーナツ形の貝塚が約1000年かけて作られた。縄文後期になると北貝塚は利用されなくなり、その南側に南貝塚が作られ始めた。加曽利南貝塚は縄文後期(約4000~3000年前)のもので、約1000年かけて長径約170メートルの馬蹄形の貝塚が作られた。イヌの骨が人間とともに葬られていることが確認され、話題を呼んだ。

縄文中期、約5000年前に栄えた場所です。縄文人とは、私の田舎、青森県津軽地方には、遮光器土偶 (しゃこうきどぐう)は、縄文時代につくられた土偶の一タイプの土偶が沢山見つかったり、三内丸山からは沢山の住居跡や人骨なども発見されています。子供の頃、畑や田んぼからはこれら土偶や貝殻の化石など縄文時代の物が沢山、掘り出されています。子供頃は学芸員や大学生と一緒に発掘に手伝いました。
また、地元の大学の教授から、あなたは縄文人の体型、顔形が似ているとレントゲンを撮られて、調べて貰ったら、縄文人に近い、顔形をしていると、私の先祖がヨーロッパ、ロシア系から渡って来て、北方系の先祖で、縄文人になった血筋を受け継いでいると説明され、色白で目の虹彩が薄茶色、髪の毛の色が薄茶色、日本人離れした手足の長さ、私の身長は170cmですが、両手を広げると180cm、股下は78cmと身長178cmに匹敵するなど、珍しい体型と顔形だと絶賛されたことがあります。
それからです。縄文人が親戚のように思え、親近感を覚えました。だから、古墳や古代遺跡などを見ると里帰りしたような気分になるのです。
五感プロデュース研究所、荒木行彦、

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人混みが苦手⁉︎

2017-05-17 00:00:30 | 教育
人混みが苦手!そんな人は『血管迷走神経反射』を起こしているかも⁉︎
血管迷走神経反射というのは、自律神経系の突然の失調のために、血圧や心拍数が下がり、脳に行く血液循環量を確保できないために、失神や目まいなどの症状が起こる病気です。 血管迷走神経反射は、長時間の立位、温暖下での激しい運動、恐怖感や情緒的不安定、激しい痛みなどによって誘発されます。
人混みが苦手な方というのは、人混みに強いストレスを受けますが、その際、血管迷走神経反射を引き起こす可能性があります。
これが益々人混みを苦手にしてしまう原因となります。
血管迷走神経反射というのは、自律神経失調症の1つですが、貧血やめまい、吐気などを起こしてしまうのです。
場合によっては失神を引き起こしてしまう可能性もあります。
電車の中で貧血になっている方などは、この血管迷走神経反射を引き起こしている可能性があります。

一度、血管迷走神経反射を引き起こし、それがトラウマになり、ますます苦手になる。という悪循環を引き起こすのです。
私はそんなに酷くはありませんが、混雑している人混みの中に長時間居て、具合が悪くなるのは、血管迷走神経反射と違い、女性の香水の混じった臭いや男性の体臭の臭さ、汗臭さなどで気持ちが悪くなるのと、人はそれぞれ違った「波動」を発しています。
それを受けてしまうからなんです。簡単に血管迷走神経反射の症状ではないこと、私は分かります。
また、幼い子どもの甲高い声が騒がしい音にも敏感だから、神経質だと思われますが!それは、私の感覚が敏感過ぎるからです。
五感プロデュース研究所、荒木行彦

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラッドタイプ・ハラスメントって何!?

2017-05-16 00:00:30 | 教育
ブラッドタイプ・ハラスメント(通称:ブラハラもしくはケツハ)とは、血液型(特にABO式血液型)によって人物の性格を判断し、相手を不快や不安な状態にさせる言動のことである。血液型を意味する 英語: blood-type と、嫌がらせを意味する 英語: harassment を組み合わせた造語である。
日本、韓国、台湾など一部の国では血液型性格分類が存在するが、血液型と性格の関連性は科学的に否定されていると言って良い。だが1970年代から2000年代前半にかけて、多くのテレビや書籍が根拠なく分類を広めたため、いまだに血液型と性格の関連性を信じている人もいる。2000年代の終盤以降、血液型性格診断を取り扱うTV番組などによって血液型で性格を決めつけられるなど差別を受ける危険性が指摘されるようになり、ブラッドタイプ・ハラスメントと呼ばれて取り上げられるようになった。
血液型と性格の関連性を信じる一部の人々によってブラハラは引き起こされる。血液型性格分類には科学的根拠が全く無いにもかかわらず、当たっていると感じる人が多い理由として、以下のことが挙げられている。
バーナム効果。誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な性格をあらわす記述(他人から好かれたいと思っているなど)を、自分だけに当てはまる正確なものだと誤解してしまう現象。
確証バイアス。自分の信念を裏付ける記述のみを重視し、それに反する情報を軽視してしまうという現象。
予言の自己成就。根拠のない記述であっても、それを信じて行動するとその記述通りの結果が生じてしまうという現象。
このため、加害者には相手を不快や不安な状態にさせる意図はなく、無意識のうちにブラハラを行っている場合もある。

血液に拘り、よく血液型占いや相性などを信じたり、話題にするのは世界的に見ても日本人だけであり、一部では韓国の人たちも血液占いなどがありますが、世界的には無関心な人が多いのです。欧米人の多くは自分の血液型も分からない、無関心な人たちが殆どで、血液占いや相性など「あり得ない、おかしい」と考えている人たちが殆どです。
以前にも私から詳しく血液型と性格は無関係だと指摘し、科学的根拠も医学的な面からも「無関係である」ということを日本人の多くは信じて疑わない人が多いのも、これら「血液型による差別や嫌がらせ」などを受けてしまい、精神的なダメージを受けることにもなるのです。
これらが「ブラッドタイプ・ハラスメント」と呼ばれているのです。

血液型占いでは、相手を不快や不安な状態にさせて、開運グッズだと高額な金額を請求して、購入させるなどの詐欺行為も発生しています。
これらはブラッドタイプ・ハラスメントの犯罪行為でもあるのです。日本人だから血液型による、性格の違いや相性を疑わずに信じてしまうのでこれら差別や嫌がらせを受けやすくもなるものです。
血液型は日本人は独特で「A型が40%」を占めて世界的にも稀な人たちです。世界では圧倒的にO型が多いのは、人がサルから枝分かれした。我々の先祖「ホモ・サピエンス」は全てO型だったことに関係しています。
人の性格や相性などは「全て人の脳」に関わっているということを知り、理解していれば、これら血液型によるトラブルや嫌がらせ、差別などを受けにくくなるということを私から提唱致します。
五感プロデュース研究所、荒木行彦、

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛鳥週間の日!

2017-05-15 00:00:30 | 教育
愛鳥週間(あいちょうしゅうかん)とは、日本において野鳥保護思想普及のために鳥類保護連絡協議会が設けた5月10日から5月16日までの一週間である。バードウイークとも言う。
概要!
アメリカ合衆国では1894年にペンシルバニア州オイル市の教育長のバブコック(Charles Almanzo Babcock)により、5月4日が「バードデー」(Bird Day)に定められた。日本では、アメリカ人の鳥類学者のオリバーL.オースチン(Oliver L. Austin)の提唱により、1947年(昭和22年)4月10日に、「バードデー」が定められた。4月10日は北の地方の一部はまだ積雪があるという理由で、のちに1ヶ月ずらし、5月10日とされた。その後1950年(昭和25年)に、5月10日から16日までの7日間が「愛鳥週間」(バードウィーク)に定められた。毎年この期間に「全国野鳥保護のつどい」が開催され、野生生物の保護に顕著な功績に対して「野生生物保護功労者表彰」の式典が行われている。

2012年(平成24年)5月12日に新潟県長岡市で『里山と私たち?トキの野生復帰に向けて?』のテーマで、愛鳥シンポジウムが開催された。公益財団法人日本鳥類保護連盟により、1968年(昭和43年)から「愛鳥週間用ポスター原画コンクール」が開催され、2010年(平成22年)から愛鳥標語募集が行われている。野鳥な活動が活発になるこの時期に、野鳥を通してそれを取り巻く環境の自然保護の大切さを知り広めていくことを目的としている。

今週の14日には、井の頭小学校の探鳥会があります。今回は井の頭公園ですが、この井の頭小学校の探鳥会は、平成18年に環境大臣賞を受賞しました。当時の環境大臣が小池環境大臣でした。
忘れもしません。日比谷公会堂に招待された私たちは、バスで日比谷公会堂に入ったのが、この愛鳥週間の日でした。
長年、井の頭小学校の探鳥会に関わって来て、こんなに嬉しいことはありません。また、平成27年度には、文部科学大臣賞を受賞しました。

歴史だけでなく、井の頭小学校の親子、先生方が「愛鳥、愛護」の精神が培われ、今後も受け継がれて行くことだと思います。その指導的、立場にいられることを誇りに思います。今日から始まる愛鳥週間を迎える度に、野鳥たちを愛おしく思います。
五感プロデュース研究所、荒木行彦、

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山手西洋館を見てまわる!

2017-05-12 00:00:30 | 教育
*外交官の家!
1910年に明治政府の外交官・内田定槌氏の邸宅として、アメリカ人建築家J.M.ガーディナーの設計により東京都渋谷区南平台に建てられた。
1997年この地に移築され、国の重要文化財に指定。今なお残るガスストーブやステンドグラス、サイドボード等の家具類が歴史を感じさせる。

*ブラフ18番館!
大正末期に建てられた外国人住宅で、1991年までカトリック山手教会の司祭館として使用されていた。?1993年にイタリア山庭園内に移築復元。館内は震災復元期の外国人住宅の暮らしを再現。ベイウィンドウ・上げ下げ窓・鎧戸・サンルームなど、当時の外国人住宅の特徴が見られる。

*ベーリック・ホール!
イギリス人貿易商B.R.ベリック氏の邸宅として、J.H.モーガンの設計により1930年に建築。スパニッシュスタイルを基調とし、玄関の3連アーチやガーゴイルのある壁泉、四つ葉形の窓など見どころ満載。戦前の西洋館としては最大規模を誇る建築学的にも価値のある建物。

*エリスマン邸!
日本の建築界に大きな影響を与え「現代建築の父」と呼ばれたA.レーモンドの設計。絹糸貿易商エリスマン氏の私邸として1926年に127番地に建築された。異人館的要素を持ちながらも軒の水平線の強調など、レーモンドの師匠であるF.L.ライトの影響も見るこができる。現在の元町公園には1990年に移築復元。

*山手234番館!
朝香吉蔵の設計により、1927年頃に建築された外国人向けのアパートメントハウスで、横浜市に現存する数少ない遺構の一つ。戦後の米軍による接収を経て、1980年頃までアパートメントとして使用された。

*横浜市イギリス館!
1937年に英国総領事公邸として建築。明るく開放的な設計と高い天井や重厚なドア、美しい寄せ木の床面など、当時の王室の威厳を感じることができる。1990年横浜市指定文化財に指定。

*山手111番館!
J.H.モーガンの設計により、1926年にアメリカ人J.E.ラフィン氏の住宅として建築。スパニッシュスタイルの赤瓦と白い壁が美しい西洋館。

*えの木てい!
1927年に建築され、かつて外国人居留だった山手に残る数少ない西洋館のひとつ。暖炉、木製の上げ下げ窓、150年以上昔のアンティーク家具など古き良き横浜の雰囲気が今も残る。1階はカフェ、2階は個室(6名まで)とスィーツショップがある。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スマホで子守りしないで!!

2017-05-08 00:00:30 | 教育
スマホに子守りをさせないでと提言しているのは「日本小児科医会」です。
「子どもとメディア」の問題に対する提言!
わが国でテレビ放送が開始されてから50年が経過しました。メディアの各種機器とシステムは、急速な勢いで発達し普及しています。今や国民の6割がパソコンや携帯電話を使い、わが国も本格的なネット社会に突入しました。今後、デジタル技術の進歩はこのネット社会をますます複雑化し、人類はこの中で生活を営む時代に進みつつあります。これからもメディアは発達し多様化して、メディアとの長時間に及ぶ接触はいまだかつて人類が経験したことのないものとなり、心身の発達過程にある子どもへの影響が懸念されています。
日本小児科医会の「子どもとメディア」対策委員会では、子どもに関係するすべての人々に、現代の子どもとメディアの問題を提起します。

※スマホに子守りをさせないで!
赤ちゃんと目と目を合わせ、語りかけことで赤ちゃんの安心感と親子の愛着が育ちます。
ムズかる赤ちゃんに、子育てアプリの画面で応えることは赤ちゃんの育ちを歪める可能性があります。
親子が同じものに向き合い過ごす絵本の読み聞かせは、親子が共に育った大切な時間です。
親も子供もメディア機器接触時間のコントロールが大事です。親子の会話や体験を共有する時間が奪われてしまいます。
散歩や外遊びなど親と一緒に過ごすことは、子どもの体力、運動能力そして五感や共感力を育みます。
親がスマホに夢中で赤ちゃんの興味、関心を無視しています。赤ちゃんの安全に気配りが出来ていません。
これらが「日本小児科医会」の提言です。

日本テレビの調査では0歳児の赤ちゃんの子守にスマホを使ったことがあると応えた親は30%を超えており、6歳児を至っては60%を超えています。
以前に私が「ゲーム脳」ということでメディア機器の依存する傾向に警鐘を鳴らしましたが、ゲームもスマホも同様に「依存する傾向」に私は警鐘を鳴らしているものです。特に「育児放棄」に近い状態を私は危惧しているのです。
私がメディア依存と赤ちゃんの脳の発達障害との因果関係について警鐘をならしているものです。
赤ちゃんの脳は生後九ヶ月ほどで人の脳の80%ほどに出来上がりますが、その後、3歳頃までに緩やかに「脳が発達」していきます。
これらから「三つ子の魂百までも」の諺は、これら脳科学から来ています。
脳の成長段階にある赤ちゃんの脳は特に「前頭葉の発達」が重要になります。人の前頭葉は、五感からの刺激(情報)を認識し、判断したり、決定したりと思考に深く関わっている脳部です。
これら前頭葉の発達を阻害する可能性があるのがメディア機器の依存であることは既に研究データや小児科学会の論文などで知られています。
私の感覚研究からは「視覚優位の感覚」に危惧しているものです。
人の五感は「視覚優位で、視覚からの情報を80%も脳に送っています」。ですから他の4感が大切となるのです。
赤ちゃんが泣き止まないからとスマホの動画や音声では「一時的な刺激」だけであり、直ぐに意味も理解できないので泣きます。

赤ちゃんは言葉を発することが出来ないので「泣いて訴え」ます。これらを「ベビーシグナル」と呼んでいます。お腹が空いた、お尻が気持ち悪い、眠たい、暑いなどこれらベビーシグナルの種類は少ないのですが、最近の赤ちゃんを持つ親たちにはこのベビーシグナルを理解できない、洞察できない、何故?泣いているのか分からないから「お手上げ状態」になる。だから「スマホを見せて」面白がったからとついスマホを見せてしまうものです。
私はこれらスマホを見せての子守には否定はしていません、余話「見せ方、使い方」にあるのです。簡単だからとスマホの子守に依存し、子守り、子育てを無視した状態や放棄の状態がよくないと警鐘を鳴らしているのです。
「親子のコミュニケーションが赤ちゃんの脳を育てる」のです。赤ちゃんが泣いたら、赤ちゃんの顔を見て、耳などを触ってみる、口元に指を当てるとモグモグと口を動かしたりするとお腹が空いた証拠です。また、頻繁に欠伸が眠い証拠です。そんなときには「抱っこしてあやす」ことが子守りなのです。
赤ちゃんは親に抱っこされることで「情緒の安定、親の温もりやお乳の臭い」などを感じることで「赤ちゃんの前頭葉」が発達していくのです。
その赤ちゃんの脳の発達をスマホやゲーム機器などのメディアに接する時間が長く、依存すると前頭葉の発達を阻害することで「精神的障害や脳の働きに異変が起きることが予測」されることに私は警鐘を鳴らしているものです。
赤ちゃんの子育てには、昔のお婆ちゃんの知恵、体験が今の時代にこそ必要であると私は指摘し、提唱しているのは「赤ちゃんの脳の発達」に重要だということを少しでご理解頂けたら幸いです。
五感プロデュース研究所、荒木行彦



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春は野鳥の恋の季節!

2017-04-10 00:00:30 | 教育
春になると冬眠していた虫たちや野鳥たちが目覚めたように、春になると一年に一度の求愛シーズンです。
決まって啓蟄(けいちつ)は、二十四節気の第3、二月節(旧暦1月後半から2月前半)。「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」意で、「啓蟄」で「冬籠りの虫が這い出る」(広辞苑)という意を示す。春の季語でもある。
3月5日が啓蟄にあたりますが、この日前後から最高気温15度になると冬眠していた虫やウグイスが冬場は、地鳴きという鳴き方でジィー、ジィーと鳴きます。
野鳥に詳しい人でないと気づきません。

それが、春になり、ウメの花が咲く頃になるとウグイスは求愛のために『ラブソング』を歌うのです。それが皆さんのご存知のホーホケキョと鳴くものです。
ところが、ホーホケキョと上手く鳴けるまでには、一年、二年の練習が必要なのです。
今年生まれた子供のウグイスや昨年生まれのウグイスがホーホケキョと鳴いても、メスには響かずに求愛出来ません。つまり、ラブソングが上手くないとメスにモテずに結婚出来ないから必死に練習を続けるのです。その姿は健気でつい、頑張れと私は若いウグイスを励まします。
一方、鳴きが上手いだけではダメなのが野鳥の世界で、羽根の色が綺麗でないとメスにモテない、つまりイケメンでないと結婚出来ないのです。野鳥の種類によっては一羽のオスに数羽のメスが寄り添い、奥さんが数羽いるなんてオスもいます。

また、昔から仲のよい夫婦を『オシドリ夫婦』と呼びますが、実はオシドリのオスは春の時期は、他のメスに求愛し、繁殖します。つまり、浮気をするのです。
だから、私たちからすると、あの人たちはオシドリ夫婦よね!と言うのは実は『仮面夫婦』だと言っているのと一緒です。
実際にはタンチョウヅルは、何方かが亡くなるまで共に夫婦として営みます。仲のよい夫婦はタンチョウヅル夫婦と呼ぶのが正解なのです。
こうして、野鳥たちの鳴き声が澄み渡る心地よい鳴き声が、私たちの耳(聴覚)を刺激し、心地よい音として聴こえるのは、求愛の為に鳴いているから、愛の歌を歌っているから野鳥の鳴き声に癒されるのです。
こうしたことを理解し、納得してウグイスや他の野鳥の鳴き声を聴くと様々な鳴き声が聴こえて来るはずです。

あのドバトでさえ!オスがメスを追いかけて、求愛ダンス、お願いしますとばかりに綺麗な胸羽根を膨らせ、首を上下に振ります。
多くの場合はメスに無視されても頑張り続けるのです。
これら野鳥の求愛でOKを出すのはメスです。幾ら頑張っても、鳴き声が上手くても気にいらなければ結婚出来ません。メスに権限があるのです。野鳥の世界は実に厳しい求愛から成り立っています。それは、より強く、逞しい遺伝子を残すことになり、子孫繁栄になるからメスが選ぶのです。
もし、私が野鳥の世界に居たら、メスにモテずに一生、独身で歌も下手、イケメンじゃないし、格好悪いでは、幾ら必死に頑張ったからとメスにはモテない厳しい世界なのです。つくづく私が野鳥で無くて良かったと思います。
私が野鳥たちを観察したり、撮影して接近したり、近くに近寄ってくれるのは、私が野鳥たちのことを40年以上も見続け、愛護して来たから、野鳥が私に話しかけてくれるのです。
五感プロデュース研究所、荒木行彦、

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

感覚力を磨く!

2017-01-31 00:00:30 | 教育
感覚力は、自己の五感(感覚器官)を指します。
人の五感は視覚優位で外的情報などの8割以上を視覚に頼り、脳に送り、脳はその情報を処理し、判断します。
但し、見た目が重視される感覚では、他の4感が疎かにされ、鈍感になります。例えば、鈍感になると「異常や危険な状態」を感じられないために、危険回避脳力や気付きなどが低下するので、命に関わる危険な状態を回避出来なければ、命を守れない、命を落とすことになります。
時に日本人は見た目重視の感覚が優先されるため、目に見えないことや聞こえないこと、体験したことを無いことを信じ難く、怖がります。

正しい知識も体験も希薄だから、見たものしか信じない!これらは人の脳の「概念」です。つまり、若くして概念が強く働くことは、脳の柔軟性を失い、感覚が鈍化を加速させることになります。
よく、皆さんがあの人は頭がよいと指摘する人は「知識力」の高い人ですが、これらは片寄った脳力であり、知識の高さは「記憶力の高さ」なのです。雑学的な知識が高いからと頭がよい訳ではなく、単なる記憶力の違いだけです。つまり、人の脳力のバランスが整っていることが理想であり、真に頭が良い人は、様々な脳力が高い人のことです。
見た目に拘らず、僅かな音の違い、微妙な臭いを嗅ぎ分け、僅かな凹凸が分かる!甘い、旨みなどを味加減が分かる感覚の人は、それだけ脳が頻繁に使われ、活性化しています。

記憶だけの脳刺激では、片寄った脳力でしかありません。物事を観察したり、洞察するなど、また、目的意識を高め、創造性を高めるためには、脳力が必要になります。知識が高いから創造力などが高いとは限りません。
私のように長年、感覚研究に励み、理解して鍛錬して来た私ですから、普通の人には感じられない、目に見えことや聞こえないことも感覚や脳力で感じられます。
時には、不思議な「予知夢」を見て世界の大惨事の夢を見て、何日も前にフェイスブックでシェアした翌月に世界各地で大惨事が続きました。これは2年前のことです。

私の感覚が普通の人を超越しているので「第六感(シックスセンス)が働くのです。他にもスピリチャル脳力、レイキをテレパシーで地球の裏にいる人にも届きます。
こうした特別と思われる感覚、脳力は、本来誰にも持っている感覚、脳力ですが、私には無理だ、出来ないと諦めてしまうと身に付きません。人の脳力には個性もあり、才能なども関係します。
感覚力を磨くということは『潜在的脳力を引き出す』ことなのです。
よく人の脳は20%ぐらいしか使われていないなど脳科学者が説明しておりますが、医学的には普段から70?80%ぐらいはフルに使われています。
残りの20%が潜在的脳力になるのです。
人の脳力は常に100%使われると筋肉や骨が壊れてしまい、精神的にも異常を来すので、幾ら頑張っても脳は80%ぐらいしか発揮出来ないようにコントロールしています。但し、命に関わりそうな時に100%の脳力を発揮し、危険を回避して命を自ら守るのです。これらは『火事場の馬鹿力』と呼ばれています。
この火事場の馬鹿力を普段から発揮し、引き出せれば、自己では想像出来ない脳力を発揮します。
そのために感覚を磨くことが大切になるのです。
これらに、私たち専門家の指導を受けたら、ブレインパワーを全開に出来ることを私から提唱致します。
五感プロデュース研究所、荒木行彦、

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知識から知恵の教育!

2016-12-14 00:00:30 | 教育
知識は、知ること。認識・理解すること。また、ある事柄などについて、知っている内容。「日々新しい―を得る」「―をひけらかす」「予備―」。「幸福とは何かと云う事を明細に―して了っている」。考える働き。知恵。「―が発達する(多く「智識」と書く)仏語。仏法を説いて導く指導者。善知識。堂塔や仏像などの建立に金品を寄進すること。また、その人や金品。知識物。対象を外界に実在すると認める心の働き。《knowledge/(ドイツ)Wissen》哲学で、確実な根拠に基づく認識。客観的認識。知恵は!物事の道理を判断し処理していく心の働き。物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力。「―を借りる」「生活の―」(智慧)仏語。相対世界に向かう働きの智と、悟りを導く精神作用の慧。物事をありのままに把握し、真理を見極める認識力。
以前に私がある大学で特別講義の講師として、招かれてこの『知識と知恵』の違いを解説しました。知識は、字の如く、知、物事を見分け、知り分けることです。知恵は、字の如く、知に恵まれる、物事の道理を判断し処理していくことです。最近の子供たちも大学生も学びに、分からないことがあると検索サイトで調べます。現在は、インターネットで簡単に調べますが、調べた項目が本当に正しいのか疑いもせずに信用し、回答するので、私が以前に大学で講義をした時に、事前に人の五感や感覚についての宿題を出しました。
結果は、多くの人が同じような回答を提出し、その回答も私が公開している内容の引用です。私は大学生に、皆さんの多くがネットで調べたから、私の予想通りでとても残念ですと告げ、ましてや私の論文やブログの公開から引用すると直ぐにばれるのに、何故?信用して引用したかと質問したら、多くの生徒から、だって!五感や感覚研究などを調べると、荒木先生がトップに出てくるから、荒木先生は凄い人なんだと思ったと期待外れの回答でした。こうした簡単に得た、記憶は人の脳の海馬に記憶されますが、これが所謂『知識』なのです。ところが余程、興味や必死で覚えない限り、2週間、いや人によっては1週間もしないうちに忘れてしまうのです。子供のうちは情報をスポンジで水を吸い取るように記憶していきます。記憶力が高いのですが、興味がある、無いなどや必死さがないと忘れてしまうから、ただの知識となるのです。最近の子供はよく物事や大人顔負けの科学や歴史の事などを知っています。ところが、よく話しを聞くと皆、同じようなことを話すのは教科書に書いてあるのを『雑学』のように暗記しているだけです。

ですから、教科書に書いていないことを質問するとお手上げになります。これらこそが『知恵不足』なのです。知恵はネットや教科書では学べません。自らの頭で考え、仮説でも想像でもよいから、創造することで養える『脳力』です。丸暗記の知識とは違い、自らで判断することが大切なのです。以前に大学生に講義して、愕然としたのも、この知識と知恵の理解が出来ていない、だから、知識力が高ければ、学校の成績がよく、テストの点数も高い「あの人は、頭がよい」と言いますが、そうではありません。知識が高いことは、記憶力が良いことであり、実際にこのように知識が高いからとプライドばかり高いと社会、会社では通用しません。自らの脳力で考えて判断し、培われた知識と実体験に基づいて、恵まれた知を持っている人が真に頭の良い人になるのです。
日本人の学力が低下し、世界レベルからも大学生の順位を下げているのは、日本は知識教育を優先し、知恵教育を優先しないからでもあります。また、心の教育に世界では、熱心なのに、日本も一度「ゆとり教育」を試み、失敗した経緯があります。特に日本では「創造性教育」などは、指導する先生も理解なく、少ないのが現状です。ですから、これからの日本は、教育において後進国になりつつあると言うことです。未来に向けて、その昔、日本人が貧乏だった時代は、知識だけでは生き抜けないことを知り、叡智、知識を駆使して、創造性を武器に小型化や安価で高性能なモノを開発し、世界を席巻したこともあります。この頃が日本人の才能、頭脳は素晴らしいと世界から絶賛されました。豊かになった日本人は、自堕落になり、学びもハングリー精神に乏しく、一様、大学を卒業すればなんとかなる、学びの意欲も、教育も世界レベルから遠ざかりしています。だから、こそ!私の使命として、真に頭脳に優れた、知識より知恵の高い人たちが増えてくれたらと願うばかりです。私は今後とも、日本の教育に関わって参ります。
五感プロデュース研究所、荒木行彦


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする