センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

鬱病の話し(企業対策)!

2010-07-31 00:00:10 | 感覚、五感
筑波大学大学院産業神経医学教授、松崎一葉。
ここ数年、一生懸命働いた結果、心身ともに完全に消耗して「うつ病」になってしまう。いわゆる典型的な「うつ病」患者(従来型のうつ病)が相対的に減少している。それに対して増えているのが、新しいタイプのうつ病だ。
過重労働があるわけでもないのに、上司から叱責や失敗ですぐに落ち込み、「会社に行く気にならない」「気分が暗い」と精神科クリニックを受診。
「鬱状態」の診断を受けて長期に会社を休んでしまうというタイプの患者が存在感を増している。
従来型のうつ病は「自分はうつじゃない、自分が弱いだけだ」と自分を責め受診を勧めても病院にも行きたがらず、家に引きこもる事が多い。
ところが昨今の若年層に増えつつある新しい「うつ病」は、自ら責任的に受診し、その原因を上司の態度や会社の体制にあると主張し「自分は一生懸命働いているのに○○が悪いからうつになった!」と他罰的になる傾向が強い。
また、このタイプは、会社に行けなくても、休職中に海外旅行に行ったり、趣味の仲間と元気に活動できないなど、意欲の低下は限定的であることが特徴だ。学問的には、まだこのような状態に対して明確な呼び名はないが、私はこのようなタイプの「うつ」をその主たる原因が本人のストレス耐性の弱さや人格の未熟性にあることから「未熟型うつ」と呼んでいる。
7/24、週刊東洋経済から引用、
ここで私から、うつ病と脳の関係について説明しよう!
うつ病の人の体内では、ストレスホルモン(コルチゾール)が高止まりしている。健康な人ではストレス(外的刺激)を受けると、副腎皮質からストレスホルモン(コルチゾール)が分泌される。但し、時間と共にコルチゾールの血中濃度が下がって行く。うつ病の人ではストレスホルモン、コルチゾールが分泌され、そして、コルチゾールが血中濃度が下がりにくくなる。
また、人の脳内では、うつ病の人の脳内ではストレスによって神経細胞(ニューロン)の新生が阻害される。つまり、脳細胞、ニューロンに影響を与えるのである。
ストレスをかけ続けると、ニューロンの樹状突起が短くなり神経新生も阻害される。これらによって情報の伝達も低下し、脳活動も低下するのです。
現在では「抗うつ剤」を服用すると脳に何かしらの変化があると考えられるが、うつ病の原因メカニズムは未だに解明されていないのだ。
以前、従来型のうつ病は「セロトニン」の欠如が主な原因と考えられていたが、現在ではうつ病の原因を説明しきれないのである。それだけ複雑になってきたのである。また、多様化してきているのです。
若年層の「未熟型うつ病」に対して企業はどのように対応すべきか!
まず、本人のメンタル不全の原因を見極めることが重要である。また医師の診断書に「うつ病」とあっても状態の把握が必要でもある。
「抑うつ状態」の概念は広く、遺伝的な要素から親が亡くなったことや人間関係に悩むなど、一過性の抑うつ状態など様々である。
また、個人要因や環境要因(職場)などを見極めも必要である。
私は未熟型うつ病を「我慢することを学ばずに成人になった若者」や「我が儘に育った家庭環境」など、また、人との会話(コミュニケーション)不足などにより、人の脳の「社会適応障害」であると指摘している。
人との関わり合いを苦手とし、体験不足から人間関係に悩み苦しむのである。
未熟型うつ病に疾患する若者は増加傾向にあり、高学歴であればあるほど、プライドも高く、自分が納得しない職場や環境を極度に嫌がるなどの一見我が儘と思えるが、本人たちは「世間知らず」なのである。
これらのタイプを指導する場合は、我が儘だ、我慢が足りないと叱咤激励するのでなく、納得行くまで話し合い、理解させることが重要である。
現在、折角その企業とご縁があり、入社しても3年以内で退社、退職する社員が40%を超えているというのだ。今年も就職難で折角入社しても、自分の思い通りにならない、考えていたのと違うなど、中には自分はこの会社に向かないと決めつけ、そして3年以内で多くの若者が会社を辞めて行くのです。
中でも最近は、未熟型うつ病で長期休職からそのまま退社してしまうケースが増えている。
これらの現状は企業にとって莫大な損失であり、中には優秀な人材も居られるので、将来的にも必要な人材でもあるのです。
新入社員が定着しないと、中堅社員が益々雑用や新入社員の分まで働からなければならず、働き盛りの30歳代~40歳代では、過酷な労働時間が問題化し、こちらは従来型のうつ病に疾患する人たちである。
最近では、ノー残業などの対策が浸透し、従来型のうつ病は減少してきているが、逆に若年性の未熟型うつ病が増加傾向である。
私共研究所は、これら未熟型うつ病対策、予防策として、企業研修、うつ病対策監修などを指導を行っている。
脳科学と感覚生理学の応用から、体験を重視させ、若者たちに人との関わり合い、コミュニケーションの仕方、人との関わりを学んで貰うなど、精神面の鍛錬を重視している。 つまりは「社会適応能力」を養うこと、そして人との会話や関わり、コミュニケーションを学び、体験することでストレスに対応出来る精神力と自分の脳で考える能力「知恵」を学ばせることで従来のスパルタ的な指導方法では、現在の若者たちには通用しないし、理解出来ない。
だから、私共が考案した。脳科学と感覚生理学から「精神力、対話力、五感力」そして「社会適応能力」を養うことが目的です。
これらを企業で研修という形で実施しして頂ければ、人材的損失を防げるだけでなく、人材育成にもつながりひいては、その本人の将来のためでもあるのです。私共五感教育研究所は、これらの指導が急務であり、依頼が今後とも多くの企業から頼まれると予想している危機的な状態でもあるということを関係者の方々に理解して頂ければ幸いです。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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塩分味覚不良者!

2010-07-30 00:00:29 | 感覚、五感
塩分味覚不良者、腎機能低下速度が進行
CKDステージ4、5を対象とした調査結果を東京家政学院大学・金澤良枝氏が報告。
2010年6月25日 伊藤 淳(m3.com編集部)カテゴリ:腎・泌尿器疾患
東京家政学院大学の金澤良枝氏は慢性腎臓病(CKD)ステージ4、5の患者を対象に、塩分味覚感知度と腎機能低下速度の関連について検討し、6月18日の一般口演で発表。塩分味覚不良者では食塩摂取量などに有意差がなかったにもかかわらず、腎機能低下速度が有意に速まったと解説した。
濾紙ディスク法を用いて塩分味覚感知度を評価。
対象は2007年8月に塩分味覚調査(濾紙ディスク法)を実施し、6カ月以上経過観察しえたCKD ステージ4、5患者の中から、塩分感知濃度0.6-0.8%だった塩分味覚良好群38人と塩分感知濃度1.6-1.8%以上だった塩分味覚不良群21人。この両群に関して、2年間の腎機能低下速度を比較した。なお、透析導入患者は導入時まで、転院・不明者は最終時の検査値を用いて解析を行った。
患者背景では、両群とも平均年齢70歳程度、男性が約8割を占めており、CKD原疾患としては塩分味覚良好群で糖尿病13人(34.2%)、塩分味覚不良群で糖尿病10人(47.6%)と塩分味覚不良群で糖尿病が多い傾向だったが、統計学的に有意差は認めなかった。
2年間の予後を見ると、保存療法を継続している患者は、塩分味覚良好群25人(65.8%)、塩分味覚不良群13人(61.9%)で、透析導入に至った患者は塩分味覚良好群8人(21.1%)、塩分味覚不良群8人(38.1%)だった。また、両群ともに7割程度の患者で食事療法が遵守されており、食塩摂取量は塩分味覚良好群6.9g/日、塩分味覚不良群7.5g/日、蛋白質摂取量は塩分味覚良好群 41.8g/日、塩分味覚不良群39.2g/日で両群間に有意差は見られなかった。
2年間の腎機能低下速度について、月ごとの推算糸球体濾過量(eGFR)の変化量(ΔeGFR/ 月)、血清クレアチニン(Cr)の変化量(ΔCr/月)、血中尿素窒素(BUN)の変化量(ΔBUN/月)で評価し、両群を比較。その結果、塩分味覚良好群ではΔeGFR/月-0.202、ΔCr/月0.102、ΔBUN/月0.71、塩分味覚不良群ではΔeGFR/月-0.337、ΔCr/月 0.245、ΔBUN/月1.12と塩分味覚不良群で腎機能低下速度が速く、ΔeGFR/月とΔCr/月に関しては両群間に有意差が検出された。
なお、収縮期血圧・拡張期血圧および尿蛋白量は、味覚調査時、最終観察時ともに両群で有意差は見られなかった。
この結果を踏まえて金澤氏は「塩分味覚不良者では、食塩摂取量、蛋白質摂取量などに有意差がなかったにもかかわらず、塩分味覚良好者に比べ有意な腎機能低下速度の進行を認めた」と解説し、その機序に関しては「喫煙やその他の口腔内の状況など、今後検討する必要がある」と述べ、演題を終えた。
第53回 日本腎臓学会学術総会 (6月16 日~18日)より引用。
前回の私のブログでも紹介した。食の変化から塩分摂取の摂り過ぎ傾向に警鐘を鳴らしてきたが、高血圧症だけでなく、今回の報告のように腎機能低下が危惧されているのです。
高血圧症は、心筋梗塞、脳卒中など循環器系の病気のリスクも高くなり、私が危惧しているのは、これら塩分摂取の過剰摂取傾向は低年齢化してきていることである。
以前、私共とテレビ局の調査で全国の小学生の半数に「味覚障害」が疑われているのです。薄味が分からず、食べ物の味が濃い傾向を好むのです。
同時に塩分摂取量も増加するということです。
インスタント類、飲食物もゼロカロリーだから、太らないと誤解し、依存してしまう傾向に私は警鐘を鳴らしながら注意を促している。
現在の子供たちや若者たちの食を拝見していると、調味料、醤油、ソース、マヨネーズをたっぷりとかけて食べる。焼きそばも食べないうちから、ソースをかけて食べる傾向など、塩分だけでなく、カロリーオーバー傾向なのである。そして、高齢者になれば、味覚不良者という言葉は、私は嫌いだが、味覚の鈍化から濃い味傾向を好み、理解する。益々塩分濃度が高くなっている現代人の食習慣、子供の頃から薄味になれ、バランスの摂れた食事、塩分を控え、薄味に慣れ魚、野菜など好き嫌いをなくし、正しく食事をして身体にも精神的にも健康に繋がる食事に注意しながら、健康になって欲しいと願っている。
食は、毎日口に入れる物だけにとくに注意しながら「健康食」に心がけ、食から元気に健康になるを目的に私共は今後とも、「食と味覚」の重要性を提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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熱中症患者が急増している!

2010-07-28 00:00:39 | 感覚
熱中症か、5人死亡…17-20日
2010年7月21日 提供:読売新聞
埼玉県内と石川県内で熱中症が原因とみられる死者が20日だけで計3人にのぼり、73地点で35度以上を記録するなど猛暑に見舞われた列島。読売新聞の集計では、17-20日までの4日間で、熱中症によるとみられる死者は5人、救急搬送された人は全国で2200人以上に上った。
高校野球の予選で選手が搬送されたり、鉄道のレールがゆがんだりするケースも。環境省などでは「特に高齢者や幼児は注意が必要」と呼びかけている。
読売新聞の20日午後10時現在のまとめでは、17日以降、20日までに救急搬送されたのは、埼玉県で208人、愛知県183人、東京都165人、福岡県137人、千葉県96人など。
鳥取県日野町のJR伯備線では、20日正午頃、カーブ部分のレールが複数の個所でゆがんでいるのが見つかり、一部区間で運転を見合わせた。JR西日本によると、暑さでレールが伸びたとみられ、ゆがみは最大4センチあった。氷水をかけて冷やすなどした結果、約5時間30分後に復旧した。
高校野球では17日、青森県予選で、暑さで体調を崩した選手1人が試合途中にベンチに下がり、試合が一時中断した。20日も、石川県予選が行われていた球場で選手2人が熱中症のため救急搬送された。
20日に前橋市や伊勢崎市などで35度以上の猛暑日を記録した群馬県では、13の観測地点のうち12地点で今年の最高気温を更新した。
一方、この暑さで、日焼け止めや肌を冷やすシート、スプレーなどの商品が売れている。都心の大手町でこの日、34・5度を観測した東京。銀座のドラッグストア「マツモトキヨシ」では、梅雨時と比べ、こうした商品の売り上げが10倍近くになった。
環境省などによると、熱中症にかかると、めまいや立ちくらみの症状が表れ、重症の場合、意識を失ったり、けいれんを起こしたりする場合もある。同省などは、こまめな水分補給のほか、日傘や帽子の使用などの対策を呼びかけている。
熱中症は、幼い子供や高齢者が疾患すると思われがちですが、最近では、小学生や中学生など野外スポーツ時の熱中症に疾患する人たちが急増している。昨年も少年が熱中症で命を落としているのです。
今年は、例年よりも、梅雨明けの10日といって、晴天の暑い日が続きますが、今年は8月の気温がすでに7月で昨年の最高気温を超えている。
19日~26日までの1週間に熱中症で搬送された患者は9000人を超え、到着後に死亡確認された人が57人と史上最高の早さである。参考に昨年の7月と8月を通じての熱中症に疾患し、死亡した人は16人となっている。このことからも、私は8月もこの暑さが続くようなら、全国で100人を超え死亡者が出てもおかしくないと指摘し、注意を促しているのです。
東京都内でも、21日(水)には、最高気温37度と、7月の最高気温としては記録的な気温になったのです。
以前から、野外スポーツ指導員などに、最高気温35度などの気温での運動は控えるように推進している。
日程や場所の予約などから無理して試合や練習を行おうとするのだが、これらが非常に危険であり、定期的に水分補給と体温上昇に気をつかって指導、安全管理している指導者は残念ながら日本では少なく、私から言わせると熱中症を安易に考えている指導者が多すぎると思う。
何度か、私のブログで熱中症に疾患する仕組みについて、詳しく説明したことがあるが、これらは人の脳と自律神経の働き低下などが原因です。
中でも、幼い子供と高齢者では、体温の調整機能が脳で低下し、急激な温度差などから汗が流れても水分補給しなかったり、暑いからとビールなどを大量に飲んでは汗の蒸発が出来ず、体内に熱が籠もり、汗が止まり、体温が急激に上がります。
普通、暑い時には、体温を下げるために発汗します。但し、汗腺の数の多い人は汗をかくのが遅く、あまり汗が目立ちません。逆に汗腺の数の少ない人は、大粒の汗をかき、すぐにシャツがびしょ濡れになるほど汗をかくので、体温が下がりやすいのです。痩せた女性や冷え性の女性では、汗を中々かかない人たちが居られます。これらの人たちは、良質な汗をかかなかったり、鉄分不足になり、貧血や熱中症に疾患しやすいのです。
ですから、暑いからと冷たい食べ物、冷たい飲み物ばかり、飲み食いしていたら、下痢や汗をかく機会が希薄になると体温の調節、人の脳、「視床下部」という、生命維持の脳部位といわれる。自律神経などに関わっている視床下部の働きが低下すると体温調節ができず、体内に熱が籠もるのです。
夏場に強くなると言うことは、実はこの視床下部の鍛錬なのです。夏場の暑い日には、汗を流し、体温調節する。寒い冬場は、身体を温めるためにブルブル震えるなどの体験が、夏ばて予防、風邪予防などの免疫力が高まるのです。
熱中症に疾患しないため、夏場の暑さに身体を慣らす、つまり暑さに適応させることが夏ばて予防になるのです。
そして、熱中症を安易に考えず、ましてや炎天下で幾ら車のアイドリングでエンジンをかけても、車内を冷やしても幼い子供たちを置き去りにしたり、一人きりにしないことである。熱中症はとても危険な病気であることをご理解頂きたいと思います。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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「におい」に着目した脳研究!

2010-07-27 00:00:19 | 感覚、五感
古賀良彦、 1946年東京生れ。71年慶応義塾大学医学部卒業後、同大学医学部精神神経科学教室入室。76年杏林大学医学部精神神経科学教室に転じ、90年に同大学助教授、95年に教授となる。医学博士。著書に『事象関連電位マニュアル~P300を中心に』(95年、篠原出版・共著)、『花からのメッセージ~心とからだすこやかに』(95年、法研・共著)など。 1999年5月号掲載
最近、脳はさまざまな角度から研究がなされ、仕組みなどが解明されてきています。
先生は、『におい』という大変興味深い新しい切り口で、アプローチをされていらっしゃいますね。
古賀 はい。「人の心を生み出すのは脳である」という認識のもと、精神科医の立場で「心の健康」をテーマに、『におい』と脳、いわゆる心との関わりを研究しています。
どういうところから『におい』と脳、心が結びついたんですか。
古賀 『におい』をとらえるのは嗅覚ですが、ご存じの通り、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感はすべて脳でコントロールされています。例えば視覚は、主に新皮質と呼ばれる脳の中でも比較的、後に発達した部位で支配されています。人間はこの部位が発達しており、まず「これは花だ」と視覚が識別し、その後「きれいな花だ」と情緒的な判断が行なわれるわけです。
一方、嗅覚は、主に大脳辺縁系という部位で支配されています。これらは下等動物ほど発達している原始的な感覚といわれています。同時に大脳辺縁系は、情緒や欲動、記憶をコントロールしているため、『におい』を嗅いだ瞬間「いいにおい」、「嫌なにおい」というように、すぐさま感情に結びつきます。
なるほど、だから『におい』は心に大きな影響を与えるんですね。
先生の『におい』の研究とは、具体的にどういうものですか。
古賀 主に、人にいろいろな『におい』を嗅がせて脳波を測定し、脳の働きを見る研究をしています。
ご存じの方も多いでしょうが、人がリラックスしている時の脳波にはα波が多く見られます。そのことから、ある『におい』を嗅がせてα波が増えれば、その『におい』はリラックスさせる効果があると分るわけです。
例えばどういう『におい』が、心地よくさせるのでしょうか。
古賀 よく知られているものの中に、ラベンダーがあります。実験でラベンダーの『におい』を嗅がせてみると、ほとんどの人にα波の増加が認められました。この『におい』が好きな方には、非常にリラクゼーション効果があるといえます。
気分を穏やかにしたい時や眠れない時に、ラベンダーの『におい』を嗅ぐと良いと聞きますが、これは科学的にも正しかったということですね。
古賀 そういうことになります。個人差はありますが、ジャスミンも同じ効果が認められました。
また最近、ある化粧品メーカーから桃の『におい』が、どのような影響を与えるか調べてくれという要請があり、PET(※)という装置で脳を流れる血液の量を測定する実験をしたところ、怒りを発現させる脳の扁桃体の血流量を減らして、イライラを抑えるという結果が得られたんです。
『におい』は、リラックスと非常に関係深いんですね。
古賀 リラックス以外に、『におい』には脳を活発化させる働きがあることも分っています。
何らかの刺激が脳に入ってきた時、脳のシステムはその刺激ごとにさまざまな反応、機能を見せ、それぞれに応じた脳波が現れます。これを総称して「事象関連電位(じしょうかんれんでんい)」と呼びますが、その中に刺激後、約0.3秒で現れる「P300」という脳波があります。これは、すでに記憶している情報と、今脳に入ってきた情報が同じかどうか照合、判断する時などに出るんですが、この脳波の大きさが増すほど、脳が活発に活動していることを意味します。
実際、実験で『におい』を嗅ぎながら色や音の区別をさせたところ、本人が好きな『におい』だと、P300の大きさが増えたんです。
自分の好きな『におい』を嗅いで仕事をすれば、効率が上がるということがいえますね。
古賀 そういう効果も期待できるでしょう。また最近、ウイスキーの『におい』を使って脳の血流量を測る実験で、面白い結果を得ました。人にウイスキーのにおいを嗅がせたら、情緒感情と関係のある脳の右半球、特に快感をコントロールする中枢の部位の血流量が増え、中でもウイスキー好きな人はより効果が見られました。流れる血が増えるというのは、その部位の働きが活発化していることを示しますので、ウイスキーの『におい』が心地よさを与えていることを意味しているのです。
それは、アルコールが作用しているわけではないのですか。
古賀 アルコールだけでも実験しましたが、断然ウイスキーの方が血流量が増えており、熟成したウイスキーの『におい』がもたらしていることは明白です。どれも興味深い実験結果ですね。医療への応用も進んでいるんでしょうか。
古賀 近年、脳波や血流量の測定技術により、人を使った実験ができるようになったばかりです。これからさらに実験を重ね、本当に「『におい』が心に効く」ということを立証し、精神科の治療法として医療に活用したいですね。
現在も、「アロマテラピー」というものがありますが、これは植物の『におい』の人間に及ぼす影響に注目し、それを心と体の健康増進に積極活用しようという民間療法で、医学的治療ではありません。
先生のテーマである「心の健康」という観点からはいかがですか。
古賀 今のところ、心身症の治療に有効だろうと思います。この病気は、心の疲れが自律神経の緊張を高め、ストレスがたまってしまい、その結果、体の状態が不調になってしまう病気です。現在、原因である神経の緊張を取り除くのに精神安定剤を使用していますが、それに『におい』を代用できないかと考えています。
精神安定剤には、副作用や依存の問題もありますから、『におい』にとても期待がかかりますね。
古賀 そうですね。それ以外に、痛みの緩和に利用できないかとも考えています。スポーツでケガなどをしても、試合に勝っている時は何ともないが、負けた瞬間にどっと痛くなるということがあるでしょう。勝っている時の快感と同じような気分を『におい』で再現すれば、痛みを全部取り除くに至らないまでも、軽くできるのではないかと思っています。
また、これらの延長の話ですが、人によって効果のある『におい』が違うので、それを見つけてあげて、薬のように処方できるようにしたいですね。
いつしか、病気の治療や薬の代りとして利用するとか、はたまた「ちょっと一服」というような感覚で、自分に合った『におい』を日常的に使う時代が来るかもしれませんね。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦記事紹介。






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脳を騙し能力を高める!

2010-07-26 00:00:59 | 感覚、五感
今月18日(日)フジテレビ「エチカの鏡」で脳を騙し幸せになる」という番組が放送されたのをご存知だろうか?番組の中では脳を騙し、ダイエットや健康になろうと提唱していた。
以前、私のブログで紹介したことがあるが、実は人の脳は都合よく出来ている。それは、人の脳は思い込みや錯覚があり、よく勘違いもする。
これらを理解し、逆手にとり脳の働きを良くするという考え方です。
自己の脳を騙し、能力を高める方法である。以前テレビ番組の中で150kmのスピードボールを70歳の女性がバットに当てたことが話題になった。これは脳力開発の一部、動体視力をアップさせるために「速読と眼球鍛錬」を実施した結果なのです。
動体視力や視野が広く見えるのは、実は脳の処理能力なのです。その脳の処理能力を速く処理させ、高めることで人の脳の「潜在的能力」が引き出せるのでこのように野球経験がない高齢者でもバットにボールを当てる事が出来るのです。
また、私の手元に「ダイエットメガネ」を開発した会社の社長から、ブルーのメガネとピンク色のメガネと資料が送られてきた。内容は毎日5分ほどこのメガネをかけて、白い紙などを見るだけで、心が落ち着き、癒されるというものである。そして、食欲が抑えられ、多くの人たちがダイエットに成功したと報告があります。
早速、私も試してみているが即効性は残念ながら期待できず、個人差が大きいようです。これらは私共が研究に携わっている「カラーセラピー」「カラー心理学」の応用なのです。
これらもみな、自己の脳を騙し、脳を活性化させることで、脳内物質や自律神経などに働きかけ、尚且つ免疫力を高めるということにも繋がるのです。
以前、私のブログでも紹介している「病は気から!」という考え方がそうであるように、病に打ち勝ち、強い意識を持つことで脳の活力が活性化し、自己の免疫力が高まり、病気に対しても免疫力によって改善するという実例が多く報告されております。
これらも言葉は悪いですが「脳を騙す」ことなのです。
例えば、皆さんは、すぐ「私には出来ない、歳だから、無理だとすぐに諦めていませんか?」これら人の脳を騙し、活性化させると人の脳の記憶力だけでなく、免疫力、精神力なども向上し、尚且つ運動能力が高まることが私共の実験で分かっております。
つまり、これら「イメージトレーニング」の実施をスポーツに応用すれば、脳科学と感覚生理学の応用から、自己の身体運動能力の向上、身体バランスなどが良くなり、五感力、動体視力や視野も広がり、聴覚、嗅覚までも鋭くなることで危険回避能力は勿論、相手の選手の動き、意識の高まりから「やる気の向上に繋がります」。ですから、勉強などにも効果があり、一般方々でも、気力も高まることで、家庭内での片付けや仕事での能率も高くなることで効率で合理的な仕事が出来るようになります。
すべは、私たちの脳が勝手に決定しているだけであり、以前から人の脳は「自他楽」と指摘するように、都合よく出来ているのです。
現に、楽しいこと、楽なこと、美味しい物、快感が好きで、逆に辛いこと、楽しくないこと、不味い物、不快が嫌いなのです。
つまり、人の脳の特徴として両極端ということなのです。人の脳を騙すと言うことはこの差をなくし、反応や処理能力、認識できるように脳の働きを仕向けるということなのです。
私は以前から人の脳には「潜在的能力」が備わっていると指摘しておりますが、まさしく、この潜在的能力の一部でもよいので引き出すことで自己が驚くほどの脳力の発揮が可能になるのです。
日本テレビ「世界まる見え」で私が番組の監修を行い、火事場馬鹿力を科学的に解明すると題して、好評のうちに放送は終了しましたが、まさしく火事場の馬鹿力も潜在的能力の発揮、脳を騙し、セーブしている鏨を外すことで人間はものすごい力を発揮出来ます。例えば、60kgの体重の中年女性が360kg以上の重い物を5分間も持ち上げた実例などがそうであるように、普段では脳がコントロールし、7割から8割程度の力、能力を発揮させていないのです。これらが、脳科学が口をそろえて言う「人の脳は20%程度しか使われていない」というのは、この潜在的能力の事なのです。
これら引き出す鍛錬は、好奇心を持ち、すぐに諦めず、必死に取り組む、何より否定的にならず、概念をふるい払い、無心になって鍛錬すれば自己が驚くほどの才能や能力に気づくことになるのです。これらが上手に自己の脳を騙し、幸せになるという考え方です。機会がありましたら、私共が企業や団体、学校、スポーツ団体、プロスポーツなどの皆様の「脳力開発のお手伝い」をしたいと思います。興味のある方、団体等の関係者がこのブログを読まれていたら、ご連絡とご相談を頂ければご指導致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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言語のグローバル化!

2010-07-24 00:00:40 | 感覚、五感
最近、日本の有名企業が会社の公用語を英語で行うと各社が発表している。
これらは、日本の経済の6割が海外への輸出や出店などに依存している関係もあり、今後とも海外に依存する傾向が強いからである。
海外ではやはり、英語で会話することが多く、最低必要条件として英語力が求められているのだろう!
特に、日本は世界的に見ても、アジア圏の中でも英語力が弱いと指摘され、現在、小学生から英語の授業を行っている学校も多いのである。
但し、私が指摘するのは英語をいくら流暢に話せても、日本語がしっかり理解していないと、世界では通用しないのである。
現に、私の知人の商社に勤務する海外勤務の人が外国人から日本の事や日本人について質問されることが多く、そこで日本の事をよく知らないといくら英語が話せても恥をかくだけでなく、軽蔑されることもあるというのである。
つまり、日本の言葉の文化、歴史など日本人であることを誇りに思い、日本の文化などをしっかり理解していないと恥では済まないのである。時には商談していても、英語がしゃべるだけでは世界で通用しないし、外国の人たちとコミュニケーション出来ないのである。
以前に、海外生活の長かった知人が、自分の英語力に自信があったのだが、海外で3年ぐらい過ぎた頃に、英語にも慣れ、可成りしゃべれるように成ったときに、ある同僚のアメリカ人が急に意味の分からない英語や言葉を話すようになり、自信を失ったというのだ。それは、同僚が3年ぐらいは日本人に気を遣い、つまり簡単な英語で会話していたことになるのです。
3年が過ぎたので、今度は本格的な英語と専門的な言葉などを話すようになり、そこで聞き慣れない英語が多くなって来たのである。
日本の言葉文化は「繊細で複雑」でもある。私は日本の文化に「曖昧の美学」と呼んでいるが、相手に気をつかい傷つけまいと思いやりのある言葉を発するなどがそうであるように、外国人からは日本人はYES、NOがはっきりしない、笑って誤魔化すと表現されるように日本人は曖昧だと思われているのだ、だが、最近は「はい、いいえ」がはっきり言える人も多く、逆に人を傷つけたりと思いやりが欠如している人たちも多いのである。
このように日本の言葉には、暖かみ、思いやり、労りなど美的で繊細な言葉が多かった。ところが和製英語など海外では通用しない言葉が持てはやされるように日本の言葉文化に劇的な変化が起きている。
これらに伴い、日本人の言葉文化、日本人の心など「感性」が欠如している人たちが多くなってきた。私はこれらを危惧しており、いくら英語が流暢に話せても、それはしゃべれるだけであり、人との会話、コミュニケーションには繋がらないのである。
現在のように、子供たちや若者の多くは、携帯電話やインターネットでの文字的会話が中心であり、人の顔と顔を合わせた会話、コミュニケーションが希薄であり、体験不足である。
これらの現状から、いくら英語が話せても、商談では説得力や説明不足、コミュニケーション不足となり、多くの外国人から日本人は日本のことを良く知っていないと軽蔑されるのです。
例えば、皆さんは「四十八茶百鼠」という言葉をご存知だろうか? これらは私の研究にも関わっているが江戸時代に着物文化の色遊び、おしゃれとして色染めに拘り、江戸っ子の心意気として流行った言葉である。
意味は、茶色にも48種類ほどあり、鼠色(グレー)に至っては100種類もあると言われるという意味なのだが、その当時の言葉文化、粋な色遊びとして感性の高い言葉である。
私の好きな日本語文化でもあります。
ですから、今後、2012年頃を目処に日本の大手企業の多くで会社の公用語が英語になる企業は多く成ると予想される。特に海外に輸出している企業を中心に、外資系企業は勿論、出店などのチェーン店展開している企業が海外進出するなど多く成ると予想されます。
私たち中年以降の人たちには辛いことではあるが、但し、英語がしゃべる会話出来るからと安心してはいけない、ろくに日本語もよく理解していないで、日本の文化もよく勉強せず、英語がしゃべるからと過信していては、必ずや海外に出たときに恥だけでなく、ビジネスにも影響するということを理解し、日本語の大切や重要性をもっと理解し、学んで欲しい、これらを理解し、日本の言葉文化を理解し、学んだ人が英語で話せれば「鬼に金棒」ということになるのです。今後とも私共は日本語文化の重要性、感性など感覚の重要性を提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



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五感療法の勧め!

2010-07-23 00:00:21 | 感覚、五感
医師の言葉が治療を左右 「傷ついた」の声多く/「対話力」訓練する病院も
2010年3月3日 提供:毎日新聞社。
医師の言葉:治療を左右 「傷ついた」の声多く/「対話力」訓練する病院も
医師や看護師の発した言葉で患者や家族が深く傷つくことがある。一方、患者や家族は医療者の言葉一つで治療に積極的になり、良い結果を生むこともある。医療者と患者側のコミュニケーションは、医療の質を左右する大事な要素だ。【中村美奈子】
「終末期の患者を優しく見送ってくれることはできなかったのか」。東京都内の女性(65)は父親の主治医だった50代男性医師を今も許せない。
父親は6年前にぼうこうがんの手術を受けた。退院後、通院に付き添った女性が医師の処置について質問すると、「患者や家族が勝手なことを言うから、日本の医療が悪くなる」と怒りだした。
父親は手術の半年後にがんが再発、出血とぼうこうの張りがひどくなり受診した。主治医は声もかけずぼうこう洗浄を始め、父親が激痛でうめき声を上げると「患者にも我慢が必要だ!」。父親は「すみません」と弱々しく言い、主治医の対応に落胆しながら4日後に息を引き取ったという。
日々多くの患者と向き合う医師や看護師にとって、一人一人の患者との時間は限られる。病状や治療への説明が事務的になったり、患者の言動に感情的になる場合もあるだろう。しかし、患者や家族にも医療者に知ってほしいさまざまな思いがある。そのギャップを埋めようと、実践訓練に取り組む病院もある。
3年前オープンした済生会横浜市東部病院(横浜市)。2月の週末、中堅職員約50人を集めた研修会で、患者中心の医療を目指すNPO「ささえあい医療人権センターCOML」(コムル、大阪市)を招いてロールプレー(寸劇)が行われた。コムルのメンバーが模擬患者を、医師や看護師がそれぞれの役を演じる。渡された台本には自分の役割だけが書かれ、相手の事情は知らされていない。
この日模擬患者が演じたのは、乳がんが大きくなった58歳の専業主婦。乳房切除のため入院して2日目、担当看護師が病室を初めて訪ねる。看護師はこの患者について「乳房切除に抵抗がある様子」と申し送りを受けていたとの設定だ。
患者「昨日の看護師さんにも話しましたが、(乳房)温存はできないのかと。聞いてらっしゃいますか」
看護師「いえ、私は。お話はドクターがします」患者「手術はあさってで……心配です」
看護師は関係性を築こうとさまざまな話題を持ちかけるが、患者の言葉は途切れがちだ。
ロールプレー終了後、模擬患者の背景が明かされた。再婚してやっと幸せを感じていたが、乳房を切除すると夫の気持ちが離れるのではと不安だったのだ。手術を延期して夫と相談することもできるはずだった。看護師役を務めた後藤麻友さん(27)は「患者が何を心配しているのか、尋ねるという発想がなかった。視野の狭さを実感した」。
また、救急外来を舞台にしたロールプレーで医師役を演じた男性(39)は「患者の背景を知る難しさが分かった。病気だけでなく、患者の人生まで診る時代なのでしょう」と言った。
研修の講師を務め92年からコムルと活動する岐阜大医学部の藤崎和彦教授(医学教育)は「コミュニケーション技術は繰り返し練習しないと身につかない。医歯学生には05年から模擬患者とのやりとりが臨床実習前の実技試験で必須になったが、まだ医療者全体の技術が上がったとは言えない」と話す。
内科医で諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんは、医療者とのコミュニケーションの実体験を募り「言葉で治療する」(朝日新聞出版)にまとめた。治らないと事務的に伝えられた、何かのついでのように余命を宣告された……。大半は医療者の言葉に傷ついた声だが、悩みに寄り添う医師に支えられた例もある。
鎌田さんは「医師や看護師が減らされ、医療現場に余裕がなくなってきた」と指摘しつつ、医療者にも反省を促す。「病状や治療の内容を患者に分かりやすく説明する技術が足りない。痛みに理解を示し、言葉で不安を取り除けば、患者は治療に前向きになる」。
以前から私は五感療法を推進している。現在の医療は病気の発見もすぐに検査機器で検査し、カルテも電子化されたため、これらの作業や雑用で医師が患者の話を聞かない、聞いていても真剣に聞いて貰えない。一部の医師には、患者は病気に対しては素人だから、私たちプロ(医師)に任していればよいとか、最近は、身内の看護師たちに屈辱的な言葉を発したり、患者さんに対しても横柄な態度、言葉を発する「ドクハラ」ドクターハラスメントなどという言葉すら生まれている。また、手当が出来ない医師も多い、補聴器も使ったことがない医師もいるという。昔の医師ならよく背中を叩いて「打診」といいますが、肺に水が溜まっていないか、お腹に手を当てて緩くないかなど、人の触覚、聴覚を駆使して病気を判断できたのである。これらが「五感診断」なのです。
これらの基本診断が出来ないので、病気の診断もマニアル通りでないと分からないからすぐに検査機器で検査して判断するのです。例え簡単な病名でも現在は検査機器で診断する医師も多い。結局時間が掛かってしまうと言うことである。それに横柄な態度や屈辱的な発言なども多くなるのです。
やは、病院も患者さんが気持ちよく、快適に診察を受けられるよう努力し、サービス業とは言わないが、言葉でも病気を癒すことはできるということである。若い医師は、人との対話力が欠如している人が多い。それは、医学部時代に哲学やコミュニケーション「対話力」を学んでいないからである。これらから、私共は近年中に構想している「バイオメディカル大学」では、対話力を養うため、コミュニケーション学科、哲学などを学んで貰う医学教育の実施を目指している。そして、病院などに勤務したときに名医として評価されるのである。
私共は、これら医師を応援して行き、若手の医師の育成にも取り組んで行きたい考えている。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、




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立佞武多祭(たてねぷた)の季節がやって来た!

2010-07-21 00:00:20 | 感覚、五感
ねぶたの由来は「ねぶた」に関しての由来には諸説あります。有力な二つの説をご紹介します。
一つ目は、俗語にねむり流しというものがあり、「ねむり」はこちらで(津軽弁)では「ねぶてえ」(眠い)と方言します。それがいつしか(ねぶた)になった説、二つ目は、アイヌ語の「奇妙だ、奇怪だ」の意味を持つ「ネプターン」が変化したものなどの説である。
今年は8月4日(水)~8日(日)まで運行される。
五所川原市「立佞武多祭」とは、平成10年に約80年ぶりに復刻した青森県は五所川原市にて開催される夏祭りです。
立佞武多と呼ばれる、高さ約22m、重さ約17トンの巨大な山車が「ヤッテマレ!ヤッテマレ!」の掛け声のもと、五所川原市街地を練り歩き、その圧倒的迫力で沿道の観客を魅了しています。
運行は立佞武多の館に展示している3台の大型立佞武多と町内・学校・愛好会などでつくられる中型、小型のねぷたと合わせ、15台前後が出陣いたします。
県内は各地にねぶた・ねぷた祭りがございますが、代表格の青森ねぶた、弘前ねぷたと共に東北でも有数の夏祭りへと発展しております。
以前から紹介している。私の実家があるのが青森県五所川原市である。
生まれ育ち、高校までを過ごした地でもある。自然豊かで、生き物たちなども多く存在し、お米は勿論、農水産物に恵まれた地域である。
私はこれら幼い頃から、新鮮な野菜、魚介類などを食べされられ、美食家の母の手料理で育ってきた。これらの環境から味覚や五感が発達し、現在の五感研究に生かされているのです。
私の実家を勝手に「五感王国」と呼び、以前にも私のブログで紹介しております。今年の12月には青森新幹線、新青森駅が全線開通し、東京から3時間20分ほどで到着する。そして、車で30分ほどで私の実家五所川原市に到着する。本当に近くなる。
津軽地方の夏は短く、8月の13日(旧盆)を過ぎた頃からは、土用波といって、海も高波や急激に流れが速くなり、冷たなるため、泳げなくなるのです。
真夏でも、朝夕はヒンヤリとして毛布がないと眠れないほどである。
これらの環境から、食べ物は本当に美味しく、郷土料理とストーブ列車など名産物も多い地域である。
津軽の短い夏を津軽人の熱い「情熱」が一気にこのねぶたに併せて燃え上がるのである。
津軽人は一見、人見知りをするような風貌と津軽弁という、意味不明に近い言葉に戸惑うだろうが、慣れて来ると、逆に愛着と津軽人のもてなしの心と温かさを感じられると思う。
現に、津軽弁で初めて津軽地方を訪れた人たちに「よくきたじゃ」と言葉をかけるのである。よくきたじゃとは「良く遠くまでいらっしゃいました」という意味があるのです。
特に北東北人は気前が良い県が多い。実際に日本でも人に奢る金額の多い県のベスト3に秋田県と青森県が入っているほど、気前がよいのである。
それは、厳しい冬場を耐え抜き、誰よりも春の暖かさを知っているから、弘前市の「弘前城の桜祭り」のように青森県では春から夏にかけて祭り毎が集中し、賑わうのである。この祭り時期は、東京や他府県に稼ぎに出て居る人、住んでいる人たちが帰省する時期でもある。
そして、若き頃を思いだし、懐かしい顔ぶれに浸るのである。
私は、本当に津軽で生まれ、育ったことを誇りに思い、じょっぱりの精神で辛いことも乗り越えられる精神力を養えた場所でもある。
じょっぱりとは、つっぱりとは違う、意地っ張りの意味があるが、決して頑固者ではない。良い意味で拘りがあり、意志を貫く意味があるのです。
私の人の五感研究には、この津軽人精神が脈々と受け継がれているのです。
一度、津軽の夏、祭り、食べ物、津軽人に触れ、津軽弁の暖かな言葉に触れに来てみませんか? きっと自己の五感が鍛錬され、五感が癒されることを実感できる数少ない場所であると指摘し、紹介しているのです。
私は、青森県の観光大使的役割を担い、青森県のセールスマンとして、観光は勿論、農産物の紹介など、今後とも失礼ながら津軽自慢をして参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



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嗅覚の機構を模倣

2010-07-20 00:00:23 | 感覚、五感
半導体ガス・センサの感度は以前に比べればかなり向上しているものの,すべてのにおいの原因物質に対して十分な感度が得られているわけではない。今後はさまざまなにおいの原因物質に対する感度を向上させる必要がある。また,場合によっては数分かかっているにおいの検知時間の短縮も必要だ。
こうした課題を解決するために,生物の嗅覚の機構を模した嗅覚センサの開発が活発になっている。既に,においを検知するセンサのチップが開発されている。現時点では人間の嗅覚と同じppbレベルの濃度のにおいを検知できる。
注7) 九州大学教授の都甲潔氏のグループでは,ガラス基板上に半導体の微細加工技術を用いて電極を作成する。電極の表面に,原因物質の部分構造を識別するための受容体を作る。具体的には,自己組織化する単分子膜を形成するアルカンチオール分子とベンゼンなど単独で受容体に付着できる物質を溶液に入れる。こうすると,電極表面に,単分子膜にベンゼン分子がはまった状態の膜ができあがる。そして,ベンゼンのみを除去すると受容体となるサイトができる。
においを検知するバイオ・センサ 九州大学の都甲氏のグループが開発した,生物の嗅覚機構を模倣して開発した嗅覚センサの試作品(a)とセンサの製造工程(b)。一般に生物は,においの原因物質の分子の部分構造を判別している。このため,特定の分子構造のみを吸着して電気的な状態変化を検知すれば,においを計測することができる。(c)は開発したセンサがにおいを検知する原理。吸着前後のセンサの状態変化は,表面分極制御法という電極表面の電位を制御し,化学物質との相互作用をインピーダンス(電気抵抗と容量)で測る。
生物の嗅覚機構は複雑である。それを模倣してセンサを作るためには,においの原因物質の受容と分別の仕組みを把握しておく必要がある。人間には,約350種類のにおいの受容体がある。一方,においの原因物質は1万種類以上ある。これらの分子は嗅細胞の中の受容体に結合し,においとして検知される。通常,1種類のにおいの原因物質は複数の受容体に結合する。また,一つの受容体は複数種類の原因物質に結合する。つまり,においと受容体は多対多の対応をしている。
受容体は,原因物質の分子そのものを検知しているわけではない。ベンゼン環が分子中にあるとか,特定の長さの疎水鎖があるといった,分子の部分的な構造を読み取っている。このような分子の部分構造を読み取る仕組みを持ったセンサ素子を作ることによって,嗅覚センサを実現する。
原因物質の分子をセンサ素子が受容したことを読み取る方法には,「表面分極制御法」が使われる。これは,電極表面の電位を制御して化学物質との相互作用をインピーダンスで測る手法である。成熟した電気化学測定法であり,回路構成の方法や操作の方法が確立されているため,高い感度を得やすい。
抗原抗体反応で犬の嗅覚実現
人間は嗅覚の能力が退化しており,動物の中では嗅覚が鈍い部類に入る。人間以外の優れた嗅覚をセンサで実現できれば,思ってもみなかったような応用が広がる可能性がある。
がん探知犬のマリーン OJPC福祉犬育成協会は,がんのにおいを検知できる犬を訓練している。犬の名前はマリーン。初期から末期までの食道がん,肺がん,前立腺がん,胃がん,肝臓がん,大腸がん,子宮がん,乳がん,膵臓がん,肺腺がん,悪性リンパ腫をほぼ100%の割合で検知できるという。ほかにも,シームスはガン探知犬の鼻の働きを再現したガス・センサを利用したがん探知システムを開発している。
例えば,犬は嗅覚が優れる動物として知られている。人間はにおいを感じる細胞を約4000万個持つ。しかし,犬は約10億個と膨大な数の細胞を持ち,これがpptレベルの感度の嗅覚につながっている。1pptという量は,ドーム球場を角砂糖で埋め尽くし,その中の角砂糖1個を検出するほどの感度に相当する。
米国ではこうした犬の嗅覚を利用し,初期検診が難しい乳がんの診断に使っている医療機関がある。日本でもOJPC福祉犬育成協会が,「マリーン」という名前のがん探知犬を訓練している。病気とにおいの関係を研究している明海大学 教授の外崎肇一氏は「かぎ分けている機構は正確にはわからない。がんにかかると,がん特有のたんぱく質が細胞内で合成されるが,それが発生させるにおいを,犬は検知しているのではないか」としている。
犬と同じレベルの嗅覚をセンサで実現しようという研究は多数進められている。しかし,据置型のガス・クロマトグラフやこれまで開発された嗅覚の機構を模したバイオ・センサを使っても,こうしたpptレベルの検知を達成することは容易ではない。実現には,新たな発想に基づく技術が必要になる。
『日経エレクトロニクス』,2008年2月25日
ここで紹介されている。明海大学歯学部教授、外崎馨一博士は、私の知人でもあり、私共が推進している「五感センサ」の開発、研究に今後、取り組む予定である。私共はコーデュネーターとしての役割を担い、海外などの支援融資からこれら「五感センサ」を本格的、開発、研究に取り組むことで、人の癌の臭い識別は勿論、テロ対策、爆発物の発見、麻薬、薬物など、また、ガス探知などナノテクノロジーの応用が可能になると考えている。
私共は、嗅覚「臭いは人類を救う」をコンセプトに今後とも、五感センサ「五感オンデマンド」の開発、研究に全力で取り組んで参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



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ミネラル水の効果

2010-07-19 00:00:59 | 感覚、五感
地中にしみこんだ雨や雪は地層のおかげでごみや汚れが濾過され、同時に地層内のミネラルを吸収して湧き出てくる。
こうした水を一般にミネラルウォーターと呼んでいる。
ミネラルのなかで最も注目されているが、カルシウムとマグネシウムの量だ。世界保険機構(WHO)は、水1リットル溶けているカルシウムとマグネシウムの量を数値化した値(硬度)が120ミリグラム以上を硬水、それ以下を軟水と定めている。
水の軟度は採水によって値が大きく異なる。ミネラルの含有量は、地層や地形、その他の諸条件の影響を受けるからだ。
日本は国土の起件が激しく、高地から低地までの水の流れが速いため、地層のミネラルを吸収する期間が短く、ミネラル成分の水分が多く生まれる。
一方ヨーロッパ大陸は石灰岩層の地層が多く、平坦な大地が延々と広がっている。
そうした土地から長い年月をかけて水が沸き出すため、地層のミネラルを豊富に吸収した硬水ができあがる。
「硬度の高い水」を飲んでいると脳梗塞や心筋梗塞になりにくいということがわかった。なぜだろうか。
カルシウムは人間が生命活動を営む上で最も重要な役割を果たしている。そのカルシウム量は体内で厳密に管理され、量が減ると体は血液中のカルシウム量を一定に保とうとして、副甲状腺がホルモンを分泌する。
このホルモンはカルシウムの補給を促すいわばSOS信号。副甲状腺からこの信号が出ると、骨などに含まれるカルシウムが血液中に溶け出し、カルシウムの不足分を補う。
しかし、このSOS信号は一度発せられるとすぐには止まらない事が多い。
必要以上のカルシウムが骨などから血液中に放出されて、血管壁に付着する。
血管壁の弾力性が失われ、動脈軟化を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞になりやすいというわけだ。
(人間総合科学大学教授、藤田)
最近、水道水が美味しくなったことをご存じだろうかも、またコンビニなどミネラルウォーターが種類多く売られている。
日本原産も含め海外などからの輸入品、以前に中国では天然ミネラル水として安い価格で販売されていたミネラル水が普通の水道水で、それも不潔な場所で詰められていた工場を隠し撮りした映像がテレビで紹介されとことをご存じだろうか?
これらから、天然ミネラル水だから美味しい、安全とは限らず、私は自己の味覚で感じて、味覚で見極めて欲しいと常々提言している。
賞味期限同様に、自己の五感を総動員して見極める能力を養う必要性があるのです。
多くのヒトは賞味期限や産地を表示してあるとほとんど信じてしまい。疑わない。これらは産地擬装や賞味期限の誤魔化しに繋がり、食品メーカーも消費者を裏切るような行為はして欲しくない。
例えば、私は現在でも疑わしいのは「梅干し」である。紀州産梅干しと表示しているが、小粒で形、色が良くない物も多い、また、人工甘味料を使用した甘い梅干しなど、海外では禁止甘味料に指定に成っている「ステビア」も日本では堂々と使用されているのです。
ミネラル水も、日本では水はタダ同然という感覚があるが、他国ではそうは行かない。ガソリンより水が高い国は多く、子どもたちの中でも水が透明だと思っている子どもたちは少なく、4割以上の国々の子どもたちは泥水を飲んでいるから水は茶色だと思っている子どもたちは多いのである。
これらから、水を大切にし、健康のためにも良質な水を大切に飲みたいものである。そして恵みに感謝しながら飲みたいものである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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50代での体重増加は糖尿病リスクを高める!

2010-07-17 00:50:51 | 感覚、五感
50歳を超えてからの体重増加、特にウエスト周囲径(胴囲)の増加は、2型糖尿病リスクを著しく高めることが新しい研究で示され、米国医師会誌「JAMA」6月23/30日号で報告された。
研究著者である米ワシントン大学(シアトル)のMary Biggs 氏は「65歳以上は2型糖尿病発症リスクが最も高く、糖尿病に関連する心疾患の罹患率と死亡率も最も高い。これは臨床および公衆衛生上の主要課題(key issues)である」と述べている。年齢に関わらず、過体重であることは2型糖尿病発症の重大な危険因子(リスクファクター)であるが、身体組成と体重の変化が高齢者の糖尿病リスクにどう影響するかはこれまで検討されていなかったという。
今回の研究では、1989~2007年に実施された心血管健康調査(Cardiovascular Health Study)に参加した65歳以上、約4200人のデータをレビュー。調査開始当時、糖尿病と診断された人はなく、ボディ・マス・インデックス(BMI)、ウエスト周囲、ウエスト/ヒップ比などのデータが収集され、平均12年間追跡された。その結果、ベースライン(研究開始時)でこれらの数値が最も高い人では、糖尿病リスクが4.3倍であることがわかった。
さらに、65歳以上の男性でBMIが28.7を超えると、23.3未満の人よりも糖尿病リスクが5.6倍高く、女性では3.7倍であった(BMI25~29.9:過体重[overweight]、BMI30以上:肥満 [obesity]、※日本肥満学会の判定基準ではBMI25以上が肥満)。Biggs氏によるとこの男女差は「統計学的に有意な差」ではないという。米ニューヨーク大学ランゴンLangone メディカルセンター内分泌医のLoren Wissner Greene 博士は「将来の研究でも男女差がみられるとしたら、男性は身体の中央部に脂肪がたまりやすいためであり、内臓脂肪はインスリン抵抗性により関連が深いが、女性では内臓脂肪はたまりにくい」と説明している。
また、男性でウエスト周囲が104.6センチを超える場合、89.1センチに比べ糖尿病リスクは5.2倍、女性では101.1センチを超えると、78.6センチに比べリスクは3.6倍であった。中年期の体重変化もリスクに大きく影響し、 50歳で正常体重の人が65歳時点またはそれ以降の体重増加が13~20ポンド(約6~9キロ)だと糖尿病リスクが1.3倍、体重増加が20ポンド(約9 キロ)を超えるとリスクは3.2倍となった。50歳時点で過体重あるいは肥満の場合、この影響はさらに大きく、体重増加が多いほど糖尿病リスクが高まるという。
「体重増加は年齢に関わらず糖尿病リスクを高める」とGreene氏は述べ、歳をとっても体重を維持するよう勧めている。(HealthDay News 6月22日)より引用。
私も50歳代の代表として、50歳代に入り、急激に体重が増加した、太ったと実感する人は注意が必要である。30歳~40歳代と違い、私のように2kg太っただけでも、血圧が上がったり、この間の健康診断での数値が高くなる。ましてや急激に10kg以上太ったとなると糖尿病など、成人病も心配になる。これらは、急激に50歳代頃から、新陳代謝率などが低下するのに対して、40歳代の食欲が変わらずに食べている。動けなく成ってきたので、運動不足である。
これらの悪条件が重なり、太りやすくなるのです。
私も仕事が忙しいことに、運動をサボっていたら、このように2kg太ってしまった。これから、青色メガネを毎日、5分程度かけてリラックスしてから食事をするようにして、3kgの体重減に励む予定である。
そうすれば、数値は正常に戻るはずである。食欲を抑え、運動に心がけ、暴飲暴食をしないことである。ストレスを感じるから「やけ酒、やけ食い」が悪循環であり、糖尿病のリスクも高まるのである。
重度の糖尿病に疾患してからでは遅いのである。現在、私は今年の11月で53歳になるが、それまでには、以前の体重60kgに戻し、キープしたいと思う。
私は現在63kgと私にとって3kgは太っている。やはり3kgの減量を目指したいと思う。皆様も、ダイエットに苦しみ、チャレンジしている人は多いと思うが、私から一番のダイエットは、何とかダイエットとか、これさえ食べれば痩せられるというような飲み物や食べ物ではなく、ずばり自己の脳との戦い、食欲という「欲求」に打ち勝つかどうかの意識の問題であり、強い脳になって、食欲に打ち勝ち、必ずや勝利すれば痩せられます。
運動して痩せるのには、本当に大変でもあり、辛いことでもある。それに対して、食事の量を抑えて行くのは、慣れてしまうと簡単である。
これらも健康的に体重を徐々に落とし、同時に筋肉も鍛え、脳も鍛錬しましょう。そして、身体も精神も健康で居られることが最大の幸せだと私は思う!
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦。



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五感とバイオミミクリーテクノロジー(生物模倣技術)

2010-07-16 00:00:10 | 感覚、五感
以前にも私のブログで紹介したが、この生物模倣技術が日本の経済の救世主になるかも知れないのである。
以前にこの生物模倣技術の応用は問題解決のヒントや創造性の能力のヒントになることを説明した。
新型新幹線の車両デザインの問題を野鳥の生態からヒントに改善し、理想的なデザインが生み出されたものやマジックテープの開発ヒントに植物の種が犬の毛についたのを発見し、機能などを解明し、発明のヒントになった。その歴史もあり、現在も多くのものが生み出されている。
最近では、カタツムリの殻の機能から汚れない壁紙やタイルの開発がなされている。カタツムリの殻の表面には、私たちの人の肉眼では見えにくい凹凸があり、この凹凸によって汚れを防いでいたのです。
これらを壁紙やタイル、壁などに応用し、雨水で流れて何時までも壁がきれいになるという商品も開発されている。
これらはほんの一例であり、自然界にはまだまだ隠れたヒントがある。これらを見つけ出す能力こそ、「洞察力」「観察力」が重要なのです。
また、これらの能力を養うためには、五感を鍛錬し、研ぎ澄ますことが大切なのです。
昆虫や野鳥など生き物だけでなく、時には植物の花、茎、種、成分などから新薬の発見、開発なども繋がっている。
現在でもアマゾンのジャングルでは、昆虫の新種、植物の新種も多く発見されている。
商品開発だけでなく、スポーツ競技での生物模倣技術も多く応用されている。短距離のスタートのスタイル、走り方、水泳の「ドルフェインキック」などもそうである。
例えば、鷲の視力はとても高く、人間の8倍も高い能力をもつ、これらの能力、水晶体など眼の仕組みや細胞などの研究から双眼鏡も生まれているが、私は視覚障害などの改善や装置の開発などのヒントに繋がるのではないかと考えている、
コウモリのエコローションは、医学界にすでに医療機器、超音波測定器として開発されている。
昆虫や野鳥など天敵から身を守るために、色々な戦略をとり、この戦略から途轍もない大発明が生まれている。それは「ロケット」である。
ミイデラゴミムシ(おなら虫)と言われる小さな昆虫が野鳥などの天敵に捕まるとお尻からある物質を吹き出すのである。
この物質は、水素とヘリウムを交合させ放出している。このときに少量ではあるが高熱になるなんと100度に達するのである。私たちの手にはチックとした感じは残るがやけどをすることはない。但し、野鳥たちには可成り強烈らしい。
これらの原理を解明し、現在のジェット機、宇宙ロケットの開発に繋がっているのです。私が知っている実例だけでも50は超えるが、未だにほんの僅かしか自然界の能力、パワーを使用していない、応用していないのである。
これらバイオミミクリーテクノロジー(生物模倣技術)は今後、電化商品、電気自動車、工業製品、スポーツ界、私は金融業界にも応用できると考えている。金融システムなど人間が考えたモノだから、模倣も応用も無理だと思っている人は、発想力、創造性の乏しい人と言える。
新たな金融商品の開発、これらバイオミミクリーテクノロジー(生物模倣技術)を取り入れ、ベンチャー企業化した会社を支援、援助するなどもそうである。
昨年の秋頃から、100年に一度の未曾有の不景気から、リストラ、減給など色々暗い話ばかりだが、今月に入り、株価も1万円台を回復し、不景気の下げ止まり感が出てきたと政府は発表しているが、例え、日本の経済が少し上向いても、物作り日本の復活が本当に本物で、世界で戦えるかはこれからである。
日本が景気がよくなり、物作りに成功した企業、躓き、起きあがることも出来ない企業と今後は「明暗」がはっきりするだろう。
私共はこれらから、多くの企業に人の五感を鍛錬し、このバイオミミクリーテクノロジー(生物模倣技術)を新発想、創造性のヒントに繋がるためのノウハウ、問題解決の糸口の解明に役立てる方法など指導して参ります。
特に、私は生命科学から昆虫、野鳥などの生態調査、生き様など現在も観察し、洞察している。また、人の五感研究のヒントにも繋がるモノなので昆虫、野鳥観察は定期的に行っている。
これらの経験、知識からこのバイオミミクリーテクノロジー(生物模倣技術)を推進しております。今後とも私共は日本の企業を元気づけさせ、「物作り日本の復活を祈り」ブログで紹介致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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日本テレビ、所さんの目がテンより!

2010-07-15 00:00:37 | 感覚、五感
抗菌 梅干し & 無糖 梅酒 第887回 2007年6月17日
梅の雨と書いて梅雨とあるように、梅雨はウメも旬を迎えます。今回は梅酒や様々な食品などでブームとなっている、ウメを色々な角度から科学していきます。
日本のウメの歴史は古く、実は遥か昔にもウメブームがありました。700年代後半の「万葉集」の中に、梅について詠まれた歌が118首もあるのです。しかし、それ以前の「古事記」などにはウメが登場しないため、ウメは700年代の中盤に原産地である中国の南、長江沿いの地域から伝わり、日本に大ブームを巻き起こしたと言われています。
そんなウメの収穫を見に、矢野さんは小田原市にある梅林を訪れました。青梅は、実に傷付けないように丁寧に手でもいで収穫されていました。この青梅は主に梅酒に使われ、6月半ば過ぎの黄色く熟した梅は梅干しに使われます。
さて、梅はどんなに熟してもすっぱい味がします。そこでこのすっぱい梅を動物は食べるのか実験です。用意したのはすっぱい梅とレモン、そして甘いリンゴです。これらをタヌキの小屋へ入れてみると、タヌキはリンゴをあっさり完食しましたが、ウメに対しては匂いをかぐものの食べません。レモンも食べませんでした。続いては梅の故郷、中国を中心に生息しているハクビシンに与えてみます。するとリンゴとレモンは食べたものの、梅は加えて噛んだ後、吐き出してしまいました。次に、何でも食べる雑食性のニホンザルにも与えてみました。しかし皮を剥いて味見だけして捨ててしまいました。結局どの動物もウメの実は食べませんでした。
そこで、これらの果物のすっぱさの元となる有機酸の量を計測してみると、結果は、梅は5.7%、レモンは7.5%でした。ウメはレモンよりすっぱくなかったのです。しかし「糖度」は梅が6.4%でレモンより低い数値でした。つまり、梅は甘さが少ないのですっぱく感じていたのです。
カラスがウメを食べている様子  では、鳥類はどうなのでしょう?カラスで実験してみると、見事に梅の実をついばみ、しっかり果肉を飲み込みました。鳥は、哺乳類と違い、酸味や渋みをあまり感じないとされていて、梅の原種は今よりずっと実が小さくて鳥が食べるのに最適なサイズだったと言われているのです。
こんなにすっぱい梅ですが、梅酒は砂糖を使用していて甘いので女性にも大人気です。そこで、佐藤アナが梅酒作りに挑戦しました。用意するのは青梅1キロに対して氷砂糖500グラムに焼酎が1.8リットルです。青梅を水で洗い、ヘタをとり除いた後、容器に入れます。そこに氷砂糖をいれて上から焼酎を注ぎます。あとは日の当たらないところに置いておけば3ヶ月で美味しい梅酒が出来ます。そして同じ工程で砂糖を全く使わない梅酒も作ってみました。半月後、熟成途中ですが、2つの梅酒の有機酸量を比較してみたところ、砂糖ありが1.3%で砂糖なしが0.5%でした。なんと砂糖入りの方が3倍近く梅の成分が出ていたのです。これはなぜでしょう?
実は、焼酎に砂糖を入れると梅の実の内側より外側の濃度が高くなります。液体には、濃度が一定になろうとする性質があるため濃度が低い梅の実の内側から外側へ水分が移動するのです。この時、梅の実の成分が水と一緒に外に溶け出すのです。
日本テレビ、所さんの目がテン、ホームページより引用。
以前、フジテレビ「めざましテレビ」に出演し、梅干しと味覚について説明したが、現在、子供たちや若者たちの味覚に変化が起きており、刺激の強い食材や料理が食べられない、毛嫌いされている。
わさび、梅干し、辛味なども刺激の強い食材を食べられない人たちが増えているのです。例えば梅干しも蜂蜜付けなど甘い梅干し、梅酒などは若い女性を中心に好まれている。これらから、刺激の強い物より、甘く、美味しい食材などが好まれるのである。
本来、梅干しはミネラル分が豊富で、一日一粒食べることで、血液もさらさらになり、梅雨時を元気に乗り切るために昔から健康食品として用いられているのです。我が家は日本産の梅を樽毎購入し、私は毎朝食べている。
このように、梅干しやワサビなど刺激の強い食材や薬味などは、子供の頃からしっかり食べることで味覚の発達、鍛錬に繋がり同時に嗅覚も刺激し、五感の鍛錬に繋がるのである。これらの刺激が脳の活性化にも繋がるということを私から指摘致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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富士山に異変(観光客編)!

2010-07-14 00:00:49 | 感覚、五感
本日11日(日)、恒例の井の頭小学校探鳥にあたり、今回は富士山五合目の野鳥を観察することになった。
朝の7時にはバスで学校をスタートし、9時頃には到着した。何とか曇っていながらも富士山の山頂を見ることが出来た。
コルリ、キクイタタキ、アマツバメ、ホシガラスなど十数類の野鳥を観察した。富士山五合目の駐車場は2300mと高地である。天候も急激に変わり、山頂付近の笠雲から私は天候をよみ、お昼前に雨が降るかも知れないと予知したら、案の定、小雨から雨が降り出し、昼食はバスの中にしたのである。
私たちは、山の天候をよみ、登るのか、下山するのかを決定するのである。
これらは、体験に基づく天気よみ「観天望気」という、雲の形、流れ、頬に伝わる湿気や空気の流れ、風の強弱を五感を総動員して感じ取る能力のことを意味します。
これらの能力は、自己の命を守るだけでなく、大勢の人たちの命を守ることにも繋がるのです。
先週末には、やはり富士山登山で、低体温症になりかけ、遭難しそうになった若者たちが居た。これらは、服装や格好から判断できる。
スニーカーにTシャツで富士山の頂上を目指すなど、無謀以外の何者でもない、あまりに山の事を知らなすぎるし、観光会社や団体ならば指導者の経験不足なのだろう!
本日も多くの外国人、特に中国人やインド人などアジア方面の人たちが昨年頃から目立ってきた。
団体バスの半分近くは、外国人観光客と言っても過言ではないと思われるほど多い、特に今年は目立つのである。また、来月の8月夏休みに入るともっと数が増え、五合目の駐車場は朝早くから満杯で混雑するだろう。
これらから、私は富士山のスカイラインの入り口手前で一般車両を制限し、電気バスやシャトルバスなどでピストン輸送し、五合目に入山する車の制限、規制をして欲しいと願っている。海外の観光地、名所では早くから制限し、自然環境の保全に心がけている。
これらの関係もあり、あまりに富士山は観光化されているので、「世界遺産」の条件を満たす事が出来ないのである。
今後、富士山は海外からの観光客、日本人観光客と手軽な山だと勘違いしているが、バスで一気に30分ぐらいで五合目2300mまで登ってしまうのである。そして、すぐに目の前に山頂が見えるので誰でも簡単に登れてしまうと勘違いしてしまうのである。
これらは、私の専門である「目の錯覚」である。目の前に見えている山頂は遙か遠く、数キロ先にあるのです。もし、登ってみたら分かります。慣れない人が登れば、山頂まで何時間もかかり、まだ到着しないのと嘆くことになるのです。あまりにも楽観的に富士登山を考えている人は多い。
現に、本日も私たちのバスと入れ違いに救急車が下っていったのである。
これから、8月に入れば毎日のように、多い日は数回の救急車の依頼があるというのです。時には、ヘリコプターの救助依頼もあるといいます。
実は、富士山は日本でも指折りの危険な山、標高が高い山だということを事前に理解して、また備えて欲しい。勿論装備も準備して欲しいし、安易に考えて登って欲しくないのです。結果多くの人たちに迷惑をかけてしまうのである。
海外の観光客、バスで都心から来ている人たちの多くも同じような服装と準備である。必ずや外国人観光客でも遭難や怪我、高山病、低体温症などが心配である。つまり、日本の観光会社がこれらきちんと指導しないと、本当に危険であり、何か事故や遭難ということになれば主催した会社が責任を問われるのである。だから、これら関係者はきちんと、その日の天候、服装、足下の注意など促して欲しい。
また、本日もあちらこちらにゴミが捨ててある。これらはやっと日本人が富士山からゴミを持ち帰り、モラルが向上してきたのに、海外の観光客がぽい捨ては困る。外国人の多くは、きちんとした服装に、準備で日本人以上にきちんとしている。但し、一部の観光客、バスで軽装の服装で手軽に山登りをしようとする人たち、観光気分で富士山に訪れた人たちがゴミのぽい捨てもするのです。今後とも、富士山の入山の制限、環境保全に取り組まずに、多くの観光客を受け入れると間違いなく、弊害や障害が生じることを私から警告致します。
これら富士山に関わる関係者は今一度、観光の在り方を再認識して欲しいと思います。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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超音波が癌を治療する?

2010-07-13 00:00:36 | 感覚
超音波が癌を治療するという話は聞き慣れない人は多いと思うが、私たちの耳では聞こえない音(超音波)が、私たちの病気の検査や治療に多く使用されていることをご存知だろうか?
エコローションシステムなどがそうであるように、超音波によって様々な病気の発見、治療に応用されているのです。ここで、癌サポート情報センターのホームページから抜粋引用し、紹介しよう。
HIFU超音波治療器、HIFUの原理(高密度焦点式超音波治療)。
HIFUは超音波を利用し、からだの深部にある癌病巣を治療する方法です。超音波は医学のさまざまな領域で、これまで主に検査の目的で使用されています。例えば、妊娠中の赤ちゃんの状態を観察するためや、胆石がないか腹部疾患のスクリーニング(ふるい分け)に使用されています。
超音波を一点に集めることにより、その焦点にピンポイントに高いエネルギーを集中することができます。このとき超音波の焦点領域は組織の吸収係数に応じて80.0-98.℃に熱変換されます。組織内温度は短時間(一般には1 秒以内)に高温に達しますが、5mm 離れた部位では50℃まで低下します。HIFUはこのような超音波の特徴を利用して、正常な組織を温存して目的の癌病巣を破壊することができる治療法なのです。特徴として一回の照射域が3×3×10mm であることからピンポイント照射を可能とします。前立腺癌はHIFUによる治療効果がもっとも高いと考えられており、難治癌である腎臓癌、膵臓癌への応用も開発されています。

私たちの身体では毎日、誰でも5000個前後の癌細胞が発生していると考えられている。但し、誰でもが癌に疾患する訳ではない。それは、「免疫反応」の働きが良い人は癌細胞が増殖しないのである。T細胞やリンパ球などの免疫がこれら癌細胞の増殖を防いでいるのである。
現在、癌治療法は様々な方法が考えられており、近年急速な進歩を遂げている。私共研究所も、明海大学歯学部教授、外崎馨一博士の病気の臭い識別研究支援から、発見装置開発にも取り組む予定である。癌細胞を早期発見、早期治療でほぼ完治できる怖くない病気でもあるのです。怖いのは、末期状態になったときの恐怖があるからなのです。これら私共は癌細胞を早期発見出来るようなシステム、医療器機の開発が出来ればと願っている。
今までは、癌は死の病気というイメージがありますが、現在は治らない病気ではなくなり、早期発見の場合は9割以上が治っている病気なのです。
近い将来撲滅できる病気として考えられています。現在、様々な医療行為、治療法が考えられ、平均して、治療費も一回の治療費が20万円とまだ高額ですが、検査料、癌検診を廉価すれば、誰でも簡単に手軽に癌検診が出来れば、早期発見が可能になるのではないかと私共は考え、癌細胞の臭い識別研究から、五感センサーの開発、研究、そして僅かな癌細胞にホタルイカなどの色素をヒントに、癌細胞が光れば、その位置、大きさも検査でき、超音波治療によって、お腹を切らずに、僅かな時間で治療が済む、夢のような治療法が近い将来実現が可能となると考えております。ですから、私共は医師や医療関係者だけが人の命を救うのではなく、私共のような研究者にも人の命を救うシステムや検査器機の開発、研究が可能であるということである。
このように現在は、癌などの病気になったからと気を落とさず、定期的な検査、色々な自分に合った治療法を選択すれば完治する確率が高くなってきています。必ずや私は近い将来「癌は怖くない病気」となると考えております。
そのためにも、癌検査など、簡単で安全、しかも廉価な検査料で行える検査方法が確立できれば必ずや撲滅できるのではないかと考えている。
このように、人の五感に関わる。聴覚、嗅覚からヒントに癌などの病気発見、検査器機など役立つシステム、器機が可能となるのです。私共はこれら五感研究のパイオニアとして、人の命に関わる。救うシステム開発などに今後とも全力で取り組んで参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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