私は人の感覚に特化して30年以上前から研究に励んで参りました。
十数年前からは、マスコミ等に注目されるようになり、科学バラエティ番組や特番(スペシャル番組)などの監修やコメント出演を20本以上こなして参りました。他にも、FMラジオ、雑誌などの特集ページの監修などもしています。
そんな中で「現代人の五感が危ない」と警鐘を鳴らして話題にもなりました。
それは、人、特に日本人は「見たものが全てだと思う感覚」が強く、思い込んでいます。つまり、見たものしか信じず、見えないものや体験の無いことを疑い、信じません。
つまり「創造したり、予測」することを面倒がります。
例えば、目(視覚)に見えないものは、未体験なことが多いので、疑い、信じません。特に霊的存在などは極めて見える人が少ないので怖がられたり、出鱈目だと中傷したりする訳です。
他にも、昨年の冬から発生した「新型コロナウィルス」の感染拡大が止まりません。4月10日現在で、世界で160万人以上が感染し、9万5千人が亡くなっています。
これらこそが「目に見えない敵(脅威)」なのです。
コロナウィルスの大きさは「0.1ミクロン(10の6乗分の1メーター以下)です。(写真参照)
参考にスギ花粉の大きさは直径30μm(0.03mm)です。花粉は大気中の水分を含むと更に大きく膨張するので「人の肉眼(視覚)」で目に見える限界の物と言えます。コロナウィルスは花粉などの300/1μの大きさなので目には見えません。
確認するためには「電子顕微鏡」でしたか見えないものです。
新型コロナウィルスの感染は「動物由来感染症」、動物が持つ(球菌)肺炎菌からの感染と言われています。
中国の武漢の山沿いでは、野生動物を食べる習慣があり、コウモリはスープなどにして食べたり、ハクビシンは毛皮が珍重され高値で取引されています。肉は勿論、食します。
私が子供の頃に親戚に「マタギ」の人がおられました。一緒に山に入り、クマに遭遇したり、イノシシを仕留めて持ち帰ってからイノシシを調理する時には、毛皮を剥いでから身体を吊るして、藁や樹木を焚いて全身を焼いていました。それから内臓と肉とに分けて捌くものです。
この行為こそが「動物由来感染菌(球菌)」の存在を理解し、感染しないように消毒したと同じことでした。黴菌があるから焼いてから処理しないと食あたりのようなことになると言われたことを想い出します。
日本人は、昔からこうしたことを分かっていた、知っていたから「清潔な国」で奇麗な国になれたものです。
また、目に見えない脅威は、1918年にパンデミックと呼ばれる、極めて多くの死者が出たインフルエンザ「スペイン風邪」と呼ばれていました。第一次世界大戦時に中立国であったため情報統制がされなかったスペインで流行が大きく報じられたことから名付けられました。
スペイン風邪の感染者数は世界で「5億人」死者数「5千万人」でした。
こうしたことから昔の人たちは「目に見えない脅威」を体験している人たちは高齢者となり、今回の新型コロナウィルス感染をスペイン風邪とだぶらせて脅威と思っている人も多かったと思います。
12年前の11月に広東省から発症した感染者が確認され、後に「新型サーズ」と名付けられました。
2003年の7月に新型サーズに感染した人は、世界中で感染者数「8439人」、死者「812人」でした。
今回の新型コロナウィルスは、戦時中のスペイン風邪に次いで感染者数も死者も増加しています。
戦時中の感染だったので「医療崩壊」に繋がって、治療も出来なかったと予測されることから5千万にも人たちが亡くなったものです。
今回の新型コロナウィルスでもヨーロッパを中心に医療崩壊になり、患者数が爆発的に出たことは皆さんもご存じだと思います。
今後、2030年過ぎたころに「新型ウィルス」が発生、それもやはり「中国の山岳部」から発生するのではと予測されます。
これらを未然に防ぐために「目に見えないもの、脅威を(視覚化)出来るシステム(センサー)の研究、開発」が急務だと指摘し、医療機器メーカーなどに打診して参ります。
センスプロデュース研究所、葛西行彦