センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

急性ストレス障害!

2007-08-31 06:42:40 | 感覚
高揚期のあとに恐怖 香山リカのココロの万華鏡
記事:毎日新聞社 提供:毎日新聞社【2007年8月28日】
香山リカのココロの万華鏡:高揚期のあとに恐怖 /東京那覇空港で爆発炎上した中華航空機。一歩間違えば大惨事になるところだったが、乗客全員が命を落とさずにすんだのは不幸中の幸いであった。
記録されている映像を見ると、乗客たちが脱出シューターで機外に出て、安全な場所を求めて走っているまさにその背後で、大爆発が起きている。その場にいた人にとっては、文字通り、生きた心地がしなかったであろう。
朝青龍の診断名のひとつであった「急性ストレス障害」は、まさにこのような経験の後にこそ起きやすい。生命の危険にさらされるような災害や事故に巻き込まれた人が、そのあとショック状態に陥ったり激しい不安や動揺、不眠を呈する、というものだ。
気をつけなければならないのは、こういった心の後遺症は災害や事故の直後からすぐに始まるとは限らない、ということ。たとえば中華航空機の事故の場合でも、無事に逃げのびてから数日間は、むしろ助かった喜びから気持ちが高揚することもある。まわりの人たちの「本当によかった」「奇跡としか言いようがない」といった祝福が、さらに興奮を高める結果となる。「ありがとう!」と笑顔で応じる人を見たら、家族や知人も「これで大丈夫」と安心してしまうだろう。
ところが、その高揚期のあとに、大きな恐怖や不安が襲ってくる場合が少なくないのだ。安堵(あんど)の気持ちが一段落した頃(ころ)、突然、事故の記憶が生々しくよみがえる。そのときの映像、音、においまでがリアルに迫ってきて、全身がガクガク震え出す……。これが「急性ストレス障害」だ。そのまま放置しておくと、トラウマによる深刻な後遺症、いわゆるPTSDにまで発展してしまうこともある。そして、ストレス障害やPTSDが起きるかどうかには、大きな個人差があるのも事実。
あれだけの事故になれば、ひとりひとりに対して長く心のケアを続ける必要がある。そう考えると、中華航空側がいち早く乗客たちに見舞金を送ったり賠償額を提示したりしているのは、やはりちょっとおかしいと言わざるをえない。もう少し経過を見なければ、本当の意味で乗客がどれくらいの“傷”を負ったのかは、わからないからだ。
もっと言えば、テレビであの爆発シーンを見て「もう飛行機には乗りたくない」と思った人も、“プチトラウマ”を受けたと考えられる。ただしその場合は、友だちに話を聞いてもらう、などしてセルフケアを心がけるだけで十分、回復するであろう。

人がストレスを感じると脳内ではストレスホルモン(カテコールアミンとコルチゾールという2つの副腎皮質ホルモン)が分泌されます。
これらの副腎質ホルモンが異常に分泌されると、「不安」「恐怖」などのノルアドレナリンが分泌され、極度の場合は「急性ストレス障害」などに疾患することがあります。
私の知人の妹さんの旦那さんが地下鉄でサリン事件に遭遇し、幸い症状は軽かったが、心配のあまり「ストレス障害」からパニック障害を発症し、地下鉄、JRの電車は勿論、狭い車の車内に乗るのも恐怖でパニックを起こし、酷い場合は、手足に汗をかき、顔面蒼白に成り、嘔吐を繰り返したりするのである。
症状はよくなっているが、未だに地下鉄には乗れないのである。
何より、周りの人達の理解を得ることが出来ず、私の知人の妹さんも一方的に旦那さんの方から離縁されてしまったのである。
ストレス障害やパニック障害など様々な心理障害には、薬の服用とカウンセラーを中心に診察を行うが、個人差もあり、すぐに改善する人や何年経っても改善が見られない人も沢山おられます。
周りの人達も正しい知識と理解を示して貰い、決してわがままや身体的な異常が無いからと誤解をしないで欲しいのです。
本人で無ければ分からない辛さがあり、例え親子でも発する言葉がわがままや贅沢に聞こえるかも知れないのです。
ですから、長期的になると親子ケンカや夫婦ケンカも絶えないので、トラブルにもなるのです。
私は恒に皆様に言っているのは「ストレス障害」や「パニック障害」などは「心理的病」であり、精神障害や脳の病気ではないということである。
最近、日本では飛行機事故、JRの脱線事故、殺人事件、女性に対するセクハラ行為など多発しております。
これら心理的な病気に対して、日本のカウンセラーの専門医が極端に不足しており、対応が出来ない状態になっているのである。
そこで、私共は近年中に構想している「医学薬科大学」病院の設立も構想しているが、これらの施設で心理学に力を入れ、心理カウンセラーの育成に取り組みたいと考えている。
多くの人達がストレス社会で苦しみ悩んでいる現状を皆様にも是非、ご理解頂きたいと思います。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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起立性調節障害は中学生の1割

2007-08-30 06:42:52 | 感覚
日本小児心身医学会がガイドラインを作成
日本小児心身医学会が今年9月、この起立性調節障害の診断と治療に関するガイドラインを発表した。「一般に怠け癖と考えられがちな起立性調節障害の診断や治療を、非専門医でも適切に行うための手引きとして活用してほしい」と、ガイドライン作成ワーキンググループの班長である大阪医大小児科助教授の田中英高氏は期待する。
起立性調節障害は、自律神経の機能異常によって、朝なかなか起床できなかったり、起立時の立ちくらみや倦怠感、思考力の低下などを呈する疾患。その原因は、自律神経系による循環調節不全などの身体的要因と、学校生活や家庭環境といったストレスなどが複雑にからんでいる。午前中に症状が強く見られるが、午後には改善することが多い。
推定患者数は軽症例を含め約100万人
起立性調節障害の推定患者数は、軽症例を含めると約100万人で、一般の中学生全体の1割、小児科を受診する中学生に限ると2割を占める。しかし、「起立性調節障害の症状が夜更かしや学校に行きたくない表れだと考えて、医療機関を受診させない保護者も多い上、的確な診断ができる医師は多くはない」(田中氏)。
既に1960年から起立性調節障害の診断基準はあったが、治療も含めた包括的なガイドラインはなかった。そのためワーキンググループは、起立性調節障害を診断し治療する流れに沿って、具体的なノウハウを盛り込んだ新しいガイドラインを作成した。
診断の流れはこうだ。まず立ちくらみや身体のだるさ、頭痛、失神の有無、朝起き不良などの身体症状や集中力や意欲の低下、いらいらなどの精神症状のほか、登校状態、運動、睡眠、食事、ゲームのやり過ぎなどの日常生活に関する詳細な問診と身体診察を行う。
その後、血液検査、心電図、胸部X線検査、検尿、検便などを行い、考えられる基礎疾患を除外する。その上で、従来用いられていた診断基準を満たす症状があれば、新起立試験を行う。
新起立試験で測定した結果によって、起立直後性低血圧、体位性頻脈症候群、遷延性起立性低血圧、神経調節性失神のサブタイプのどれに当たるかを判定し、重症度を診断する。
新起立試験の概要 従来の起立試験に、起立後血圧回復時間測定が加わった方法。これで4つのサブタイプが判定できる。


図2 新起立試験法によるサブタイプ判定 

起立性調節障害は、心身症でもあることから、身体的な症状に続き、心の状態を判定する必要がある。そのため、ガイドラインには、「学校を休むと症状が軽減する」「気にかかっていることを言われたりすると症状が悪化する」といったような6つのチェック項目が盛り込まれている。
初診から4週間はガイドラインに従った診療を
以上の診断を受けて、その症状に適した薬物療法や環境調整、心理療法といった治療方針も決めることができるようになっている。例えば薬物療法に関しては、ミドドリン、ジヒドロエルゴタミン、アメジニウム、プロプラノロールといった薬剤の選択だけでなく、7~9歳、10~12歳、13歳以上など患児の年齢に合わせた処方量も示している。
また、具体的な症例に合わせた処方例も挙げている。例えば、起立性直後性低血圧で「午後からも症状が続く場合には、起床時と昼食後にミドドリンを投与する」「早朝の症状が強い場合には、起床時と眠前にもする」といった内容だ。
さらに実際の日常診療を想定し、「だらだらして怠けているのではないですか」「いつごろに治るでしょうか」といった保護者からよく受ける質問に対して、医師がどう指導すべきかをQ&A形式で示している。
田中氏は「初診から少なくとも4週間はガイドラインに従った診療をし、症状が全く改善しない場合には専門医に紹介してほしい」と話している。
(和田 紀子=日経メディカル
私は一部の小学校ではあるが、特別講師として、生き物や環境教育、人の感覚、病気などの特別授業を行っている。
野外でも野鳥観察を通して環境教育の実施をしている。井の頭小学校という「探鳥会」を日曜日に開催している。
これらに参加されている子供達にはこの起立性調節障害の子供達は居られない。
私が以前、秋の運動会で校長先生が5分ほどの話をしていたら、後ろの生徒がばたばたと数人が倒れたのである。
野外の気温は真夏のような30度を超えているのでないから熱中症ではないのだ。
真っ直ぐに長い時間立っていられないのである。これらの起立性調節障害の傾向は、幼い頃から野外で遊ばず、一人室内で遊んでいる子供達に多い傾向がある。
人が真っ直ぐ立っていられるのは人の聴覚が関わっている。それは「三半規管」の機能に関係している。足腰の弱さも多少関係しているが、何より、身体を真っ直ぐに保とうとする「姿勢」の維持機能ができないのである。
これらは脳の一部の低下から起こる現象なのです。
現に、ある小学校で片足のどちらかを上げ、身体のバランスを何秒耐えられるかのテストを実施したことがある。10名の5年生の生徒に一斉に行って貰ったが、殆どの生徒は30秒と持たないのである。
10年前の生徒は平均40秒だったが、現在は30秒前後の平均と予想される。
生徒の中には1分以上片足でバランスを取れる子供がいるが、やはり、サッカーや野球など運動をしている子供達である。
やはり、野外で駆けっこしたり、運動したりする機会が希薄なため、子供達全般に運動不足と何人かは肥満体型から長時間立って居られないのである。
これらの関係から、子供の頃から平衡感覚(三半規管)が鍛えられていないのである。
これら平衡感覚の欠如は、酷い場合は、専門医に相談され、子供のうちに治しておくことである。
平衡感覚などの能力低下は「危険回避能力」の低下にも繋がり、思わぬ怪我をしたりする場合があるから危険である。
私は現在の子供達の危険回避能力の低下を以前から警鐘を鳴らしている一人でもこある。今年も海水浴や大雨の後で川に流され、多くの子供達が死亡している。
最近、これら親子でも危険回避能力、自分だけは大丈夫だろうと考えている人達が多いのである。
現在私たちの身の回りには危険な物や生物も含めて溢れているのである。やはり、自覚しながら、最善の注意をして自分の身を守ることである。
これらの能力を鍛錬するにはやはり「自己の五感を鍛錬することである」。
自己の五感を鍛錬し、鋭くなると「第六感」も働き、危険を予知できるのである。
この危険を予知して、普段から運動などに心掛けると身体のバランス、強いては脳の活性化に繋がり、五感(感覚)まで鋭くなるのである。
今後ともヒトの五感の重要性を私は提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



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フーディアという不思議な植物!

2007-08-29 06:50:20 | 感覚
フーディア(ホーディア)とは何か? 何に役立つのか?フ
フーディア(ホーディア)と人間にはなんと10万年以上の付き合いがある。
南アフリカのブッシュマン(別名サン)は10万年間カラハリ砂漠での狩猟で自給自足してきた。彼らは度々長期にわたる狩猟の旅に繰り出したが、砂漠ではもちろんコンビニも果実の木も無く食料は手に入らない。その過酷な狩猟の旅にブッシュマンが携帯するのが地元の植物フーディア(ホーディア)である。彼らは長旅の間、空腹感を無くしスタミナを出すためにフーディア(ホーディア)を噛んでエキスを舐めるのだ。
実際にブッシュマン(サン)たちは何も食べずにフーディア(ホーディア)をしゃぶるだけで何日間もエネルギッシュに平気で狩猟を続ける。もちろん体調は良好である。フーディアとホーディ
フーディア(ホーディア)はサボテンに似た多肉植物でそのエキスは苦い味がする。ブッシュマンが使うフーディア(ホーディア)の正式名はフーディア(ホーディア)ゴルドニー(Hoodia Gordonii)であり、よくアフリカのフーディアサボテンと言われるが実際はサボテンではない。専門的にはTrichocaulon属ガガイモ科(Asclepiadaceae)に属し2m近くにも成長する多肉(多汁)植物である。
日本フーディア研究会ホームページより抜粋引用、
詳しくはhttp://www.hoodialab.org/は日本フーディア研究会ホームページで。

南アフリカのブッシュマン達は、何日も狩りに出掛けるので獲物が捕れなければ食事にありつけないのである。
そこで、空腹感を満たすために太古の昔から培われてきた知識で、飢えとスタミナ維持のために「フーディア」を食べて生命維持をするのである。
私もこの植物を24日金曜日、フジテレビ21:00からの金曜プレステージ サイエンススペシャルで知ったのである。
すでにこの植物に目を付けた製薬会社が「食欲抑制剤」として南アフリカの研究施設がフーディア(ホーディア)の中の食欲抑制成分を分離するのに成功した。この食欲抑制成分はP57(またはP-57)と名付けられ、英国の巨大な製薬会社Phytopharm社が利用権利を確保した。
現在はP57の食欲抑制効果(ダイエット効果)が期待できるとし、Pfizer社(ファイザー製薬会社)がP57を含んだダイエット医薬品を販売する国際専売権をPhytopharm社から$32000000(約40億円)で販売権利を得たのである。
但し、実態は定かでなく、フーディアの成分を直接、ゴルドニーから抽出したものは使用できず、成分の合成化した製薬として今後の販売が期待されるだけで、実際には販売されていないのである。
現に、Pfizer社(ファイザー製薬会社)はこの事業、ダイエット医薬品に利用することを断念したのである。
そこで、私共が構想している北関東の研究施設が設立すれば、PWSプラダー・ウィリー症候群( Prader-Willi syndrome ) プラダー・ウィリー症候群の人達に応用できると考えている。
PWSの人達は遺伝子の病気で食べ続けないといけない人達で、極端な肥満体、疲れやすい体質など食欲を抑えることが必要課題でもあるのです。
これらの人達のために、食欲抑制剤などが必要となるのです。健常者がダイエット目的のために、この食欲抑制新薬を私たちが開発したとしたら、それは間違いである。
会社の営利目的でこれらの開発に取り組むとなれば弊害も生じるだろう!
フーディアという不思議な植物の持つ神秘的な成分は魔力とも言えるほど魅力がある植物である。
この成分の解明と研究をし、成分の合成化、臨床試験など日本で開発研究するとなると10年以上の月日と十数億円以上の費用が予想され、単独企業での取り組みにはリスクが大きすぎるのである。
私は、アメリカの製薬会社や日本の製薬会社、大学関連などの協同研究、開発が理想であり、メリットも高いと考えている。
いずれにしても、ダイエットできる薬が開発されたら、楽して痩せられるという魔力に取り付かれ、誤った薬の服用や副作用による健康被害なども心配である。
もし、私共や海外の製薬会社など近年中に「痩せる薬」として開発に成功したら、世間の多くの人達が注目をし、手に入れようとするでしょう。
何より、類似品や模造品なども販売され、社会現象すら起こるかも知れないのである。それほど、影響力は大きく、世界中の多くの人達が痩せたがっているのである。
現に、痩せなくても良い人達まで飛びつく可能性もあるのです。
此処に問題もあるのです。もし、フーディアの成分の合成化に成功し、ダイエット薬として販売に成れば、先ほどのPWSプラダー・ウィリー症候群( Prader-Willi syndrome ) プラダー・ウィリー症候群の人達のためのダイエット薬として病気治療薬として認可され、一般の方々には手に入らないようになるだろう。(処方箋)
但し、海外の製薬会社が営利目的でこのダイエット薬を開発したら、どうなるか分からない。
薬好きの日本人は真っ先に飛びつき、世界最大級のマーケットになることは間違いないだろう!
タミフルのように世界の市場の6割を日本で消費したのだから、もし、ダイエットの新薬が開発されたら、アメリカと日本、世界中で数兆円の売り上げが予想されるだろう。
製薬会社の売り上げに貢献するだけである。つまり、開発した製薬会社が儲かるだけである。これらから推移すると間違いなく、近年中にダイエット薬としてどこかの製薬会社、研究施設が新薬の開発、研究に取り組み、30年後には太った人たちは世界中で一部の地域だけになるかも知れないのである。
そうすれば、日本にも同様の薬が輸入か日本国内で開発される可能性もあるのです。
痩せたい人たちには朗報かも知れないが、本当に痩せたくて困っている人、病気のために痩せたい人たちのために私はこれらのダイエット薬が役立てばと願っている。
私共の施設でもこのフーディアという不思議な植物の持つ、能力には注目しており、今後、研究課題としてダイエット薬品以外にも、スタミナ成分やビタミンなどの成分の解明、病気の治療薬として活用できるのではないかと考えている。
他に、熱帯雨林のアマゾンなどではこれらの不思議な植物や生物たちが多く見つかっている。未だに新種も発見されているのだ。
私たちは自然界から学ぶところは大きく、創造性のヒントになる素材が沢山あるのです。私たちの健康、ハイテク技術などの開発には欠かせない「宝石箱」なのである。
だから「自然は教科書以上のことを教えてくれる」のである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

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ダイエットの魔力!

2007-08-28 08:47:52 | 感覚
痩せていることが「美しいと」と強く感じると「拒食症」に成り、極端に食欲が無くなります。
拒食症に陥ると食べないことが生き甲斐となり、目標になります。
これらも脳の病気でもあるのです。
以前、ブラジルでモデルがこの拒食症で死亡する事件が世間を驚かせたのである。ファツションモデルの世界では、ヒップも80cmを1cmでもオーバーしたらパリコレなどに採用されないのである。だから、毎日、体重とウエスト、ヒップサイズを維持するために運動や食事を制限し、これらの極度のストレス(痩せなければ)という、強迫観念によって、脳がストレスホルモン(カテコールアミンとコルチゾールという2つの副腎皮質ホルモン)が分泌されます。
これらの副腎質ホルモンが異常に分泌されると、例えば痩せなければモデルの仕事が貰えないなどの強い思考性が働き、太ることへの恐怖が増幅され、益々脳がストレスを感じるのです。
食べる事ことへの恐怖、太る恐怖感などの思考性が強くなるとストレスから拒食症に陥る可能性が高くなるのです。
多くの拒食症患者は身体的な悪影響がでます。貧血や頭痛、吐き気、何より脳に栄養素が行き渡らず、脳の萎縮が始まり、特に前頭葉という脳部が萎縮すると正しい判断、決定、行動が起こせないのです。
現在は、モデルの基準を見直す風潮もあり、ブラジルではモデルを職業とする人達にブラジル政府が医師の診断などサポートしている。
過食症の怖いところは、脳への影響である。ヒトの脳は身体の中でも重要な臓器で、栄養素は20%と酸素に至っては40%とも必要とし、男性1400kg、女性1350kgの臓器がこれだけエネルギーを消費し、栄養が必要なのです。
逆にストレスによって大食いになり、太る人達がおられます。
ヒトがストレスを感じると脳のエネルギー消費も激しく、甘い物や脂っぽい食物を好む様になります。
このような状態では、胃袋から脳内に「ニューロペプチド」と言う、食欲物質が脳の「視床下部」に伝わり、食欲として脳が反応し、大食いに成るのです。
これらが「やけ食い」である。
このように私たちの食欲は脳のコントロールによって行われている。
私たち脳の研究者は、生きるための食事と、死ぬための食事と例えているが、健康体の維持と体型維持のための食事は「腹八分」であり、死ぬための食事とは、好きな物を食べ、飲み、身体の維持や健康を考えずに食欲という本能によって、食べ続けることである。
私の日常の食生活は勿論、前者の腹八分の食事である。
日本人の多くは、貧食になれた内臓と身体を持ち合わせていたが、最近の日本人の食生活を観察すると「欧米型の食事」に変化しており、これら傾向によって従来には発症率の少なかった。大腸癌、胃癌、十二指腸癌などの病気が急激に増加しているのである。
これらの影響から体型的にもメタボリックという、肥満体の人達も急増しているのである。
昔の日本人は良く歩き、こまめに動き回る人種だったが、最近は近くのスーパー、コンビニなどの買い物も車で行き、ビルなどの建物の中では、2階でもエレベーターやエスカレーターで行くことが多いのである。
つまり、運動不足と食事(エネルギー)の摂取カロリーオーバーな生活習慣に成っているのである。
人は、何故食事をするのでしょうかと問いかけると、多くの方々は「生きて行くため」と答えるでしょう。
確かに人は食事をしないと1週間程度で死亡してしまうでしょう。
人が食事をする重要性は「基礎代謝」の維持、休息時も体内のエネルギーを消費しています。年齢や個人差もありますが、成人男性で2500㌔カロリー前後、女性2200㌔カロリー前後は、眠っていても消費しているのです。
これに仕事や家事など日中の運動や行動、読み書きなどの頭脳を使うことなども含まれます。人によっては肉体労働(プロスポーツ選手)などでは一日の消費量も私たち一般人とは大違いです。
これらを吟味しながら、食事の量、内容を考え摂取しなければ成りません。
以前に私のブログでも紹介した。テレビに登場する大食いの人達は、実は私たちと全く違った脳と食欲の感覚を持っているのです。
私は脳の異変と称しているが、大食いでありながら太らない人達がおられます。
それは、胃袋の大きさ、食欲中枢の異変から起こるものです。何十人前と食事できる人達の胃袋は何と普通の人の15倍にも大きく膨らみ、膀胱の近くまで垂れ下がります。胃袋は繊毛と筋肉から出来ており、絶えず食べ続けていると15倍ほど大きく膨らむのです。
また、胃袋から「グレリン」という物質が脳の視床下部の満腹中枢に伝わる伝達が鈍く、遅いのである。15人前ほど食べてから満腹中枢にスイッチがはいるのである。
また、一食に10000㌔カロリー程度摂取をしても太らないのは、大食いの人達の特徴は「太らない」「太れない」のである。
これらに関係する細胞が存在しているのである。「褐色脂肪細胞」という、体内のエネルギーを造り出し、熱量を体外に放出する働きをするのである。
現に、真冬でも熱くない食事を食べたときに額に汗を流す人達が居られますが、これらの人達が褐色脂肪細胞の働きが良いので、体外に熱量を発散させるので太らないのである
大食いの人達の体温が食事中に2度程度上昇しているのである。これらが熱エネルギーとして消費しているのである。だから太らないのである。
私の仮説はこれら大食いの人達に共通して言えるのは「ある遺伝子の病気」と考えている。何番染色体かは解明されていないが、普通では考えられないのである。
私たちが大食いを目刺し、幾ら鍛錬しても、気持ち悪くなるか胃腸を悪くするか、嘔吐するだけである。
また、大食いしたら私などはすぐに太ってしまうから無理である。
大食いの男性や女性は「大食いのために胃袋や内臓、脳までもが適応」したのである。
但し、大食いの人達も若い人達ではあまり身体に影響が出ないが、大食いを続けていると中年以降には必ずや身体、内臓に影響が出るのである。
だから、私は若い内に治療や専門医と相談されることを推進している。
身体だけでなく、毎回の食事量が多いために、食事代も私たちには想像も出来ないほどである。
このように人が食事をするという行為も、人によっては悩みでもあるのです。
ですから、私は「食育」という、ゆっくり食事を味わいながら楽しんで食べる。
ストレスを発散するための食事でなく、基本的に「楽しい食事」を心掛けることが重要であると提唱している。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦

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鳩の糞が陸橋の崩壊原因!

2007-08-27 00:01:53 | 感覚
橋崩落の原因ハトの糞? 20年前に検査官が指摘
【ニューヨーク22日共同】AP通信は22日、米ミネソタ州ミネアポリスの橋崩落事故で、橋げたなどにたまったハトの糞が鉄骨を腐食させる危険性を約20年前に検査官が指摘しており、崩落の原因となった可能性もあると伝えた。13人の死亡が確認された事故の原因は判明していないが、05年には連邦当局が「構造的問題がある」と指摘。長期的な腐食などが崩落の引き金となったとの見方もある。(共同通信)
鳥の糞は酸性の強い成分で、海鳥の糞は昔からリンが多く含まれ、良質の肥料として利用されていた。
カワウという水鳥の糞は、樹木を枯らし、樹木を枯らすことでも有名である。特に水鳥は餌である「魚」を骨ごと消化しなければならないので特に酸性化が強いのである。
米ミネソタ州ミネアポリスの橋崩落事故の原因も老朽化が原因だと考えられるが、やはり、鉄は酸性に弱く、鳩より、カワウや水鳥、鳩などの糞が堆積することで、部分腐食させる危険性は高いのである。
日本でも同様のことが考えられるが、日本では定期的に塗装を塗り替えたり、点検をしているので、アメリカのような自然崩落は少ないと思われるが、地震国日本では、一部の腐食でも崩落する可能性は高いのである。
実は、アメリカ以上に日本では鳥の糞害は深刻な問題化されているのだ。
都市近郊では駅前の樹木に群れで群がる「ムクドリ」が路上に糞をして、糞が蓄積して通行人が滑って危ないのである。だから市民や職員が定期的に道路清掃しなければならないのである。
私が危惧するのは、駅前などの老朽化した看板の鉄の部分に鳩やムクドリ、カラスなどが留まり、糞害によって腐食し、落下する可能性も否定出来ないのである。
私の地元千葉では、私の指摘から駅前の看板、樹木も擬木に変えたり、野鳥の糞害に取り組んでいる。
看板の落下は最近も都心であったが、老朽化しているちょっとした震動だけで落下の可能性があるのです。もし、高いビルや大きな看板が通行人を直撃したら大変なことになるからである。
これらの危険性は日本では、アメリカ以上に危険である。むしろ、高速道路や陸橋、歩道橋の橋崩落事故より危険で落下や崩落する可能性は高いし、現に年間に何件か起こっている。
止めているボルトが鳥の糞で錆びつき、ぐらついたら看板の重みで落下する可能性は高くなるのです。
看板を店やビル管理者が定期的に点検している姿をあまり見かけないのが逆に心配である。よく建物や橋、高速道路が計算上では半永久的に破壊されない設計になっていると言われているが、実際には、淡路大震災が証明したように震度7以上の震度でも高速道路は計算上では大丈夫だったはずである。
このように計算外の事が起きることがあるのです。米ミネソタ州ミネアポリスの橋崩落事故も考えられない崩落事故である。
決して対岸の火事では無いのである。私は日本でも同様の危険性があると指摘している。それ以上に老朽化した看板を即急に点検とボルトの錆び付き、鳥の糞害などの腐食部分の点検などを重点に行って欲しいものである。
私たちの身の回りには危険が多く潜んでいる。これらを回避するのが私たちの感覚「危険回避能力」、五感で感じる感覚なのである。
先日、沖縄空港で起きた、旅客機爆発事故も燃料漏れを事前にキャッチ出来なかった、パイロットや乗務員の指導が行き渡っていなかったのである。
私が、日本のある空港会社のパイロットが乗務員の前で、このような言葉を発したときに驚きと感動を覚えたのである。それは、乗務員全員に「自分の五感を総動員して、機体の異常な音、匂い、振動など感じたらすぐに私に連絡して欲しい」という内容の話だった。私はこの飛行機なら大丈夫だと感じ、パイロットに私の名刺を渡し、非常に良い話でしたと伝えたのである。
偶然にも私がその場に居たので話しを聞かせて貰ったのである。
そのパイロットはベテランであり、五感の重要性が理解できており、非常に危険回避能力の優れた人だったのである。
現在の多くの人達がハイテクな技術や道具に頼るあまり、五感で危険を感じることに鈍感と体験も希薄であり、計器が反応しなかったから大丈夫だと思ったとか、知らなかったでは済まされないのである。
私がパイロットなら、着陸してすぐにジェット燃料が漏れていたら、独特の匂いが感じるはずである。噴射された燃料と霧状に外部に漏れた燃料では匂いの強さが違うのである。これら違いや危険を第六感で感じる感覚の鋭さこそ、パイロットやガス会社、原発の職員など危険と関わる業種や職業に従事している人達に、私は五感の鍛錬による「危険回避能力の向上」を提唱している。
一部の企業、大手企業などで私が研修や指導をしたことがあるが、このハイテク時代だからローテクなヒトの五感が重要なのである。
今後とも、私共はヒトの五感の重要性を皆様に提唱し続けて参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



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医療ミス対策!

2007-08-25 00:16:14 | 感覚
新組織への報告義務付け 患者死亡時、医療機関に 違反にはペナルティーも 厚労省検討会が合意
記事:共同通信社提供:共同通信社【2007年8月13日】
医療事故の原因について中立的立場で究明する新たな組織創設を目指している厚生労働省の検討会(座長・前田雅英(まえだ・まさひで)首都大学東京大学院教授)が10日開かれ、患者の死亡事例を対象に新組織への届け出を医療機関側に義務付けることで委員の意見が一致した。
報告を義務付けるのは、疾患が原因で死亡したのかどうかが不明の場合など、何らかの疑問があるケースに限定する。
カルテを改ざんしたり、警察への届け出を見送ったりするなど、医療機関の「隠ぺい体質」が問題化していることから、事故が疑われるすべての事例を調査できるようにすることが必要と判断した。届け出を怠った場合には何らかのペナルティーを設ける方針で、近く検討会で出された主な意見を「中間報告」としてとりまとめ、公表する。
現行の医師法では、死因がはっきりしない「異状死」は24時間以内に警察に届け出ることになっているが、検討会では「届け出先は原則として新組織にすべきだ」との意見が大勢を占めた。
ただ明らかに過失が疑われるケースに限り、これまで通り警察に届け出るべきだとの指摘もあり、この点については各委員の主張が対立。「明らかな過失」の判断基準や、調査の過程で遺族の声をどのように反映させるかなど細部も決まっていない。検討会は年内に最終報告書をまとめる方針だが、結論が出るまでにはなお曲折がありそうだ。
新組織は国土交通省航空・鉄道事故調査委員会になぞらえ「医療事故調」と呼ばれている。検討会の委員は医師や弁護士、医療事故被害者の遺族ら14人で、4月から計7回の会合を開いた。
これまでの意見を集約すると、新組織は行政機関の中に置き、医療の専門家らで構成。遺体の解剖や関係者からの聞き取り、カルテの調査などを基に死亡事例が「事故」かどうかを検証する。調査に法的な強制力を与えるべきだとの意見も根強い。
検討会ではこのほか、医療機関だけでなく遺族からの届け出も認めることや、調査報告書を行政処分、刑事・民事訴訟に活用することで大筋合意した。
▽ 医療事故調
医療事故調 疾病との因果関係がはっきりしない患者の死亡について、公平な立場で原因究明を行うための組織。厚生労働省の素案では(1)臨床医や解剖医などの医療関係者や法律家らで構成し、行政機関内に設置(2)解剖、尿や血液検査、関係者からの聞き取りなどを通じ調査(3)報告書を作成し公表?などを想定。有識者による検討会の議論を経て今年中に法制化の準備に着手、2010年発足を目指している。刑事、民事訴訟に委ねざるを得ない医療紛争の有効な解決手段として、患者・遺族と医療側の双方から期待が寄せられている。

昨年のヒヤリハットと言われる。日本での医療関係の医療ミスに繋がりそうな事例が20万件近くあり、中でも薬の投与による医療ミスが全体の30%で類似薬品の取り違えなどが多い。また、薬の投与の時間の勘違いなども多いのである。
中には、患者さんの取り違え、手術時の場所の間違えなど意外と端的な勘違い、聞き間違え、見間違え、魔が差したなどの「ヒューマンエラー」によるものが殆どである。
また、病院内では、医師や看護師のミスを隠すため、カルテの改ざんなどされるケースも多々ある。
これらを防止するため厚労省検討会が組織され、医療ミスを起こした医療機関が違反した場合はペナルティーを科すと言う提案がある。
日本の医療ミスが最近急増しているのは、以前にはあまり表面化せず、カルテの改ざんや患者側に対しても詳しい説明がされていなかったからである。
昔は患者側が泣き寝入りしていたのである。
現在は、内部告発なども多くあり、表面化するようになったのである。
ほんの10年前頃には、マスコミでも医療ミスを現在のように取り上げていなく、現場を理解できなかったのである。
現在は、病院ごとに医療ミス撲滅対策をしており、完全に無くなった訳ではないのです。
私は根本的に医療関係者の人材不足を上げている。深夜勤務になると少人数の看護師で多くの入院患者の世話をしなければならないのだ。救急医などの専門医不足など、医療ミスの原因の一つでもあるのです。
過酷な業務実態が日本では医療ミスに繋がるケースが多々あるのです。
幾ら、医療関係施設に違反行為に対してペナルティーを科しても私は、ヒューマンエラーは減らないと考えている。
ヒューマンエラー(人的ミス)は必ず起こるので、そのための対策として、二重チェック体制、類似薬の確認チェック、アメリカなどの病院では看護師同士や医師の手術手順の間違いが無いかなどチェックを専門家にする「セルフアドバイザー」という役割の医療の専門家が存在し、薬の投与時間の間違え、類似薬品の取り違え、ヒューマンエラーを防止するためのスペシャリストが病院内に勤務している。
これらの安全対策が日本でも必要であり、人材不足を補うことも可能であると考えている。
私共が近年中に構想している。病院施設でもグループ診療やセルフアドバイザーの導入、二重チェック体制の義務化など、また、電子カルテの導入で医師が簡単にカルテを改ざんできないようにするなどの取り組みが必要と考えている。
それでも医療ミスが発生した場合は、リアルタイムで患者側に対して説明し、素早い対応と対策を講じて隠蔽やカルテの改ざんなど患者側を騙すような事のないようにしたいと考えている。
また、医療関係者の人材の確保も重要課題であり、やはり、ヒューマンエラー(人的ミス)を予防するのには、一人一人の意識の高さと取り組み姿勢など人材であると私は確信している。
これらを導入し、実施することで患者側から信頼、安心を得られる病院を目指したいと思っている。これらの行為が日本の医療界に一石を投じるものであり、医療改革に繋がると確信している。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



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肥満と脳血管疾患の関係は?

2007-08-24 08:52:24 | 感覚
腹部肥満は男性のみ全脳卒中、脳梗塞の危険因子に
肥満は心血管疾患の危険因子として知られている。しかし、肥満と脳血管疾患の関係を調べた研究では、一致する結果は得られていない。BMI、ウエスト周囲径、ウエスト/ヒップ比と脳卒中リスクの関係を調べた結果、男女ともに全脳卒中、脳梗塞リスクとBMIの間には有意な関係があること、腹部肥満は、男性でのみ全脳卒中、脳梗塞の危険因子であることが示された。フィンランドHelsinki大学のGang Hu氏らの報告で、詳細はArch Intern Med誌2007年7月9日号に掲載された。
研究者たちは、フィンランド国内5カ所で1972年以降に行われた6件の研究の被験者の中から、冠疾患、脳卒中の既往がないなどの条件を満たした25~74歳の4万9996人(男性2万3967人、女性2万6029人)を分析対象とした。
前向きに2004年末まで追跡。肥満の指標であるBMI、ウエスト周囲径、ウエスト/ヒップ比と、全脳卒中、脳梗塞、脳出血罹患率の関係を、Cox比例ハザードモデルを用いて評価。年齢、試験登録年度、喫煙、運動、学歴、脳卒中家族歴、飲酒で調整したハザード比を求めた。ウエスト周囲径は肋骨下縁と前上腸骨棘の中間の高さ、ヒップは、大腿骨大転子部で周囲径が最も広い部分を測定した値とした。
19.5年の追跡の間に3228人が脳卒中を罹患。674人が脳出血、2554人が脳梗塞だった。全脳卒中では、体重が正常域(BMIが18.5-24.9)の男性群を基準とすると、低体重群(BMIが18.5未満)のハザード比は0.74(95%信頼区間0.18-2.96)、過体重群(25.0-29.9)では1.23(1.10-1.37)、肥満群(30.0以上)は1.59(1.37-1.83)となった。女性でも同様に全脳卒中のハザード比を推算。低体重群1.87(1.12-3.14)、過体重群1.08(0.95-1.22)、肥満群1.30(1.14-1.50)となり、低体重群のリスク上昇が大きかった。
脳梗塞についても同様の傾向が見られ、男性ではそれぞれ、0.49(0.07-3.50)、1.27(1.12-1.44)、1.70(1.45-2.00)、女性では1.81(0.97-3.41)、1.11(0.96-1.285)、1.41(1.21-1.64)となった。収縮期圧、総コレステロール値、糖尿病歴を調整に加えると、リスクは小さくなったが、有意性は保たれた。
脳出血とBMIの間には、男女ともに有意な関係は認められなかった。しかし、女性では、BMIの区分をより細かくすると、ハザード比は統計学的に有意なU字型カーブ(傾向性のp=0.004)を描いた。BM Iが23.0-24.9を参照群とすると、18.5未満の調整ハザード比は2.90(1.14-7.40)、18.5-22.9なら1.91(1.30-2.79)、BM Iが35.0以上では1.94(1.16-3.25)と有意かつ大きなリスク上昇が見られた。
BM Iを連続変数とすると、1U 増加あたりの全脳卒中ハザード比は、男性が1.04(1.03-1.06)、女性は1.03(1.02-1.04)、脳梗塞では男性が1.05(1.04-1.07)、女性は1.04(1.02-1.05)となった。
次に、腹部肥満と脳卒中の関係を評価した。ウエスト周囲径、ウエスト/ヒップ比のそれぞれについて最高四分位に属する人を腹部肥満者とした。これらの測定は、男性9186人、女性1万163人について行われた。
ウエスト周囲径最低四分位群に比べ、最高四分位群の全脳卒中の調整ハザード比は、男性では1.83(1.28-2.61)、女性では1.48(0.93-2.37)。脳梗塞では男性が2.07(1.34-3.18)、女性は1.65(0.94-2.92)。
ウエスト/ヒップ比では、最低四分位群に比べ最高四分位群の全脳卒中の調整ハザード比は、男性1.81(1.25-2.62)、女性1.28(0.85-1.94)。脳梗塞については、男性2.26(1.41-3.59)、女性1.37(0.85-2.22)となった。
このように、腹部肥満の指標はいずれも、男性のみ、全脳卒中、脳梗塞リスクの有意な上昇を示した。男性の全脳卒中の調整ハザード比は、ウエスト周囲径1cm増加当たり1.02(1.01-1.03)、ウエスト/ヒップ比が0.1U増加当たり1.40(1.21-1.63)となった。脳梗塞ではそれぞれ1.02(1.01-1.04)、1.48(1.25-1.75)だった。
腹部肥満と脳出血の関係は、すべて有意でなかった。
このように、BM Iは男女に関わらず全脳卒中、脳梗塞の危険因子だった。ただし、女性では、低体重の方がリスクは大きかった。一方、腹部肥満は、男性でのみ、全脳卒中、脳梗塞の危険因子であることが示された。 (大西 淳子=医学ジャーナリスト)
私のブログでも紹介したが、太りすぎの医療費は高くつく、標準体形の男性が20キロ太ると、糖尿病や高血圧になりやすくなり、年間医療費が2.5-1.3倍に跳ね上がると提言してきたが、中高年男性の半分を占めるとされるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)など病気のリスクは、標準体重の人に比べ、肥満者は糖尿病の発病が約5倍、高血圧は3.5倍、胆石症が3倍、痛風は2.5倍、心臓血管障害が2倍、関節障害が1.5倍も多くなります。また乳がん、大腸がん、子宮内膜がん、卵巣がんなどのリスクにもなります。
同様に脳血管疾患のリスクも高くなります。病気の状態によっては医療費の負担も大きくなり、病気の種類によっては後遺症など残ることもあります。
最近も、メタボリックシンドロームに取り組む市の担当職員が早朝のランニング中に死亡する事故が発生したが、やはり、無理なダイエットや急激な運動などは医師などに相談され、自分の体力、体調などしっかりした健康管理のもとで行って欲しいのである。
例えば、運動で体重1kgを減量するために消費するカロリーは7000㌔カロリーが必要であり、ウォーキングで7000㌔カロリーを消費するのには丸一日(24時間)かかる計算である。
マラソンランナーが42kmを2時間台で走っても4000㌔カロリーと運動でカロリー消費することが如何に大変か理解できると思います。
何より、体重がオーバーしているとランニングなどでは膝への負担や内臓への負担なども高くなるのです。
ですから、食事内容の見直し、食事量の改善などを取り入れながら運動を取り入れて行くことである。
太っている人達の共通点はやはり、食事量が多いのと早食いの傾向が強いのである。特に男性は20歳代の食事量で40歳になっても同様の食事量をしていると間違いなく太ります。
やはり、加齢と共に基礎代謝率、休息時代謝率は加齢と共に衰え、少しぐらいの運動ではなかなかダイエット出来ないのである。だから、食事の食べ方、内容と運動が重要になるのです。
ご飯を少なめにし、ゆっくり咀嚼して食べると20分~30分で胃が満腹と感じるのである。早食いの人達は胃から満腹物質(グレリン)が脳の満腹中枢(視床下部)にスイッチが入る前に食べ続けているのでどうしても大食いに成ってしまうのである。
つまり、お腹が膨れないと満足しないのである。仕事の内容や運動不足などが重なり、消費するカロリーと摂取するカロリー計算が逆になると脂肪としてお腹の周りに付き、太ってしまうのである。
また、カロリーオーバーは実は、人の脳にも影響を与えることが私共の研究で分かっている。それは、脳内物質ペプチドという、食欲抑制物質にも関わっている。
これらの脳内物質が大量に分泌されると記憶力の低下、やる気の低下などに繋がり、運動が面倒くさい、怠いと言った症状に繋がり、益々動かなく成るので、身体も疲れやすい「集中」出来ないなどの行為にも繋がるのです。
これらを防ぐため「腹八分目」の食事を推進している。腹八分目はやはり、ゆっくり咀嚼して食事量(カロリー)を減らすことが大切である。
飲み物も糖質の少ないものを飲むなど恒にカロリー摂取に取り組むことである。
個人差もあるが、私は恒に腹八分の食事に心掛けているので、脳も活性化しているし、身体も疲れにくいのである。
食事を減らさずに運動だけで減量することが大変であるということは一度はダイエットに取り組んだ人達なら理解できると思うが、楽しく痩せられることは無いのである。世間には、これだけ食べれば、痩せたい部分に刺激を与えると痩せられ、脂肪が消費できるというテレビなどで紹介されているが、効果の程は私は疑問に感じている。
脂肪の消費は基礎代謝率とカロリー消費率が最も重要なのである。全身を動かさずに痩せられたとしても内臓の負担など怪訝されるのです。
まずは無理なダイエットをせず、時間を掛けて自分の体調、体力に合った減量方法をすることである。私が減量や腹八分の食事を推進するのは、全ては病気予防、医療費負担の低減を目的とするものです。
見た目の格好良さやスタイル維持のためのダイエットを目的とするものではありません。あくまでも健康体の維持が目的であることをご理解下さい。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦








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人体冷凍保存

2007-08-23 00:07:03 | 感覚
人体冷凍保存(じんたいれいとうほぞん、英Cryonics)とは、未来の医療技術で蘇生できることを期待して、人の遺体を約-196℃の液体窒素下で冷凍保存すること。
現在の医療技術では治療不可能な病気や怪我でも、それが可能になったころ蘇生させ治療しようという考え方である。
ただし実際には、人体に含まれる水分が冷凍されることで膨張し細胞膜等を破壊してしまう等の問題があり、単に遺体を冷凍しただけでは、解凍したとしてもその人体を蘇生させることは困難である。そのため「水分を事前に何らかの方法で不凍液などに置換し、冷凍時における細胞膜の破壊を防ぐ」「解凍後にナノテクノロジーの応用で細胞膜を補修する」等の解決策が検討されているが、現在のところ実用化に至っているものはない。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用、
人体冷凍保存を希望した場合、遺体は死亡直後に氷詰めにされる。その後早急に、体液を、グリセリンをベースにした水溶液に入れ換える。この水溶液が一種の不凍剤の役目を果たす。この作業は全身の血液を抜き、血管保護のために行われるのである。
遺体は約-196℃の液体窒素で冷却され、大型の金属製低温維持装置(巨大魔法瓶)の中に入れられる。医学が画期的進歩を遂げ、蘇生が可能になるときを待つと言うものである。
アリゾナ州のアルコー・ライフ・エクステンション財団は、冷凍保存1件当たり(全身)12万ドルもの料金となる。日本円にして約1500万円を安いと見るか高いと見るかは個人の価値観であるが、日本では法的にも認めておらず、日本ではこのような企業は存在しない。
もし、何十年後か100年後にコピー人間が蘇生したら考える人達が多いのである。これはつまり、遺伝子保存でもあるのです。
例えば、アメリカでは先頃亡くなったベースボール界のスター、テッド・ウィリアムズ氏、元レッドソックスの4割を超える打率を残した人で有名である。
このアメリカのスーパースターがこの冷凍保存で世間をあっと言わせたのである。
テッド・ウィリアムズ氏の人体冷凍保存を巡って、異兄弟が争い裁判沙汰に成ったのである。氏は3度の結婚をしており、別れた妻との間に2人の娘と、3度目の妻の間に長男と長女が誕生している。
この長男が有名野球選手の息子として名が通っており、事業を興すのだが失敗し、父から多額の資金を援助して貰っていた。事業に失敗し、多額の謝金が残り、謝金返済のために、父の死を機会に人体冷凍保存を思い出し、優秀な遺伝子を残す目的とし、遺伝子の売り込みを企んだのである。
つまり、遺伝子を未来で販売する予定であったのである。結局、裁判では子供達にテッド・ウィリアムズ氏の死体を分けるという判決が下ったのである。
だから、長男は今でも父親の頭部だけ冷凍保存しているのである。
アメリカでは、本人の合意や同意が無いのに金銭目的や優秀な遺伝子(頭脳)の保存を目的にアルコー・ライフ・エクステンション財団という会社に依頼するケースがあるのだ。
日本でも精子保存という、精子提供しているが、主に不妊様に用いられているのだが、優秀な頭脳をもった子供を産みたいと独身女性などが購入するなど、日本でも問題になっている。
現に私が学生時代に医学実験に使うからと言われ精子提供し、5000円を貰ったことがあるが、もしかしたら悪用されたかも知れないのである。
医学部学生が学費を稼ぐためとか、教授のアルバイトに精子販売しているなどの噂もあった程である。
精子も立派な遺伝子であり、遺伝子の販売になるのである。現在、日本では親知らずの抜歯した歯から幹細胞を摘出し、再生皮膚などの再生に取り組んでいる。
これら再生用の皮膚や骨細胞の保存も-196℃の液体窒素で冷却されている。
日本では、冷凍保存の目的は再生医療の利用目的である。近い将来、何十年後かには心臓移植するのでなく、自分の幹細胞から心筋を造り出し、自分の心臓型を造り、そこに幹細胞を注入し、心臓を新たに造り出すことが可能に成るだろう。
心筋に関しては動物実験で成功している。耳や指、目などのパーツごとに造り出すこともそんなに遠い時代ではないと思われる。
これらの研究を進歩させたのが、冷凍保存技術であり、バイオマス技術である。
従来までなら幹細胞を増殖させるのにも時間も掛かり、道具や装置などお金も多くかかった。現在はバイオ皿ガラス製の皿もポリマー加工された特殊な物が採用され、これらのハイテクな道具のお陰で幹細胞の増殖などのスピードアップに繋がっている。
私は日本では20年後ぐらいには可成りな率で再生医療が充実し、寝たきり患者が激減し、30年後ぐらいには寝たきり状態の患者さんは居なくなると予想している。
脳科学も進歩しており、アメリカでは記憶力を高める薬の臨床段階に入っており、後、6年~7年後には販売される予定である。
ロボットの手や足、パソコンを思考性だけで操作する装置も開発されている。これらをブレインインターフェースという、頭部にチップを取り付け、直接に脳を刺激する方法で、言葉に出さなくても、思考「考える」だけで指令が送られ、ロボットの手を動かしたり、パソコンを操作できるものである。
このように近未来の医療は日進月歩で進んでいる。私共の会社もこの医療の技術進歩の一躍を担うため、近年中に構想している施設内に「生命科学研究所」を設立したいと考えている。この施設こそ、医療の進歩のために海外などから優秀な研究者を集め、結集させて私が研究内容や研究課題を出し、研究して貰う予定である。
これらは私の「夢」でもあり、日本の医療界にも一石を投じるものであると確信している。私の残りの人生を掛けたプロデュースでもあるのです。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦






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統合医療の重要性!

2007-08-22 08:26:44 | 感覚
統合医療は聞き慣れない言葉であるが、東洋医学と西洋医学を融合し、東洋医学の良いところと西洋医学の良いところを取り入れる医療法であり、最近、注目されている医療である。
従来の日本の医療は、すぐに体調や具合が悪くなると病院で医師に診察してもらいすぐに薬を処方して貰うことが多かったのですが、これですと子供達や高齢者では「免疫力」が高まらず、病気に疾患しやすくなります。
例えば、風邪を引いた子供達に薬を服用すると風邪は治りますが、自分で風邪ウイルスを排除しようとする「免疫力」が高まりません。
そこで、漢方などの塗り薬など副作用の少ない薬やアロマオイルなどを活用し、出来るだけ自分の力で治すことを目的とするものです。
また、生活習慣や食べ物などの「予防学」にも医師は指導し、取り組むものである。
これらは今後、日本の医療費の高騰や高度先進医療を中心に考えている日本の医療では今後、注目され、医療費の個人負担の低減に繋がり、大病を未然に防ぐという考え方から現在「未病」といわれている。予防学を推進するものである。
私共が近年中に構想している医療施設で「医学薬科大学」を構想しているが、これらの施設で「統合医療」の学問を学んで貰い、未病などの予防学も同時に学んで貰います。
ですから、従来の日本の大学医学部のように西洋医学、医師免許取得を最終目的にするのでなく、哲学を持ち、ハートのある医師と技術は勿論、高い知識、医学の基本を学んで貰うことを目的とするものです。
統合医療の詳しい内容は統合医療と健康を考える会のホームページをご参照下さい。アドレスはhttp://tougouiryou.jp/となります。
九州大学大学院農学研究院 遺伝子資源工学部門 教授白畑 實隆氏、
最近の統計調査では、日本人の死因はガン、心疾患、脳卒中、肺炎、不慮の事故の順になっています。ガンは死因の約1/3を占めていますが、やがては死因の半分を占めるようになるのではないかと予測されています。心疾患及び脳卒中はいずれも動脈硬化が原因でおこる血管系の病気で、死因の約1/3を占めています。糖尿病は日本人の約6.4人に一人が罹患するか、罹患する恐れがある病気であす。これらの病気の発症には、食べ過ぎ、肥満、運動不足、ストレス、飲酒、喫煙などの生活習慣が関与していることから生活習慣病と呼ばれています。また、多くの国民が花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症に悩まされています。アレルギーは自己免疫症と呼ばれる免疫系の異常によって引き起こされる疾病ですが、近年急増していて、社会問題にもなっています。
フコイダンはコンブ、ワカメ、モズクなどの褐藻類に含まれる海藻由来多糖類を総称した名前です。フコイダンにはフコース、ガラクトース、ウロン酸、キシロールなどが含まれていますが、特に硫酸基がついたフコースを多く含み、細胞の様々な機能に影響を与えることが明らかにされています。これまで明らかにされたフコイダンの機能は、免疫賦活作用、抗腫瘍作用、抗アレルギー作用、コレステロール低下作用、中性脂肪低下作用、抗胃潰瘍作用、抗ウイルス作用、抗血液凝固作用、肝機能向上作用など実に多彩です。私たちは、このフコイダン、とりわけ吸収されやすいように低分子化処理をしたフコイダンが驚異的な腫瘍抑制効果を示すという臨床報告に注目して研究を行っています。ヒトで効果があることがすでに示されている物質がどのように働いているのかを明らかにすることはさほど困難なことではないと思われます。逆に、試験管内あるいは動物実験では効果があっても最終段階のヒトで効果がないという例もたくさんあります。フコイダンはガンだけなく、糖尿病、アレルギー症、うつ病など様々な病気にも効果が期待されます。フコイダンの良い点は1日の飲む量が数百ml程度と少なくて済むので、体力の弱った方でも毎日無理なく摂取できるのではないかと思います。また、食品成分ですから、副作用がほとんどない点も重要だと思います。
良いと言われるものでも、科学的な研究によってその作用機能が解明されなければ、広く利用されるようになりません。私たちは医師の先生たちと共同研究を行い、種々の疾病に対する効果を科学的に明らかにすることにより、フコイダンをより多くの方に役立ててもらいたいと思って研究を進めています。
フコイダン研究、第一人者白畑 實隆氏の研究内容、統合医療と健康を考える会ホームページより引用、
このように薬や患者負担の大きな手術に頼るのでなく、食事での改善、漢方などの副作用の少ない薬の服用などを取り入れながら、個人の体質、体調などを考えながら「オーダーメイド医療」を取り入れ、一人の患者に対して医師、看護師、麻酔医、検査技師などグループで最適な治療方法を模索し、検討し合うこれらの医療制度を取り上げて行く病院こそ理想であると考えている。
是非とも、私共が構想している病院ではこれら海外の病院の良い点、日本の病院の良い点などを参考に「すべては患者さんのために」をコンセプトに考え病院の設立を目指している。
私共は日本の病院で日々頑張っている医師と関係者を支援と応援をし続けます。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦

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アメリカが健康保険充実度、先進国最下位!

2007-08-20 08:18:28 | 感覚
マイケル・ムーア監督、3年ぶりの映画は「シッコ」という、アメリカの医療健康保険の在り方をドキュメンタリーに取り上げている映画が8月25日、土曜日に日本で上映になる。
シッコとは、病気とか病的という意味であるが、アメリカの医療保険の現実を取り上げ、警告を発している内容である。
アメリカの医療保険の大半はHMO(健康維持機構)と言う、民間の保険会社が医師に給料を支払って管理するシステム。保険会社「治療不要」と診断した医者には(無駄な保険金の支出を減らした)という旨の奨励金を与え、加入者には何かと理由をつけて保険金を払わない。
さらに多額の献金で政治家を操り、都合の良い法律を作らせる。人々は高い保険料を律儀に払っていても、一度大病を患えば治療費が支払えずに病死か破綻を迎えているのだ。
「これは人ごとではありません。」
エンターテイメントの枠を超えて、もはや社会現象となった「シッコ」が、いよいよ医療改革にゆれるニッポンを直撃! 国民保険のある私たちから見たらこの現象はしょせん他人事?いや、日本政府は現に医療費を大幅削減、介護医療は民間に丸投げしているぞ! 日本の健保民営化の可能性がないと絶対に言い切れないのだ!!
映画『シッコ SiCKO』公式サイト より抜粋引用、
詳しくは映画シッコのホームページアドレスは=http://sicko.gyao.jp/でご参照下さい。
世界の健康保険充実度では日本が10位、アメリカが37位と先進国中で最下位である。
但し、アメリカでは高度先進医療や予防医学などが充実している。だから入院日数の少ない、患者に負担の少ない手技が用いられ、すべてマイケル・ムーア監督が指摘している内容ではない。州によっては州立病院が弱者や医療保険に加入していない患者などに対して対応しているのだ。
但し、アメリカ全土で平均して、医療費の高騰は以前から問題化されている。
その分医師報酬は、日本の医師の2倍近い収入がある。このアメリカの医療保険制度は医師に手厚く、患者側に負担だけ与えている現実がある。
私共も医療改革に今後取り組む予定であるが、高度先進医療や米国式ER(救急救命室)の病院などの導入予定はあるが、医療保険制度や医療費の高騰に繋がる医療改革では決して日本で導入しては成らないと考えている。
現に、アメリカ企業の運営する病院が日本にも上陸している。六本木や銀座で一部の富裕層の人達を診る「整形外科」などが日本に設立している。
日本にも今後このような外資系系列の医療施設が出来上がる予定である。
但し、アメリカでは病院の企業化(チェンー店化)が以前問題になったのである。
それは投資目的で、株上場が最終目的であり、営利目的に規模を拡大した病院が次々に廃業する自体に成ったのである。
これらの原因を生み出したのが、アメリカの医療保険制度のHMO(健康維持機構)という民間保険会社のシステムによると専門家は指摘しているように、日本でも今後民間の運営する病院が増加するとこのような二の前に成るのではないかと私は考えている。
医学教育や高度先進医療も予防医学はアメリカから学ぶ事は多いが、医療保険のシステムは決して日本で導入しては成らないのである。
私共は今後とも医療改革の取り組み、改善に取り組み、医療保険の充実度の提案、提唱して参ります。
私共が提唱している「メディカルスクール構想」はアメリカの医学教育の実施を目指している。日本の大学医学部のように6年制大学ではなく、4年制の大学を卒業した4年制の医学部である。つまり、医学専門職大学院を担い、多様な経歴を持つ医師の養成を目指している。
私共は決して、アメリカの医療制度や全面的な協力を得るというものではない、東洋医学と西洋医学の良さを取り入れ、アメリカの医療の良い点、悪い点なども考慮し、日本の医療が改善すべきところ、見直し、海外の良いところは取り入れ、医療ミスが多発している現実、日本での医師不足、看護師不足、特に専門医の不足問題など日本の医療改革は課題が山積みでもある。
これらの問題は日本医師会や日本政府だけに任せる訳にはいかないのである。
私は官民一緒になって取り組まなければ成らない問題と考えている。
今後とも私共は「医療都市計画構想」などの構想の現実を目刺し、少しでも日本の医療改革、「すべては患者さんのために」をコンセプトに医療関係者だけが優遇される制度ではなく、医療関係者も患者側も手厚く保護される医療制度ではなければ成らないのである。ヒトの病を治すのはやはり人の手なのである。
これらが本来の「手当て」なのである。
本来の目的を勘違いし、個人や組織の私欲、営利目的に我々患者側が利用させるのだけは決してゆれされないのである。
今後とも、私共は日本の医療改革に一石を投じたいと願っている。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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科学振興のために、五感の鍛錬(創造性)が重要!

2007-08-18 08:23:58 | 感覚、五感
次に挙げる事例は日本企業が世界に誇れる製品開発に自然界、特に生き物や植物の生態などの観察からハイテク製品が生まれたストーリーである。
これらヒントとなるものが「観察力」である。
事例そのⅠ、新型新幹線500系の開発に携わった担当者が300km以上のスピードでトンネルを抜けるときに大きな音とパンタグラフから風切り音が大きく出ることが判明した。
これらを改善するために、開発担当者はバードウォッチングをしている友人に相談した。
トンネルを通るときの音の削減には、カワセミの嘴の形状を参考にした。
カワセミは小魚を捕るときに、川に飛び込むが水しぶきはとても少ない。
これから新幹線の先頭車両のデザインが生まれた。
また、パンタグラフの風切り音の低減は、フクロウの羽の形状を参考にしている。フクロウは鼠など餌をとるときに音もなく忍び寄ることを観察してヒントにした。
事例そのⅡ、カタツムリの殻をヒントに汚れないタイルなどの素材を開発した。
カタツムリの殻にはマクロの溝が有り、その細かな溝に水滴などつくと膜が張り付き、土や汚れも雨で流れて綺麗になる。
これらを観察ヒントにして、トイレのタイルや便器の素材やビルの外壁などに現在応用されている。
事例そのⅢ、烏賊やクラゲの発光体の遺伝子を摘出し、人間の医学に応用している。特にガン細胞など細かな分かりにくい場所をこの発光体細胞を注入するとガン細胞などの部分が光、ガン細胞の部分切除が可能になり、患者の負担低減に繋がるものである。
事例そのⅣ、フナクイムシがシールド工法のヒントになっている。
地下トンネル工事などで巨大な掘削機(シールド工法)は、フナクイムシの砂地に横穴を堀、自分の唾液で廻りを固めて行く、お尻からは掘り出した砂を外に吐き出している。
この生態を観察した担当者がヒントに巨大な掘削機を開発した。
他にも、ミツバチの巣の六角形の構造(ハニカム構造)、軽くて丈夫な構造からヒントを得て、旅客機のボディーやスペースシャトルのボディーなどに採用されている。ハイテクな物から身近な物まで、私たちの生活に欠かせない道具の数々の開発やアイデアなどの創造性のヒントの多くは自然界にあるのです。
これらの実例は本の一部であり、これら自然界の生き物や植物などの能力、生態を観察することで多くの製品、ハイテク技術のヒントに繋がっている。
熱帯雨林などでは未だに新種が発見されている。
アマゾンなどの熱帯雨林はこれらのヒントの宝石箱でもある。
これらを見つけ出す(創造性)は、つまり人の五感を総動員しなければならないのである。
私は人の五感の重要性として、これら「創造性」に人の五感の鍛錬が重要であることを提唱している。
日本の科学新興にはローテクな感覚(五感)が重要であり、観察力、洞察力などの能力を向上させるのには五感の鍛錬が必要なのである。
ここで、子供達の夏休みも少なくなりましたが、夏休みの自由課題の宿題のヒントにJSTバーチャル科学館をご紹介したいと思います。
ホームページアドレスはhttp://jvsc.jst.go.jp/です。
JTSバーチャル科学館の中で7月のアクセス件数の多かった上位10のコンテンツをご紹介します。
1位、惑星の旅、 2位、地球ガイド、3位、産業遺産ナビゲータ、
4位、ETをさがせ、5位、大昔、地球には恐竜がいたんだ!  6位、星空紀行、
7位、スポーツの科学、8位、ことばの算数、9位、人体の神秘 <私>って何だろう? 10位、ほうき星と流れ星、
詳しくは、バーチャル科学館のホームページをご参照下さい。
また、独立行政法人 科学技術振興機構のホームページもご参照下さい。
ホームページアドレスはhttp://www.jst.go.jp/となります。
私共は今後とも日本の科学技術振興に支援と少しでも関わって行きたいと考えている。
私も科学分野の研究員であるが、私の研究課題は「生命科学」である。
人の「五感と脳」の関わり、役割、五感の重要性など今後とも皆様に提唱し、警鐘も鳴らしながら、感覚と脳の関係を今後とも研究を続けて参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦

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今年の夏は熱中症に注意!

2007-08-17 00:02:31 | 感覚
全国で熱中症被害相次ぐ 東京、神奈川で死亡も
記事:共同通信社 提供:共同通信社【2007年8月13日】
列島各地で猛暑が続く中、12日も全国的に熱中症による被害が相次ぎ、東京都と神奈川県で2人が死亡した。
東京消防庁によると、都内で20人が救急搬送された。台東区の民家では、女性(87)が布団の中で意識不明になっているのを家族が発見し、病院に運ばれたが死亡。熱中症の疑いと診断された。ほかに都内の男女2人が重症となった。
神奈川県大和市でも路上に男性が倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。大和署によると、亡くなったのは大和市内の男性(35)で、熱中症が原因とみられる。
秋田市では田んぼの中で女性(82)が倒れているのを親類の男性が発見。消防などによると、意識不明だったが、症状は良くなっているという。
また石川県警は12日、金沢市の建築作業員(56)が11日に建設現場で体調不調を訴え、熱中症による循環器障害で死亡したと発表した。

今年の春の3ヶ月後天気予想は例年の夏の暑さと予報していたが、いざ8月に入ったら猛暑を超えている。旧盆の13日~15日には関東地方を中心に猛暑が連続して続いている。16日には熊谷市と多治見市で最高気温40.9度を超えて、74年ぶりに全国で1番目の暑さを記録した。
熱波と言われる。日々が続いているのである。
特に高齢者の人達には過酷な日々が続いている。室内に居るから大丈夫などと考えないことである。室内に居てもエアコン無しでは今年の夏を乗り越えることは厳しいものである。
特に、熱中症に疾患する可能性は今年特に、この8月が危ないのである。
エアコンが嫌いだからと言って、熱い部屋で仮眠していても大量の汗が出るし、水分補給を十分に摂らないと危険である。
高齢者だけでなく、幼児も今年の夏は非常事態である。
幼児の場合は熱中症の初期症状として、顔だけが赤くなり、汗が止まる。
身体が怠くなり、ぐったりする。野外の場合は日陰を探し、すぐに水分補給と、タオルなどを水に浸し、頸動脈などを冷やす。また、濡れたタオルで首筋や腕などまめに拭いて上げ、すぐに風を送り、体温上昇を抑えることが重要である。
体温が40度を超えて下がらないとまず、脳に十分な酸素が送られず、意識をなくし、脳が溶ける状態になり死亡してしまうのである。
では高齢者や幼児などの幼い子供達に熱中症患者が多いのは、人の脳との関わりがある。
特に自律神経を司っている「視床下部」という脳部が体温調整に深く関わっている。
高齢者ではこの脳部の衰えであり、幼児期では発達不足なのである。
また、幼児は私たちと大人と違って、発汗能力にも違いがある。
また、まめに水分補給しないと体温調節が上手くできないのである。
路上などの照り返しから、私たち大人の目線の高さで乳母車を引いて歩いて居ると、道路からの照り返し温度は野外温度35度以上になると道路からの上昇気温が50度近くなるのである。
だから、私たちの大人の背の高さとは温度の感じ方が違うのである。
また、母親が子供の具合が悪くなっていることに気づかない人達が多いのである。以前、私が乳母車を引いて歩いていた若いお母さんに子供が具合悪そうだと言い、熱中症を防いだこともある。
ここ2日間で、熱中症の一歩手前の人を二人ほど救ったのである。
若い方でも注意が必要なのである。連続の寝不足、疲れ、セールスマンなどでどうしても野外、外回りをしないと行けない人達は十分に注意して欲しい。
良く皆さんが勘違いしているのは、水分を摂ったから汗が出やすくなるとか言われるが、暑い日は水分を摂らなくても汗が出るのである。
だから、水分補給には飲み物の内容にも注意が必要である。
一番良くないのが炎天下でのアルコールの摂取しながのスポーツは最も危険である。アルコールやコーヒーは尿として体外に水分が出やすく、体内吸収されにくい飲み物である。冷たい日本茶も利尿効果が高く、大量に汗を流したときには、青汁などの食物繊維の多い飲み物も注意が必要である。
やはり、体液に近い飲み物スポーツドリンクなど、塩分と糖質の入った飲み物や夏ばてなど体力回復のためにクエン酸の入った飲み物などに分けて、体調に合わせて飲むことである。
また、体調が悪く食欲が無いからと朝食を抜くと益々体力がつかないので、我が家では「マルチビタミン」10秒飯と言われる。ゼリー状の飲み物、コンビニやスーパーで120円~150円前後で売られている物を買い込み、冷蔵庫に冷やしている。私の娘に飲ましている。
体調が悪く食欲が無い、怠い、頭が少し痛いなど感じたら、すぐにスポーツドリンク、または200mlの水に小さじ一杯の砂糖と指で一つまみの塩をシェークし、それを冷蔵庫に冷やしておくと非常時に役立つのである。
この夏は、体調管理に気を付け、暑さが遠のいたと言っても今年の夏は注意が必要なのである。今度、急に涼しくなると体調調節の出来ない高齢者は急激に衰弱し易いのである。
具合が悪い場合は、身近な人に声を掛けて貰い、助けて貰う勇気も必要なのである。決して「我慢」をしないことである。
私の自宅周辺にも高齢者は多いが、病院に行きたくない、迷惑を掛けたくないと考える高齢者も多く、私は自宅周辺の高齢者には何時でも声を掛けて下さいと言っている。
やはり、地域で高齢者や子供達を守って上げるということも私は大切であると提唱している。
今後とも、私共は皆様の健康問題について、提案や提唱を続け参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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医療クラスター構想!

2007-08-16 00:06:32 | 感覚
厚生労働省 医療クラスター構想/ナショナルセンターを民間企業に開放 先端技術・創薬の実用化研究を強化、08年度予算要求へ
記事:Japan Medicine提供:提供元【2007年6月18日】
厚生労働省は、医療分野における先端技術や創薬の実用化研究を推し進めるための具体策として、2008年度から「医療クラスター」構想に取り組む。臨床研究と、ものづくりが一体化した場所を国立高度専門医療センター(以下、NC)に設けるという発想だ。NCが中核になり、建物や設備の一部を民間企業に開放し、新たな医薬品・医療機器の開発、資金協力、人材交流などを行う。民間の協力を得ることで、NCのヒト・モノ・カネを拡充し、優れた医療技術を国民にいち早く提供できるようにするのが狙い。08年度の予算要求に盛り込んでNC内の体制を整え、09年度からの稼働を目指す。
医療クラスター構想は、今年3月16日の経済財政諮問会議で柳澤伯夫厚生労働相が提出した産業政策「医薬品・医療機器分野のイノベーション創出に向けて」の中で、初めて公表された。現在は厚労省医政局が中心となり、各方面と意見交換しながら具体策を練り上げている。
日本は以前から、「基礎研究はそこそこ強いが、実用化に向けた臨床研究が弱い」と指摘されてきた。発表される論文の数も、基礎研究では多いものの、臨床研究の論文は欧米先進国に比べて少ない。これは、実用化できないシーズ(新技術の種)が多いことを裏打ちしている。
NCが担うべき役割は、大きく分けて2種類ある。最善の医療技術を研究・開発する「研究所機能」と、その優れた医療を患者に提供する「病院機能」だ。しかし、従来はどちらかというと病院機能を偏重しがちで、研究所機能やその成果を、全世界に向けて伝達していく情報発信機能が劣っていた。
政産官医の思惑が一致
医療クラスターの発想そのものは、目新しいものではない。海外に目を向ければ、米国では1980年代から専門医療センターの周辺に医療機器メーカーを置き、新技術を共同開発する形が整っていた。さらに政府を挙げて、産官学が研究・開発・生産などの技術協力や、研究資金の支援、人材交流、情報交換などで連携する体制を後押ししていた。こうした取り組みが、ようやく日本にも上陸しようとしている状況だ。
医療クラスターは、政・産・官・医のそれぞれにメリットをもたらす。イノベーションの促進により、安定的な経済成長を目指している政府。新たな医薬品や医療機器の創出に不可欠な臨床研究のインフラ整備を進めてほしい民間企業。10年度から独立行政法人化するに当たり、病院機能と研究所機能を高めるとともに、法人としての独立採算を成し遂げなければならないNC。そして、新たな医療技術の実用化を加速したい厚労省。それぞれの思惑は「臨床研究基盤強化の必要性」で一致している。これが医療クラスター構想の背景にある。
厚労省は初期費用など予算要求
臨床研究基盤強化の陣頭指揮を執る厚労省医政局の新木一弘研究開発振興課長は本紙の取材に対し、08年度予算案で医療クラスターに必要な予算を要求する考えを示した。
今後、省内での調整を経る必要があるものの、医療クラスターを整備する初期費用として必要な施設・設備費、維持費用として必要な人件費・光熱費などを予算要求する構え。各NC内で体制を整えるには一定期間がかかるため、医療クラスターが本格稼働するのは09年度になりそうだ。
医療クラスター構想の詳細は、08年度予算案で示すことになる。その前に、各方面の意見も吸い上げ、政策に反映していく。
NC6施設の方向性を検討している厚労省の「国立高度専門医療センターの今後のあり方についての有識者会議」でも医療クラスターが重要テーマに取り上げられており、各NC総長の声を参考にする。産業界も、厚労相・経産相・文科相が出席する「革新的創薬のための官民対話」で研究開発を促進するための具体策を提案しており、これにも配慮する方針だ。
ここ最近、民間企業が医療関係施設などに参入し始めている。
六本木や銀座にオープンした民間の病院(整形外科)や今後、外科などの民間が医療関係者と提携して総合病院などの設立構想がある。
私共も。北関東に「医療産業都市計画」を構想している。この施設の提案と構想をしたのは私であるが、医学薬科大学、米国型救急救命センター、漢方などの新薬開発、研究、生命科学研究所なども設立構想している。
これらの施設の建設や研究内容など私ども民間企業が医療関係者と提携し、アメリカなどの海外の大学の誘致など連携するためにも、資金面の融資など海外の企業との提携は最重要課題であるのだ。
以前、私共が構想している「医療産業都市計画」の構想に日本企業は興味を示さず、目先の利益追求を優先し、将来的な利益に関しては余裕がないとのことで断れ続けたのである。
その点、アメリカ企業は将来的な取り組みと金銭的な余裕があり、債権などから私共の施設に投資してくれているのである。
是非、日本企業でも目先の利益追求だけでなく、将来的な取り組みに対して医療関係の施設などに特に支援して欲しいと願っている。
難病の研究、新薬などの研究には莫大な資金は勿論、優秀な研究員など人材面も課題であり、私共は国内外から研究者を集める予定である。
ビル・ゲイツ財団などの人材的支援などを得て、優秀な人材こそ、これらの施設を成功させる秘訣でもある。
今後、先端技術・創薬の実用化研究を強化のために、医療クラスター構想、国内外の製薬会社の協力を得て、漢方、東洋医学と西洋医学の融合を目指し、開発研究に取り組んでまいります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



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太りすぎは医療費拡大!

2007-08-15 07:50:42 | 感覚
太りすぎは医療費2・5倍 メタボは家計も心配
記事:共同通信社 提供:共同通信社【2007年8月9日】
太りすぎの医療費は高くつきます-。標準体形の男性が20キロ太ると、糖尿病や高血圧になりやすくなり、年間医療費が2.5-1.3倍に跳ね上がるとの推計を京都大経済研究所の古川雅一(ふるかわ・まさかず)研究員(医療経済学)らがまとめ、8日発表した。
推計には中高年男性の半分を占めるとされるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の人も含まれており、将来の健康悪化が心配。古川研究員は「医療費の一部は健康保険でカバーされるが、予備軍から病気に進めば家計を圧迫する。肥満予防が肝心」と話している。
古川研究員らは、2001年の国民健康・栄養調査のデータから約1万人分を抽出。体重が増えると血糖値や血圧がどう変化するか統計的手法で推定し、糖尿病と高血圧性疾患の増加に伴う医療費の伸びを調べた。
その結果、体重64キロの男性が20キロ太ると、新たに発症したり持病が悪化するなどして糖尿病に関する医療費が2.5倍に増加。高血圧性心疾患では1.3倍に増えた。女性では54キロの人が17キロ太ると、それぞれ同じ程度の医療費増が予測された。
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪が一因となり高脂血や高血糖などを併発した状態。放置すると心筋梗塞(こうそく)や動脈硬化、糖尿病になりやすいと考えられている。

正常の体重の人に比べ、肥満者は糖尿病の発病が約5倍、高血圧は3.5倍、胆石症が3倍、痛風は2.5倍、心臓血管障害が2倍、関節障害が1.5倍も多くなります。また乳がん、大腸がん、子宮内膜がん、卵巣がんなどのリスクにもなります。
体重を減らすには、必要なエネルギー以上の食事をしないこと、有酸素運動をして脂肪を燃やすことが有効です。過食は早食いからくることが多いので、ゆっくりよく噛んで食べましょう。
日本肥満学会による肥満の判定基準

BMI 判定 WHO基準
<18.5 低体重 underweight
18.5≦ ~ <25 普通体重 normal range
25≦ ~ <30 肥満1度 preobese
30≦ ~ <35 肥満2度 obese class I
肥満はすべての生活習慣病の温床といえます。肥満の程度は、BM I(ボディマスインデックス)を計算してもとめます。自分のBM Iを計算してみましょう。
【計算方法】
身長あたりの体重指数(BMI:Body Mass Index)=体重(kg)/身長(m)2
(例)体重60kg、身長160cmの人⇒ 60÷1.6÷1.6=23.4となります。
肥満の判定を次表に示します。
BM I値30以上を肥満とし、これに体脂肪率が35%以上になると病気のリスクも高くなり、同時に医療費の負担も正常の体重の人に比べ、2.5倍にも高くなるのです。
以前に私のブログで紹介した。(肥満と人間関係!) 肥満になった人を取り巻く人間関係と、相手のBMIなどとの関係を統計的に解析した。
その結果、友人が肥満になった人は、そうでない人に比べて肥満になる危険性が57%増加。兄弟だと40%、配偶者だと37%、肥満になりやすかった。居住地が離れていても同様だが、単なる隣人関係では増加はみられなかった。
男性の友人同士だと危険性は100%になるが、女性の友人同士だと38%と増加率は低く、異性だと相関関係はなし。兄弟間で44%、姉妹間で67%の増加だった。
よく両親が太っているとその子供も太る傾向が有るが、これらは遺伝的要因より、肥満に対する抵抗感なのである。
現に、私の母親は太っているが、私は理想体重である。
私には抵抗感があったのである。私の母親は65歳で脳卒中(クモ膜)に疾患し、現在は前頭葉の萎縮により、極度の認知症で私の顔や孫の顔など理解できない。
寝たきりの半植物人間である。
私が、もし母親と一緒に過食し、食べ続けていたら私もメタボリックシンドロームに成り、高血圧、高コレステロール値なども高くなり、母親と同年代に同じ病気に疾患する可能性も現在の3倍近くになるのである。
病気は遺伝的要因が高く、自分の家の病気の家系図、祖父母、両親などの病歴を確認し、どのような病気で死亡したか、現在、どのような病気に疾患しているかで、近い将来不摂生な生活や肥満状態を続けていると、同じ病名に疾患する可能性は非常に高くなるのである。
我が家では、祖父が脳卒中で死亡し、母親が高血圧で、クモ膜出血で倒れた。
これらから、私が肥満なら高血圧症で、脳卒中に疾患する可能性は80%にもなるが、現在、私は理想体重と正常血圧を保っているので脳卒中の疾患率は低いものである。
但し、油断は禁物である。だから私は「腹八分」の食事に心がけ、定期的な運動をしている。
勿論、お酒も飲まないし、タバコも吸わないので極めて健康体である。
だから、私の医療費は40年間でも歯医者に掛かった数万円である。
これらも10代の頃からの体重が全く変わらないことにあると確信している。
さすがに体力と視力などは落ちてきているが、気力は落ちて居ないと思っている。
例えば、自分の理想体重を20歳に設定し、現在の体重を比較してみることである。私のように変化無しが理想であり、プラス10kgは黄色信号が点滅している状態、プラス20kgは赤信号が点滅している状態なので食事や運動などの取り組みが必要になるのです。
では、中年以降になって急に太ったと言う人は、例えば20歳代の代謝率と30歳、40歳と加齢することでこの基礎代謝率が低下するのである。
ところが、食事の量、内容が20歳代や30歳代とあまり変化していないという方は肥満の確率は高くなるのである。
若い頃と違い、身体の動きが悪くなってくるのに食事の量が変わらない、逆に増えたなどは肥満リスクが高くなるのです。
つまり、カロリー摂取と消費カロリーのバランスなのである。お金なら貯金したら少ないが金利がついて増えるが、カロリーオーバーは脂肪という厄介なものが増えて、体内に貯蓄されるこれが肥満の原因である。
だから、私のように中年以降の人は職業などにも関わりが有るが、通常では食事量を減らし、定期的な運動に心がけ、カロリー消費に心がけることが重要となるのです。
正常体重に戻すことが出来れば、病気のリスクや健康診断での異常値も正常値に戻り、健康体の維持と医療費の削減に繋がるということをご理解頂ければ幸いです。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



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ヒトのひらめきに関わる脳!

2007-08-14 00:05:14 | 感覚
棋士のひらめき、謎解明へ 理研が将棋連盟と脳研究
記事:共同通信社 提供:共同通信社【2007年8月6日】
次の一手がぱっとひらめくとき、棋士の脳はどう働いているのか-。理化学研究所と日本将棋連盟、富士通は3日、記者会見し、将棋の状況判断や指し手の決定の際に、脳がどう活動するかを解明する共同プロジェクトを始めたと発表した。
理研によると、人間は大脳で一つ一つ考えを積み重ねながら判断するほかに、蓄積された経験を基に小脳で直感的に判断する「直感思考」が働いているとみられる。プロ棋士の局面判断や指し手の決定は直感思考の代表例とされ、こうした場面での脳の働きから、人間特有の直感思考の仕組みを解明したい考えだ。
プロジェクトは2年間。アマチュアとタイトル保持者らプロ棋士が実験に参加し、詰め将棋などの課題を解く。
その際、機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で、駒の配置の記憶や詰みの有無の判断で脳のどの領域が活動するか調べたり、次の一手がひらめく時の脳波の変化を測定したりする。プロとアマの脳の活動の差や、将棋に強くなる過程で脳にどのような変化が起こるかの解明も目指す。
富士通は研究成果を将来の情報システム開発などにつなげたい考えだ。

将棋の世界はアマチュアとプロ棋士の差はすばり脳の差なのである。
将棋や碁は他のスポーツと違い「直感思考」という、小脳や大脳、前頭葉などフルに活用される競技である。
まず、プロ棋士は今までの対局経験、勝敗の記憶から将棋の状況判断や指し手の決定の際に瞬時に判断が要求されるのである。
アマチュアとプロ棋士の差は、対局する相手の次の手を読み取り予想する。
これら予想などに関わる脳部は後頭葉、視覚を司る脳部や前頭葉が活発に働くのである。
アマチュア棋士は対局相手の次の手を想像は出来るが、視覚的に見えていないのである。
強いプロ棋士は、相手の次の手を打つ様子が視覚的に頭の中で浮かんでくるというのである。
予想が当たるとそこで勝利を確信するのである。
私たちが、物事を判断や決定をするのは「前頭葉」という脳部が関わっている。
私のような凡人は前頭葉で「直感思考」するが、天才プロ棋士達は小脳で直感思考するのである。
ヒトの小脳は運動性記憶や普段の何気ない行動の記憶に関わっていると言われている。
では、なぜプロ棋士が小脳で直感思考が可能かというと、私の仮説では「頭頂葉」の体性感覚野(触覚)と連動しているのである。
手や指を動かす運動性がこの頭頂葉が関わっている。
小脳で直感思考した思考が手や指の運動に伝わり、瞬時の判断から将棋の駒を動かすのである。
これらを可能にしているのも体験記憶、大脳新皮質の細胞に記憶として残されており、これらの記憶から直感的に素早く引き出し、その場で判断するのである。
普通私たちが直感思考する判断は前頭葉が関わっているのだが、プロ棋士は小脳で直感するのである。これはプロスポーツ選手でも同様のことが言えるのである。
試合中の流れを読み取り、瞬時のうちに直感思考しなければ成らないのだ。
これらのことから将棋も将棋盤上の格闘技なのである。
勝つか負けるかの勝負の世界だからである。
これら小脳で直感思考するのには、脳の鍛錬や思考の鍛錬なども必要になる。
勝負に負けて、悔しい思や勝ちたい思い(やる気)などが重なり、経験を積み重ねることでヒトの脳は幾つになっても活性化され、脳力を発揮出来るのである。
以前から、プロ棋士の脳に関心が有った私は、今回の記事を拝見し、予想通りであり、私たち素人とは大違いのであることを実感したのである。
だから私は、高齢者の方々に脳鍛錬の為に、脳トレーのゲームなど活用するのでなく、詰め将棋や碁、将棋を推薦している。
恥ずかしいが、私は挟み将棋程度しか出来ないが、パソコン相手の将棋などは簡単に負けてしまうのである。
私の脳で否定してしまっているのである。但し、他の方法で脳を鍛錬しているから大丈夫である。
例えば、高齢者が行っているゲートボールでもルールがあり、ルールに従って行うため、脳の健康を保つにはよい運動である。
何より、手や指を使う運動こそ、脳を刺激し、活性化するのである。
「手は外に飛び出した脳」「手は第二の脳」といわる由縁は、手先や指先を動かすことで、前頭葉、頭頂葉(体性感覚野)が刺激され、活性化されるのです。
将棋も私たちではゲームとして楽しむが、プロ棋士は仕事として賞金を稼ぐので、自ずと私たちと違った脳部が活発に使われるのである。
ここにアマとプロの違いがあるのです。
これから将棋が上手くなりたい、強くなりたいと思うヒトはプロ棋士の脳の使われ方を参考に日々努力と脳を鍛錬することである。
将棋だけではない、学校の勉強やクラブでスポーツが上手くなりたい、頭をよくしたいと思う人達は、まずは手足を動かし、五感をフルに活用し、脳を鍛錬することである。
以前プロ棋士のヒトと対談する機会が有ったが、話を聞いて驚いたのは、脳を鍛錬するために運動に心がけているとの話を聞き、私は納得した。
また、目をつぶって将棋の駒を当てる訓練、触覚を鍛錬している。指先の細かな動きを鍛錬する為であると言われた。
さすがプロ棋士である。理想的な脳の鍛錬方法なのである。
私たちも脳の鍛錬のために、指先の運動や身体的な運動、五感を総動員して脳に刺激情報を送ることである。
これらが脳の鍛錬、健康脳に繋がり脳が活性化するのである。やはり、脳を活性化、鍛錬するのにも多少の努力は必要であることを私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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