センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

嗅覚の衰退!

2008-01-31 00:01:21 | 感覚、五感
今年、平成に入り20年が経ったが、丁度、昭和から平成に年号が変わった頃から、世の中では「無臭」傾向が強まった年でもある。
それまでは、タンスの中の洋服もナフタレンという、虫除けの丸い形をした物をタンスに入れたものである。
独特の匂いが洋服に付き、嫌な思いをしたのは私だけではないと思うが、平成に入り「ムシュウダ」やタンスにゴンなどの虫除けの脱臭剤などが次々に販売され、世間では無臭傾向が強まったのである。
他にも、体臭予防の商品も多く開発されている。
口内悪臭予防商品も現在は40種以上開発され、販売されている。
昭和の時代は、これらニオイに関する商品は限られた「医療品」として極わずかであった。
まさに平成は「無臭時代」なのである。
それに伴い、私が以前から指摘し、警鐘を鳴らしていることに「嗅覚の退化」衰退を指摘している。
つまり、悪臭や嫌な臭いも感じ取ることで、ヒトの嗅覚は鍛錬され、同時に味覚も発達するのである。
私達が毎日食べる料理が美味しいと感じるのは、匂いを感じ、味覚も刺激されるからである。
これらの感覚を私共は「共通感覚」という、相乗効果によって料理が美味しいと感じるのである。
ところが、幼い頃から加工食品やインスタント類などを多く食べていると味覚が発達しないが、同時に嗅覚も発達しないのである。
だから、ガス漏れなどに気づかない人達も多いのである。
都市ガスなどは無臭であるので、敢えてタマネギの腐ったような匂いを発生させ、ガス漏れを感じて貰うように工夫されているのである。
だが、これらの臭い匂いを感じない人達が急増しているのである。
これらが危険回避能力の低下に繋がり、つまり脳の低下にも成っているのである。
嗅覚が退化していると言っても過言ではない、嗅覚の退化は危険回避能力が低下するだけでなく、脳も同様に退化すると私は指摘している。
また、最近では体臭にも変化が現れている。私のような中年以降の人達には言葉は悪いが「加齢臭」という、オヤジ臭いなどとイメージされるが、タバコの脂臭い匂いや汗くさい匂いがしていた。
最近は、これらを予防するための石鹸や香水までも販売されている。
中年の人達だけでなく、子供達や若者達にも体臭に変化が現れているのだ。
それは、現在の食生活に深く関わっている。食の欧米化によって肉類中心や多くのスパイスを使用した食事が中心になると体臭にも変化が現れるのである。
私のような世代は知り合いの外国人から醤油臭い体臭と表現されたが、現在はマヨネーズやソース臭い体臭と表現しても良いぐらいである。
私が以前に飛行機の機内で隣の席にインド人らしき人が同席したときには体臭で具合が悪くなるほどだった。(インド人の方々には申し訳ないが)丁度カレーのスパイスの匂いに汗くさい匂いが混じった感じの体臭である。
人の体臭の臭さは、流した汗に雑菌が加わり、その雑菌の死骸が混じって起こるものである。
だから、清潔感が大切なのである。つまり、まめにシャワーを浴びたり、身体を洗うことが重要となる。
特に夏場など汗を流す時期には注意が必要である。
但し、無臭、無菌を好む現代人はあまりに神経質に成っているため、必要な免疫力や抵抗力まで無くしているのである。
つまり、風邪などひきやすく、疲れやすい体質でもある。
これら方々の体臭が欧米型に変化しており、日本人独特の体臭にも変化が現れている。
私が子供の頃のお袋や小料理屋の奥さん達が白粉の匂い、体臭だったのが、動物系の香水の匂いに変化し、日本人の懐かしい体臭、匂いが消えてしまったのである。
同時に、日本人独特の感性(香道)という、日本の文化でもある。匂いを当てる遊びなども極一部の人達の楽しみと成ってしまった。
私は、十数年前頃からヒトの五感、嗅覚などの能力低下を危惧し、多くの方々に警鐘を鳴らしながら、感覚、脳の鍛錬の方法など提唱し続けている。
特に、レストランや料理店などのシェフや料理人の人達には、特に「嗅覚鍛錬」を推進している。
それは、味覚を鍛錬するのは実は嗅覚を鍛錬することで同時に味覚も鍛錬され、「味蕾」という、味を感じる細胞が活性化され、新陳代謝が活発に行なわれることで敏感になるのです。
ヒトの味蕾細胞は10日前後で新陳代謝が起こり、特に加齢と共にこの新陳代謝の能力も低下するので、微妙な味加減が分かりづらくなるのです。
私が提言しているヒトの嗅覚の鍛錬方法は、嫌な臭い(臭い匂い)も感じ取り、色々な匂いを感じることである。
私達が通常感じている匂いは余程鍛錬しないと8種類程度の匂いしか感じていないのである。
仕事柄、香水の調香師といわれる人達は、日々の嗅覚鍛錬によって2000種以上の匂いの違いを感じ取る事が可能である。
その鍛錬は私達の普通の生活では考えられないほど大変な努力の賜である。
例えば、焼き肉や焼き魚、強烈なスパイスなどの刺激物の料理は口にしないし、鼻に刺激の強い物は一切拒否しているのだ。ここまで徹底しているから有名ブランドの香水が誕生したのである。
これらの嗅覚の敏感な人達はフランスでは、優秀な調香師を尊敬の念を込めて「le nez」ル・ネ(鼻)と称している。
普通私達では、8種類~10種類程度の香りしか識別出来ないが、このル・ネの人達は何と2000種の香りを嗅ぎ分けられると言われている。
世界でもル・ネは400名前後しか認定されて居らず、フランス・グラ―スには25%もの人達が認定されているのだ。
これらから「香水の町」と称されている。
フランス・グラ―ス地区には、ジャスミンやバラなどの柑橘系の花々も多く、香水の素になる植物も多いのである。また、19世紀に香科工業の町として発展、世界一の香水の町となったのである。
クリスチャン・ディオールの香水もこの町で生まれたのである。
私達もここまで鍛錬することはないが、せめて10種類以上の匂いを識別できるように鍛錬すれば、可成り五感(嗅覚)の敏感なヒトになれるのである。
私は仕事柄、普通の人の二倍以上敏感である。時には、匂いの変化によって気分が悪くなることもあるぐらい敏感である。
皆様も、五感の達人を目指してみては如何でしょうか、きっと現在の仕事や学業、自己の脳までもが活性化し、敏感になることを実感出来るはずである。
自己の五感を意識し、敢えて悪臭や嫌な匂いも感じ、美味しい料理も不味い料理も食べ比べることである。
それらの体験が嗅覚も味覚も敏感にするのである。
五感の鍛錬は体験の積み重ねで脳に記憶することが重要であることを皆様にご理解頂ければ幸いです。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、




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最新ロボット事情

2008-01-30 00:00:49 | 感覚
日本は世界でも突起してロボット工学は進んでいる。現在は小型の超高性能ロボットが開発され、販売もされている。小型直立性歩行ロボットである。
私もとある工学大学と共同研究で私が准教授として「ブレインインターフェース型ロボット」の開発に取り組んでいる。
非常勤ではあるが、ロボットの開発、研究に取り組んでいる。
私が担当しているロボットは、人の脳で考えたことを動作に結びつけることを目的に研究しているのだ。
私の指導の役割は、例えば、ロボットのアームや手を動かし、モノを握ったり、摘んだりすることを人の脳(前頭葉)で指令をだして動かすというモノである。
触覚や視覚、聴覚などの人間の五感をロボットに導入の研究でもある。
また、特殊なメガネを装着するだけで、視覚障害者の人達が杖無しで歩けるようになるだろう! アメリカのNASA研究所はすでにブレインインターフェースに成功しており、可成りな精度で見えるようになっている。
問題はビット数という視野の広さや、鮮明度である。これらの問題も精度の良いチップの開発によって、ビット数、鮮明度もアップすれば本当に目が見えるようになるのである。
これらは10年後の実用化をアメリカでは目指している。
私共は、現在はアメリカ製(NASA製のチップ)を活用し、頭にチップを取り付け、脳細胞に微電流刺激によって自分の手足の代わりにロボットを動かし、モノを握ったり、摘んだりするモノである。
これらの応用は、寝たきりの患者さんや手足の不自由な方々のサポートになることを目的に開発を勧めているモノである。
所謂、看護ロボットを目的に現在は日本の多くの企業や大学などで研究が進んでいる。
但し、問題はこれらの研究の悪用が日本では心配されるのである。面白半分で玩具として販売されているモノも多いのである。
金額的にも高額であり、小型のロボットで10万円から20万円程度とおもちゃとしては高額である。
私は、これらロボット工学が玩具を目的に開発、研究しているのではなく、開発、研究の成果がこれらの玩具として販売されていることを皆様に理解して欲しいのです。
では、何故これら玩具などの販売に力を入れているかというと、その陰には莫大な研究費が日本政府から援助も少なく、大学や企業では資金不足などで大変なのである。
現に、ロボットの開発には外国資金援助も多いのである。
もしかしたら、日本で研究がされたものが、アメリカで認可されロボットが活躍する可能性も高いのである。
だから、私共は日本のロボット産業こそ、世界に通用する産業であり、今後の経済に与える影響も多大であると指摘している。
産業ロボットは勿論、救助ロボット、私共が今後力を入れている。
医療ロボット、遠隔操作や手技支援ロボットなどの装置も可成りな精度で完成しており、近い将来には医師不足を補い支援してくれるはずである。
手技支援ロボットはすでに一部の病院で採用されており、医療ミスの削減、不器用な外科医のサポート役として活躍している。
私共が構想している施設でもこれら医療機器、医療用ロボットの開発、研究に取り組み、日本の医療機器メーカーとの協力によって開発、研究は可能であると考えている。
また、自動車などの乗り物にも応用が可能であり、自動化運転も可能となるだろう!
私共の予想では15年後から20年後には、普通の家庭にもテレビのようにロボットが家庭に入り込み、活躍すると予想している。
病院や介護施設などでは10年後ぐらい先には普及し始め、活躍すると考えている。
本当に「アトムの現実化」もそんなに遠い未来の事ではないのである。
但し、人間の五感や感覚、運動性は本当に素晴らしいと感じる。これらロボット工学に携わった人達ならみな実感するだろう!
人間は普通に二本足で歩き、走るこの何でもない動作がロボットでは大変な技術と莫大な研究資金や研究者の努力の賜なのである。
日本の今後の経済を左右すると言っても過言ではないロボット産業を日本の政府は真剣に考え、取り組み支援しようとしていないのが残念である。
逆にアメリカなどの海外で日本製のロボット産業に着目し、技術や開発資金までも援助しようとする海外企業も多いし、期待しているのである。
私が危惧しているのは、これら日本のロボット技術が海外に頭脳流出することであり、豊かな海外の資金援助で開発されたら、逆輸入という形だけは避けたいと考えている。
だから、もっと日本は素晴らしいロボット産業の発展と経済のために本格的な支援に取り組むべきだと私共は考えている。
今後とも私共はロボット産業の発展、技術の進歩を皆様に紹介し、近い将来皆様の手元にもロボットがお手伝いや心の癒し、医療現場や看護などで活躍することを構想しております。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、





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あなたの五感は大丈夫?

2008-01-29 00:05:59 | 感覚、五感
1月28日の週刊誌アエラで「五感ビジネスの錯覚技術」と題して3ページに渡って紹介されている。
薄型テレビは店頭だけ「原色強調」レストラは調味料マジック、「さらさら髪」
シャンプーの正体、あなたの「五感」は本物か
いい音楽、きれいな映像……快感「偽装」のカラクリなどとアエラで紹介している。
私が以前から賞味期限の改ざんや誤魔化し、食品素材の隠蔽など視覚を頼るあまりにメーカー側の賞味期限などの詳記を信じてしまう感覚に警鐘を鳴らしていた。
やはり、自己の五感を総動員し、食品の誤魔化しを見抜く能力こそ、重要であると多くの方々に提唱し続けている。
私が以前にマスコミが騒ぐ前に、地元の大手スーパーで食材の隠蔽を見破り、指摘して調べさせたら、メーカー側が偽装を認め、直接私の自宅にメーカー側の担当者が謝りに来たが、私が一言マスコミに言えば大事に成ったと思うが、そのメーカーはすぐに訂正すると断言して呉れたので、スーパー側との合意もあり、改正させたのである。
食品だけではないのである。例えば、磁気ネックレス、ブレスレットの血液サラサラ説、多くのサプリメントの効果など伺いたくなる商品や人の五感を錯覚させる商品が日本では溢れている状態である。
これらは日本の政府の規正が古いのと、あまいことが原因でもある。
以前、私がダイエット飲料のステビア入ドリンクに関して、規正があまく、数年前には海外で特定植物として、ステビアの使用が海外では禁止植物として指定され、現在は全く使用できないのである。
但し、日本では科学的な因果関係、医学的根拠に掛けると言うことで、未だに一部の飲み物やお菓子などの甘味に使用されている。
私は、ステビアの薬臭い甘さが嫌いなため、すぐにステビアの入っている飲み物は分かる。
では、何故ステビアの甘さが良くないかというと、人の舌(味蕾)細胞の新陳代謝に影響を与え、また、本来の糖質の甘さを感じ取れなくなる危険性があるのです。
つまり、甘さに関して鈍感になり、砂糖などの甘さを感じなくなり、多く摂取してしまう危険性があるのです。
例えば、日本の多くのレストランでも未だに多くの調味料を使用しているところが多いのである。
ここで言う、調味料とは天然調味料(スパイス)ではなく、科学調味料の事である。
サトウキビが原料とされているアミノ酸原料の調味料である。
東南アジアでは当たり前のように使用されている。昔はご飯にまで掛けて食べていた人もいるぐらいである。
一流のレストランでも人の五感を刺激し、相乗効果によって料理を美味しく感じさせ、つまり演出しているのである。
薄暗い店内に心地よいBGM、時には店内に良い匂いを発生させ、器にも拘り、料理に色づけをしておしゃれ感などで演出効果を高めるのである。
これらの料理が代金に跳ね返るのである。
私はこれらの演出に騙されるのでなく、一度レストランなどで目を閉じて自己の味覚と嗅覚を頼って味わって欲しいのである。
本当に美味しく感じるのかそうでないか理解できるはずである。
私は料理を美味しくするのが味覚と視覚の関係であると指摘している。
本来は料理の味は味覚と嗅覚で感じるから料理が美味しいのである。
但し、これら料理を美味しく感じるなどの味覚も、記憶体験がなければ以前に食べて美味しかった料理と不味い料理を比較できないのである。
現在の子供達や若者達の食生活を観察していると、本当に嘆きたくなる現状である。
朝からファーストフードで済ませ、昼食もインスタント類、夜も好きな物しか食べない食習慣、中にはおやつでお腹をいっぱいになるまで食べる子供達。
幼い頃からこれら食生活を続けていると「味覚音痴」に陥り、味覚も同様に嗅覚も未発達のまま大人に成長するのです。
身体的にも悪影響が出るし、何より脳が活性化しないのである。
これらは記憶体験の未熟さに繋がり、やはり、幼い頃から本物志向の食事や遊びなど五感を総動員する機会を子供の頃から体験することが重要なのである。
日本でも、昔は食事も和食中心で箸を上手く使ってご飯を食べていた。遊びも日本古来の遊びが脳を刺激し、五感全体を刺激していたのである。
現在のように幼い頃から食事も遊びも欧米化してきている。これらの感覚は視覚が優先され、他の感覚が刺激されないので脳も活性化しないのである。
つまり、脳の抑制が働かず、切れやすく興奮しやすい脳になるのである。
また、前頭葉という脳部の働きが低下し、正しい判断や決定が出来ないので、最近、少年や若者達に殺人事件が多いのも、物に溢れ、何不自由なく育ってきた環境にあると私は指摘している。
私の仮説だが、物に溢れ、便利すぎるとヒトの五感は視覚が優先され、見た目が重要になるのである。ここに私は問題があると以前から警告し、警鐘を鳴らしている。
視覚優位で見た物で記憶し、体験すると脳が正常化しないのである。
つまり、前頭葉が発達せず、子供が成長するのである。
ヒトの脳の前頭葉には、五感からの情報を計算→判断→決定→行動(アウトプット)という、一連の思考があるのですが、五感からの情報を総合判断できず、決定も誤ってしまうことで異常行動を起こし、異常言動などに繋がるのです。
この前頭葉には「我慢中枢」も存在しており、我慢を教え、そして頑張ったら誉めることで子供の前頭葉は発達して行くのである。
子供の頃からストレスや極度の期待、遊びも脳を刺激しない遊び(テレビゲーム)など、ヒトとのコミュニケーションもネットや携帯電話でのメールでは脳も五感も刺激されません。
私が五感、感覚、脳と何度もうるさいくらい指摘し、警鐘を鳴らしているのは、現在の子供達や若者達の感覚がおかしい、異常だからである。
携帯プレーヤーで大きな音量で音楽を聴いている若者達、急性難聴に疾患している人達が急増している。また、味覚音痴、視覚も若くして衰えている。
味覚音痴だから同様に嗅覚音痴にも陥るのである。
「あなたの五感は大丈夫ですか?」
今一度、自己の五感の重要性を認識し、今からでも遅くありません、五感を総動員する鍛錬をして下さい。きっと鍛錬の結果が感覚の鋭さ、脳の活性化を実感出来るはずである。
これら鍛錬の結果が仕事や学業などに必ずや反映するはずである。
私のように日々五感の鍛錬を積み重ねると「第6感」的感覚まで得られるのである。
皆様も、自己の五感を鍛錬し、意識して五感を総動員して使いましょう!
そうすれば、様々な能力が自己の能力に繋がることを必ずや実感するはずである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、







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医師不足対策めぐり対話集会

2008-01-26 00:03:12 | 感覚
医師不足対策めぐり対話集会 地元村長ら「原因は臨床研修制度」と見直し訴え 舛添厚労相は「元に戻さず」
記事:Japan Medicine提供:じほう【2008年1月23日】
「いつまでこの状態のままその場しのぎをすればいいのか。希望を持てないし、安心できない」
医師不足をテーマに、舛添要一厚生労働相が地域住民と意見交換した19日の対話集会。長野県中川村の曽我逸郎村長は、自助努力だけではどうにもならない悲痛な叫びを上げた。
会場の長野県飯田市を含む飯伊地区は、産科医を中心とした深刻な医師不足に見舞われている。
飯伊地区包括医療協議会などによると、2006年度に3医療機関が突然、分娩の取り扱いの停止を表明。飯田市立病院を中心に、産婦人科を標榜する医療機関が共通カルテを導入する「オープンシステム」を構築し、急場をしのいできた。
ところが今年4月から中核の飯田市立病院の常勤産科医が1人減員となることが決まり、急きょ「里帰り出産」の受け入れ中止を発表する苦渋の決断に追い込まれた。
医師不足は「人為的」
こうした切羽詰まった状況の中で、やり玉に挙がったのが04年度にスタートした医師臨床研修制度だ。
曽我村長は舛添厚労相に対し、「医師不足は制度体系、人為的なことで起きている。臨床研修制度をうまく直せば、そんなに時間がかからずに解決できる」と早急な見直しを迫った。
これに続き、伊那市の男性も「臨床研修制度が変わってから医局の医師派遣システムが崩れた。前と同じ制度に戻せば、医師の派遣機能は調整できると思う」と発言し、臨床研修制度を義務化以前の内容に戻すよう求めた。
実際、現在の臨床研修制度がスタートして以降、出身大学の医局で研修する研修医は減少し、民間の臨床研修病院での研修を求める研修医が増加。研修医と研修病院をつなぐ07年度のマッチングでは、臨床研修病院を1位に指名した研修医は59.3%と、大学病院の40.7%を上回った。
同包括医療協議会の唐澤弘文会長らも集会に先立つ舛添厚労相との懇談で、「新研修医制度は地方の医師不足の最大の誘因」と指摘。医局に入局する医師の減少が続けば、関連病院への派遣が困難になるだけでなく、大学病院自体の診療科の維持も難しくなると抜本的な見直しを求めた。
これに対し、舛添厚労相は「教育は大切だ。皆さんの大切な命をすべて外からの研修医、それも常勤でない医師に任せていいのか」などと自説を披露し、地域医療を担うのは地域に根を張った一人前の医師であるべきだとの考えを示した。
研修医に頼らなければ成り立たない地域医療の姿は望ましくないとの考えからで、「新しいことをやると必ず問題が起きる。目先の視点だけでなく、長期的に考えなければならない」と全人的な医療の担い手を育てる現行制度の趣旨に理解を求めた。
負担増の議論も
集会では、医師数を大幅に増やすべきだとの意見も上がったが、舛添厚労相は「医師を倍増すれば国民の皆さんも負担を背負わなければならない。それを受け入れてでもやるのかどうか」などと語り掛け、医療サービスを手厚くする前提として消費税増税などの負担増も視野に入れた国民的な議論が不可欠との認識を示した。
1人当たり高齢者医療費が最低の一方、健康寿命がトップクラスであるとの理由から対話集会の場所を長野県に決めたという舛添厚労相。長野県の高齢者就業率が全国1位であることにも言及し、地道な自助努力で医療費を最小限に抑える「長野モデル」を全国に発信するべきだと強調した。
私共は近年中に構想している北関東での「医学薬科大学」ではオール英語で授業を行なう予定ではあるが、英語圏の生徒は逆に日本語の勉強と日本での勤務を可能にしたいと考えている。
舛添要一厚生労働相の任期中に私共は「医療特区」を活用し、救急医や産婦人科医、小児科医、脳神経外科、心臓外科などの専門医をアメリカなどで活躍している医師を派遣したいと構想している。
私共の構想のメンバーにアメリカで活躍している著名な日本人医師が40年以上も活躍している医師の計らいで可能である。
また、私共の代表者はフィリピン政府間との仕事も多くあり、フィリピン人看護師の派遣も同様に可能であり、特区でも必要な地域、病院に勤務を可能にして欲しいと強く願っている。
以前は、日本医師会が日本の医師免許の取得が前提であり、日本での国家試験を合格しなければ成らなかったので、外国人医師や看護師の勤務は不可能だった。
これら私共は日本語を勉強し、日本の医療を学ぶには早くても3年は時間も経費も必要となり、勤務するまでの外国人医師の負担やストレスは多大なものである。
所謂、日本医師会は自分たちの職場を守りたく、そして、優秀な外国人医師が多く勤務することを怪訝しているのである。
これらの医療改革にいち早く取り組んだのが、舛添要一厚生労働相である。
以前にも私から桝添大臣に直接メールを差し上げ、外国人医師の日本での勤務を日本医師会の許可ではなく、厚生労働省の認可でお願いしたいと嘆願書を送ったのである。
また、千葉県知事や他府県の知事達が桝添大臣に外国人医師の地域での勤務の許可を求めたのである。
これらに答える形で「医療特区」、地域で医師不足の病院や施設で特区の認可を得た地域に日本の医師免許同等の資格のある医師なら勤務しても良いとものである。
私共はアメリカ人医師の実態や能力はすでに理解もしており、接近もしている。
申し訳ないが、アメリカの医師達は医学部時代に4年間ではあるが集中的に学び、研修医時代も日本のように短くなく、医学部の時代でも適性検査や厳しい多くの試験をクリアーしなければ成らないのである。
だから、一人前の医師と病院で活躍するのは早くても30歳以上に成ってしまうのである。日本のように順調に行けば、研修医を2年間で終了すれば、26歳ぐらいで医師とて病院で勤務できるのである。
何より、医学部時代の勉強や適性検査、面接試験など日本とは比べものに成らないのである。
日本の医学部では学ばない、哲学や大衆衛生学など多くの科目があり、実技も多義に渡り、高度なものである。
アメリカでは新人医師としても「見習い」ではなく、立派な医師としてすぐに実践で活躍するのである。
これらを日本の医師同等の資格と医師会や厚生労働省は申していたが、言いにくいことだが、日本の平均的な医師より、遙かに知識も何より技術(手技)に優れている。
現に、日本で「名医」と言われる多くの医師はアメリカの大学病院で勤務しているではないか?
私共が構想している医療施設の設立メンバーには、日本で初めて心臓移植を行なった著名な医師も、現在アメリカの大学病院で教授として活躍している。
現に、米国心臓学会名誉理事でもある。すでに心臓移植を今までに何百例と行なっている医師でもある。現在は高齢なので教鞭を執っている。
その医師の教え子や部下が私共の構想している医学薬科大学で教授や教師陣として活躍することになるだろう!
私共が構想している医学薬科大学で学ぶ事は、アメリカの医学大学で学ぶのと同じレベルでもある。現にアメリカなどの海外の大学の誘致予定でもある。
オール英語の授業に拘ったのは、卒業した生徒(医師)が世界中で活躍できるように「世界レベルの医学」を学んで貰うためである。
何より、本人のためであり、日本の医師のように激務の割に収入が低い、世界レベルからも物価計算すると本当に収入は低いものである。
私共はこれら医師の収入面、待遇、遣り甲斐のある業種として見直し、若い医師達が増加してくれればと願っている。
勿論、私共が構想している大学の卒業生は即戦力として全国で活躍して貰えるよう、私共は努力し、少しでも日本の専門医の不足の解決策になればと思っている。
今後とも舛添要一厚生労働相と一緒に医療改革に取り組んで参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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男女の五感、脳の相違!

2008-01-25 00:04:36 | 感覚、五感
私達ヒトの脳は男女で全く機能も役割も相違があるのです。
大きさも同様ですが、男性は1400g前後であり、女性は1350gと少しではあるが重さも大きさも違いがある。
重く、大きいから脳が優れているとは限らないのである。
脳の特徴として、男性は左脳優先で、読み書き、企画、計画、理論立てに優れ、また、空間認知に優れている。
逆に女性は、言語能力に優れ、直感力に優れている。空間認知は苦手である。
だから、地図を読めない人が多いのである。
男女の五感の相違では、男性は視覚と触覚に優れている。女性は嗅覚、味覚、聴覚に優れている特徴がある。
このように男女では五感も脳の働きにも同じ人間でありながら、別の生き物のように違うのである。
これらの違いには理由があるのです。それは、遙か昔の200万年前にまで遡る。
サルから枝分かれした猿人は約700万年前に出現し、その後、人類は200万年前に劇的な変化を遂げるのである。二種類の人類の誕生である。
(ホモ・エルガステル)、身長170cm前後で全身をうすい毛で覆われていた。
人類最初の肉食人類の誕生である。狩りをしていたと言うより、獣が食べ残した死肉をあさっていたと考えられている。
ホモ・エルガステルの脳の容量は900mlであった。まだ、言葉を発するというよりは何種類かの言葉的な言語であったと予想されている。
もう一種類は(パラントロプス・ロブストス)身長150cm、身体的にずんぐりしていた。頭の上に突起が特徴であった。この突起は頬から顎に掛けて筋肉が発達していたため、丸顔で顎の噛む力が発達していたと考えられている。
この種は、植物の根や球根などを食べていたことが歯の擦り傷の化石で解明されている。だから強い顎の力が必要だったのである。
現代人の2倍以上の顎の力があったようである。
パラントロプス・ロブストスの脳の容量は500mlとアウストラロピテクスとあまり変わらなかったのである。
パラントロプス・ロブストスは1万年後ぐらいには絶滅してしまった。
この絶滅は食べ物に関係していた。植物の根や球根を主食としていた種では、
脳に十分に栄養が行き渡らず、脳の巨大が出来なかったのである。
それに比べ、ホモ・エルガステルは主食が肉食であった。
肉は栄養エネルギーも高く、脳の強大化を維持するために必要な栄養素だったのである。後のホモ人類にと繋がって行くのである。
この頃の男性は狩りをするために、草原や森林地帯を歩き回り、獲物を探し求めていた。そのため、遠くを見通す視覚(目)が必要で、現在位置を確認できないと塒に戻れないので「空間認知」に優れている。また、獲物を仕留めるため、鏃や道具を造らなければならなかった、そこで「触覚」が重要だったのです。
女性は、家庭という塒を守り子供を産み育てるという役割があり、隣同士仲良く助け合わないと生きて行けないので「コミュニケーション能力」言語能力に優れているのです。また、男性が狩りから持ち帰った獲物が食べられるのか、新鮮なのか料理をする女性は臭い「嗅覚」で確認をしたのである。
また、味見をして食べられると確認するのである。だから味覚も発達したのである。
隣同士の女性と会話をするため聴覚にも優れているのである。
これらの五感の相違が先祖代々、現代の私達に延々と受け継いでいるのである。
私はこれらの感覚の相違を「遺伝子プログラム」本能的感覚と呼んでいる。
では、男女で脳の働きの相違は、先ほどの脳の重さ、大きさの相違は勿論、脳細胞の数にも違いがあるのです。
特に、男性は視床下部という、脳部が女性の2倍近い細胞の数が多いのである。この視床下部は欲を司る脳部で、食欲、性欲などの欲求を司っており、視覚に優れている男性は視覚によって興奮するのである。
だから女性のヌードを見て興奮するのである。
逆に女性は男性より脳細胞の数が多い脳部は「脳梁」、脳梁は左脳、右脳の左右をジョイントしている脳部で、左右の脳の情報を伝達しあう場所です。
この脳梁が男性より、女性の方が1.5倍ほど細胞が多いのです。
ですから、直感的であり、言語能力も発達しているのです。
例えば、夫婦喧嘩をして言語では男性が適わないのは、この脳梁の細胞の数なのです。
女性が直感的に話すのに対して、男性は論立てて話すので時より女性との会話がかみ合わないことが多々あります。
男性が日々、左脳を優先して働き、遊んでいるのに対して、女性は左右の脳をバランスよく使って、友達との会話や食事を楽しむのです。
また、香水などの匂いで癒されるのも女性特有の感覚です。
ですら、私はストレスの抑制や心の癒し方として、男性は視覚に刺激を与えるモノや肌触りの良い素材のマフラーや洋服などを購入したり、肌触りの良い物に触るなどで脳が癒されるのです。
女性は香水やアロマセラピーなどの臭い刺激を嗅覚で感じ、美味しい料理を友達と会話を楽しみながら食べる。
また、好きな音楽を聴くなどで脳に刺激を送ることで、日々の嫌なことや悩みなどの低減に繋がる効果があります。
特に女性は会話、おしゃべりが好きですから、脳が疲れやすく、脳が栄養素を欲求するのです。その栄養素とはブトウ糖ですから、ケーキなど甘いモノを食べたがるのは脳が欲求しているからなのです。
また、女性の多くの方々が、食事をした後に満腹でも「別腹」という感覚がありますが、これこそが脳の栄養素、ブトウ糖の摂取である。
私達が食事をして満腹と感じるのは中脳の視床下部に満腹中枢が存在し、その満腹中枢にスイッチが入ると「満腹」と感じるのです。
そのスイッチとは「グレリン」という物質が胃袋から、食事をすると視床下部の満腹中枢に伝達し、満腹だからこれ以上食べられないと感じるのです。
ところが、ケーキなどを見て、甘いモノが食べたいと脳が思考すると、胃袋は収縮性を早め、消化を早める働きをするのです。
これらの感覚は男性ではあまり見られない感覚です。女性が別腹として甘いモノを食べたがるのには、立派な理由が有ったのです。
女性のおしゃべりの原料が甘い「スイーツ」なのです。
ですから、男性が女性とデートをして、男性が女性をリードしたいのなら、女性の脳を理解することである。
私は以前、女性とのデートは必ず、香水の売り場やアロマ、ケーキやスイーツのコーナー、食事の美味しいレストランを予約しておくなど、女性の脳が欲する場所、食べ物、好みなどを理解しておき、その人の興味や食べ物の趣味などを理解しておくと上手く行くことが多いのである。
つまり、女性の脳(思考)は私達男性とは大違いであることを是非、ご理解下さい。
自分が好むモノだから、女性も好むだろうとは限らないのである。
残念ながら、現在の若い男性の方々は、これらの女性の考えていること、脳
のことを理解していないようである。
私のブログを読んで勉強して下さい。そして、優しい男性になられ、女性をリードできるような男性に成って下さい。
今後とも私共は男女の愛情や恋愛を脳科学の見地から提唱し、皆様にご紹介して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

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創造性を養う方法!

2008-01-24 00:01:54 | 感覚
商品の開発や企画、デザインなどの新しいモノの開発には、ヒトの創造性が重要である。
例えば、新幹線の500系のデザインや開発には、生物の形や生態がヒントになり、創造性によってあのようなデザインと世界的にも安全で静かな乗り物が完成したのである。
トンネルを高速で通り抜けると大きな音がでる。そこで、担当者は悩み苦しみ「試行錯誤」の上、ある生き物に辿り着いた。それは、カワセミの嘴の形である。
カワセミが小魚を捕るときに水に飛び込んでも水しぶきが少なく、これを見ていた開発担当者は「これだ」と気づき新幹線のデザインに採用したのである。
また、200km以上のスピードで走る新幹線はパンタグラフから風切り音も大きく、うるさいので静かに出来ないかと考えたのである。
やはり、この解決策のヒントも生き物から採用したのである。それは「フクロウ」の羽の形状である。
フクロウは、ネズミなどを捕らえるときに木の上などから飛んでくるがそのときに、音もせずに近寄ってくるのである。この静かさに驚いた担当者がパンタグラフの形状に採用できないかと考えたのである。
このように創造性に必要な感覚は、観察力、洞察力、試行錯誤などの感覚が重要であり、産みの苦しみから創造性は生まれるのである。
ヒトが創造性を生み出すときには、A10神経の過剰活動から生まれる。
前頭連合野に向うA10神経でドーパミンが過剰分泌され前頭連合野が、過剰に活性化し、試行錯誤して自由奔放な発想が出来て創造性が発揮できる。
快感が創造性を作るのである。
人間の脳の中でも、前頭葉は計算、判断、決定、思考などを司る脳部である。
ヒトが生物界の中でも最も発達した脳部であり、ヒトが人らしい脳なのである。
創造性を養うのには、まず物事を「否定的に思考することである」。
また、観察力を駆使して、生物界や自然界などから隠れたヒントを探し出すことも創造性の早道である。
やはり、試行錯誤し、産みの苦しみから創造性は生まれるのである。
これらは人の脳の神秘的な部分であり、丁度電球に明かりが点いたように創造性は生まれるのである。
但し、その業種や業務に関連した専門的な知識も必要であり、知識と試行錯誤の思考から創造性は生まれるのである。
人間の創造性は、A10神経の過剰活動から生まれる。
前頭連合野に向うA10神経でドーパミンが過剰分泌され前頭連合野が、過剰に活性化し、試行錯誤して自由奔放な発想が出来て創造性が発揮できる。
快感が創造性を作る。
A10神経は神経伝達物質としてドーパミンを分泌しド-パミンの分泌は快感を生じ、A10神経は快感神経と言われ。人間の場合。前頭連合野とその近辺の脳におけるドーパミンの過剰分泌で、創造性が生じる。
前頭連合野は人間だけに発達した脳であり、ドーパミンは人間の脳が多量に使う神経伝達物質である。その過剰活動により人間の創造性と至高の快感が同時に得られる。人間に与えられた最高の特権である。
そして人間の心も、この快感と創造的精神によって生まれるのである。
天才と狂気は紙一重、心は、『知・情・意』で作られる、それは人間の脳の進化に従って、意『視床下部』・情「大脳辺縁系」・知『大脳新皮質』とされ最後に前頭連合野によって心として総合され、統一される。
人間は大脳新皮質で作られる知だけは他の動物と比較して莫大である。
他の性質、情・意はそれ程、動物と変わらない。人間と動物との違いは、知の部分であり、情と意欲は共通に持っている。
A10神経は、快感・覚醒を生じる特別な神経であり、創造は快感を伴う、従って創造する事は気持ちが良く、気持ちが良ければ創造が出来る(快感)。
これはA10神経と言う快感神経に出来る有難い人間だけの特性である。
A10神経のオートレセプターの欠如は、負のフイードバック・システムの歯止めが外れる事を意味する。これは一種の「自己破壊」であり、脳にとって危険極まりない事態である。
A10神経を中心としたドーパミンの過剰分泌は幻覚、妄想を生じ果ては精神分裂病を生じる。創造性も精神分裂病もそれが生じる分子メカニズムは等しくA10神経のドーパミンの過剰分泌が原因である。
ドーパミンの過剰分泌が前頭連合野と、近くで起これば創造性になり、脳の神経系全体で広く生じれば精神分裂病となる。
すなわち前者では、天才的な創造性を生じ、後者では精神病が発症し『天才と狂人は紙一重」と言われるが、世界的に有名な芸術家に、特に画家には分裂気質が多い。
創造性を鍛錬する方法は、自己の五感を鍛錬することである。視覚以外の情報を脳に沢山送り、記憶して行くことである。この情報記憶が目的意識と繋がって、産みの苦しみから妄想などによって「創造性」が生まれるのである。
ここで、創造性を鍛錬する5ヵ条をご紹介します。
創造は非常識、妄想から生まれる。
創造性トレーニングの5ヵ条
1,しっかりした目的を持つ、
目的意識がはっきりしないとただドーパミンが過剰に分泌されただけでは幻想になってしまい、創造性には纏まらない、しっかりした創造性のためには、明確な目的意識が必要だ、そのためには、長年の記憶と学習の訓練(教育)が大切である。
2,何でも考え、試行錯誤する。
妄想でも想像でもよいから、何でも良いから考えることである。そのことは潜在意識に残り、何かの機会(夢)などの機会に思い出して、創造につながる。
生みの苦しみから、創造性は生まれる。
3,常識にとらわれない。
すべての実験や体験を否定して考え「だろう」と思う心が必要である。
おもしろい仮説などを立てて見るのもよい。
4,快適な環境で考える。
創造性には、快感が大切である。達成感などが創造性の素となる。
創造性を生むA10神経は快感神経である。
それが充分に活動するためには、心身のリラックスできる快適空間や環境がなければならない。ストレスが多い不快な環境からは創造は生まれない。
5,五感をフルに活用する。
創造性を発揮させるのには、集中力も必要、そのためには、対象を「好き」になる。後、五感で感じた感覚が必要になる。五感全部で感じた感覚は脳内に情報刺激となって、伝達物質、ドーパミンなどの分泌につながるのである。
まず、気持ち良い鍛錬から創造性は発揮される。
五感は脳に情報を送るアンテナでもあるから、五感を普段から研磨しておく必要がある。視覚以外の感覚で脳に情報を記憶しておくことである。
必要に応じて、この記憶を引き出し「創造性のヒント」に繋がるのである。
私は、この創造性が今後の日本の経済の復活の鍵であると指摘している。
また、私共はこれらの創造性プログラムを作成、企業にも指導している。
今後とも私共は多くの皆様に人の脳の思考性、創造性の重要性を提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

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良性腫瘍と悪性腫瘍を犬は匂いで識別できる!

2008-01-23 00:01:17 | 感覚
英国人女性のホクロを飼い犬が気にして匂いをかぎ、噛み切ろうとさえした。この犬が他のホクロには見向きもしなかったため、女性は皮膚科に受診した。すると、問題のホクロは悪性黒色腫と診断されて直ちに治療された。これは『Lancet』1989年4月1日号に掲載された「Sniffer dog for the clinic?」で紹介されている。
この記事に触れたArmand Cognetta医師(米国、フロリダ州)は調教師と協力して警察犬ジョージを訓練したところ、ジョージは試験管に入った悪性黒色腫のサンプルをほぼ100%の確率で嗅ぎ当て、実際の患者でも同様に悪性黒色腫を鑑別している。
さらにケンブリッジ大学獣医学部では前立腺癌患者の尿を犬に嗅がせて鑑別させる研究を行っている。
※医療の周辺でも盲導犬、聴導犬、介助犬、災害救助犬……ちょっと思い浮かべるだけでも、さまざまな使役犬が活躍していますね。さらに癌まで見つけるとは、驚きです。
以前に私のブログでも紹介したが、糖尿病に疾患した飼い主の体臭の変化を嗅ぎ取り、知らせた犬の話を紹介したが、なぜ、犬は嗅覚に優れていると言われるがどのぐらいすごいかと言うと、犬の種類によっても違うが、人間の嗅覚の100万倍以上である。私も嗅覚に優れているが、人間は到底犬の嗅覚には適わない、それは嗅覚細胞の数に関係している。ヒトの嗅覚細胞は500万に対して、犬の嗅細胞は2億個と多いのである。
もし、ヒトが犬並の嗅覚を得ることが出来たとしたら、到底我慢できないだろう。
それは、敏感すぎて変な匂いや微妙な匂いまでもキャッチしてしまう。ストレスに成るからである。
ヒトの嗅覚は基本的に8種類程度の匂いを嗅ぎ分けるが、香水の調合士で2000種程度だから、人間の嗅覚は生物の中でも優れているとは言えないのである。
但し、ヒトは視覚の鋭い生物であり、五感の内でも80%以上は視覚から脳に情報を送って記憶している。
だからと言って視力は鷹類などの鳥類には適わないのである。では、人間はずば抜けた感覚は持たない分、五感というバランスの良い感覚を身につけたのである。
これらはヒトの脳の巨大化と共に、発達に関係している。
人間は雄一二本足で長距離を歩き、走り回れる生き物である。この二本足で立ち上がることが脳の巨大化、発達に深く関わっている。
二本足で立ち上がることは両手が自由に使え、遠くを見通す視力が身に付き、四方八方からの音も認識できるのである。
このように脳の巨大化、発達化に伴いヒトの五感も発達したのである。
犬のように嗅覚が突起して発達しているように思われるが、意外と知られて居ないのが聴覚である。我が家のスムースコートチワワは嗅覚が鋭くない分とても、聴覚に優れている。
我が家ではお婆ちゃんが出掛けて、帰ってくると玄関先に走って待っている。
私達は家族が帰ってきても玄関先でドアーの鍵を開ける音で分かるが、犬は何百メートル先から感じ取ることが出来るのである。幾ら犬の嗅覚が優れていても、100m先の匂いは認知出来ない。
では、飼い主の足音かと言うとそうでもないのである。では、どの感覚で感じ取るかというと犬には磁場を感じ取る能力に優れており、人間には個人固有の磁場が存在し、その磁場を犬は感じ取るのである。
例えば、犬が地震の前に吠えたり、騒いだりするのも磁場を感じ取るからです。
私達の身体、特に脳は4W(ワット)程度の電力を発生しており、この脳が磁場を発生させるのである。到底私達の感覚では感じ取ることは出来ないのである。
ヒト脳が微妙な電力を発生しているのには訳があるのです。それは情報の伝達であり、ニューロンネットワークの行き交いを可能にしているのである。
私達が記憶するのも、その記憶を引き出すのにも微電流が活用されているのだ。
また、私達の五感からの情報を脳に伝える(送る)にもこの微電流が役立っているのである。
以前、マトリックスという映画でスーパーコンピュータが知能と自覚を備え、電力不足から人間を何万人と集め、自分の電力として人間発電として活用したストーリーこそ、この脳の発電能力である。
犬は視覚は鈍感な分嗅覚と聴覚に優れている。これらは犬の本能的感覚であり、社会性の強い生物なので、飼い主は自分のリーダーなので飼い主の体臭の変化には敏感に反応するのである。
私共はこの犬の鋭い嗅覚に着目し、人間が病気やガンなどに疾患すると体臭に変化が現れるのです。私達ヒトの嗅覚では感じ取れないので、この微妙な体臭の変化を簡単な検査装置に置き換え、「臭気センサー」として開発されそうである。
例えば、乳ガン検査などには簡単にそれも低価格で検査が可能となるだろう、現にこの臭気センサーは昨年以降具体的なシステムとして開発が進んでおり、臨床実験などが進み、認可が可能になれば近年中に開発に成功するだろう! これらは犬の嗅覚からのヒントであり、犬の生態から学んだものである。
私共も、このようにガンや糖尿病などの検査に簡単で痛みもなく、低価格で検査が可能な臭気センサーの検査機器の開発に取り組む予定である。
但し、問題もあるのです。ヒトは特有の臭い(体臭の違い)もあり、病気の種類の臭いの変化などのデーターや病気の特有の臭いなどのキャッチなど課題も多いのである。何より、検査には正確性を伴い、間違いが有っては成らないのである。
だから私共はこの嗅気センサーと、視覚的要素、従来の検査機器との共同導入で正確性と共に低価格の検査が可能になるのではないかと考えている。
そのために今後とも五感診断、五感検査の機器開発に全力で開発、研究に今後とも取り組んで参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



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脳(五感)と経済効果!

2008-01-22 00:06:40 | 感覚
以前に私は大手の自動車メーカーに車関係の運転や車造りに「ヒトの五感」が重要であると指摘し、メールを差し上げたことがある。
車の運転や車造りなどでは、見た目(視覚)の良さだけでなく、運転する「ときめきや感動」が重要な課題であると指摘した。
私のコメントがテレビコマーシャルに採用されたのである。
イチロー選手がテレビの中で「車の五感」「ときめき」のコメントである。
現在の日本の経済は低迷期の入口でもあり、今後、内需拡大も期待できない。
原因は昨年頃から原材料の高騰やガソリンの高騰及び小麦などの食品関係の高騰など、今後も価格が安定せず、食品や他の色々な商品が値上がりを予定しており、消費者の買い控えが消費動向を悪化させている。
また、日本株の外国人投資家の投げ売り、逃げ売りなども今後とも加速すると予想がされており、日本国内での販売や製造をしている企業は倒産や合併なども年内に急激に増加するだろうと予想している。
つまり、内需拡大の比重の高い企業は今後とも売り上げや利益が上がらないと言うことである。
逆に海外に輸入の比重が高い企業が成長し、利益を上げている。
今年は所謂「勝ち組、負け組」という企業の縮図が明白に別れるだろう!と私は予想している。
また、昨年以降「偽装問題」によって企業の存続に関わる深刻な問題でもある。
食品関係、最近では古紙リサイクル率の偽装など、今後日本の多くの企業、業種に関わり偽装などの誤魔化し体質が企業の存続に深く関わってくるだろう。
つまり、企業の利益のためには消費者や関係者を騙しても良い、仕方がないと妥協し、その企業の「理念」を曲げてまでも守ろうとする体質は今後の日本の企業の成長の妨げになり、目先の利益追求が日本企業を駄目にしていると私は以前から強調して提唱し続けてきた。
残念ながら私が指摘してきたことが現実的になり、今後ともリストラが日本では再浮上すると考えている。
消費者も無駄買いや衝動買いを控え、サラリーマンの月給も上がらないため、家庭では「買い控え」が益々加速するだろう。
つまり{モノが売れない}時代の到来である。
現に、昨年の秋以降7年ぶりに企業の倒産件数が増加しており、本年以降急激に件数が増えると予想されているのだ。
これら日本の経済の見通しを予想し、私共は敢えて多くの企業に「社会貢献」というキーワードを提言している。
社会貢献は目先の利益を追求している企業の理念、経営者の考え方では理解も難しく、まして実行するとなるともっと難しい。
私が日本の企業の繁栄に指摘しているのはズバリ「ヒトの五感と脳」と提言している。
それは。見た目の商品や格好良さ、デザインの良さなどを重視する傾向が強く、海外のように触り心地、匂いの良さ、味覚の刺激などの感覚を取り入れている商品や開発が重視されているのだ。
最近も日本ではホンダ社のスクーターのデザインに「ヒトの脳」を刺激するデザインに拘り、研究されている商品が販売され注目されている。
やっとではあるが、私共が推進している商品開発や研究に「ヒトの脳、五感の重要性」を最近ではあるが日本の企業が理解を示してきたのは嬉しい限りである。
ホンダはスクーターのデザインにヒトの顔をイメージしたライトのデザインなど導入している。これらは人間工学的な見地から生み出されている。
ヒトの顔のつり上がった顔のイメージ、怒りをイメージする顔つきであり、スクーターが夜間にライトを点けると人の顔が浮かび上がるイメージである。
ヒトの脳には、顔をイメージする脳部があり、認知するのである。
つまり、目立つから事故の低減に繋がり、脳が意識するのである。
ホンダでは今後もヒトの脳を刺激する商品開発に力を注ぐと提唱している。
自動車や機器メーカーなどに限らず、今後、日本企業が存続し、成長するためには「ヒトの五感、脳に刺激を送り、感動やときめきを感じるモノでなければならない」と私は多くの企業に提言をし続けている。
私共は具体的に日本の今後の経済の発展に重要なのは環境問題を例に挙げているが、自動車関係に限らずリサイクルなどの問題をクリアーした企業が成長し続けるだろう!
つまり、国際的なグローバル感覚の企業が今後とも売り上げを伸ばし、成長して行くだろう。
内需拡大は今後とも世界から取り残された日本の経済には「期待」出来ない。
雄一期待できるのが「医療産業」であると私共は予想し、取り組んでいる。
民間企業の病院の参入は勿論、医療の研究、開発などが成長の鍵である。
現にヒトの皮膚から万能細胞(幹細胞)の摘出に成功し、「再生医療」の研究が世界的にも認められ世界中が注目している。
その経済効果は計り知れない。タミフルなどの新薬に匹敵するかそれ以上であると私は考えている。
つまり、日本国内の内需拡大を期待するのなら医療産業であると私は考えている。現に、2020年までは医療産業は90兆円以上の産業になり、期待されているのだ。
私共も医療産業には期待と成長を見込んでおり、海外の企業の支援や融資も構想している。
その中でも生命科学の研究に全力で取り組む予定であり、本格的に「ヒトの五感と脳の研究」を推進して参ります。
今後とも日本の経済の発展には大袈裟ではないがヒトの五感を刺激し、脳に訴える商品開発や研究課題でありモノを売るためには、欲しいと思われる商品開発や色々な役立つモノでなければならないのだ。
これらの共通点がヒトの五感を刺激し、脳を活性化させ、見た目の良さで誤魔化すのでなく、触った感じ(触覚)、食べた感じ(味覚)、聞いた感覚(聴覚)、良い匂いの感じ(嗅覚)が重要な課題であり、これらの研究、開発が今後の日本の経済をリードすると言っても過言ではない。現に、昨年の秋以降に私共の会社に依頼や申し出、中には共同研究の依頼などもあります。
私は日本経済の低迷の最大の原因はガソリンの高騰でもなければ、偽装問題でもなく、株価の低迷でも勿論ありません。
何より企業自体の「創造力」が低下し、苦戦しているからである。
現に、研究、開発に成功している企業はその創造性を武器に世界を相手に戦って成功している。
創造性は、新たなモノを創り出し、ヒトの五感、脳を刺激し、活性化させてくれるのである。つまり「ときめきや感動」に繋がるということである。
私は以前からヒトの脳は都合良く出来ていると指摘してきた。快感、感動、ときめき、楽しい、楽だ、美味しいなどが大好きで、逆に不快、無感動、辛い、楽しくない、ときめかない、不味いが大嫌いなのです。
これらを基本に企業の商品開発や研究、計画、立案、営業などにご参考にされ、日本の経済の将来を明るいものにしたいと私は考えている。
だから、本年以降、多くの企業に創造性の重要性、ヒトの五感、脳が経済の発展に欠かせない最重要課題であると提唱し、企業の相談にのっている。
決して、私の私欲や私共の会社の利益追求を目的とはしていない。社会貢献と皆様に役立つことならと考えている。
もし、企業の開発、研究に携わっている人が私のブログをご参照しているのであれば、是非、私共にご相談下さい。
日本の企業は低迷しているが、このままでは終わらない底力を持っているのが日本の企業である。多くのサラリーマン、企業に私共からエールを送りたい。
共に頑張って明るい日本の経済を取り戻しましょう!
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、http://ameblo.jp/senses/

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潜む危険!

2008-01-21 06:20:16 | 感覚
私は以前に大手の自動車工場などの安全課指導の依頼で、工場内に潜む危険に対して、予防策と改善策の指導を行なったことがある。
この工場では、以前に工員が転んで大怪我をしたことがあり、原因を追求したら、安全靴の紐が弛み、それを踏んで転んだものである。
そこで私は、ヒモタイプの安全靴からマジックタイプの安全靴に変更させ、また、工員達の五感で危険箇所の確認、潜む危険を自己の感覚で感じ取る「危険回避能力」の向上に取り組み、改善したことがある。
それでも工員の怪我は減らないのである。
それは「ヒューマンエラー」という、ヒトが行動する時に関わっている脳の働きの低下によって引き起こされるものである。
私達が働いたり、運動したりすると体が疲れるが、その前に脳が疲れ始めるのである。
私達の脳は、特に物事を集中して行えるのは1時間30分程度であり、それ以上無理して集中力を使うと脳は疲れ、体のだるさ、視覚の疲れから目が疲れ、ヒューマンエラーを引き起こすのです。
例えば、脳外科医など医師は患者の手術に6時間以上も拡大鏡を掛けて細かな作業を行なうのである。
私も学生時代この拡大鏡を掛けて、豚の脳の手術を行なったことがあるが、3時間も行なっていると指先の細かな動きが出来なくなり、余計な脳血管まで切ってしまった事がある。
教授からはヒトだったら、脳障害が起こるだろうと指摘され、自分の不器用さを実感したことを思い出す。
このようにヒトが長時間作業をすると疲れ、脳の活動も低下することでヒューマンエラーや事故に繋がるのである。
これらを予防するのが、脳が疲れを感じたら深呼吸や軽い体操、何より休息が重要である。但し、脳外科などでは時間との勝負なので、休息どころか深呼吸も出来ない状態である。
そこで、ベテランの医師達は、手術に同行している若手医師への指導も含め、会話をしながら時には激を飛ばし、夏場などには看護師にボトルドリンクにストローが付いた物を口に当て、手は動かしたままで手術を続けるのである。
並大抵の集中力と持久力である。
だから長時間の手術に関わった多くの医師は時には患者の手術後に気絶してしまう医師もいるぐらいハードなのである。
ヒトの脳は集中していられる時間が平均して1時間30分程度であると指摘したが、実は脳の鍛錬によっては長時間も可能になるのである。
特にヒトの脳が疲れると逆に活発に脳の活動が働く脳部があるのです。
その脳部とは「前頭眼窩野」という、目の奥のあたりに位置している左右二つある脳細胞です。
この前頭眼窩野は25歳前後から衰え始め、鍛錬しなければ子供の頃から衰える脳部でもあります。
この前頭眼窩野の鍛錬の方法は、ヒトとヒトとの会話、コミュニケーションである。つまり、ヒトがヒトの顔を見て、相手の表情などを読み取り、会話をすることである。
また、前頭眼窩野の付近には「我慢中枢」があり、辛いことや楽しくないことも我慢することで、この脳部が鍛錬されるのです。
ですから、我慢強くなれるのです。同時に我慢した分誉められることで発達し、活性化する脳部なのです。
現在の子供達や若者達が私は前頭葉の発達不足、刺激不足を指摘してきたが、露骨に現れている。
すぐに疲れやすく、電車内でもすぐに座席に座りたがり、運動しても持久力が無く、長続きしない。運動性の障害だけでなく、感覚にも異変が生じている。
我慢が出来ず、すぐにイライラして興奮する若者達、切れやすく理性の抑制能力が低下している子供達。
同時に、集中力も欠如しているので「やる気」の低下、洞察力や観察力なども低下しているので、何をするのにも長続きしません。
結果、危険回避能力が低下します。
私は十数年前に印刷会社やガラス工場でアルバイトをしたことがあるが、入社したばかりの若手社員が最も怪我をしていたのである。
新人社員だから馴れていない、経験不足だからと上司や管理職の人達は指摘していたが、そうではなく私は「危険回避能力」の低下を指摘した。
つまり、自己の五感の鍛錬不足が招く現象でもあるのです。
私は、以前に美浜原発事故後、メールではあるが安全点検にヒトの五感で確認することが重要であると指摘し、安全対策案を資料として作成し、取り上げられた実績もあります。
多くの工場や施設での安全対策などでは細かな安全マニアルが作成されており、それに従って作業手順や安全作業手順(マニアル)が作成されている。
私が指摘したのは、この対策マニアルである。日々、細かな安全対策や危険対策を改善、細かなマニアルの作成に取り組んでいる企業は希なのである。
古いマニアルが多いのである。だから私は多くの企業で働く人達の「感覚鍛錬」をするように指導している。
日々の行動の中で潜む危険を感じ取る「第六感」的な感覚を身につけることである。
工場で働く人達なら、日々の行動の中で、機械の異常音、匂いの変化、触った感覚の変化などに「気づく」感覚が重要なのである。
ベテランの工員に多いのは、何十年も勤務して、今までに事故は無かったから今後も無いと錯覚してしまうことである。
つまり、だろうの感覚になることを私は危惧している。
だろうの感覚とは、事故が今まで無かったから起こらないだろう!
毎日機械が動いているので大丈夫だろうと思考することである。
以前に東京の大手タクシー会社で安全対策の指導で私が指摘したのは、この「だろう運転からもしかして運転」に思考を変える事を指導し、事故件数を減らしたことがある。
車の運転では交差点の事故が4割以上と多く、人身事故の件数ではダントツ多いのである。
だから、車の陰からヒトは出てこないだろうと考えず、出て来るかも知れないと考えるだけで、危険を予知できるのである。
これらは車の運転だけでなく、工場内で働く工員さん達や、企業で働くサラリーマンにも採用できるものである。
企画書の作成や資料造りでも同様に、これで良いだろうと思考すると自己満足になるが、これでよいのかと試行錯誤することで「創造力」が生まれるのです。
私は企業人にこの創造性能力を養うことを指導してきた。
日本の多くの企業が低迷しているのは、私は日本人の「創造力の低下」を指摘している。
この創造性は企業の繁栄だけでなく、個人の能力の向上、安全対策や危険回避能力など様々な能力に関係してくるので私はこの「創造性の鍛錬」の鍛錬方法を次回の私のブログで紹介致します。
自分のスキルアップ、企業の繁栄のためには、脳の鍛錬と同様に創造性も磨きをかけましょう!
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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衝動買いする脳とは?

2008-01-19 00:06:57 | 感覚
女性がデパートの特売売り場やどうしても欲しい物が有ったときについ衝動買いをしてしまうことがある。
衝動買いだけではない、パチンコや競馬で勝ちたいと思う思考も同様である。
これらはヒトの脳に深く関わっている。それは「快感」「恍惚感」など欲しい物を手に入れたときの達成感なのである。
例えば競馬で万馬券を当てたときの快感を思い出したり、考えとしまうとついお金をつぎ込んでしまうのである。
私達が衝動買いするときと普通の買い物をするときの脳は別物なのである。
衝動買いをするときには「大脳辺縁系」本能を司る脳部で、この脳部はまたドーパミンやアドレナリンなどの快感物質、興奮状態の脳内物質が分泌されるところでもある。
この脳部こそ、衝動買いをしてしまう脳なのである。確かに男性より、女性の方が衝動買いなど多いのは、脳梁という左脳と右脳をジョイントしている脳細胞が男性より1.5倍ほど多い。また、左右の脳のやり取りが女性は多く、直感的で言語能力に優れている。
これらの脳部と大脳辺緑系の連携によって、衝動買いという行動を起こすのである。
普段の買い物では、この商品は自分に本当に必要なのか、欲しいけど予算が足りないなど考えながら買い物をする。
このときの脳の活動は「前頭葉」という、思考、決断、決定などを司っている脳部である。
この脳部は堅実的である。但し、衝動買いとなると前頭葉の働きは抑制され、本能的な快感を求め、大脳辺緑系が活発に働き、理性が抑制されて本能が働くのである。
特にデパートのバーゲン会場などで我先に商品を奪い合う女性の姿を目にするが、あの風景は本能の活動、行動なのである。
自宅なでに帰ってから買わなければ良かったと多くの人達が後悔するのは、前頭葉で判断し、決断していないからである。
安いからとか、バーゲンだからなどで衝動買いをしてしまうのである。
また、デパートではデパ地下と言われる食品売り場が必ず地下にあります。
なぜ、デパートや大型スーパーなど必ずと言って良いほど食品売り場は地下にあります。
これらはヒトの脳生理学から考えられ地下に食品売り場を決めているのです。
食品などヒトの嗅覚を刺激、脳に直接刺激を送るからです。
特に食品などの匂いは上の方に上がる特徴があり、2階や3階程度なら食品売り場の美味しそうな匂いが立ち上ってきます。
特にエスカレータなどで下ってくるとお腹が空いていれば尚更です。
五感の中でも嗅覚は本能的感覚で、先ほどの大脳辺緑系に直接働きかけ、お腹が空いた。美味しいニオイと認知するのです。
食品などの美味しいニオイは、鼻から吸い込まれたニオイ成分が鼻の粘膜の嗅覚細胞に取り込まれ、脳に電気刺激として送られ、嗅覚野に送られます。
その後、大脳辺緑系にたどり着き、お腹が空いた。食べたいという思考になれば衝動買いするのです。
但し、後に大脳新皮質に匂いや味記憶を辿り、記憶を引き出し、前回食べたときに美味しかった、だからまた食べたいと思考したときに、今度は前頭葉が働き、この食材を今度は違った料理として活用したいと思考するのです。
これが「創造性」である。
十数年前のオイルショック時に世間からトイレットペーパーが無くなると言われ、スーパーやデパートで長蛇の列を作り、競って買い物していた姿をテレビニュースで見ていたが、これも商品が無くなってしまうとデマを信じてしまい、慌ててトイレットペーパーを買ったのである。
これらは衝動買いとはまた違った感覚で逆に無くなってしまうと言う不安をかき立てる感覚に陥るのでする。
ヒトの脳が不安を感じると「ノルアドレナリン」という、恐怖や不安という感情が生まれ、その不安を解決しようとヒトの脳は慌て、行動を起こそうとします。
ヒトの脳は意外と単純でもあるのです。快感、楽しい、楽だ、美味しいが大好きで、辛い、不快、楽しくない、不味いが大嫌いなのです。
つまり、ヒトの脳は都合良く思考するのです。
先ほどの衝動買いも快感、楽しい、恍惚感などの感情が生み出した行動なのです。これらの感覚が治まると冷静になり、後悔に繋がるのです。
皆様も買い物や競馬などの賭け事では冷静に前頭葉で思考し、冷静に判断することである。
決して、快感や一時的興奮から衝動買いや謝金してまでも賭け事に走ることにならないように注意したいものである。
私は良く講演会などで活きたお金の使い方、無駄遣い(死んだお金)の使い方を説明しているが、このお金の使い方も実はヒトの脳の金欲という欲求の脳部が影響しているのである。
大脳辺緑系の「視床下部」という、欲を司る脳部が関係している。
だから、お金の使い方には大脳辺緑系で思考せず、前頭葉で思考してお金を使うことである。
最近、アメリカでは脳科学の研究者が「ヒトの脳と経済」というレポートを作成している。
私なりに近いうちに「脳(五感)と経済効果」についてブログで紹介したいと思います。
ご期待下さい。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

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「メディカルクラスター」構想を東京・築地で実現

2008-01-18 00:03:51 | 感覚
国立がんセンター中央病院院長・土屋了介氏に聞く 聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)
土屋了介氏が描く「メディカルクラスター」とは、急性期医療を担う病院から医療関連産業に至るまでを集約化した一大医療拠点。事業規模は兆単位に上るという、壮大な構想だ。医師不足など医療界の諸問題の解決策になり得るという。構想実現に向け、今年研究会を立ち上げる予定の土屋氏に、現状の医療に対する問題意識や構想の概要を聞いた。
1970年慶応大医学部卒、同大外科入局。米国メイヨークリニック留学、防衛医大助手などを経て、79年から国立がんセンター中央病院外科に勤務。2002年副院長に就任、2006年4月から現職。
「メディカルクラスター」とは、どんな施設・機能を集約化する構想なのでしょうか。
国立がんセンター中央病院の向かいには築地市場がありますが、将来移転する予定です。「メディカルクラスター」は、その跡地を利用して作ります。中核となる総合病院・外来部門のほか、循環器センター、糖尿病センター、救急センターなどの専門医療施設、リハビリテーション施設、患者家族が宿泊するためのホテル、メディカルマーケット(福祉機器をはじめ、医療・健康関連商品の販売など)、スタッフの住宅、さらには研究・教育施設など、実に様々な医療関連産業を集約化する構想です。
今の築地の場外市場をそのまま残せば、一大観光・産業拠点になります。
病床規模でいえば、当院(600床)を含め、3000床規模にも上る構想です。ただ、今後は外来中心の医療に変わっていくことが予想されますので、1500~2000床規模に落ち着くでしょうか。初期の事業規模は1兆円、2兆円に達すると見込んでいます。築地は、羽田空港に近いわけですから、海外からも患者が来るようなクラスターを目指すつもりです。
それに加えて、築地に隣接する晴海地域に、医薬品や医療機器の研究・開発拠点を誘致すれば、「メディカルクラスター」との共同研究も容易になります。
そもそも医療の集約化はなぜ必要なのでしょうか。
私の専門である、肺癌を例に説明しましょう。肺癌の年間罹患数は約7万人、そのうち手術が必要な患者は3万人くらいです。
当院では、年間600人近い肺癌の手術を、3人の専門医、それに若い医師が付く形で実施していますので、専門医1人当たりでは200人近い患者を担当している換算です。これよりは低めに見積もって、仮に1人当たり100人を担当すれば手術の腕を維持・向上できるとしたら、肺癌手術に必要な専門医は全国で300人です。
肺癌手術の専門医が300人で十分だとすると、実施施設も限られてくると思うのですが。
そうです。一人医師体制では不十分であり、1施設当たり最低3人くらいの体制にすべきだと思うので、肺癌手術の実施施設は100もあれば十分なことになります。東京や大阪では複数カ所必要な一方、1県1施設で足りる地域もあります。
化学療法や放射線療法の実施施設を考えても、「がん診療連携拠点病院」は、せいぜい各県3カ所、全国で見ても150施設で十分だと思います。ところが、昨年施行された「がん対策基本法」では、346の2次医療圏に1カ所ずつ拠点病院を設置するとしています。いったい、残る半分は何をやるのでしょうか。
患者にとっては、癌の検診や診断は、近くの施設で実施できた方がありがたいでしょう。一方、手術や化学療法や放射線治療などの専門的な治療は、医師や技術が集約化された拠点病院で受けた方がいい。専門的治療が終了すれば、その後の再発チェック、緩和ケア、さらに終末期医療などはまた近くの施設で、という形で役割分担をすべきです。
さらに国民は自宅で最期を迎えたいと思っているにもかかわらず、病院での死が圧倒的に多いという現状もあります。在宅医療を行うためには、それを支える救急体制が必要であり、その役割も拠点病院が担うことが求められます。
肺癌で必要な診療体制は、他の疾患にも当てはまるわけですね。
そうです。癌患者の多くは高齢者で、糖尿病や高血圧など多くの疾患を併せ持っています。したがって、「メディカルクラスター」には、がんセンターだけでなく、急性期医療を担う他の施設も集約化することが必要です。この集約化したクラスターで治療方針を決めたら、近くの施設に紹介する体制を目指しています。
さらに、教育の集約化も必要です。前述のように、肺癌手術に必要な医師は300人。仮に、35歳で一人前になるとします。55歳くらいになると管理職的な仕事が増え、手術に携わることが難しくなります。そこで、一人の医師が20年間、肺癌手術を担うと仮定すると、新規に養成するのは年間15人で十分な計算になります。つまり、全国80医科大学がそれぞれ養成する必要はありません。
今の医師不足も、医師の診療科による偏在が一因だということでしょうか。
そうだと思います。外科医や産科医が足りないといわれていますが、問題なのは患者ニーズに見合った医師を養成する体制になっていないことです。今、一番足りないのは患者を総合的に診ることができる医師、地域の診療所ではないでしょうか。こうした医師がいれば、前述のような医療の集約化と病診連携が可能になり、医師不足の解消につながるはずです。
米国では、約4割がGeneral Practitionerです。日本でも、内科だけでなく、癌のフォローもできる、喉が痛いなら喉も見る、眼に入ったゴミも取るなど、総合的な診療ができる医師を育てることが必要です。専門医だけを育てても、仕方がありません。卒後臨床研修ではスーパーローテーションになりましたが、その後の後期研修では、総合的な医師の養成をメーンのコースにすべきです。
でも、教育には時間がかかります。医師不足の解決策にはなり得るのでしょうか。
初期研修から考えても、後期研修終了まで5年待てばいいだけです。後期研修だけなら3年です。過去数十年を振り返っても、これまで何度となく同様の議論を繰り返してきたわけですから、今こそやるべきです。
改めて「メディカルクラスター」構想をもう少し詳しくお教えください。
事業規模は初期投資だけで、1兆円、2兆円といった単位になるのではないでしょうか。 
築地は東京都の土地ですから、都がハードとソフト、両面のインフラ整備を行い、それをリースする形がいいと思います。もちろん、事業規模を考えると一つの資本では難しいでしょうから、他業界では一般的になっている「ホールディングス」の形態にし、東京都あるいは第三セクターがその中核になり、そこに複数の病院、企業などが参画する形を考えています。
「メディカルクラスター」はまだ私の個人的な構想なので、実現に向けて近く研究会を立ち上げる予定です。医療ではなく、都市計画や政策デザインの専門家が中核メンバーです。「メディカルクラスター」の実現には、医療よりも、むしろ産業界の知恵、企業経営的な感覚が必要なためです。
このクラスターは、東京よりも、むしろ地方の方が実現しやすいのではないでしょうか。「各県一医大」であり、大学の所在地には大抵、県立中央病院や市立病院、済生会、日赤といった中核病院があります。これらを集約化するわけです。すべての機能を統合する必要はなく、それぞれが得意な分野を担当し合うやり方もあります。そうすれば、東京に対抗できる施設になります。
今、東京には、全国各地から患者が来院する医療機関があります。これくらい思い切ったことをやらないと、「東京の一人勝ち」になってしまうのではないでしょうか。
私は、この記事を拝見し、私が構想したことが無意味ではないことを確信したのである。
私共は近年中に北関東に「医療産業都市計画」を構想しているが、規模的には小さい物で500億円程度の規模に成る予定である。
日本初のオール英語で授業を行なう「医学薬科大学」、出来れば4年制の医学部のメディカルスクール構想である。
他に、総合救急病院、生命科学研究所なども構想している。
医師や教授の確保は海外からの派遣や国内の著名な医師の支援で可能である。
これらの施設の設立のために支援して頂ける企業もアメリカの投資顧問会社、今後、新薬の開発研究など提携を頂ける薬品会社、医療機器の開発研究などの企業の参入や提携なども協力を求めなければならない。
大学の設立には海外の大学の誘致もほぼ決定している。
築地地区での「メディカルクラスター」構想にも、私共は賛同と提携も含め、先日代表者にメールを差し上げている。
私共が構想している「医療産業都市計画」では北関東の医療関係のスタッフの住宅は勿論、生命科学研究所、教育施設など、実に様々な医療関連産業を集約化する構想をしている。
北関東には、移転した工場の跡地も多くあり、日本の企業の工場の誘致にも現在は苦戦している状態である。地域の地盤産業も少なくなり、税制面での収入や地域の雇用確保も減少している。これらの解決策に私が構想した「医療産業都市計画」は地場産業的な要素にもなり、何より、地元の雇用確保に繋がり、人口増加、北関東の医療を担うものであり、日本の医療界にも一石を投じると確信している。
私が構想している医療関係施設と築地地区でのメディカルクライスター構想の施設との提携、連携によって、人材の交流や共同研究、医学薬科大学(メディカルスクール)など設立も可能となると考えている。
現在、神戸市が10年ほど前から具体的に「医療産業都市計画」を推進しており、研究施設、病院の誘致などポートアイランドの土地の活用として行なっている。
私が構想しているのは、東日本での「医療産業都市計画」として、北関東や築地地区がこの東日本の医療の起点となり日本の医療界をリードして行くと考えている。
このようにすでに各地で医療の集約化は進んでおり、私は逆に東京都が遅れを取っていると指摘している。
今後とも私共は医療改革に全力で取り組んで参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



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身体活動量は家系に特有である

2008-01-17 00:02:41 | 感覚
提供:Medscape
親が良い手本を示せば、思春期前の子供がもっと身体を動かすようになるかもれない。
【11月26日】身体活動に関して言えば、思春期前の子供は親を見習う傾向があることが英国の研究で示されている。
身体をよく動かすことは親子双方にメリットのある習慣であると研究者らは指摘している。 「親の身体活動を推奨することは、子供にも影響を及ぼし、子供がよく身体を動かすようになる可能性がある。それに加えて、身体をよく動かす親は比較的健康であるという追加の利点もある」と研究者らは記述している。
このデータは、長期健康試験に参加した5,400組以上の親子から得られた。
親は妊娠中から問診表への回答を開始した。
子供が11歳、12歳の時点で、アクティグラフという機器を1週間装着し、その活動が記録された。
思春期前の子供の身体活動量は、母親が妊娠中に早歩きや水泳を行っていた場合および子供が生後21ヵ月の時点で少なくとも父母のどちらか一方がよく身体を動かしていた場合に高かった。
親の身体活動量と思春期前の子供の身体活動量の関連は「ささやかなもの」であったとブリストル大学の研究員であるCalum Mattocks, MScらは記述している。
しかし、母親の年齢、教育年数、社会的階級等の他の要因を考慮しても、知見に変化はなかった。
本試験はオンライン版BMJ(旧称British Medical Journal)に掲載されている。
(あなたのお子さんはどのくらい運動していますか? Parenting: Preschoolers & Grade Schoolers掲示板またはParenting: Preteens & Teens掲示板でのディスカッションにご参加ください)
以前に親子の肥満に関して私のブログで紹介したが、やはり、親が太っていると子供も肥満になる傾向があるのです。
確かに遺伝という観点でも受け継ぐが、それより食事の内容や家系が左右するのである。
大食いの親の子はやはり大食いになり、肥満体型になりやすいのである。
また、運動不足も、親が動かない家系は子供も動かないのである。
例えば、私が地元でママさんバレーのコーチをしているが、運動をしている子供達はやはり、中学校、高校の部活などで活躍している子供達が多いのである。
つまり、子供は親の背中を見て育つということである。
だから、親が良い手本となることが重要である。
私は常に健康体の維持や脳の活性化に運動を勧めているが、それには大きな理由があります。
定期的な運動は、なかなか出来ないという人達が多いと思いますが、実は通勤途中でも買い物中でも、家事をしているときでも出来るのです。
例えば、通勤時にエスカレーターを使用せず、階段を使用するとか、自宅に帰るのにもバスを使用しないなど簡単に出来るのである。
また、電車内でもつり革を掴まないことでも身体のバランスや足腰の鍛錬になるのです。
特に揺れる車内でバランスを保つと、脳の三半規管が鍛錬され脳も活性化されるのです。
ヒトは二本足で雄一長い時間を歩ける生き物です。ところが最近、私達の生活環境が激変し、便利過ぎた世の中になり、益々歩かなくなってきました。
また、食生活の欧米化によって、子供の頃から肥満体型の人達が急増しているのです。
同時に子供の頃から成人病の予備軍の人達も多く、大人に成長する頃には心配である。
運動不足でもあり、身体も肥満となると身体だけでなく、脳の活性化、感覚の正常化も心配になります。
現に、転んでも反射的に手が出ず顔や頭など怪我をしてしまう子供達や腐ったリンゴをそのまま食べて気持ち悪くなった子供など様々です。
勿論、学力などにも影響すると私は以前から指摘している。
やる気の低下や持久力の低下など、身体を動かさない、好きな物だけ食べる傾向があり、遊びの内容も室内で一人遊び、テレビゲームに夢中になる子供達、これらの生活環境が身体も脳も不健康に繋がるのである。
野外で遊ばないので太陽光を浴びずないので体内時計、脳の松果体という、脳部が活性化しないので夜に成っても眠気が起こらず、夜遅くまで起きている子供達など子供の頃から脳が正常化しない。刺激されていないのである。
つまり、五感の偏り現象や五感の異常も現れているのです。
これらの能力の低下はつまり脳の低下である。
脳の低下は記憶力も低下するし、やる気、持久力、集中力などみな学力、頭の良さに繋がる要素なのだが、現在の日本の子供達はこれらの能力がすべて欠如しているといっても過言ではありません。
今後、日本の子供達の学力はもっと低下すると私は以前から警告し、警鐘を鳴らしている一人である。
それどころから「脳が危ない」と提唱し続けている。私のような無名の生命科学研究者の独り言などあまり聞かないヒトが多い。実は非常事態に近いのである。
大袈裟だとか、いい加減なことを言うなと思う人達も多いかも知れないが、現実を見ればわかる。最近も高校生が品川区の商店街で包丁を持って無差別殺人未遂を起こし逮捕された事件、親子喧嘩から親を殺害する事件など多発している。
私は学力低下も心配だが、これらの異常行動の予防策の原因究明、有識者を集め、急増する日本の少年犯罪の予防対策を講じて欲しいと願っている。
幾ら私一人が叫んでも、変わらないと思うが、それでも提唱しないよりは、警告と警鐘を鳴らしながら改善策を求めて行きたいと考えている。
貴方のお子さんや周りの子供達に異常言語を聞いたり、異常行動を見かけた事はありませんか? やはり、親子で顔を合わせた会話を積み重ね、共に身体を動かし、良い汗をかき、親が良い手本となることで子供の脳は正常化し、成長し続けるのです。
今後とも私共は、子供の脳の異常、正常化の方法、予防策など提唱し続けて参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、








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パーキンソン病患者の脳で神経繊維の伸長と症状改善!

2008-01-16 00:06:37 | 感覚
パーキンソン病患者の脳で神経繊維の伸長と症状改善
GDNFの効果を英グループが初めて患者で確認
英国Frency HospitalのSeth Love氏らの研究グループは、特発性パーキンソン病患者の脳の後方被殻中に投与されたグリア細胞株由来神経栄養因(GDNF)が、臨床的な改善に合わせて、実際に脳のドーパミン神経繊維を伸長させていることを見いだした。ヒトで神経病理学的にGDNFの神経繊維の伸長効果を確認したのは初めて。成果は、Nature Medicine誌2005年7月号に掲載された。
GDNFは、米Amgen社が開発を進めていたが、2004年6月28日にパーキンソン病を対象としたGDNFの第2相臨床試験で主要エンドポイントが達成できなかったことを発表、現在、同社の開発パイプラインにはGDNFは含まれていない。Love氏らの成果は、Amgen社の第1相臨床試験に参加した5人の患者の1人の脳から見いだしたもの。GDNF開発再開につながる可能性のある結果といえるだろう。
Love氏らは、5年間、左の片側パーキンソニズムに苦しんでいた62歳の男性患者の後方被殻右側にカテーテルを埋め込み、1日、被殻あたり14.4~43.2mgのGDNFを43カ月間連続して投与した。その結果、パーキンソン病を総合的に評価する基準であるパーキンソン病統一スケール(UPDRS)は、最初の24カ月間は38%回復し、標識したドーパの取り込みが上昇した。また、24~43カ月の間、右側のUPRDSは、悪化したものの、左側のUPRDSは比較的安定していた。患者の生活の質を尋ねる設問であるPDQ-39では、24カ月目で75%、43カ月目で70%の改善効果がみられた。
43カ月で投与はストップされ、患者は3カ月後に心筋梗塞で死去した。患者の脳の切片を用いて、免疫染色を行ったところ、チロシンハイドロキシラーゼ(チロシンをL-dopaにする酵素)が発現する神経繊維の伸長が確認できた。
Love氏はMedWaveのインタビューに対して、第2相試験に参加した研究者と話した方がよいとしながらも、第2相試験と第1相試験で、試験方法にいくつかの違いがあったことを指摘した。例えば、第2相試験では、第1相試験よりもGDNFの濃度が低かったこと。さらにはカテーテルの直径が第2相試験では、より大きく設定されていたため、GDNFのカテーテル周辺への逆流、脳脊髄液への流れ込みを引き起こしたことなどが違いとしてあるという。
Love氏はこれらの問題があったにもかかわらず、第2相試験でも臨床的な改善はみられたが、統計学的な有意差を見いだすことはできなかったとしている。さらに、Love氏は、完全なインフォームドコンセントを得た範囲でGDNFの臨床試験を再開すべきであるとの意見を表明した。(横山勇生)
私は、昨年の3月から8月の半年間ではあるが、地元の施設でボランティアではあるがパーキンソン病の患者さんの手伝いと改善に取り組んだのである。
私が取り組んだ患者さんは63歳の男性で、以前は建設会社でエリート社員として、設計などに携わって居た人である。
会社の勤務中に突如として、手足の振るいと軽い記憶喪失が現れたと話して呉れた。
また、同時に疲れやすく仕事が出来なくなったのである。
私は、毎日の散歩と施設内での椅子への立ち座りを何度か繰り返し、また、会話を大切にしたのである。
パーキンソン病は脳内物質ドーパミン物質の不足から起こる現象で、運動性障害、人によっては記憶力低下などの症状が現れ、顔の表情も笑顔が無く「鉄仮面」などと称されるように、顔が強張る特徴があります。
そこで、私は施設の男性に楽しいことを思い出し、楽しい会話と脳を刺激する方法を取り入れ、半年間で大分改善したのである。勿論、パーキンソン病薬の服用もしている。
ヒトの脳内物質ドーパミンは「快感物質」とも言われ、達成感や恍惚感などを感じたときに脳内に分泌されるのです。
これらの脳内物質が減少するとヒトの顔から笑いが消えるので「鉄仮面」などと称されています。本来は差別用語なのですが、どうしてもこのような顔の表情になるのです。
今回のニュースは、パーキンソン病患者の脳で神経繊維の伸長と症状改善、特発性パーキンソン病患者の脳の後方被殻中に投与されたグリア細胞株由来神経栄養因(GDNF)が、臨床的な改善に合わせて、実際に脳のドーパミン神経繊維を伸長させていることを見いだしたのである。
現在、日本でのパーキンソン病の治療にはドーパミン薬を用いており、これら薬の服用で効果の無い患者さんには、最後の手段としてDBS(Deep Brain Stimu Iation)脳深部刺激療法、という、脳に直接電力を埋め込み働きをコントロールする療法が用いられている。
2個のバッテリーによって、脳の視床下核に電気刺激を送ることで運動性を安定されるものである。
これらの療法も確立されたものでなく、病気自体を完全に治せるものではない。
また、手術には脳出血などのリスクも伴い、手術出来る施設も日本では少ない。日本大学付属板橋病院では、年間500例を超える実績もあり、日本でも初めてDBSを導入した病院でもある。
詳しくは、2007年6月8日の私のブログをご参照下さい。
このパーキンソン病は、元プロボクサーの「モハメッド・アリ」氏や俳優の「マイケル・J・フックス」氏などの有名人も疾患した病気として知られている。
パーキンソン病は、多くは40歳以後に発症し、手足のふるえ、筋の固さ、動作の遅さ、歩行の拙劣さ、転びやすさなどの症状がみられる病気です。最初から全部の症状がそろっているわけではありませんが、発症して数年経つとこれらの症状の大部分がみられるようになります。初期の症状で一番多いのは手のふるえです。
1、 手足のふるえ(振戦);
2、 筋の固さ(固縮、強剛ともいいます)
3、 動作の遅さ(無動);
4、 転びやすさ(姿勢反射障害);
以上がパーキンソン病の主な症状ですが、その他にもよく見られる症状と自律神経障害と精神症状があります。自律神経障害では便秘が最も多く、あぶら顔、多汗、よだれ、起立性低血圧などがみられます。精神的には抑うつ的になるヒトが多いことが知られています。 パーキンソン病の診断は、これらの症状があって、それがパーキンソン病の薬を飲むことでよくなれば、ほぼ間違いありません。CTスキャンやMRIでは異常の発見が難しい。
もし、読者の皆様の身近な人でこれらの症状が確認されたら、すぐに専門医や専門病院に相談され、治療を受診されることをお薦めします。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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認知症の早期発見にエピソード記憶をさりげなく確認

2008-01-15 06:30:00 | 感覚
「85歳以上となると、4人に1人は認知症。これからの高齢者医療で認知症への対応は避けて通れない」。多くの高齢者を診てきた医師たちはこう口をそろえる。認知症を早期に拾い上げるためには、いつも診療しているプライマリケア医の気付きが不可欠だ。認知機能を回復させる薬剤や治療法は今のところないが、早い段階で発見して対応することで症状の進行を遅らせたり、問題行動を回避できるなどの効果があるといわれる。
とはいえ、本人に物忘れの自覚もないような段階で、いきなり認知症の検査をしていると分かると、患者のプライドを傷つけてしまいかねない。
そこで有効なのが、認知症の中でも最も割合が高いアルツハイマー病の早期に出るエピソード記憶(何かを体験したことの記憶)の障害のチェック。患者自身が体験した出来事を覚えているかどうかならば、さりげないチェックが可能だ。
長年、家庭医として認知症を診ていた地域医療振興協会地域医療研修センター副センター長の八森淳氏は、患者の身の周りで最近起きた出来事をなるべく把握するように努め、診察のたびに話題を振っていくという。いつもの交通手段を知っていれば、「今日はどうやってここまで来ましたか?」。近所で祭りが有った後には、「この前はにぎやかでしたよね」。孫が遊びに来たことを家族から聞いた場合には「最近お孫さんと会っていますか?」といった具合だ。「事実と違う発言がいくつかあれば、認知症を疑う」(八森氏)。
外来で認知症を疑う変化(大井戸診療所[群馬県伊勢崎市]の大沢誠氏による)
・きちんとしていた人の身だしなみの変化
(下着を取り替えていない、クリーニングのタグの取り忘れ、かすかな尿臭など)
・いつもの診療の流れにまごつくようになった
・診察室からの出口を間違える
・話が長くなった。了解が悪くなった
・会計や次回予約などで、事務員ともめている
・予約の時間を間違える
杏林大高齢医学教授の鳥羽研二氏が、特に聞いておきたい質問として勧めるのは、前日の夕飯の内容。「認知症の早期で最も特徴的なのは、同じことを何度も尋ねるという症状。それと同じくらいの頻度で、昨日の夕飯の内容が思い出せなくなる」(鳥羽氏)。
ほかにも、同院の物忘れセンターを受診した患者の家族に聞いたエピソードからは、「ものをなくす」「ものをしまい忘れる」「以前は興味があったことに関心が低くなる」といった症状が、認知症を疑う症状として浮かび上がってくるという。
老化による物忘れと認知症との大きな違いは、物忘れは経験したある出来事の記憶の一部がなくなるのに対し、認知症は記憶の大部分が失われてしまう点。例えば、「年齢相応の物忘れでは朝食に何を食べたかは大体覚えているが、認知症ではご飯と味噌汁くらいしか思い出せない」と鳥羽氏。昔の記憶、野菜や動物の名前など知識・情報の記憶(意味記憶)は比較的保たれるものの、新しい記憶やエピソード記憶はなくしやすいのも認知症の特徴だ。
これらの兆候があれば、機を見て一度、患者や家族とゆっくり話す時間を作りたい。疑わしければ、MMSE(mini mental state examination)や長谷川式簡易知能スケールなど、記憶力の低下を調べる詳しい検査を行い、専門医への紹介が必要だ。(末田 聡美=日経メディカル)
エピソード記憶は、通称「手続き記憶」とも言われ、瞬間記憶などとは違った、大脳新皮質のコラムという、円錐形が集まった層の細胞に記憶され「長期記憶」としてヒトの脳に残るものである。
私達が、ヒトの名前や電話番号などを暗記するのは「短期記憶」1週間から10日前後で忘れ去られる記憶である。
この記憶は「海馬」という、脳部に記憶され、その記憶の中でも重要なものは大脳新皮質に記憶される。
同じヒトの記憶でも無意識の記憶と言われるものがある。例えば歩いたり、ご飯を食べたりする行動も実はヒトの脳の記憶が有って初めて行えるものである。
また、スポーツなど体を動かす記憶は「小脳」という、運動性記憶がある。
よく体で覚えるという感覚はこの小脳に記憶することである。
今回は認知症の早期発見にエピソード記憶をさりげなく確認するという方法である。
認知症の初期症状では、子供の頃の記憶や昔の記憶などは残っており、やはり、短期記憶、最近の出来事や行動などの記憶が薄れるのである。認知症の確認テストでは、本日の年月、場所の確認、簡単な計算などを行なうのである。
これらは海馬という脳部が関わっているのである。アルツハイマー病などではβアミロイドという、毒素が脳内に分泌され、脳細胞の死滅を加速されることが分かっている。これらの脳細胞の死滅こそ、短期記憶の脳力低下の現われでもある。
但し、アメリカなどでは認知症の初期発見に血液検査で可能になるとの医療ニュースが昨年に発表され、数年後には実施される予定である。
認知症に疾患した患者さん達の血液を検査した結果、8種類のタンパク質が発見され、このタンパク質が脳の細胞の死滅に影響していることが分かっているのである。
何れ、簡単な認知症臨床テストキットなる物が販売されたら、病院で簡単に認知症の検査が可能になり、また、正確に発見出来るのである。
現在、多くの病院「物忘れ外来」では、認知症初期テストの実施によって行なわれており、医師の技量や知識、経験などによっても症状の度合いを言い当てるのは難しいのである。
そのため、医師は専用の認知症マニアルと照らし合わせながら、軽度、中度、重度というようにランク付けしている。
私はこれらは古くさいマニアルであり、科学的根拠にもかける物であると指摘している。
近い将来には、アメリカなどの研究期間によって、血液検査(認知症に関係しているタンパク質)、脳内物質の分泌量変化などの科学的根拠に基づいた検査方法が確立されると予想されるのである。
日本国内では認知症患者は200万人を超えており、2020年に頃には300万人を超えると予想されている。また、60歳未満の「若年性認知症」の患者さんの急増が見られるのである。
これら認知症の予防に私は運動と快感など楽しむ行為を行なうことを推進している。
つまり、笑いこそ脳を活性化し、好奇心を持って、人生を楽しむ事である。
否定的になり、自分は出来ない、無理だ、駄目だと否定的になると益々脳細胞は死滅を加速化させ、脳内にもストレスホルモン、毒素(βアミロイド)が多く分泌されると年齢に関わらず認知症のリスクが高くなるのです。
前向きに思考し、何とかなるさという「楽観的」な考え方をすることである。日本人気質に「真面目」「几帳面」「神経質」という、日本人気質の良い点でもあり、悪い点でもあるのです。
やはり、40歳過ぎた頃から運動不足、食べ過ぎ、飲み過ぎ、肥満体など成人病の心配な人達には「脳卒中型認知症」なども心配になります。
現在の認知症患者の6割はこの脳卒中の後遺症として認知症に疾患する人達が多いのが現状です。
決して対岸の災害ではありません。また、他人事ではないことを私から警告致します。現在の生活環境や食事の内容、運動不足などの環境を見ていると今後の認知症の患者数はウナギ登りであることを私から指摘致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

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高血圧や心不全による脳神経細胞の損失が認知障害を招く

2008-01-14 00:07:02 | 感覚
高血圧や心不全によって脳神経細胞が失われ、認知障害が引き起こされる可能性のあることが、自治医科大学循環器内科学COE教授の苅尾七臣氏や星出聡氏らの研究で明らかになった。日本循環器学会で「Cerebral Neuronal Loss and Cognitive Dysfunction in Relation to Hypertensive Diastolic Heart Failure」と題して発表された。
高血圧や心不全は認知障害のリスク因子とされる。苅尾氏らは高血圧患者を対象とした研究で、虚血によるダメージを受けやすい脳深部白質の神経細胞の量を測定し、神経細胞の量が減ることで認知障害が起こる可能性を示した。この研究は自治医科大学が進める高血圧研究Jichi Medical School(JMS)ABPM Studyの一環。
対象は高血圧外来患者54人、男性が6割を占め、平均年齢は70歳、左室駆出分画(LVEF)は平均で67%だった。年齢と性をマッチさせた非高血圧群20人を対照群とした。認知障害の程度をMini-Mental State Examination (MMSE)により調べたところ、MMSEが27未満で認知障害があると判断された人は、高血圧群では3割だったのに対し、非高血圧群では1割だった。
次にプロトンMRスペクトロスコピーを使い、脳深部白質において脳神経細胞の量の指標としてN-アセチルアスパラギン酸(NAA)を測定した。その結果、NAAは高血圧群において、非高血圧群に比べて有意に低かった。さらに高血圧群を拡張期心不全の既往歴の有無で比較すると、既往がある半数の27人ではNAAが有意に低かった。重回帰分析でも、NAAは年齢と心不全の既往、MMSE と関連性が示された。
このことから、研究グループは、「認知障害は脳神経細胞の損失と直接関係があり、この脳神経細胞の損失は年齢や高血圧、心不全が起因している」と結論づけていた。
発表後の質疑応答において、苅尾氏は、「深部白質病変が見られる人では心不全を繰り返しやすい傾向がある。認知障害があって自己管理ができないことも考えられる」と語った。(八倉巻 尚子=医療ライター)
認知症の40%以上は、脳梗塞、脳内出血などの脳卒中の疾患によって起こると言われている。
現に、日本では6割近くが、脳卒中などの症状から起きている。私の母親もクモ膜出血から後遺症が残り、間もなくして、記憶力の低下、言語能力の低下など現れ、現在10年が経過したが、前頭葉の萎縮から言葉は勿論、私や私の子供(孫)の顔が分からない、言葉が理解できないなど重度の認知症に疾患している。
所謂「半殖物人間」に近いものである。日本の法律が許すのであれば、安楽死させたいぐらいである。
現在は、医療施設に入院しているが、長期戦である。
私は何時でも覚悟しているのだが、なかなかお迎えは来ないのである。
皆様の周辺でも、寝たきりや重度の認知症患者さんが居られると思いますが、それは看護する側は体力的にも何より、精神的に参ってしまう。また、病院の治療費、薬代なども大変である。
現在時点、認知症患者数は200万人を超えており、2020年には300万人を超えると予想されているのである。
私が危惧しているのは60歳未満の認知症患者「若年性認知症」の患者さん達が急増していることである。
40歳代、50歳代の働き盛りのサラリーマンにも増加しているのである。
これらは極度のストレスなどの生活習慣の変化などで高血圧や心不全によって脳神経細胞が失われ、認知障害が引き起こされる可能性のリスクが高いと言うことである。また、30歳代の若い方々には、鬱などの症状から認知症に疾患する人達も多いのである。
以前にも、日本人は「ストレスに弱い」と指摘してきたが、日本人にはストレスに弱い民族なのである。世界でも希な遺伝子を持っており、この遺伝子を「S遺伝子」と呼ばれ、日本人の国民98.6%もの確率で持っている遺伝子である。
だから、9年連続3万人を超える自殺者を出している国はダントツ日本が世界一である。
ストレスは「ストレスホルモン」が深く関わっており、これらのホルモンの分泌によって、脳にダメージを受けるのである。
他に、セロトニンやギャバなどの抑制物質の脳内物質が減少しているもストレスに対して抵抗が弱くなるのです。
日本人の多くがこれら要素を抱えており、脳の病気に疾患する可能性は高いのである。
それも、人口比、世界レベルでもトップクラスであると私は警鐘を鳴らしている。
これらの予防策として、タバコの吸い過ぎ、お酒の飲み過ぎ、食べ過ぎなど生活習慣病を予防し、何より「運動に心がける」ことである。
定期的な運動は脳を活性化させ、筋肉の維持や健康の維持には欠かせない行為である。
決して激しい運動は必要ないのである。定期的な散歩でも効果はあります。
運動不足に食べ過ぎ、飲み過ぎでは「循環器系」の病気に疾患する可能性は高くなるのです。特に肥満体で、血管年齢が実年齢より20歳以上高いと脳卒中、心筋梗塞、心不全や勿論、ガンなどの病気にも疾患するリスクは高くなるのです。
疾患する病気によっては後遺症から認知症、運動性障害など様々である。時には寝たきり状態と前日まで元気だった人が翌日には病人に成ってしまうのである。
人が何故、健康が一番かと言うと、医療費などの金銭的なこともあるが、健康でさえ居れば、色々な事が出来るし、何より幸せである。私のように健康体なら、多少貧乏でも幸せである。何より、実年齢より遙かに若く居られる。
幾らお金が有って裕福でも不健康なら、積極的に体を動かしたり、遊んでも居られないのである。
だから、私は、医療費の削減のために運動や食事の見直し、肥満体なら体質改善に取り組み、努力することで健康の維持、健康を取り戻すことも可能なのである。
これらの取り組みに必要なのが「自己の脳との戦い」である。人の脳は楽しいこと、快感、楽だ、美味しいなど大好きで病み付きになるのです。
逆に辛い、楽しくない、悲しい、不味いなどが大嫌いなのです。つまり、ダイエットするのにも、食事の見直しをするのも、運動することも健康に良いと分かっても、脳が楽な方を選択し、つい食べ過ぎ、面倒くさいから運動しないとなるのです。
これらが脳との戦いなのである。皆様も、辛いことも、楽しくないことも体験し、頑張って実行することで脳も活性化し、同時に健康体の維持にも繋がることを私から提言致します。皆様も、今年からチャレンジして見て下さい。
年頭に当たり皆様のご健康とご多幸を心より、お祈り致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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