MP3ヘッドホンと心臓ペースメーカーを近づけてはならない。
提供:WebMD
【ニューオリンズ 11月10日】もしあなたが心臓ペースメーカーや植込み型除細動器(ICD)を装着しているのなら、MP3ヘッドホンを耳からはずして胸の前にぶらさげるのはやめるよう、医師らが勧告している。
心臓ペースメーカー等の医療機器から約2.5cm(1インチ)以内にヘッドホンを近づけると、誤作動が起こる可能性があることを医師らが確認した。
この研究結果は2008年の米国心臓協会(AHA)学術集会で発表された。
FDAは今年の初め、MP3プレイヤーや同様のデジタル音楽プレイヤー(iPodなど)と植込み型心臓医療機器が相互影響する可能性は低いと発表した。
「しかし、我々は音楽プレイヤー本体ではなくヘッドホンが植込み型心臓医療機器に悪影響を及ぼすかどうかを調べたいと考えた」とベス・イスラエル医療センター(ボストン)の医療機器安全性研究所所長William H. Maisel, MDは述べている。
というのも、事実上すべてのスピーカーには磁石が使用されている。「磁石が振動を起こして音が作られるのである」とMaisel博士はWebMDに述べている。「ポータブル式ヘッドホンは非常に小さいため、強い磁石が必要である」
磁石と心臓医療機器
通常は医師が磁石を使用して、心臓ペースメーカー(不規則な心拍リズムを治療する)が正常に動作していることを確認する。磁石を近づけると、心臓ペースメーカーは既定のレートでペーシングする、とMaisel博士は説明している。
「しかし、ヘッドホン内部の強い磁石が近づくと、心臓ペースメーカー装着者は一時的に動悸を感じる可能性がある」
ICD(危険なほど速い心拍リズムを治療する)は低エネルギーまたは高エネルギーのシグナルを心臓に送り、異常に速くなった心拍リズムを止める。ICDが強い磁場に曝された場合、異常な心拍リズムの検出を一時的に停止するおそれがある。
研究者らは新規の研究において、ICDおよび心臓ペースメーカー装着者60名を対象に、8種類のモデルのMP3プレイヤーヘッドホン(耳かけ式とイヤホン式)とiPodをテストした。
「この研究では、医療機器が位置する胸部に直接ヘッドホンを置き、相互影響を示すエビデンスの有無をモニタリングした」Maisel博士は述べている。
心臓ペースメーカー装着者の15%とICD装着者の30%で医療機器への悪影響が検出された。耳かけ式ヘッドホンはイヤホン式モデルよりも医療機器に悪影響を及ぼしやすかった。
AHA のスポークスマンであるVirginia Commonwealth Medical University(リッチモンド)のKenneth A. Ellenbogen, MDは、心機能の妨害は一時的にすぎない点を強調している。ヘッドホンを遠くに離せば、医療機器の機能は正常に回復する。
「それに、ヘッドホンがこれらの医療機器から約2.5cm(1インチ)以内にあるという状況は、そう多くないだろう」とEllenbogen博士はWebMDに述べている。
Maisel博士もこの点に同意している。「あなたが装着している植込み型医療機器からヘッドホンを3cm(1.2インチ)以上離すようにしてください。つまり、シャツの胸ポケットにヘッドホンを入れたり、胸の前にぶらさげたりしないでください」
「また、ちょうど植込み型医療機器のある胸の上に、あなたの家族がヘッドホンを付けたまま頭をのせるようなことがないよう、注意してください」とMaisel博士は付け加えている。
私の自宅に同居している義母も心臓ペースメーカーを装着しているが、最近、バッテリーの寿命から4年ぶりに取りだし、新タイプの高性能の小型のペースメーカーに交換させた。
特に、携帯音楽プレイヤーなど首からぶら下げて、胸に近づけるとペースメーカーが誤作動を起こす可能性もあるのです。
以前に、携帯ゲーム機も同様に携帯電話よりも危険性は高いと指摘したが、現在の携帯ゲーム機は通信機能も充実しており、携帯電話以上に電波や電磁波などの影響が大きいと考えられる。
これらから、心臓ペースメーカーを装着している人達は、現在の通信機器類やデジタル製品などによっては高性能だけに取り扱いには注意も必要である。
今後とも私共は、ハイテクな道具が人体に与える影響など提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦
提供:WebMD
【ニューオリンズ 11月10日】もしあなたが心臓ペースメーカーや植込み型除細動器(ICD)を装着しているのなら、MP3ヘッドホンを耳からはずして胸の前にぶらさげるのはやめるよう、医師らが勧告している。
心臓ペースメーカー等の医療機器から約2.5cm(1インチ)以内にヘッドホンを近づけると、誤作動が起こる可能性があることを医師らが確認した。
この研究結果は2008年の米国心臓協会(AHA)学術集会で発表された。
FDAは今年の初め、MP3プレイヤーや同様のデジタル音楽プレイヤー(iPodなど)と植込み型心臓医療機器が相互影響する可能性は低いと発表した。
「しかし、我々は音楽プレイヤー本体ではなくヘッドホンが植込み型心臓医療機器に悪影響を及ぼすかどうかを調べたいと考えた」とベス・イスラエル医療センター(ボストン)の医療機器安全性研究所所長William H. Maisel, MDは述べている。
というのも、事実上すべてのスピーカーには磁石が使用されている。「磁石が振動を起こして音が作られるのである」とMaisel博士はWebMDに述べている。「ポータブル式ヘッドホンは非常に小さいため、強い磁石が必要である」
磁石と心臓医療機器
通常は医師が磁石を使用して、心臓ペースメーカー(不規則な心拍リズムを治療する)が正常に動作していることを確認する。磁石を近づけると、心臓ペースメーカーは既定のレートでペーシングする、とMaisel博士は説明している。
「しかし、ヘッドホン内部の強い磁石が近づくと、心臓ペースメーカー装着者は一時的に動悸を感じる可能性がある」
ICD(危険なほど速い心拍リズムを治療する)は低エネルギーまたは高エネルギーのシグナルを心臓に送り、異常に速くなった心拍リズムを止める。ICDが強い磁場に曝された場合、異常な心拍リズムの検出を一時的に停止するおそれがある。
研究者らは新規の研究において、ICDおよび心臓ペースメーカー装着者60名を対象に、8種類のモデルのMP3プレイヤーヘッドホン(耳かけ式とイヤホン式)とiPodをテストした。
「この研究では、医療機器が位置する胸部に直接ヘッドホンを置き、相互影響を示すエビデンスの有無をモニタリングした」Maisel博士は述べている。
心臓ペースメーカー装着者の15%とICD装着者の30%で医療機器への悪影響が検出された。耳かけ式ヘッドホンはイヤホン式モデルよりも医療機器に悪影響を及ぼしやすかった。
AHA のスポークスマンであるVirginia Commonwealth Medical University(リッチモンド)のKenneth A. Ellenbogen, MDは、心機能の妨害は一時的にすぎない点を強調している。ヘッドホンを遠くに離せば、医療機器の機能は正常に回復する。
「それに、ヘッドホンがこれらの医療機器から約2.5cm(1インチ)以内にあるという状況は、そう多くないだろう」とEllenbogen博士はWebMDに述べている。
Maisel博士もこの点に同意している。「あなたが装着している植込み型医療機器からヘッドホンを3cm(1.2インチ)以上離すようにしてください。つまり、シャツの胸ポケットにヘッドホンを入れたり、胸の前にぶらさげたりしないでください」
「また、ちょうど植込み型医療機器のある胸の上に、あなたの家族がヘッドホンを付けたまま頭をのせるようなことがないよう、注意してください」とMaisel博士は付け加えている。
私の自宅に同居している義母も心臓ペースメーカーを装着しているが、最近、バッテリーの寿命から4年ぶりに取りだし、新タイプの高性能の小型のペースメーカーに交換させた。
特に、携帯音楽プレイヤーなど首からぶら下げて、胸に近づけるとペースメーカーが誤作動を起こす可能性もあるのです。
以前に、携帯ゲーム機も同様に携帯電話よりも危険性は高いと指摘したが、現在の携帯ゲーム機は通信機能も充実しており、携帯電話以上に電波や電磁波などの影響が大きいと考えられる。
これらから、心臓ペースメーカーを装着している人達は、現在の通信機器類やデジタル製品などによっては高性能だけに取り扱いには注意も必要である。
今後とも私共は、ハイテクな道具が人体に与える影響など提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦