センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

千葉県でも妊婦の救急搬送の病院側拒否!

2007-09-29 07:12:25 | 感覚
千葉県で妊婦の救急搬送の病院側拒否104件
記事:毎日新聞社 提供:毎日新聞社【2007年9月15日】
妊婦搬送拒否:救急搬送の病院側拒否104件----千葉県調査
千葉県は14日、同県内で06年の1年間に妊婦を救急搬送中に病院から受け入れを拒否された事例が計104件あったと発表した。
拒否の最多は千葉市消防本部が搬送した30代の妊婦で、16回も断られ、約1時間後に千葉大学医学部付属病院に搬送された。また、受け入れまで最も時間がかかったのは昨年5月3日夕、八千代市消防本部が搬送した20代の妊婦で、15回断られ同県成田市の成田赤十字病院に搬送されるまで2時間29分かかっていた。2人の女性は、搬送先の病院で「切迫流産」と診断されたという。【神足俊輔】
私の地元千葉でも奈良県同様の妊婦の救急搬送の病院側拒否104件もあるのだ。切迫流産と救急隊員が告げると受け入れを断る産婦人科病院が実に多いのである。責任逃れと言われても仕方がない対応である。
以前から私は千葉の県議会員、臼井正一先生に千葉市内に365日24時間対応の総合救急救命センター構想を伝えたことがある。
県議会でも臼井正一さんは申し出を受け入れ、議会で話し合ったが、検討するまでには予算の問題や専門医の不足などの問題も有るからです。
そこで、私は、近年中に構想している北関東での「医療産業都市計画」に医学薬科大学、病院、生命科学研究所などの構想が実現すれば、海外で活躍している医師を私たちの施設などに招きいれる予定であり、外国人医師の勤務も申し出る予定である。
著名な医師の人たちが私共の構想のメンバーで、医師の派遣や医学薬科大学、病院の構想に支援をしてくれるのである。
私の役割は全体的なプロデュースと構想者として財団のメンバーと協力しあいながら、取り組む予定である。
私が千葉で構想している「総合救急救命センター」は、アメリカ式のER(救急救命室)的なもので、病院内には専属の救急車数台と出来ればドクターヘリを配備し、千葉北西部地域を網羅し対応できるものであると考えている。
救急患者が救急救命センターに搬送されたら、すぐに応急処置の医師が手当てをし、脳の障害なら脳外科を待機させ、手術が必要であれば、専門医が担当する。これらの連携によって「グループ診療」を行い、患者に対してベストな治療を行うことが出来るのです。
これらの施設の予算は県民税などの税金投入ではなく、アメリカなどの投資顧問会社や出来れば候補に亀田病院の提携や連携によって可能ではないかと考えている。
勿論、産婦人科救急にも力を注ぐ、多くの患者さんたちがたらい回しされるのでなく、すぐに救急救命センターに搬送されるようになれば、如何に多くの救急患者さんたちが救われ、助かるだろう。
また、このような病院では一日に救急患者も100人~200人以上の患者さんに対応が出来、病院の運営も可能だと考えている。
私の千葉では実現は無理かも知れないが、北関東に構想している病院ではこのような病院を構想し、目指している。
全国的にも今後、企業などの支援や取り組みによって、新設の病院、都道府県や市町村が開設している公立病院は約1000あり、このうち7割程度が事実上の赤字状態とみられている。
その中でも40%以上もの病院施設で、建物の老朽化によって建物の立替が必要な病院もあるのですが、資金面の工面などの問題もあり、四苦八苦している状態である。
ここ数年で公立病院が何百という数字で廃業や倒産をしている病院があるのだ。
総務省の有識者懇談会は21日、自治体が数値目標を設定して3年以内に病院の経費削減などに取り組んだり、5年以内に病院再編や民間への事業譲渡を進めることを柱とする「公立病院改革ガイドライン」の骨子案をまとめた。
詳しくは、明日の私のブログで紹介いたします。
このように病院の新設や公立病院の改革、再生には民間企業や海外などの企業からの支援なども必要であると私は指摘している。
私が指摘しているのは、救急指定病院でありながら、救急医や専門医の不足で受け入れが出来ないでいる病院が多いのである。
例え受け入れたとしても医師の勤務状態、例えば月、水、金の勤務であれば、この勤務時間帯なら救急患者を受け入れられるのである。
だから、救急隊員は救急車から何件も病院に電話するのである。それだけでなく、病院側と医師の意思疎通が悪い場合も多いのである。
これらの問題を解決してくれるのが、救急救命センターの役割である。
現に、湘南海岸に近い救急病院では病院内に専用の救急車数台を待機させ、時にはドクターが救急車に乗り込み、患者に対応している。
アメリカ式のER方式を採用した数少ない医療センターで365日、24時間対応している。このような救急病院が全国の各地に広がればと願っている。
私共は、少しでも患者さんたちのために、救急病院の設立を目指してまいります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、







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女性医師の7割が医師と結婚!

2007-09-28 06:42:21 | 感覚
女性医師の7割が医師と結婚」の現実
“医師同士婚”は夫の不満の方が大きい?
女性医師の割合は、近く35%を超え、4割に近づく時代がやってくる。そして女性医師の絶対数が増えれば、医師同士の結婚が増えることは確実で、近い将来は医師同士婚が当たり前になる。では今、医師は結婚について、どのように考えているのだろう。そして既に医師同士で結婚したカップルは、どのように仕事と家庭を両立させているのだろうか。『日経メディカル Cadetto』では、そんな医師の結婚事情を特集した。
医師が結婚について、どのように考えているかを探るため、日経メディカル オンラインは今年7月、「医師の結婚に関する意識調査」を実施した。有効回答数は408人(男性210人、女性198人。回答者のフェースシートは記事下の囲みを参照)。本連動企画では、4回にわたって主な調査結果とともに自由意見を紹介する。
回答者のうち、既婚者は男性162人(77.1%)、女性128人(64.6%)で、未婚者は男性40人(19.0%)、女性60人(30.3%)。現在離婚している人は男性8人(3.8%)、女性10人(5.1%)だった。
さらに既婚者のうち、医師と結婚している割合は、男性医師は22.9%であるのに対し、女性医師では67.9%に上った(図1)。
今回は、医師同士で結婚した人の回答を見てみよう。「医師と結婚してよかった」と考えている医師は、男女ともに7割を占めた。その理由として、当直や急な呼び出しなど不規則な勤務時間を理解してもらえること、価値観が同じであることなどが挙がった。
一方で、「医師と結婚したことをとても後悔している」と回答した人の割合は、女性が1%にとどまっていたのに対し、男性は12.8%。医師同士の結婚では、夫の不満の方が大きいことがうかがえた。
これらの結果、医師は多忙であり、女性に限らず出会いの場がなく、限られた範囲でしかお付き合いなど出来ないようである。
女性医師は婚期も遅れる傾向にあり、不規則な勤務時間を理解してもらえること、価値観が同じであるなどの理由から医師同士の結婚が7割にも及んでいる。
結婚して、子育てとなると医師という職業は大変である。
だから、多くの女性医師は途中で医師を辞めたり、休業することも多いのである。
医師同士なら、時間のすれ違いも理解が出来、子育てに男性が関わることもできるという理由もあるようです。
最近は24時間保育園も出来て、多くの医療関係者の人達が利用しているようです。
私の場合は、殆ど妻が行っていたので今では感謝している。
男性医師も職業柄、女性との出逢いも少ないため、合コンなる出逢いの場を求めてサークルや見合いなどに参加している。
以前なら、医師はエリートで高収入な職業として女性から注目されたが、現在は逆に大変ですねと言われることが多いようで、一般の女性から見ると医者という、職業に魅力を感じないようである。
どこかのテレビに出ている女医さんも独身で頑張っているが、テレビでタレントのような活動するのなら、本業をもっと頑張って欲しいと思う。
今後、女医さんの占める割合は高くなり、増加傾向である。そうすると益々医師同士の結婚が多くなり、生まれた子供の将来も医師というようなことに成るのではないかと願っている。
出来れば、産婦人科医や心臓、脳外科、救急医など専門医として活躍する医師が増えてくれることを願うばかりである。
私共は、近年中に構想している医学薬科大学で外科や救急医の育成に力を注ぐが、何より、日本国としてこれら若い人達、医師を目指す人達のために優遇措置をして欲しいと強く願っている。
一部の高校では医学部に入学した生徒に対して、学費の一部や優遇している高校もあるのです。
今後、私共が若い医学生に対して優遇や支援して行きたいと考えている。
そして、医療現場で働くようになれば、医師同士の結婚というように成れば幸いである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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喫煙者は認知症やアルツハイマー病の罹患率が高くなる!

2007-09-27 06:50:28 | 感覚
喫煙者は認知症やアルツハイマー病に罹患しやすい
提供:Medscape
【9月10日】喫煙者は非喫煙者や過去の喫煙者よりアルツハイマー病(AD)や認知症を発症しやすいことが研究から示唆されている。
現在喫煙している55歳以上の人は、喫煙経験のない人や過去に喫煙していた人より50%認知症を発症しやすいことが、大規模な一般集団を対象としたオランダのプロスペクティブ(前向き)コホート研究であるRotterdam Studyによって示されている。
「喫煙は脳血管疾患のリスクを上昇させ、それが認知症にもつながる。もうひとつの機序としては酸化ストレスによるものが考えられる。酸化ストレスが血管の細胞を損傷し、動脈硬化につながる可能性がある。喫煙者は非喫煙者より大きな酸化ストレスを受けており、アルツハイマー病では酸化ストレスの増大も認められている」と筆頭研究者のエラスムス医療センター(オランダ、ロッテルダム)のMonique M. Breteler, MD, PhDは米国神経学会(AAN)による声明で述べている。この研究は『Neurology』9月4日号に発表されている。
これまでの研究では不十分
Breteler博士らによれば、喫煙と認知症のリスクを検討したこれまでの諸研究は、主として観察的なものであるほか、追跡調査期間が短く、ベースライン評価と追跡調査の評価との間隔が長く、認知症診断の判定が明確でないという限界があった。
既にRotterdam Studyにより、追跡調査2年の時点でアポリポ蛋白E(APOE)ε4対立遺伝子のない現在の喫煙者では認知症およびADのリスクが上昇することが報告されているが、今回の研究の目的は、研究機関をさらに延長し、より多くの偶発的な認知症の症例について、こうした関連性を再評価することであった。
Breteler博士らは、喫煙習慣および総喫煙量(pack-years、訳注:1日の喫煙本数÷20×喫煙年数)を調査し、これらと認知症、AD、血管性認知症(VaD)のリスクとの関連性を検討した。
この研究では、研究開始時点で認知症のない55歳以上の被験者6868例を組み入れ、1990-1992年にベースライン面接を実施した。被験者全例に対して自宅で面接を行い、現在と過去の健康状態、服薬状況、生活習慣、慢性疾患のリスク因子について聴取した。また、被験者全例に、過去と現在の喫煙習慣について質問した。
ベースラインおよび追跡調査の全ての診察では、3段階のプロトコールにより、ミニメンタル検査(MMSE)およびGeriatric Mental State schedule(GMS)器質レベルを用いて、全被験者の認知機能をスクリーニングした。
MMSEのスコアが26未満またはGMS器質レベルのスコアが0を超える被験者には、ケCambridge Examination of Mental Disorders in the Elderlyを実施した。
認知症を有することが疑われる人には、神経内科医・神経心理学者による検査を行い、可能であれば脳の磁気共鳴画像診断も実施した。
さらに、試験データベースと、一般診療およびRegional Institute for Outpatient Mental Health Care(地域外来精神保健医療研究所)の電子化した医療記録とをコンピュータで繋ぎ、これを用いて、偶発的認知症について全被験者集団を継続的にモニターした。
また、被験者にはAPOEε4対立遺伝子の有無の評価も行った。
過去の喫煙とは関連なし
ベースライン時点で認知症のなかった被験者6868名のうち、706例(10.3%)が追跡調査7年時点で認知症と診断された。これらの被験者のうち555例(78.6%)はAD、79例(11.2%)はVaDを有していた。
年齢、性別、飲酒、学歴、抗酸化物質の摂取について補正後、非喫煙より現在の喫煙の方が偶発的認知症およびADの高リスクと関連していた。
一方、VaDのみを評価項目として解析を行ったところでは、喫煙状況とVaDのリスクとの間に関連は認められなかった。さらに、過去の喫煙と認知症、AD、VaDのリスクとの間に関連は認められなかった。
さらに、APOEε4対立遺伝子のある人において、現在の喫煙は認知症、AD、VaDのリスク上昇と関連していなかった。しかし、同遺伝子のない人では、認知症およびADのリスクが有意に高かった。
「ベースライン時における現在の喫煙と認知症およびADのリスク上昇との関連性はAPOEε4対立遺伝子のない人に限られることがわかった。現在の喫煙とVaDのリスクとの間に関連はなく、過去の喫煙と認知症、AD、VaDのリスクとの間に関連はなかった」とBreteler博士らは記している。
表. APOEε4の非保因者における認知症およびADのリスク

疾患名 ハザード比 95%信頼区間
認知症 1.66 1.14 - 2.42
アルツハイマー病 1.95 1.29 - 2.95
Source: Neurology. 2007;69:998-1005.
喫煙の有効作用
これらの知見から、追跡調査2年時点でAPOEε4対立遺伝子のない人に認知症およびADのリスク上昇を認めたBreteler博士らの先行研究の知見が確認された。Breteler博士らによれば、この知見について、いくつかの解釈が考えられるという。
そのひとつは、APOEε4の保因者はADのリスクが高いので、他のリスク因子がさらにリスクを上昇させることはないという仮説である。
(APOEε4保因者において)関連性が認められなかったことから、次のような結論も考えられる。すなわち、APOE保因者では、喫煙は血管障害性機序を通じて有害ともなり得るが、有益となる可能性もある。
「この仮説は、『ADを有するAPOEε4保因者は非保因者に比べて、ニコチン受容体の結合部位が少なく、コリンアセチルトランスフェラーゼの活性が低い』という以前の知見により裏付けられる。喫煙は、アセチルコリンの分泌を促進するか、ニコチン受容体の密度を上昇させることにより、損傷に関わるAPOEε4を相殺する可能性がある」とBreteler博士らは記している。
Breteler博士らは関連する金銭的関係はないことを明らかにしている。「喫煙は脳血管疾患のリスクを上昇させ、それが認知症にもつながる。もうひとつの機序としては酸化ストレスによるものが考えられる。酸化ストレスが血管の細胞を損傷し、動脈硬化につながる可能性がある。
以前から、喫煙は血管を収縮させ、血管を狭くするので、高血圧症などから心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中などに疾患する確率が高まると指摘してきた。
今回は、喫煙者は認知症やアルツハイマー病に罹患しやすいという研究内容である。人の脳は酸素を40%も必要とし、栄養素も20%必要とする臓器なのです。特に、脳は酸素が十分行き届かないと、酸欠状態が4分以上続くと脳自体がダメージを受けて、脳細胞が死滅して脳死状態になるのです。
ですから、脳内には隅々まで血管が行き届いており、脳活動によって、それぞれ必要な酸素を血管の流れによって送っている。
空気の薄い所では、眠気や幻覚、頭痛などを起こすのは脳の酸欠状態から引き起こす症状です。
少なからず、喫煙者、とくに一日に何十本もタバコを吸う人は、心臓や脳に悪影響があり、特に脳障害などを引き起こすやすいことを私から指摘致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦





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内視鏡検査の技量不足!

2007-09-26 06:36:35 | 感覚
【第73回日本消化器内視鏡学会総会】
内視鏡による胃癌見逃し、5割超も
8割が技量の問題、色素散布、画像のダブルチェックで改善可能
胃内視鏡検査で発見された胃癌患者の半数以上が、過去2年以内に内視鏡検査を受けており、癌を見逃されていた可能性が高い、というショッキングな報告があった。撮影不良や良性疾患との誤診例もあったが、前回の画像にはきちんと病変が映っていて、「単なる見逃し」と思われるケースも少なくなかった。東京で開催されている第73回日本消化器内視鏡学会総会のワークショップで5月9日、東京都多摩がん検診センター消化器科の水谷勝氏が発表した。
水谷氏らは、1999年4月から2006年3月までの7年間に多摩がん検診センターで上部消化管検査を受け、発見された胃癌患者276人305病変(うち男性208人、平均年齢68.9歳)を対象として、後ろ向き研究を実施した。
見逃し症例としたのは、胃癌の診断時点から過去2年以内に内視鏡検査を受けていた患者。全305病変のうち、52%(158病変)が該当した。病変側の要因で有意に見逃し率が高かったのは、癌発見時の腫瘍サイズ(長径1cm以下vs 1.1cm以上)、深達度(M vs MP、SM:M=粘膜、SM=粘膜下層、MP=筋層)、内視鏡的粘膜切除の既往の有無だった。
一方、医師側の要因としては、良性疾患との誤診、生検での偽陰性、撮影不良がそれぞれ15%程度を占め、残りの60%弱が「原因不明」だった。しかし、原因不明とされた症例の3分の2では、画像から病変を認識できたという。水谷氏は、「画像をダブルチェックしていれば正診できた可能性があった」とする。
糜爛や潰瘍瘢痕などの良性疾患と誤診した症例では、8割で色素(インジゴカルミン)を散布していなかった。これも、色素を適切に用いていれば見逃さずに済んだ可能性がある。結局、「見逃しの8割は検者の責任」という。ただし同氏は、「見逃した患者の75%は内視鏡治療で済んでいる。こうした症例を本当に“見逃し”とすべきなのかどうか、手術例を減らすという観点での検討も今後、必要ではないか」としていた。
(中沢 真也=日経メディカル オンライン)
以前にも、私のブログでも紹介してきたが、内視鏡検査や内視鏡手術の技量の未熟によって、医療ミスが続発しているのである。
今回クローブアップされたのは、内視鏡による胃癌見逃し、5割超も、8割が技量の問題ありと指摘している。
これらの技量不足は、私は医学部時代の教育に関係していると指摘してきた。高度先進医療を医学部時代は中心に学びますが、国家試験(医師免許取得)に合格することが目的であり、外科を目指す人達でさえ、手技の体験不足、内視鏡検査機器の扱い時間の不足など色々考えられるのである。
そこで私共が北関東に構想している医学薬科大学では適性検査などを実施することで、外科を目指す人達の手技能力の向上のために、内視鏡の扱い方や手技能力の適性検査を行い、課題をクリアー出来ない人達には内科などの推薦やどうしても外科を目指す人達には課題をクリアーさせることで、新人医でありながら、医療ミスや色素散布、画像解像能力に優れ、即戦力として病院などで活躍できるものだと考えている。
このように学生時代から厳しい課題に取り組むことで、個人のスキルアップに繋がり、全ては本人の為なのである。
現在、医学を目指す人は増えているが、逆に外科や専門医になりたいと希望する人達は激減しているのである。
例えば、現時点で医師の登録者数は27万人を超えているが、産婦人科医などは1万人を少し超えた状態で、近年中には1万人を切るだろう!
医師を目指す人達、特に若手の医師は責任負担が少なく、高額所得の整形外科や開業医などを目指す人達が急増しているからである。
つまり、地域によっては地元の大学病院に残らず、東京や神奈川県の大型病院の勤務など希望する人達が多いのである。
私の地元千葉でも千葉大学の卒業生の多くが東京勤務を希望している現状がある。
医師の登録者は年々増加しているのに、なぜ、医師不足と言われるのか不思議だと感じている人達は多いと思うが、医師の多くは、特に外科医は医療ミスと手技のミスによるプレッシャーなどのストレスと闘っているのである。
これらのストレスやプレッシャーを嫌がる若手医師は多く、外科や救急医など激務と言われている業種の勤務を怪訝していることに有るのです。
ですから、産婦人科医、心臓や脳の外科医、救急医などの平均年齢も高く、40歳代以上の医師達が現場で奮闘し、活躍しているのである。
極端に30歳以下の専門医は不足しているのである。本当に10年後の日本の医療が心配である。心配どころか危ないと私は警鐘を鳴らしている。
その解決策として、少しでも若手の外科医、専門医を育成するために、北関東に医学薬科大学を構想したのである。
同じ医師でも外科医や専門医はエリートであり、中には名医と言われる人達は「巧みの業」といわれ手技能力を持つ人達は多いのである。
このように、極度のストレスの裏には、患者の命を救い、感謝されるという「遣り甲斐」のある職業の一つでもあるのです。
外科医の激務や責任感だけが表沙汰され、敬遠される業種でもあるが、遣り甲斐があり、多くの患者さんの命を救うことが出来るのは数少ない外科医なのである。
是非とも今後、医師を目刺し、猛勉強している若い人達には今一度、外科や専門医を目指して欲しいと願っている。目指す人達が居られたら私共は応援するし、多くの人達が期待しているのである。
必ずや頑張った人には遣り甲斐のある業種(外科)なのであることを最後に私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦

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病院内の携帯電話の影響!

2007-09-25 06:44:08 | 感覚
病室では携帯電話の電源を切ること
提供:WebMD 携帯電話は一部の救命救急医療機器を妨害する可能性
【9月5日】エチケットとしてではなく、安全のために、オランダ人医師らは病院の訪問者に携帯電話の電源を切るように促している。
その理由は、携帯電話が呼吸器や体外ペースメーカーなどの救命救急医療機器を妨害する恐れがあるためである、とアムステルダム大学のErik Jan van Lieshout, MDらは報告している。
van Lieshout博士らの研究チームは、この点を考慮に入れ、携帯電話を医療機器または病床から少なくとも1メートル(約3.28フィート)は離しておくことを奨励している。
この指針に従えば「安全と思われる」ものの、携帯電話が病院の機器に電磁妨害を引き起こす可能性が完全に防げるわけではない、とvan Lieshout博士らは記している。
van Lieshout博士らは、患者に接続していない医療機器約61種類の近くで携帯電話の試験を行った。
この試験において、携帯電話は26種類の機器に48件の「事故」を引き起こした。これらの事故の3分の1は、人工呼吸器の電源が完全に切断および再起動されたことや、警報が作動せずにシリンジポンプが完全に停止したこと、体外ペースメーカーの誤った拍動刺激の発生など、危険なものであった。
このほか、事故の42%は「重大」ではあるが危険ではないものと分類された。重大な事故の例としては、警報の誤作動、血圧モニターの不正確な測定があった。
残りの事故は、応急対処を要しないモニターディスプレイの故障などで、「重大ではない」と判断された。
この試験状況は「最悪の事態」を想定したものであったとvan Lieshout博士らは述べている。とはいえ、こうした知見から、病院における携帯電話の使用は電磁障害が問題にならない場所に限定することが推奨される、とvan Lieshout博士らは主張している。

現在、多くの病院では携帯電話の使用の場所が限られており、医師や看護師もPHSの周波数の違う携帯電話を使用し、検査機器や医療機器に影響が出ないようにしている。
私は携帯電話以上に心配しているのは、子供達が病院内でインターネットゲーム機の使用を怪訝している。
プレステなどのインターネットゲーム機は周波数と電波も携帯電話以上に強く、また、長時間使用されるため、現在、多くの病院では携帯電話は勿論、インターネットゲーム機の使用禁止しているところが多いのである。
私が以前、自動車工場や印刷工場など長時間に渡り見学に伺ったときに私の携帯電話のバッテリーを朝充電し、フル充電したのに工場を出てから通話しようとしたら、バッテリーが放電して空に成ってしまって通話が出来なかったのである。
精密機器類を扱っている場所ではこのように携帯電話を通話していなくても、放電や携帯電話の機種によっては、使用できないこともあるのです。
ですから、私は精密機器を扱っている場所に入るときには必ず、携帯電話の電源を切るようにしている。
精密機器に影響を与えるだけでなく、自分の携帯電話にも悪影響が生じ、故障に繋がるからである。
アメリカの学者が以前、携帯電話の電波が人の脳に悪影響を与えると仮説を立てたことが有るが、現在はハッキリとした因果関係が無いとされ、仮説のままの領域を超えていないのである。
私は、携帯電話よりインターネットゲーム機の使用の方が人の脳に悪影響を及ぼすと仮説を立てている一人でもある。
それは、長時間の使用と触覚に関係していると仮説を立てている。ゲーム機のボタンなど直接機器類に触ることで、直接指先から電磁波が伝わる物だと仮説している。
これらは私の仮説であり、詳しい実験や研究データーを重ねたものでないので、信憑性に欠けるが、少なからず心理的な面や精神面にゲーム内容や長時間のプレーはヒトの脳の「思考性」に影響を与えることは有る。
以前にも、携帯電話のメールやパソコン、ゲーム機の画面を長時間眺めることで、2次元的認知(平面感覚)に陥り、3次元的認知(立体感覚)に成らないことを指摘したが、以前に有る小学校の子供達にグローブとビニールボールでキャッチボールをして貰う実験を行ったが、ゲームを頻繁に行う子供はグローブでボールを受け止められず、顔に当たる子供達が多かった。
野外で遊んでいる時間の多い子供達は簡単にグローブでボールを捕らえることが出来たのである。
これらの結果から平面的な認知によって、バーチャルリアルティーの感覚に陥り、立体視できないでいるのである。
携帯電話のメールや通話なども同様に幼い子供の頃から長時間扱っていると身体的にも精神的にも悪影響が出ると私は警鐘を鳴らしている。
また、禁止場所や正しい携帯電話の使い方など親や学校でも教育して行く必要性を強く感じている。
例えば、病院内で通話して話していないから、メールをしていても大丈夫と考えている人が多いが、実はメールも電波を飛ばしており、実は通話以上に電波や電磁波は使用されており、何より長時間に及ぶことが多いので気を付けたいものである。
携帯電話は便利で役立つ物だが、実は凶器になるということを皆様にもご理解して欲しいのです。
少しの気配りとマナーで正しい携帯電話ライフを楽しんで頂けたら幸いです。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦





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医療ミスはなぜ起きる!

2007-09-24 09:30:19 | 感覚
松江赤十字病院、左右誤り開頭 「防げるミス、言い訳できない」
記事:毎日新聞社 提供:毎日新聞社【2007年9月11日】
医療ミス:松江赤十字病院、左右誤り開頭 「防げるミス、言い訳できない」 /島根
◇ 手術前の確認徹底されず??院長が謝罪
松江赤十字病院(松江市母衣町)で今年5月、80代の女性患者の左側頭部にできた血腫の除去手術で、執刀医が左右を取り違え、右側を開頭するという医療ミスがあった。同病院には、手術前に手術部位や患者名を確認してサインするマニュアルがあったが、「医師の間で習慣的にきちんと守られていなかった」という。秦公平院長は「防げるミスで、言い訳はできない。二度と起こさないよう再発防止に努める」と述べた。
同病院では手術前、執刀医と看護師が手術部位、患者名などが記載された看護日誌にサインすることがマニュアル化されている。しかし、脳神経外科の中岡光生部長によると、「手術後にサインをする医師がいたり、きっちり守られてはいなかった」という。
今回のミスも、執刀医が手術前の確認を十分にしなかったことが最大の要因となった。手術前に手術部位などを確認してサインするというマニュアルが徹底されていれば防げたもので、中岡部長は「(執刀医が)本当に思い込みでやってしまった。直前の確認という一番重要なことをしなかった」と打ち明けた。
今回のミスを受け、同病院では、手術前に複数の医師、看護師で声を出して、患者氏名▽手術部位▽術式、を確認する「タイムアウト」を実施し、再発防止を図る。秦院長は「確認作業を組織として徹底させていきたい」と話している。【小坂剛志】

医療ミスは私たち人間が引き起こす「ヒューマンエラー」によるものである。
私たちが仕事や家事でミスなど起こすことは多々ある。
しかし、医療や人の命を預かる業種では、一つのミスが人の命を奪うこともあるのです。
最近、医療ミスのニュースが頻繁に出るように成ったが、以前から医療ミスは多々あったのである。表面化しなかっただけである。
人である以上はミスを起こすのである。
思いこみ、確認不足、聞き間違え、言い間違え、読み違え、伝え間違いなど意外と単純な事で人はミスを起こすのである。
以前にも指摘したが、最近では薬の間違えで患者さんを死なすケースなど医療ミスも複雑化している。
若い医師の未熟な手技能力の欠如によるものやベテラン医師でも激務による医療ミスの原因など最近では、看護師や専門医の不足から引き起こされる医療ミスが増えているのである。
だから、医師のミスだけを攻めるのは気の毒でもあるのです。
ですから、若手の医師は外科医や専門医の業務を嫌がり、日本医師会に現在27万人の医師が登録されているが、産婦人科医などは1万人を切ろうとしている。
これらの現状も医療ミスに繋がっていると私は指摘している。
医療界にだけの問題でなく、日本政府間でも今後、検討しなければならない問題でもある。
医療ミスを起こした病院や医師を攻める傾向があるが、決してマスコミは過剰に反応しないで欲しいのである。
確かに、未熟や単純なミスによって人の命を奪われるのは納得も行かないし、有っては成らない医療ミスである。
私の知り合いの外科医は医療ミスの恐怖とプレッシャーとの戦いで極度のストレスを感じると話していた。
但し、これらのストレスも多くの患者さんやその家族から「有り難う御座いました」という、お礼の言葉をかけられると外科医の遣り甲斐を感じると話していたことを思い出す。
例えば、埼玉県では全国でも人口10万人に対して、産婦人科医の医師の数が全国でも一番低く、また、病院数も少ない県である。
埼玉県の大きな産婦人科医では以前なら1ヶ月に70人程度の産婦さん達を扱っていたが、現在は110人と限界に近い産婦さんを扱っており、何時医療ミスが起きてもおかしくない現状だと産婦人科医は医師不足を嘆いている。
二人の産婦人科医で110人もの産婦さん達を扱うことがすでに限界である。
もし、医師の一人が風邪や病気に成ってしまったら、その病院の産婦人科は廃業に成ってしまうのである。
そうすると、埼玉県の人達は東京都や隣の県などの病院に通院しなければ成らないのである。
私共はこれら専門医不足の改善のために、若手の医師の育成や専門医の育成を目的に、近年中に北関東に医学薬科大学を構想しているが、医師を目指す人達が増加しているのに、外科や専門医になりたがらないこのような傾向に歯止めをかけるため、私は今後、全力で取り組んで行く覚悟です。
また、日本の医療関係者に「セルフアドバイザー」の立場の医師の立ち会いなど医療ミスの最善策を今後とも提案し、安全な日本の医療を目刺し、また、日本政府にも理解と支援を頂き、私共は医師のサポートと支援をして行きたいと考えている。
医療ミスを起こすとすぐにマスコミに叩かれ、実名で名指しされ、病院など公表されるが、現状の把握と確認も必要であり、なぜ医療ミスが起きたのかなどの解明も重要である。
ただ、医療ミスが起きたから犯罪的な要素でマスコミは取り上げることが多いが、医療ミスの全部がそうではないことが多いのである。
確かに、今回の松江赤十字病院、左右誤り開頭 「防げるミス、言い訳できない」は、確認ミスという単純なことでは許されるものではない。
家族の思を考えると納得いかないものである。
誰かが、この医師に立ち会い、手技手順の確認、間違いの指摘をしていれば医療ミスは起こらないと考えている。
一人の医師に任せきりの医療では今後、同様の医療ミスは増え続けるだろう!
だから、私共が構想している病院では、看護師間の確認は勿論、患者さんに点滴や薬の投与にしても確認のために第三者が立ち会う「セルフアドバイザー」を導入、外科医が手技を行う場合は必ず、別の医師が立ち会い確認、指摘するシステムなど取り組みをして行きたいと考えている。
そのためには、医師やスタッフの人材集めが必要であり、国内外を含め、医療機関の協力、大学や病院、私共のような企業など枠を超えた取り組みが医療ミスの削減に繋がると私は確信している。
今後とも、私共は医師や病院などを支援や応援を今後ともして参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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許せない、診療報酬詐欺!

2007-09-22 06:54:52 | 感覚
職員に「入院しろ」と指示 診療報酬詐欺で元院長
記事:共同通信社 提供:共同通信社 【2007年9月19日】
福岡市南区の安永病院の元院長安永雅克(やすなが・まさかつ)容疑者(47)らが病院職員2人を入院させたように装い診療報酬約19万円を詐取したとされる事件で、安永容疑者が空いているベッドを埋めるため、複数の職員に「誰か入院しろ」と指示していたことが18日、福岡県警の調べで分かった。
調べに対し、複数の職員が「辞めたいのか」「ヒラにしてやろうか」などと強要されたと説明。職員延べ280人分の入院記録が残っており、県警は同日、詐欺容疑で病院と病院関係事務所を家宅捜索し余罪の裏付けを進めた。
調べでは、安永容疑者と元事務次長長田司(ながた・つかさ)容疑者(53)は昨年12月-ことし1月、出勤後に「二日酔いです」と話していた看護師(47)を急性アルコール中毒、仕事が休みだった介護支援相談員(41)を呼び出し急性胃炎とそれぞれ虚偽診断。5-6日間入院したように偽装した書類を提出し、社会保険庁から診療報酬をだまし取った疑い。2人は採血などをされただけで入院はしていなかった。
安永容疑者は容疑を否認しているが、長田容疑者は「安永容疑者には恩があり、病院をもうけさせるのが恩返しと思っていた」と認めている。
県警は18日の家宅捜索で、病院などからカルテ、勤務日誌や出勤簿などの関係資料を押収。同病院の安永正(やすなが・ただし)院長は「捜査へ全面的に協力していく」とコメントを出した。

私は、これらのニュースを聞いて驚いたのと、以前から内部告発で一部の医療関係施設から指摘はあったのだが、表面化しなかったものである。
診療報酬詐欺のために、複数の職員が「辞めたいのか」「ヒラにしてやろうか」などと強要されたとか、脅迫に近いものである。
決して許されるものでなく、徹底してこれらの診療報酬詐欺に関わっている医療関係者を裁いて欲しいものである。
患者さんのために身を粉にして努めている医師が居る一方で、このように自分の私欲のために、看護師や関係者を脅迫めいた言葉で脅かし、社会保険庁から診療報酬をだまし取ったのである。
また、中には患者側の要求に対して、入院日数を増やし、患者側から謝礼を強要する医師も居るのである。
患者も入院日数を増やし、生命保険から入院保険を多く受け取るという、これも立派な詐欺罪にあたるのである。
私は、先週、これらの事件や奈良県での産婦さんの流産事件などの救急対応の悪さを指摘し、首相官邸に直接メールをし、私の実名で厚生労働大臣、舛添大臣にメールをしたのである。
私は舛添厚生労働大臣には期待もしているし、やってくれる人だと感じている。
現に、私のメールに対して、早速、千葉の産婦人科救急病院を視察したり、奈良県県議会に産婦人科救急医療に取り組むように指令を出したのである。
以前の厚生労働省の大臣にメールしても、徹底して無視された経緯が有るが、舛添大臣だけは、私たちの言葉に耳を傾けてくれているのだ。
是非、舛添大臣には総理大臣が変わっても続投して欲しいと願っている。
きっと、福祉と医療改革にきっと真剣に取り組んで貰えそうである。
私たちも医療改革に取り組みやすいのである。それは、新しい医療施設や研究施設、医学大学の海外の大学誘致などに革新的な取り組みが出来やすくなったのである。
舛添大臣は、市民の方を見て政策をしているし、従来の厚生労働省大臣と違って、フットワークも良く、苦労人だけ有って、私共は今後支援して行く予定である。
大臣続投となれば、直接メールで現在の病院や専門医の不足、救急医療の体制不足などを指摘し、難病指定の強化など取り取り組むべき事柄は山積みである。
これら医療改革以外にも、年金問題、介護問題など、舛添大臣の業務は多義に渡り、心身とも大変である。きっと舛添大臣は命がけで取り組んでいるのだと私は感じている。
私共は、政党にかかわらず、市民のために行動を起こす。大臣を求めているし、支持もする。
期待度は大きすぎるがきっと私たちのために色々な取り組み実績を積み重ねてくれると考えている。
診療報酬詐欺を考えている病院の院長が居られたら、もっと自分の私欲でなく、私たち市民のことを真剣に考えて欲しい。
私の知り合いの心臓血管外科医は、寒い北の北海道で日々、高齢者の命を救い、奔騰しているのである。
これらの優秀な医師が居る一方で、一部の悪徳医師によって、日本の医師の皆さんが悪者扱いされるは決して有っては成らないのである。
本当にレベルの低い医師のために、日本の医師全体のレベルまで下げていることは情けないことである。
今一度、院長や理事長は接待や融資疑惑など不明瞭な金銭的なやり取りや高級車、家具など提供をきっぱり断る勇気と決断をして欲しいものである。
私も近年中には同類の事柄が起こるかも知れないが、私はハッキリ断る勇気と決断を持ちたいと思う。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦

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食品アレルギーとアナフィラキシ、

2007-09-21 06:55:03 | 感覚
アレルギー反応は、「抗原」(アレルゲン)と呼ばれるアレルギーの素になるものを摂取することで起こります。(詳細は後述)抗原が体内に入ると「抗体」ができ、そこへ再び抗原となるものを摂取すると、抗原と抗体が結びつき、「アレルギー反応」が起こります。
抗原となりやすい食品成分は「タンパク質」です。しかし、タンパク質ですべての人がアレルギーを起こすわけではなく、起こしやすい人と、そうでない人がいます。アレルギーになりやすい体質は、遺伝するといわれています。
タンパク質は「アミノ酸」がたくさんつながったものです。
食品のタンパク質は数個ずつのアミノ酸に分解されて吸収されます。普通は、アミノ酸が2~3個の状態まで分解して吸収されます。この状態では、抗原にはなりにくいのです。
ところが、消化器官の消化力の未熟な(未発達な)乳幼児などでは、十分にタンパク質を分解できません。このため、アミノ酸が10個程度つながったままの形で吸収されてしまい、アレルギーを起こしやすくなるといわれているのです。
①食物、ダニ、カビなどのアレルゲン(抗原)が体内に入ると、「肥満細胞」(免疫に関係する細胞)が対応する。
          ↓
②体内に「抗体」(IgE)ができる。
          ↓
③抗体(IgE)が肥満細胞の表面に結合する。(肥満細胞は、「抗体に感作された」という)
          ↓
④再びアレルゲン(抗原)が体内に入る。
          ↓
⑤④により、アレルギー反応が起こる。これを「抗原抗体反応」という。
          ↓
⑥⑤により、体内で化学伝達物質(ヒスタミンなど)が合成される。
          ↓
⑦化学伝達物質が体の各所でアレルギー反応を起こす。アレルギー反応の場所により、下記のような症状が出る。
*気管支:ぜんそく、鼻:アレルギー性鼻炎、目:アレルギー性結膜炎
皮膚:湿疹やアトピー性皮膚炎、消化器官:嘔吐や下痢.
食品アレルギーの「食事療法」は、主治医とよく相談し、原因となっている食物を特定し、それを除去する(摂取しない)ことになります。
先にも述べた通り、原因成分が成長や体力維持にとって重要な「タンパク質」であるため、間違った食事療法を行うと、特に
子供の場合は影響が大きいので、十分な注意が必要です。(代用食品の摂取などが重要)
近年、厚生労働省から出された新しい離乳食の基準では、食品アレルギー予防の観点から、アレルギーの原因となりやす
い食品をあげて、一定の月齢まで与えないよう勧めています。いずれにしても、早期の対策が重要です。
食品アレルギーホームページより引用、
現在、小中高生で全国で33万人もの食品アレルギー患者が居られます。
アレルギーの原因は、食品や食材、ダニや化学物質など様々です。
特に食品アレルギーはある種の食品や食材に反応し、アレルギーを引き起こします。
例えば、卵や小麦アレルギーなど知られておりますが、例えば、好物な食べ物に卵や小麦が入っていなくても、包丁などで卵を調理し、その包丁で他の食材を調理しただけでもアレルギー症状を起こすのです。
特に、怖いのはアナフィラキシ症候群という、ショック状態になることで、心拍の上昇、高熱、血圧上昇など時には、命を落とすことも有るのです。
薬物過敏症でアレルギー抗体の過剰反応がアナフィラキシ症候群です。
食品アレルギーだけでなく、オオスズメバチに刺されたりして、この薬物過敏症に疾患するヒトは多いのです。
食品アレルギーの予防策は現在、食品アレルギーの素になる食材のそれを除去する(摂取しない)ことになります。
遺伝子的要因も考えられており、母親がアナフィラキシ症候群に疾患したことがある子供は確率的に高くなるものです。
今後の遺伝子解明で、アナフィラキシ症候群に関わる遺伝子が解明されれば、食品アレルギーや薬物過敏症患者の多くの方々が救われるのである。
子供達だけでも現在33万人及ぶ、食品アレルギーに悩んでいる子供達が居られます。これに大人も含めますと日本では50万人以上の方々が食品アレルギーに悩んでいるのである。
また、食品アレルギーや他のアレルギーに関しても環境ホルモンなどの影響もあり、患者数は急激に増えている。
これら増加傾向に対して、厚生労働省の取り組みは遅れており、速急の取り組みと研究を推進して欲しいと願っている。
私共も、生命科学研究所を構想しているので、これらの施設で研究課題として取り組む予定である。
多くの悩んでいる子供達を救いたいのである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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脳で働く壊し屋の発見!

2007-09-20 06:41:11 | 感覚
脳で働く「壊し屋」発見 掲載号、表紙に日本の漫画

記事:共同通信社提供:共同通信社【2007年9月7日】
脳の神経細胞で行われる情報伝達が活発化し過ぎないよう適切にコントロールするタンパク質を自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の瀬藤光利(せとう・みつとし)准教授らのチームが発見、7日付の米医学誌セルに発表した。
「スクラッパー(壊し屋)」と命名されたこのタンパク質の働きを利用すれば、情報伝達に異常が生じる統合失調症やアルツハイマー病などの治療につながる可能性があるという。
また「ジョジョの奇妙な冒険」などで知られる人気漫画家荒木飛呂彦(あらき・ひろひこ)さんが「壊し屋」のイメージをイラストに描き、研究成果が掲載された号の表紙を飾った。
体内には、不要になったタンパク質に目印を付けて分解してしまう仕組みがある。研究チームはコンピューターを使い、人のゲノム(全遺伝情報)のデータから、神経細胞でこの仕組みを担っていると予想される遺伝子を特定。マウスでこの遺伝子を欠損させると、スクラッパーが作られなくなり、脳の情報伝達物質が過剰に放出されることを確認した。
この結果、スクラッパーが情報伝達を担う余分なタンパク質に目印を付け、伝達が行き過ぎないよう制御していると判断した。

ヒトの脳内では、五感情報などを理解するために、脳内ではニューロンネットワークとしいう「脳細胞」の神経伝達によって、物を見たり、聞いたり、触って物の堅さ、柔らかさなど理解できるのである。
これらの感覚は全て脳で感じ、脳で理解しているのです。
ですから、私たちは眼でモノを見ているのでなく、脳で見ているのです。
私たちが記憶力など落ちた(低下)したと私のように中年以降になる実感すると思うが、実は記憶力は低下しないことが最近の研究で解明されている。
脳、海馬や大脳新皮質に記憶された「記憶」を引き出す能力が、加齢と共に低下するので、ヒトの名前が思い出せないなどの「忘れた」と実感するので、記憶力が低下したと感じるのです。
これらの記憶や感覚の伝達などに関わっているのが、ニューロン(神経細胞)なのである。このニューロンは「軸策」と「樹状突起」から出来ており、軸策の太さは0.5~1ミクロンで長さは数十cmもある。
このニューロン同士の間をシナプスという、伝達物質の入った「小胞」があり、シナプス同士には10万/1mmの間隙があり、この間隙の間を小胞が片方のシナプスから放出され、片方のシナプスではレセプターという、受容体があり、伝達物質のやり取りによって「記憶力」になるのです。
若い頃の伝達速度は新幹線より速い400kmで伝わるが、70歳ぐらいの高齢者になると100km以下と車程度から一般道を走る車程度になるので、記憶の引き出しや五感の衰えを感じるように成るのです。
ヒトの脳細胞の特徴に20歳を過ぎた頃から毎日10万という数の脳細胞が死滅して行きますが、この脳細胞こそ、ニューロンネットワークの細胞の死滅なのです。まず、最初にニューロンの軸策が剥がれ落ち、裸電線のようにショートし遣い物にならなくなります。
そして、ニューロンネットワークの一部が死滅し行くのです。
但し、私たちの脳力には、五感などを総動員し、刺激することで「可塑性」という脳細胞が蘇る脳力が備わっているのです。これが脳の活性化である。
私たちの脳内には、情報などの伝達などにニューロンネットワークが存在していることは皆さんご理解していると思いますが、ヒトの脳は4Wの発電能力があるのです。この微電流刺激によって、ニューロンネットワーク同士の情報伝達を行っているのです。
ところが、ニューロンの軸策などは丁度裸電線にビニールが掛かった状態が剥がれ落ち電線が剥きだしになるとショートとます。
この状態が私たちの脳内で起こっているのです。
つまり、普段あまり使われないニューロンネットワークから死滅して行くのです。運動性では右利きヒトであれば、左手を動かすことである。
また、今回の研究発表のように脳で働く「壊し屋」はタンパク質で出来上がっているニューロンネットワークは極度のストレス、脳障害などの外的障害によっても急激に死滅することがあるのです。
情報伝達に異常が生じる統合失調症やアルツハイマー病などは、脳神経以外にも、脳内物質が深く関わっている。
脳内物質の一種のドーパミンは「快感物質」と言われ、気持ちよいとかの感覚を生み出す。このドーパミン物質の欠損や極度の減少によってパーキンソン病などに疾患すると言われている。
そこで、今回の研究は脳の情報伝達物質が過剰に放出されることを抑える(抑制)することで、情報伝達に異常が生じる統合失調症やアルツハイマー病などの治療につながる可能性があるという。
但し、現段階では動物実験(臨床)段階であり、実用化の認可は得られていない。
いずれにせよ、日本政府(厚生労働省)などの認可が必要になるため、実現には何年か掛かるだろう。
私共も近年中に北関東に「生命科学研究所」を設立構想しているが、その施設で本格的な脳科学の研究を行いたいと考えている。
脳の研究は、脳の病気以外にも、精神障害、心理障害など多義に渡り、寝たきり予防や運動性障害などの改善、原因究明、思考性ロボット、ブレインインターフェースなどの未来型研究など多義に渡り、病気の解明、ヒトの心の問題などの解明などに繋がるものである。
だから、私は今後ともヒトの五感と脳の研究、重要性の提唱をして参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦
横浜市緑区白山地区センターにおいて、私の講座が開催されます。
お近くの方は是非、お立ち寄り下さい。
荒木行彦・映像とトークによる 
      ~五感で感じる自然~

皆さんは、どんなゆとりの時間をお持ちでしょうか!
今回、白山サロンは「映像とトーク」による ゆとりのサロンを計画しました。
「人の脳と五感」について研究されている荒木行彦氏をゲストに、ご自身の趣味である大自然の写真と ユーモアたっぷりお話をお届けします。
自然のやさしさを映像とトークからいただきましょう。
【日  時】 9月29日(土)午後1時30分から3時 9月15日からセンター受付で整理券発行します。
【参加費】 200円(お茶代)
*お電話での予約も受け付けます。
〒226-0006 横浜市緑区白山1-2-1TEL:045-935-0326
【募  集】 50人

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身近なテロの驚異!

2007-09-19 06:55:31 | 感覚
爆発物製造の被告、原料は薬局から 業者、薄い危機意識
2007年9月9日(日)10:02朝日新聞から引用、
TATPと呼ばれる爆発物を製造、所持したとして爆発物取締罰則違反で起訴された東京都東久留米市、無職寺沢善博被告(38)が「テロ関連のサイトで作り方を知った。原料は薬局などで普通に買えた」と供述していることがわかった。政府はテロ防止を目的に爆発物の原料になる薬品の管理強化を業者に求めているが、危機意識が浸透していないのが現状だ。
数リットルの過酸化水素水、塩酸、塗料溶剤のアセトン――。6月に逮捕された寺沢被告の自宅には爆発物の原料になる薬品が無造作に転がっていた。購入先の薬局や溶剤販売業者の多くは捜査員から「原料になる」と聞かされ、驚いていたという。
TATPは有機過酸化物である過酸化アセトンの一種。TNT火薬と同程度の強い爆発力を持ち、わずかな衝撃で爆発する。同じ有機過酸化物の爆発物にはHMTDなどがあり、05年のロンドン同時爆破テロなど近年のテロで使用が目立つ。
2002年には高校生がインターネットでこのTATPの作り方を覚え、ゆりかもめ車内で爆発させ、怪我人が出たケースもある。
今回の犯人は、今年だけで2回も会社を首になり、それを逆恨みした思から、2005年のロンドン同時爆発テロを参考に自宅で96gにも及ぶTATPを造っていたのである。
目的は、西武鉄道内での爆発テロを企んでいたことが分かったのである。
満員電車で通勤する人達を妬み、電車内での爆発テロを考えたようなのである。
今回、未然に防げたのは、近所からの通報による物だったのである。6月頃から犯人の自宅近くで、爆発するような音が確認され、怪しいと感じた住民が警察に通報し、犯人逮捕に繋がったのである。
もし、近所で無視していたらと考えると身震いしてしまう。96gのTAPAはテレビのニュースで実験を行っていたが、鉄パイプで爆発させたら満員の電車内では十分に殺傷能力もあり、実行されていたら大変なことに成っただろう。
本当に犯人が逮捕されて良かったのである。これら犯罪者には自己中心的な思考性が強く、自分が悪いのに正当化しようとし、2度会社を首になっているのに、逆に会社などを恨むなど、社会適応能力に欠如している人達がこれらの犯罪ケースに走ることも多々ある。
現在の日本において、他国からのテロより、身近な人達の思いつきテロによる犯罪の方が危ないと私は以前から指摘と警鐘を鳴らしている。
爆弾の作りの方やサリンなどの薬物の作り方さえ現在はインターネットなどで紹介している。その気になり、材料(原料)や装置を準備し、学べば簡単に出来てしまうから恐ろしいのである。
私は、これらの犯罪者の共通点、脳の思考性を以前(危ない脳)として指摘したが、現在の若者や子供達の多くに「理性」という、思考性の変化について説明したことがある。私たちはしては行けないこと(悪いこと)、しても良いことを判断出来るのだが、最近の若い人達や子供達では、興奮した脳を抑制出来ず、興奮状態が長く続く傾向があります。
これらは脳内物質、抑制物質と言われる、ギャバとセロトニンという、脳内物質のバランスが乱れることで起こるものです。
私たちヒトの脳内では、ドーパミン物質、快感物質やアドレナリン(恐怖の物質)などがありますが、アドレナリン(興奮物質)などは脳内麻薬と称され、興奮した状態に鳴ります。通常はこの麻薬もすぐに消え、脳内に残らずギャバなどの物質が興奮した脳を抑制し、そして理性が働き、体験型記憶と学習記憶から悪いことをしては行けない、犯罪を起こしたら大変と考えるのです。
ところが犯罪を起こす人達の脳内では、この抑制(理性)の働きが弱く、思ったこと(思考)を実際に起こしてしまうので、犯罪に繋がるのです。
其処へ、ヒトへの妬みや憎しみなどが強くなると短絡的に犯罪を起こしてしまうのが、現在の若い人達や子供達に切れやすい、我慢が出来ない。正しい判断ができないなど、私は「前頭葉の発達不足、前頭葉の低下」であると以前から指摘し、警鐘を鳴らしている。
ヒトの前頭葉は我慢を教え、我慢して頑張ったら褒めてあげる。子供の頃から褒められることで前頭葉は発達、育って行くのです。
幼い頃から親から虐待や褒められもせず、大人への憎しみなどが強まると犯罪に走るケースが多々あります。
だから、私は身近に切れやすい、行動が異常だとか、独り言が危ないなどの人達が居られたら、すぐに警察や薬物を扱う店でも幾ら身分証が要らなくても危険物扱いの薬物の取り扱いや販売扱いには注意と人物の洞察力が必要である。
ベテランの販売員なら分かるだろうが、使用目的などを尋ね、おかしい同行がみられたら警察などに連絡して欲しいものである。
何時何処で身近にテロが起きてもおかしくない事態であり、私は必ずや起きると予測している。何時何処で起きるか予測できないが、身近に起きる可能性が高まっているのである。
やはり、自分の身は自分で守る鋭い感覚が必要なのである。決して強靱な身体では自分の身を守れない。結局は鋭い感覚(危険回避能力)、鋭い五感が重要であることを私から提唱致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦






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神経誘導物質の発見!

2007-09-18 06:48:21 | 感覚
神経誘導物質 東京大などのチームが発見
記事:毎日新聞社提供:毎日新聞社【2007年9月5日】
神経誘導物質:東京大などのチームが発見
神経細胞が決まった筋肉と結合する際、「こちらに来るな」というシグナルを特定細胞で出し、正しく配線されるよう導くたんぱく質を、東京大などのチームがショウジョウバエで発見した。人間にも同様のたんぱく質があるとみられ、将来、損傷を受けた神経を再生する医療への応用も期待される。
神経の配線は、各神経細胞から軸索という突起が伸びて特定の細胞と結合することでできる。神経細胞が結合相手を見付け出すには、細胞上で目印として働く分子があると考えられている。
稲木美紀子研究員、能瀬聡直教授らは、ショウジョウバエの胚(はい)を解剖し、筋肉を1本ずつ取り出して解析。運動神経が特定の筋肉に配線する過程を調べた。その結果、それぞれ異なった運動神経と結合する隣り合った筋肉の片方に「Wnt(ウィント)4」というたんぱく質があった。遺伝子操作でWnt4が作られないようにすると、Wnt4がない筋肉と結合するはずの運動神経が、両方の筋肉とつながった。また、本来は持たない筋肉で人工的にWnt4を発現させると、神経が正しく結合しなかった。
Wnt4のない方の筋肉には、「こちらへおいで」というシグナルを発するたんぱく質があることが分かっており、能瀬教授は「神経配線は、標的細胞上で働く『正の目印』と、非標的細胞上で働く『負の目印』の複数の働きで決まるようだ」と話している。【須田桃子】

神経細胞が決まった筋肉と結合する際、「こちらに来るな」というシグナルを特定細胞で出し、正しく配線されるよう導くたんぱく質を、東京大などのチームがショウジョウバエで発見した。人間にも同様のたんぱく質があるとみられ、将来、損傷を受けた神経を再生する医療への応用も期待される。
これらの文書を読んでも難しく、皆様は理解が出来ないかも知れないが、神経細胞(ニューロン)には、情報の伝達や手足の動きを支配したり、記憶力などにも関係している。
これらの研究解明によって、損傷を受けた神経を再生する医療への応用も期待される。
脳梗塞などの脳卒中の後遺症で運動性障害が起こるが、これらも脳細胞の一部の死滅によって起こるものである。
これら損傷した神経細胞を再生できれば、運動性障害の改善に繋がるものである。
近い将来には実用化されるだろう! これらから予測されるのは神経細胞の再生によって、寝たきりの人達が激減する可能性を秘めているのである。
現在は幹細胞から再生医療も進んでおり、名古屋大学などでは親不知の抜歯した歯を全国の歯科院から集め、幹細胞を取り出し、骨細胞のバイオに成功している。
他に、人工皮膚なども出来上がっている。現在は心筋などの再生に取り組んでいる。
これらの再生医療が確立されるようになると、心臓移植などの臓器移植も必要なく、自己細胞によって、骨や筋肉などの再生が可能となるのである。
最終目的は神経細胞などの再生が出来れば、本当に寝たきり状態の患者さんや高齢者が激減するはずである。
但し、問題も多いのである。医療技術に特許権
開発支援 まず「再生」対象 特許庁方針特許庁は治療方法などの医療技術に特許権を認める方針を固めた。やけどの治療などに使う皮膚の培養方法など、急成長が見込まれる再生医療の技術を対象に認める。医療の新技術を保護して、研究開発や医療ベンチャー企業を支援する。来年の通常国会に特許法改正案を提出する方向だ。特許庁はこれまで医療技術を特許の対象外としており、大きな方針転換となる。
現在、特許庁は医薬品や医療器具の発明には特許を認めているが、手術・診断・治療の方法など「医療行為・技術」には特許権を認めていない。特許法29条の「産業上利用できる発明」という特許の要件規定から判断して「産業でない」と位置づけているためだ。
しかし、再生医療の分野で培養皮膚の事業化を進めるジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(愛知県蒲郡市)など、治療や診断は直接実施しないものの、医療技術を開発するベンチャー企業が出現。手術・診断・治療などに関連した医療技術が産業と結びつくようになっている。
このため、特許庁は皮膚、臓器などの再生方法などの医療技術について、「特許保護がないと技術開発が進まない恐れもある」と判断した。研究者には「再生医療の技術に特許保護を認めないと、研究開発で一番重要な部分に権利が取れない」(上田実名古屋大学教授)との声もある。
特許権を認めることで、研究者の成果を保護して開発意欲を高めるほか、第三者による技術の無断使用を防ぐ事が可能となる。他の企業などから特許料収入を得て、新たな研究開発費用に充てることもできる。
ただ、人道上の理由から、医師が特許を受けた医療技術を診断や治療に使う場合は「権利侵害にならない」と特許法に明記する考えだ。
政府の総合科学技術会議の知的財産戦略専門調査会が5月から議論を開始、6月上旬に中間報告を公表。これを受け、産業構造審議会(経済産業相の諮間機関)の知的財産政策部会で具体的な検討を始める。
米国では再生医療を含むすべての医療技術が特許の保護対象になっているため、日本の医療ベンチャーには米国で特許を出願して事業展開を進める動きも出ている。日本でも特許を認めて、技術の権利保護を強化するねらいがある。
日本経済新聞 朝刊 2002.5.1より引用、
このように現在はアメリカ主導で再生医療の認可の全体の70%はアメリカの特許で日本は11%程度と低いものである。
やはり、厚生労働省や日本政府間としての予算や取り組みが今後の課題でもある。
私共も近年中に構想している「生命科学研究所」でのベンチャーとして、この再生医療研究が課題でもある。
優秀な研究者などの確保が日本国内では最大の課題でもある。私共はこれらを鑑み、アメリカや海外から研究者を集め、特許申請が出来ればと願っている。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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10代の過食症患者の治療には家族の支えが重要!

2007-09-17 00:49:38 | 感覚
十代の過食症患者の治療には家族療法が有望
ランダム化対照試験において、思春期の神経性過食症に対しては家族療法のほうが支持的心理療法よりも有効であった
Marlene BuskoMedscape Medical News
【9月10日】思春期の神経性過食症に対しては、支持的心理療法よりも家族療法の方が有効であることがランダム化対照試験で示された。
この試験の論文は、『Archives of General Psychiatry』9月号に掲載されている。
この知見には2つの重要な意味がある、と筆頭著者であるシカゴ大学(イリノイ州)のDaniel le Grange, PhDはMedscapeに語っている。「その第1が、思春期の神経性過食症患者は自我同調性よりも、より自我失調性において病気を経験するとみられることである」。同博士の説明によると、自分の症状を好意的に受け止める傾向があり、他者が介入してその摂食障害を解消しようするのを好まない思春期拒食症の患者と異なり、思春期過食症の患者は恥と罪の意識を感じる傾向が強く、他者の介入を受け容れやすいという。「第2に、神経性拒食症に関するすべての研究と鑑み、別の試験で示されたのは、ほんとうの頼みの綱は親であるため、我々は親の関与のあり方を常に求めなければならないということだ」。
この論文によると、思春期のうち神経性過食症の診断基準に完全に合致する者が1%から2%、部分的に一致する者がさらに2%から3%いる。しかし、思春期神経性過食症を対象にした治療法の試験はあまり数が行われていない。
研究者らは、ランダム化対照比較試験によって過食症の少年患者に対する2種類の治療法の有効性を評価した。
• 家族療法(実験治療)。これはセラピストの助けの下に親が患者と協力して、達成目標を絞ったやり方をとるものである。
• 支持的心理療法(対照治療)。これはそれ自体が摂食障害に特化していない心理療法を患者個人に受けさせるものである。
家族療法は、背景にある摂食障害の原因に対処するのではなく、患者に病的行動をとらせないようにし、親ひいては患者を力づけ、その病的行動を家族それに対する支持的心理療法は、摂食パターンの改変に関する助言は含まず、背景にある情緒的問題に患者自身が対処することを助ける。自身が打ち破るのを助ける。
それに対する支持的心理療法は、摂食パターンの改変に関する助言は含まず、背景にある情緒的問題に患者自身が対処することを助ける。
対照治療法として支持的心理療法が選ばれたのは、多くの思春期患者が地域社会で受ける代表的な治療法だからである。研究者らは、過食症の行動症状や態度症状に対しては、支持的心理療法よりも家族療法のほうが有効であるとの仮説を立てた。
摂食障害の治療を行なうクリニックに告知を出して被験者を募集した。適格性の評価を行なった140例のうち、54例を除外し、6例を対象にしてパイロット試験を行なった。今回の試験は、週に1回以上の過食や排出が6カ月間続いている女子78例と男子2例(年齢は12-19歳、平均16.1歳)で実施した。
被験者をランダム化して、家族療法群(n=41)と、6カ月間で20回の外来セッションを行なう支持的心理療法群(n=39)に分けた。
6カ月の治療終了時およびそれに続く6カ月間の追跡期間終了時において過食−排出がなかった患者の割合は、家族療法群のほうが対照群よりも有意に多かった。しかし、追跡期間中も節制が持続した患者の数は減少していた。
表:過食排出の節制転帰。家族療法と支持的心理療法の比較
過食排出の節制転帰 家族療法(n=41) 支持的心理療法(n=39) P値
治療終了時での患者数(%) 16 (39) 7 (18) .049
治療終了から6カ月後の患者数(%) 12 (29) 4 (10) .05
Source: Arch Gen Psychiatry. 2007;64:1049-1056.
「神経性過食症の病的行動の改善には、この疾患に向けた家族療法が有望であることが結果で示された」と研究者らは結論した。しかし次のようにも警告している。「良好な転帰の主な理由が家族の関与や摂食行動への対処にあったのかどうかは分かっていない。また、節制率は30%から40%に留まっており、まだ改良の余地があると考えられる」。
著者らはさらに、認知行動療法と家族療法を比較する試験を今後実施することと、今回の試験では採用基準を拡大したにも関わらず、治療を求める多くの思春期患者が除外されたことを改善する必要があることを述べている。
Grange博士はGuilford Press社から印税を受けていることを開示している。
以前、私のブログで若い女性の過食症について、紹介したが、最近は過食症も低年齢化しており、女性を中心に増加している。
特に、10代の人達の思春期の神経性過食症が増加している。
極度のストレスなどで嘔吐しながらでも食べ食べ続け、吐いてはまた食べるという行為を繰り返すのである。
プラダー・ウィリー症候群( Prader-Willi syndrome ) プラダー・ウィリー症候群という、遺伝子の異常によって引き起こされると言われております。15番染色体の欠損から起こると言われている。
主な症状は「過食症」に成り、食べては吐いて、また、食べるという繰り返しになるのです。ヒトの食欲は脳の「視床下部」が関わっている。
このケースの過食症は遺伝子の異常から起こるものであるが、神経性過食症は精神的なケースから疾患するものである。
人の食欲に関わっている脳部「視床下部」という、食欲は胃袋から「グレリン」という、食欲物質が視床下部に届き、満腹などの感覚に繋がるのです。
ストレスなどによって、視床下部に影響を与え、食欲物質などの異常分泌などが原因の一つでも有るのです。
思春期拒食症の患者の改善には家族の支え、愛情が重要なのである。多くの親が過食すると子供を叱るが、そうではなく、どうして過食症に疾患したのか原因を探り、改善に子供と親が取り組むことである。
私は、よく過食症の方々には、食事の仕方と定期的な運動を推進している。食事もゆっくり時間をかけて咀嚼し、腹八分に心掛ける。
また、散歩でもよいので運動に心掛ける。汗を流すことで、ストレスの抑制に繋がり、健康的な食欲増進に繋がるのです。この健康的な食欲こそ重要なのである。
過食症も精神障害、脳障害であることを私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦
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怪我予防をイチローから学ぶ

2007-09-15 07:04:38 | 感覚
イチロー選手はメジャーリーグで活躍している野球選手として有名だが、天才と言われるイチロー選手には隠された。努力の天才なのである。
イチローがメジャーリーグで活躍してから今までにシーズン中の試合で7試合しか休んでいないのである。この記録は1年の年間シーズンを通して1試合程度なのである。怪我の多い何処かの日本野球選手が多い中で、何故、イチロー選手は怪我をしないのか、野球選手としては、体格的に決して恵まれている選手ではないのに何故怪我をしないのか?
それには秘密が有るのです。イチロー選手はどの選手よりも球場に2時間前に入り、必ず身体のストレッチ、軽いランニングをしているのである。
身体の隅々までストレッチを行い、筋肉をほぐし、常に試合時にフルに動けるように備えているのである。
以前、アメリカに渡る前のオリックス時代にイチロー選手と会談をしたことがあるが、私と背丈も変わらない程度で、決して肉体美の選手でもなければ野球選手には見えなかった。
ところが、野球や感覚の話になるとただ者ではないことを感じた。
イチロー選手は普通のプロ野球選手と違い頭の回転も速く、何より感覚の鋭い選手である。
また、野球に対する拘りこそ天才と言われる由縁である。その拘りはバットは勿論、グローブなどの道具の拘りも凄い物がある。
例えば、イチロー選手のグローブを拝見したときに私の第一印象はだらしないグローブだと感じたのである。
普通ならグローブの指先の長いヒモは綺麗に切って整えると思うが、イチロー選手のグローブは指先のヒモが長いままである。
これはイチロー選手が外野フライを捕る時に素手で捉える感覚を大切しているからであると私に答えてくれたのを思い出す。
だから指先が広がらないと素手の感覚で捉えたように成らないのでヒモを長くしているのですと答えてくれた。
また、野球靴も拘りがあり、スポーツメーカーにイチロー仕様という、特別な野球靴がある。何と野球靴の価格が一足100万円以上する品物らしいのである。
世界一軽く、踏ん張りの利く野球靴を目指したとメーカーの開発担当者は絶賛しておりました。
バットも日本人の職人さんに一本、一本手作りで1gの狂いも無い重さのバットを造って貰っている。
指の握り「触覚」に拘り、手にしっくりしないと何度も修正させている拘りである。
私が30分間の会談の中で一番驚いたのは、現在、メジャーリーグでも多いのだが、ランニングキャッチが他の外野手より多いのは、普通の選手ならボールが飛んでくる方向を目で確認(視覚)、ところがイチロー選手はバットでボールを打ったときのバット音で飛んでくる方向が分かり、予測して走るとボールが確認でき、打球の速いボールでもランニングキャッチが出来るというものである。
ところが、最近のイチロー選手は特に守備にミスや細かなプレーに集中力が欠如したプレーが目立つが、心配はしていない。
彼はプロ野球選手の中でも特に五感の鋭い選手で、五感の重要性を理解しており、実戦している選手なので世界で活躍出来るのである。
野球という「職業」に取り組む姿勢は、是非、私たちは見習いたいものである。
怪我や身体のメンテナンスに気をつかい、身体の維持と体調の維持をしているので、7年連続200本安打などの記録を残せるのである。
つまり、いい仕事が出来る条件こそ、身体の維持が重要なのである。
次に「知能」も必要である。イチロー選手の場合は、心技体が整った選手である。勿論、知能、頭も良いスポーツ選手である
私もママさんバレーではあるが、コーチをしているのでスポーツ前のストレッチ、終了時の筋肉のクールダウンを口うるさく指導している。
これは筋肉疲労だけでなく、スポーツを行う心構えと普段の生活でも必要な行為なのである。
私も仕事柄、クライアントとの打ち合わせや資料の提供などの依頼があれば、前もって早めに行うようにしている。
私は良く、前日にシュミレーションを実施してみる。例えば、思い描いたように事が運んだときと、そうでなく上手く行かなかった時の対処を予測しておくと、当日の突然の出来事やトラブルに対応ができるようになるのである。
私の場合は、何例も連想し、当日に向かうと上手く行くことが多いのである。
また、待ち合わせ時間や講演会の当日の時間には必ず1時間前には行って準備をして受講者などを迎えると上手く行くことが多い。
スポーツでも、普段の生活環境でもイチロー選手のように取り組む心構えが重要なのである。この心構えこそ、怪我予防、仕事のミス予防、強いては健康維持にも繋がるものであることを私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦

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救急患者の2割は自殺未遂!

2007-09-14 06:37:08 | 感覚
救急患者約2割は未遂 自殺予防を考える
記事:毎日新聞社 提供:毎日新聞社【2007年9月11日】
独りにさせない:自殺予防を考える/1 救急患者約2割は未遂
◇精神科医のケアに効果
 「あなたの抱える悩みを一緒に考えていきましょう」
横浜市立大病院高度救命救急センターの精神科医、山田朋樹さん(41)は2年前、自殺未遂者に語りかけた。車の中で排ガス自殺を図り、意識もうろうの状態でセンターに運ばれてきた中年男性だ。この言葉が男性を救った。「あの一言で頑張ろうと思いました」。気力を取り戻した男性は、多額の借金を整理して再び仕事に就いたという関係学会などによると、全国の救命救急センターに搬送される患者の10-20%は自殺未遂者とされる。同病院は03年から、搬送されて来た未遂者を、精神科医がケアする取り組みを始めた。山田さんは「命を救う場面から介在すると、患者との信頼関係が築きやすい。何度も話すうちに自殺をしようとした本当の理由が見えてくることもある」と指摘する。うつ病など精神疾患への対応にとどまらず、借金や家族関係などの問題もソーシャルワーカーらと共同で解決策を探っている。
自殺予防総合対策センター(東京都小平市)の松本俊彦・自殺実態分析室長らの調査では、自傷行為をして精神科を受診した患者の19%が、受診後1年以内に大量服薬による自殺を図っていた。海外では自傷経験者がその後9年間で自殺するリスクは、経験がない人の400-700倍に達するというデータもある。
国の自殺未遂者への対策は緒に就いたばかりだ。05年度から5年計画で、全国15病院の救急医療施設に搬送された自殺未遂者を精神科医らがケアし、その自殺予防効果を検証する。しかし、施策化されるとしても、それは研究の終了後になる。同大医学部の河西千秋准教授は「環境さえ整えば、どの病院でも精神科医によるケアはすぐに実施できる」と意識改革を訴える。
山田さんがセンターの常勤となった05年度、144人が自殺未遂で搬送された。しかし、退院後の自殺者は2人、未遂者は3人。自殺予防の効果はあったと評価できる数字だ。心を癒す精神科医が救急現場で命を救っている。
政府は今年、世界自殺予防デーの10日から1週間を自殺予防週間と定めた。98年以降9年連続で、年間3万人以上が自殺している日本。この異常事態を解決するため、何が必要かを考える。
日本の自殺者数が8年連続3万人を超えている。今年も昨年以上の数字で増えている。9年連続3万人も手が届きそうな勢いである。
特に、最近の傾向は、若い世代、20歳代や30歳代の自殺者数が急増しているのである。仕事のストレスや悩みなどから欝病などで疾患し、自殺するケースなど増えているのである。
私が以前から注視し、警鐘をならしている「自衛隊員の自殺数」毎年100人を超えている現状を私のブログでも紹介してきたが、自殺者の防止策や対策など即急に取り組まなければ成らない問題でもあるのです。
私は、是非、自衛隊で自殺防止の提案と研修も兼ねて「五感訓練」を提唱し、実施したいと考えている。若い命を自ら絶つという哀しい現状を打破したいと考えている。
最近も30歳代前半のJR社員が新幹線に飛び込み自殺したケースなど欝病が原因でも有ったのです。
企業人の欝病は社員数の約2%と言われていてが、最近は3%程度まで上がっている。
例えば、社員数1000人の企業なら20人~30人は欝病や予備軍である。他の病気やストレスなどから半年以上の休職を加えると全体の5%~6%と増えるのである。
このように優秀な人材や企業にしても損失に繋がり、企業防衛の見地からも重大な問題になっているのである。
私共は、これら予防策や防止策を提案し、研修や講演として企業に推進している。
近く、私は大手の企業に欝病予防と対策を研修という形で実施する予定だが、今後、私共や専門医などに依頼が急増しているのである。
それだけ急増している現状があるのです。欝病に疾患した人達の数十%の人達は自殺に繋がっているのである。
その自殺者の中でも2割弱の人達が救急搬送されているのである。
例え自殺未遂で延命しても、何度か自殺をはかるケースも多々あるのです。
ですから、私は勿論命を救うのが第一と考えているが、他に心のケアが重要と提唱している。精神科医や心理カウンセラーなどの治療や相談などを受けられることで、自殺の再発防止、自殺防止に繋がるものだと提言している。
但し、日本の精神科医、心理カウンセラーの専門医が極端に不足し、現状の患者さん達に対応出来ないのである。
ここにも問題が有るのです。アメリカのように犯罪までも心理カウンセラーは関わっており、再犯の防止などに役立っているのである。
私は日本の自殺者数を減らすのは、やはり、精神科医、心理カウンセラーの果たす役割は高く、自殺の抑止力になると考えている。
だから、私共は近年中に構想している。医療施設、大学でも心理学部や精神科の医師を目指す医師達をサポート援助して行く予定である。
少しでも自殺者の低減に繋がればと願っている。また、今後とも企業で働く人達や一般の方々に、ストレスと上手く付き合い、欝病予防や初期発見などで未然に防ぐ方法など私共は提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦
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健診、保健指導にビジネスチャンス!

2007-09-13 06:57:37 | 感覚
日本政策投資銀行が試算 健診・保健指導は5000億円市場 質を高める工夫が必要
記事:Japan Medicine提供:じほう
【2007年7月23日】  日本政策投資銀行(東京都千代田区)はこのほど、2008年度からスタートする特定健康診査と特定保健指導について、初年度の市場が最大5000億円規模になるとのデータをまとめた。特定健診が最大3600億円、保健指導は1400億円規模になると試算。受診率の向上など事業の実効性を上げるとともに、事業者である医療機関が保険者などと協力し、質を高める工夫をする必要性を強調している。
08年度に特定健診の対象者となるのは各種健康保険の被保険者、被扶養者を合計した5619万人(厚生労働省推計)という。
同行は時定健診の市場規模について、各保険者の人数と目標とする受診率に、健診単価(最高9000円、最小5000円)を掛け合わせ、市場規模は1977億円から3559億円の範囲になると試算した。
受診率は保険者の目標をベースに最高85%(組合健保、共済組合の被保険者)、最低は65%(全保険の被扶養者分など)と設定している。
一方、健診後に行われる保健指導は、週1回の面談と6カ月後の評価をセットにした「動機づけ支援」と、医師や保健師らが継続的に3-6カ月間、個人や集団にかかわって指導する「積極的支援」に分類される。
保健指導の市場規模は最大1412億円程度
保健指導で同行は、対象者約946万人を保健指導の区分(動機づけ528万人、積極的支援418万人)ごとに分類。それぞれの区分の人数に保健指導の最高・最低の単価を掛けて全員に実施できる金額を算出した。それに、厚生労働省がスタート5年目の目標とする実施率45%を乗じて、市場規模とした。具体的には保健指導の市場規模が、730億円から1412億円程度になると予想している。
最大値は、動機づけ支援を238万人に対して最高単価1万2000円で行うために必要な285億円と、積極的支援の利用者188万人が同様に6万円で、生活習慣病改善に取り組む場合の費用1127億円を合算した。
特定健診や保健指導に対する医療機関の関心は高い。厚労省の実態調査によると、今年1月時点で、健診だけを実施している医療機関の66%が「保健指導に参入する予定」と回答している。
また保健指導の実施を予定する事業者のトップは病院・診療所で65%を占めた。健診機関は19%、民間企業8%-などとなっている。
試算を踏まえ同行は、生活習慣病の予防と医療費の伸びを抑制するためには、中期的な視点が不可欠な点を強調。「導入までに、健診の受診率・保健指導の実施率の向上策や、質を高める仕組みづくりが求められる」とした。
現在、スポーツ用具メーカーや民間企業でも保健指導に取り組んでいるところが多くなった。
大手のスポーツメーカーでは、メタボリック予防や対策をプログラムに作成し、取引先や新規の企業に健康指導を事業化し、売り込んでいる会社もあるのです。
このように今や健康指導はニュービジネスとして考えられているのだ。
日本の医療は少しでも具合や体調が悪いと病院に通院し、検査や診察を受けますが、今後、高齢者の医療費負担の高騰や薬漬けの医療では医療費負担が患者側に重くのし掛かってきます。
また、子供や高齢者では風邪をひいたからとすぐに薬を服用すると風邪は治りますが、自己の免疫力で治そうとする能力が低下するのです。
私のように殆ど薬を飲まない人は風邪をひいても1日休息すれば治ります。
大病に成る前に予防し、自己の免疫力を高める健康指導を現在「未病」などと呼び、日本医師会は推進しております。
現在の多くの病院では治療や検査などの医療が中心になっておりましたが、今後、健診、保健指導が多くなると予想されるのです。
特に地域によっては、少子化問題の解決策に地元の子供達の医療費を中学生まで無料とか、70歳以上の高齢者の健康診断が無料などの地域もあるのです。
このように、今後、予防医学(大衆衛生)などの考え方や病気予防に私共はビジネスチャンスがあると指摘している。
公立病院や市立病院など日本の病院が近年、廃業や倒産が増加しております。
これらの対応策として、私はこの健診と健康指導、在宅医療などに力を入れる必要が有ると指摘している。
従来のように少し体調が悪いからと病院に行き、何時間も待たされて、簡単な問診と検査を行い10分もしないで終了してしまう、日本の医療(病院)では経営も今後、大変になると予想されるのです。
日本の病院の40%は施設や検査機が古くて、最近の高度先進医療に対応できず、また、施設の老朽化によって立て替え需要があっても資金の目処が立たず、そのまま廃業してしまう病院も多くなっている。
私は、病院の運営の立て直しには、私共のような民間企業や病院間での提携なども必要であると指摘している。
学閥や医局問題など古い体質が病院経営にも一部であるが悪影響を与えているのです。
結局は地元の病院が廃業してしまうと迷惑や戸惑ってしまうのは、我々患者側なのである。時には車で何十分もかけて病院に通院しなければ成らないのである。今後の日本の医療は弱者である子供達や高齢者に優しい医療でなければ、病院や日本の医療自体が危ないと私から指摘致します。
今後も私共は日本の医療改革に取り組んで参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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