センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

怒りを科学する!

2010-05-31 00:00:19 | 感覚
私たち人では、「怒り」をムカツクや頭に血が上るなどと表現します。これらは、怒りの感情と脳の関わりから、身体的な影響が出るのです。
怒りの感情は、時に人からの悪口、態度や嫌いな行動などで我慢できなくなった状態時などで「怒りの感情」が生まれるのです。
では、怒りは人の脳の「扁桃体」という、感情を司る脳部で感じます。同時に「ノルアドレナリン」という脳内物質が分泌され、 危機状況に遭遇した時などの交感神経による戦いに備えた反応し、「毛細血管が収縮し、血液は活動しようとする脳の内部と骨格筋に集中して、顔面蒼白になる現象など起こります」。これらが、頭に血が上る。むかつくは、胃の繊毛運動が鈍くなるので「むかつく」と表現する人が多いのはこれらの働きです。
但し、人が何時も怒りばかり感じていると精神的に不安定になり、精神異常をきたすので、人の脳内では抑制物質、「セロトニンやギャバ」という理性の物質というホルモンが分泌されて、怒りが治まるのです。
但し、怒りに関しては個人差があり、怒りを簡単に抑えられない、すぐに怒る。むかつくとすぐに言葉に出す人たちも多いのは、人の脳の働き、とくに人の脳の「前頭葉」が関わっております。人の前頭葉は、判断や決定など、また、「堪忍袋」などの感情を司り、怒りなどをコントロールしている脳部である。
よく極度の怒りを覚え、我慢出来なくなるとこの堪忍袋の緒が切れたと表現しますが、実は、左脳の前頭葉の場所が活発に働くことが分かっております。
最初、怒りを覚えると感情を司る脳部「扁桃体」が活発に働き、そして、怒りが続くと今度は、逆に扁桃体の働きが治まり、左脳の前頭葉の働きが活発し、そして血液の流れが悪くなったときに堪忍袋の緒が切れた状態になるのです。
堪忍袋の緒が切れると人の心理として「戦闘モード」に入り、罵倒したり、大声を出したり、怒りが抑制出来ないと暴力的になるのです。
これらが口喧嘩や殴り合いの喧嘩などに繋がるのです。怒りは人の脳の恐怖感とも関わりがあり、大声で叫ぶのは、よく生き物たちが吠えるのと似ている行動です。
犯罪心理として、無言で怒りを覚え、行動を起こす人の多くが凶暴性があると言われているのです。
最近、若い人たちでむかつく、頭に来るとよく言葉に出しますが、これらは前頭葉の脳部の働きが鈍っている。判断や決定など思考性の低下の表れでもあります。
人の前頭葉は様々な五感の情報を統合し、計算→判断→決定→行動などの一連の思考をコントロールしている人の脳内でも重要な人が人らしい脳部なのです。怒りをコントロールしたり、堪忍袋もこの前頭葉にあります。
また、我慢中枢も前頭葉に位置しており、脳の疲れなどもコントロールしている重要な脳部なのです。
私共が脳を鍛錬する。脳トレーニングが重要だと提言しているのは、この前頭葉の鍛錬、体験などが重要だと提唱しているのも、この前頭葉の鍛錬なのです。嫌な事も、辛いことも体験し、頑張って耐え、不快なことも我慢することで子どもの頃から前頭葉が鍛錬され、賢く、逞しい子どもに成長して行くのです。
幼い頃から、我が儘に育ち、我慢を知らずに育ち、常に怒りやストレスなどを強く感じているとこの前頭葉の働きが鈍り、低下します。ですから怒りをコントロール出来ず、理性の働きも低下し、ストレスを怒りとして表現し、常にむかつく、頭に来るという言葉を多く発するのは、自分の思い通りにならない、イライラする。世の中が悪いとか他人が悪いなど、絶えず自分中心に考えがちになります。
これらは前頭葉の働きが鈍っている証拠です。ですから、様々な体験し、我慢するときには我慢し、怒りを抑え抑制すること、自分の思い通りに成らないことは多々あります。そのときには怒らず、出来る限り笑いを保つようにする。怒りは胃の働きの低下や頭に血が上るなど、交感神経の働きを活発化させるため、極度のストレスを感じ、胃潰瘍や血圧上昇など身体的な影響は勿論、精神的な健康面にも影響を与えます。
ですから、出来る限り怒り、怒らない、自然体でなるべく過ごすように努力することです。怒ったり、怒りを覚えても得をすることはないということを私から提言致します。
最近、皆様は「笑顔」 を忘れていませんか、眉毛がつり上がっていませんか?素敵な人は常にニコニコし、笑顔が素敵な人が多いのである。これらが「人の魅力に繋がるのです」。ですから、私は笑顔に心がけ、怒りを出来る限り口にしないようにしている。
笑顔から幸せは来ると私は考えております。皆様も出来る限り笑顔を大切にして頂ければ幸いです。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

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