センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

別腹の仕組み!

2010-05-17 00:00:10 | 感覚、五感
皆さんは、食べ放題などでお腹一杯になっても好きな食べ物なら、食べられる「別腹だから」と表現して食べられるのである。
では、なぜ満腹なのに好きな食べ物が食べられるかというと、それは「食欲」と深く関わり合いがある。
人の食欲は脳の「視床下部」という脳部で感じている。この視床下部は自律神経の調節やホルモンなどの分泌も調整している。
胃袋は繊毛と平滑筋の収縮によって消化が行われている。この消化機能の活発化が急激に起こるのが別腹と成るのです。
但し、個人の好物な食べ物でなければこのような別腹には成らないのである。
よく、女性が満腹状態でもケーキなどのスイーツなどを食べられるのは、先ほどの食欲、脳の視床下部の指令が胃袋に伝わり、胃袋の平滑筋が活発に働くのである。そして、胃袋に少しの隙間、空間が出来るのです。これこそがまさしく別腹の正体である。
但し、自分の好む食べ物で、食べたいと強い意思が働かないとこのような別腹には成らない。
以前に病院との共同調査で別腹をMRI映像で調べたら、やはり、被験者の好みの食べ物に対して、胃袋が活発に働き、僅かだが見た瞬間に隙間が出来たのである。この空間で好きな物が食べられるのである。
これら別腹の食欲は視覚や嗅覚の刺激に関わっている。見た目に美味しいそう、美味しそうな臭いなど、五感を刺激することで、別腹が起こると考えられている。
別腹だけでなく、人の味覚に関わる不思議は沢山ある。同じ食材、味付け、料理なのに良い景色や風景を見ながら食べる料理と同じ料理を家の中で食べるのでは味が違って感じる。これらもやはり、脳の反応である。
特に人の脳の高揚する気分がこのように味覚に変化を与えるのです。良い風景や仲の良い仲間、友達と食べる料理など美味しく感じるのは、この高揚や快感から、人の脳内に「ドーパミン物質」、脳波もベター波という、高揚した気分がこのように味覚や感覚にも影響を与えるのです。
これらを「複合感覚」と呼びます。別腹の状態も脳と胃袋の関係で説明は出来ますが、つまり、このように人の感情や環境などでも変化するということなのです。
ですから、毎回満腹な状態から別腹の状態を作り出せる訳ではないのです。条件のようなものが必要なのです。自分の好物な食べ物があり、仲の良い仲間や友人、恋人同士、良い景色など高揚する。快感するなどの喜びがあるかどうかでも別腹は変化するのです。
このように人の味覚や食欲は曖昧で敏感だと私は指摘しておりますが、このように人体の不思議は数々あります。また、人体のシステムは良くできており、危険な状態を回避するためや機能を最大限に活用するために、我々人間に備わった五感はこのように不思議な現象などを起こしたりするのです。
今後とも、人体の不思議、五感の不思議を紹介して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

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