将棋少年(少女)の目標が変わる

2011-01-16 00:00:00 | しょうぎ
こどもたちにボラティア的に将棋を教えている。

プロの名人や竜王になると、有料免状に署名するという厄介な仕事があるようだが、ボランティアアマの将棋講師も、認定書にこどもの名前と級位を書きこむという厄介な仕事がある。



親があまりにも難しい当て字を名付けたこどもは、低学年の場合、自分の名前をひらがなでしか書かないので、苗字だけ書いて、親に書いてもらったりする。こどもから見れば、「将棋講師は漢字に弱い」と思うだろう。


ところで、

先日、あるこどもに、
「○○君、最近上達が早いね。将来、名人を狙えるかな。」
と言ったところ、すかさず別のある子供から、

「名人になるのは、僕の夢だから。」
ということばが出たのだが、同時に他のこどもたち数人から、

「なるなら、竜王がいい」とか「将来渡辺さんを負かしたい」という言葉が相次いだ。

こどもたちは、既に羽生さんの未来を見切っているのだろうか。

あるいは単に、家が読売新聞の購読者なのだろうか。



さて、1月3日の年賀詰の解答。



▲2二飛 △同玉 ▲2一飛 △1二玉 ▲2三銀 △同桂 ▲1一飛成 △同玉 ▲1二歩 △同玉 ▲2一銀 △2二玉 ▲1一銀 △同玉 ▲1二歩 △2二玉 ▲1一銀まで17手詰。

密集型で詰め上がる。

動く将棋盤は、こちら


今週の詰将棋。



ちょっと、ドロドロごちゃごちゃですっきりしないのだが、今年の民主党のようなものかな。詰め上がってもなお、すっきりしない。

わかったと思われた方は、コメント欄に、最終手と総手数と酷評を書いていただければ、正誤判断。

「こやし」になる人たち

2011-01-15 00:00:43 | 市民A
1月14日、菅内閣が改造された。2回目だ。昨年6月8日に鳩山政権を引き継いだ後、1回目の改造が9月17日。過去の例からいっても内閣改造のインターバルが短い。

いままで何代かの政権は、壊れそうなまま走り続け、約1年でバタッと倒れるというスタイルだったが、この内閣は、クルマでいえば不調な部品を取り換えながら軽整備でだましながら進もうということなのだろうか。とはいえ、修理の回数が増え、取り換える部品が中古品で、しかも別のクルマから外してきたような感じが漂う。やはり、結果として短命なのか、あるいは総選挙なのか、よくわからない。

それで、歌人の孫が引き受けるお仕事というのは、間違いなく「消費税増税」だろう。

それは一面では、菅政権にとっては、民主党を痛めることなく消費税大増税を決行するための捨石と思っているのだろう。

が、囲碁七段にとって、自分の石の死活については、たぶん別の読みを持っているような気がする。

思えば、政界再編とかいってもこの一年で動いたのは、歌人の孫だけだったわけだ。まず、自民党批判をしてから離党。それから新党立ち上げに参加。ただ、どうみても「たちあがれ党」の中では異質な感じだった。そして、だぶん裏工作の末、新党を見捨てる。

歌舞伎役者が、若い女性をたぶらかし、弄んだ末、ぽいする行為のことを、「芸のこやし」というのだが、なんとなく、「自民党」も「たちあがれ党」もこやしにされたような感じが漂うわけだ。

そして、次のこやし。

菅政権が、捨石と見ているのは、「高福祉高負担型増税」を打ち出そうとしているからなのだろう。実際に孫が、そういう悪手を打つとは思えないわけで、せいぜい、よく見慣れた「中福祉中負担」ということではないだろうか。案外、もう一人の囲碁七段からのアドバイスで「小福祉小負担」ということだってあるだろう。というか、消費税10%が上限のような気もする。必然的に民主党の目標から逸脱して自民党の目標に近付く。結局、民主党もこやしになるかもしれない。

一方、本人、活きる気まんまんという気もする。

もっとも政治の世界は、白石と黒石の二種類ではなく、グレーとかまだら模様とか将棋の駒のように表と裏の色が違う石もゴロゴロしているのだから、どうなるものなのだろうか。

国民が政治家の私腹のこやしになるのだけは、勘弁だ。

熊を食う

2011-01-14 00:00:49 | あじ
ミスタードーナツの動物シリーズ。

くまさん。



去年、山から下りてきた熊に襲われた方々の、恨みや無念を晴らすための復讐の証(あかし)として、私が敵討をすることにする。

中にクリームが注入されている熊ドーナツに齧りつく。傷口から人間の内臓ではなく、白いクリームがはみだしてくる。

復讐終了。

ところで、熊が下界に下りてきた理由として、山中のドングリが異常気象で枯れはじめたことが指摘された。冬眠前にドングリの実をたらふく食べて、栄養を蓄えなければならない。

それなら、猟友会に頼るだけじゃなく、山中にドングリの苗を何本も植樹するといった地道な対策の方が重要に思える。


そういえば、復讐のために熊ドーナツを食べたのだが、来週、熊の出そうな山に近づくのだが、逆襲されなければいいのだが・・

初詣、そして、さざれ石

2011-01-13 00:00:31 | 歴史
今頃初詣でもないだろうと思うが、だいたい3ヶ所に行くことにしている。

自宅が神奈川県にあるため、相模の国の守り神として寒川神社(実際には横浜市北部は相模と武蔵の境界線上にあるので国違いかもしれないが)。そして仕事場のある江戸の守り神としての日枝神社。さらに仕事の内容には古来から守り神が決まっていて、そこにも行く。

お参りは、「信じる気持」がない人が行くと逆効果と言われるが、3つの神社のうちの一つには、信じてないけど行かなければならない。

hie1

で、日枝神社。まず奇妙なことは、お社の屋根の向こうに、高層ビルのプルデンシャル生命がはっきり肉眼では見えるのだが、写真には写っていない。以前にその場所で大惨事を起こしたホテルニュージャパンの呪いだろうか。

いつもは500円硬貨を献納して自分勝手な願いを祈るのだが、あいにく小銭入れには、444円と不吉な金額しかなく、大銭入れには大枚が7枚で小枚はゼロ枚。小考の末、444円の中から300円を賽銭箱に投入。何かうまくいかない。


それで、帰りがけに境内の一角に、ある岩石を発見する。

hie2

『さざれ石』。

そう、君が代の中に登場する。

♪君が代は、千代に八千代に さざれ石の巌となりて、苔のむすまで

「さざれ石の巌となりて」だが、さざれ石を漢字変換すると、『細石』となるのだが、日枝神社のさざれ石は、コンクリート塊のようにも見える。

実は、さざれ石の由来という立札があって、よく読むと学名がついている。「石灰質角礫岩」。

どうやら初めから、さざれ石は岩だそうだ。もともと石灰石が雨水に溶解して、石灰分を含んだ水が地下で粘着性の強い乳状態になり小石を終結して大きくなる。それが地上に現れ国歌に歌われたそうだ。

このため、さざれ石がたくさん採取できる岐阜県揖斐郡を「君が代」発祥の地とする説もあるのだが、詳しくはわからない。(日枝神社のさざれ石は、揖斐郡産である)

国歌の詞については諸説あるようだが、まったく個人的には、「鉄腕アトム」が国歌にふさわしいのではないかと思っているのだが、それは、アトムの作詞家である谷川俊太郎氏がノーベル文学賞を受賞してから言いだした方がいいのかもしれない。

西郷の洞窟、そして城山

2011-01-12 00:00:05 | 歴史
西郷隆盛について、鹿児島で考えようとしても、とても冷静にはなれないのだろう。市内の至る所に西郷の銅像はあり、また彼を批判することは、とても許されない雰囲気だ。



思えば、鹿児島市から海を望めば、巨大な火山である桜島が噴火を続けている。そして振り返って山側を望めば、そこにあるのは城山という丘と呼ぶには険しい小山である。西南戦争は、西郷がこの山に立て籠もり、数十倍の政府軍に包囲された後、洞窟から現れた西郷が、市街地へ向かう坂を一気に駆け下り、ほぼ自滅という形で終結した。1877年9月24日。戊辰戦争が土方歳三の函館での戦死をもって終結してから8年4か月が過ぎていた。1853年のペリー来寇に始まる世界史上有数のスペクタクルは、24年で終了した。

近くに西南戦争の西郷側の戦死者を祀る共同墓地もある。

いわば、毎日が西郷の呪術にかかっているようなものである。

ということで、歴史をもっと冷酷に見るためには、城山から桜島方面を望んだ方がいいかもしれない。尊王攘夷を唱えていた薩摩藩がひき起こした事件が生麦事件。これに対して英国が薩摩藩を海上から攻撃。陸上の大砲は1キロしか砲弾が届かなかったが、イギリス軍の艦砲射撃は3~4キロ届き、市街地の多くは火の海になる。



その結果、薩摩は開国派に鞍替えし、英国への補償金支払いは幕府に任せ、その後、急速に英国に近づいていく。

この桜島との間に広く英国の軍艦が並んで、一斉に撃ち始めたのだろう。

歴史の悪戯なのか、あるいは運命なのかは知らないが、たまたま生麦事件の被害者が英国ではなく米国だったりフランスだったりした場合、その後の展開は大きく変わっていたのかも知れない。

『月魚』(三浦しをん著)

2011-01-11 00:00:52 | 書評
昨年末に読んだ一冊。



昨年、自分的には、三浦しをんという作家を知ったのが、今後の余生の楽しみのような気がする。好きな作家が、既に亡くなっていたり(例えば、故吉村昭氏)、あるいは年上(例えば、村上春樹氏とか金井美恵子氏)の場合、いつか先立たれると、楽しみが有限的になってしまう。年下であれば、多くのケースで自分の方が先に退場するのだろうし(例外も多いが)、読み尽すということにはならない。

話は飛ぶが、「主治医」というのも同様で、自分より高齢あるいは同年代の場合、自分が高齢となった場合、主治医難民ということになる。かといえ、自分よりかなり若い医師の言うことなんか信用できるか、という気持ちになるわけで、理想的には、十歳程度若い医師に、今のうちから貢いでおくのが得策なのかもしれない。

といっても、将来、どこに住んで野垂れ死にするのかわからないので、付き合いはほどほどに、ということかな。

で、自分の主治医ではなく主治作家と今後なるだろう「三浦しをん」。小説「月魚」は、上手すぎる。

同じように親子代々が看板を継いだ、二人の青年を中心に物語は古書店業界の裏側に潜入していくのだが、その先、祖父や親の代からに二軒の因縁が明らかになっていく。小説の後半は、濃密な空気が充満してきて、果たして、この小説はどこで終わりに向かうのだろうか、ということになる。

人間の感情の何段階も奥に潜む本能的な怒りや恐れや喜びといった原感情を浮かび上がらせるのが上手い。さらに、描いている古書店のことも相当詳しく描かれ、それがまたリアリティを高めている。


そして、女流作家。

以前、角田光代氏が、「一人で食事をしながら、他のグループの会話を聴いていると、小説の参考になる」とTVでしゃべっているのを聴いたことがあるが、三浦しをん氏もあさのあつこ氏も、あえて食事に誘おうとは思わないタイプのようにみえるので、案外一人メシが多いのではないだろうかと思うわけだ。

そういう時に、作品のアイディアが生まれるのではないかと、想像している。

H・I・J・K、仲間はずれは、どれ?

2011-01-10 00:00:15 | 市民A
いわゆる「出来ちゃった婚」あるいは「でき婚」によるこどもは、日本では第1子の25%ということだそうだ。

だいたい、少子化であえいでいる日本で、どういう形態でも「こどもが産まれるのは、大変に喜ばしいこと」であるのだから、変な価値観を持って論ずる愚は避けるが、「でき婚」夫婦は「離婚率」が高いそうで、こどもの側から言えば、「せっかく生まれてきたのに・・」とぼやきたくもなるだろうか。


ところで、最近言われるようになった結婚の「H・I・J・K」だが、こういう順のことをいうようだ。「まずH」、次に「愛(I)が芽生え」て、「ジュニア(J)を妊娠」して、「結婚(K)する」ということだそうだ。


で、この4つの英文字のうち、重大な話ではあるが、「仲間はずれ」が一つある。


当然、「I(愛)」である。

その他の、HとかJuniorとか結婚というのは、具体的な事実であるのに対し、愛というのは、あるのかないのか、簡単には見分けがつかない。というか、たいていは「愛がない」ので、HJKということになる。これでは離婚率が高いのは当然である。

たぶん、
    I love you.

ではなく、
    I love me.

の方々が、絶対的多数なのだろう。

絵画カフェ・パウリスタ物語

2011-01-09 00:00:24 | 美術館・博物館・工芸品
昨年末に東京竹橋の近代美術館で、ある画家の作品群が公開された。

伝説の画家、長谷川利行(1891-1940)。

絵を描いては売り、酒を買い、肝臓を傷めるという<絵・酒・肝臓>のスパイラル人生で、最後は行旅人として、本当に行き倒れる。

そして、そのミニ展の中心となる作品が、『カフェ・パウリスタ』。銀座に会った老舗の喫茶店の内部を描いた絵画ある。和製ムーラン・ド・ギャレットとでも呼ぶべきか。1930年に「第3回1930年協会展」に出品されたまま、行方が知れなかった。高さ53センチ、横幅73センチと、小さくはなく、また大き過ぎることもない。



その絵画を世に問うた人物は福井さんという方である。自宅にあった汚れた1枚を、テレビ東京の人気番組「開運!なんでも鑑定団」に持ち込む。2009年2月24日放送である。

そして、鑑定の結果、長谷川利行の消えた名画であることが判明する。鑑定額は、1800万円。

この福井氏が入手した経緯だが、もともとは祖父が貸間経営をしていた時に、間借り人だったのが長谷川利行。カネがあればすぐに酒を飲むため、家賃を払えず、家賃の代わりに絵を描いていたこともあるという。

その後、谷中の古家にあった何枚かの絵画は、空襲を受けることになる。疎開先には人間だけが行ってしまい、おきざり。が、結局、焼けのこることになった。

次に昭和24年(1949年)。ある男が、長谷川利行の絵画を探していて、福井さんの父親を訪ねる。そして、3枚あった絵画のうち程度のよかった2枚を買っていく。そして表面が汚れていた「カフェ・パウリスタ」は、その時点で売れ残り、長い眠りについた。


そして、福井家に三代伝わった「消えた名画」であるが、1800万円の鑑定の先である。

福井氏はついに、ある番号に電話をかけることになった。近代美術館である。

その絵画の今後の処遇について、複数の美術関係者からの意見である。まず、修復が必要であるとの認識である。

そして、話は「修復した上で、ご寄託」という筋から「美術館により購入し、その上で修復」へ移っていく。

美術館が、いくらで購入したのかは、ちょっとわからない。



修復はフルコースで行われ、当初、美術館の手にわたった時のくすんだ絵画は、あざやかに蘇ったわけである。

結構、お宝って眠っているものらしい。うちでも探してみようかな。何も眠っていないのは確かだが。

新三冠王への道?元強豪を達人戦送りに?

2011-01-08 00:00:03 | しょうぎ
棋王戦の挑戦者に渡辺竜王が這い上がった。竜王戦では、勝敗の結果よりもさらに押していたように感じていた。現在、七大タイトルは、羽生3、久保2、渡辺1、広瀬1といった状態で、竜王の二つ目のタイトルが棋王になるのかどうか、興味がある。

久保棋王との対戦で、竜王の方の作戦がどうなるか。得意の腰掛銀の可能性はゼロだろう。まったく想像できない。

ところで、記事を書くために、各棋戦情報を調べていたら、2010年の「達人戦」で、佐藤九段が優勝していた。谷川九段を破ってのもの。

しかし、本来、A級棋士同士が戦うような棋戦ではなく、元タイトルホルダーで、高齢で弱くなっても引退しない方々のクラシカルな将棋をクラシカルなファンに楽しんでもらうためのタイトル戦だったはず。内藤さんや加藤さんといった棋士だ。

しかし、10人の出場枠を決めるときのルールをよく読むと、40歳以上でタイトル経験者やA級在位歴あたりで決めるようである。そして、この40歳というルールが問題で、今年初参加の佐藤九段の1年後には、羽生、森内、郷田、藤井といったまさに現役のA級棋士が大量に参加資格を得るはずだ。

選考基準は、
1.「40才以上の現役棋士」前回優勝者・準優勝者に優先出場権
2.タイトル保持者
3.永世称号者
4.竜王戦1組通算5年以上在籍者および順位戦A級通算5年以上在籍者
5.タイトル獲得経験者
6.タイトル挑戦経験者
7.竜王戦1組ならびに順位戦A級在籍者

これでいいのだろうか。



さて、12月25日出題作の解答



▲2一金 △1二玉 ▲2二金 △同玉 ▲3一角 △2三玉 ▲3四金 △1二玉 ▲1三香 △同金 ▲同角成 △同玉 ▲2三金打 △1四玉 ▲2四金寄 △1五玉 ▲2七桂 △同と ▲2五角成まで19手詰

あまり、どうということのない問題。

動く将棋盤は、こちら




今週の問題。いつものような感じで、繊細に一暴れすれば詰む(はず)。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。



元年のこと

2011-01-07 00:00:52 | 市民A
年末に、かなりの分量のゴミを捨てる。はやりの断捨離ほどじゃない。最近、記憶が遠くなってきて、「これは何だろう」とか思い出せずに大事な物を捨ててしまって苦労することがあるので、うかつには捨てられない。一応、不思議な物体の意味を思い出してから捨てることにしている。

そして机の引き出しの奥の方から出てきた3枚の高速道路の領収書。








思い出す。

昔々に、寒川神社に初詣に行った時、帰りに通った道だ。

茅ヶ崎インターから新湘南バイパスを使い、戸塚から保土ヶ谷までが横浜新道。そして第三京浜で港北インターで降りたようだ。

しかし、ほぼ毎年、相模の国の守護神にお伺いを立てに行っているのに、なぜこの年の領収書があるか。

よく、数字を見ると、2枚は、「1.1.8」となっている。残りの1枚は、「89/01/08」となっている。

1.1.8は平成元年1月8日を表し、89/01/08は1989年1月8日を意味する。

これ、平成の初日なのである。大正、昭和の場合、前天皇の御崩御の日から元号が変わっていたが、平成からは、翌日から元号が変わることになったそうだ。

89年表記の場合は、まったく事前準備は不要だが、1.1.8の場合、準備周到にして、しかも早出しの失敗が許されないわけだから、関係者は大分苦労したと思われる。

まあ、突然の休日となったので、「初詣にでも行くか・・」ということになったのだろうか。

その後、22年間が過ぎる。

自分の年齢には22歳の馬齢が上乗せになった。平成時代はまだまだ続きそうであるので、やや冴えなかった日本の今までの22年のリカバリーができるのかどうか、今のところよくわからない。


ところで、有料道路の料金は、当時と現在とではどう変わっているのか。同じ区間を比較してみる。

第三京浜。  30円 → 100円。 3.3倍

横浜新道。 100円 → 200円。 2.0倍

新湘南バイパス 300円 → 無料実験中で、タダ。

合計    430円 → 300円

どうも、割り切れない感じだ。

名前ベスト10を眺めて思うこと

2011-01-06 00:00:17 | 市民A
明治安田生命が毎年恒例の名前ランキングを発表している。

name1

男の子は、大翔、悠真、翔、颯太、歩夢、颯真、蒼空、優斗、大雅、颯がベスト10ということで、サムライブルーをイメージするのが多いそうだ。そして、寅年に因んだものも多く、9位の大雅はタイガーをイメージしたそうだ。タイガーウッズのはずがない(というか発覚前か)。10位以下にも、虎太郎とか虎之助とか多いようだ。私の好きな戦国武将に、藤堂「高虎」というのがいるが、父は「虎高」といい、母は「とら」というのであるから、半端な虎好き一家じゃないぞ。

5位の歩夢は将棋指しになりそうな名前だが何と読むのだろう。「ふむ」?「ポム」?犬の名前だ。「蒼空」って自宅に太陽光パネルでも貼ったのだろうか。

女の子の名前は、低俗新聞記者によれば「源氏名」と一言で済ましてしまうのだろうが、よく見ていると驚愕の事実が見えてくる。一位の「さくら」は人気ゴルファーにあやかろうというのかもしれないが、そういうイージー親の知能レベルはさくらちゃんの父親と同レベルだろう。そして第七位の「葵」も早婚の人気女優からパクッたのだろうが、残りの8名の名前は、どうみてもJ国人というよりも、C国人である。同化作戦が密かに進行していることに気付くべきだろう。


ところで、「葉一郎」という名前だが、過去に遡って探してみたが当然ながらランキングには見つからない。実は、このランキングは、生保会社らしく明治45年生まれから延々と99年間分続いているようで、探せば簡単に見つかる

葉一郎のような男の子の3文字ネームであるが、実は過去99年間のうち、ある名前一種類だけが4回ベストテン入りしている。それ以外は一文字か二文字。

「健太郎」。

name2

昭和52年:3位。昭和56年:9位。昭和57年:9位。昭和64年(平成1年)10位。

そう、健太郎という有名人は限定的だ。忌まわしい男の顔が浮かんでくる。

清水健太郎。

「失恋レストラン」でデビューしたのが昭和51年。翌年には子供の名前が3位に登場。そして56年と57年に9位に浮上したものの、翌58年に大麻取締法で逮捕。名前もベストテンから外れる。なぜか、天皇ご崩御の年に再浮上したのは、世間の恩赦だろうか?

その後の本家本元の人生展開からして、なぜこどもに「健太郎」という名前が命名されたのかについては、各家庭内での秘密の一つになっているはずだ。

絆(きずな)と紐(ひも)の差

2011-01-05 00:00:45 | 市民A
最近、「きずな(絆)」という言葉が、薄く広く流行っているような気がする。

例は列挙しないが、御皇室に始まり、各種政党、文化人、マスコミ関係者など。

人々の絆、社会の絆、家族の絆、日米両国の絆、・・・

もちろん現代社会にコミュニティとしての絆が失われつつある状況が、逆にこの言葉を浮き上がらせているのだろうが、ツイッター、SNS、ブログのような新しいネットワークがそれに変わっていくものかどうか、私にはよくわからない。

ところで、この絆という言葉の語源は、馬や犬をつないでおくための綱だったそうで、主従家系というか奴隷を逃がさないためのロープというか、かなり今の意味とは異なっていたそうだ。日米の絆とか日本が言うと、奴隷関係を好んでいるような意味になる(案外、翻訳するときにそうなっているかもしれないが)。だから「きずな」と書くよりも「きづな」の方がいいのかもしれない。


ところで、新年早々、宴会ということになったのだが、一次会→二次会→三次会(赤坂某所)で、ついにオジサン数名のグループの話題で登場したのが、例の三角関係(というか二重らせん構造というか・・)。

大桃美代子・麻木久仁子・山路徹関係。

どうも、苗字関係で辻褄が合わないというか理解不能の点もあるのだが、酔っ払いオジサンたちの出した結論は、「ジゴロ」。「治五郎君」ともいうが、古典的日本語でいえば、「ヒモ」。

では、なぜ普通のモテ男はヒモになり切れないかと言う話になり、やはり世間的な「資産」とか「稼ぎ」とか「未来の展望」とか「世間体」とか「家柄」とか「人生観」とか、そういうものが邪魔をするのだろう、ということに落ち着く。要するに、人間と動物の差なのだろう。

もっとも、列挙してみた「資産」から「人生観」までにしても、どうせ最後は骨壷に持ち込めるものは何一つないわけで(あるとすれば骨壷のグレードだけ)、それなら世間の掟に縛られる人間の男よりも、動物のオスになってしまえば気楽なものなのかもしれない、ともいえる。

そして、現代日本のジゴロ列伝を探してみると、すぐに思いついたのが、ワインレッド男である「玉置浩二」とか。

彼の場合は、「疲れた女の宿り木」とか言われているのだが、まあ似たようなものかな。どちらかと言うと女性のペット型か。そうすると、古典的意味での絆というコトバがぴったりだ。

ただ、玉置某と山路某とが決定的に異なる点が、「安定的稼ぎ」といったところだろうか。今夜もどこかのカラオケで、高音自慢のモテ男が「♪今以上それ以上愛されるのなら」とか、「♪あの消えそうに燃えそうなワインレッドの」とか聞くに堪えない無駄なチャレンジをすればするだけ、作曲家の銀行口座にチャリンといくばくかのコインが振り込まれるわけだ。

もちろん、ワインレッドの作詞家である井上陽水氏の口座にもチャリンなのだが、彼は若い時の行動からは予想もつかない健全パパになってしまった。もう一度こころもようを変えて一働きしてもらえないものだろうか。

他にも探せば、ジゴロ男はあちこちにいそうなので、各自研究されてみたらいかがなものだろうか。坂本竜馬もそうだろう。

月光仮面が死守した国産爆弾に正義は

2011-01-04 00:00:06 | 映画・演劇・Video
月光仮面の第一話が復刻され、1月1日の朝、ついに放送された。

gekkokamenこの第一話については、53年前に放送された後、フィルムの保存状態が悪く、早い時期にオリジナルフィルムが廃棄されてしまい、一度も再放送されたこともないことが判明。

また当時の出演者たちの記憶にもそのストーリーが残されていないことから、残された小説(川内康範著)や第二話以降との関連を考察し、逆算的に推測されたシナリオが完成する。そこに第二話以降の各出演者の断片的な映像を継ぎ合わせ、アフレコをかぶせて、近似的第一話が完成した。

もちろん、第一話では中心人物のはずの赤星博士は、誘拐され人質になってしまい、その後ほとんど出る幕なく、ある回で椅子に縛られたまま登場し、突然射殺されてしまうので、第一話での登場シーンでは、ぎこちない上半身だけの出演になっている、とか、うまくいかないところもいくつかある。

ところで、この視聴率が70%近かったドラマのストーリーの中心にあったのが、「HOジョー発爆弾」という大量殺りく兵器だった。この爆弾を発明したのが、赤星博士と柳木博士。そしてすでに四発の超小型爆弾が作られ、手提げバッグに詰められて、防衛庁に引き渡されるわけだ。

このHOジョー発爆弾は、水素と酸素を一瞬で消滅させる恐ろしい爆弾で、酸素がなくなることから、爆発すれば動物は皆殺しになり、植物は大喜びになる。

そして、その爆弾を日本が作ることによって、世界に平和が訪れる、と博士たちや、彼らを守る月光仮面は信じて疑わないわけで、こどもの70%がその論理を信じていたわけだ。

なぜ、爆弾が世界に平和をもたらすか。第一話の最大のポイントだが、こういうことになる。

論理

すでに、原爆、水爆という超殺戮兵器は大国だけが独占していた。ところが53年前にはまったくの小国になっていた日本で、原爆や水爆をしのぐ超超殺戮兵器が開発されたということになると、もはや大国の持つ核兵器は優越的兵器とは言えなくなるため、大国は軍縮に向かうしかない。


また、爆弾の秘密を狙う「どくろ仮面一味」について、従来の国家の枠組みにとらわれず、テロそのものを狙うカルト集団、という設定にしてあった。この部分は、かなり現在に近い概念である。


というところで、月光仮面の話題は終わりにしたいが、53年前のHO蒸発爆弾はともかくも、今後日本が核武装する可能性は高いのだろうか、低いのだろうか。あるいは核武装への道筋があるのだろうか。

先日のウィキリークスの暴露の中で、シンガポールの前首相のリ・クワンユーがオバマ大統領に対して、「日本の核武装」を警戒しているというメッセージを伝えたことになっている。

今、多くの日本国民が、非核三原則順守を支持しているわけだが、これも新聞社の世論調査によって、毎月のように、核武装の是非を問いかけていれば、近隣国との大小のトラブルのつど、核武装支持者が増加してゆくだろうと想像できるわけだ。

「復活」とか「開国」とか

2011-01-03 00:00:49 | 市民A
大晦日の恒例だが、テレビ東京が「ジルベスター・コンサート」を生放送する。年越しオーケストラである。毎年、人気指揮者が新年の0時0分0秒に、「ジャ-ン」とタクトを振り下ろすと、演奏がそこで終了するように、お得意のナンバーを持ってくるわけだ。

kobaken2そして、今回登場は、小林研一郎。炎のコバケンである。東京フィルがどう応えるか。

演目は、マーラー作曲交響曲第二番「復活」の第五楽章。

ここで、演奏から離れて、2011年のクラシック界のメモリアルであるが、このマーラーが生誕150年だそうだ。そして東京フィルが創立100周年とのこと。さらに、指揮者の小林研一郎氏だが、司会者が「生誕70年おめでとうございます」と発言した途端に、不愉快な顔になった。どうも、生きている人に「生誕・・年」とはいわないようだ。さらに70になったこと自体が嬉しくないのだろう。無神経な司会者だ。


ところで、この交響曲が「復活」と名付けられたのは、第五楽章で合唱団が復活の歌を唄うからだ。が、一般的に第五楽章というのはあまり好きになれない。くどい感じがある(ベルリオーズの幻想交響曲は別格)。さらに合唱付きもあまり好きになれない。人間の声という便利な楽器は、あまり管弦楽となじまないような気がしているからだ。

kobaken1とはいえ、「復活」は、2011年の日本のVターン復活を祈りながら、0時0分0秒に向かって、刻々と進み、一秒以下の誤差を持って今年も大過なくフィナーレを迎える(正確には、デジタル放送なので秒差の誤差は確認できないが)。


こうして、小林研一郎は「復活」を唱え、天皇陛下は新年に「少しでも良い年となること」を願い、半年前まで最少不幸論を唱えていた当該国の宰相は「開国元年」を宣言し、一部アナリストは「バブル再燃」を予想して、2011年は始まった。

謹賀新年(将棋バージョン)

2011-01-02 00:00:20 | 市民A
あけましておめでとうございます。

本年も楽しくやりましょう。



将棋関係の近況ですが、指将棋はボチボチ。詰将棋もボチボチ。こども教室は大盛況で4月からは教室を一ト月に三つこなすことになりそうですね。その三つの教室を全部1日におさめようと計画中。時間は効率的に使うことにしているから。それと、大人達の飲みながら将棋を指す会は、今一つ。歳が進むと、飲むと何も考えられなくなるということが増えてくるのかな。

ところで、2011年に因んで、初型「11」を作ってみたが、どうも曲詰って苦手だ。並べ詰みっぽくなってしまう。一応、詰上図もある形にはなる。「こたつ?」

すぐに解けるでしょうが、毎週の例に倣って、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。

それで、「11」にこだわっているうちに、ふと気付いたのだが、本年11月には、11年11月11日11時11分11秒という瞬間がくる。そんな話は世間では、誰からも聞いたことがないのだが、何か金儲けができないかなあ・・

さて、12月18日出題作の解答。



▲1四香 △同玉 ▲2三銀 △1三玉 ▲1四香 △同銀 ▲2二銀 △1二玉 ▲1三香 △同馬 ▲同銀成 △同玉 ▲3一玉 △2四玉 ▲3五角成 △3三玉 ▲3四馬 △3二玉 ▲3三馬 △3一玉 ▲3二馬まで21手詰

途中、馬を取ることにする。

動く将棋盤は、こちら