初詣、そして、さざれ石

2011-01-13 00:00:31 | 歴史
今頃初詣でもないだろうと思うが、だいたい3ヶ所に行くことにしている。

自宅が神奈川県にあるため、相模の国の守り神として寒川神社(実際には横浜市北部は相模と武蔵の境界線上にあるので国違いかもしれないが)。そして仕事場のある江戸の守り神としての日枝神社。さらに仕事の内容には古来から守り神が決まっていて、そこにも行く。

お参りは、「信じる気持」がない人が行くと逆効果と言われるが、3つの神社のうちの一つには、信じてないけど行かなければならない。

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で、日枝神社。まず奇妙なことは、お社の屋根の向こうに、高層ビルのプルデンシャル生命がはっきり肉眼では見えるのだが、写真には写っていない。以前にその場所で大惨事を起こしたホテルニュージャパンの呪いだろうか。

いつもは500円硬貨を献納して自分勝手な願いを祈るのだが、あいにく小銭入れには、444円と不吉な金額しかなく、大銭入れには大枚が7枚で小枚はゼロ枚。小考の末、444円の中から300円を賽銭箱に投入。何かうまくいかない。


それで、帰りがけに境内の一角に、ある岩石を発見する。

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『さざれ石』。

そう、君が代の中に登場する。

♪君が代は、千代に八千代に さざれ石の巌となりて、苔のむすまで

「さざれ石の巌となりて」だが、さざれ石を漢字変換すると、『細石』となるのだが、日枝神社のさざれ石は、コンクリート塊のようにも見える。

実は、さざれ石の由来という立札があって、よく読むと学名がついている。「石灰質角礫岩」。

どうやら初めから、さざれ石は岩だそうだ。もともと石灰石が雨水に溶解して、石灰分を含んだ水が地下で粘着性の強い乳状態になり小石を終結して大きくなる。それが地上に現れ国歌に歌われたそうだ。

このため、さざれ石がたくさん採取できる岐阜県揖斐郡を「君が代」発祥の地とする説もあるのだが、詳しくはわからない。(日枝神社のさざれ石は、揖斐郡産である)

国歌の詞については諸説あるようだが、まったく個人的には、「鉄腕アトム」が国歌にふさわしいのではないかと思っているのだが、それは、アトムの作詞家である谷川俊太郎氏がノーベル文学賞を受賞してから言いだした方がいいのかもしれない。