映画『闇の子供たち』

2011-01-18 00:00:47 | 映画・演劇・Video
映画『闇の子供たち』は原作、梁石日の同名小説を阪本順治監督が日タイ合作映画としてまとめた。江口洋介と宮崎あおいが出演。どちらが主演なのか、はっきりしないのだが、はっきりしないことが多い映画でもある。



闇の組織が関与するタイの少女(少年)売春組織。こどもを売る親。買う男たち。そして、もう一つの闇が臓器移植。日本から臓器移植のためにタイで手術を受ける親子。そして、その提供される心臓は?それを追って記事にしようとしている日本の新聞社、そして現地にいる日本人記者。

記者を演じるのが江口洋介。それとタイのこどもを救うためのボランティアに参加する日本人役を宮崎あおいが演じる。二人が役を演じ切ったのかどうか、簡単には考えられない。



そして、この映画のキーになるテーマである、幼児の生体からの心臓摘出は、真実なのかあるいは虚構なのか。

そして、小説の原作にはないこの映画の結末部分。要するに、心臓移植を記事として追いながらも、隠れて児童買春を続けていた現地記者が、二つの闇組織が同一であることを知った時に、自ら命を絶ってしまう部分だが、どうも賛否両論のようだ。

でも、最後の部分がなければ、日タイ共催とはいえ、犯罪者のほとんどがタイ人ということになってしまうわけだが、日タイ犯罪バランスの面でもここで日本人に悪役の役を作ったということなのだろうか。

1月から、かなりヘビーなのを観た感じである。