彼方に屛風ヶ浦を眺める

2023-04-18 00:00:04 | たび
銚子から南へ10キロにわたって、断崖絶壁が続く。日本のドーバーと呼ばれるらしいが、屛風ヶ浦という地名だ。屏風など見たことがない人もいるだろうが、長い崖だ。

実際には、屛風ヶ浦を観るには北側の銚子マリーナ海水浴場の駐車場から遊歩道を歩く必要がある。かなり遠いのは一目瞭然。そして近づくと全体像が見えなくなると思われる。崖の下から眺めることになるのだろう。



突然思い出したのは、大阪の梅田スカイビルの空中庭園。駅からビルに向かって歩くとしばらくして他のビルに隠れてしまい、方向を失って迷ってしまう。また、台北の509mの台北101ビルでは近づきすぎて入口がわからなくなった。

屛風ヶ浦は離れていても十分に全体像が見える。双眼鏡を持ってくればもっと良かった。

実は、このマリーナからイルカ・クジラのウォッチング船が出ていて、今回の旅の大目標だったのだが、1日目、2日目は雨が降っていて、3日目は雨は上がっていたのだが、早朝に確認すると、波が高いので欠航ということであった。銚子の海はことさら荒いので無理はできないということだろう。海に投げ出されればライフジャケットがあっても黒潮に乗って永い旅になるだろう。念のため記しておくが、クジラコースは4時間、イルカコースは1時間ということ。

ところで、遠景ではなく近景。浜辺にいる人達だが、どうも地元の方たちで、砂浜を掘っている。何をしているのかはよくわからないが、地声が大きいからだろうか「アサリ」とか「ハマグリ」とか「チッセエ」とか聞こえてくる。

ここではほとんどの市民のご先祖が漁業従業者のはずで相続財産として漁業権を持っているのだろう。縄文時代、いやそれ以前から続く不滅の産業だ。