息栖神社のとある木

2023-04-05 00:00:43 | たび
東国三社の一つである息栖(いきす)神社。香取神宮のところで書いたが、香取神宮は日本書紀では鹿島神宮より上とされ古事記では鹿島神宮が上とされる。息栖神社は古事記派で鹿島神宮の子分のように書かれているようだ。



この神宮も正式には利根川に面した船着き場の前に鳥居があって舟運にとって重要な神社だったと考えられる。古代にはこのあたりは湖だったようだ。



ただ、なんとなく神社周辺が整備され2年後をめどに区画整備が行われていて、観光用神社になるのかもしれない。今でも東国三社めぐりの観光バス用の駐車場がある。



そして境内にある一本の木に説明が書かれている。

招霊(オガタマ)の木と書かれている。幸運をもたらす木の代表で精霊が宿る木だそうだ。パワーツリー。「折り取らないでください」と書かれている。シンガポールの蘭園と同じだがそちらは「折ったら罰金何ドル」というような書き方だった。

さらに、この木は一円玉の表に描かれている木と同じとされている。

しかし、後で調べると、公式的には1円玉のデザインは「若木」とされ架空の木とされている。5円は稲穂、10円は常盤木、50円は菊、100円は桜、500円は桐と具体的だが1円だけ「若木」というのは、何か事情がありそうだ。どうも神道に近すぎるというので若木と仮面をつけたのではないだろうか。

この木は大きな実を付けるそうで、それで神社の鈴が作られるそうだ。なお全国の苗字1,2位を争う「鈴木」というのは、この木のことだそうだ。