千葉出身の棋士(1/2)

2023-04-01 00:00:38 | しょうぎ
千葉市出身で20年ほど住んでいたのだが、東京方面に視線を向けていたので残念ながら千葉県の北部にも東部にも南部にもほとんど行ったことがなかった。おととしの暮れに南房総の旅行に行ったのだが、今回は佐倉から成田、佐原、銚子方面といった東総旅行。

毎週土曜は将棋関係の記事を書いているので、千葉県出身の将棋棋士のことを書いてみたい。

何しろ、千葉県には将棋界の中興の祖と言える人物がいた。

第13世名人である関根金次郎だ。まず将棋界の組織が統一されていなかった。朝日、毎日という二大新聞は対立していたし、12世名人の小野五平は90歳を過ぎるまで健在だったので、本来は代替わりすべき年齢でも終身名人だった。

阪田三吉、土居市太郎、そして関根金次郎といった強豪も四十歳を過ぎてしまい、どうもうまくいかない状態だった。実際、阪田三吉と関根金次郎は年齢はそう変わらないが、阪田の方が先に気力の陰りをみせていたわけだ。

それでも実力名人制は関根、木村、大山と永世名人がつないでいった。

関根金次郎の出身地は関宿(現在は野田市の一部)。ちょうど利根川が江戸方面の江戸川と銚子方面の利根川に分かれる場所で、江戸時代は東北北海道からの貨物が銚子から利根川を川船で上り、関宿で江戸方面の舟に積み替えられていた。

関根金次郎記念館というのがあるので、いつか行ってみたいと思いながら年齢を重ねている。棋士の博物館では、堺市で阪田三吉、倉敷市で大山康晴の記念館に行っている。その他の棋士のための博物館はあるのだろうか。新将棋連盟には羽生ルームとかできないのかな。


さて、3月18日出題作の解答。








今週の問題だが、千葉に由来して、初形が「チ」。



来週は「バ」だが、ずいぶん苦労した。

解ったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。