端歩の攻防の遠因は

2023-04-15 00:00:45 | しょうぎ
名人戦七番勝負が始まった。過去の対戦成績が大きく離れているように見えるが、8割以上の勝率の竜王に対して現名人が20局近く指して3勝とか4勝というのも平均的数字とも言える。

先手の名人が序盤早々に6六歩と角道を止めた手に対し、9筋の端歩の交換を入れたのが、後手の竜王の大きな戦果だったような気がする。角道がふさいであるので先手の速攻なしとなり後手から端歩を突けたということだろうか。後手は自分が居玉なので端歩の交換は攻撃の意味しかないわけで、その端に先手玉が近づいたところで戦いが始まった。皮肉なもので吊り上げられて取られる寸前だった先手の左香は生き残ったわけだ。

なんとなく途中から先手の戦意喪失を感じたのは7番勝負全体をみた作戦なのだろうか。野球でも申告敬遠というルールができたわけで、気力がなくなったのなら、新名人の若年記録をさらに偉大にできるわけだが。


4月1日出題作の解答。








双玉にしたのは、玉の代わりに金だったら、最終手に余詰めが発生するから。

今週の問題。



最近では最も簡単かもしれない。

解ったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。