一日仕事が三日かかる状態とは

2020-06-16 00:00:31 | 市民A
C国の首都の卸売市場で陽性患者がクラスターになったことで、市場内にいる無関係な人間ごと鉄の檻で取り囲んでしまった画像が流れていたが、その少し前に、一応の収束があったとして、規制が大幅に解除になっていたと報道されていた。が、その裏側に各種の規制があって、結局は相当の制限があったらしい。

それは監視社会だからこそだが、どこかに感染者Aさんが見つかるとすると、その行動履歴が洗われて、翌日にはAさんの濃厚接触者全員に通知が回って、公安当局が2週間隔離してしまうそうだ。

このため、仕事でAさんと面談した人(Bさん)がいると、乗り合わせた新幹線や飛行機の乗客だけでなく、Bさんが翌日うっかり会社に出かけると、事務所の全員だけでなく、会社が入っているビル全体が強制隔離されることもあったらしい。

このため、アポをとっても、その前日に近くのホテルにとまり、当日Aさんが隔離されていないことを確認してから面談し、さらに勤務先に出勤するのは1日自宅でテレワークしてからにするという三日間コースになるそうだ。

結局、直接会わずにネット上で商談することになりがちになるのだが、うがったみかたをすれば、なんらかの謀略というのは、決して監視されているネット上では準備されないだろうから(ネット上で集めた強盗団というのはあるが、だいたいうまくいかない)、面談行為そのものを規制したいということなのかもしれない。

一方で、再クラスター対策だが、実際、C国でも集団免疫を獲得しているのはほんの一部の地域だろうから、第二波が大都市を襲うようなことがあれば、人心も経済も逆回転をはじめることだってある。一部ではなく全部をロックダウンすることなんてできないからだ。