飛散防止シールド

2020-06-20 00:00:17 | しょうぎ
休止中の将棋教室の再開準備開始ということで、新様態の研究をしている。一般的な消毒とか換気ということの他に、将棋特有の問題が、対局時の相互距離が近いことによる飛沫感染と用具の消毒、それと感染者発生時の濃厚接触者(≒対局者)の特定。

その中でももっとも難しいのが、飛沫感染防止策。マスクの効果は限定的なので、必要なのが対局者間の距離と飛沫防御策。

まず距離だが、2mは物理的に無理で、将棋道場によってはマスク+1mという方法のところもある。実は、これは大人でも限界的なのだ。1mを確保するには1mの机(50センチ×2でもいい)だが、盤の縦幅が36センチなので机の中心(=50センチ)より18センチ先まで盤があることになる。つまり68センチ手を伸ばす必要がある。一方で、両手のスパンは身長とほぼ同じということが知られていて、170センチの人は肩幅が40センチとすると、手の長さは、(170-40)÷2=65センチということで、同じぐらいだ。

小学校1年生の身長は平均で120センチ。肩幅25センチすると、手の長さは47.5センチ。60~70センチのテーブルが限界。

となると、ビニールシートなどで区切らなければならないが、完全に区切ると手が相手側に入らなくなる。ということでどうするか。NHK杯では口の高さから下が全開のシールド装置映像が流されたが、観た人はどう思うのだろうか。

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ということで、プロトタイプを百均用品で作ってみた。一回作ると、改良点がいくつも見つかるのだが、恥ずかしいので画像は見せないが、A3サイズの透明シートを適当な高さ(例:10センチとか)で立てることができる。メリットは安いことと透明シートの大きさを任意に拡大することができること。

並行して外部製品の調査をしていて、少し嵩張るも、よろしそうな製品も発見した。

もっとも、第二波がくれば、教室に来る子はいなくなるので、休講が決定的なわけだ。

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さて、6月6日出題作の解答。

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いかにも合駒選択させたうえ、合駒が動き、きれいにさばけて終わるということだが、毒も薬もないとも言える。もっとも薬がない場合、毒がないのがなによりというのが現実なのだからそれでいいのかな。

動く将棋盤は、こちら(flash版)。

gif版。
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今週の問題。

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手順がすべてなので、逃げられないように気を付けて。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。