ソルト(2010年 映画)

2020-06-01 00:00:35 | 映画・演劇・Video
すべてがアンジー(アンジェリーナ・ジョリー)様のために作られた映画といっていい。二重スパイの容疑がかけられる。しかし、本当は二重スパイだった。といっても元はソ連のスパイ。米国CIAに潜り込むのだが、その後、ソ連はなくなってしまう。



といっても元々の計画では、米国に潜り込んでいる大勢のスパイがXデイに一斉蜂起する予定だったのだが、その過去の指令だけが生きていたわけだ。といっても一部の同志だけが残っていて、米国副大統領の葬式に彼の知友だった現職のロシア大統領が出席するところを襲撃するわけだ。派手なアクションと爆破シーン。

そして、計画はさらにエスカレートし、ソ連スパイのリーダーは米国大統領を地下室に追い込み、核兵器の発射ボタンを押させようとする。大統領が核のボタンを押すまでの詳細な手順が、映画の中でついに明らかになる。何度も確認作業が続き30分近くかかるらしい。核シェルターを自宅の庭に埋めている人は、シェルターのハッチを閉じる前に忘れ物チェックをする余裕はある。

ストーリーは、色々と考え抜かれていて、矛盾がないようになっているのだが、そもそもアンジーが主役と言うことで、悪役のままムザムザと殺されたり、無期懲役になったりはしないはずなので、せっかくの裏切りの裏切りの裏切りといった筋も、あまり受けない。

要は、忍者の大暴れみたいなのが、スーパーマンのマントとかバットマンの鋼鉄スーツのような特殊兵器なしで女子が大暴れ、大破壊、大量殺人みたいなことになるのを見たいわけだ。

日本でもこういう映画はあってもいいような気がするが、最近、特になくなった。女優なら体育大学出身の土屋太鳳さんのような方もいるのだが、多分、大破壊映画が少ないのは予算の問題だろうか。屋外ロケは安上がりだ。

ところでスパイの話だが、前の大戦の時に、日本国内には米国側スパイの日本人も少なからずいたはずなのだが、終戦とともに、すべてなかったことになったようだ。