学歴詐称問題

2020-06-08 00:00:35 | 市民A
都知事が再選を目指そうという時になり、またも浮上したカイロ大学卒業疑惑。

はじめに言っておかなければ誤解されそうなので明言しておくが、別に都知事の肩をもとうと思っているわけではないが、疑惑を持ち出すことの違和感、つまり方向違い感を覚えることを書いてみたい。

まず、これを強く言うと話が前に進まないので小さな声で言うが、「卒業」あるいは「卒業?」から45年も経ってから「学歴」の話って意味があるのかな、ということだが、この点はおいておくとする。

ポイントの一つだが、そもそも日本で正式な学歴の有無を求められる場合、文部省(文科省)の認可した学校を書くことになっている。ハーバードとかオックスフォードとか、ファッションで書くならいいが、日本の通例から言うと○○ヨットスクールとかと同じわけだ。よく医者に行くと米国の有名医科大学の卒業証書が額に飾られているが、数ヶ月間、試験管を振っていただけかもしれないわけだ。だからカイロ大学の話を自分から公開する方もどうかと思うし追及する方もどうかと思う。

次のポイントだが、都知事の場合は、規定年数大学にいて、単位を全部取ったかどうかが問題で、取っているはずはないと女性同居人が主張しているようだが、単位を全部きちんととって卒業しない人だって、本当は大勢いるわけだ。親族に大学関係だった人間がいるが、最終年度が終りそうになると、色々と忙しいことが起きるわけだ。首席だったかどうかもわからない。普通は卒業証書を受け取る人が一番だが、カイロ大学がどうだったかもわからない。教授がそう言ったという話だったはず。

むしろ、なんで入学できたのかという方ではなく、卒業の方が問題になるのもよくわからない。


それに45年経って、大学の記録に卒業と書かれているものを覆すことは、いかにも難しいように思う。そもそも、大学は在籍者の管理はするが、卒業したら記憶の世界から記録の世界に変えてしまうのは古今東西とも同じだろう。


カイロ大学の話で思い出したのだが、最初に所属していた会社でアラビア語の勉強をしていたのだが、健保組合が同一の子会社の男性社員が、カイロ大学に留学していたのだが、在学中に現地で学生結婚していて、その女性が病気になって支払った医療費を健保で負担することになったのだが、夫婦である証明ができないため、現地で証明書を発行してほしいということになり、一ヶ月ほど経って健保組合に届いたアラビア語の文書の翻訳を頼まれた。どうも怪しい感じがしていたのが、発行元がカイロ大学。夫婦の証明を大学がするのだろうかと、いぶかりながら訳してみたが、やはり「(その女性が)当大学の学生である」ということが記載されているだけだったのだが、面倒な仕事はなるべく素早く片付けるという鉄則を思い出し、「結婚証明書」ということにしてしまった。

もしかしたら、その時の女性というのが現都知事ではないかと、年譜を調べたのだが、そういうことではないわけだ。