カンニングで逮捕!

2011-03-07 00:00:01 | 市民A
HIDARI起きた時には、ものすごく重大な事件と感じたのに、そのうち事件のどこが重要なのかすら、わからなくなってしまうことがあるのだが、携帯カンニング事件が、まさにそうだ。

だいたい、カンニングの捜査を警察が行うことって、かつてあったのだろうか。よく考えれば、大学側が答案用紙をチェックすれば、誰がやったかわかるわけだ。また、全解答用紙を証拠品として提出するつもりだったのだろうか。

それに、カンニングの罪が成立するのは、YAHOO!知恵袋に送信した時なのか、答えを見た時なのか、あるいは解答を書き込んだ時なのだろうか。

実際には、多くの受験生は、カンニングしたいのは山々だが、普通は監視員の眼が光っているためできないわけだ。だから、京大の監視員がしっかりしていれば、今回の事件で明らかになった「簡単にカンニングするための各種方法」を多くの人が知ることになることもなかっただろう。さらに、各種国家試験なども、これからは対応を迫られるわけだ。カンニング司法試験とか。

とはいえ、普通のカンニングの場合、覚えきれない単語や歴史の年号や数学の公式なんかを密かに髪に書いて、見つかったら飲みこんでしまおうというような、「知識の一部」を補完するものだった。あるいは、隣の席の人の解答を覗いたりする。ただ、今回の事件は答えを全部他人任せ、といういわば、正解のコピー&ペーストといった具合なので、ちょっと同情できない。さらに幼稚だ。見つかる率はかなり高い。

結局、この騒動は、何だったのだろうか。