TDLにフラッシュマウンテンがない理由は

2009-05-15 00:00:13 | マーケティング
6bdb0230.jpgTDL(東京ディズニーランド)のアトラクションの一つに、フラッシュマウンテンというのがある。本家、アナハイムにも同じアトラクションがある。例の丸太船に乗って、滝の上から落っこちるというジェットコースターの変型バージョンだ。順番の列に並んでいると、前のお客が崖の上で悲鳴をあげながらフリーフォールになるのを見てから、自分もボートに乗るという西洋人の考えそうな恐怖のシチュエーションである。

マリーアントアネットが家族と一緒にギロチンにかけられたのも、同じようなシナリオである。

好きな人は、落下する時に、セーフティーバーから手を放し、万歳することになっているが、その時の表情を自動撮影してくれる、おまけの仕掛けがある。スプラッシュダウン・フォトと呼ばれる。

ところが、本家では、そう呼ばずに別の通称が付いていて、最近、ある話題になっている。

『フラッシュ・マウンテン』

どうも、撮影される一瞬に万歳するのではなく、おっぱいを見せるようである。だいたい左右二個とも見せるようなので、フラッシュマウンテンズと複数形ではないかと、思うのだがそうは言わないらしい。

こんな記事がある。

フラッシュマウンテン~ディズニーの新アトラクション?
5月8日11時0分配信 サーチナ

「フラッシュマウンテン」・・・・・・ディズニーランド関連の話題だが、新しいアトラクションの話しではない。そんなキーワードがGoogle「急上昇ワード」ランキングに登場した。

これはディズニーランドの本家といわれる、アメリカ・アナハイムでの話。日本にもある名物アトラクション「スプラッシュマウンテン」は最後の15メートルほどで急降下して水しぶきを浴びるスリル感で、1989年の登場以来人気を集めてきた。急降下の場面では備え付けのカメラで自動撮影が行われ、絶叫シーンを売店で購入することもできるのだが、そこで問題が。急降下の開放感なのか、途中で胸を露出してしまう女性が続出したのだった。自動撮影のため写真はそのまま販売され、インターネット上に出回るようになった。胸などの露出を英語で「フラッシュ(flash)」ということから、一部で「フラッシュマウンテン」と揶揄されるようになってしまったのである。97年にロサンゼルスタイムズ紙が1面で「フラッシュマウンテン」を報道、社会問題となり、これ以後ディズニーランドでは「スプラッシュマウンテン」写真係を採用して「フラッシュマウンテン」化を防いできた。

そして2009年、昨今の不況のあおりで天下のディズニーもコスト削減を余儀なくされ、5月にこの写真係を廃止することが発表された。ディズニー側は「以前に比べて胸を露出してしまうケースは少なくなったので問題ないし、キャストによるチェックは続ける。何かあったときには再度措置をとる」とコメントしているが、ネット上では「フラッシュマウンテン」復活につながるのではないかと危惧する声や、一部では復活を喜ぶ声が上がっている。


自動撮影された写真を検閲して、胸(あるいは別の部分)が露出していないかチェックする仕事をしていた人をリストラするらしい。

日本なら、撮影自体を止めてしまうのだろうが、そこは自由の国、アメリカである。自由を守るためにイラク戦争まで始めるのだから、自由と法の制限を両立するために検閲係を雇っていた。それが、コスト削減で自由撮影になったということなのだろうが、だからといって釣られて、日本からアナハイムまで行くことはないだろう。

しかし、日本のスプラッシュダウン・フォトがフラッシュマウンテン化するというような嬉しい話は聞けそうもないわけだ。

6bdb0230.jpg理由は何だろうと思ってみると、マウンテンのような物体を所有されている女性が、きわめて少ないということかもしれない。小さな物体では、風圧や重力の負荷によって、つぶれてしまい、「ヒルズ」程度にしかならないかもしれない。あるいは「平原」。しかし、それでもマウンテン型の方もいるが、露出したという話は聞いたことがない。


ここで、フラッシュマウンテン(アナハイム)の写真集と日本のスプラッシュダウン・フォトの画像を比較してみる。

よく見ると、アナハイムの方では、胸を着衣の下側から出す場合と、着衣を引き下ろして上から見せる場合があることがわかる。

さらに、自分から見せるパターンと、後ろから男性が手を前に回して露出させる場合があることがわかる。それぞれ組み合わせで4通りある。見せ方もアメリカ的にフリースタイルだ。

しかし、さらに二つの国の写真を比べると、ライド(船)の座席の形状が異なることがわかる。

アナハイムは、一人掛けのシートが縦に4つ並んだ4人乗りだが、日本は、横2名で縦4列の計8人乗り。

カップルで行くなら、普通は横に並ぶ。縦に並んだら、それは変だ。だから後ろから手が伸びてきたなら、それは単に痴漢ということになる(逃げられない場所に痴漢がいるとは思えないが)。

もっとも、横に四つマウンテンズが並んだら、それこそスプラッシュ山脈とか連峰ということになるのだろう。豪華な感じもするのだが・・