新型インフルエンザ報道もお国柄?

2009-05-02 00:00:48 | 市民A
まず、豚インフルエンザとか新型インフルエンザとかいう一般名詞から、固有名詞に変わった。どうも豚肉パニックが起こりそうだったため、豚という名前が消えた。フランスのテレビ局F2によれば、最初は「メキシコ型インフルエンザ」のはずだったが、メキシコ政府が猛烈に反対したそうだ。

個人的には、メキシコ政府のせいだと思うので、メキシコ型でいいと思うのだが。ソ連型とか香港型とか、国名をつけられると、いずれその国が消滅するという公式があるからメキシコ政府が反対したのだろうか。

第一次大戦中に発生し、「戦争なんかやってられない」ということになったスペイン風邪も、シカゴ発だったのにも関わらず米国の名前が出てこない。

そして、H1N1型ということになった。

メキシコ、米国、英国、ドイツ、フランス、日本での報道あるいは国民の実情は、かなり差がある。お国柄だろうか。

まず、米国だが、ニューヨークなどの都会の人は、結構、無関心。一方、政府は過剰反応。飛行機に乗るなとか地下鉄が危ないとかあれこれ政府主導で対策を報じている。

次に、英国。BBCによると、北部から南部まで全土にわたり8名の感染者が確認されているようだが、完全にパニックになっているように見受けられる。案外、そういう国民性なのかもしれない。マスコミに乗せられやすい国民かも。イエローペーパーがよく売れる。

ドイツは英国と正反対。すでに3名が発症しているというのにテレビ(ZDF)では、「まったく問題ない」という超楽観主義。過度の楽観主義は大流行の原因なのだから、ちょっと心配。国民も落ち着きすぎている。クールじゃなくてアイスだ。以前から感じていたが全体主義の国だ。日本もこの国と同盟を結んだが、本来の国民性から言えば、米国と同盟を結ぶべきだったが、。気付いたのは最近。

そして、フランスF2だが、やたらに詳しい。フランスにはまだ患者は確認されていない。それなのに、メキシコに調査団を送って、「最初に罹って、すでに治った」といわれる少年と面会。さらにメキシコ市の郊外に大規模に展開している「不潔な養豚場」まで取材。3か月も前から、発熱症状は発生していたらしい。

しかし、フランスではまだ患者は確認されていない。取材などに行って、逆に感染する例は、「ミイラ取りがミイラになる」ということになるのだが、

そして、日本。

たぶん、もっとも冷静かつ適正な対応をしているのだろう。もっとも心配なのは、扇動的な厚生労働大臣の言葉を信じている国民がいない点かな。

最後にメキシコ。

マスクを口だけにして、鼻は出したままにしている人が多いが、「マスク着用法」から始めなければならないのだろうか。高地で空気が薄いから、そもそもマスク使用が困難なのかもしれない。