ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

大河・かこがわ(73) 古墳時代(41) 石の宝殿(10)・「石の宝殿」は、永遠に語り継がれる謎(ロマン)

2019-10-16 09:08:07 | 大河・かこがわ

       石の宝殿の伝承がない理由

 石切り場の工人たちの多くは、蘇我氏の命令であったとしても、単に中央からの命令として、黙々と作業を続けるだけで「何を何のためにつくっていること」など考えなかったのでしょう。

    「石の宝殿」は、永遠に語り継がれる謎(ロマン)

 時は過ぎます。

 伝承がないだけに、よけいに人々は石の宝殿に「不思議さ」を感じたのではないでしょうか。

 後の人は「こんなでっかい石塊は、人が作ることは不可能である。きっと神様がつくられたものであろう」と考えたのかもしれません。

 記録によれば、平安時代にはこの「石の宝殿(大石)」は神となり、社殿「生石神社」が作られたようです。

 歴史学者・真壁ご夫妻は、この不思議な石の宝殿を学問的に研究されています。

 『石の宝殿‐古代史の謎を解く』(神戸新聞総合出版センター)で詳細を述べておられます。

 詳しくは、その著書をお読みください。

 でも、まだ「誰が・何のため」につくられたのかには、確実なことはわかっていません。

 「石の宝殿」は、おそらく永遠の謎(ロマン)として語り続けられることでしょう。(no4773)

 *写真:石の宝殿「西遊旅譚(司馬江漢)」より

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