樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

姿に似合わず強烈

2006年12月05日 | 木と香り
      

この可憐な実は、クサギ。赤紫色の部分はガクで、青い部分が実です。この青い実は昔は染料に使われたそうです。
クサギは「草木」ではなく「臭木」。葉をちぎって匂いをかぐと、ムッとする匂いがします。私は悪臭というよりも、ビタミン剤の匂いに似ていると思います。

      
      (この葉をちぎって匂いを嗅ぐと名前の由来が納得できます)

今年の6月に広島県にバードウォッチングツアーに出かけた際、道の駅の食堂に「くさぎ飯」というメニューが写真入りで貼ってあるのを見つけました。茹でて悪臭を取り除いたクサギの若葉をご飯の上にのせたものだそうです。
すでに別のものを注文していたので食べませんでしたが、臭い葉のイメージがあるので、おいしそうには思えませんでした。でも、ツリーウォッチャーとしてはトライするべきだったと後悔しています。

      

山の林道脇によく生えている木で、低いので草本のようにも見えます。上の写真は、実の写真を撮る前の10月に撮影した同じ個体の花。強烈な匂いを放つとは思えないほど、花も実も可憐でしょう?
コメント (4)
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