樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

ハーブのホテルで

2006年08月23日 | 樹木
昨日に続いて、帰省シリーズその2。
丹後では2泊したのですが、もう1軒の宿泊先は「リフレかやの里」という温泉付きのミニホテル。ここはハーブがテーマになっていて、お風呂はハーブ湯、お土産もハーブ、宿泊施設の前にはハーブ園があります。ミニ樹木園もあって、薬や調味料などに使われるさまざまな樹が植えてあります。

      

その樹木園に、まだ青いですがカリン(花梨)とナツメ(棗)が実を膨らませていました。カリンの実は果実酒にしたり、陰干ししたものを喉の薬にします。

      

ナツメはご存知ない方が多いようですが、私は小さい頃、近所の家にあったこの樹の実をよく食べました。リンゴのようなサクッとした食感で、甘酸っぱくておいしいです。説明プレートには、「果肉は美味で、利尿と強壮の薬効がある」と書いてあります。どちらも、中国原産です。

      
      (赤黒く熟す秋に食べられます)

施設の裏には収穫用のハーブ畑があり、山が迫っています。その斜面に、ウリカエデが赤い実を鈴なりにぶら下げていました。カエデは普通5~7枚に葉が分かれているのですが、こういう分かれていない葉を持つカエデもあります。言わば、隠れカエデですね。
カエデの特徴は葉が対生(左右対称に葉が出る)なので、よく見れば識別できます。

      
      

このミニホテルは名前の通り、加悦(かや)という町にあります。私の故郷の隣町になるのですが、今年の3月に近隣3町が合併して新しい町になり、旧町名は3つともなくなりました。自分の故郷の町名がなくなるのは、やっぱり淋しいです。
コメント (2)
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